南信州のりもの倶楽部♪

バックオーダーをいただき過ぎたため現在オーバーホールのご依頼は受け入れを一旦停止しています。

現場には現場の生きた整備テクがある タイヤ空気圧考察編

2008年12月11日 19時14分54秒 | 自分で出来るメンテナンス編
やぁ。いよいよ年末のバタバタに巻き込まれた「のりもの倶楽部」南信州版です。
ただ単に月が変わるだけなんだけど年末はなぜか忙しいですな。
頼んでもないのに仕事が尽きなくて若干疲れ気味です…

昨日はホイールナットの締め付けについて語ってしまいましたが、
本日はタイヤの空気圧管理のお話です。
「そんな話で話題が膨らむのか」などと言われそうですが、
何か気にかかる事があったら是非試してもらいたいですね。
再三申し上げるように、ワタクシは一切責任を負いませんが。


タイヤの空気圧、ちゃんとチェックしてますか?
僕が知る限り、ほとんどの人は空気が少ないまま走っているように思います。
タイヤ内の空気は自然と抜けるし、気温によっても内圧は日々変化します。
なので調整が必要なんですが、
そんな事知らずに平然と車に乗ってる人も中にはいるようですね。

タイヤの内圧が下がるとどうなるかと言うと、
まずはタイヤ接地面の両端が編磨耗するようになります。
車のタイヤは角が立った風船と同じなので、
サイド部分がたわんで両側の接地圧が上がってしまうのが原因のようですね。

もっと内圧が下がるとどうなるか。
空気圧1キロ以下などで高速道路を飛ばすと、
タイヤ表面が次第に波を打つようになりバースト、
つまりタイヤが細かく弾け飛びます。
これが最も恐ろしいスタンディングウェーブ現象って奴ですな。
高速道路でタイヤの破片を見かけたらそれと思ってまず間違いないでしょう。

スタンディングウェーブは経験が無いのですが、
内圧が下がるとタイヤのグリップも下がる経験をした事がありました。
これはバイクでなのですが、
交差点の立ち上がりでいきなりテールスライドするので見てみたら、
内圧がほとんど無かったって事があります。
パンクに気が付かずにいるとこんな感じになるので、
さっさと修理した方が身のためですね。

車の場合腰砕けのような感じになり、
曲がってる時にフニャフニャした手ごたえになりますが、
逆に乗り心地が良くなった感じさえ受けるかもしれません。
が、乗り心地のために危険に身を晒すのはナンセンスです。
それと内圧低下は燃費の悪化にも直結します。
転がり抵抗が増えるので当たり前なんですが、
省エネだのエコカーだのとワーワー言うくらいなら、
タイヤの空気圧くらいチェックしとけと声を大にして言いたいですね。
この間なんかタイヤがペッタンコのプリウス見たよ。
何がしたいのかと小1時間(ry

と、まぁこんな感じで内圧低下はデメリットしかないのですが、
入れすぎも当然良くない訳で、
内圧過多もグリップ低下やタイヤ中央の編磨耗など、
どっちを取っても良い事はありません。
だいたい空気入れすぎてたらタイヤ減るのが速かったから早期交換なんて、
本末転倒以外の何者でもありませんし。

入れすぎは確かに転がり抵抗が大幅に減るのですが、
タイヤは大きく膨れ上がり接地面も減少し燃費は向上するものの、
タイヤ減るのが速くなるので、
結果として財布へのダメージは大きくなります。
少なすぎも入れすぎもデメリットしか無いって事ですわな。

「じゃあどれだけ入れとけば良いのさ」って事になるけど、
車には必ず指定空気圧の表記がされてて、
車はほとんどが運転席ドアを開けた所、
バイクはチェーンカバーなどにシールとして貼られています。
だいたい2キロから多くて3キロくらいだと思いますが、
それを守ってりゃ良いのかって言うと、
そんな当たり前の事を語っても面白くない。
そこで当倶楽部的な空気圧管理の事でも書きたかったんですが、
思ったより長くなってしまったので次回にします…

それではまた見て下さいな。


にほんブログ村 バイクブログ バイク カスタム・整備へ ← いつも応援ありがとうございます♪
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする