株に出会う

独自開発のテクニカル指標で株式市場の先行きを読む!

明日のモニタリング銘柄(11.14.08)

2008-11-13 20:48:24 | 明日のモニタリング銘柄
夜に入って少し円安に振れております。株式市場も為替市場も急激な下落をし過ぎた嫌いがあります。ドル円は久々のOSC39%(-7%)です。

ヘッジファンドの換金売りも明日14日で年内決算用は一旦終息します。

『それにしても、再度の未曾有の下げです。これほど頻繁に大きな下げに見舞われると、過去の経験を踏襲すること自体大変リスキーです。こうなりゃ、もう、低額給付金しか、この世で頼れるものはありません。』(麻生太郎 談)

しかし、明日はSQ日です。寄り付きの日経平均の全銘柄の初値で清算金額が決まります。まあ、メジャーSQではないので、9月の時のような波乱はないかと思います。

それにしても、SQ日以前の数日は良く下げますね。

欧州市場は、今のところそんなに悲観的でもないようです。ダウ先物は+60ドル近辺です。今日の日中のマイナスに終始したことからすると切り返しの気配ではあります。しかし、ものの30分も経たないうちに下げに転じました。もう分からん。

それではいつものように、明日のモニタリング銘柄です。今日は押された銘柄が多かったので、まともにスクリーニングできることを期待。

1.5108ブリヂストン
2.2282日本ハム
3.8905イオンモール
4.8802三菱地所
5.4911資生堂
6.7201日産自動車

とりあえず、食・住・美・遊が揃いました。遊はブリヂストンと日産です。衣がなくて寂しい方は、あの9983ファーストリテイリングことユニクロを紹介しておきます。大きく押されたところからの突っ込み買いです。
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アーム様が折れた

2008-11-13 11:35:45 | 株に出会う
原発の威力というのをまざまざと目にしました。アームこと5631日本製鋼所の1000円割れからのこの下げは、前代未聞というのか何なのか、多分ヘッジファンドが昨日までの7連騰を演出して、株価を上げるだけ上げておき、ここぞとばかりに売り攻勢をかけたものと思われます。

アームがへし折れる騒ぎどころではありませんでした。

昨日の2時半頃からの急落局面でも、この株だけやけに強く、逆に上へ上へといくのでおかしいとは思っておりました。

そうなると人間の心理というのは、強気になびくものですね。昨日のNYダウの急落を受けて、強気の株の押し目買いとの諺通りに、1000円割れからの押し目買いで買った方は大勢いたことでしょう。確かにそこから1028円まで行きました。

ところが、そうして上げるだけ上げておいてから落とすのがその筋のシナリオというわけでした。

普通の下落なら必ず反発局面が来ますが、940円まではほとんどそれもなし。3段構えでの落ち方ならそこからVWAPラインまでは戻す筈が、一度呼吸を整えてから、前場終了で更に落ちて881円まで行っております。

筆者も990円ラインからは反発があるのではないかと思い、985円で買い指しを入れておきました。確かにそのレベルでは多少の揉み合いがありましたが、980円を抜けると後は一気呵成の下げでした。もう歯止めとなる数字はなかったのです。次の歯止めの数字は865円前後です。果たして後場はこれも突破するのかどうか?

このアームが醸し出す幻の蜜に蟻のように群がっていたトレーダーは、アームがへし折れる過程で無事逃げおおせたでしょうか?かなりの数の方々が蜜を舐めるまもなく、激しい核分裂を起こしている原子炉内の放射能に意識不明の重体に陥ったのではないかと、心にもなく案じております。

要は、この株はまさしく仕手株、玄人株なのですね。

今となっては11月4日の上方修正がその布石でした。その前の10月20日に野村はレーティングを引き下げております。10月30日には訳の分からない低級炭化水素分解素養触媒なる特許などを発表しております。これら4つほどの特許は今年になってのものですが、この時期にわざわざ公開するというのも、いささか怪しい。

この株、7月30日の第一四半期の決算では利益が36%減でした。あまり調子は良くなかった筈です。但し、景気の影響を受けるのが最も遅い部類の業態ですので、チョイとした納期や支払いタイミングで、中間期の業績予想を「上方修正」するのはたやすかったことでしょう。現に通期見通しに対する進捗率は49.8%となっており、決して良い訳ではありません。

しかし、ダイナミックな下げを久し振りに見させて貰いました。985円の買い指しをキャンセルしなければ、今日は奈落の底まで落ちているところでした。こうした株は、決してトイレイダー(会社のトイレで値段を確認して売買する方々のこと)の方々は触ってはなりません。

昼休みに携帯を確認し-169円の表示を見て、それこそショック死するかも知れません。節目の株価に数十枚の買い板が沢山並んでおりましたが、多分そのような買い板は、トイレーダーの方々のものだったのでしょう。

前場は細々と6674GSユアサと7915日本写真印刷で薄利を積み上げただけ。

なお、7581サイゼリヤ様を「売り候補」などと、昨日、卑しめてしまい、深く反省しております。この株、何か事件でもない限り天高く上り詰めるようです。
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市場概況(11.12.08)

2008-11-13 07:27:33 | 市場概況
テクニカル用語の簡単解説 赤字部は13日朝更新

後場の終盤にまさかの電池銘柄の一気のマイ転で蜂の巣を突いた騒ぎとなった11月12日(水)の市場概況です。 

◆日経先物:8740円(-40円)、OSC53%(-4%)11月7日の60%から下降中。
◆日経平均:8696円(-114円)、OSC57%(+5%)11月6日の64%から下降中。
◆日経平均指数値倍率:115(+2)数字が増えるほど下落傾向を示します。
◆TOPIX:875.23(-14)、OSC55%(+4%)11月6日の63%から下降中。
◆マザーズ指数:339.71(-5.02)、OSC62%(-3%)10月27日の40%から切り返し中。
◆ヘラクレス指数:526.39(-7.16)、OSC70%(-2%)10月27日の39%から切り返し中。
◆国債先物:138.08円(同値)OSC41%(-5%)11月7日の38%から切り返し中。
◆ドル・円:95.03円(2円64銭円高)OSC39%(-7%)10月22日の38%以来の低さ。更新
◆日経先物イーブニングセッション:8600円(大証終値比-140円)
◆シカゴCME日経先物:8165円(大証終値比-390円)更新
◆NYダウ:8283ドル(-411ドル)OSC37%(-5%)10月9日の24%以来の低さ。底値探りの旅に出たか?更新

いやはや、例によって2時半頃からの先物主導の下落攻勢は、いつもながら凄かった。9983ファーストリテイリングを中途半端な10110円などというところで指していたお陰?で、あっさりとさらわれました。その上、かなり下で指していたつもりの2281プリマハムまで196円の買い板を持って行かれました。こちらは194円であえなく撤退。ファーストリテイリングは切り返しがあるのは分かっていたのですが、10080円の戻しの時に一瞬躊躇して、同値以上での売りを密かに期待したため、その後の2度目の大津波にやられてしまいました。9960円という後場の底値圏で撤退。

この株の差し足の鋭さは良く理解しており、あっという間の谷底転落など何度も見ております。これが仇となったのでしょう。もっと傷を浅く出来たはず。

そして、その割には押っ取り刀だったのは6674GSユアサと6764三洋電機です。この大暴落の時にも午後早めと朝の10時過ぎから指している指し値が突き刺さらず。

後で6937古河電池や6934新神戸電機を見ると、それこそ怒濤の下げだったのに、何故GSユアサだけ?と誰もが思ったことでしょう。このGSユアサは非常に難解な株で定評があります。裏の裏を掻くことなど朝飯前です。昨日は後場に怒濤の売り攻勢がありました。今日はなし。まともにこの株に付き合っていると、自分の投資スタイルがずたずたになること請け合いです。

しかし、この相場をリードしていた古河電池を見ていなかったのが完全な失敗です。この株、2時過ぎからの下落は断崖絶壁からの転落のようでした。それが分かっていれば、ファーストリテイリングの指し値を一旦キャンセルすることが出来たはず。

まあ、明日から捲土重来を期したいものです。

-------13日朝のコメント-------

ダウはまたしても大幅安。まあ、上げる理由が何もないのだから、下げる理由がなくても自然落下するという訳でしょうね。原油も金も大幅安。これが経済が収縮するということでしょうか。やはり、換金の動きがまたまた激しさを増しているようです。

ついにアメックスまでが35億ドル規模の政府支援を求めているそうです。クレジット業界が最後の砦と書きましたが、これはやっかいなことに。

円高も再度進行中。94.83ドルがこの原稿を書いている13日朝の段階での位置。NYダウが反発する要因がない中、今日の株式相場は下げ局面からの反発の力がどこまであるのかに注目。

なお、チョイと注目すべきことは、ポールソン財務長官が、住宅ローン資産の買い取りが米金融安定化法案の最も有効な使途ではなく、不良資産の買収を断念すると発表しております。

これは、癌に冒された細胞の摘出手術は、今や危険を伴うため、仕方なく抗ガン剤治療や放射線治療(金融機関への資本注入)に今は専念するとの方針転換を示したものです。

通常、癌が初期の頃はその部分だけ摘出すれば、全身に拡がるリスクを避けることができますが、摘出出来ない状態というのは、ある種の手遅れ状態にあるということになります。また、筑紫哲也の場合のように、ガン細胞のたちが悪いと、喩え初期の肺ガンであっても、手術そのものが困難です。

あのGEキャピタルにまで流動性プログラムの認可をし、1390億ドルの政府保証債の発行を可能にしなければならないほどに、事態は悪化の一途を辿っております。
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