南信州のりもの倶楽部♪

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中華エンジンのオイルフィルターローター軽量化

2009年06月26日 17時49分12秒 | 輸入横型エンジン編
やぁ。モスバーガーで「スマイル下さい」と言ってしまい、店員さんに「消えろ」みたいな顔された事がある
「のりもの倶楽部」南信州版でございます。
→少しくらい笑ってくれても良いじゃんか…


さてと、ウチには横型エンジンの師匠である山ちゃんが、
オイルフィルターローターをいくつか持ち込んであったんですが、
僕が仕事でたまに行く工場に旋盤やフライスが揃っていて、
それを貸してくれるって事になったので、
中華エンジンに装着されているクソ重いこのローターを削ってみようって事になりまして。

写真の右がLIFANの2次側クラッチエンジンに装着されているローターで、
こんな重い物がクランクの端で回転しているので、
そりゃあ吹けも重いに違いない訳ですよ。
このローターは端から1センチくらいを削ってやれば、
弾み車の役割も落ちてなおかつ軽量化になります。
前にウチで作ったLIFANのS15カム組み込みエンジンも同じ加工をしてありますし。

左側の変わった形のローターはタイガーエンジンのローター。
LIFANのエンジンと全く形は違いますが、
このローターも端から1センチくらい削れば、
オイルフィルターローターとしての役割は果たしてくれそうなので、
僕らは初めてですがこいつも削ってみます。









僕は旋盤を使うのが初めてだったので、
山ちゃんもこの工場に連行し、
工場の方には了解を得て使い方などを教えてもらったんですが、
まずは今までに装着されていた刃先が少し欠けていたので、
刃先を回転させて装着し山ちゃんに実演してもらいます。

そしたら削りカスが唇に飛んできて刺さって火傷し、
いきなり手痛い仕打ちが…
しばらくは実演してもらってこのままほかっておいて全部削ってもらおうと思ってたんだけど、
この人もスパルタなのでいきなり交代させられ、
結局は僕がほとんど削ってました。

この旋盤に装着されていた刃は荒削り用だったらしく、
片肉0.2ミリづつ削っていきましたが、
使い方が分かってくると楽しくなってきて、
安い卓上旋盤でもいいので欲しくなってました。









完成後がコレ。
手前のがタイガーエンジン用で右奥の二つがLIFANやCD90のローター。
左のシフトドラムは中華5速ミッションのもので、
ドラムが真円でなかったらしく動きが渋かったので、
山ちゃんが表面を軽く研磨したら動きがスムーズになってました。
前まではシフトフォークがダメだと思ってたんだけど、
作業後は削れた所とそうでないところがハッキリ分かるくらいでしたからねぇ。

ローターは少しだけバリが残ってるけど、
まぁここは面研で綺麗になるので問題は無いでしょう。

中華エンジンの場合、オイルフィルターローターがフライホイールと同じような役目をしてて、
当然軽くしすぎるとトルクの薄いエンジンになってしまうので、
別に僕らみたく限界まで軽くする必要はないと思います。
でもあの吹けを知ってしまうともう戻れなかったりするんですがね。
結局は使う人次第って事でしょうか。

そんな訳で初めて旋盤を使わせてもらったんですが、
当然タダって訳にはいかないので、飲むか分からないけどお酒を買って届けました。
でもそのおかげで色んな切削ができたので、
逆に安い買い物だったかもしれませんな。

次回ですが、この間中華エンジンの部品を色々買ったので、
その中身を検証してみましょうか。
また見て下さいな。



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コメント (2)
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