14日の夜は観音寺駅の南側にある観音寺グランドホテルに宿泊する。実際現地に来てみると駅の北側にもビジネスホテルがあるし、他にビジネス旅館もあるようだが、普段利用の予約サイトに載っていたのがグランドホテルだけだったのと、ビジネスホテルとしてそこまで高くないので予約していた。観音寺ではもっとも大きく、かつ古くからのホテルのようである。レンタカーを返却する前にいったん駐車して、先にチェックインして荷物を下ろす。
画像を見ると高層の建物に見えるが、客室部分は左側の4階建ての建物のみで、右側の高い建物は宴会場やホールなど用である。この日もいくつかの団体がホールを使うようだ。外からの宿泊客というよりは、こうした集まりの場としての役割が大きいのだろうか。
満タン給油(といってもこの日は30キロあまりしか走行しておらず、給油も3リットルほどだった)の後で駅にレンタカーを返却する。駅の外で代行バスの案内をしている係員に、翌朝の本山までの代行バスの時間を確認する。始発は6時10分、その次が6時42分。以後、現在臨時ダイヤで運転されている列車の本山発車の30分くらい前を目安に出ているようだ。なお、本山から観音寺へは列車の到着に合わせて運転とのこと。ちなみに観音寺から多度津への直通便は、乗車と待ち合わせを合わせて所要1時間で連絡するとある。通常ダイヤで1時間後に走る次の特急に乗ったのと同じ時間にその先の目的地に着くように運転するそうだ。
駅の跨線橋を渡ると右手にマックスバリュやドラッグストアなどのショッピングセンターがある。ホテルの近くにはコンビニがないので、明日の朝食などをここで購入しておく。
さて夕方、「夜の八十八所」をどうするかだが、事前の調べでは、周囲には郷土料理を楽しむ居酒屋というのがなかなかない。グルメサイトにはいくつかの店は載っているが、駅から徒歩30分とか、タクシー利用とか書かれているのがほとんど。ホテルの1階に和食レストランがあるのでここにするか、あるいはショッピングセンターで買い込んで部屋飲みするかと思っていた。
そんな中で目に留まったのがこちら。ホテルの屋上ビアガーデン。シーズンの週末、ホテルの9階屋上をビアガーデンにしているそうだ。フロントで訊ねると当日でも空きがあり、料金は翌朝のチェックアウト時に宿泊費とまとめ払いというので申し込む。通常3900円のところ、宿泊者は3700円で利用できる。ビアガーデンの料金としては標準的だ。
18時からオープンというので屋上に上がる。札所めぐりの後の一人ビアガーデンというのもワイルドだろう。丸テーブルに陣取り、まずはジョッキを傾ける。この日はバスが遅れたり、レンタカーのハンドルを握ったり、ロープウェイに揺られたりといろいろあったが、これで人心地着いた気分である。料理についてはビアガーデンにつきものの一般的な揚げ物や焼き物、枝豆やサラダなどだが、鉄板で焼きたてのサイコロステーキもあったし、締めのコーナーにはぶっかけうどんの小鉢もあった。
日が少しずつ傾く。周りに高い建物もなく、遠くの海岸線も見渡すことができる。向こうに浮かぶのは、うどんの出汁に欠かせないいりこの産地である伊吹島。少しずつ沈む太陽に島のシルエットが浮かび上がる。その光景にスマホを向ける人も多い。日が沈むのをじっくり見ながらのビールというのも贅沢で、西日本豪雨の被災者のことを考えると申し訳ない気もするが、夕日に向かって手を合わせる。
時間が経つに連れてビアガーデンの客も多くなってきた。スポーツの大会か合宿で来たような子ども連れの団体もいる。もちろんビールを飲むのは引率の大人だけだが、子どもたちも料理を取ったり、ジュースやアイスクリームのサーバーに並んであれこれ取っている。他には、宿泊でないような利用者もいる。周囲になかなか店がないためにホテルのビアガーデンを利用しているのだろう。ジョッキの中にコカコーラの紙コップが並ぶのは、その人がハンドルキーパーなのかな。
さすがに日が沈むと日中ほどの暑さは和らぎ、風も感じられる。ふと見ると、大型のスクリーンにはプロ野球のオールスター戦の中継が流れている。この日は地震からの復興祈念の意味を込めて熊本での開催である。このところ相次ぐ大規模な自然災害。何年かすれば西日本豪雨からの復興祈念として開催するのかな。その時は広島か、あるいは倉敷マスカットスタジアムか。
ドーンという音もする。フェンス越しに、西のほうに小さいながらも花火が上がるのが見える。県境を越えた川之江での花火大会である。主催者発表では3000発、2万人の見物客とのことだ。
20時50分のラストオーダーの少し前に席を立ち、部屋に戻る。翌日15日をどうするか改めて検討する。当初のプランでは観音寺駅から歩いて第68番の神恵院と第69番の観音寺を回り、昼前の列車で本山に移動して第70番の本山寺に行くことにしていた。午後からは次の善通寺エリアへのつなぎとして、予讃線でみのまで移動して第71番の弥谷寺を訪ねる。その後観音寺まで戻り、18時すぎの観音寺エクスプレス号で大阪に戻ることにしていた。ただ、西日本豪雨で観音寺~本山が不通になった。そうすると午後に弥谷寺まで行って戻るのは時間的にしんどいかなと、弥谷寺は次回に回すことにした。このため、前日の出発前に帰りの観音寺エクスプレス号を1便早い15時10分発に変更していた。
で、実際に現地に来てみて、本山寺だけ行くのなら、札所順とは逆になるが、先に代行バスに乗って本山に行こうという気になった。そして、損壊した財田川の鉄橋も見ておこうと思った。午前中、まだ猛暑にならないうちに本山をクリアしておけば、残った時間を観音寺地区に充てて、15時まで何とかなるだろう。
そうと決まれば翌朝はまた早起き。熱中症予防には睡眠もしっかり取らなければ・・・。
画像を見ると高層の建物に見えるが、客室部分は左側の4階建ての建物のみで、右側の高い建物は宴会場やホールなど用である。この日もいくつかの団体がホールを使うようだ。外からの宿泊客というよりは、こうした集まりの場としての役割が大きいのだろうか。
満タン給油(といってもこの日は30キロあまりしか走行しておらず、給油も3リットルほどだった)の後で駅にレンタカーを返却する。駅の外で代行バスの案内をしている係員に、翌朝の本山までの代行バスの時間を確認する。始発は6時10分、その次が6時42分。以後、現在臨時ダイヤで運転されている列車の本山発車の30分くらい前を目安に出ているようだ。なお、本山から観音寺へは列車の到着に合わせて運転とのこと。ちなみに観音寺から多度津への直通便は、乗車と待ち合わせを合わせて所要1時間で連絡するとある。通常ダイヤで1時間後に走る次の特急に乗ったのと同じ時間にその先の目的地に着くように運転するそうだ。
駅の跨線橋を渡ると右手にマックスバリュやドラッグストアなどのショッピングセンターがある。ホテルの近くにはコンビニがないので、明日の朝食などをここで購入しておく。
さて夕方、「夜の八十八所」をどうするかだが、事前の調べでは、周囲には郷土料理を楽しむ居酒屋というのがなかなかない。グルメサイトにはいくつかの店は載っているが、駅から徒歩30分とか、タクシー利用とか書かれているのがほとんど。ホテルの1階に和食レストランがあるのでここにするか、あるいはショッピングセンターで買い込んで部屋飲みするかと思っていた。
そんな中で目に留まったのがこちら。ホテルの屋上ビアガーデン。シーズンの週末、ホテルの9階屋上をビアガーデンにしているそうだ。フロントで訊ねると当日でも空きがあり、料金は翌朝のチェックアウト時に宿泊費とまとめ払いというので申し込む。通常3900円のところ、宿泊者は3700円で利用できる。ビアガーデンの料金としては標準的だ。
18時からオープンというので屋上に上がる。札所めぐりの後の一人ビアガーデンというのもワイルドだろう。丸テーブルに陣取り、まずはジョッキを傾ける。この日はバスが遅れたり、レンタカーのハンドルを握ったり、ロープウェイに揺られたりといろいろあったが、これで人心地着いた気分である。料理についてはビアガーデンにつきものの一般的な揚げ物や焼き物、枝豆やサラダなどだが、鉄板で焼きたてのサイコロステーキもあったし、締めのコーナーにはぶっかけうどんの小鉢もあった。
日が少しずつ傾く。周りに高い建物もなく、遠くの海岸線も見渡すことができる。向こうに浮かぶのは、うどんの出汁に欠かせないいりこの産地である伊吹島。少しずつ沈む太陽に島のシルエットが浮かび上がる。その光景にスマホを向ける人も多い。日が沈むのをじっくり見ながらのビールというのも贅沢で、西日本豪雨の被災者のことを考えると申し訳ない気もするが、夕日に向かって手を合わせる。
時間が経つに連れてビアガーデンの客も多くなってきた。スポーツの大会か合宿で来たような子ども連れの団体もいる。もちろんビールを飲むのは引率の大人だけだが、子どもたちも料理を取ったり、ジュースやアイスクリームのサーバーに並んであれこれ取っている。他には、宿泊でないような利用者もいる。周囲になかなか店がないためにホテルのビアガーデンを利用しているのだろう。ジョッキの中にコカコーラの紙コップが並ぶのは、その人がハンドルキーパーなのかな。
さすがに日が沈むと日中ほどの暑さは和らぎ、風も感じられる。ふと見ると、大型のスクリーンにはプロ野球のオールスター戦の中継が流れている。この日は地震からの復興祈念の意味を込めて熊本での開催である。このところ相次ぐ大規模な自然災害。何年かすれば西日本豪雨からの復興祈念として開催するのかな。その時は広島か、あるいは倉敷マスカットスタジアムか。
ドーンという音もする。フェンス越しに、西のほうに小さいながらも花火が上がるのが見える。県境を越えた川之江での花火大会である。主催者発表では3000発、2万人の見物客とのことだ。
20時50分のラストオーダーの少し前に席を立ち、部屋に戻る。翌日15日をどうするか改めて検討する。当初のプランでは観音寺駅から歩いて第68番の神恵院と第69番の観音寺を回り、昼前の列車で本山に移動して第70番の本山寺に行くことにしていた。午後からは次の善通寺エリアへのつなぎとして、予讃線でみのまで移動して第71番の弥谷寺を訪ねる。その後観音寺まで戻り、18時すぎの観音寺エクスプレス号で大阪に戻ることにしていた。ただ、西日本豪雨で観音寺~本山が不通になった。そうすると午後に弥谷寺まで行って戻るのは時間的にしんどいかなと、弥谷寺は次回に回すことにした。このため、前日の出発前に帰りの観音寺エクスプレス号を1便早い15時10分発に変更していた。
で、実際に現地に来てみて、本山寺だけ行くのなら、札所順とは逆になるが、先に代行バスに乗って本山に行こうという気になった。そして、損壊した財田川の鉄橋も見ておこうと思った。午前中、まだ猛暑にならないうちに本山をクリアしておけば、残った時間を観音寺地区に充てて、15時まで何とかなるだろう。
そうと決まれば翌朝はまた早起き。熱中症予防には睡眠もしっかり取らなければ・・・。