まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

越前岬へ

2009年10月16日 | 旅行記D・東海北陸

北陸道の杉津で若狭・敦賀の海を眺めた後、武生インターで下車する。平野部を横切って目指すのは越前岬。近江、若狭ときて、今回は北陸の各国の海を眺めようというドライブの目的ができた。

Dscn4068越前海岸の梅浦から小さな漁港が並ぶ一帯を南下してやってきたのは露天風呂「漁火」。実は昨年の初夏に、道を挟んで向かい側の「越前がにミュージアム」とセットで訪れたことがあるのだが、その時は天候が今ひとつで、雨が降ったりやんだりというものだった。それが今日は雲もほとんどない好天で、風も心地よい。そんなこともあり、この機会にまた訪れてみようというもの。

Dscn4071早速やってきた露天風呂。写真は(もちろん浴場でカメラを構えるわけにはいかないため)建物の外からのものであるが、おおむねこういう景色を眺めることができる。外のフェンスも低めにつくられているため、浴槽につかりながら海岸風情を味わえるのがよい。前回は天気が悪かったのだが、これで借りを返せたようなもの。

Dscn4072朝が早かったこともあり、ここはしばらくのんびりする。これだけ海岸線に近い露天風呂というのもそうあるものではなく、結構おすすめ。

Dscn4070入浴後、少し早いが昼食ということにする。注文したのは「さしみ重」に「笹ガレイ」。メニューには「ずわいがに」の文字も見えたが、10月の今頃はまだ地物が獲れるわけではなく、冷凍ものだろう。

クルマのこととてノンアルコールのビールを注文したのだが、これがなんと普通に「アサヒスーパードライ」のマークが入ったジョッキで出てきた。見た目、色合いもビールそのものだ。一瞬、「これ普通のビールとちゃうの?」と店の人に声をかけそうになったが、恐る恐るジョッキに口をつけると、ちゃんとノンアルコールビールだった。こういう「生中」みたいな飲ませ方をしていると、もっともっとノンアルコールビールの売り上げも伸びると思うのだがどうだろうか・・・。

Dscn4075国道305号線を海沿いに走り、越前岬の灯台の下に出る。岬の灯台といえば「この先行き止まり」の駅だという独特の感じがあるものだが、ここは道の途中にあるという感じ。

Dscn4077越前岬水仙ランドというのがあり、そこに続く道が丘を上って行く。灯台を含めてスケールの大きな展望が広がる。東尋坊の荒々しい景色とはまた違った眺め。しばらく風に吹かれながら、遠くの海に思いを馳せる。

Dscn4081越前岬にはこのほか、長年の侵食による自然がつくりだした奇岩「呼鳥門」もある。ちょうど連休のお昼どきとあって、ドライブやツーリングの車両で賑わっている。呼鳥門だが、どうやればこういう形で穴が開くのかなと思う。風や波の通り道のメカニズムというものの不思議さにうなるばかりだ。

Dscn4083近くの洞窟の中に愛染明王が祭られている。鳥居のところに蜂の巣のようなものがあるが、参詣者が縄に五円玉をくくりつけたものがふくれ上がったもの。人と人との縁結びのご本尊ということで、次々と連鎖していったものだ。私もあやかろうと、手持ちの五円玉をくくりつける。どんな人とつながっているのかな・・・。

Dscn4084この後はしばらく海岸線に沿ってのドライブとなる。途中の漁村ではこの日が秋祭りのところが多いようで、集落の出入り口に大きな幟が掲げられている。家の前では獅子舞が見られたり、みこしをかつぐハッピ姿の若衆の姿も(写真をよく見たら元気なお父さんたちのほうが多かったかな)。しばらく見てみたい気もするが、先があるためにそのまま走り抜ける。

漁村から一転して沿岸の工業地帯に入り、直線道路が続く。昨年越前を訪れた時に立ち寄った三国は通過し、新疋田から始まった福井県縦走もそろそろ終わりに近づく。その途中で立ち寄ったのが、越前と加賀の国境に位置するスポットとなる・・・。

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