まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

ミラクル近鉄ライナーズ~ラグビートップリーグ

2009年10月24日 | まち歩き

「近鉄」の試合を観にいこうと思う。

・・・といっても野球ではなく、ラグビーの話。「近鉄」の名前がつくスポーツチームは、バファローズ亡き後は、こちらも80年の伝統を持つラグビー部「近鉄ライナーズ」である。通勤でも利用する阪神の尼崎駅にラグビートップリーグのポスターがあり、近鉄花園ラグビー場を本拠地とするライナーズの試合日程が紹介されていたのを見てのこと。これも今年開通した「阪神なんば線」効果だろうか。久しぶりに「近鉄」というのを応援したくなった。

Dscn4638というわけでやってきたのは、花園ラグビー場。ほとんど野球しか観戦しない私、生でラグビーを観るのは初めてである。もちろん花園も初めて。

Dscn4641今日はトップリーグ第7節の2試合が組まれており、近鉄ライナーズは第2試合でNECグリーンロケッツと対戦する。その前の第1試合がヤマハ発動機ジュビロ対神戸製鋼コベルコスティーラーズの試合である。神戸製鋼も人気・実力のあるチームで、地元近鉄の試合と合わせて結構多くの観客が詰め掛けている。

Dscn4667バックスタンドのやや真ん中寄りに陣取る。思ったよりもフィールドが近く感じられ、選手たちの体格のゴツさもよく見える。

Dscn4661ラグビーの細かなプレー(どういう時に反則になるとか、どうなったらスクラムを組むようになるのか、など)についてはよく知らないところがある。ラグビーを知る人からすれば「そんなのもわからんのか」ということになるのだろうが・・・。ただそこはラグビーにより親しんでもらおうという協会の取り組みか、観客席でミニFMを使った実況・解説を行っている。手持ちのウォークマンにFMラジオの機能がついているので片側にイヤホンを当てると、ルールの解説もあれば、リスナーからのメールでも質問に答える時間もあり、なかなかわかりやすい。

Dscn4665第1試合のヤマハ発動機対神戸製鋼は、序盤からヤマハ発動機のペースで試合が進む。前半後半で2つずつのトライを挙げたヤマハ発動機が32対20で快勝。「神戸も弱わなったの~」という声も聞こえてくる。それでも、ボールめがけて走ったり、選手への激しいタックルなど、生観戦ならではの迫力が伝わってくる。野球とはまた違ったスポーツの面白さを感じる。

Dscn4694そして第2試合の近鉄対NEC。やはり本拠地での試合ということで近鉄ライナーズのジャージ姿の人や、旗を持って応援する客が多い。

Dscn4700第2試合は序盤、近鉄がいい流れをつかむ。確実に距離をかせぎ、パスでフィールドを広く使っていたように見えたが、なかなか得点にはつながらない。一方のNECも風下というところからなかなか攻めあぐねているようだ。もっとも、FMの解説によれば「風下の場合はキックの時にボールを高く上げて、受ける選手が見やすいように攻める」というのだそうだ。前半戦は近鉄ペースながら一進一退。

Dscn4707そんな中、前半28分にNECが吉廣のトライで先制。0対5。あららと思っていると今度は34分、トンガ代表で攻守に渡り激しく動いていたラトゥがトライを決め、0対10。その後のゴールも決まって0対12となる。

Dscn4708流れがNECに行っちゃったかなと思う間もなく、前半終了間際の37分に窪田がトライ。ゴールは決まらなかったものの、10分の間に0対17という有様。こんなに立て続けにトライが決まるものなのかな。

Dscn4717エンドが変わった後半。10分に四宮がチーム初トライを決めて5対17。これで再び近鉄にもいい流れができて、NEC陣地でボールを支配する時間が出てきた。

Dscn4723しかし、あと少しでトライというところで痛恨の反則。これで一気にボールを近鉄陣地に押し戻され、27分に権丈のトライが決まり、ゴールと合わせて5対24。残り10分あまりで、どうやら近鉄の配色濃厚といったところである。

Dscn4731第1試合の時は冷静に試合を眺めていたのだが、この頃になると、近鉄応援団がプレーの合間にリードする手拍子に合わせて私も声援を送っていた。

Dscn4725それでも地元の意地というのか、30分にイエロメが1トライを返す。ゴールも決まって12対24となる。これでまた息を吹き返したようで、その2分後に坂本もトライ。今度もゴールが決まって19対24。とうとう1トライ差まで追い上げてきた。

Dscn4732その後、NECに再び自陣内に押し戻されたが、解説の「時間は気にせず、いい流れで来ているからどんどん展開すればいいですよ」との言葉通り、切れ目のないボール回しで攻め上げる。そして残り1分を切ったところで、ギリギリのところでの重枝のトライが決まり、24対24の同点に追いついた。

Dscn4733完封負けペースから一気の同点に、競技は違うのだが近鉄バファローズの「いてまえ打線」の姿をダブらせたものだった。

ここで40分となり、最後の1プレーを知らせるブザーが鳴る。最後の1プレーとは、トライ後のコンバージョンゴール。これが決まれば近鉄の勝ち、外れれば同点引き分けとなるが、タッチライン沿いからの結構難しそうな位置。

Dscn4734ここでキックするのは大西。逆風を突いて高く上がったボールは見事にゴールを捕らえる。

Dscn4735この瞬間、26対24での近鉄ライナーズの逆転勝ちが決まった。フィールドになだれ込む選手たち。野球でいえば9回からの逆転サヨナラ勝ちである。まさに、「ミラクル・バファローズ」を彷彿とさせる「ミラクル・ライナーズ」。

Dscn4741スタンドも大盛り上がりで、優勝でもしたかのような騒ぎだ。

Dscn4745試合終了後は、ゴール後ろで選手のお見送り。最後のゴールを決めた大西を初めとしたライナーズの選手たちへの声援もあり、サインを求めるファンも多く見られた。

Dscn4739いや~、初めて観戦したラグビーだったが、いきなりこういう「近鉄の逆転サヨナラ勝ち」を見せられると結構面白いもんやなと思う。これまで冬の球技はほとんど観戦していなかったが、関西にいるのだからラグビー、それにアメフトなんか今後予定に入れてもいいかもしれないな・・・。

トップリーグは1ヶ月ほど試合日程が空くそうだが、この次以降も頑張れ、ライナーズ。

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千里浜なぎさドライブウェイと縁結びの神様

2009年10月24日 | 旅行記D・東海北陸

話を再び北陸の独立リーグ観戦紀行に戻す。

11日の試合でBCリーグのチャンピオンシップは群馬ダイヤモンドペガサスに決まり(そういえば、今日24日から高知ファイティングドッグスとの独立リーグ日本シリーズが始まるな・・・)、12日がぽっかりと空いた形になった。

Dscn4335宿泊した「マンテンホテル」。金沢駅が見られる側の部屋に泊まれるプランがあり、列車の行き来する音が目覚まし代わりになる。前日新疋田で見送った寝台特急「日本海」をここで見送る。このトレインビューは結構おすすめ。

せっかく金沢まで来たのだからどう過ごそうかと思ううちに、クルマもあることだし、能登に行ってみようと思う。2年前のGWの時に、金沢でレンタカーを利用して半島を回ったこともある。

ホテルでの朝食後、まだクルマの流れも少ない金沢市内を抜け、能登有料道路へ。内灘からは日本海の景色を眺めることができる。前日から近江~若狭~越前~加賀と来て、今度は能登の海を眺めることになる。

Dscn4344今浜インターで下車。ここで向かうのは「千里浜(ちりはま)なぎさドライブウェイ」。海岸に沿った・・・というより、海岸を走るドライブウェイである。

Dscn4340この海岸、砂のきめが細かく、砂の一粒一粒が海水を含んで締まっており、そのために普通のクルマでもタイヤを取られることなく走行できるというもの。全長8キロほどの砂浜に、こんな感じでクルマを走らせることになる。不思議な感覚だが、面白い。

Dscn43421私のパートナーもここで小休止。ブログで初公開しておきます・・・・。

潮風を感じながらトロトロと、時速20キロくらいで走る。すると、それを見てイライラと、横を追い抜いていくクルマ。何も、こういう観光地的な道でそんなに飛ばさなくても・・・と思う。

Dscn4347ぜひまた、夕日を見に来たいものですな。

Dscn4354なぎさドライブウェイを抜けて訪れたのは、羽咋にある気多大社。能登一の宮である神社で、大国主神を祭る。この神様を祭る・・・ということで、縁結びの神社として知られている。

Dscn4357縁結びの神社といえば出雲大社が総本山(神社で総本山というのもおかしいな)と言えるのだろうが、ここ気多大社は、「気麗むすびどころ」という縁結び専門の祈願所があったり、インターネットで良縁祈願ができるなど、創建2000年の神社にしては結構ノリよく縁結びを引き受けている感がある。最近は女性にも人気の観光スポットという。

Dscn4358私も参拝を済ませ、すがすがしい気分で大社を後にする。何かいいことがあるのか、な。

Dscn4361この後は能登の海岸を楽しむことにする。風力発電所のプロペラや火力発電所の煙突など近代的な建物を過ぎると、今度はごつごつした「外海岸」の光景へ・・・。

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