テクニカル用語の簡単解説 赤字部は11月26日朝に更新
後場は株価優勢の勢いでジリジリと先物が切り返した11月25日(火)の市場概況です。
◆日経先物:8340円(+390円)、OSC50%(+4%)11月20日の42%から切り返し中。
◆日経平均:8323円(+413円)、OSC52%(+6%)11月20日の38%から切り返し中。
◆日経平均指数値倍率:120(-6)数字が増えるほど下落傾向を示します。
◆TOPIX:831.58(+28.9)、OSC47%(+4%)11月20日の33%から切り返し中。
◆マザーズ指数:307.38(+1.93)、OSC40%(-2%)11月20日の31%から切り返し中。
◆ヘラクレス指数:505.9(+10.77)、OSC52%(+2%)11月20日の38%から切り返し中。
◆国債先物:139.05円(-31銭)OSC49%(+4%)11月13日の35%から切り返し中。
◆ドル・円:95.25円(-1.94円)OSC46%(-4%)11月20日の39%に収斂中。
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◆日経先物イーブニングセッション:8280円(大証終値比-60円)
◆シカゴCME日経先物:8335円(大証終値比-5円)
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◆NYダウ:8479ドル(+36ドル)OSC47%(+5%)11月20日の37%から切り返し中。
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後場は、予想通りに円安が優勢となるにつれて、先物主導でほぼ寄り付きの値段まで戻して終了。
しかし、総じて円高傾向で推移していることと、NYダウが、一旦材料で尽くし感で下げる方向にあること、それを受けてダウ先物は今日のところは、金曜日と比べて、ほぼ+-拮抗している動きとなっていること等から、明日は上げ一服となるのではないかと予想しております。
今晩のアメリカ市場は、GDP-3Qや個人消費-3Qの改定値の発表の他に、S&Pケース・シラー住宅価格指数の発表が注目されます。前月より前年度比で深めの落ち込みの-16.9%が事前予想です。
この景気動向を示す数字如何では、今日のNYダウは反落する可能性が強まっております。
いずれにしても、シティバンクにあれほどの資金を入れる決断をしたのは、他の大手銀行に対しても同様の処置をとると言明したことになり、まだ、住宅価格が下げ止まらず、シティにしても簿外の1兆2千億ドルにも上るSIVなど別働隊の資産の毀損が激しいであろうことを考えると、救済資金が更に膨らむことが予想されます。しかし、ここでシティを潰せば、更なる金融市場の混乱を招くため、やむを得ない選択だったのでしょう。
しかし、アメリカにこれらを支えるお金はない筈。昨日などABCニュースを見ていても、救済のためのお金を誰がどう工面するのかについての不安については、一切コメンテーターからは語られておりませんでした。
これには唖然とするものがあります。自分たち自身で幾らでも賄えるという意識が充満しているようです。ドル基軸通貨国なのでお金は幾らでも刷れると思っているのかも知れません。
この楽天的というのか、誰のお陰でいままでの借金生活が支えられていたのか、このことをアメリカ人というのは一切考えたこともないようなのです。とにかく、リボルビング払いで、いくらでもお金が使えると思っていたようなのですね。カードを使うということは後から返済しなければならないといった、ごく初歩的な知識すら欠いている人々が大勢いるようです。まるでクレジットカードは魔法の杖とでも思っているようです。
今になって、近くの教会でも、クレジットカードの使いすぎを戒める初歩的な講座を開いており、それを聞いた一般の人々は、生まれて初めて、お金の正しい使い方を学んだとインタビューに答えていている有様です。
こうした国民に対して、これからも貢げるだけ貢ごうとする、この国の政府についつい怒りを向けたくなりますので、今日のところはこれくらいで止めておきます。
-------26日朝のコメント-------
米財務省がついに、消費者ローン担保証券などの資産担保証券(ABS)の買い取りプログラム(当初2000億ドル)を発表し、8600ドルまでダウは伸ばしましたが、ケース・シラー住宅価格指数、OFHEO住宅価格指数がともに市場予想より悪化、またシスコが事業所を一時閉鎖するなど、ナスダックの悪化ともに、値を崩し、結局+36ドル高の8480ドルで終了しております。
しかし、コンファレンスボード消費者信頼感指数というのは前月の38.8に対して44.9と戻しております。これは何故か不明。内容を見ると「期待指数」が35.7から46.7へと急増しており、ここにもアメリカ人の楽天的な性格が現れているようです。オバマへの単なる期待ですね。
GDP、個人消費などはほぼ事前予想並で、相場の波乱材料にはなっておりません。
ところで、カナダの経済が金融システムを始め打撃を受けていないことから堅調と書いておりますが、これが9月の小売売上高でも証明されております。0.4%の予想のところ、1.1%です。前回も-0.2%に修正。
欧州株も微増で終了。
原油は昨日上げすぎた反動で下落。
ダウのOSCは47%と戻し、以前反発体勢継続ですが、昨日発表のような材料が今晩でなければ、明後日は感謝祭での休場となりますので、一旦利益確定の動きとなるものと予想。それを先取りして、今日の日経は比較的軟調に推移するのではないでしょか。円高傾向も効いております。結局96円90銭レベルはキープできずに跳ね返されております。