中日新聞の日曜版「おじさん図鑑」に「えーこの度・・・」というタイトルで、飛島圭介さんがエッセイを書かれていました。
今は昔、かの長嶋茂雄氏が「この度、私、初めて還暦になりまして・・・」と言って、大笑いをされた。
なぜ、長嶋氏の「この度、初めて・・・」というのがおかしいかといえば、「初めて」なことは二度目、三度目もあることを内包または前提としているからだ。
還暦は60歳の異称で、過ぎてしまえばもう二度と「なる」ことがないから、「初めて、なる」がおかしく聞こえるのだ。
また、彼のみならず誰にとっても年齢というものは、何歳でも必ず”初めて”で、二度と経験することはできない。
還暦も古希も喜寿も初めてで最後だ。
だから、人は常に未経験の年齢を経験するのであって、その先の年齢のことは想像するしかない。
が、それは容易ではない。
たとえば10代の若者に自分の20代や30代が想像できるかといえば相当難しい。
明日のことが分からないのと同様に、明日の自分もまた五里霧中なのだ。
ましてや10年先のことなど分かるわけがない。
おじさんも、初めての年齢を毎年生きてきて、もう未来など想像もできない年代になった。
それでも、おじさんは長生きして「えー、私、この度初めて百歳になりまして・・・」と言ってみたい。
以上です。
>今は昔、かの長嶋茂雄氏が「この度、私、初めて還暦になりまして・・・」と言って、大笑いをされた。
本当かどうか知りませんが、長嶋さんならいいそうです。😄
>明日のことが分からないのと同様に、明日の自分もまた五里霧中なのだ。
ましてや10年先のことなど分かるわけがない。
私は喜寿ですが、10年先の事なんて考えません。
明日生きているかどうか分からない年齢なので。
いつ死んでもおかしくない年齢です。
そう言っては身も蓋もないので、とりあえずは「八十歳の壁」を乗り越えたいと思っています。
あと2年と2ヶ月、どうなるのか見通せません。
>それでも、おじさんは長生きして「えー、私、この度初めて百歳になりまして・・・」と言ってみたい。
私の学生時代の友人が百歳まで生きると宣言してますが、百歳まで生きたらひょっとしたらお子様が亡くなっているかも知れません。
そんな悲しい事は、経験したくないです。
日本版の「Shall We Dance」は、見ました。笑えました。
ザ・ドリフターズ 「ラストダンスは私に 、Save The Last Dance For Me ~Shall We Dance~」 The Drifters