
イギリス情報部員のスマイリーは、上司の退職を機に不本意ながら退職を余儀なくされます。
退職後、彼は組織に潜むソ連の二重スパイを探るように密かに依頼されます。
派手な立ち回りこそ無く静か進む謎解きはスリリングなのですが、二重スパイになったスパイの動機に真実味が無く、
その上、捕まった彼が無防備に庭に出ていとも簡単に射殺されてしまったり、
そして最後に事件を解決したスマイリーが組織のトップに抜擢される結末は、何とも後味が悪かったです。
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自動車整備工をしているドライバーは、バイトでカースタントマンもしています。
影で強盗の逃走を請け負うなどと言う設定は何とも陳腐としか言いようがありません。
孤独でいわば闇に住む彼が、一目惚れしてしまうのは映画ならではのストーリーですが、
些細な出来事を契機に、わずかにずれた歯車は次々にずれて行き、それはまさに地獄への入り口でした。
彼が一瞬味わったこの「幸せ」は長くは続きません。次々にアクシデントに襲われます。
カンヌ映画祭で賞をもらったそうですがどうしてだか私にはとんと分かりませんでした。 【11月26日】