風そよぐ部屋

ウォーキングと映画の無味感想ノート

映画/プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ・宿命、イノセント・ガーデン

2013年11月27日 | 映画

最初に見た「イノセント・ガーデン」がつまらなかったので余計おもしろく感じました。
ストーリーに真実味=リアリティはありません。
物語は大きく三つに分かれます。
1話。銀行強盗・ルークの話。
遊園地サーカスでバイクの曲芸乗りのルークは、まるで映画のように興業地で偶然元恋人のロミーナに出会います。
彼女にはルークとの間に男の子がいました。それを初めて知ったルークは、唐突・奇想天外に銀行強盗をします。
さすが映画で、何度も成功するのでしたが最後に失敗し、警官に射殺されます。
2話。ルークを殺した警官の話。
警官・エイヴリーは、ルークに警告を十分行うことなくしかもルークより先に引き金を引いて彼を射殺してしまったのです。
エイヴリーの同僚たちは彼を不正の道に強引に引き込むのでした。
英雄ともてはやされますが、エスカレートする同僚の要求に耐えられなくなった彼は、同僚たちと警察の不正を告発します。
隠蔽を画策した署長を逆に脅し、彼と取引し、彼は地方検事補へ転出するのでした。
巨大な悪に立ち向かうのかと思いきや、2話はここで突然終わります。
3話。彼らの息子たちの話。
エイヴリーの息子・AJは金持ちの息子のステレオタイプの非行少年、どうしようもなく育っています。
他方、ルークの息子ジェイスンは貧しく、屈折した日々を送っています。
そんな二人がこれまた偶然、同じ高校で出会います。AJはジェイスンをパシリのように使います。
ジェイスンは、義理の父親から、実の父の昔を知ります。
彼は、エイヴリーとAJを追い詰めますが、殺害することなく、立ち去ります。
彼は、ルークの愛したバイク(Honda)を手に入れ旅立って行きます。
ルークの元恋人役のエヴァ・メンデスは魅力的でした。また、ルークを演じたライアン・ゴズリングもクールでした。
ジェイスンの母親と義理の父親は貧しいのですが、ジェイスンを温かく見守り、育てました。
私は、この優しさはがこの映画のテーマだと思いました。
ジェイスンがぎりぎりのところで踏ん張り、旅立てたのもこの両親の愛があってこそと私はホッとするのでした。
エイヴリーの父親は裁判官、ルークと元恋人のロミーナは貧しき人々。その格差の大きさと、
上流階級の人々の表面的で偽善さと貧しき人々の誠実さ、
ステレオタイプだがどちらに人の優しさや安らぎがあるかも描いているように思いました。
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原題:Stoker は「つけ回す意味のストーカー」ではなく、主人公の名前で、機関助手の意味もあるそうです。 【11月25日鑑賞】


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