まつたけ秘帖

徒然なるままmy daily & cinema,TV drama,カープ日記

ミャンマー祈りの旅⑧ 後生だから

2018-01-14 | 旅行、トレッキング
 この日は、ヤンゴンを気ままにフラフラ&あちこち歩き回る予定。朝食をとりに食堂に行くと、アルバイト?みたいな少年がめんどくさそうに、トーストとコーヒーを出してくれました。少年も床に座って、黙々と麺をすすってました。

 ホテルを出て、ブラブラと朝の街を散策。街中が朝市みたいで、ごったがえす人込みをかき分け歩く感じです。敬虔な仏教国だけあって、いたるところにお坊さんが。朝早くから、托鉢の僧侶が一列に並んで歩いています。小学生ぐらいの可愛い小坊主さんたちもよく見かけました。

 数分ほどで、ヤンゴン中央駅に到着。外見は新しく美しいのですが、一歩足を踏み入れると、発展途上国の雰囲気でいっぱい。暗くて足元注意。環状線に乗るため、右端から入って階段を昇り、6・7のホームにある売り場で切符を買います。目的地であるYeguという駅までは200K、運賃は冷房ある・なしで違うみたいです。電車は日本のJRのお古で、ボロボロだけど何か懐かしい風情が。

 外国に来たら、やっぱ世界の車窓からしなきゃね♪ミャンマーのローカル鉄道は、いったいどんな感じじゃろ?と、いそいそと乗り込んだのはいいが、なかなか発車しないので不安に。ポツポツ乗客がいるので、いつかは動くんだろうけど…いつになったら動くのかしらん?と不安になりましたが、やがてゴトゴト発進して安堵。のんびりしたスピードで、これまたのんびりした風景の中を、オンボロ電車は走ります。何でも清潔で秩序正しく、セカセカとせわしない日本とは時間の流れも空気も違うことを感じながら、ミャンマーの生活や人々を窓から眺めました。

 30分ほどで、Yegu駅に到着。ここには、地元の人向けのショピングセンター、ガンダマーホールセールがあります。現地の人々のリアルな姿を垣間見るには、外国人がほとんど来ない、けど外国人が行かないほうがいい系のヤバさもない、フツーのローカルショッピングセンターがいちばん。駅を出ると、集落みたいな場所を抜けて、10分ぐらい歩くとドーンとガンダマーホールセンターが出現。広いけど中はシンプルな変哲もないショッピングセンターです。

 1階にあるアクセサリー店で品物を見てると、美人の店員さんが上手な日本語で話しかけてきます。なぜ私が日本人だと?彼女いわく、日本人は一目瞭然なんだそうです。可愛いTシャツとスーチーさんのカレンダーを買ってしまいました。店内をブラついて、ミャンマーなスナックやコーヒーをお土産用に大人買い。めちゃくちゃ買ったけど、トータルで10000K未満。1000円にもならんかったわ。

 外に出て、ちょっと早いランチ。ガンダマーホールセールのそばに人がたくさん入ってるお店があったので、そこに決めました。ミャンマー料理店?店員のおじさんが親切に丁寧に説明してくれ、おすすめの肉料理をオーダー。何だか得体の知れない肉でしたが、美味しかったです。ちょっと辛くて硬かったけど。食べてると、次から次へと得体の知れない野菜とかデザートが運ばれてきて、ええ~?!と不安になって料理が喉に通らなくなりました。料金は10400Kで、予算オーバーな贅沢ランチになってしまいました。

 再びYEGU駅に戻り、ヤンゴンへと戻る列車に乗ります。向こう側のホームへは、階段を使わなくてもええよ!こっから線路またいで行き!と、おばちゃんたちが教えてくれました。平然と当たり前のように、電車が走っていても線路上を歩いたり侵入したりしてるミャンマー人。伊代ちゃんも京都じゃなくミャンマーだったら、問題にならなかったのにねって、話題が古いですね(笑)。

 帰りは冷房のない100Kの車両を選びました。これがまた、壮絶な未知なる体験になりました。ギュウギュウ詰めの車内、ドアは全開!で、座って車外に足を出してる人もいる!降車乗車も、かなり適当で乱暴で危ない~!絶対に日本では見られない光景。得体の知れない臭いや得体の知れない荷物など、目に耳に鼻にカオスな時間を身を縮めながら過ごしました。

 ヤンゴン駅に着くと、近くにある観光客向けのお土産市場、ホーヂョーアウンサンマーケットに。ガンダマーホールセンターと違い、ここには西洋人がたくさんいました。日用品や貴金属を売る店が、所せましにひしめいています。のんびりと冷やかしながら歩いてると、10歳ぐらいの女の子が近づいてきて、流暢な日本語で話しかけてきました。その少女カメ子(仮名)は、フレンドリーで可愛いので、つい相手にしたのがマズかった。地球の歩き方にも、日本語でしつこくつきまとってくる客引きがいるから要注意!と書いてあったのに。

 カメ子、ガキのくせになかなかのヤリ手で、しつこい上に大阪弁でおもろいトークするので、小心で世慣れぬ私はすっかり手玉にとられてしまい、カメ子とグルと思しき店に連れて行かれ、強引なセールス攻めに遭ってしまいました。なかなかサイフのヒモを緩めない私を攻略するために、カメ子の兄も加勢に。15歳ぐらいの、なかなかイケメン。チャキチャキしてて、ちょっとフテブテしいカメ子と違い、おっとり優しそうな彼には驚くべきことにユースケという日本名があり、妹以上に日本語が上手で、やっぱ大阪弁。マーケット内にある日本人経営の貴金属店で働いていて(“ユースケ”は、日本人の社長が付けたニックネームだとか)、将来は日本に留学するのが目標とか言ってました。おしゃべりは楽しかったけど、執拗なセールスには辟易。特にカメ子はヤバかった。あまりにも執拗なので、怖くなってミャンマーの絵葉書セットを買ってしまいました。でも、それ以上は!ありがとバイバイ!と、逃げるようにユースケ&カメ子兄妹とお別れしました。鬱陶しかったけど、ミャンマーの子どものたくましさには感服。皆さまも、ボーヂョーアウンサンマーケットに行かれた時は、大阪弁のユースケ&カメ子にご注意を!それにしても。ボッタクリガイドのヨースケといい、強引セールスのユースケ&カメ子兄妹といい、愛想はいいのに写真撮影は断固拒否なんですよ。怪しいですよね~。ちなみにカメ子に買わされた絵葉書セットは、トイレに飾ってあります。絵じたいは、すごくキレイで気に入ってます。

 マーケットではミャンマーなTシャツを数枚、日本人が経営しているお土産店で石鹸やクッキーを購入しました。タナカ石鹸は名物みたいで、美肌効果があるとか。お土産にちょうどよかったです。私も日本に帰ってさっそく使ってみました。いい匂いがするフツーの石鹸でした。美肌効果は、残念ながら特になかったですマーケットを出ると、疲れたのでカフェに入って冷たいカフェオレで喉を潤し休憩。その後、タクシーを拾って、インヤー湖に行ってみました。夕暮れが近づく静かで落ち着いた湖畔は、ゴミゴミと騒々しいヤンゴンとは別の空間のようでした。帰りに乗ったタクシーの運ちゃんは、千葉真一と真田広之の大ファンで、真田さんが今は日本で活動していないことを教えると、めっちゃビックリしてました。

 ヤンゴンに戻ると、有名な雑貨店ポメロに行ってみることに。なかなか見つからず、万歩計があったらスゴい数値が出そうなほど歩きました。日が暮れると、ヤンゴンの街ってほんと暗いんですよ!足元も悪いし、目が悪い人にはかなり危険!ウロウロ彷徨ってるうちに、やっと店発見!有名なレストラン、モンスーンの隣のビルの2階にありまました。すごく分かりにくい場所にあります。昼間に行くことをおすすめします。

 疲れ果てた様子で入ってきた汗だくの私に、美人の店員さんが冷たい水の入ったグラスを持ってきてくれました。何て親切!お水は、まさに甘露ようでございました。こじんまりした店内、商品もそんなにたくさんはないのですが、どれもこれも可愛い!雑貨好きにはたまらん空間でした。全部ほしい!と、時間を忘れて物色しました。特に動物の張り子が超可愛い!キリンとゾウとフクロウを購入。値段は値切り系の屋台に比べたら割高ですが、でも日本に比べればやっぱ安いです。店員さんの親切に対して申し訳ないほど、経済的な買い物になってしまいました。
 屋台で美味しそうなタコ焼きを買って、宿に戻りました。あ、絵葉書を日本に出すの忘れた!西洋人の客が何人かいたフロントに下りて、切手売ってますか?とあの可愛いけど何か頼りないボーイさんに訊くと、ないと笑顔で即答されました。じゃあ、近くのコンビニみたいな店で売ってますでしょうか?と訊くと、さあ?と困惑顔。私も困惑してると、私たちの問答を聞いていたらしい西洋人の青年が…
 to be continued
 次回はいよいよ(やっと?)最終回!
 
 

 
 
コメント (12)
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