■ 低線量被ばく
昨夜のNHK・TV、10:55~11:25に放映していた「低線量被ばく、揺らぐ国際基準▽ガンはなぜ多発?子供たちを救え」を見た。
国際基準(ICRP)の安全基準値は、原発を推進したい組織からの資金提供により運営されていて(ちなみに、ICRPは、NPO任意団体)、基準を決める時に政治的な圧力がかかった。
そして、当時の議論で妥当とされた値の、2倍近く引き上げられ、100mSVに決められた。
諸外国の関係者を取材し、その証言により明らかにされた。
チェルノブイリ、スリーマイルド原発事故から、5~10年経て低線量による健康被害が現れた被害者たちの証言も紹介されていた。
日本政府が示した暫定基準値を信じて、食べたり住んだりしていると危ない(誰も責任をとらない)。
強制被爆を避けるには、文部科学省の汚染マップのブルー地帯には居てはいけない。(除染で、3.11以前の値になれば別ですが。セシウム137は、1/1000に減衰するまでに300年を要する)
“生涯100ミリシーベルトとされる被ばくの基準で、本当に健康への影響はないのか?”
福島をはじめ、全国の人々が現実に直面している放射能の脅威。
国は「直ちに体への影響はない」と繰り返すばかりだ。
その拠り所としているのが、ICRP(=国際放射線防護委員会)の勧告。
広島・長崎の被爆者の調査データをベースに作られ、事実上の国際的な安全基準となっている。
しかし関係者に取材を進めると、1980年代後半、ICRPが「政治的な判断」で、被ばくでガンになるリスクを実際の半分に減らしていた事実が浮かびあがってきた。
当時ICRPには、原子力産業やそれを監督する各国の政府機関から、強い反発が寄せられていたのだ。
そしていま、世界各地で低線量被ばくの脅威を物語る、新たな報告や研究が相次いでいる。
アメリカでは原発から流れ出た微量の放射性トリチウムが地下水を汚染し、周辺地域でガンが急増。
25年前のチェルノブイリ原発事故で、大量の放射性セシウムが降り注いだスウェーデンでは、ICRP基準を大きく上回るガンのリスクが報告されている。
いま、誰もが不安に感じている「低線量被ばく」による健康被害。
国際基準をつくるICRPの知られざる実態を追跡する。”(番組ホームページより)
■ 迫りくるM9地震の脅威
更に、12/25(日)に見たNHK・ETV特集「巨大津波の新たなる脅威」では、
東日本大震災のような巨大地震、津波が、そう遠くない将来に日本列島に、また発生すると警鐘を鳴らしていた。
その根拠は、地層に証拠として残っていた自然からの警告だった。
(1) 岡村眞(高知大学教授)の調査結果
海辺の池の底の地層調査。
過去の巨大津波による泥と砂の地層が証拠として残っている。
各地の池を調査すると、巨大津波がほぼ一定の周期で発生している。
1707年の宝永地震から300年、関東・東海・四国・九州沿岸に、東南海の連動地震・津波が発生する可能性がある。
(2) 平川一臣(北海道大学名誉教授)の調査結果
海辺の崖、斜面の地層に津波堆積物の地層が見出され、その地層年代に巨大津波が襲ったことがわかる。
北海道沿岸を発生源とする巨大津波が、東北沿岸まで影響を及ぼす可能性が、近いうちに発生する可能性がある。
いま全国各地で、文献に記録のない未知の大津波の痕跡が次々に見つかっている。数千年にわたり地中に眠っていた津波堆積物は、何を語るのか?未知の巨大津波を追って、日本列島を駆け巡った2人の研究者の発掘調査に密着した。発掘現場は「池」と「崖」。手つかずの大地にこそ津波堆積物が眠っている。そこから見えてきたのは「東海・東南海・南海3連動地震」の全貌、そして北海道沖で400年~500年周期で起きているM9地震の新たな可能性だった。(番組ホームページより)
→ 日本列島に既に54基施設されている原発が、M9の地震とか高さ20~30mの津波に耐えられないとしたら、再び今回のような原発事故による放射能汚染の発生が考えられ、日本はどうしようもない状態になる。
危険な使用済み核燃料の処理も解決できないまま、稼動が進行している。
ドイツのメルケル首相のように(彼女は、核エネルギーの危険がわかる物理学者だった)、即刻原発の廃炉を決断し、はやめに環境にやさしい安全なエネルギーに切り替えていってほしいと思う。
日本の未来はどうなるか?
一人ひとりの市民が原発と放射能汚染について正しい知識を持ち、政治まかせにせず、気を配らなければならない。
亥鼻橋(検見川浜経由) 20k
12月累計 R=166km S=0k 年間累計 R=2600km