風そよぐ部屋

ウォーキングと映画の無味感想ノート

映画/ダブリンの時計職人・私の、息子

2014年12月17日 | 映画


原題は、"Parked"。 秀作です。
フレッドは、海辺の駐車場でホームレス生活をしています。
彼は、時計職人と言いますがベテラン時計職人とは言えないようです。
彼がロンドンでその職を失い、なぜ故郷に戻ってきたのかなど細かいストーリーはわかりません
その駐車場で、彼はカハル青年と出会います。
彼も、車で暮らすホームレスです。彼は薬中毒で、借金を抱えています。
その二人の奇妙なホームレス生活と友情・絆は、ほほえましいのです。
そのほほえましさに観客はやすらぎを感じるのですが、忍び寄る悲劇も同時です。
カハルの借金はわずか600ユーロです。父親は、彼に金をあげませんでした。
なぜ、父親は彼にお金をあげなかったのか、私には全く理解できません。
結果、彼は、殺されます。
彼が死なないストーリーだと良かったです。
ダブリンの冬は本当に寒そうです。
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何とも後味の悪い映画でした。
子離れできない母親・親離れできない馬鹿息子の物語。
ルーマニアの法律事情はよくわかりませんが、車で子どもをひき殺しても、逮捕されないし、
警官や証人を買収したり…。これは親の愛情などでは断じてありません。
コルネリア一家はセレブだそうですが、余りの傲慢さと生意気に嫌気です。
映画の半分以上を占める母親のこの延々と繰り返されるシーンに吐き気を覚えました。
母親は、無条件に子をかばう、これを母の無償の愛などと美化しては決していけません。
子どもを殺された家族が、この母親と息子をいとも簡単に許してしまうのも全くおかしいです。
なぜこの映画が、ベルリン映画祭の金熊賞を取ったのか私には全く理解できません。

台湾旅行に行ってたりして、久し振りの映画でした。【12月15日鑑賞】


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