まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

国民栄誉賞

2011年07月26日 | ブログ

これはもらったほうがいいのかどうなのか。

先の女子サッカーのワールドカップで優勝した日本女子代表「なでしこジャパン」(この、なんとかジャパンという呼び方、個人的には好きにはなれないのだが、まだ監督の名前を冠したものよりはましかな)。彼女らの活躍に対して、国民栄誉賞の授与を検討しているという。

「なでしこリーグ」といえば、日本女子サッカーのトップリーグということになるが、その実は結構運営に苦慮しているという。ただその中で伊賀とか、岡山は湯郷温泉とか、いかにもローカル的な球団があるのも確かで、鉄道のローカル線好き、あるいはプロ野球のBCリーグのようなローカル球場での試合というのを好む向きからすれば、ローカル球団ならばこそ地元密着、地域貢献で頑張っている印象があり、応援したくなる。澤選手らプロ契約の多い神戸よりは、岡山湯郷で温泉旅館の仲居さんをやりながらサッカーに打ち込んでいるというほうが好みかな・・・?

さてそれはさておき、国民栄誉賞。私がこの言葉を初めて記憶にとどめたのが、1984年のロス五輪で柔道の金メダルに輝いた山下泰裕選手のこと。今にして思えばあの金メダルも決勝で当たったラシュワン選手が「スポーツマンシップに則り」試合をしてくれたおかげで獲れたようなものだが(本物の柔術ならば故障した相手の弱点を攻撃するのが常道)、「国民栄誉章ってそんなにすごいんや」と子ども心に思ったのを覚えている。

その当時であれば、王貞治、古賀正男、植村直巳、長谷川一夫に次いで5人目だったはず。ただ子どもでもわかる王貞治ならともかく、あとの3人は「誰それ?」という感覚だった。まあ大人になれば彼らの業績もものすごいものがあるなとは思うが、長谷川一夫は私の親・・・では足りないな祖父母の世代ならスターだったのだろうが、その後はピンと来なかったなあ・・・。

それもさておくとして、その後いろんな方が国民栄誉賞を授与されたが、その時になって初めて「この人もそうなんや」と思ったこともしばしば。この賞はスポーツ、役者、音楽の世界で授与されているが、特に作曲家先生ともなれば「そんな人いたっけ?」という方もいらっしゃる。

まあ一方で、阪急ブレーブス、元・世界の盗塁王の福本豊のエピソードが面白い。国民栄誉賞の話が出た時に「そんなんもろうたら立ち小便できんようになる」というのは、けだし名言である。別に国民栄誉賞をもらったからといって立ち小便くらいいいかなとは思うが、そういう中央が「くださる」賞というものに反発を感じてのことだっただろうというのは、関西人らしいなと思うのである。

ただでさえ「政治色が強い」と言われる国民栄誉賞。いくら現内閣が人気がないからといって、彼女らに賞を与えればそれで問題解決・・・と思っているようでは情けない話。それよりも、シーズン中、あるいはシーズン後問わず、トップアスリートらしいパフォーマンスを披露してくれるように、年間を通したバックアップが必要である。

まあ、まずは観戦に訪れることかな・・・・?

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