南信州のりもの倶楽部♪

バックオーダーをいただき過ぎたため現在オーバーホールのご依頼は受け入れを一旦停止しています。

今日は1.5機のエンジンをバラしただけでした。

2022年08月07日 23時50分00秒 | 輸入横型エンジン編





今日からまた他のエンジンを修理していて、
先ずは以前製作させていただいた88ccエンジンなんだけど、
ジェネレーター側からオイルが漏れるようになってきたみたいで、
あと腰上の仕様変更をするからジェネレーターと腰上をバラして行く。

















腰上の仕様はミニモトの88ccボアアップキットでヘッドとシリンダー、ピストンのセットなんだが、
ウチにエンジンが届く前からブローバイから白煙が吹くと言われていたんだけど、
ピストンに吹き抜けの跡があるから、やはりこのキットでは圧縮が高過ぎるのかなぁ、と思う。

と言うのもミニモトのボアアップキットは昔は安かったから結構お勧めしていたんだけど、
後になってからピストンが棚落ちしたとか聞くようになり、
さらにミニモトから圧縮が適正化された鍛造ピストンが販売されるようになったりして、
そして円安の今ではミニモトは値上げか激しく、
キタコさんのニュースタンダードボアアップキットと価格差がそれほど無くなってしまったため、
今ではニュースタの方を熱く推薦している。

ただニュースタは再販されたら買っておかないと、
直ぐ売り切れになる超人気商品なので次からはウチでも在庫しておくかね。

ちなみにミニモトの52ミリ鍛造ピストンなんだが、
私は1機扱った事があるがマシニングで削り出してあるため、
鍛造アルミの削り出しピストンで1万円ちょっとはかなりリーズナブル。

と言うよりタイプZのボアアップキットは圧縮が高過ぎで、
もう少し大人しく設計しておけばこんな事にならなかったんでないかと思う。












お次はこれも以前に製作したロンシン125のコンプリートエンジンで、
フルパワーになっていてミッションはGPXのリターンミッションがそのまま入ってる物なんだが、
ギア抜けかギア飛びが止まらなくなって来たからフルオーバーホールする事になった。












ミッションまでバラしてみた結果はシフトフォークが減っていたから交換となり、
あとは対策としてシフトドラムストッパーと呼ばれる星形の部品を国産品に交換してみる。

実は中華エンジンを組む時に必ず交換しているギア飛び対策スプリングではギア抜けをするエンジンも有るため、
その場合はドラムストッパーも交換してはみるんだけど…












私が思うにロンシン125のミッションのメインシャフト1速に入っているディスタンスカラー。、
コレ要らないと思うよ。

昔はこの部品が入っているエンジンしか無かったんだが、
とある時期から無くなり純正部品でも販売終了となっているんだが、
クランクケースを閉めた時にミッションのスラスト方向のガタは必ず確認するんだけど、
このカラーが入ってるとガタがほとんど無くなるからシフトフォークの横側を押さえ付けて過ぎてしまい、
よってミッションのタッチに影響するんでないかと思う。

まぁ、私個人の考えでしかないんだが、
少し前に自分のFIカブのミッションを4速化した時に、
カラーを入れたらメインシャフトに全くガタが無いからわざわざ外して組んでみて今も乗っているんだが、
無くても全く問題無いみたいだからこのエンジンもカラーは使わず組んでみてから考える。

じゃあ何でカラー入れたんだよ!と言われそうだが、
ガタは無くてもミッションのチェンジテストでは全く問題無いし、
さらに元々入っていた部品を根拠も無いのに抜くとか勇気が要るんよ…

よってディスタンスカラーを抜いてからドラムストッパーも交換してみて、
チェンジテストでタッチに変化が出たならそのまま組んで行く。












明日は外せる物は外してクランクケースを軽く磨いてまた組んでいく予定で、
あと今日はモダンワークスさんからGPXを2機購入したから、
到着したらまたバラして仕様変更して製作していくつもり。

そう言えば今日は日曜日だったんだが、
甲子園中継のサウンドを聴きながら普通に働いてたから、
曜日感覚が無さ過ぎるのもここまで来ると終わってるなぁ、と思うわ。

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