株に出会う

独自開発のテクニカル指標で株式市場の先行きを読む!

市場概況(11.14.08)

2008-11-14 15:24:54 | 市場概況
テクニカル用語の簡単解説 赤字部は15日朝に更新

終日ジリ下げながら、SQ日の割には意外と穏やかな値幅の動きとなった11月14日(金)の市場概況です。 なお、SQ概算値は8628円17銭となっております。これ以上で終われば上昇基調なのですが、どうも頓挫しているようです。

◆日経先物:8480円(+220円)、OSC50%(-5%)11月7日の60%から下降中。
◆日経平均:8462円(+224円)、OSC47%(-2%)11月6日の64%から下降中。
◆日経平均指数値倍率:118(-3)数字が増えるほど下落傾向を示します。
◆TOPIX:846.91(+9.38)、OSC42%(-6%)11月6日の63%から下降中。
◆マザーズ指数:323.64(-3.78)、OSC46%(-8%)11月10日の66%から下降に転じる。
◆ヘラクレス指数:513.04(+1.29)、OSC53%(-9%)11月11日の72%から下降に転じる。
◆国債先物:138.37円(+15銭)OSC43%(+8%)11月13日の35%から底打ちし、上昇に転じる。
◆ドル・円:97円(64銭円高)OSC50%(+4%)11月12日の39%から切り返し中。更新
◆日経先物イーブニングセッション:8590円(大証終値比+110円)
◆シカゴCME日経先物:8450円(大証終値比-405円)更新
◆NYダウ:8497ドル(338ドル安)OSC47%(+1%)11月12日の37%から切り返し中。更新

今日は1日を通じて、なだらかな下降曲線を描いた日でした。少し上げては売り攻勢に晒されるといった形。右肩上がりの銘柄を見つけるのに苦労した程です。

前場はノートレードでしたが、後場にいきなり下げて始まり、チョイと遅れて参戦したところ、前場から指していた銘柄が次々とヒット。6674GSユアサ、5214日本電気硝子。7201日産自動車といった面々です。

日本電気硝子だけ、チョイと我慢が足らずに-3円の570円で損切りしましたが、その他は何とかプラ転してから返済。

もう1つ朝から指していた9983ファーストリテイリングだけ、この下落時にも全く動ぜず。一向に近寄ってきませんでした。仕方なく、後場の押し目で+30円抜いただけのトレードをしましたが、この株やはり今日はどちらかというと調子の良い日のようでした。もう少し指し値を上げるべきでしたが、先日は大波を喰らって損失をこいておりますので、どうしても保守的なところでの待ち伏せとなってしまいました。

今日の相場での注目点は、株式市場が大きく上げた割には、長期国債先物もきちんと切り返していることです。それに、昨晩の円安水準からは円高へと振れております。そしてダウ先物は終始マイナスで推移。最大113ドル安までありました。

ということは、今晩から明日にかけての動きは株安への動きとなりそうです。まあ、あれだけ訳もなくダウが上げて、それにつられての日経の上げですから、これ以上買い上がる理由もなしといったところでしょうか。

新興市場は、OSCが示していたように、今日の主力市場の上げにもかかわらず下落基調で終わっております。少し主力市場とは異なった動きをしますので、これからも頂ける時だけ頂くというスタンスで良いかと思います。

-------15日朝のコメント-------

いやはや、NYダウは一時90ドル近い上昇となり、今日はプラスで終わるのかと思いきや、引け際にかけてまさかの急落。まさに急転直下の下落とはこのことです。このダウの下落に合わせて、クロス・円は午前6時めがけて急落(円高へと)です。

ミシガン大学の消費者信頼感指数が予想の56.3より若干良い57.9ポイントになったことが好感されましたが、10月の小売売上高が自動車を除いて、-1.2%の予想のところ-2.2%と、ほぼ倍の落ち込みを示したことが嫌気されたようです。消費関連のデフェンシブ銘柄まで売られました。

まだまだボラティリティの高い相場が続いているようです。そのあたり、マクロな金融・経済分析は別稿にてアップします。
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天気晴朗なれど波高し

2008-11-14 11:34:30 | 株に出会う
まさに昨晩のNY市場は、このような意気軒昂たる気分を久々に市場関係者は味わったのではないでしょうか。

いわく、ダウは2番底を打った。確かに10月10日以来の8000ドル割れからは、怒濤の買いでした。

しかし、情勢は一向に変わっておりません。当然のように、益々実体経済への拡がりを見せております。確かに、ウォルマートなど低価格生活必需品を扱う会社は悪くはありません。何しろ、給料が出てキャッシュを手にしたアメリカ人が、真っ先に買うのが赤ちゃんの粉ミルクだそうです。これだけはキャッシュが底をついても、切らす訳にはいかないということからですね。

恐らく、ペットについても同様の気遣いを見せていることでしょう。日本でも2059ユニチャームペットケアは至極好調です。ペット保険を手がける会社が来年にも新規上場するそうです。高齢化社会が進展すると、ますますペット愛好家が増え、人生の伴侶同然にペットを可愛がるようです。

来年あたり、世相を一言で現す標語として、「絆」の一文字が出現するのかも知れません。年末に、京都のどこかのお寺のお坊さんが大きな筆で一気に書く、あの標語ですね。

こうした世の中になっているからこそ、ペットとの絆や人と人との絆を大事にしたい、そうした心情が満ちあふれてきそうです。

株式市場においても、テーマ関連として「絆」というのは、来年は一世を風靡するかも知れません。

その場合、組み合わせの妙というのが求められます。「老人とペット」などという組み合わせでは人々はもはや感動することはありません。あまりにも月並みな表現だからですね。

「月とすっぽん」とまでは行かなくとも、突拍子もない組合せが市場関係者からは求められております。

例えば、「イタ飯と不良少女」の絆、これは7581サイゼリヤの株価上昇には追い風になることでしょう。「アパと戦闘機」の絆、これは分譲マンション業界の起死回生の標語となるのかも知れません。何しろ、アパマンションを買った人全員が戦闘機に乗れるのですから。そして、上空で失神して心臓発作を起こし、アパが内緒でかけた死亡保険金で残債を素早く回収するという手口、これはかなりいけそうです。

とにかく、何でもよいので世の中を明るくするものが切望されております。75歳以上の後期高齢者の皆さんは、せめてご自分の頭をスキンヘッドにして、世の中を少しでも明るくすることが切に求められております。なお、前期高齢者の皆さんでも、例えば舛添大臣のように既に過半の髪が失われている方々は、これを前倒しで実行することが暗黙の了解事項のようです。

12000円の給付金など、世の中を暗くするばかりです。こんなはした金で糊口をしのげと言われても、一体どうやって?

前場は、寄り天であることは分かってはいても、なかなか売りから入れないものです。どうしても下で待って反発に乗る習慣が付いております。

この「市場とのどうしようもない”絆”」を、後場は何とか断ち切らねばなりません。
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市場概況(11.13.08)

2008-11-14 06:29:04 | 市場概況
テクニカル用語の簡単解説 赤字部は14日朝更新

後場の終盤に、昨日とは違って棒上げしその後利確の嵐に見舞われた11月13日(木)の市場概況です。 

◆日経先物:8260円(-480円)、OSC55%(+2%)11月7日の60%から下降中。
◆日経平均:8238円(-457円)、OSC49%(-8%)11月6日の64%から下降中。
◆日経平均指数値倍率:121(+6)数字が増えるほど下落傾向を示します。
◆TOPIX:837.53(-38)、OSC48%(-7%)11月6日の63%から下降中。
◆マザーズ指数:327.42(-12.29)、OSC54%(-8%)11月10日の66%から下降に転じる。
◆ヘラクレス指数:511.75(-14.2)、OSC62%(-8%)11月11日の72%から下降に転じる。
◆国債先物:138.22円(+13銭)OSC35%(-6%)10月20日の31%以来の低さ。直近の高値更新。底打ちから上昇に転じるか?
◆ドル・円:97.64円(2円61銭円安)OSC46%(+7%)11月12日の39%から切り返したか?更新
◆日経先物イーブニングセッション:8310円(大証終値比+50円)
◆シカゴCME日経先物:8860円(大証終値比+695円)更新
◆NYダウ:8835ドル(+553ドル)OSC46%(+9%)12日の37%から切り返したか?更新

今日も後場にドラマが待っておりました。しかし、こう毎日ボラティリティの高いドラマだらけの相場を見せつけられてしまうと、上げても下げても皆さん萎縮しながらのトレードを余儀なくされているのではないでしょうか。

株はゼロサムゲームであることを思い起こす必要があります。誰もが儲けたいと思って売買をしておりますが、誰かの勝ちは誰かの負けになっているのです。

従って、今日の5631日本製鋼所のように、後場も更に売られるだろうとの恐怖から、泣く泣く適当なところで投げた方々の裏に、後場の様子からリスクを取って買い、930円位の高値で売った勝利者の方々がいる訳です。

元来、このような相場で、最低ラインで拾って、最高ラインで売ろうと言う方が間違っております。俗に言う、頭と尻尾は呉れてやれという気持ちで臨む以外にはありません。

頭と尻尾まで取ろうと思うと、足を掬われるのがオチです。足を掬われるだけなら命に別状はありませんが、いわゆるトリックに嵌ってしまうと、両足を絡め取られてしまいもがけばもがくほど泥沼に入り込んでしまうことも、多々あることでしょう。

いわゆる、頭に血が上ってのナンピン買いなどその典型です。

今日のようなボラティリティの高い相場でも、いくつかの指標を水先案内人にすれば、トリックの上げなのか、本格反転なのか、といったあたりが少しずつ見えてきます。

但し、場の流れをよく見ていないととんでもない渦中にはまりこんでしまうことがあります。例えば、後場の12時50分頃に6674GSユアサを341円で買い343円で売った取引などまるで冷や汗ものでした。こういうトレードは身体に良くありませんが、まさか13時から13時30分にかけての2番底形成での買い時までは、その時は視野に入っておりませんでした。しかし、この2番底の形成を冷静に見ていた人は必ずいた筈です。

このような動きを地合の刻一刻の変化に合わせて、咄嗟の売買でうまくエントリーすることは、誰しも狙っていることですので、いつもうまくいくとは限りません。狙いを付けておかないと手遅れになりますね。

しかし、こりゃ年寄りにはチョイときつすぎる相場ですね。何とかしてもっと省エネ運転の技を編み出さねば。。。

-------14日朝のコメント-------

途中まで300ドル以上も下げたダウが終わってみれば552ドル高。値幅は911ドルで、これは10月10日の1019ドル以来の大きなもの。確かにテクニカルには反発時期に来ておりました。

何しろ、プロッサーとか言うフィラデルフィア連銀総裁が、「現在の経済は痛みの只中にある」と言っただけで、S&P500が2003年3月以来の安値を更新したぐらいです。まるで、「現在の天候は雨の只中にある。」と言っただけで、全員が関節炎を起こしたようではありませんか?

更に訳が分からないのが、この株高を受けて、ユーロ・ドルが午前3時頃から急伸していることです。

どうも理由なき値頃感から買いが入ったようですが、ポールソン長官が「資産購入よりも一段と強力かつ迅速な救済策が必要」と述べ、任期中に必要とあれば新たな救済策を実施する可能性を示唆したことが、市場に好感されたようであります。

既にICU入りしている癌患者に対して、新たな痛み緩和のための一段と強力な患者救済方針を導入する予定、と言っているようなものです。これは、例えばモルヒネを大量投与するといったことでしょう。

そうすれば、市場関係者の意識は朦朧となり、この世かあの世かの区別がつかない、ある種の恍惚状態に陥ります。そうした天国にでも行っているかのような気持ちにでもさせる以外、今後の病状に対する悲観論が蔓延した状態は打破できないものと思われます。

そのモルヒネはポールソン氏の任期切れとなる時まで持てば良いのですから、大した量は必要ありません。

いよいよ、全員天国に召される時が近づきつつあるのか???
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