11日の「お散歩だんらんの会」の池袋集会のことを少し(同会の公式ホームページでは私は参加していないことになっているようなので、自分でその時のことを少し書いてみることにします)。
さて池袋と言えば東京の西北にある繁華街であるが、私の個人的なイメージとしては常に流行の最新を走るエリア・・・というものではなく、新宿や渋谷と比べれば地味だし、私が東京在住時代に活動範囲としていた山手線の東側から見ればにぎやかな存在だし・・・と、結構微妙なイメージである。
私の池袋といえば西武電車の乗り換え駅であったり、やたら風俗店が多かったり、昔ながらの飲み屋さんも多く、また店員は中国からの留学生が結構いたり・・・という、どちらかと言えば奔放猥雑、大阪で言えばミナミから天王寺にかけての雰囲気に似たようなところがあると思う。だからというわけではないが、10日の夕方に宿泊を池袋に移動した後は、19時にもなれば満席となってしまう大衆酒場にてホッピーにやきとんをつまんでいた。おまけにその後は多摩の酒を「角打ち」で飲ませるという酒屋に入り、たまたま隣で立ち飲みしていたお兄さんとしばし意気投合したり・・・と、まあそんな過ごし方をしていた(池袋では「東急スカイ池袋」というホテルに連泊したが、滞在型らしく結構ゆったりしていたし、落ち着いた感じで次もぜひ泊まりたいと思った)。
さて11日、午前中は大宮まで出かけ、先の記事にある「JR東日本パス」を購入。その後は鉄道博物館を見学して昔ながらの車両に触れ、池袋にやってきた。
今回の参加者は会主である旅の侍さんをはじめ、今回のプランニングと幹事を担当する夏岳さん、その他はたけしさん、ひろやまさん、あやさん。そして初参加というのがみやざわさん、さいとんさん、さくらさん。これだけの大賑わい、幸いにも予報の雨もやんできての出発である。私にとっては前のお三方以外は皆初対面であるが、まあよろしくお願いします。
まず向かったというか、通りすがりとなったのが立教大学。昔ながらの学舎に年代物のツタがからまるキャンパス。この日もセミナーが行われているようで学生社会人でごった返している。参加メンバーの中にはこちらのOBもいらっしゃるようだが、私も一度だけ旅行主任者の資格試験の会場ということで来たことがある。やはり東京六大学、その中にあってキリスト教系統の学校ということで上品なキャンパスに見える。
さて今回の散歩は別に立教大学を訪れるのが目的ではなく(池袋における立教の位置づけは大きいと思うが)、その裏手にある「江戸川乱歩の旧邸」がお目当て。これもストーリーテラーとして、推理小説やホラーにも絡んだ仕事をしている夏岳さんにとってはこだわりのスポットであったことだろう。ただ残念なことに門の中には入れず。平日に曜日を決めて開放しているとかで、土曜日の本日は全く人の気配もなく残念である。
気を取り直して池袋駅方面へ。すると「ここなんですよ」と言いながら夏岳さんが入ったのはホビーショップ。ここが「ゲームズワークショップ」という店舗の一つだそうだが、中に入るとボードの上に見事な「合戦風景」が広がっている。係の人から説明を受ける。ゲームのルールとしては、サイコロやコンパスで軍の進むべき道を選び、相手軍をやっつけるか司令塔を奪うというもの。ただそれぞれの合戦や軍にはストーリーがあり、キャラクターにも特徴がある。
それにしても小さいながら精巧だし、キャラクターも立っている。遊ぶ楽しみのほか、塗装をする楽しみもあり、子どもの頃にプラモデルを組み立てた経験がある人ならわかる面白さがある。それぞれ手に取ってその精巧ぶりにうなるばかり。
次に訪れたのが消防署とも一体となった地域防災館。ちょうど震災から3ヶ月、地震などの非常時への備えについても関心が高まっている時である。もっともこちらは災害や救助についての体験を行う施設で、もしそれを行おうとすれば事前の予約が必要だし所要時間もかかるとか。非常食のセットや通報シミュレーション装置を見るくらいにとどめる。
続いては労働福祉会館にある郷土博物館へ。豊島区の歴史ということで古地図があったり、戦後の池袋のヤミ市を模型で紹介したりと。
企画展示では昔の生活道具や家電製品があり、実際にそれらを使用していた?のが、今回参加最年長のたけしさんということになり、その時の様子などを語る。私たちとしては世代の違いを感じてしまうというのか・・・・。
14時に始まった今回の散歩、ここまでで結構時間が押しているようで、夏岳さんが次へとせかす。道幅の狭い住宅地を歩くとやってきたのが自由学園。こちらの明日館が喫茶つきで内部を開放しているのだとかだが、あいにくとこの日は結婚式が行われていて中には入れないとのこと。聞くところでは、平日であれば問題ないのだが、土日は結婚式が行われることが多く(おまけに今は6月だ)、一般向けに公開しているのは月1回だけだとか。どうも今回は開いていないとか、予約が必要だとか、なかなかうまくいかないものである。
それでも、ちょうど式に臨む新郎新婦の後姿を垣間見ることができた。やはりウエディングドレスはきれいなものですな。どうぞ末永くお幸せに。その一方で「やはりドレスって着てみたいですか?」と女性参加者に向けて尋ねる人も。このお散歩だんらんの会も独身者の割合が高い。
実はこの明日館が喫茶休憩ポイントとして予定されていたのだが、これで計画を変更せざるを得なくなった。再び池袋の中心部に戻り、喫茶店探しとなる。ただ9人となると一度に入れるだけの店もなく、またあってももうすぐ貸切のため閉店というのも。なかなか難しいものだ。
そんな中で旅の侍さんが運よく、というかダメもとで声をかけたのがこちらのジャマイカ料理店。ランチタイムであるが飲み物だけでもOKということで入ることに。店内はジャパニーズレゲエが流れ、あちらの国旗やアナログレコード、ジャケットなどが展示されており、陽気な気分にさせる。夜の飲み会でここを使えばもっと賑わったり、時には踊りも入っちゃうのではないかというところだ。まあそれは別の楽しみということで、参加者もティータイムで一息ついた様子。
ここで、遅ればせながらの参加のなんなんさんと合流して、再び散歩を始めることに・・・・(続く)。