南信州のりもの倶楽部♪

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タイガーエンジンのさらなる高みを目指す その6

2009年06月17日 17時12分00秒 | 輸入横型エンジン編
やぁ。ひたすら横型エンジンだけを弄り続けるブログ、「のりもの倶楽部」南信州版でございます。
→もうね、ここのところ毎日作業しっぱなしです。しかし疲れは感じませんぜ。

今回は何書こうか迷ったんですが、
かなり昔にタ○ガワスーパーヘッド+R用のカムをまた購入したので、
ほぼ1ヶ月前の話ですが記録に残そうかと。

僕らは前からスーパーヘッド用のカムを買いそろえていて、
S15から始まってS20、S25まではストックしてあったんですが、
その上にあるS30とS35は実質レーシングカムなので、
色々面倒くさそうだし高価だったので必要性を感じてなかったんですね。

しかし我が倶楽部としてはやっぱり試してみたい+データ取り用として、
S30とS35にまで手をつけてしまいました。
値段は当然高価なので、嫁も見てると困るしココでは書けません…

んで上の写真。
一番右側が前になんちゃってWPC加工を施したS25で、
その左へS30、S35と続きます。
買ってみて驚いたけどS30とS35はほぼ楕円のようなプロフィール。
ここまで極端なカム山は見た事ないです。









せっかくなのでS15とS35の比較。
左側がS15で、前にLIFANのエンジンに組んで売ってしまったんだけど、
そんなに高くなかったのでまた購入してストックしてあります。
S15だって他のメーカーのカムと比べても十分ハイカムですからねぇ。

ちなみにリフト量を調べた結果、全てのカムのリフト量は同じでした。
つまりリフト量は共通で、
プロフィールとオーバーラップで特性を変えているって事になりますな。









これまたせっかくなので、今までに購入したスーパーヘッド用カムを並べてみました。
何だかチェスみたいになってますな。

右端がS15で左に行くにしたがって高回転向けカムに並べてありますが、
よく考えたらS12カム以外はコンプリートした事になりますね。
S12は本当に低回転向けで人気が無いのか、
買おうと思っても中古すら出てません…

ちなみにS15の下のカムがウェーブ110用330°カムで、
S20については2本も買ってあります。
何か良い中華の中古エンジンが手に入ったら、
組んでみてまた売るかもしれないので、
欲しい人はこのブログを読み続けるしかないですねぇ(笑

実は虎視眈々とベースエンジンを狙ってはいるんですが、
LIFANにS15カムを組んだ記事を書いてから値段が上がってしまったような…









カムを買い揃えるのは良いにしても使用出来るかは別問題なので、
カムを購入するたびにオーバーラップでバルブ同士が接触しないかテストはしていまして。
モノホンのスーパーヘッド+Rと我々が使うヘッドとでは、
バルブの挟み角が違う場合がありますからね。
実際、前に扱ったLIFANとタイガーヘッドでは、
燃焼室容量が結構違うので挟み角も違ったような…
タイガーヘッドにウェーブ110用330°カムの組み合わせだと接触はしなかったんだけど、
LIFAN125ccに330°の組み合わせは接触してしまいましたからねぇ。

しかしこうやってカムの箱が並んでる状態って、
知らない人から見ればただのオタクにしか見えないでしょうねぇ。
まぁハイカムについては山ちゃんとの共有物なので、
気分によってカムを交換して走ってみる事になるでしょう。
S35は一応僕が買ったけど、危険な香りがするのであまり使う気は無いですし。









ハイエンドモデルであるS35でテストしたのがこの写真。
カムをヘッドに仮組みして回転させてみれば、
バルブ同士が接触するかテストはできますからねぇ。

写真はオーバーラップで両方が一番開いてる時の物なのですが、
これだけ離れていればまず接触する事は無いでしょう。
まぁサージンングを起こした時にはこの限りではないですけど。
ちなみにS15だけはオーバーラップが無かったので、
エンジンを回し過ぎなければ気にせず組んでもバルブが接触する事はありません。

後はメタルガスケットを組んで燃焼室が狭くなった時に、
バルブとピストンの接触だけを確認すればOKですが、
もし接触してしまうならリセスカットもしなきゃだし、
山ちゃんのタイガーエンジンのクランクは一度カムチェーンスプロケットを外してしまっているので、
タイミングプロトラクター(丸い分度器みたいな奴ね)を使って、
バルブタイミングを計測してみないとダメでしょうけど。
その前にタイガーエンジンはジェネレータがカバーについてるタイプなので、
ローターにプロトラクターをどうやって貼るかが問題ですけど…
色々試してはみたいけど問題は山積みです。

そんな訳でこういった記事を書いてるたびに、
自分の首を絞めているような気がしてしまうんですが、
ベースエンジンは中華ならそこそこ安く購入できるので、
「自分で弄ってみたい」って人が増えれば面白くなりそうですね。
そして本当にブッ壊されても僕は一切責任取りませんが。
自己責任は大人の約束ですよ。

それと山ちゃんのエンジンのクランクはただ今芯だしに出している最中なので、
クランクが帰ってきたら早速組んでデータ取りをする予定。
「データ取り」と言っておくだけでも外野に言い訳できる気がするのは僕だけかな…

次回はセバスチャンのATエンジン腰上のオーバーホールのお話です。
また見て下さいな。



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コメント (2)
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