まつたけ秘帖

徒然なるままmy daily & cinema,TV drama,カープ日記

鄙の里から、愛

2008-06-27 | フランス、ベルギー映画
 来月、久々に京都に赴くことになりました。大学時代の友達がシンガポールに転勤になるので、送別会に顔を出すためです。旧友に会えるのは楽しみですが、ちょっと気乗りがしないんだなあ。京都、暑いもん。夏が苦手な私、大学時代はホント辛かった。京都の地獄みたいな夏を思い出しただけで、めまいと汗が...
 でも時間があれば、独りでフラっと大原にでも行ってみようかな、なんて計画してます。京都~大原三千院♪
 京都といえば、もうすぐ祇園祭...一回だけ行って暑さと人ごみで死にかけて、地下鉄の丸太町駅近くに駐めてたバイク盗まれて発狂しかけた、真夏の夜の悪夢でした...

 「フランスの思い出」
 1950年代のフランス。ママが出産するまで、9歳のルイは田舎に預けられることに。パリとは異なる生活に戸惑うルイだが...
 とても愉快で心温まる佳作でした。シンプルで牧歌的な田舎のライフスタイルと、そこに住む暢気で飾り気のない人々の言動が、ユーモアたっぷりに描かれています。ああいう田舎に滞在できたら、さぞや心身ともに癒されるだろうなあ。
 都会っ子のルイを困惑させる、田舎ならではの光景や生活様式が笑えます。着いた早々、食用のウサギを吊るして殴り殺して、目をエグリとって皮を剥ぐ、なんてゲゲゲ~!な場面に出くわしてしまうルイ。すごい残酷なシーンに、私もウウウ。動物愛護団体から抗議がきそう。でも、ウサギのシチュー食べてみたいかも。
 おおらかな笑いに包まれつつ、ルイを預かるマルセルとペロ夫婦が抱える心の傷が、しんみりとした悲哀を漂わせています。難産で赤ちゃんを失った悲しみから立ち直れず、夫婦仲も冷えてしまっているマルセルとペロが、ルイとの触れ合いによって癒され、愛を回復させる姿が、なかなか感動的です。邦画だと、いかにも泣け!感動しろ!な、お涙ちょうだいシーンや台詞てんこもりになるところを、さすがフランス映画、押し付けがましいベタベタしさはなく、すごく淡々とドライ、かつ悲痛なほど深刻で、胸を衝きます。
          
 でも、マルセルもペロも、いかにも悲しみに暮れてい可哀想な夫婦って感じは全然なく、ほんと気のいい明るい田舎の男女なキャラで、微笑ましい。ルイも、いかにも健気で無邪気な天使少年ってキャラではなく、ごくフツーの真面目で繊細な男の子で、これといって涙を誘うような、あざとい言動などしません。すごく母性本能をくすぐる性格ですが。演じてるのは、ジャン・ルー・ユベール監督の息子アントワーヌ・ユベール。マット・デーモンの子供時代、みたいな風貌で、可愛い!
 最高にいい味を出しているのが、ルイの遊び相手になる10歳の少女マルチーヌ。この子、ほんと強烈です!まさに、少女ジャイアン。豪快痛快!おてんば、というより、ほとんど野生児。常にパンツ丸見えな大あぐらがスゴい。ひ弱なモヤシっ子のルイを舎弟にして、いろんなことを彼に教える。とてもルイと1つ違いとは思えぬほど、何でも知ってて笑えます。パパは出張じゃなくて若い女と蒸発したんだよ!とか、姉に向かってヤリすぎて腹ボテになんなよ!とか、とても10歳の女の子の台詞とは思えません。極めつけは、いいもん見せてやるよ!と、姉が彼氏とエッチしてるところを、こっそりルイとのぞきながら、マルセルとペロはこーいうこと長い間してないんだよ、分かったか?と諭すところ。ほんと笑えます。あと、ルイのパンツの中にキモいウナギの稚魚を入れるイタズラとか、こんな面白いガキ大将と遊びたいなあ、と思わせてくれます。
 マルセル役のアネモーヌ(ちょっとチリ人妻アニータ似?)と、ペロ役のリシャール・ボーランジェは、そろってセザール賞主演女優男優賞を受賞。どっちもコミカルかつペーソスに満ちた好演です。
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認知無用!デキちゃったガール

2008-06-26 | 北米映画 00~07
 桐野夏生の小説「メタボラ」を読み終えました。沖縄を舞台に、ニートやフリーター、ネット自殺、ホストクラブ、工場の偽装請負、家族崩壊などコレデモカ!と社会暗部が描かれていて、すごく面白かったです。桐野先生らしい、相変わらず性悪でエグい内容に怖笑。同時に、すごく凹んでしまった。記憶喪失の主人公ギンジが、何だか私とカブるキャラなんですよねえ。オドオドしてるくせに内面は倣岸で、常に誰かに弱々しく依存しながら、どこでも生きられるズルさ図太さ。ギンジみたいに悲惨で壮絶な経験はしたくないけど、記憶喪失ってちょっと心惹かれるものがあります。ヤな思い出を抹消できたら、さぞ心が軽くなるだろうなあ。同時に良い思い出も消えるけど、忘れたくないことなんてあまりないので別にいいや、なんて思えてしまうのも、何だか悲しいですね。忘れたくない思い出を作るのって、今からでも遅くないですよね。

 「JUNO/ジュノ」
 今年のアカデミー賞で、作品賞や主演女優賞にノミネートされ、脚本賞を受賞し注目を浴びた話題作。
 16歳の女子高生ジュノは、ボーイフレンドとの一回かぎりのエッチで妊娠。赤ちゃんを産んで養子に出そうと決意するが...
 未成年の少女の妊娠!なんて、何だか衝撃的で深刻な問題に聞こえます。実際、憂慮すべき事態であることのほうが多いのですが、この映画はビックリするほどアッケラカンとしていて、そんなノーテンキでいいのかなあ、と保守的な私などは首を傾げてしまう内容なのですが...杉田かおるの妊娠で大騒動になった金八先生の時代を考えると、ほんと隔世の念を禁じえない、ていうか、少女の妊娠・出産に対してアメリカと日本の考え方と環境が違うだけ?
 妊娠を罪悪みたいに受け取らず、赤ちゃんを欲しがってる人にプレゼントしよう!と、まるでボランティアな善行、慈善をしているようなジュノ。前向きというか、お気楽というか。まるで献血のような気軽さ?赤ちゃんください!なタウンページの広告とか、ペットと同じ感覚。ああ、人間の生命って、ここまで軽くなちゃってるんだなあ、と返って私は重い気持ちになってしまいました。シニカルなユーモアとして笑うべきなんだけど、笑えない。
 ティーンエイジ妊娠そのものよりも、この映画はジュノという女の子の独特なキャラが、最大の魅力、テーマになっているのではないでしょうか。妊娠してもウジウジメソメソまったく泣き言なんて口にせず、周囲の大人たちも自分のペースに従えて、テキパキことを進め、世間の目などどこ吹く風で堂々と腹ボテ姿で闊歩するジュノ。見た目も言動も、ほとんど大阪のオバチャンっぽくて笑えます。自分のことは自分でケリをつける!自分や他人を責めたりするヒマがあったら、そのエネルギーを問題解決のために注ぐ!自分の信じる道を自分らしく進む!なジュノの姿は、少女とは思えぬカッコよさで感嘆。アメリカ女性の、したたかなまでな楽観主義って憧れます。
 それにしても。望まない妊娠をした少女の大部分は、ジュノみたいに強くも前向きでもなく、ジュノの家族や友人のように、世間は寛容で温かい理解や協力で支えてくれず、赤ちゃんをトイレでこっそり産んで棄てて殺す、なんて悲劇のほうが起こりやすいのが現実ですよねえ。かといって、ジュノのように里子に出すために、みんなで団結して応援しよう!なんて奨励するのも、ちょっと...子供を産むって、やっぱもっと重大でデリケートなことと見なしたいです。
 自分を孕ませた男の子に、何も求めないジュノもスゴいけど、それをよいことに何もしない男の子もスゴいと思った。冷たくはないけど他人事みたいで、責任感とかいたわりとか、少しは示せよ!とムカつきました。フツーなら、修羅場ですよねえ。精神年齢、ジュノが大人すぎて男の子は子供すぎ。女に比べて、男ってホント楽な生き物です。
 オスカー候補にもなった、エレン・ペイジの快演が小気味よいです。ちょっと市原悦子に似てる?
 ジュノのボーイフレンドも、はじめはイケてない子やなあ、だったけど、見慣れると石黒英雄をイモくした感じの顔に見えてきて、まあまあ可愛かったです。

 
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倫敦人肉餡餅理髪店

2008-06-24 | 北米映画 00~07
 歩いてたりバイクを走らせてたりしてる時、ふと目に入る更地やマンションなどの建設現場。あれ?ここって前は何があったっけ?ぜんぜん思い出せない。毎日のように通り過ぎ、目にしてたはずなのに。私という人間も、ひょっとして?多くの人たちと日々関わりながら、突然いなくなっても即座には気づかれず、そーいやそんな人いたっけ、で済まされる存在。ちょっと侘しくなってしまいました。

 「スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師」
 ジョニー・デップの映画は、「ギルバート・グレイプ」から一つも欠かさず映画館で観てきた私なのに...ジョニーが盟友ティム・バートン監督と6度目のタッグを組んだこの作品は、痛恨の観逃し!いつの間にか上映が終わってたんだよ~!すぐに映画館に駆けつけなかった私を許してジョニー...というわけで、やっと(いや、もう?って感が強いかも。早いですよね)DVDで鑑賞とあいなりました。
 19世紀のロンドン。悪徳判事ターピンによって妻子を奪われ、罪人に落とされた理髪師ベンジャミン・パーカーは、15年後に脱獄し名前をスウィーニー・トッドと変え、復讐のためにフリート街へ戻ってくるが...
 ミュージカルなんだけど、内容や場面が陰惨でダークなので、もちろん思わず体がリズムに乗ったり高揚感を覚えたりはしません。躍動感あるダンスがないのも、ちょっと物足りないかも。同じジョニー&バートン監督の「チャーリーとチョコレート工場」」のほうが、ミュージカルっぽくて好きだなあ。ウンパルンパの歌と踊り、楽しかったよなあ。
 映画で初めて歌声を披露したというジョニー。聞き惚れるほどのものではないけど、頑張ってました。でもやっぱ歌声よりも、演技のほうが素晴らしいです。ジョニーならではの強烈で魅惑的なオーラは、ほんと唯一無二というか、他の俳優の追随を許さないものがありますよね。凡庸な俳優だと、き○がい殺人鬼にしか見えず、単なるホラー映画になってしまってたでしょうけど、ジョニーなので悪鬼みたいな怖い顔して、血まみれになって剃刀で首を掻っ切りまくっても、素敵と見とれちゃうんですよねえ。
          
 それにしても。子煩悩で有名なジョニーなので、この作品は自分の子供たちに観せないんだろうなあ。剃刀で首切るシーンは、ほんとエグくて怖い。小さい時に読んだ、き○がい床屋が客の首をいきなりズバっと切るという、日野日出志の恐怖漫画がトラウマになってる私なので...死体をミンチにしてパイにするなんてのは、ほとんど香港ホラーのノリです。
 スウィーニー・トッドと組み、人肉パイで商売繁盛するラベット夫人役、バートン監督の奥さんでもあるヘレナ・ボナム・カーターも、ジョニーに負けない怪演。彼女のキャラが、いつものバートン監督らしい人を食ったユーモアを感じさせて、ちょっと笑えるかも。
 最初の犠牲者になるインチキ理髪師役が、ボラットことサシャ・バロン・コーエン。いかがわしさが笑えます。ちょっとダニエル・デイ・ルイス似?ターピン判事の手下のおっさんと、ラベット夫人に拾われる男の子が、いい味だしてました。
 女浮浪者の正体にビックリ。トッド&ラベット夫人の末路が、どんな事情があれ人を殺せば地獄に堕ちる、という因果応報っぽかったです。
          
 この作品で、ゴールデングローブ賞を初受賞したジョニー。なのに!式典はこんな大事な年に、ストなんかすんじゃねえ!でも、3度目の候補入りとなったオスカーは、無事に開催。ジョニーの晴れ姿、見ることができました次こそ、the oscar goes to Johnny Depp!になるようI wish♪
 
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恋で孵化するオトコマエ

2008-06-23 | 日本映画
 日曜日の昼休み、後輩と行ったモ○バーガー。カウンター前には、騒々しい5、6人の若い男たちが。私服ですが、明らかに自衛隊員たち。その行儀悪さ、マナーの悪さときたら、そのへんのチンピラやヤンキー顔負けです。注意するだけじゃなく、名前と所属部隊を聞いて上司に連絡してやろうかとまで思った、のは、これが初めてではありません。自衛隊に友人がいる後輩Kくんによると、我が町の隊ってあまり優秀な隊員が来ないらしい。WHY?!国を守るための訓練だけでなく、世間一般の常識も学んでほしいなあ、と呆れてしまう若い自衛隊員が多いと感じさせられるのは、この町だけなのでしょうか?
 
 お松の第4回独り邦画男前映画祭⑥
 「天使の卵」
 美大を目指す浪人生の歩太は、精神科医の春妃に一目で恋をしてしまう。だが春妃は、歩太の恋人である夏姫の姉だった...
 原作は、直木賞作家・村上由佳の小説。うう~ん。わしの口には合わんテイストの内容じゃわ。まさにスイーツ映画。
 一目惚れした女が、自分の父親の主治医で、さらに自分の彼女の姉だった、なんて偶然ありえねぇ~!いきなり病死で涙の別れとか、ほとんど韓ドラです。
 歩太と春妃が交わす台詞も、聞いてて寒イボ、いや、背筋が凍る甘ったるさ。もし実際に、あんな会話してるカップルが近くにいたら、殴りたくなるかも。俺はもう絵が描けない!描かなきゃダメ!な歩太と夏姫のやりとりも、陳腐な少女漫画みたいで何だかなあ、です。春妃とか夏姫とか、名前からしてこそばゆいし。私みたいな非乙女思考で冷血な人間は、観ないほうがいいかも...
 映画そのものはですが、歩太役の市原隼人がメッチャ可愛い~!ので、ひとつオマケ♪
    
 いやあイッチー、ほんま可愛いわあ。イケメンと呼ばれてる最近の若い男って、何だかチャラくてナヨナヨして不潔で軽薄そうな連中が多いけど、イッチーは爽やかに男!って感じなんですよね。顔は可愛いけど、雰囲気とか体つきとか、イカついところが好き。ボソボソ何言ってんのか分かんない喋り方がカッコいいと思ってそうな男と違って、この映画のイッチーのハキハキと野太い大きな声と口調、ほんと男らしくて素敵です。キャンバスの前で絵筆を握ってるより、工事現場で土方してる姿のほうがサマになって萌え~なイッチーでした。イッチーの恋する目や表情、ほんと豊かで胸キュンです。ラブシーンも頑張ってた。あんな風にイッチーに押し倒されて、ブチューっと唇を貪られてみたいものだ。今度はもっと大人っぽいのに挑戦してくれ!
 あんな可愛くて明るくて優しい男の子が一途に直球で迫ってきたら、春妃じゃなくてもコロっとなっちゃうよ。もしあれがイッチーみたいなイケメンではなくブサキモ男だったら、ストーカー扱いされちゃうんだろうけど。春妃に恋焦がれて、付き合ってた夏姫を歩太があっさり捨ててしまい、まったく目もくれなくなってしまうところも、返って爽やか。韓ドラによく出る、優しさが仇になる優柔不断男なんかより、よっぽど好感がもてます。一点の曇りもない恋って、冷酷なものですよね。
 春妃役の小西真奈美。個性的な女優だとは思うけど、狆くしゃ系の可愛さで、一目惚れされるような美女ではないぞ。イッチーよりデカいのも、ちょっと(イッチーがチビなだけ?)。あんな心が弱い精神科医、イヤです。
 夏姫役は、沢尻エリカ。やっぱ可愛いですね。どっちかっつーたら、地味な薄幸顔?グレてしまった挙句ヒンシュクかいまくって、すっかり干されちゃってるエリカ様ですが、私は計算高くてズル賢い清純ぶりっこ女より、バカ丸出しなアバズレ娘エリカ様のほうが、キャラ的には好きだなあ。演技も悪くなかったし、頭丸めて出直してほしいものです。
          
 問題おこして謹慎してたイッチーも、ようやく本格復帰。ちょっと不安定そうなところが魅力でもある彼ですが、できれば窪塚ヨースケみたいなことにはならないでほしい。貴重な逸材だと思うので...
 
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同葬会

2008-06-22 | 日本映画
 夏の新しい連ドラ、ラインナップが出揃いましたね!いちおう初回はチェックしようと予定してる作品は...
「四つの嘘」 ドロドロ大好き♪仲村トオル(不倫)&勝地涼(ボクサー役)の脱ぎにも期待!
「ゴンゾウ 伝説の刑事」 内野聖陽&筒井道隆で相棒越えを目指せ!
「キャットストリート」石黒英雄&勝地涼(働き者!)、爽やか涼しそう!
 ゴンゾウとキャットは、途中リタイアの確率が高いけど...
 皆様は、楽しみにしてらっしゃるドラマ、ございますでせうか?
 
お松の第4回独り邦画男前映画祭⑤
 「隣人13号」
 小学生の時に自分を残忍にいじめた同級生と、同じアパートに住み、同じ職場で働き始める青年。彼のもうひとつの凶暴な人格が覚醒して、陰惨な事態へ...
 あんまし面白くない、というより、内容&シーンが不快。小学生の犯罪に近い暴力的ないじめとか、惨殺シーンのむごたらしさとか、元いじめっ子の幼い息子がとばっちりを受けたりとか。こんなの見て喜ぶ人がいるのかなあ。映画を観て不愉快な気分になってしまうなんて、すごく損なことです。
 とにかく、主人公のいじめられぶりが、悲惨すぎます。大人になってもいじめから逃れられない彼。負のオーラが強烈です。でも、おとなしくて暗いからといって、いじめられて当然!と思う人間のほうが、救いようがなく病んでますよねえ。弱い者いじめなんて、ほんと最低最悪だと思います。どうしてそんなことができるのかなあ、したいのかなあと不思議でならない。実際に、自分が最低最悪なことをしていると気づかせてあげたい人間、世の中にいっぱいいることが、悲しいですよね。
 いじめ男は、主人公の別人格に復讐されるのですが、正義が勝つ!悪は滅びる!みたいなお気楽カタルシスなどは、まったく得られません。いじめは良くない、やめよう、なメッセージや訴えがあるわけでもなく、ただ単にいじめをホラーの題材に使っただけの無神経な映画です。
 主人公の青年を、ブレイク寸前の小栗旬が演じてます。
         
 オグリンって、売れっ子になるにつれ気持ち悪くなっていってるような気がして...昔のオグリンは、ちょっと変わった顔した、でもふとした瞬間にすごく美しく見える個性的な少年って感じで、不思議な魅力にあふれてた。目と声がきれい!長身でスタイルもいいし、いっときは私の中で、若手ナンバーワン俳優だったことも。大河ドラマ「義経」で梶原景季を演じた彼の、凛とした清々しい若武者ぶり、今でも瞼に焼きついてます。
 ワタシ的に、今はちょっと???なオグリンですが...この映画の頃の彼は、まだ初々しさが残ってて可愛い。背が高いのも素敵。別人格と邂逅するシーンで、驚愕の全裸も披露!手も足も細くて長い!プリンとしたケツも可愛い!大事な部分は、見えそで見えない撮られ方をされてて苦笑。なかなか度胸のある脱ぎっぷりだけど、あまりナイスバディじゃないので、彼は脱がないほうがいいかも。
 映画の後半になると、オグリンは別人格に乗っ取られてしまい、ほとんど出番がなくなってしまいます。観るのやめよっかと思った。
 別人格役は、世間的には夫にしたくない俳優ナンバー1?私にとっては魅力が理解できない俳優ナンバー2の男。フツーにしててもキモい顔に、特殊メイクが施されていて、キモさが倍増されてます。
 あと、すげーリアルなウ○コが出てきます。あれ、ホンモノ?!
          
          ↑この頃のオグリンが好き
 
 
 
 
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ラスフレ⑧~最終回 love lasts

2008-06-20 | 日本のドラマ(連続)
 「ラスト・フレンズ」第8話から最終話まで観ました...

☆プライバシーの侵害
 ルカの留守中、彼女の部屋に入ってパソコンを借りようとするエリ。パソコンの画面には、あのことに関するサイトが...
 シャットダウンしてないルカも無用心ですが、いくら仲良しの同居人だからといって、勝手に他人の部屋に入って持ち物を借用しようとするエリ、非常識すぎる。おまけに、見てしまったことをタケルにペラペラ話すし。相変わらず、プライバシー?何それ?なシェアハウスだよなあ。
☆そーすけのテーマ
 不気味なBGMとともに現れるそーすけ。ジェイソンやジョーズみたいで笑えます。
☆タケルVSそーすけ
 どっちも軟弱そうなモヤシ男ですが、不意打ち&凶器(松葉杖)で、そーすけの勝ち。ボコボコにされ無残に負傷するタケルに、シェアハウスの連中は怒ったり心配したりしますが...ウダウダ話してるヒマがあったら、まず病院、そして警察に行こうよ。
    
☆おぐら、出てけ!
 ミチルのせいで僕らまで...と怯えるおぐらに、家に帰れば?とルカ。えらい!よく言った!もっとキツい口調で言ってほしかったけど。だいたい、ルカの性格を考えると、いくら親友の愛人だからといって、あんな男と同居なんて我慢できないはずだし。
☆うかつに内緒話もできません
 ミチルへの苦しい想いをタケルに打ち明けるルカ。それを部屋の外で立ち聞きするミチル。ルカの想いは受け入れられないとタケルに告げるミチル。それを部屋の外で立ち聞きするルカ。性同一障害のことを父に告白するルカ。それを別室で聞いているタケル。おまえら、市原悦子か!
☆親切な旅館のおばさん
 絶望し、海に入水しようとするミチルに、声をかけてくるおばさん。昔の知り合いで、ミチルに住む場所と働き口の世話もしてくれる。ちょっと都合がよすぎる展開だなあ。まだ、騙されてシャブ中にされて香港に売り飛ばされるほうが現実味があるぞ。
☆ミチルのファッション
 妊婦になっても、可愛い服をとっかえひっかえ。どこにそんな金&収納場所が...
☆常に備えが万全なタケル
 ルカとともにミチルを探すタケル。夜になり、浜辺で野宿。テント!ランプ!いつの間にそんなものを?!
☆you're my last friends
 友達から、擬似家族へ。結局、いちばん幸せなのはミチルだよなあ。恩返しで、男に生まれ変わったルカの恋人になってあげ、タケルのセックス恐怖症を治してあげなきゃね。
★総括
 セックスレスとかDVとか性同一障害とか、今の若者が抱える心と体の苦悩を、もっと掘り下げて描いてほしかったかも。最後のほうになると、フツーの少女漫画な内容になってしまって残念。特にタケルのセックス恐怖症なんか、適当に片付けられちゃった感じ。
 エリ、ただの善い人じゃん。ぜんぜん本筋に関係ない、いてもいなくてもいいキャラ。おぐらとエリの話なんて、余計に思えた。
 ミチルのキャラは、なかなか興味深かったです。ある意味、魔性の女かも。
最優秀賞 上野樹里
優秀賞 瑛太
悪くなかったで賞 長澤まさみ、平田満、倍賞美津子、美容院の店長&先輩、ルカの弟、そーすけと仲良くなる男の子
???賞 水川あさみ、おぐら
いかがなものかで賞 そーすけ
  
 シェアハウスものなら、ぜひ吉田修一の「パレード」をドラマ化してほしいなあ。主演は、もちろん瑛太で!
 
 
 
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遠い夏の日に探した宝物

2008-06-19 | 日本映画
 昨夜、浴室で誤って剃刀で左手の薬指を切ってしまいました...
 傷口は7、8ミリぐらいしかないのに、なぜか出血が止まらず、めちゃくちゃ痛い!痛いのは我慢できるのですが、血がドクドクと出続けるのが不安で怖いです。あまりの痛さと大量出血に、一睡もできず朝を迎えてしまいました。病気や怪我など滅多にしない私なので、大したことがなくてもビビってしまいます。こんな傷、秋葉原の被害者の受けた刺し傷に比べたら、かすり傷のうちにも入りませんが...

 お松の第4回独り邦画男前映画祭④
 「鉄塔武蔵野線」
 元チビノリダーこと伊藤淳史が、子役時代に主演した作品。
 小学生最後の夏休み。見晴は、父と離婚する母に伴い引っ越す前に、年下の友人アキラを連れ、送電線の鉄塔をたどる冒険に出ることに...
 掘り出し物的な佳作でした。淡々と優しい、そしてどこか切ないノスタルジーにあふれていて、微笑ましくもシンミリしてしまいました。
 見晴とアキラを見ていて、男の子っていいなあ!と心底思いました。思いっきり駆け回ったり、泥んこになったりズブ濡れになったり、取っ組み合いのケンカしたり。鉄塔の一号にたどりつく!という冒険の目的にも、何だかロマンがあるんですよね。私も、わんぱくで逞しい少年に生まれたかった!
 はじめは他愛もないものに思えてた鉄塔をたどる旅も、だんだんメチャクチャ過酷になってきて、この子たち大丈夫なの!?と不安&心配に。どんなにハードでも、あきらめず前へ前へ進む見晴の闘志と根性は、壮絶でもあります。確かに子供の執念って、あなどれないものがありますよね。
 たとえ他人にとってはくだらないことでも、何かを一途に命がけでやり遂げようとする姿って、ほんと美しい。見晴のひたむきな熱さを見ていて、まぶしいような、羨ましいような、妬ましいような、複雑な気分になってしまいました。
 まだ見晴はガキんちょなので、ヘンに思春期のモヤモヤな悩みとかいったテイストもなく、両親もほとんど出てこないので大人の余計な絡みとかもなく、シンプルで爽涼感ある内容だったのが、ほんと良かったです。
 東京をちょっと離れると、あんなにも長閑で緑豊かな場所があるんだなあ。広い畑や静かな森など、見晴たちが通り過ぎる風景も美しく撮られています。真っ青な空、蝉の声、誰もいない夕方の公園、静かにそびえる鉄塔etc.毎年ちゃんと目にできるはずなのに、もう二度と会えないような郷愁を感じさせられて、涙ぐみそうに...
   
 見晴役の伊藤淳史、か、か、可愛い~チビで真っ黒で、ほんと猿みたいです。とても翌年に中学生になる子には見えないあどけなさ。面立ちは今とそう変わってませんが、黒目勝ちの瞳の美しさは、子供時代のほうが際立ってます。大人になった彼は、オドオドとキョドった青年の役ばかり演じているけど、この映画の彼は、すごく行動的で男らしいキャラで、弟分のアキラに兄貴風を吹かすところなど子供ながら、あっちゃんカッコいい~by オリラジ です。基本的には、子役が苦手、ていうか、興味がない私も、この頃の伊藤くんと、ちょっと前の池松壮亮くんには、ショタコン萌え♪二人とも演技の巧さ以上に、子供のくせに男のフェロモンがあるのが怖い。
 インタビューによると、チビノリダー時代は覚えてないらしい伊藤くんも、この映画の仕事は忘れがたい思い出になってるのだとか。
 アキラ役の内山眞人も、すごく可愛いです。赤ちゃんみたいな顔。みっちゃん、みっちゃん~!と無邪気に慕うアキラを、男らしく従え守る見晴。ガキの親分子分関係というより、ちょっとYAOIっぽさも感じさせて、危ない二人です。二人があと3つ4つぐらい年くってたら、確実にBLな映画になってたことでしょう。
          
 もこみちとか松じゅんとかより、伊藤くんのほうが1000倍イケメンに見える私の目って、変でしょうか...
 
 
     
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仇討ち美男

2008-06-18 | 日本映画
 今日になって知って驚愕しました。日本中を震撼とさせた、あの連続幼女誘拐殺人事件の犯人MTが、ついに死刑を執行されたというニュースに。
 ヘタなホラー映画など足元にも及ばない、おそろしい、おぞましい、異常な事件でした。何の罪もない、いたいけな幼い女の子を、あんな方法で殺し弄ぶなんて。女性として幸せな充実した未来も可能性も奪われた女の子たちの無念を思うと、ほんと切ない。そして、遺族の方々の悲しみ怒りを思うと、彼が死刑になったからといって、胸の痛みは消えません。幼い子供が犠牲になる犯罪ほど、赦せないものはありません。
 ちょっとショックだったのは、この事件のことを職場のアルバイトの子たちが知らなかったこと。隔世の念を禁じ得ません...
 ちなみにMTは、トニー・レオンやトム・クルーズと同い年...
 
 お松の第4回独り邦画男前映画祭③
 「フリージア」
 近未来、戦時下の日本で施行される仇討ち法。仇討ち執行人のヒロシは、少年時代に関わった秘密兵器実験の後遺症で、感情が麻痺したまま生きている。そんな中、新たに下された指令がヒロシの運命を変えることに...
 漫画が原作とか。近未来の仇討ち法とか、軍の秘密実験とか、なかなかユニークな設定なんですが...いかんせん、展開がカッタルすぎる!緩慢で陰気で、寝るなー!寝たら死ぬ!な雪山遭難状態に陥ってしまいました。これならまだ、チープでもドンパチど派手なVシネマのほうが、よっぽど楽しめます。
 ヴァイオレンス描写は結構エグくて、銃や包丁などで人がジャンジャカ血まみれで殺戮されるシーンてんこもり。R指定も当然かも。こんなゲームみたいに、簡単に残忍に人が殺される内容は、やっぱ観ていて気持ちのいいものではない。
 仇討ち法も、賛同しかねるなあ。そりゃあ私だって、もし自分の愛する人間が、光市母子殺人事件や木下あいりちゃん事件みたいなことになったら、犯人を死刑に処してほしい、それがかなわないなら、自分の手で...と強く願うでしょうけど...この映画のように、敵討ち執行人とか、その対象者を守る警護人とか、ぜんぜん関係ない人間が命を奪ったり奪われたりされたら、ますます救いようがなくなりますよね。
     
 ヒロシ役の玉山鉄二って、ちょっと柏原崇に似た感じがして、わりと好きなんですよね。冷たくて翳りがあるけど、決して薄口じゃないところとか。今回の玉鉄は、せっかくのイケメン顔をメガネと長い前髪で隠し、クールというよりドヨヨ~ンとした暗い役なんですが、やっぱ顔のキレイさとスタイルの良さは顕著です。玉鉄って、確かに暗い役のほうがハマってるけど、それを活かした役や作品にはイマイチ恵まれてないような。フツーの恋愛ものとかドラマはフツーのイケメンがやればいいので、玉鉄には独自の暗い魅力でアっと言わせてくれる演技を期待したいです。
 玉鉄の元上司で、敵討ちの対象になる男の役に、西島秀俊。彼も暗い役が似合いますよねえ。「あすなろ白書」とか可愛かった彼も、すっかりオッサンになっちゃったけど、今でもイケてます。
 
 8月放送予定の、緒形拳と共演のNHKドラマ「帽子」が楽しみな玉鉄。ドラマの舞台は、何とmy hometown近く!知ってたらロケ、見に行ってたのになあ。
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黄真伊⑤~⑩ 解語花 ヘオファ

2008-06-16 | 韓国のドラマ
 「ファン・ジニ」第5話から10話まで観ました...

☆恐るべし、韓国アジュンマ
 怒り狂ってチニに熱湯をぶっかけようとするウノ母。おなじみの髪の毛つかみといい、韓国の中高年女性って、ほんと凶暴!
☆教坊の仲間
 お局&新米の会話が、OLの愚痴&ダベリっぽくて微笑ましい。
☆ウノの親友
 サンスだっけ?ブサ可愛い。ウノより好き!
☆ウノ、大迷惑ストーカー化
 チニに恋するあまり暴走。おかげで下男は罰で拷問、両親も婚約者も困惑、チニも稽古できないし。
☆同情するなら金をくれ!
 チャンイの好意を素直に受け取れないソムソム。抱いてくれたらいいのに~♪by キムタコの嫁 な彼女の本音が切ない。
☆逆セクハラ
 お局キーセンに触られ、や、やめてください!と狼狽するチャンイが可愛い。確かにアンちゃんって、ちょっかい出したくなるよな顔してます。
    
☆ぶらさがり特訓
 幻の“鶴の舞”を習得せんがための特訓は、ほんと北島マヤも真っ青な奇抜さ&ハードさ。
☆ソムソムの母ちゃん
 私が好きでもない男に抱かれて平気なの!?と詰め寄る娘に、ぜんぜん平気!早く金持ちの愛人になって楽させとくれ!と冷笑し言い放つ鬼母。ひどい!
☆プヨン哀れ
 水あげ相手は、予期してた貴族の色男ではなく、小汚い爺い!これはひどい!可哀想!
 親分の手前、小ざかしいこともするプヨンですが...基本的には、汚いことより芸で勝負したい!な真面目娘なので、こんな仕打ちはホント気の毒...
☆ソムソム哀れ
 こんなことになるのなら...あのとき彼女を抱いてあげればよかったね、チャンイ。
☆筒井筒ならず
 ウノの父に水あげされることになったチニですが、母の助けでトンズラに成功。ウノと駆け落ち!のはずが、もちろん有言不実行なヘナチョコ若造ウノは、また妨害にたやすく降伏、チニのもとへは行けずじまい。
 ああ~イライラする!こんな何もできないオコチャマを、チニみたいな聡明な女性が本気で愛するなんて、不思議でなりません。
 恋に破れて、ウノはだらしなくも発病、血まで吐いて再起不能の体たらく。下働きしてる元気なチニの強さとは対照的な軟弱さです。
☆棺の怪!
 とうとう若い命を散らしてしまったウノ。彼の棺をのせた荷台が、教坊の前で動かなくなる。こ、怖い!
☆ケトンは悪くない
 ペンムとケトンのコソコソ話を偶然聞いてしまうチニ、彼に何をしたのよ!と、ケトンを鋭い目で睨む(ハ・ジウォンは、やっぱこれです!)。震え上がるケトンですが、何したって、ウノのママにチクっただけじゃん。ケトンが何もしなくても、あのウノの性格からして、結果は同じだったはず。ケトンを逆恨みしないで!恨むなら、優柔不断なウノを恨め!
☆さすらい貴族ジョンハン登場
 チニの次なる恋の相手?ウノよりはイケてます。明るくてトボけた顔と、ガタイのよさがチョアなキム・ジェウォンくん。あんましシリアスなのは似合わないので、なるべくジェウォンくんらしく朗らかなキャラでいてほしいなあ。
 この吹き替えの素敵な声は!やっぱ宮内敦士美声♪
★総括
 ウノの悲恋が、ちっとも切なくないのはWHY?見た目もキャラも、オコチャマすぎたから?男女の情感がないんだよなあ。なので同じ恋死でも、源氏物語の柏木や春の雪の松枝清顕のように、魅惑的じゃない。
 チャンイことアンちゃんは、もう出番なしなの?!アンちゃん、カムバック!
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たまあそび

2008-06-15 | 日本映画
 休日!早起きして、久々に布団を干そう!翌朝、大雨...
 図書館。カウンター前は、さっきから誰もいない。そろそろ貸し出し手続きを、と思った途端に、カウンター前には列が...
 そろそろ美容院に行かねば!さっそく予約の電話。第三日曜日で休みだった...
 観よう観ようと前から思ってた映画のDVDを、やっとレンタル。その日に届いたスカパー雑誌を読むと、その映画が放送予定...
 相変わらず、こんなんばっかなmy life悪いのは、タイミング?要領?どっちも?
 
 お松の第4回独り邦画男前映画祭②
 「リボルバー 青い春」
 玉木宏、森山未來、佐藤隆太主演の青春映画。
 夢も希望もなく、クサクサした日々を送る高校生3人。謎の小学生に手渡された宝の地図に従ってみると、そこには宝ではなく本物の拳銃が。彼らは弾丸を求めて、新宿へ向かうが...
 あんまし期待してなかったのですが、思ってたより面白かったです。3人のアホバカっぷりが楽しいです。
 田舎のヤンキー3人が、やってきた新宿で受けるカルチャーギャップ?な冒険が笑えます。新宿駅前からタクシーに乗って、歌舞伎町へ!とか。2千円も取られちゃったよ~と、ぼったくられたことも気づかずボヤいたり。
 3人がさまよう歌舞伎町の風景に、ちょっとノスタルジア。関東在住時代は、よく行ってたよなあ。あの店、あの看板、懐かしい...
 3人がそれぞれ遭遇する、都会のヘンな人たちも笑えます。特に爆笑ものだったのが、森山未來が国立競技場の前で出会うリーマン風のおっさん。競技場の中、見たいの?関係者だから見せてあげる、その代わり...と、未來くんに酒の相手をさせるおっさん。実は関係者でも何でもなく、誰でもいいから話相手になってほしかった、ただの寂しいおっさんで、グチグチした泥酔ぶりがだんだん狂気っぽくなってきて、騙しやがって!と怒って帰ろうとする未來くんに、金がないんだよお!金くれよぉ!と号泣絶叫、のたうちまわってしがみついてくる姿は、滑稽を通り越して怖いです。未來くん、早く逃げてー!みたいな。大杉漣、最高の怪演!
 とまあ、さんざんな目に遭う彼らの新宿放浪記が愉快です。拳銃でデカいことをやるつもりが、結局何もできずじまいで、最終的に選ぶ拳銃の使い道が衝撃的です。どうしようもない虚無感って、あれぐらいのショック療法が必要なのかも...
 玉木宏、森山未來、佐藤隆太、今はピンで主役を張れる人気俳優となってる3人の、おばかトリオの羞恥心(サッカー選手役で、上地雄輔がチョコっと出てました。やっぱ彼、イケメンですよね。早くオバカキャラを卒業してほしい)も真っ青なアホバカぶりが、驚喜でチャーミング。
 玉木宏は、エロいことで頭がいっぱいで、部室に入ってくるなりズボンもパンツも下ろして、シコシコ!(秒速の動きが笑える)。のだめとかWBとか、玉木宏ってやっぱ、こーいうアホな役のほうがイケてます。見た目は二枚目、演技はアホ、というスタンス、今後も続けてほしい。
 森山未來は、ほんとネズミみたいな顔でブサイクなんだけど、すごく可愛いんだよなあ。山下智久と未來くんだったら、後者のほうが断然イケて見えるのは、私だけ?彼、演技うまいですよね。それに、すごく賢そうなところも好き。
 佐藤隆太は、ほとんど台詞がなく、ウ~とかム~とか唸ってるだけの、ちょっとオツムが???な、でもピュアな天使系キャラ。彼のオハコな役ですね。可愛いけど、私は「バンビーノ」とか「ブース」みたいな、キツい彼のほうがカッコよく見えて好き。アホな役でも、ヘラヘラしてない真顔の時の隆太くんは、すごく男前に見えます。
 未來くんはともかく、玉木宏と佐藤隆太は、いくらなんでも高校生にしては老けすぎ。何年留年してんの?!って感じです。
 そーいや、この3人って。未來くんのドラマ版WBには玉木宏がゲスト出演、隆太くんのルーキーズには未來くんがゲスト出演してましたね。仲良しさん?単に同じ事務所か何か?
 学校で隆太が飼ってる羊が可愛かったです。それにしても、あの小学生は何者?天使?
 
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