株に出会う

独自開発のテクニカル指標で株式市場の先行きを読む!

ダウントレンド鮮明に

2009-10-27 11:25:05 | 株に出会う
NY市場が債券も株も駄目になり、水鳥の群れにどなたかが鉄砲をぶっ放した時のように、一斉に市場から羽ばたき逃げる様を、地球の裏側から眺めていた我が日本国の投資家も、ここは25日移動平均線が割れて更に下に持って行かれないうちに、持ち株を始末しようとの意向が強まったようです。

しかし、昨日の決算短信を見ても、87勝43敗であり上方修正組が2つに1つとなっております。悪くはありません。だからといって、ここまでは実は市場はかなり織り込んでおり、例えば6594日本電産がその典型ですが、今日は絶好の利確のタイミングとばかりに-190円と沈んでおります。

その点、そのような業績期待がなくこれまで売り込まれてきた6849日本光電工業のような株は、いわゆるサプライズ決算だったため、今日は期待通りの上げです。

先日のモニタリング銘柄の4910富士フイルムも、筆者がモニターするぐらいですから、かなり押し込まれておりました。従って、この地味な株が今日は150円も上げております。昨日、地道に切り返す気配はあったのですが、何しろ値動きがかったるくもうウォッチは諦めておりました。

市場は、最後まで粘っていたマザーズ指数も前引けにかけてついにマイ転。1部銘柄数1688銘柄中、上げているのは120銘柄のみ。

ここは自然落下状態が止まるのを待つ以外にはありません。

モニタリング銘柄では、ヤフーは気を吐いておりますが、売り候補とした2503キリンは、今日更に材料を出し+21円です。これには降参。しかし、OSCは-1%の79%ですので、そろそろ息切れ状態か?

持ち越しの6849日本光電工業は、寄りつきで成り売り。久しぶりにカウンターパンチを当てた気分です。9936王将フードサービスは、またしても餃子を腐らせてしまったらしく、下痢をしては元も子もないので、仕方なく-15円で降りました。

前場に仕込んだのは、モニタリング銘柄の9438エム・ティ・アイを218100円で。この株、昨日のOSC38%から完全に上げ基調です。VR改もまだ昨日より落としており、反発体勢完了かと思います。マイ転すれば別ですが。

その他、ミクシィやクックパッドそれにグリーなどネット関連株が気を吐いております。

それにしても、3632グリーの躍進の物語が、日経ビジネスオンラインに載っておりましたが、凄い人材を集めたものです。お暇な時にご覧ください。こちらが後編

この株、押されたところは買いですね。昨年IPOで2枚あたり2枚とも初値で売ってしまったのが悔やまれます。今の時代の第二のヤフーのような株ですね。田中社長の話はそれ以前から噂で聞いていたのですが、こうした人材を集めて熱気溢れる経営が出来れば、今の時価総額も当然かと。日本全体がこの企業のようになれば、財政赤字はどこかに吹っ飛ぶでしょう。

やはり若い力は偉大なり。
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市場概況(10.26.09)

2009-10-27 07:11:02 | 市場概況
週が明けて10月26日(月)の市場概況です。赤字部は27日朝の更新

◆日経先物:10360円(+70円)OSC64%(+3%)10月23日の61%から二枚腰発揮か? 
◆日経平均:10362円(+80円)OC65%(-1%)10月20日の69%から下落するも終値上げる。少し無理な戻しか?
日経平均指数値倍率:97(同値)数字が減るほど上昇傾向を示します。
◆TOPIX:910.72(+8.69)OSC63%(+2%)10月23日の61%から二枚腰発揮か?
◆マザーズ指数:450.18(+1.56)OSC62%(+4%)10月5日の28%からまだ上昇中。
◆ヘラクレス指数:589.7(-2.81)OSC66%(同値)10月21日の49%からまだ上昇軌道。
◆ドル・円:92.18円(10銭の円安)OSC62%(-1%)10月8日の47%から円安へと切り返し中。更新
◆米ドルLIBOR(3ヶ月もの):0.28188%(前日比-0.00031%)10月23日現在。わずかながらも下げる。このところほとんど動かず。
◆米10年債利回り:3.556%(+0.066)-10月26日NY午後5時。
◆日経先物イーブニングセッション:10390円(大証終値比+30円)
◆シカゴ日経先物10245円(円建て、大証終値比-115円)更新
◆NYダウ:9868ドル(-104ドル)OSC44%(-10%)10月19日の71%から下落中。更新

後場は最後になって切り返しましたが、25本線を割り込んでのもみ合いに終始。
大きく下げても良いところに買いも断続的に入った状態で、高値圏での揉み合い状態でした。ドル・円が少し円高へと揺り戻しがありましたが、ダウの先物が現在9949ドルと今日の高値水準であることが相場を下支えしているようです。

つまり、金曜日のダウは下げ過ぎとの見方から、今日のリバウンドを先取りしたような今日の日本市場でした。

持ち越しは、きれいにOSCを+5%の35%に伸ばした9936王将フードサービスと、これまたきれいにOSCを+2%の41%に伸ばして、かろうじてながらプラスで終了した6849日本光電工業の2つです。

王将の餃子は前場以降は、どなたかが温め直して、何とか商売に使える状態に戻したようです。

6849日本光電工業は、ここまで押されて、OSCも理想的なダイバージェンスを示現し、大引け後に中間期の経常利益を22億(コンセンサス予想は21億円)から38億への上方修正を発表しておりますので、明日はこれで下がることはないかと思います。11月5日が中間決算発表日。

-------27日朝の市場コメント-------

NYダウの値幅は223ドルに達し、これは185ドル下げた9月1日の266ドルの値幅以来の大きな振幅でした。

最初は調子よく戻していたものの、バンクオブアメリカが政府からの救済資金を返還するため株を売り出すとの観測や、地銀セクターの投資判断の下げ、そして住宅ローンのタックスクレジット制度が、今年の11月以降に四半期に2000ドル減という形でフェーズアウトすることが議会で論議されていることなどが重しとなり、ユーロ・ドルが一気に1.5ドルを割り込んで急落する局面に合わせて、原油、金、商品も一斉に急落。株式も雪崩を打って崩落。

ドルがこれまでに大きく売られてきたその反動で、ドルインデックスは76ポイントを回復しております。

これはこれまでの行き過ぎたリスクマネーの回帰現象と言えます。ダウのOSCは一気に44%にまで落としましたが、RSIはまだ57%です。40%台への下落は念頭においておいた方が良いでしょうね。

なお、今日はドル高に振れましたが、悲観論者、マーク・ファーバーは、ドルの価値はここ10年ほどで限りなくゼロになるだろうとのショッキングな話を、ブルームバーグのインタビューでしゃべっております。アメリカの税収の半分が国債の利払いに消えるのは持続不能との理由ですが、ご存じのように、我が日本ではすでにその基準をクリヤーしております。そのうち、財政破綻は世界の誰の目から見ても明らかだと認識され、国債暴落、円安の急激な進行、物価の急上昇、そして生活破綻と言った惨劇がすぐそこに待ち構えているものと思います。

あえて、きつい言葉を使います。そのことを語らずして、政府からお金を貰うことだけにしか関心がない国民と、それにおもねる政府の愚民政策には、怒りを通り越して呆然とするばかり。
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明日のモニタリング銘柄(10.27.09)

2009-10-26 17:48:31 | 明日のモニタリング銘柄
■今日の3分間ドラッカー:

 『労働組合が活力を取り戻すためには自ら根本的に変身しなければならない。』
          (マネジメント・フロンティア)

労働組合の弱体化は、第2次グローバリズムの進展とも関係しております。企業はグローバルに展開しているのに、労働組合は旧態然たる一国組織主義では、取り残されるのも当たり前。グローバリズムは、個々人を分断化するのがその大きな特徴です。中高年の闇専従のようなおじさんが、のんびりと組合事務所で扇子を仰ぎながら、訳が分からないことをやっているぐらいなら、いっそのこと解散してはどうか?

さて、明日のモニタリング銘柄です。

1.2503キリン(いくら何でもOSC80%は上げすぎ。売り)
2.4689ヤフー(28550円前後までの押し目で)
3.4100戸田工業(じりじり高値更新中。強い。押し目待ち。)
4.4571ナノキャリア(他のバイオ株も動向も注意)
5.9438エムティアイ(これは逆張り。じっくりと底打ち待ち)

以上です。
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慌てる乞食は?

2009-10-26 11:26:26 | 株に出会う
デイトレはいわば、その日暮らしのルンペン乞食のようなものです。目先に何か落ちていれば、あたふたとそれを拾って、その日の糧に当てるといった生活態度が彼らの代表的な振る舞いかと。

今日はついに、筆者もそのルンペン乞食に堕しました。

持ち越しの7947エフピコ製の食品トレーを差し出し(4350円で売り)、9936餃子の王将の店頭の賞味期限の切れた餃子を2665円で拾ってしまったのです。

その後、エフピコの他の食品トレーは+90円の山盛り満杯となり、筆者が餃子の王将で拾った餃子は5円ばかり腐りかけております。

こういう所作がいわば慌てる乞食の典型かと。この場合、世の格言のように貰いが少ないのではなく、地見師のように振る舞ってルンペン乞食が拾った1円玉を、新興の若手ホームレスにかっさらわれたような、そんな気分ですね。

まあ、あまり笑えない比喩ですが、今日は王将のような内需ディフェンシブ株があまり良くないようです。

日経平均のOSCはそれでも前日安値割れからの切り返しで、前日比+1%の67%です。RSIはしかしながら88%にも達しております。これは8月11日の89%以来の高水準です。

明日からは、再度25日線を割って下落すると見ます。これ以上奢って上げたら、あの平氏一族も真っ青です。天から鉄槌が下ることでしょう。

そこで、今日はこっそりと内需ディフェンシブ銘柄を仕込む日だと観念しました。

餃子の王将は2665円以上ならOSCが30%から反転します。現在のRSI14%は筆者がモニターしだしてからは記録にありません。2665円を引けに奪還できていなければ撤退です。

その他、モニタリング銘柄の6849日本光電工業もプラ転して終われば、これは仕込みどころですね。

後場は、こうした観点からの落ちこぼれ銘柄を地道に見いだすことに専念したいと思っております。

もし若手ホームレスが市場を荒らしまくるようだと、今日はここオセアニア地方も雨模様のことだし、一旦体勢を立て直してから明日出直します。力が漲る若手にはかなわんからね。
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明日のモニタリング銘柄(10.26.09)

2009-10-25 09:28:25 | 明日のモニタリング銘柄
■今日の3分間ドラッカー:

 『環境保護を目的とする援助こそ最も生産的な国際協力にちがいない。』
     (断絶の時代、新しい現実)

この金言は、途上国への食料援助や医療援助を念頭に置いた時、なぜ、それらを差し置いて環境保護なのか、少々理解に苦しむ向きがあるかと思います。

第1次グローバル時代、つまり列強の植民地争奪戦以来、例えばアフリカの国々は、それまで自給自足を可能にしていた伝統的な農村的生活基盤が、単一栽培、例えばコーヒー農園などへの改変を通じて根こそぎ破壊され、当時のグローバル資本の支配下に置かれました。

原住民はこうしてコーヒー農園の農奴に成り下がり、その後、競争力を失った農園は容赦なく遺棄され、後は荒れた土地と極貧のみが残され、一部の国では内戦状態にまで発展しました。こうした歴史的な事実を踏まえた時、この金言の意味するところがよく理解出来るかと思います。

さて、明日のモニタリング銘柄です。

1.4901富士フイルム(再度押し目を)
2.9531東京瓦斯(地味だが安値圏)
3.9843ニトリ(逆張り、円安進行をなら様子見)
4.7518ネットワンシステムズ(業績注意)
5.6849日本光電工業(押し目拾い)
6.6507シンフォニアテクノロジー(221円割れなければ)
7.6961エンプラス(見せ玉、トリック注意)
8.9437エヌ・ティ・ティ・ドコモ(13万円割れからの反発で)
9.2914日本たばこ産業(26万円近くまで引き寄せてから)

以上です。
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