株に出会う

独自開発のテクニカル指標で株式市場の先行きを読む!

明日のモニタリング銘柄(11.7.08)

2008-11-06 21:14:43 | 明日のモニタリング銘柄
今晩も、今のところ欧州株と米株価先物は両方とも軟調。日経先物もそれを反映して、7時現在100円安。ドル・円も97.82円ですが、これはほぼ変わらず。

過去の例を見ても、一度フィボナッチ比率を割り込んだからといって、そのままズルズルと下げることはありません。もう一度か二度は9500円を奪取するか、近いところまで戻すのではないかと見ております。

1つ気になるのは、OSCが日経平均で既に64%もの高さに達していることです。この高OSCの位置取りでのコンバージェンスという、今日と同じ条件だった過去の記録を見てみると、

・9月26日  56%→翌日から反落。
・8月12日  54%→翌日から反落。
・12月27日 55%→翌日から反落。
・12月12日 62%→翌日から反落。
・12月3日  62%→翌日から反落。

もう、このあたりで止めておきます。それでなくても、60%を越えると反落に転じるのがOSCの多数派です。

更に今回は、ヘッジファンドの年度内の決算向けの売買は、11月中旬をリミットとしております。ということは、来週一杯かけて、ヘッジファンドが手持ちのポジションの整理に走る可能性が強まっているということです。それには雇用統計がミゼラブルな結果になっているだろうことも気になります。

さて、そういう状況認識の元、明日のモニタリング銘柄です。

◇4911資生堂
 しかし、ジリ下げ傾向とはいえ、この金融恐慌下で株価は安定しておりますね。美を求める乙女心は世界共通かつ1日たりとも停滞することはないからでしょう。それに加えて、この会社が福原時代に積み上げた社会資本の厚さが今になってものを言っているのでしょうね。と言う意味で、最近注目し出した株。

以上です。

まともに書こうと思ったのですが、資生堂以外はどれも触手を動かされませんでした。中途半端な位置取りにあるようです。そこで、趣旨を変えてOSCが高値圏にある銘柄をいくつか選んで見ます。

1.4021日産化学(68%)下げ加減
2.6706電気興業(79%)尻上がり
3.2004昭和産業(70%)最安値
4.4996クミアイ化学(71%)尻上がり
5.6934新神戸電機(69%)押され気味
6.9984ソフトバンク(77%)高値圏引け
7.9602東宝(71%)安値圏引け
8.9962ミスミG本社(69%)高値圏引け
9.9412スカパー!(77%)安値圏引け
10.4617中国塗料(68%)中庸引け
11.6378木村化工機(72%)中庸引け
12.9501東京電力(72%)高値圏引け
13.3360グリーンホスピタルサプライ(69%)高値圏引け

空売りできない銘柄は省いてあります。ご覧のような銘柄は、それなりに上げる理由がきちんとあり、それがOSCが廃れずにまだまだ高止まりしている理由です。

迂闊に食らいつくと、毒牙に刺されてしまい、お陀仏になる怖れもありますので注意が必要です。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

余韻としての買い意欲はあるものの

2008-11-06 11:18:54 | 株に出会う
オバマ大統領への祝杯が、今後の期待への裏返しとしての催促の意味を込めた、マーケットからのしっぺ返しで苦杯に変わりました。

日本市場も、この事態の急変を受けて、昨日の延長線での饗宴を楽しむ雰囲気はガラッとなくなりました。

しかし、宴の後の心地よい余韻は依然として残っております。事態は一気には暗転しないものです。特に株式市場のような参加者が多い市場は、どうしてもそれまでのモーメンタムの延長で大勢が動いていきますので、言ってみれば、前へ前へと動き出した機関車が、急には「バック往来」とは行かないのと似ております。

とは言うものの、昨日2時に決算を発表して怒濤の下げから怒濤のストップ高を付けた8031三井物産など、3段構えの下げに寄り付きから見舞われるのを見てしまうと、967円という安値では買えないものです。

そこで、一瞬頭をよぎったのが、古典的なテクニカル図式である、「前日安値を下から抜いた時に買い」、というものでした。

ここで改めてこの株の3分足を眺めてみたのですが、967円をマークした後は、綺麗に下髭の陽線を引いておりました。こんなこと、今頃気がついても遅い!!

そこからは、それまでのような陰線を引くことなく、一気にプラ転まで果たしております。

こんな後悔のセリフを何度過去に吐いたことでしょう。まあ、人間は過去の反省など微塵も身に沁みているものではありませんので、こうして過ちを何度でも繰り返すというものです。

しかし突然話は変わりますが、玉緒は偉い。

あの座頭市の勝新が、あれだけ放蕩三昧、贅沢三昧で借金を残しても、別れずにに死んだ後も借金の返済を続けている、そのことです。これは、例の小室何とかの話に絡んで、今朝方家人から聞いたことです。

勝新が、もし刑務所に入っていても(1度ぐらいは、喧嘩か何かで留置所に入っているのかも知れません。)、玉緒は足繁く差し入れに通ったことでしょう。

これって何なのでしょうね。筆者なら1度の過ちでもすれば、それこそ身ぐるみ剥がれて追い出されるに決まっております。場合によっては刺殺されることでしょう。怖い。

まあ、世の中には様々な人間がいるとでも解釈する以外にはありませんね。

今日のこの相場で、三井物産を967円で拾った方は偉い。

前場は、6674GSユアサを342円で買い、いつものように早売りし、5302日本カーボンを297円で空売ったものの、下がらないので同値で返済したトレードのみ。證券会社だけに貢献しているようです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

市場概況(11.5.08)

2008-11-06 07:28:04 | 市場概況
テクニカル用語の簡単解説

後場もオバマ候補へのご祝儀相場が続いた11月5日(水)の市場概況です。 

◆日経先物:+420円、OSC53%(+1%)10月27日の33%から切り返し中。
◆日経平均:+407円、OSC62%(+9%)10月24日の33%から切り返し中。昨日、OSC更新漏れ
◆日経平均指数値倍率:104(-1)
◆TOPIX:+56.2、OSC62%(+10%)10月24日の37%から切り返し中
◆マザーズ指数:+17.56、OSC60%(+7%)10月28日の40%から切り返し中。
◆ヘラクレス指数:+29.13、OSC62%(+9%)10月27日の39%から切り返し中。
◆国債先物:137.22円(61銭安)OSC42%(-5%)10月27日の49%から下落中。
◆ドル・円:98.17円(1円53銭の円高)OSC59%(-3%)11月4日の62%から反落に転じる。更新
◆日経先物イーブニングセッション:9330円(大証終値比-190円)
◆シカゴCME日経先物:9155円(大証終値比-365円)更新
◆NYダウ:9139ドル(-486ドル)OSC55%(-3%)11月4日の58%から反落に転じる。更新

後場も垂れることなく、日経平均はついに38.2%戻しの9518円を綺麗に上回りました。ここからが問題です。その上は半値戻しの9847円がありますが、この攻略に失敗すると、9500円割れが確実になった時が売り時です。

トレンドというのは、いつもオーバーシュートしますので、恐らく今日のNY市場もオバマ人気が沸騰し、ダウはご祝儀相場の様相を呈するでしょうから、その宴が終わった時、白々とした鬱な気持ちに市場関係者が襲われ、そしてだらしなく買い意欲が減退する、その時に9500円を切りにかかる時があるかと思いますが、その段階が今回の宴の終焉ということになりそうです。

もちろん、更ににイケイケドンドンになった時は、ターゲットを切り替える必要があります。9800円越え、それから節目の1万円攻略となれば、これは情勢が一変します。

しかし、今日の相場には翻弄されました。前場に見切った5486日立金属は855円まで飛翔する始末。落ちてきた日本電気硝子は引けまで持ってれば良いものを、途中で損切り。5302日本カーボンは2度も食らいついて-1円と-2円での撤退。そのまま持っていても、これはほとんど利益が残らず。つまり、残り粕というのか、消化試合で観客が帰路につこうとする時にわざわざ喰らいついたという訳です。全くのとんまでしたね。

しかし、これじゃいかん。短期での戦法を変えねばなりません。今日は後場は思い切って突っ込んだ筈が、売りをかけるタイミングは相変わらず掴めずじまい。

まあ、ゴールド(金)が持ち直して、先週末より60万ほど戻してくれたので、何とか隣の犬のおやつ代ぐらいは気分的にも出せそうですが、そのゴールドとて、年初の含み益からすれば小型車が1台買えるぐらいへっこんでおります。

とにかく、今の相場はもうこのくらいで落ちるのではないかとの危惧を皆さん抱きながらも、強気で上がるので仕方なく追随している感じですね。いけるところまで行ってやれ、といった心理状態です。

もうこの流れはそのまま行き着くところまで行って貰う以外にはありません。今度こそ、節目から転げ落ちるところをうまく捉えて売りをかけたいものです。

ちなみに、過去の黄金分割比率を巡る物語をおさらいすると以下のとおりです。

9月17日段階での、日経平均の黄金分割比率は11690円でした。その値段を終値で以降に上回ったのは、9月29日まで6日間もありました。9月30日にやっと終値が11260円となり大きく下回りました。これが転換点でした。10月1日に+108円と一旦切り返しましたが、終値は11368円であり、かつ高値も11457円であり、11690円の黄金分割に届かないことが明らかになるや否や、以降は怒濤の下げでした。

こういう波動を今回はうまく捉えたいと思っております。

-------6日朝のコメント-------

肝心のNYダウが38.2%戻しの9404ドルを先に割ってしまいました。何もよりによってオバマ大統領が当選したその日に、ここまで下げなくても良いのにとは思いますが、市場はいつも大勢が考えることと逆に動くようです。

機先を制すと言う奴ですね。当選が確定した日本市場、アジア市場での上げが、最後の上げだった訳です。市場関係者はとにかく気が早いというのか短いというのか、訳が分からない人種の巣窟のようです。

確かにADP雇用統計にしてもISM非製造業景況指数にしても、悪かったのは確かですが、先日の米自動車市場の前年比-45%ほどのインパクトはなかったと思います。また、元来このADP雇用統計はいい加減です。先月分も8000人減は幾ら何でもおかしいと思っておりましたら、2万6千人減に修正してきました。

原油は昨日の上げを帳消しております。在庫統計はガソリンが少々増えているだけで、原油の在庫は市場予測を大きく下回って前週比で+-ゼロです。これも不可解。

これで、OSCとしては高い水準にまで達していた、NYダウ、日経平均、そして為替は共に天井を一旦は打ったようです。ここから一気に下へと行くのか、それとも、一度反発してから行くのか、金曜日の雇用統計の結果が今日のダウが先取りをしたのであれば、後者かも知れませんが、その雇用統計が20万人減以上などという数字にもしなっていれば、これは怒濤の下げが来週にかけてまた起こるのかも知れません。

しかし、今日のギャップダウンでの始まりは確定し、今日売ろうと待ちかまえていた向きには、こうした自主性のない相場、やりずらくて仕方ないでしょうね。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする