まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

西国四十九薬師めぐり~夜の赤穂に討ち入り

2021年02月21日 | 西国四十九薬師

今回の西国四十九薬師めぐりは第21番の花山院で、これにプラスして3巡目の西国三十三所の第25番である播州清水寺を組み合わせる。花山院は三田市、播州清水寺は加東市にあるが、広島からクルマで向かうにあたり、途中で前泊の形を取ることにした。

2月20日、この日は職場での所用と重なり、これが終わってそのまま兵庫に向かうことにしていた。現在はクルマ通勤だし、後部座席に荷物一式、巡拝用品一式を入れている。何やかんやで出発したのが19時すぎのこと。

広島市街の南側から東側をぐるりと回る広島高速3号線~2号線~1号線と走る。私が以前に広島にいた時には山陽自動車道の広島東インターに接続する1号線だけがあって、その時は広島高速というよりは温品(ぬくしな)バイパスと呼んでいた。それが後に路線が広がり、将来的には広島都市圏の「環状線」を形成する計画である。

広島東インターから山陽道に入り、小谷サービスエリアで夕食を兼ねた休憩とする。時刻は20時を回ったところだがフードコーナーも開いていて、広島ラーメン定食というのをいただく。広島県でラーメンといえば尾道ラーメンが有名だが、ここでいう広島ラーメンというのはあくまで広島市とその周辺のもので、醤油とんこつがベースになっている(また広島市には同種のメニューとしてつけ麺や汁なし担々麺も一つの勢力がある)。ただ同じ広島県でも備後の国は醤油ベース(背脂つき)が主流と、文化の違いがある。それはお好み焼にも表れているようで・・と話すとキリがないが。

この後は三原近辺の長い登坂車線に軽自動車が力を振り絞ることもあったが、順調に走る。それにしても、2月20日、21日はよい天候に恵まれた。数日前の寒波の時には広島市内でも薄らながら雪が積もったほどで、山陽自動車道・中国自動車道も通行止め、あるいはタイヤチェーン規制があった。私のクルマはノーマルタイヤしかないので、行く当日に寒波でも来ていたら延期するところだった。ここは感謝しなければ。

出発して3時間半ほど、時刻は22時半。山陽道の赤穂インターで下車する。20日の宿泊は播州赤穂とした。目指す加東市、三田市の近くに泊まることも考えたが、広島の出発時刻が状況次第ということで、下手するとチェックイン可能な時間に間に合わない恐れがあった。また、夜の高速道路を長距離走ることがほとんどないため、あまり無理もしたくない。広島県、岡山県と抜けて兵庫県に少し入ったところということで、赤穂、相生あたりがいいかなと絞り、結果赤穂となった。

赤穂といえば忠臣蔵、塩、牡蠣といったところが連想されるが、実は沿岸部には工場群が並び、工業都市の側面を持つ。何も忠臣蔵だけで飯を食っているのではない。

赤穂インターからまっすぐ伸びる道は工場群に続いていて、ちょっとした工場夜景を見ることもできる。

この夜に宿泊したのは赤穂ロイヤルホテル。政府登録国際観光ホテルにも指定されている老舗で、赤穂城跡の東側に位置する。ホテル前の道路を挟んだ向かいには石垣もある。ただし、駅からはかなり離れているので、鉄道での旅行だと選択肢には入りにくい(もし鉄道旅行ならば、駅前に東横インがある)。今回ここを選んだのは、赤穂市が2月末までを対象に「Welcome to AKOキャンペーン」というのをやっていて、宿泊料金の助成が行われているとあった。予約サイトにて、このキャンペーンを適用した素泊まりの洋室が2450円(税込)とあったのでチェックして、事前決済専用だったので前日に支払い処理まで終えた。チェックインが24時まで可能だったのも大きい。

玄関に牡蠣料理の幟が立つ。こちらのホテルでは夕食にさまざまな牡蠣料理のコースが楽しめるそうだ。

予約入力時には24時としていたが、23時よりも前にチェックインできてフロントの人ともどもホッとした。

部屋はこちら。老舗の観光ホテルということで設備が最新でないのは致し方ないとして、シングルとしては結構広い。何なら、リビングスペースだけ見れば今の私の自宅部屋のそれよりも広い。

部屋のユニットバスだけでなく、館内にも大浴場がある。温泉ではなく沸かし湯と断りがあったが、他の客もおらずゆったり浸かることができた。日中は体も動かしていたのでよいリフレッシュになった。

寝る前に軽く一献として(なぜ2月の時季に「うちわ」があるのかお気づきの方もいるかな・・)、翌日21日の動きを改めて整理する。朝の早い時間に札所に向かうよう動きたいので、7時開始のホテルの朝食は注文せず、チェックイン前にコンビニで仕入れたもので取ることにしているが、せっかく赤穂に泊まっているのだから、朝の少しの時間だけでも赤穂の何かを見て、一つの記事にしよう。

そういえば、赤穂御崎が近くなかったっけ・・・?

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