先日かみさんとかみさんの姉さん夫婦のご自宅にお伺いしました。
白内障手術のことを心配して頂いたので、事後報告に行きました。
義兄と雑談していて、以前投稿しました漢字の間違いについて話をしました。
「『青』という漢字の下の部分、『能』という漢字の左下の部分が「月」でないとは知りませんでした。
『月』の1画目は左払いですね。『青』の下の部分の一画目を直線に書いていますね。
という投稿文の話をしました。
義兄が朝日新聞を持ってこられて朝日新聞の題字の「新」は、「木」の部分が「未」になっていて、横棒が1本多いと言われました。
なるほど、どうしてかな。その場ではわかりませんでした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/75/c5/15b98a10247f63161470acb61a4f2630.png)
自宅へ帰ってからネットで調べますと、やはり朝日新聞の題字の「新」に疑問を持つ方がいらっしゃるようで、
次のように書かれていました。
『朝日新聞』の題字の「新」の字は、よく見ると「木」の部分が「未」になっています。そのような字は実在するんでしょうか?
確かにそうなんですよね。昔からこれに気の付いた人はいるようで、調べたところ、
1963(昭和38)年1月21日付け『朝日新聞』の「読者と新聞」という欄に、
同じ趣旨の質問が載っています。
尋ねた人は、千葉の学生と東京の会社員になっていますから、複数の人が、この字について疑問を持っていたのに違いありません。
この記事によりますと、『朝日新聞』の題字は、
7世紀ごろの中国の書家・欧陽詢(おうようじゅん)が書いた「宗聖観記(そうせいかんき)」の中から集めたものだそうです。
ところが、問題の「新」の字だけはその中になかったので、
「親」と「柝」から寄せ集めて、ご丁寧なことに「ヽ」を削って作り上げた、なんていうおもしろい話になっています。
だとすると、欧陽詢は「親」の「木」の方を「未」と書いていたことになるのですが、これは誤字なのでしょうか?
実は、そうでもないのです。「新」にせよ「親」にせよ、
この左側の部分は、一般に、「辛」と「木」とから成り立っている、と説明されています。
そして、この2つの字がともにシンという音読みを持っているのは、
この「辛」という字の音読みがシンであることに由来している、というのです。
「辛」と「木」を縦に並べて書くと、私たちの知っている「新」の左側より、横棒が一本多くなります。
図は、「新」の古い字形の1つ(篆文)ですが、これを見ると、そのことがよくわかります。
つまり、『朝日新聞』の題字の「新」という字は、ややもすると、
私たちがふだん使っている「新」という字よりも、字源的には「正しい」とさえ言えるのです。
そのあたりの事情について、先に挙げた『朝日新聞』の記事では、
「漢字が太古の象形文字からだんだんに変化して今日のような字体にたどりついた過程の中で、
千数百年前にはこのように書かれていたというわけです。」と説明しています。
この字のような書体は、一般に隷書(れいしょ)と呼ばれる書体に分類されていますが、
昔は、書籍や雑誌などの題字を隷書で書くことが多かったようです。
図書館に行って、古めかしい書物の背などを眺めてみると、きっと、
今まで見たことのなかったいろいろな字に出会えるに違いありません。漢字マニアにはおすすめですよ。
と、いうことです。
朝日新聞の題字の「新」は、漢の時代に流行った「隷書(レイショ)」らしいです。
当時の下級官僚がよく使っていた書体のようです。
このことを義兄にメールしました。
いつくしみ深き / 森山良子
白内障手術のことを心配して頂いたので、事後報告に行きました。
義兄と雑談していて、以前投稿しました漢字の間違いについて話をしました。
「『青』という漢字の下の部分、『能』という漢字の左下の部分が「月」でないとは知りませんでした。
『月』の1画目は左払いですね。『青』の下の部分の一画目を直線に書いていますね。
という投稿文の話をしました。
義兄が朝日新聞を持ってこられて朝日新聞の題字の「新」は、「木」の部分が「未」になっていて、横棒が1本多いと言われました。
なるほど、どうしてかな。その場ではわかりませんでした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/75/c5/15b98a10247f63161470acb61a4f2630.png)
自宅へ帰ってからネットで調べますと、やはり朝日新聞の題字の「新」に疑問を持つ方がいらっしゃるようで、
次のように書かれていました。
『朝日新聞』の題字の「新」の字は、よく見ると「木」の部分が「未」になっています。そのような字は実在するんでしょうか?
確かにそうなんですよね。昔からこれに気の付いた人はいるようで、調べたところ、
1963(昭和38)年1月21日付け『朝日新聞』の「読者と新聞」という欄に、
同じ趣旨の質問が載っています。
尋ねた人は、千葉の学生と東京の会社員になっていますから、複数の人が、この字について疑問を持っていたのに違いありません。
この記事によりますと、『朝日新聞』の題字は、
7世紀ごろの中国の書家・欧陽詢(おうようじゅん)が書いた「宗聖観記(そうせいかんき)」の中から集めたものだそうです。
ところが、問題の「新」の字だけはその中になかったので、
「親」と「柝」から寄せ集めて、ご丁寧なことに「ヽ」を削って作り上げた、なんていうおもしろい話になっています。
だとすると、欧陽詢は「親」の「木」の方を「未」と書いていたことになるのですが、これは誤字なのでしょうか?
実は、そうでもないのです。「新」にせよ「親」にせよ、
この左側の部分は、一般に、「辛」と「木」とから成り立っている、と説明されています。
そして、この2つの字がともにシンという音読みを持っているのは、
この「辛」という字の音読みがシンであることに由来している、というのです。
「辛」と「木」を縦に並べて書くと、私たちの知っている「新」の左側より、横棒が一本多くなります。
図は、「新」の古い字形の1つ(篆文)ですが、これを見ると、そのことがよくわかります。
つまり、『朝日新聞』の題字の「新」という字は、ややもすると、
私たちがふだん使っている「新」という字よりも、字源的には「正しい」とさえ言えるのです。
そのあたりの事情について、先に挙げた『朝日新聞』の記事では、
「漢字が太古の象形文字からだんだんに変化して今日のような字体にたどりついた過程の中で、
千数百年前にはこのように書かれていたというわけです。」と説明しています。
この字のような書体は、一般に隷書(れいしょ)と呼ばれる書体に分類されていますが、
昔は、書籍や雑誌などの題字を隷書で書くことが多かったようです。
図書館に行って、古めかしい書物の背などを眺めてみると、きっと、
今まで見たことのなかったいろいろな字に出会えるに違いありません。漢字マニアにはおすすめですよ。
と、いうことです。
朝日新聞の題字の「新」は、漢の時代に流行った「隷書(レイショ)」らしいです。
当時の下級官僚がよく使っていた書体のようです。
このことを義兄にメールしました。
いつくしみ深き / 森山良子
付き合ってもらってる秋田の材木店では「鉄」の「失」の部分に「矢」を使ってたりします。
いつも気にはなってるんですが聞いたことなかったです(笑)
隷書が関係してるのかもしれませんね
ネットで調べますと、
日本各地をレールでつなぐ
JRの鉄道。
その社名ロゴをよ~く見てみると、
鉄道の「鉄」という
字が違っています。
「鉄」という漢字は
「金」辺に「失う」と書きます。
つまり、金を失うということにっちゃうんです。
よってJRでは
鉄道の「鉄」という字の「失」を
「矢」に変えたロゴを作成したようです。
JRの場合、社名のロゴは「矢」を使っているようです。(笑)
「青」の下の「月」は、ワードのフォントを隷書体のすると、左に払ったような形になっているなと、前回思いました。
明朝体やゴシックだと、小学校の先生の言う通りで、子供に対しては楷書で基本を教えないといけないんだろうなと思ったしだいです。
「鉄」は、縁起をかついで「失」を使わない会社が多いですね。「新日鐵住金」もわざわざ旧字を使うようです。
「大阪」も元は「大坂」だったそうですが、土に返るのは縁起が悪いので、変えたそうですね。「大坂」と書くと現代では間違いになってしまう・・・。
くちこ的には、実印を作る時に、この手の字が使われているように思います。
自分の姓名を彫って貰っているのに、自分でも読めないような字。
それでもね、子供達、そして孫達にも実印を作ってやりましたけれど。
孫姫は、結婚後も使えるように名だけで。
ただ、これから、印鑑の時代は廃れる予感ですが。
くちこは、以前は養子取りでしたが、50歳で
始めて再婚で名字が変わったので実印を作った時に解ったことは、殆どの字画や運勢は変わらないけれど、仕事運だけが下がっていたことを今、思い出しました。
>「青」の下の「月」は、ワードのフォントを隷書体のすると、左に払ったような形になっているなと、前回思いました。
明朝体やゴシックだと、小学校の先生の言う通りで、子供に対しては楷書で基本を教えないといけないんだろうなと思ったしだいです。
前回も読んで頂いたようで、ありがとうございます。
子供達に対して楷書ですか!
なるほど。
私は楷書と草書の区別さえわからないので、無理でしょうね。(笑)
>「鉄」は、縁起をかついで「失」を使わない会社が多いですね。「新日鐵住金」もわざわざ旧字を使うようです。
新日鐵住金の「鐵」は、難しい字ですね。
とても書けないです。(笑)
>くちこ的には、実印を作る時に、この手の字が使われているように思います。
自分の姓名を彫って貰っているのに、自分でも読めないような字。
それでもね、子供達、そして孫達にも実印を作ってやりましたけれど。
実印は読めない字ほど、ありがたみが増しますね。(笑)
>ただ、これから、印鑑の時代は廃れる予感ですが。
印鑑時代は終わった方が良いと思います。
サインの方が悪用されにくいように思います。
>50歳で
始めて再婚で名字が変わったので実印を作った時に解ったことは、殆どの字画や運勢は変わらないけれど、仕事運だけが下がっていたことを今、思い出しました。
仕事運だけ下がったのですか!
世のため、人のために十分働かれたのですから仕事運が下がっても問題ないように思いますが。(笑)
まったく知りませんでした。
世の中には、知らないことが一杯あるな~
でここで説明して貰ったことを、いくつ覚えていられるか
とっても不安です・・・・
でも、何かの時にふと思い出せばいいかな?
>前回の「月」でもびっくりですが、朝日新聞の題字も
まったく知りませんでした。
世の中には、知らないことが一杯あるな~
私も知りませんでした。
子供の頃に実家が朝日新聞を取っていました。
でも気づかなかったです。(苦笑)
>でも、何かの時にふと思い出せばいいかな?
生活に別段支障はないですので、何かの話の折に思い出して話のネタにされればいいのでは。(笑)
その後のご様子はいかがですか。
私も昨年両目いたしました。
TVの画面の色や、緑や白が鮮やかでビックリしました。
『新』、よく見るとほんとに木が未ですね。
ほんとだぁ、と思わず!
目でしっかり読まず頭で読んでしまっていたんですね。
とてもよいお勉強になりました。
義兄さまの反応はいかがでしたか。
>masamikeitasさんも白内障の手術をされたんですね。
その後のご様子はいかがですか。
私も昨年両目いたしました。
TVの画面の色や、緑や白が鮮やかでビックリしました。
お福さんも白内障の手術をされたんですか!
今は白内障の手術をされる方が多いですね。
私の視力は手術前0、0Xぐらいの視力でした。(苦笑)
手術後両目で0、8ぐらいになりました。
普段はまるで困らないですが、極細の字が見えなくなりました。
昨日老眼のメガネを作りましたので、ゴールデンウィーク後に出来上がるようです。
これで一安心です。(笑)
>目でしっかり読まず頭で読んでしまっていたんですね。
とてもよいお勉強になりました。
わかります。(笑)
私も義兄から言われるまで気づきませんでした。
>義兄さまの反応はいかがでしたか。
隷書という答えに納得していました。(笑)