■ 刃とぎについては、
農村にいた小さいころ、農作業のなかで、包丁、ナタ、鎌、クワなど、またノコギリの目立てやカンナの刃など砥いでいるのを見て、見よう見まねでやった記憶ぐらいだった。
習ったこともないし正しいやりかたも知らない。
仕事を引退し、走りのほかに料理・菜園などが趣味となった今は、やはり知っておきたいと思う。
今日は、○○農園で10時~2時過ぎまで、2班に分かれた約30人近い受講生に混じって、66歳の手習いである。
刃砥ぎの仕上がり(持参したもの1式、仕上げ砥石&ハンディな砥石が揃っていない。仕上がり前は、鎌は赤錆び、文化包丁は刃こぼれして、いずれも切れ味が最悪だった)
多少間違いがあるかもしれませんが、今日教わったポイントです。
1.刃砥ぎの種類
① 荒砥ぎ 刃こぼれがあった時に使用
② 中砥ぎ 通常、中砥石と仕上げ砥石を使用。荒砥ぎの後をなめらかにする
③ 仕上げ砥ぎ 最後に仕上げ砥石で、小さな傷を除いて輝きを増す
2.刃砥ぎの手順
<包丁の刃砥ぎ>
(1) 刃こぼれがある場合は荒砥石で刃をつける
荒砥石で刃を付け始めましたが手に負えない。
先生に刃物研磨機(中砥石)で砥いでもらうことにした。
刃の表(根元)
〃 (真ん中)
〃 (切っ先)
同様に、刃の裏を砥いで刃をつくる
1,2回裏返しキレイな刃にする
刃こぼれは無くなり、刃の裏が返るバリができていた(手の親指にひっかかって、よくわかる)
(2) 中砥石できちんと刃をつける
荒砥石、中砥石、仕上げ砥石
砥石は、表面が平な状態が良い。
ハンディな中砥石
中砥石で研ぐ
・砥石が動かないように、木板にのせて砥ぐ(台所などでは、ぬれ雑巾などの上で行う)
・利き手で包丁を持ち、刃の表(切刃)から砥ぐ
・反対の手で、包丁のはらを押さえ、角度を15~20度くらいに保ち、刃の返り(バリ)が出るまで砥ぐ。手前に引くときは力が抜けている
・次に、刃の裏を砥ぐ。角度は10~15度に保ち、刃の返りが出るまで砥ぐ
・刃の表を、2~3回すべらすように砥ぐ
(3) 仕上げ砥石で刃を仕上げる
・表、裏をなめらかに仕上げる
水洗いし、汚れを落とし、拭きとる。
これで、午前中は終了でした。
<昼休み>
昼休み中は、砥石を水に漬けておいた。教室が始まる前も、たらい、洗面器などに水をはり砥石を漬けておいた)
古民家の縁側や土間机、木陰などで昼食・休憩・懇親。
<鎌の刃砥ぎ>
午後は、鎌の刃砥ぎの作業です。
刃はこぼれていませんでしが、全体が赤錆び状態だったので、また荒砥石などで錆を落としていると遅れてしまうので先生の研磨機をたよってしまった。
バフで背を磨く
研磨機で刃を砥ぐ
〃
包丁とほぼ同じ方法で刃砥ぎを行った。
<他のポイント>
・終わったら、砥石を平らな状態に直しておく。(凹んだ砥面を、その砥石より荒い砥石で定期的におろす)
・包丁など、少なくとも、2,3ヶ月に1度は砥ぐ
教室にあった砥石&傾斜させた固定の木台(厚みのある、普通の木板2枚で、一方を枕木のようにしても可能)
購入以来1度も刃砥ぎをしなかった「切れない包丁」、「切れない鎌」が、新品の切れ味によみがえりました!!
追記(5/29):家になかったハンディな砥石は、今日、菜園に行ったついでに、コメリーで入手した。(下記)
○ 「研ぎ一番」 1000円
中砥石(打刃物、ステンレス刃物用、185×65×15mm 台付)
○ 「コンビ・砥石」 385円
荒・中仕上研兼用(鎌、ハサミ、包丁、一般刃物等130×45×25mm)
アバホテル 10k
当月 R=151k S=0k 年間累計 R=1107km S=0k