まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

ビッグひな祭り@徳島・勝浦

2009年03月03日 | 旅行記G・四国

この1日、高知までオープン戦観戦に出かけたが、その前段はちょっとしたドライブ旅行。久しぶりの四国上陸だったこともあり、そのことをしばらく書いてみる。

P2285418前日の28日、阪神高速から第二神明を経由して、そろそろ夜明けという頃合に明石海峡大橋を渡る。自家用車で渡るのは初めてで、両側の景色も楽しみたいところだがハンドルを握っていてはそれはできないこと。ということで、橋を渡りきったサービスエリアで休憩を兼ねて降りてみる。

P2285425明石海峡大橋を眺めていると、東の方、大阪湾のほうが赤くなった。雲の上から見事なご来光。早い時間から訪れていた観光客たちも展望スペースのほうによってくる。「早く来いよ!」と、大声で仲間を呼ぶ人もいる。

P2285427それにしても、こうした日の出の瞬間をナマで見るのはいつ以来だろうか。最近は元旦でさえも「目が覚めたら外はすっかり明るくなっていて」というのが続いているし・・・。この場で日の出を見ることは想定していなかったし、それだけによりありがたみが感じられる。これから、いいことがありそうな予感がする・・・。

気分を新たに淡路島を縦断し、大鳴門橋を渡って久しぶりの四国上陸。大鳴門橋を見物に鳴門公園へ回った後、南下。徳島市街を過ぎ、小松島に差し掛かったあたりから山の方、西のほうに向かう。

P2285431やってきたのは勝浦町というところ。ここではこの時期、「ビッグひな祭り」というのが行われている。「勝浦でひな祭り」といえば、千葉・房総半島は勝浦市でのそれが有名であるが、こちら徳島の勝浦のひな祭りも21回を数えるという。どちらが本家なんだろうか。それはともかく、このブログを書いているのがちょうど3月3日ということもあり、私も男のくせに雛人形は好きなので(子どものころ、私が雛人形をなかなかしまわせなかったから「行き遅れている」という説もないわけではなく・・・)、一度寄ってみようというものである。

P2285433徳島からだと40分くらいかかるか、メイン会場に到着。体育館のようなところには、全国から寄せられた雛人形がピラミッド状に、また壁を囲むように何段に渡って飾られており、いろんな表情をした人形たちが、訪れる者の目を楽しませる。三人官女も五人囃子も左右大臣も表情豊かだ。その数と多様さにこちらとしてはうなるばかりですな。

会場にあったパンフレットによれば、勝浦の町内でも人形を飾る光景が見られるという。その中で、さらに10分ほど奥に入った坂本というところは「おひな様の奥座敷」ということで、そちらに向かうことにする。

P2285446山肌の急な斜面に家や段々畑が並ぶという、四国ならではの山村。ここが坂本地区という。かつては学校だったと思われる建物、現在は交流センターのグラウンドにクルマを停めて、集落を歩く。するとどうだろう、それぞれの家の庭先にいろんな人形が飾られているではないか。

P2285456その飾り方も、家主の趣味とかセンスが出るのだろう。それぞれが訪れる者を温かく出迎えてくれるように思い、こちらの表情もやわらぐ。それにしても、家の中ではなくこうして露天で雛人形を飾るのは、どのようないわれがあるのだろうか。

四国の山村に咲く雛人形の花。これからの春を待ち焦がれているかのようであった・・・・。

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