「異人たち」公開記念BL映画祭③
「Loggerheads」
10代の時に産んですぐに手放した息子を探し出そうとするグレース。保守的な夫と家出した養子との間で苦悩するエリザベス。浜辺でウミガメを探す青年マークと出会うゲイのジョージ。面識もなく遠く離れた場所で暮らす彼らは、あることで深くつながっていた…
ようやく観ることができました!この映画、すいぶん前から気になっていたんです!何でかって?「タイタンズを忘れない」や「ドリヴン」などで、いっときハリウッド次世代スターとして期待されていたイケメン、キップ・パルデューがゲイの役を演じてるからです(^^♪
キップくん、ほんとイケメンだったんですよね~。金髪と白い肌、明るく健康的、優しそうで上品な雰囲気があり、アメリカのいいとこの坊ちゃん、優等生って感じがすごい好きだったんです。実際の彼も名門大学出身で、フットボールの選手だったという文武両道の経歴にも惹かれるものがありました。いつの間にか消えてしまったのが残念。今でも俳優してるのかな。現在の姿、調べないようにしてます爽やかイケメンだった頃の彼を心にとどめておきたいので。
キップくんが華々しいメジャー大作から身を引き、ひっそり出演したのがこのインディペンデント系の小品。内容も出演者も映像も、まさに低予算って感じの映画。映画というよりテレビドラマっぽかった。心と人生に悲しみと痛みを抱えた人々が織りなす群像劇が、淡々と奇をてらわず描かれています。お涙ちょうだいのあざとさはないので好感を抱けましたが、いかんせん地味すぎる。ドラマティックさや刺激に狎れすぎると、こういう映画は結構キツくなりますね。
ゲイの青年役を演じたキップくんですが、見た目もキャラも全然キャマキャマしくもゲイゲイしくもなくて、フツーに爽やかな好青年。たまに顔がマット・デーモンに似て見えた。マットをクリーミーな細面にした感じ?養父母との断絶やHIV感染など、ヘヴィー級の深刻な境遇にあるようには見えない。もうちょっと絶望の翳りとか怒り、悲しみが伝わる演技、役でもよかったのではとも思いました。観客の心の琴線に強く深く触れるには、やはり相当の演技力と脚本のクオリティが必要なんですね。キップくんはちょっとだけ肉体美を見せてますが、男同士のラブシーンはほぼ端折られてます。ジョージ役の俳優が、フツーのおっさん。もっと男前にしてほしかった。
80年代に吹き荒れたエイズ恐慌、養子縁組の実態など、アメリカって国土は広大なのに社会や人間の価値観が狭い国ですね。HIV患者に対する人々の無知と差別偏見の露骨さが非道すぎ。養子がゲイだとわかると出ていくように仕向けた牧師が、愛だの平等だのと説いてるのが偽善的すぎて怖い。都合が悪くなると捨てるとか、養子はまるでペット以下な扱い。産んですぐに養子に出した息子に会おうとするグレースも、自分のことしか考えてないようで不快でした。いきなり私がママよ!と現れたら子どもがどう思うかなんて、そんなの関係ねぇ!なのかな。何で産んだの、何で引き取って育てたの、な人々に翻弄され傷つけられる子どもたちを思うと、胸が痛みます。
「Loggerheads」
10代の時に産んですぐに手放した息子を探し出そうとするグレース。保守的な夫と家出した養子との間で苦悩するエリザベス。浜辺でウミガメを探す青年マークと出会うゲイのジョージ。面識もなく遠く離れた場所で暮らす彼らは、あることで深くつながっていた…
ようやく観ることができました!この映画、すいぶん前から気になっていたんです!何でかって?「タイタンズを忘れない」や「ドリヴン」などで、いっときハリウッド次世代スターとして期待されていたイケメン、キップ・パルデューがゲイの役を演じてるからです(^^♪
キップくん、ほんとイケメンだったんですよね~。金髪と白い肌、明るく健康的、優しそうで上品な雰囲気があり、アメリカのいいとこの坊ちゃん、優等生って感じがすごい好きだったんです。実際の彼も名門大学出身で、フットボールの選手だったという文武両道の経歴にも惹かれるものがありました。いつの間にか消えてしまったのが残念。今でも俳優してるのかな。現在の姿、調べないようにしてます爽やかイケメンだった頃の彼を心にとどめておきたいので。
キップくんが華々しいメジャー大作から身を引き、ひっそり出演したのがこのインディペンデント系の小品。内容も出演者も映像も、まさに低予算って感じの映画。映画というよりテレビドラマっぽかった。心と人生に悲しみと痛みを抱えた人々が織りなす群像劇が、淡々と奇をてらわず描かれています。お涙ちょうだいのあざとさはないので好感を抱けましたが、いかんせん地味すぎる。ドラマティックさや刺激に狎れすぎると、こういう映画は結構キツくなりますね。
ゲイの青年役を演じたキップくんですが、見た目もキャラも全然キャマキャマしくもゲイゲイしくもなくて、フツーに爽やかな好青年。たまに顔がマット・デーモンに似て見えた。マットをクリーミーな細面にした感じ?養父母との断絶やHIV感染など、ヘヴィー級の深刻な境遇にあるようには見えない。もうちょっと絶望の翳りとか怒り、悲しみが伝わる演技、役でもよかったのではとも思いました。観客の心の琴線に強く深く触れるには、やはり相当の演技力と脚本のクオリティが必要なんですね。キップくんはちょっとだけ肉体美を見せてますが、男同士のラブシーンはほぼ端折られてます。ジョージ役の俳優が、フツーのおっさん。もっと男前にしてほしかった。
80年代に吹き荒れたエイズ恐慌、養子縁組の実態など、アメリカって国土は広大なのに社会や人間の価値観が狭い国ですね。HIV患者に対する人々の無知と差別偏見の露骨さが非道すぎ。養子がゲイだとわかると出ていくように仕向けた牧師が、愛だの平等だのと説いてるのが偽善的すぎて怖い。都合が悪くなると捨てるとか、養子はまるでペット以下な扱い。産んですぐに養子に出した息子に会おうとするグレースも、自分のことしか考えてないようで不快でした。いきなり私がママよ!と現れたら子どもがどう思うかなんて、そんなの関係ねぇ!なのかな。何で産んだの、何で引き取って育てたの、な人々に翻弄され傷つけられる子どもたちを思うと、胸が痛みます。