■ 先日の6月29日(日)、「乗鞍天空マラソン」に参加してきました。
大雨で山が荒れ、スタートは30分遅れ、距離は半分で開催。
下りゴール手前
行程は、2泊3日の「千葉→松本城→乗鞍岳の大会→白骨温泉→上高地」に、八ヶ岳「のんぼけ庵」1泊が加わり、3泊4日の小さな旅になりました。
○ 6/28(土) 出発、松本城、乗鞍高原
7:00に千葉を出発。
湾岸道路を通り、レインボーブリッジを通過、中央高速に入る。
途中、談合坂SA、諏訪湖SAで休憩、11時~12時50分まで昼食をはさみ松本城や旧開智学校を見学。
高速道路の松本ICから158号道路に左折し、松本電鉄上高地線終点の新島々から登山道路を上り始める。
13時30分ごろ道の駅「風穴の里」で休憩。
車中から望む乗鞍岳
往きは、3箇所で休憩をとったことになりますが、選手受付けの「乗鞍観光センター」に着く前、雪を戴いた乗鞍岳が見えました。
あの大雪渓まで駆け上がり(?)、下るかと思うと、未知への体験に心が震えます。
14時10分、観光センターに到着、選手受付。
宿に着く前に、大会会場を事前確認するため、そのまま標高1800mにある、スタート・ゴール会場「三本滝ゲート、レストラン」を視察。
引き返して15時、1600m地点にある宿泊の「休暇村 乗鞍高原」に到着。
明日大会参加の準備後、宿の風呂に入る。
前日夕食風景
夕食は、17時30分~18時30分。
20時には全員寝てしまいました。
○ 6/29(日) 大会参加、白骨温泉
5時に起床。
外は土砂降りです。
台風の余波、変わりやすい山の天気、どうなるんだろうか、風はなさそうだ。
帽子、手袋、ゼッケンを付けた長袖のランウェアー、ランパン、…。
折り返しの2700m付近は寒いだろうし、予報では雨は止みそうにもないので、あらかじめ用意してきた透明のビニール袋を用意する。
6時30分の朝食後、チェックアウト、7時30分に荷物をまとめて宿を後にする。
大会当日朝(宿の前)
宿から、ちょっと下の第3選手駐車場に車を止め、シャトルバスで会場に向かう。
ふと前席を見ると、大会後寄らせていただく、「八ヶ岳南麓 のんぼけ庵」のKさんご夫妻が乗っていました。
Kさんは、初回から参加しておられるようで、私が天空マラソンに参加することをブログで知り、帰りにぜひ「のんぼけ庵」に寄っていってと、メール連絡をいただいていました。
千葉を離れて、4、5年くらい経つでしょうか。
自然の中での暮らしに憧れのある私にとっては、今回のKさんとの再会は楽しみでもありました。
8時近く、会場の「三本滝レストラン」に着く。
事務局アナウンス、「現在コースを調査中ですが、スタートは9時30分に変更、コース変更を検討中ですが、更に荒れた場合は中止も考えられます。もうしばらくお待ち下さい。」
走りたい!
結局、9時に変更決定のアナウンスがあり、
「9:30スタート 、距離は約半分、6km地点折り返しで12kmで実施いたします」
千葉真子の超明るい、かん高い、開会あいさつの後、スタート。
大粒の雨が、激しい、どうなるんだろうか。
上りは腕ふり、飛ばしすぎない。
3kmあたりで、Tさんが越す。
8分/kmペースのようだ。
Tさんをじわじわつめ、再び追い抜くと、こんどはMさんが抜いていく。
ま~、己が力量をわきまえて折り返し点に向かう。
山肌の谷あいに点在する岩を激しく打ち、しぶきを撒き散らしながら、流れ落ちる沢の激流。
アスファルト道路にあふれ、川となって横断する。
くるぶしまで水に浸かって、シューズが、ピチャピチャ、抵抗を感じながら走り抜ける。
途中、噴煙のように水しぶきをあげている沢をバックに、記念撮影している女性ランナーもいました。
こんな経験は初めて。
横断流、何箇所も通過する。
4kmあたりで、駆け下りてくるトップのランナーとすれ違う。
激走というより、猛スピードで、恐いように飛んできます。
6kmの折り返し地点からは、下り。
全長12kmなので、給水給食はせずにゴールまで駆け抜けましたが、
水が流れ落ちる急なカーブ、急な下り坂は、多少ブレーキをかけ、腕を拡げ体のバランスをとって、できるだけリラックスして駆け下りました。
めったに体験できない大雨ランでしたが、寒さも風も感じませんでした。
スタート時、岐阜県から初回以降参加しているランナーの体験話を伺いましたが、初年度は晴れてすばらしい景色の乗鞍を駆け抜けたそうです。
次回参加時は、青空の下、1800m地点から駆け上がり、2700m付近の大雪渓、そして乗鞍の美しい景色と、おいしい空気を吸いながらゴールしてみたいな~と思いました。
完走証は、後日郵送されるとのことでしたが、
腕時計の非公式のタイムは、 S(0)… …中間点(6km) ……ゴール(12km)
0 48:52 28:43
1:17:45
でした。
ゴール後、着替えて11時、暖かいとん汁 、寿司飯、天空ウーロン茶のサービスをいただき、シャトルバスで第3駐車場に戻る。
事前に、千葉県ですからそんなアップダウンはありませんが、それなりの起伏ランをやっていましたので、足、脚への筋肉痛などダメージはありませんでした。
12時過ぎ、乗鞍高原出発。
雨中の白樺、から松林の乗鞍林道を抜け、13時に秘境、白骨温泉に到着。
宿の隣の「恵比寿屋そば店」で、軽く一杯、昼食(ここのおそば、美味しい!!)。
15時、山間の隠れ湯の名にふさわしい、温泉宿 えびすや に到着。
大会、旅の疲れを癒す。
宿の部屋から外をパチリ
濡れたランウェアー、シューズなど洗い、18時~19時30分ゆっくりと夕食。
この日も、20時~21時にはみんな寝ましたね~。
○ 6/30(月) 上高地、八ヶ岳「のんぼけ庵」
4時30分起床。
早朝、
白濁した(コレは、本物ですよ!!)露天風呂に入り、心身をほぐす。
6時からは、周辺散策。、
霧に濡れた路辺の花、
早朝の宿周辺は、濃い霧に包まれる
温泉郷の樹々、渓谷の底に葦で囲まれた露天風呂、
そして、大正初期の小説、中里介山の「大菩薩峠」、「白骨の巻」の碑などを見やり、
チェックアウト後、白骨温泉を8時出発。
お天気は、やや晴れそうなので、予定どおり上高地に向かう。
9時、沢渡岩見平に駐車し、上高地行きのバスに乗る。
大正池でバスを降り、
大正池
自然散策路、梓川に沿って歩く。
焼岳は、雲っていて見えない。
樹々や湿原の植物を見ながら、歩いていくと、明治時代、上高地や日本アルプスの自然を世界に紹介した、
英国人ウェストンのレリーフに出逢う。
美しい、自然散策路、しばらく行く。
ニッコーキスゲ
田代湿原~梓川沿いの湿地に、ニッコーキスゲ。
あ~!、初めて接する(長野県生まれでありながら、初めて)上高地の自然ひとつ一つを、目と心に焼き付ける。
10時50分、河童橋に到着しました。
河童橋
上高地から穂高連峰の峰々を見ますが、雲がかかって見えません。
河童橋から明神池方面を望む
残雪がわずかに見えます。
河童橋から下方を望む
河童橋で、しばらく時間を費やし、上高地バスターミナルでバスに乗車。
12時頃、沢渡駐車場にて昼食、Sさんの車に乗り込み帰途につく。
松本ICから、中央高速に入る時、Kさんに電話を入れる。
45分ほど経過した2時ころ、長坂高根高速バス停につく。
ここで、4人と別れ、車を降りると、すでにKさんが迎えに来られていました。
4,5年ぶりです。
ご自身で設計され作られたウッディーハウスの「八ヶ岳南麓 のんぼけ庵」。
薪ストーブのある日当たりのよい、明るい応接間で旧交を温めさせていただき、
庭の野菜畑とハーブ園、別の場所の畑、作業小屋や、2年間分もの積まれた薪小屋など案内いただく。
周囲は、田園と緑に囲まれ、聞こえるのは鳥の声と瀬音。
前に富士山、後ろに八ヶ岳、閑静な場所のたたずまいです。
夢を実現され、更に拡がっているようです。
薪割りをやりましたが、あまりうまくいきませんでしたね~。
夕食は、Kさんご夫妻に案内され、
ふだん交流されている清里の「草五庵」という、そばのお店に行きました。
Kさんの紹介では、
長年、東京の国立でそば名人としてお店をやられ、
山や自然や食を愛し、
山梨県の清里に移られ、古民家の再生、ホスピスの仕事もやられているといいます。
当日は、お休みの日だったにもかかわらず、
お店の主夫妻が、われわれ3人のために、
絶品の創作そばがき料理をしてくれました。
お店、料理、活動、そして話の内容とも個性的で、活々としていて、強烈な印象を受けました。
おいしい冷酒に話も進み、気がついた時には、午前零時過ぎ。
延々6時間。
深夜、やや冷えている清里高原のお店を後にする。
Kさんの奥さんの運転で、お宅に戻る時、
八ヶ岳の空には、天の川が流れ、満天に星が輝いていました。
深夜の家の近くでは、ホタルが放つ光が、ス~イ、ス~イと流れていました。
こういう星空と蛍を見たのは、北信州の田舎にいた子供の時以来、50年ぶりです。
○7/1(火) 帰途
朝、道路から富士山を望む
ゆるやかに流れる朝風に吹かれ、屋外のウッドデッキで朝食をいただく。
Kさんから、「のんぼけ庵」のいわれを伺う。
のんびり、ぼけ~ッと という意味と
ぼけ ない という意味で 名づけたそうです。
同上、裏手の八ヶ岳を望む
10時ころ、中央高速バスで新宿まで。
千葉の自宅には、14時到着でした。
今日のJ&S
コストコ+α 12k
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