まつたけ秘帖

徒然なるままmy daily & cinema,TV drama,カープ日記

アニマル・ファンタジー!猿と熊と馬と

2014-10-31 | 北米映画 08~14
 お松の独りコリン・ファレル映画祭②
 「ニューヨーク冬物語」
 20世紀初頭のニューヨーク。孤児のピーターは、育ての親であるマフィアの首領パーリーに背き、追われる身となっていた。逃走資金を稼ぐため盗みに入った屋敷で、彼はベバリーという余命いくばくもない令嬢と出会い、恋に落ちる。やがてベバリーは死に、パーリーに追いつめられ川に転落したピーターは、記憶を失い現代のニューヨークで目覚めるが…
 昔なつかしの田村正和主演のドラマ「ニューヨーク恋物語」みたいな恋愛映画なのかな?と思いきや。大空を翔る翼のある馬とか、魔王さんや悪魔さんや天使さんとかが出てくるファンタジー映画で、目がテンになってしまいました~。私、ファンタジー映画が苦手なので、かなり面くらってしまいました。ファンタジーだけでなく、不治の病なヒロインとか、記憶喪失とか、タイムスリップとか、何だか韓流ドラマみたいだった。みんな大真面目なんだけどツッコミどころが満載で、苦笑いなしでは観られない作品でした。まあ、ファンタジーにツッこんでも意味ないですよね。ありえないからこそファンタジーなんだし…

 時空を超えたファンタジーにしては、何かスケールが小さいというか…マフィアの首領パーリーの正体は悪魔なのですが、ニューヨークの一部を仕切ってるだけなんですよ。セコい!ピーターも、何か神さまの壮大な意図があって現代に甦ったのか思ったら、女の子ひとりを助けるだけ。あの女の子が後に世界の救世主にでもなるって設定だったのかしらん?何であのベッドに寝かせたら生き返ったの?何であの女の子だけ助かるの?ベバリーの妹と現代で再会するピーターですが、妹さんいったい何歳?!100歳超えてるはずなんだけど、そこまで老婆に見えなかった。駅の屋根部屋?の私物が、100年後にもちゃんとあったり。100年間誰もあそこを点検してなかったってこと?テロがあったりしたし、ニューヨークでそれはありえないと思うけど…ピーターとパーリーとの最終決戦が、ヤンキー漫画みたいにサシでのタイマン勝負でトホホ。あと、ラスト。馬に乗ったピーター、いったいどこへ飛んでいったのかしらん…

 とまあ、細かいことを気にしたらきりがないので、やめときます。ファンタジー好き、韓流ドラマファンなら、かなり楽しめる映画なのではないでしょうか。コリン・ファレルのファンも、もちろん必見です。
 エテ公系男子萌えな私にとっては、まさにドストライクなコリン。ガッチリムチムチした感じがいいですね~。モサっとした田舎者っぽさも素敵。髪形が変で笑えます。何あれ?当時のニューヨークではよくあった髪形なの?髪が気になって仕方なかったです。珍しくベッドシーンなんかやってましたが、大したことないです。エッチの直後コトきれたベバリー、まるで逆復上死みたいだった。川にドボンして、気が付くと100年後のニューヨークにタイムスリップ?してるピーターですが、まるで懐かしの漫画「王家の紋章」のキャロル(古っ年齢がバレる)みたいで笑えた。

 カラダつきもいいけど、コリンの瞳も私は好きなんです。きれいですよね~。特に涙でウルウルしてる時は、まるで黒曜石みたいで美しい。いつも悲しそうな不幸そうな表情も、見ていて愛しさを覚えます。馬を乗りこなすコリンは、颯爽としててカッコよかったです。ああ~コリンと馬に二人乗りしたいな~。うしろからギュっとコリンにしがみついてみたい!馬がダメなら自転車でもいい!
 マフィアの首領、悪魔のパーリー役は、ラッセル・クロウ。

 かつてはハリウッドを席巻したオーストラリアの野獣ラッシーも最近は、すっかりイロモノ的な脇役専門になってますね。女優ほどではないけど、男優だって加齢の現実は厳しい。食っていくためには、役の選り好みなんかできないというのがラッシーの現状なのでしょうか。よくこんな役を引き受けたな~と嘆息しましたが…ラッシー、確かに年はとったけど、老い枯れてはないし、まだまだイケてますよ。上半身裸になるシーンがあるのですが、すごいマッチョなのは不変。10年前だったら、ラッシーとコリンの野獣競演ってスゴいことだったはず。熊みたいなラッシーと猿なコリ吉のアニマルバトルが、何だか切なかったです。
 パーリーのご主人様である魔王役で、超大物スターがクレジットなしのカメオ出演してます。彼も何でこんな役を?魔王というより、音楽プロデューサー?業界人?って感じでした。彼とラッシーが一緒のシーンも、これがやっぱ10年前だったら豪華共演だったんだろうけど、そんな特別感ゼロだったのがスターの悲しい栄枯盛衰、業者必衰…ピーターが現代で出会う女性役のジェニファー・コネリーは、オスカー受賞作「ビューティフル・マインド」でもラッシーと共演してましたね。この映画の監督は、「ビューティフル・マインド」の脚本家なんだとか。その縁で二人は出演したのかな?

 ピーターの父親役で、TVドラマ「ホワイトカラー」で人気のマット・ボマーも出演してます。ピーターの両親、息子だけでもアメリカに入国させたいからって、模型の船に赤ちゃんを乗せて海に流すって非道い!マットはイケメン!でもチョイ役マジック・マイク」など、最近チョコチョコ映画にも出てますが、まだ端役ばかり。早く主演作が観たい!

 ↑カッコいいですね~野郎っぽさがたまりません♪

 ↑新作のひとつ、ストリンドベリ原作の“Miss Julie”では、ヒロインのジェシカ・チャステインの相手役を演じてるコリンです。
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密着!警察特殊部隊24時

2014-10-29 | 北米映画 00~07
 秋果てて 霧の籬にむすぼほれ あるかなきかにうつる朝顔

 チュルリラチュルリラ~♪すっかり風は秋色ですね~。人肌はもうちっとも恋しくないゴビ砂漠な私ですが、夕暮れどきに屋根の上で柿をくちばしにくわえているカラスを見てたら、しみじみとあはれな気持ちになって鼻水がこぼれそうになりました…ヘックシュ!
 何となくもの寂しい秋の夜長は、やはりまったりと部屋でDVD鑑賞が一番ですね。熱くて甘いカフェオレを飲みながら、独りの時間を寂しく楽しんでます甘くて熱い男前、といえば、大好きなコリン・ファレルコリン・ファレル映画祭、開催したいと思います♪

 お松の独りコリン・ファレル映画祭①
 「S.W.A.T」
 ロサンゼルス警察の特殊部隊SWATの隊員ジムとギャンブルは、任務中の判断ミスで失態を犯してしまう。ジムは除隊と降格処分を受け入れるが、ギャンブルは処分に納得できず警察を去る。そんな中、犯罪組織の首領アレックスが逮捕され、自分を逃がせば1億ドルの報酬を支払うとTVの前で宣言。新隊長のホンドによってSWATに復帰し、アレックス護送の任務に就いたジムの前に、彼と警察を恨むギャンブルが現れ、アレックスを奪うための戦いを仕掛けてくるが…

 コリン・ファレル出演作で何が好きかと問われたら、まずこの作品が頭に浮かびます。なにせ、大好物なド派手アクション映画+愛するコリン主演、ですから。盆と正月が一緒に来てるような映画(わけわからんたとえですが)。とにもかくにも、コリンがめっちゃカッコカワイイんですよ~。タフでワイルド、めっちゃ強くて有能なんだけど、シャイで繊細で仕事以外は不器用、そしていつも悲しそうで不幸や不運が似合う…カッコいい男優はあまたいますが、だいたいは俺どうよイケてるだろ?なナルシーさや、ヘンにトンがったりイキがったり斜に構えたクール気取りばかり。でもコリンは、自分を必要以上によく見せようとする虚勢や不自然さがなくて、荒々しい野生の中にもピュアな優しさが潜んでいて、映画の中の彼を見るたびに、みんな恐れられてる孤独な不良少年が、雨の中で捨て犬を抱いている…という少女漫画のベタなシーンを思い出してしまうのです。

 がむしゃらに猪突猛進、無茶ばかりする恐れ知らず、男は口ではなく行動、といった闘う男の役はコリンのオハコ。その野郎っぽさにクラクラしちゃいます。頭のてっぺんから爪先までオス♂!なコリンに比べると、日本の若いイケメン男優がみんなオカマに見えてしまいます。でもコリンって、確かに見た目は野獣系ですが、あんまし肉食系って感じがしないんですよね~。ガツガツしてないからかな。暗くて内気な感じが、これまた胸キュン要素なんですよ。殺しても死にそうにない風貌だけど、中身はガラス細工のような傷つきやすい少年。うう~ん、守ってほしい、でも守ってあげたい、とも思わせる男の魅力を備えているのがコリンなのです。濃いけど、胸やけするほどの濃さではなく、ほどよい濃さなのもコリンのいいところ。ヒゲなしコリンは、どこかあどけなくて可愛い!やたらと笑顔を振りまいたりしないコリンが時おり見せる、照れ笑い、はにかみがso cute!

 同じ警察の特殊部隊の隊員役でも、「S 最後の警官」の向井理は全然強そうに見えなかったし、特殊部隊の戦闘服もほとんどコスプレでしたが、コリンはほんとに屈強そうでアクションにも迫力があるし、SWATのユニフォームも似合っててカッコよかった。トレーニングのボクシングシーンで、鋼の肉体をちょっとだけサービス。この映画のために鍛えて絞ったようですが、バキバキ筋肉質よりもガチムチなコリンのほうが私は好きだな~。同僚の子どもと遊ぶシーンのコリンが、ほんと優しそうで可愛くて萌え~。実際のコリンも、あんな風に息子さんを可愛がってるんだろうな~。

 ツッコミどころ満載なハチャメチャな展開、強引すぎる破天荒アクションシーンも楽しいです。「ワイルド・スピード」シリーズと同じにおいがする映画です。ほとんど市街戦、あんなことが日常茶飯事?なアメリカ、怖すぎ~。犯人逮捕じゃなくて、犯人征圧(皆殺しも躊躇なく)重視なところとかも、アメリカの怖さです。あさま山荘事件とかみたいな、犯人と警察が数日も根競べ持久戦なんて、アメリカでは絶対ないんだろうな~。
 SWATを追放され、グレて犯罪者になるギャンブル役、ジェレミー・レナーもイケてます。

 この映画の後メキメキ頭角をあらわし、最近では2度もオスカー候補になり、今や堂々と主役も張るスターとなってるジェレミーの、屈折したグレ男ぶりが何か可愛いです。悪役なんだけど、そんなに非情に見えないです。ギャンブルのジムへの屈折した友情がもっと深く丁寧に描かれてたら、さぞや萌える内容になってたことでしょう。
 大騒動を引き起こす諸悪の根源、犯罪組織の首領アレックス役、オリヴィエ・マルティネスも男前~♪

 マルちゃん、悪い男の役が似合いますね~。自分が引き起こした騒動の渦中にあって、それを楽しげに高みの見物してるような様子とか、人を見下した不敵な薄ら笑いとかが、イケズで素敵フランス訛りのキツい英語も何かセクシー。護送されるアレックスにキャーキャー騒いでたおバカギャルが笑えたけど、実際にもイケメンな犯罪者のファンになる人、いますよね~。
 SWATのボス、ホンド役はサミュエル・L・ジャクソン御大。相変わらずの貫禄と迫力!まさに無敵おやぢ。彼と一緒だと、コリンやジェレミーがケツの青いヒヨっこに見える。鬼のように威張るのではなく、ひょうひょうとしたキャラに好感。味方ならこれほど頼もしい男はいない、同時に敵にまわしたらこれほど怖いおっさんもいません。

 ↑プライベートでも仲良しになったというコリン&ジェレミー。また共演して!

 コリンの最新主演作は、何とTVシリーズ!マシュー・マコノヒー主演で好評を博した「トゥルー・ディテクティブ」の続編だそうです♪
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プラハの恋

2014-10-28 | 北米映画 80s~90s
 「存在の耐えられない軽さ」
 1968年のチェコスロヴァキア・プラハ。優秀な脳外科医のトマシュは、画家のサビーナや不特定多数の女性との情事を楽しんでいた。出張で赴いた田舎町で、トマシュはテレーザという娘と出会う。突然部屋に転がりこんできたテレーザに戸惑いながらも、トマシュはしだいに純真なテレーザを愛するように。サビーナをはじめ他の女との関係も続けるトマシュを、テレーザは理解できず苦悩する。そんな中、ソ連のプラハへの武力侵攻が勃発し…
 私が3回も映画館に足を運んだ唯一の映画です。多感な年頃だった私の心の琴線に、その美しく刺激的な恋愛ドラマはとてつもなく触れました。

 テレーザを愛しながらも、女遊びをやめないトマシュ。たいていの男は、愛がなくても女とセックスできる、愛がないからこそセックスが愉しめる、ということをトマシュが幼い私に教えてくれました。潔癖で真面目な女性からしたら、とんでもないヤリチン、軽薄な浮気者、はたまた異常性欲者にも映ってしまうかもしれないトマシュ。確かに、トマシュみたいな男を愛したら大変だろうな~とは思います。だからこそ、私にとってはすごく魅力的な男なんですよね~。あんなに美しくて優しくて知的でエリートな男が、インポみたいな堅物だったらトホホですよ。自分の魅力を理解してて、無駄にしてないトマシュってカッコいい。トマシュって、ちょっと源氏物語の光源氏とカブるんですよね。女とヤリまくりながらも、ぜんぜん下劣にも卑俗にもならない。女に身を投げさせる誘惑も、軽やかで優しい。心の痛みや苦しみは与えられても、トマシュを愛した女たちは決して不幸ではない。むしろ女として、人間として豊かになれてる。放蕩をやめないのは、暗い生い立ちとか女への愛憎とかのせい…みたいな、心の闇チックな暗さや悲しみなどがないところも、トマシュの美点です。単にすべての女が好き、愛することができる、みたいな軽やかさ、懐の深さが素敵なんです。実際、いろんな女とヤるトマシュですが、許容範囲広すぎ~と驚嘆してしまうほど、いつでもだれとでもOKなラブマシーンぶりなのです。エッチで情緒不安定な女たちへの注射のつもり?さすがお医者さん、と笑えるほど。

 花から花へと自由にフワフワしてるようで、ソ連の圧力や脅迫にも屈しない硬派で骨太な男でもあり、すべてを犠牲にしてテレーザを愛し抜くようになる(亡命先のスイスから、テレーザを追って危険なプハラへ戻るトマシュに感動!)潔い男でもあるトマシュ。こんな男、私なんか絶対に関わることのない世界の住人なんだろうな~と、残念だったり安心もしたり。この映画にハマってた頃、よく見る野良猫を勝手にトマシュと名付けて呼んでました。

 主人公のトマシュを完全にのみ込み、文字通り食ってしまってるのが、テレーザです。この娘、ほんとスゴいんですよ~。まさに猪突猛進爆弾娘。おぼこな田舎娘、処女のくせに、優しく声をかけてきただけのトマシュを追って家出、彼の部屋に押しかけて、ほとんど彼をレイプ。その行動力、情熱にトマシュだけでなく観てるほうも圧倒されます。その後も、予測不可能な言動でトマシュを困惑させ翻弄するテレーザですが、そうすればするほど、トマシュはグイグイと彼女に惹かれていき、いつしか彼女なしでは生きていけない愛の奴隷になってしまうのです。ちょっと犬っぽいというか、俺がついてないと(飼ってやらないと)ダメな女(犬)だから、と男の父性本能をくすぐる頼りない危なっかしいキャラと見た目は、マネしようにもできない天然さ。計算高い悪女なんかよりも、テレーザみたいな天然不思議ちゃんのほうが怖い…と、幼い私は女性観もあらたにしました。
 トマシュのセフレ?サビーナが、すごくカッコいいです。あーいう自由な女に憧れます。トマシュとは生き方や考え方が近い、同志みたいな愛で結ばれているのが素敵でした。彼女がもし男だったら、トマシュとは大親友になってたことでしょう。サビーナのアーティストなファッションがオシャレでした。

 トマシュ役は、若き日のダニエル・デイ・ルイス。オスカーに輝いた作品の彼も素晴らしいけど、ワタシ的にはこの映画こそDDLの最高作なのです。とにかくカッコいいです。他の俳優だと、ただのヤリチン男になってしまうだろうトマシュが、まるで優雅な貴公子に見えたのはDDLだからでしょう。若い頃から、世界最高級の香り高き俳優だったのです。声が好きなんですよね~。すごい美声!トマシュのキメ台詞『服を脱いで』DDLのあの美声で言われたら、催眠術にかかったように女なら(男でも)誰でも言いなりになりそう(笑)。静かな優しい微笑も素敵ですが、たまに見せる歯が見えるほど大笑いする笑顔が可愛い!

 テレーザ役のジュリエット・ビノシュが、とにかく圧巻の存在感と演技。あのダニエル・デイ・ルイスが食われてるもん。スゴい女優が現れたな~と、当時は無名に近かったJBさんを見て驚嘆したものです。後にフランスの大竹しのぶと呼ばれるようになったJBさん、ヤボったい可愛さとか、憑依的な演技とか、確かに大竹しのぶとカブります。テレーザ役も、たとえば宮崎あおいとか蒼井優とかが演じたら、ほんと不愉快なだけのブリッコカマトト女になってただろうな~。若かりし頃のJBさんは、瑞々しいフレッシュさ、純朴な愛らしさがありつつ、リアルな生々しさ、大胆さで圧倒的な女優魂を見せつけてます。やはりタダモノではありません。JBさん、当時はまだ英語が下手だったせいで、テレーザ役のオーディションに落ちたんだとか。再度チャンスがめぐってきて役を獲得しただけあって、力と熱の入れようがハンパじゃないです。後に国際女優として大成する彼女の原点、とも言える作品です。

 サビーナ役のレナ・オリンもチャーミングな好演。こうだクミなど目じゃないほどのエロカッコよさ。挑発的でクールな演技は、同性受けしそう。レナ・オリンとジュリエット・ビノシュが、屈折した感情を吐き出すように互いのヌードを撮り合うシーンが、レズっぽくて妖しい。ハリウッドの有名女優ではなく、ヨーロッパの実力派女優を起用したのも、この映画の勝因と言えましょう。後年二人は、「ショコラ」で再共演してますね。二人ともすっかりおばさんになってて、感慨深いものがありました…
 美しいプラハの街並みも見どころのひとつ。実際はプラハでロケできず、別の国で撮影したらしいけど。私が数年前にチェコに行ったのは、この映画の影響によるところが大きいです。透明感ある冷涼な映像、流麗な音楽も素晴らしいです。

 有名な“プラハの春”も描かれてます。パニック映画さながらな迫力と緊張感あり。ほんとにあんなことがあったんですね~。街に戦車ですよロシア(当時はソ連)怖い~。ほんと、今も昔もおそロシア!
 あと、犬好きの方は必見!トマシュとテレーザが我が子のように慈しむ愛犬カレニンが、超可愛い!カレニンとのお別れのシーンが泣けます。子豚のメフィストもいい味だしてます。
 3時間近い大作ですが、集中力が皆無な私でもダレずに観ることができました。何だか夢を見ていたかのような、はかなく遠い余韻を残すラストも好きです。
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永遠の男の子

2014-10-26 | 中国・台湾・香港映画
 「藍宇 情熱の嵐」
 腐女子な映画ファンの間では、BL映画の最高傑作、神作品として語り継がれている名作。そして、冷血人間の私が、思い出しただけで涙腺が緩んでしまう映画。私にとっては、胸の奥深くに大切にしまっている宝石のような映画なのです。時折そっと取り出して、甘い感傷に浸ったり。思い入れが強い映画は、返って思うように語れないので、できるだけ簡潔にmy 愚見を述べてみます…
 民主化の進む中国・北京。バイセクシャルの実業家ハントンは、ランユーという貧しい学生を金で買いセックスをする。純真なランユーに惹かれ、彼を恋人にするハントンだったが…
 天安門事件の前後10年に渡って、静かに深く、そして熱く繰り広げられる、男二人のラブストーリー。とにかく、主人公ハントン&ランユーの個性と、それらを演じた男優たちが魅力的です。

 初セックスの相手である男ハントンを、一途に純真に愛するようになるランユー。彼が、いかにも男娼めいた美青年ではなく、見るからに田舎くさい、素朴で無垢な感じの男の子なのが、映画を気色の悪い腐な妄想話にしていません。同性愛者でも、デフォルメされたオカマっぽさは全然なく、でも年上の男の愛を掻き立てる純情さや優しさ傷つきやすさ、内気な笑顔、そして甘えん坊っぽい仕草、ウルウルした眼差し、捨て犬の悲哀にも似た表情に滲み出す、ごく自然な、図らざる媚のようなものが、ランユーをとても可愛い男の子にしています。『こんなに好きだなんて、変なのかな』…愛する男に抱かれながら、そうつぶやくランユーの、常に痛みの伴う幸福が、胸に切ない。

 ハントンもまた、魅力ある男。金持ちのクールな両刀使い享楽主義者だった彼が、ランユーへの愛に戸惑い悩み、そして腹をくくって愛を貫こうとするまでの葛藤が、きめ細やかに描かれています。愛に無邪気なランユーに苛立ち冷たくしても、隠せない殺せない激しい愛情が、悲しくも美しい。それにしてもハントン、女ともヤれるのはいいとして、男の趣味の守備範囲が広すぎて笑えた。ランユーみたいな純朴イモ系を囲ってるかと思えば、中山きんにくんみたいなマッチョ男子と浮気したり。

 一気に燃え上がる愛ではなく、打ち消そうとしても燻る、熾火のような愛。腐れ縁、と言ってしまえばそれまでですが、一緒にいたら決して安穏には生きられないと解っていても、こいつでないとダメなんだ!な、呪縛的な絆を共有できる相手と出会えることは、何て素敵なんだろう。ひょとしたら、ハントンとランユーの愛は、フツーの男女の恋愛では望むべくもない、やはり夢のようなお話なのでしょうか。ホモだとか、ゲイだとか、そんな特殊性が二人から感じられないのも、神様に選ばれた者しか到達できない、男女の範を超えた魂の愛の、この世とは相容れぬ儚さ・崇高さゆえでしょうか。


 ランユーを大胆(すぎる全裸!ぜんぶ丸見えじゃん!)に、繊細に演じたリィウ・イエ。純朴で薄幸そうな顔も、190cm近くありながら威圧感ゼロな長身も、可愛らしいまでに野暮ったい。デカいけど、その風情、その悲しそうで愛に飢えた表情は、まさに捨てられた子犬そのもの。これは演技?!と信じがたいほどの無邪気な無垢な笑顔。ランユー、いや、リィウ・イエ、まさに天使です。

 リアル&ナチュラルな演技で、観客を瞠目させることが得意なリィウたんですが、この作品でもそうなるシーンがたくさんあります。私が特に好きなシーンは、冒頭のエッチの後でハントンに体についた精液を拭いてもらってるシーン、ハントンがランユーにマフラーをかけてあげるシーン、ハントンに別れを告げられカっとなってズボンをおろし、ご主人様ご自由にどうぞ!と精一杯の皮肉を言うシーン。リィウたんが可愛すぎて切なすぎて萌え度MAXです。心臓に負担がかかるほど胸キュンキュンさせられます。
 それにしても。愛する男を縛らない、追っかけない、でも戻ってきたら何も言わず受け入れるランユーの優しさ、けなげさ、忍耐、自己犠牲は、女も見習わねばなりません。でももしランユーが女の子だったら?単なるバカ女じゃん!と冷笑するようでは、運命の愛には出会えないのです。

 香港映画でも活躍する中国のトップスター、フー・ジュンもハントンを好演。初めてこの映画を観た時は、ワタシ的には“精悍になった船越A一郎”だったフージュン、あらためて観たら若くてカッチョE!スーツがすごく似合ってるのも高得点。ナニハトモアレ、一糸まとわぬベッドシーンなど、フージュンとリィウたんの並々ならぬ役者魂には、惜しみなき賞賛を送らずにいられません。
 DVDの特典インタビューのリィウたんも、素朴で内気で純真そうで、瞳をキラキラさせながら喋ったり笑ったり、感動的なまでの可愛らしさです。ちなみにリィウたん、北野武監督の作品が好き好き大好き!らしいです。
 この映画、日本でもしリメイクされるとしたら…理想妄想リメイクは?
 ランユー 池松壮亮、キミに決めた☆(ポケモン調)
 ハントン ちょっと前までは、仲村トオルか堤真一、椎名桔平がいいかなと思ってたんですが、ハントンって結構若いんですよねえ。カッコいいけど、きっぺいもトオルも真一もおっさんですしねえ。小澤征悦は、男前ですが濃すぎるし演技力に不安が…大森南朋とか平山浩行はどうかな?
 じゃあ、韓国でリメイクされるとしたら?
 ランユー ユチョンがいいかも?「台風太陽」の頃のチョン・ジョンミョンがベストなんだけどね。
 ハントン イ・ビョンホンならチェゴヤ!イ・ジョンジェでも悪くないですね。見た目だけで決めるなら、フージュンにチョイ似のオム・テウンですが。

いつの間にか2児のパパになっていたリィウたん。あの可愛い藍宇に嫁と子どもが…

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ファーストクラス①② 狂悪のマウンティングagain!

2014-10-22 | 日本のドラマ(連続)
 「ファーストクラス」待望の続編がスタートしました♪

☆初代ファーストクラスメンバーも再登場
 パート1で、ヒロイン吉成ちなみとバトルを繰り広げた、ファッション雑誌ファーストクラスの編集者たちが、颯爽と登場!中でもキャラ立ちが最高で主役以上に目立ってた、菜々緒扮する川島レミ絵がまた何かやらかしそうで楽しみ♪
☆フッチー
 ファッションブランドの女帝、矢野竜子の息子で副社長の隆太郎さん。すごいアバンギャルトなファッションが笑えます。「S 最後の警官」「昼顔」と連ドラ3連投の淵上泰史今回はちょっとオツムがアレなのかな?な、いつもヘラヘラアヒャアヒャしてる役。すごくアホ可愛い!しかも、いつもみたいな大根じゃない!シリアスな役より、コミカルな役のほうが合ってるみたいですね。

☆レミ絵の姉
 ファッションデザイナーの川島ナミ絵。あのレミ絵の姉です。レミ絵をさらに攻撃的に凶暴にした感じ。心の中での早口つぶやきも、妹同様冴えてます。演じてるのは、歌手のシシドカフカ。常盤貴子を派手にした感じの美人ですね。ドラマ初出演とは思えないほど、演技上手いじゃないですか。あの台詞を、よどみなく言えるだけでもスゴいわ。
☆竹野内豊の女
 博多出身の性悪ぶりっこ女さくら役の倉科カナは、地なのでは?と思ってしまうほどハマってますね~。彼女、交際宣言した竹野内豊とは、「もう一度君に、プロポーズ」で共演してましたね。ドラマや映画の宣伝のために、タイミングよく話題を提供しなきゃなんない芸能人って、ほんとご苦労様ですよね。
☆セクシイ川柳
 プレス長の千冬。心の中で詠む性悪川柳が、めっちゃ稚拙かつ、たまに短歌になるとかテキトーで笑える。小島聖の狂気を孕んだギラギラした目が怖い!
☆バケモノ熟女
 竜子の元相棒である女実業家蘭子。大好きな女優、余貴美子さんが怪演!ビジュアルだけでも強烈。あのファッション、あの熟れすぎた巨乳強調!

 蘭子の右腕である間宮役は、青柳翔いや~やっぱ彼いいわ~。カッコいいですね。スタイルいいな~。女たちにキスしそうなほど近距離から囁く甘い言葉、胸に手をあてて軽くお辞儀するキザな仕草が、ハーレイクイン小説に出てくるキャラっぽくて素敵

 ↑間宮をジト~っと湿った目で見据える蘭子女史が怖くて笑えます。女たちを手玉にとってる間宮ですが、迫力と妖気がありすぎる完熟女余貴美子の前では、可愛い青柳くんなんかまだまだケツの青いガキに見える
☆今のところ、最狂悪
 デザイナーの凪子。キャピキャピノーテンキに犯罪まがいな悪事を働いてる怖い女。ともさかりえ、はじけまくってますね!楽しそう。パート1ではレミ絵VS白雪、今回は凪子VSナミ絵が心の声バトルを炸裂させてます。
☆負けるな大ちゃん
 アシスタントデザイナー、大五郎役の中村倫也くん。「とめはね!」の勅使河原くんだ!久々に見た彼、テッシーの頃とあまり変わってないのが嬉しい。相変わらず可愛いですね。

 大ちゃん、可哀想すぎて笑えます。おばはんたち相手に枕営業させられるわ、その痴情現場を撮られて脅されるわ、ちなみ妨害を命じられるわ。キャピキャピと鬼畜に卑劣な手段で大ちゃんを陥れ操る凪子が、これまた狂悪すぎて笑えるんですよ。凪子の台詞『お仕事ご苦労サマンサ♪』これ今度使ってみよっと(笑)。凪子にビクビクオドオドしてる大ちゃん、倫也くんの顔芸も笑えます。

☆川島シスターズ
 ナミ絵とレミ絵のランチ、シュールすぎ!ナミ絵の軍師官兵衛となって、悪だくみに加わるレミ絵に期待が膨らみます。

☆いつか彼主演作が観たい
 町工場の工場長役で、長谷川朝晴が登場。彼も好きな俳優。いつも小さな役なのが残念。
☆可愛いバカぼんぼん
 フッチー、アホ演技が冴えてますね~。第一話では情婦であるさくらに蹴られて噛まれてイタ気持ちい~とか、第2話ではパンツ一丁姿も披露。あんましいいカラダしてないのが、ちょっと惜しいかも。

★総括
 やっぱ面白いですね~。同時間放送の綾瀬はるかのドラマに、視聴率では負けてるみたいですけど…私はこっちのほうが好きだなあ。内容的にもキャスト的にも。ちょっと悪女が多すぎるかなとも思うけど、みんなカブらないようキャラ立ちしてて笑えます。
 したたかな女に成長した吉成ちなみ=沢尻エリカ、やっぱきれいですね。ちょとケバくなってるけど。ヒロインなのに、周囲が濃すぎて存在感が薄いのはパート1と同じ。エリカさまの完全悪女化も期待。
 でもやっぱ、ファーストクラスといえばレミ絵ですよね~。姉とタッグを組んで、ますます悪さしてほしい!
 それにしても。努力してライバルの上になるよりも、足を引っ張ってライバルを下にすることに必死になるって、建設的じゃないよな~。あんなに足の引っ張り合いしてたら、会社も潰れちゃうのでは…
 私的①②話の狂悪マウンティング
 1 ともさかりえ
 2 余貴美子
 3 シシドカフカ
 4 菜々緒
 5 小島聖

 ↑イケメン3人も頑張れ~フッチーは夏木マリに、青柳くんは余貴美子に下手くそ!と怒られてないか心配…
 
 
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何てったってプリンセス

2014-10-17 | フランス、ベルギー映画
 「グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札」 
 モナコのレーニエ大公と結婚し、ハリウッド女優から王妃となったグレース・ケリー。幸せな家庭を築いていた彼女だったが、公務で多忙な夫とはすれ違いの毎日が続き、王室のしきたりにもなじめずにいた。そんな中、アルフレッド・ヒッチコック監督が彼女に新作映画のヒロイン役をオファーしてくる。心動かされるグレースだったが、折しもモナコはフランスとの間に政治的な問題を抱え、宮殿にも不穏な空気が流れていた…
 久々の試写会♪話題作をいち早く観ることができました~。
 ハリウッドの人気女優からモナコの公妃となったグレース・ケリーは、まさに女性が夢見る何もかもを手にいれた現身のシンデレラとして、今なお語り草となっていますが…この映画は、王室に嫁ぐってのは思ってたよりしんどい、こんなはずじゃなかたったわ~的な、決してシンデレラなおとぎ話じゃないのよ!みたいな内容でした。グレースもそうですが、雅子さまとか見てても、プリンセスなんてちっとも羨ましくないわ~。超人的な体力精神力がないと、絶対ムリ。雅子さまなんて、はじめっから向いてなかったんですよ。可哀想。その点、グレースはなかなかプリンセス向きの女性だったのかな~とも。タフだし社交的だし大らかだし気が強いし、何より美しい。実は不幸で悲しい真実のグレース・ケリー、なんて感じではなく、、困難と闘うタフな女性としてグレースが描かれています。グレース、やはりナンダカンダ言ってもアメリカ女なんだなと、すごく好感の抱けるキャラでした。

 グレースほどの女性だと、何もかも満たされて自分が思うようにならないと、やっぱ納得できないのかな~と、この映画の彼女の言動を見ながら思ってしまいました。周囲からは成り上がりのアメリカ女と蔑まれて、夫にも公妃らしくしろと怒られギクシャク。認めてくれない!望むように動かせてくれない!と、くれない族(死語?)な人妻グレース。つまんないわ~とクサクサしてた時に、ヒッチコック監督が美味しいカムバック話をもってきて、もう一度輝けるかも♪とノリノリでウキウキになる姿は、王室という雲上の女性ではなく、フツーの欲求不満な人妻と同じ。窮屈そうに見えて、結構自由にアチコチ独りで動き回ってるグレース。車でワイルドスピードしてたり。実際の自動車事故死を想像させるシーンでしたが。あれもこれもと欲張りすぎとは思うけど、グレース・ケリーのような特別な女性だと当然で許されることなのでしょう。でも、女優という仕事をすごく軽く見てたんだな~とも思った。ヒマだしウサ晴らしにちょっとまたやってみよっか、なノリでしたもん。楽なCMで稼ぎたいからたまにドラマや映画に出る女優とか、子育てがひと段落ついたから小遣い稼ぎ復帰する今さら女優と同じじゃん。それにしても。もしグレースがハリウッドに復帰してたら、どんなことになってたでしょう。

 モナコ侵略を目論むフランスの魔の手から、国を救おうと立ち上がるグレースですが。そんな大したことしてないので、期待すると肩すかしです。どうせ作り話なんだから、元女優というのを活かすような面白い大芝居をグレースに打たせればよかったのに。ラストのスピーチも、ちょっといい話ぐらいのレベル。あれで国際社会は動かんだろ~。スピーチ後の、フランス大統領ドゴールのグレースへの皮肉が笑えた。この映画、いっそのこと喜劇にそればよかったのでは。洗練された優雅な古き佳き時代のハリウッドのクラッシック・スクリューボールコメディになれそうな内容だったし。
 グレース・ケリー役は、最近ではすっかり怪女優なニコール・キッドマン。

 よほど自信がなければ、グレース・ケリー役なんて引き受けないよ。ニコキさんの堂々たる“何ちゃってグレース・ケリー”ぶり、もちろん全然似てないのですが、ただのそっくりさんモノマネ演技なんてつまんないし、ニコキさんの個性や魅力で作り上げられたグレースで楽しかったです。もちろん美しいし、タフでクールで大胆不敵なキャラがニコキさんらしかったです。華やかで軽やかな演技は悪くなかったけど、あまり気品とか優雅さは感じられなかったな~。どんなファッションに身を包んでも、公妃というよりザ・女優って感じでしたし。たまにサイコっぽい怖い顔するし。怖い女、これこそニコキさんの本領ですよね。アップになると、さすがに年はごまかせない残酷な真実が首のシワとか、証拠になりますよね~
 レーニエ大公役のティム・ロス、恰幅がよくなってシブくなって、素敵おぢさまになってました。ニコキさんがデカすぎるのか、ずいぶん身長差のある夫婦でした。トム・クルーズと離婚後に言い放ったニコキさんの名台詞『これでハイヒールが履けるわ』を思い出してしまいました。
 ギリシアの海運王、大富豪のオナシスとグレース夫妻が親交深かったというのが興味深かったです。オナシスの恋人で世紀のオペラ歌手、マリア・カラスとグレースは仲が良かったんですね(映画用のフィクションなのかな?)。マリア・カラス役のスペイン女優パス・ヴェガも美しかったです。
 ニコキさんのプリンセスファッションや、ヨーロッパ上流社会の美しく贅を尽くした生活なども目に楽しいけど、この映画最大の魅力はやはり、美しいモナコの風景かもしれません。燦々と明るく柔らかい陽射し、きらめく碧い海、荘厳な断崖etcモナコ、行ってみたいな~。
 どんなに美しい女優が卓越した演技力で演じても。各国の実際の女王や王妃、王女でさえ、そんなに高貴にも優美にも見えません。日本人は、世界で最も美しくやんごとなき貴婦人を見慣れてますから。やはり皇后陛下ほどの高貴で優美な御方はいないんだな~と、あらためて認識しました。
 
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殺人の金メダリストたち!

2014-10-14 | 日本のドラマ(単発)
 Mr,サンデーの特別企画「東京オリンピックと世紀の大犯罪」を観ました。
 高度成長期の真っ只中、オリンピック開催でわきたつ日本で起きた3つの凶悪事件と、恐るべき殺人犯として死刑に処せられた男女たちとは…
 当時の映像や関係者へのインタビューと、俳優たちが演じる再現ドラマで構成された内容。私が小さい頃、水曜スペシャルとかで戦後凶悪事件簿、みたいなのをよくやってたんですよね~。怯えながら観てたのを、今でも覚えてます。この世でいちばん怖いのは、やはり人間…人間の中にある、暗い闇と深い淵。決して入り込んでも、覗き込んでもいけない。でも…魔魅のように私を惹きつけてしまうのです。この特番で取り上げられた3つの今なお悪名高い事件も、それぞれに恐怖と不可解さに満ちた、ヘタな怪奇ものやホラーなどより恐ろしい人間ドラマです。
 パート1は、吉展ちゃん誘拐事件。数年前のスペシャルドラマ「刑事一代」も記憶にあたらしい。
 この事件は本当に虚しく悲しい、やりきれない事件ですよね。まず思わないでいられないのは、なぜ吉展ちゃんを殺してしまったのか、ということ。殺さないでいてくれたら…犯人の小原保は、何の罪もない幼子を手にかけた大罪人として、もちろん赦すことも同情もできませんが、神戸女児バラバラ殺人事件とか、最近の子どもを殺す鬼畜とは違う悲しい運命を背負っているようで、胸が痛くもなります。幼い子ども二人を置き去りにして、しかも外に出られないようにして餓死させた鬼母とか、広島の木下あいりちゃん事件のペルー人とか、あいつらが無期や懲役刑ですんで小原が死刑って、何か矛盾を感じます。とにかく、子どもを殺すのは最も罪深いこと…

 事件後、文化放送の記者が逮捕される前の小原に独占インタビューをした経緯のドキュメントがメインで、事件の再現ドラマは短く薄かったのが残念でした。小原役は、柄本明の息子である柄本時生。彼って、演じる役のほとんどが犯罪者?罪を犯してなくても容疑者にされる顔ですよね彼みたいな役者は貴重です。殺害する前に、眠った吉展ちゃんをコートで包み込んで、優しく抱きしめるシーンの彼が印象的でした。吉展ちゃん役の子役が、これまた可愛い子で…なので余計に心が痛みました。

 ↑実際の小原保
 パート2は、ホテル日本閣事件。吉永小百合主演の映画「天国の駅」の元ネタとなった殺人事件です。
 色と欲にかられて3人も殺した小林カウは、戦後初の女性死刑執行。やったことはまさに外道、鬼畜そのものです。なのに、あっけらかんとしたキャラがチャーミングでもあって。常に前向き思考、ポジティヴな行動が、すべて間違った方向に暴走。とにかくバイタリティあふれていて、あのエネルギーを正しく使えばきっと尊敬される女傑にもなれたはずなのにな~と、何か惜しい気持ちにもなりました。

 カウ役の美保純、毒々しくも愛嬌ある演技が秀逸でした。あんなエッチで可愛い熟女なら、ヤバいと警戒しつつも男は惹きこまれるだろうな~と納得できる魅力でした。カウに関わる男どもが、どいつもこいつもロクでもない奴らで、破滅しても全然同情できなかった。特に日本閣の主人が最悪。殺されて当然とさえ思ってしまった。カウの若い愛人役の男の子が、結構イケメンでした。

 ↑実際の小林カウ
 ラストのパート3は、西口彰事件。緒形拳主演の映画「復讐するは我にあり」の元ネタとなった事件です。
 これも非道すぎる事件。まさに全国殺人行脚、殺人放浪記って感じ。東奔西走、神出鬼没で殺しまくる西口。殺人だけでなく、詐欺も成功させてる知能犯なところが、西口の特異さでしょうか。あんなに簡単に騙されるものなんですね~。詐欺を楽しんでる、でも面倒になったら殺す、みたいなノリ。10歳の女の子に正体を見破られた、というエピソードが有名な事件ですが…あの女の子の一家の恐怖体験が生々しくて怖かったわ。西口を逃がさないために、命をかける一家に驚きました。何でそこまでするの?!無謀!早く逃げて!としか思えなかったけど…

 西口役の陣内智則、バラエティでしか見たことなかったけど、なかなかの役者じゃないですか。冷酷で凶暴な目つきとか、かなり怖かった。さすが紀香が惚れただけあって、男前でもあります。ドラマでもっと活躍してほしいかも。西口の正体を見破る少女役の女の子が、すごく可愛かったです。
 どの事件も、警察の動きがどうにももどかしいんですよね~。吉展ちゃん事件で、身代金をまんまと奪われた上に逃げられるなんて、信じられない失態だし。小林カウの若い愛人は、現職の警察官だったし。女の子の一家に西口を正体を確かめる手伝いをさせる警察、もし一家に何かあったらどーすんの?!と呆れた。

 ↑実際の西口彰
 光があれば影もあり…数年後に再び東京でオリンピックが開催されますが、愚かな人間はいつの時代も過ちを犯さずにはいられないでしょう…
 こういう番組、また製作してほしいです。富山長野連続誘拐殺人事件の宮崎知子とか、上野消火器商一家殺人事件の二人組とか、大阪姉妹殺人事件の山地悠紀夫とか…謎すぎる凶悪犯に迫ってほしいです。

 
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男色警官の犯罪!

2014-10-12 | 日本のドラマ(単発)
 2009年のテレビ朝日のスペシャルドラマ「警官の血」を観ることができました♪リアルタイムでは見逃してしまい残念に思ってたところ、今年になってBSで再放送されて驚喜の鑑賞と相成りました。
 終戦で復員し、警察官となった安城清二。同期である公安刑事の早瀬が、男娼殺しに関わっているのではないかと疑っていた矢先に、清二は不審な死を遂げてしまう。清二の息子・民雄も警察官となるが、過激派の学生運動家をスパイする任務中に精神を病んでしまい、自殺的な殉職をする。刑事となった民雄の息子・和也は、マル暴刑事の加賀谷と暴力団の癒着を探るよう命じられるが…

 直木賞候補にもなった佐々木譲の原作小説は、なかなか読みごたえのある大作でした。親子3代にわたる大河な警察ドラマです。昭和20年代の終戦直後の混乱や、昭和40年代の安保闘争への警察の関わり方が興味深かったです。いろんな映画やドラマ、小説でも描かれてますが、警察の世界って闇が深いんだな~怖いな~と、あらためて思いました。決してカッコいい正義の味方なんかじゃない、因業な辛いヨゴレ仕事ですよね…
 時代ごとの世相や世情、そこで警察がどんな動きをしたのかを描くのが本来の目的であるはずなのですが、このドラマ…正統派な警察ものから、かなり逸脱してます。毒にもクスリにもならない、ジジババ向けの刑事ものじゃないんですよ。犯人は最初から分かるので、ミステリーでもない。警察ものというより、病んだ男たちの壮大なる愛憎物語って感じなんです。ベトベトドロドロした愛憎と苦悩にぬめった男たちが、汗と涙と血を流しまくって狂乱&悶絶しっぱなし!ジジババやコドモには、ちょっと刺激が強すぎるかも。刺激的に運命の男たちを演じた男優たちが、なかなかの熱演怪演を披露しています。
 清二役の江口洋介は、正義感が強くて真っ直ぐで熱血、という若い頃からと変わらぬ役と演技で、見た目もまだ若々しくカッコいいのですが、正直いちばんつまらない存在でした。民雄役は吉岡秀隆。彼のよさが私、いまだに解からないんです。顔も声も演技も、ぜんぶ苦手民雄って、誰が見ても美男な俳優がやるべき役なんだけどな~。和也役の伊藤英明は、カッコよく見える時とそうでない時のギャップが大きすぎる。このドラマでも、ちゃんと脱いでたのは彼らしかった
 ビミョーな主役3人よりも、このドラマは脇役が強烈で素晴らしいです。特に、早瀬役の椎名桔平。父子3代に関わり、最初から最後まで出ている彼こそ、影の主役といって過言ではありません。

 とにかく彼、病んでますコワレてます。目つきからして、もう尋常じゃない。優秀な刑事でありながら、とんでもない犯罪者でもある早瀬を、熱っぽくもネットリ演じてる桔平は、完全に主役3人をかすませてます。狂った演技も激烈でしたが、やはり何といっても男色シーンですよ!
 悪夢の戦地レイテ島で知ってしまった、禁断の性愛…異国の美少年や、東京の男娼との妖しい絡みにヒエー!!BLシーンなんて、最近の日本の映画やドラマじゃあ、なかなかお目にかかれませんからね~。しかも、サラっとじゃなくて、かなりネットリはっきり描かれてるんですよ。男娼を後ろから抱きしめてる全裸の桔平、レイテ島の少年にキスされハアハア欲情する桔平。うう~ん、いい仕事しますね~こういうリスキーな役をおいしい役にしてしまうのが、本物の役者ですよ。傑作「永遠の仔」以来の名演と感嘆しましたが、このドラマの演出も永遠の仔と同じ鶴橋康夫監督でした。和也編ではヨボヨボ老人になってる早瀬なのですが、さすがに桔平の老けメイクは不自然で、演技も何だか新喜劇の辻本茂雄の爺キャラとカブって笑えた。

 悪徳マル暴刑事の加賀谷役、佐藤浩市もカッチョE!最近は、くたびれた哀愁中年男がワンパターン化してる浩市さんですが、堕落したチョイワルやさぐれ男役の彼のほうが魅力的です。大人の男の色気ムンムンで、若い男なんか逆立ちしても勝てません。
 その他にも、平田満(佐藤浩市とは「蕾の眺め」や「天国と地獄」でも共演してましたね)、高橋克典、平岳大、田中圭、小澤征悦(桔平の息子役!似てねぇ~!)、六平直政、奥田瑛二、六角精児、泉谷しげるなどが、濃ゆく脇を固めています。

 男娼役の男の子が、すごく切なくて可愛かった。誰じゃろ?と思って調べたら…「S 最後の警官」でバスジャック役やってた子と同一人物と知りビツクリ!確かにあのバスジャックくん、可愛かったもんね。好演熱演の男優とは逆に、女優たちの影の薄いことといったら。清二の妻役の木村佳乃なんて、どう見ても小金持ちのマダムで、貧乏長屋の奥さんに全然見えなかったし。当時は無名に近かった尾野真千子も、ああ出てたんだ~ぐらいの印象。麻生裕未ぐらいかな、女優でインパクトがあったのは。DVされてる人妻役の麻生さん、一瞬すごい妖しい微笑を浮かべるシーンがあるんですけど、あれはいったい…心に引っかかる、謎めいたシーンでした。
 「警官の血」には続編があるそうなので、今度読んでみたいと思います。
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壮亮の事ばかりでやるせなくなるよ

2014-10-05 | 日本映画
 「自分の事ばかりで情けなくなるよ」
 恋人と別れたばかりのピンサロ嬢、上司と不倫中のOL、音楽オタク青年、キャンピングカーでその日暮らしの男。ドンづまりな4人を音楽で物語るバンド、クリープハイプとは…
 公開当時、映画館に観に行こうと思ってたんですよ、この映画。観に行かなくて正解でした
 クリープハイプというバンドの曲にインスパイアされて作られたオムニバス映画…ていうか、クリープハイプのドラマ仕立てなプロモーション映画?ミュージックビデオが延々と流れてる、ただそれだけって感じの映画でした。クリープハイプというバンドのファンなら、楽しめる内容なのかもしれませんが…私のような非ファンにとっては、かなり苦痛で途中リタイア寸前な作品でした好きな歌手やバンドだって、2時間近くMV垂れ流しはキツイですよ。しかもこのクリープハイプという人たち、私が超苦手系なバンドなんですよ~。カラオケ行くと必ず若い男の誰かが歌うラッドウィンプス(さすがに覚えたぞ!ボーカルが確か、吉高由里子の彼氏だったっけ?)に、曲調や歌詞が似てる?最近の若い子は、こういうバンドが好きなんですね。私のような年寄りには、そのわけのわからない歌詞とヘンな声は、もう宇宙からの怪電波にしか聞こえませんバンドメンバーが、まだイケメンぞろい、いや、せめてボーカルがイケメンだったら、耳は無理でも目の保養にはなったんだろうけど…クリープハイプさん、みんな見事なまでにブッサイクなんですよ特にボーカルの人。南海キャンディーズの山ちゃんがガリガリになった感じの風貌。しかも名前が尾崎世界観って、本名じゃないんですよね?!見た目も歌も歌い方も名前も、何かイタい…(ファンの方、スンマセン
 基本構成である4つの物語も、ミュージックビデオの域を出てないので、映画やドラマを観てる気がしなかった。4つの物語が、おっ!という面白い形でつながってたりもしないし。トホホ度は、かなり高いです。でも、最後まで観ました。理由は、言うまでもなく池松壮亮出演作だから♪

 車で寝泊まりし、口のきけない彼女をピンサロに売り飛ばしたり、CDショップで強盗したりする、正体不明なイカレ狂犬男の役。何かに精神を蝕まれてる感、ハンパないです。得体の知れぬ不気味な雰囲気、危険な情緒不安定さ、触るものみな傷つけてしまう狂気、そしてどうしようもない哀感。何も見てない虚ろな瞳が、ふとした瞬間に棄てられ仔犬のような悲しさに潤んで、きゅんと胸をしめつける。今こういう演技できるの、壮亮くんしかいないですよね~。やっぱ演技うまい、というより、あまり計算してやってるのではなく、天性のものを感じます。愛が優しく伝えられず、女にDVっぽい言動をしてしまうシーンの壮亮くん、ことのほかカッコいいんですよ。DV男が切なく愛しく見えてしまうなんて。Mな私には、あのオラオラっぽさがたまらんわ。思いつめぶりとか狂乱ぶりとか、ラストの崩壊ぶりとか、ちょっと「殺意の夏」のイザベル・アジャーニを彷彿とさせた今回の壮亮くんです。後半は、壮亮くんの存在感と演技だけでもってたような気がします。小器用な演技ではなく、どこか憑依的に破滅や破綻を魅力的に印象的に演じることができる、いろんな監督の創作意欲を刺激する天才肌なところなど、壮亮くんは何となくイサベル・アジャーニ系の役者に思えます。

 最近は、ドラマの「MOZU」とか、どよよ~ん系の役ばかりな壮亮くんですが…今回もMOZU以上にどよよ~んです。く、暗い!そして、どよよ~ん演技も、何だか最近ワンパターン化してるような…またか!と思ってしまいましたもん。確かにそういう役は壮亮くんのオハコ、強烈なインパクトも確かに残すのですが、いささか食傷気味かも。可愛いヘタレやチャラ男、クールな優等生も凛々しい武者も完璧に演じることのできる、男版北島マヤでもある壮亮くんなので、次はどよよ~んじゃない彼に会いたいものです。

 どよよ~んだけど、小汚い猿なんだけど、やっぱ壮亮くん何か、ん・色っぽい♪んですよ~。彼より美男、イケメンな同世代の俳優はたくさんいますが、彼ほどエロい俳優はいないですよ。若いのに何でしょう、あの湿り気のある色気は。きれいな中性的な男の子が多い中、壮亮くんは可愛いけど全身から男、オスの匂いを発散させてる希少な若手男優。これからどんな大人の男になるのか、楽しみなような怖いような。映画にドラマに、引く手あまたな売れっ子となってる壮亮くんですが…かつては、妻夫木聡が今の彼と同じ年の頃に期待させてくれたけど、ブッキーの魅力をうまく活かす演出家がいなかったのか、今ではただもう可愛いだけのとっちゃん坊やと化してしまってるブッキーみたいな売れ方=消耗のされ方、されないでほしいな~。
 壮亮くんと仲良しになるオタク青年役、大東駿介の珍演もインパクトあり。

 駿介くんのイカレっぷりも、かなりのもんでした。キモいけど、どよよ~ん壮亮とは違って、どこか可愛らしいキモさ。キモカワいい?よく見ると、いや、よく見なくてもやっぱイケメンですし。イケメン崩しって、なかなか難しそうですね。ピンサロ嬢の元カレ役の、尾上寛之もいい感じでした。イケメンじゃないけど、素朴で優しそうで可愛い。好きなタイプです。

 ↑「海を感じる時」「紙の月」でも大胆な官能シーンに挑戦してる壮亮くん。彼が売れっ子なのは、たぶんエロい演技ができる若手男優が他にいないから、かもしれません。MOZUのシーズン2も間もなく放送開始!新春のスペシャルドラマ「オリエント急行殺人事件」にも出演。壮亮くん、三谷コーキ先生にも気に入られてるみたいですね。もしまたどよよ~ん役するなら、究極のどよよ~ん、高村薫の「冷血」を彼主演で!めっちゃハマると思うわ。ハマリすぎてヤバいかも…
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