このカテゴリで記事を書くのも久しぶりのような気がするが・・・。
10月の定例の通院ということで、1ヶ月ぶりに糖尿病専門医の門をくぐる。台風が接近しているためか、今日のうちに通院してしまおうという患者が多くて混んでおり、待ち時間が長く感じた。
さて本日の通院検査結果。血糖値は空腹時の値ということで80mg/dl、そしてHbA1c(ヘモグロビン・エーワンシー)は5.0%という値。特にHbA1cは前月測定が6.7%で、日本糖尿病学会がいうところの正常値は「5.8%未満で理想、5.8~6.5%でまずまずいいかな」というやつなので、1ヶ月で「まずまずいいかな」と「理想」を通り越したことになる。
この結果を見て、医師の診察前に看護師から「大丈夫ですか??」と個別に尋ねられる。もとより「低血糖」のことを心配してのことである。ブログでは書かなかったが、日々の血糖値の自己測定を行う中で(起床時と、一日のどこかで1回の計2回)、このところ特に空腹時や就寝前などは血糖値が60台とか、時には50台を記録することがちょくちょく起こっていたこともある。
確かに低血糖はこのところ意識することで、私の場合は「空腹感」と「脱力感」が症状のようだ。ある時は会社で「エネルギーが切れた」と実感することもあった。その時は軽く何か口に入れるようにしているのだが・・・。
診察の結果やはり低血糖を起こす体調にあるということで「すい臓を刺激する飲み薬が強く効いているのでは」という結論になり、これまで朝夕服用していた飲み薬については朝のみの服用となった。ただ、インシュリン注射についてはこれまで同様、超速効型を朝と夕食前に2単位ずつ、持続型を夕食前に6単位という布陣。これも次回の血液検査の結果次第ではインシュリン注射そのものも減らすか、思い切って注射から卒業となるかを見極めようということになった。
それにしても、ほんの3ヶ月前はあまりの高血糖状態に極悪人のレッテルを張られていたものが、今度は低血糖のために「いかに通常域を維持するか」ということに苦心しなければならないとは、皮肉なものである。でもまあ、糖尿病というのは一度かかったら一生治ることのない病気なのだし、血糖値を改善するための生活習慣改善は続けなければならないのだから、治療の中ではこういう局面もあるだろう。じっくりと向き合って、次回の検査に臨むことしか私にできることはない・・・・。
そんな中で糖尿病と向き合うのに前向きになれる一冊。「インスリン注射も食事制限もいらない糖尿病最新療法」(岡本卓著、角川SSC新書)。現在通院している病院の治療方針が悪いとは思っていないのだが、こういう書物の内容を頭に入れておけば治療への理解も深まるのではないかと思うところ。同様の悩みを抱えておられる方にはぜひおすすめしたいものである(って、すでに読んでおられるでしょうが)。