株に出会う

独自開発のテクニカル指標で株式市場の先行きを読む!

市場概況(10.23.09)

2009-10-24 08:50:04 | 市場概況
10月23日(金)の市場概況です。赤字部は24日朝の更新

◆日経先物:10290円(+20円)OSC61%(-3%)10月20日の67%から下げに転じたか? 
◆日経平均:10283円(+16円)OC66%(-1%)10月20日の69%から下落に転じたか?
日経平均指数値倍率:97(-1)数字が減るほど上昇傾向を示します。
◆TOPIX:902.03(-6.6)OSC61%(-2%)10月22日の63%から下落に転じたか?
◆マザーズ指数:448.62(+4.94)OSC58%(+6%)10月5日の28%からまだ上昇中。
◆ヘラクレス指数:592.51(+5.86)OSC66%(+12%)10月21日の49%から上昇に転じる。
◆ドル・円:92.08円(79銭の円安)OSC63%(+5%)10月8日の47%から切り返し中。更新
◆米ドルLIBOR(3ヶ月もの):0.28188%(前日比-0.00031%)10月23日現在。わずかながらも下げる。このところほとんど動かず。
◆米10年債利回り:3.499%(+0.075)-10月23日終値。
◆日経先物イーブニングセッション:10290円(大証終値比+-0)
◆シカゴ日経先物:10240円(円建て、大証終値比-50円)更新
◆NYダウ:9972ドル(-109ドル)OSC54%(-9%)10月19日の71%から下落中。更新

後場は13時前に高値を付けてからは、じり貧に終始しかろうじてマイナスへの転落は防いでおります。

やはり週末要因と、今晩の中古住宅販売の数字が予想ではかなり高いので、そのあたりの警戒感もあるかと思います。

後場はいくつかの銘柄を昼休みにチェックし、買いに入りそうになりましたが、13時頃からの異変により買い時を喪失。今日は持ち越してはいけないと思いながらも、ついつい、引けに7947エフピコを4350円と4340円で仕込んでしまいました。今日は特売りで始まっておりますので、手を出してはいけない日ですが、21日のOSC46%からの切り返し過程で、今日はOSC50%で終わっており、かつRSIが25%まで急落。この株としては、直近では記録にない押され方ですので、チョイと持ち越しのリスクを取ってみました。

週足を見ると26週移動平均にきれいにタッチしておりました。これが割れると結構下に持って行かれる可能性がありますので、来週早々の地合に気をつけながらの持ち越しとなりました。本来はこのような前日安値以下で引けた場合の参戦は御法度でしたね。まあ、損切りラインぎりぎりでもあるし、たまには良いでしょう。

-------24日朝の市場コメント-------

アメリカの9月の中古住宅販売は予想を大きく上回る557万戸でした。南部州がもっともよく、北東州が悪かったものの+9.4%増でした。在庫もこれまで2ヶ月続いた9.3ヶ月から7.8ヶ月へと改善。ノーマル状態の6ヶ月にあと一息。但し、値段がまだ下がっております。抵当流れの物件が多いせいと思われます。ラスベガスで飛ぶように売れているという話からも裏付けられております。( )内は8月度比。

中心価格は174900ドル(-2400ドル)7月は181500ドル。
平均価格は219800ドル(-2600ドル)7月は227400ドル。

しかし、この予想以上の数字にもかかわらず、ダウが下落したのは、①利益確定先行(中古住宅の好調はタックスリファンド効果-注-の先取りで、先行きは不透明)②アメックスの決算は、貸し倒れ率こそ改善されているものの、3Q利益は前年より25%も減らしていること。③ヘッジファンドのガリオンによるインサイダー疑惑問題でインテルやIBMの首脳まで関与。この3つに集約されます。

結局、住宅市場の改善は織り込み済み。企業の業績向上もかなり織り込み済み。消費者は財布を閉めたままで今後も小売りが弱い。そして、市場の信任問題が再燃か。といったところが今の市場かと。

特に最後のインサイダー疑惑問題は、新たに出てきている問題であり、チョイと尾を引きそうです。それもIBMの上級役員で将来の会長候補とも言われていたモファットが絡んでいたとは。IBMはこの種の問題に対して、世界でもっとも厳しい内部統制を行っている会社の1つでしょうね。イリーガルなことが1度でも起これば、役員でも即刻首にする会社です。不正を社内告発する制度もよく機能しております。(必ずその社員の身分は保証される仕組みです。だから、モファットは社外勢力と手を結んだか?)

さて、ダウは1万ドルを行ったり来たりしております。ここから上がるにはチョイとパンチ不足になりつつありますが、かといって、このインサイダー疑惑程度では、市場に対する大きなカタストロフィーを与えるには至らず、もし下げるにしても尻下げ基調をたどるのではないでしょうか。

ダウのOSCは54%ですから、40%台前半あたりまでの下落は想定に入れておいた方が良さそうです。

なお、来週の国債入札を控えて、株が下がったにもかかわらず金利は上昇し、その分魅力を増したドルが買われての円安という流れになっております。長期金利の上昇が国債消化のテコになっている傾向、逆に言うと、金利を上げなければ国債が消化されない傾向が続けばこれは些か危険な匂いが。

注:タックスリファンド

 今年11月までの支援策。過去3年間住宅を購入したことがない人が対象で、住宅価格の10%、最高で8000ドルまでの現金が手に入ります。この制度は延長される可能性があります。今来年6月までの延長を関係者が議会に働きかけ中。
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肩すかしを食らう

2009-10-23 11:22:34 | 株に出会う
今、気がついたのですが、このブログの開設日から1699日経過したようです。

いつもはこんなカウンターのような数字を見ないのですが、今日に限って目につきました。そしたら、1699という数字は、「色々と苦しみ、苦労する」という隠語だったことに気がつきました。

その通りの展開でした。

新規上場の4576デ・ウエスタン・セラピテクス研究所という、ふざけた名前のバイオ株は、400円ぐらいの気配値がどんどんと下がって行くではありませんか。9時前にはもう公募の290円すれすれです。

これではあの三菱UFJの高い手数料も支払えなくなると思い、寄りつき直後に320円で売却。その後はストップ高水準まで舞い上がっております。

これが今日の苦しみの第一歩。

持ち越しの6508明電舎は昨日満を持して昨日仕込んだのに、買値を行ったり来たり。本来はこれは篩い落とし技の典型ですので待つべきでしたが、仕手性の株の下方への持って行き方の激しさが身にしみているので、たったの+2円で降りてしまいました。その後は、GSユアサとの兄弟コンビで上へ上へと舞い上がる始末。

これが苦しみの第二歩。

もう1つの9936餃子の王将は、今日は開店休業のようです。お客さんは全く入らず閑散としております。しかたなく+25円でこちらも店じまい。

これが苦しみの第三歩。

その他、4080田中化学研究所で30円を抜いたものの、目を離していた隙に、モニタリング銘柄の6937古河電池まで32円も上げる始末。

市場は強気に上げているようですが、値上がり銘柄数は1部上場の約半分です。銘柄選択を間違えると退屈で居眠りを掻きそうです。

後場は、まだ目覚めていない銘柄を発掘して、何とか、「色々苦しみ苦労する」現状からの脱皮を図りたいと思っております。
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この歴史的事実は無視できない

2009-10-23 07:17:30 | 株に出会う
このケネス・ロゴフ ハーバード大学教授による、昨日の特別レポートは必読ですね。

ソブリン・デフォルト(政府債務不履行)の連鎖の大波に襲われないよう願うのみ。

2%程度のインフレか大増税か、どちらかとるなら2%インフレですが、それでも日本の債務の大きさからは間に合わないのが大きな危惧です。過去の負の遺産があまりに大きい。
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市場概況(10.22.09)

2009-10-23 07:03:45 | 市場概況
10月22日(木)の市場概況です。赤字部は23日朝の更新 

◆日経先物:10270円(-60円)OSC64%(-3%)10月20日の67%から下げに転じたか? 
◆日経平均:10267円(-66円)OC67%(+1%)10月20日の69%から下落に転じたか?少々微妙。
日経平均指数値倍率:98(+1)数字が増えるほど下降傾向を示します。
◆TOPIX:908.6(-5.1)OSC63%(+3%)10月19日の60%から方向感なし。
◆マザーズ指数:443.68(-1.61)OSC52%(+2%)10月5日の28%からまだ上昇中。
◆ヘラクレス指数:586.65(+0.31)OSC54%(+5%)10月15日の62%から下落に転じたか?
◆ドル・円:91.29円(29銭の円安)OSC58%(+1%)円安へと流れが変化中。更新
◆米ドルLIBOR(3ヶ月もの):0.28344%(前日比+0.00031%)10月21日現在。わずかながらも上げる。このところほとんど動かず。
◆米10年債利回り:3.417%(+0.032)-10月22日NY午後4時。
◆日経先物イーブニングセッション:10250円(大証終値比-20円)
◆シカゴ日経先物:10350円(円建て、大証終値比+80円)更新
◆NYダウ:10081ドル(+132ドル)OSC63%(+3%)21日の60%から二枚腰発揮か?更新

後場はきれいにV字型で切り返しました。日経平均だけ前日安値抜きが出来ずに終わっておりますが、これは9983ファーストリテイリングの影響度が大きくなりすぎ、データはその分ゆがめられているためと思われます。

市場全体の趨勢を見るためにはむしろTOPIXの方が良さそうです。OSCは63%と高値圏ではありますが、リバウンドを果たす勢いで終わっております。

この後場の切り返しは円安が援軍になったと思われます。次の節目は91.8円で終われるかどうかです。それをクリヤーすると92.4円となります。

後場は、このV字型の切り返しに乗じて、ちょこまかとしたトレーディングで薄利を重ね、持ち越しは、250銘柄に達する監視銘柄のなかで、唯一買いタイミングのサインが出ていた6508明電舎を456円で、それに今日やっと安値を防御できプラスで終わることができた9936王将フードサービスの2つだけです。

この王将は、2695円でOSCが同値になるのかと思って指しておりましたが、終わってみれば-2%の34%ですので、明日はもう一度押されるかも知れません。

明日の小さな楽しみは、新規上場のデ・ウエスタン・セラピテクス研究所が、三菱UFJでの抽選で、およそ2年かかって初めて100株だけ当選して、それを保持していることです。もっと大きな株を当てて欲しかったのに。

その間、100万円あたり8865円のMRFの利息がついておりますが、明日はその「恩義?」もあり、手数料プラスαの利益が出れば良いと思っております。

しかし、たったの29000円の取引に、三菱UFJからは電話は来るし、約定の書面は来るしです。こんなことやっていると利益が吹っ飛ぶのではないかと、人ごとながら心配しております。昔ながらの対面中心の証券会社の中では、大和証券が比較的まともですね。

その昔、家人が筆者が社内積み立てで買っていた自社株を、筆者の代理で売りに言った時、いつもはすんなりと現金化できているのに、その時に限って本人の判子がどうのこうので揉めたため、家人が支店長を例の調子で恫喝した結果、後で手土産を持って謝りにきた因縁の証券会社です。

その後、どういう訳か彼女名義の口座が出来上がっており、毎年残高ゼロの報告書がこの証券会社から来ます。こんなヤクザなおばさんに、これ以上かかわっていては出世の妨げになるとでも支店長が思って、無理矢理彼女名義の口座を部下に作らせたのでしょう。変な話です。

こういう会社をまともな証券会社という、筆者と家人も相当な世の中のはぐれ者ですが、事実としては、過去もっともIPOを当ててくれたのが、大和証券なのです。お客を依怙贔屓していないことがはっきりしているい~い会社です。

-------23日朝の市場コメント-------

欧州株は1%前後下げるも、NY株は結構な反発。CBボードの景気指数は予想値を上回ったものの、新規失業保険件数は予想以上だし、経済指標だけでは、ここまで切り返す理由にはなりません。しかし、NY市場は後半から大きく上昇。

これは企業業績が予想より順調で、マックをはじめ、トラベラーズ、NYタイムズ、PNCフィナンシャルタイムズ、そして、アメックスなどが相場を引っ張ったようです。アメックスは、クレジットカードのデフォルトが低下したとのムーディーズの発言が効いております。

こうした企業業績の回復から、年末にかけてもこのラリーが続くだろうとの見通しから、昨日引けに急落した反動もあったことでしょう。アメリカのファンドマネジャーは軒並み強気です。例えば、40億ドルを運用するLeuthold氏は、10月1日のインタビューで、年末にはS&P500は1350ポイントまで上昇するだろうと発言。(今日は1093ポイント)

ガイトナー財務長官が、公的資金を注入されている銀行は、出来る限り早く返済すべきだと述べたことも金融株にも好影響を与えております。

債権の利回りは長期債を中心に上昇しております。これは株高に加えて、来週に1160億ドルの入札を控えており、その警戒感から価格を下げた面もあります。

いずれにしても、まだNY市場は強気相場継続という状態ですが、指数的にはOSC60%から切り返し中の63%とハイレベルですので、調整を織り交ぜながらの上昇ということになりそうです。

明日は、注目の中古住宅販売-9月の発表です。昨日述べたように、予想値は535万件とかなり高いハードルです。雇用も消費も悪い中、これを予想値を達成する結果が出るかどうかで、更に1万ドルを遠ざける展開となるかどうかが決まるかと思います。

筆者は、予想ではこの目標値には届かないと見ております。差し押さえ物件が多くなっており、それに群がるブローカーも多いと言う現状との綱引きですね。
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明日のモニタリング銘柄(10.23.09)

2009-10-22 20:35:08 | 明日のモニタリング銘柄
■今日の3分間ドラッカー:

 『政府は形式を重視する。』(断絶の時代)

 今日の金言も簡単過ぎて、何をどうコメントしたらよいのか迷うところです。ここは、政府による究極の形式重視の過去の実例を振り返っておきましょう。

この世界で、合法的に出来る殺人とは? それは国家間のあるいは民族間の戦争です。狩り出される国民は、たった一片の紙によって政府から形式的な命令を受けました。その紙切れは、相手の国民を殺すことを許可するばかりか、そのことと裏腹に、時の政府による自国民の合法的な殺人をも企図するものでもありました。こういう時代を狂気の時代というのでしょうが、何も武器だけが戦争状態を引き起こす訳ではありません。

金融システムの瓦解という形で襲ってくる、実戦を伴わない、いや実戦が許されないが故の「グローバル戦争」も、この世にはあったのです。この戦争も通常戦争と同様に、持続不能なまでに積み上がった資本主義の成果物を一旦リセットし、次なる生産拡大による富の再構築を狙ったものでした。

さて、明日のモニタリング銘柄です。

1.6963ローム
2.4151協和発酵キリン
3.9843ニトリ(円高銘柄につき注意)
4.6937古河電池
5.4901富士フイルム

以上です。何だか、戦前の防空婦人隊のような顔ぶれに成り下がってしまいました。
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