まつたけ秘帖

徒然なるままmy daily & cinema,TV drama,カープ日記

バンビ~ノ⑤~⑦ どっちの料理ショー

2007-05-31 | 日本のドラマ(連続)
 「バンビ~ノ!」第5話から7話まで観ました...

☆バンダナしてないカトリ
 きゃオシャレな男らしい髪型って感じで、ナ~イス(ボラット調)!
☆料理人も、接客経験が必要?
 お客様の気持ちが解かるように、という料理長の主義。うう~ん、どうなんでしょう?接客業って、向き不向きがあって、誰にでもできる仕事じゃないですよねえ。芸術家に、作品のセールスもやれ!と言ってるのと同じ?
 バンも、ずっと仏頂面でイヤイヤやってるのを隠そうともしないし。バンの場合は、単なるガキの非常識っぽいけど...
 あすか、まさしだけじゃなく、カトリもウェイターやってたの?給仕する時は、今までの佐藤隆太キャラだったのかな。注文したい~!テイクアウトしたい~!ソレハソウト。デザート作ってる、あのキモい男もホール経験が!?絶対イヤー!!
☆あすかの私服
 男まさりなキャラとそぐわぬ、ギャル系。顔立ちも、ちょっとベトナム系?
☆まさし 
 自分には助言を求めてこないバンに、何だよぉ~とスネオくん。アホそうな声も、か、可愛い~向井理って、スゴいイケメンではく、時にはチョイぶさにも見えるんだけど、そこが好き。
  
☆ハッピーバースデイ~♪by ホスト給仕長
 まるでアメリカ国家を歌ってるみたいな、北村かずきのポーズが笑える。
☆ホールのメンバー
 ホスト給仕長を筆頭に、みんな親切で良い人たち。男の子たちも、ホストみたいなのが微笑ましい。
☆バンくん、キミはズルい by ホスト給仕長
 そうそう。バンって、いつまで経っても好感が持てない理由は、まさにそれ。凹んでる姿が、イヤらしいくらいコレミヨガシ。いかにも同情を乞う媚みたいで、見ていてムカつくんですよねえ。誰もいないところで落ち込んで下さい。さらに...
 大学も故郷も恋人も捨ててきたんですよ!と訴えるバン。何て恩着せがましいの!勝手に押しかけてきたくせに!初回のカトリの名台詞を、バンに私から再び。『田舎へ帰んな!』
☆ホールで失敗続きのバン 
 いくら何でも、皿割りすぎ。抗議行動として、ワザとやってるとしか思えない!
☆野上さま
 成金風のタカビーおばはん。バンのやることに、ことごとくイチャモン。うわあ、何様?ヤな女、というより、大人げない女だよなあ。新人のウェイターを、萎縮させて面白いの?ロボットみたいな接客のせいで、料理がマズく見えるわ!とか。別にいいじゃん、ロボットみたいでも。粗相とか無礼な態度じゃなければ、給仕する人間なんて優しく無視するのが、ほんとのセレブ。欲求不満のクレーマー?昔、バンそっくりの男娼に騙されたことがあるとか?それとも、店に頼まれた新手の教育係?
☆バン、まさしを軽く扱う
 まさしをバカにするなー!!くん、じゃなくて、さんで呼べ!
☆カトリの私服
 きゃカッチョE~ワイルドなモデルみたい。バイクの後ろに乗りたい!
☆すっかり友好ムード
 あすかもまさしも、バンと打ち解けちゃってる。かろうじて、カトリだけは今もキツいけど、かなり緩和されてるし。つまんねえの。
☆野上さま一行に、延々と料理方法を説明するバン
 私が客なら、あの~早く注文して食べたいんだけど~と困惑するだろうなあ。
☆超リピーター野上さま
 また来た!こんなにしょっちゅう、イタ飯が食いたいもんかねえ。取り巻きの人たちも、可哀想。またここかよ!と内心ウンザリなはず。
 野上さまって、ウェイターに過剰期待しすぎ。ホストじゃないんだから。これはまあ、ホストみたいな北村かずき給仕長のせいかも。
☆バン、服もちすぎ
 いっつも私服が違うんだけど...あのガランとした寮の部屋の、どこにあんな大量の服が収納してあるのでしょう。
☆あすかのヒモ男、ハヤマ
          
 池内博之だ!何か久しぶり。相変わらず濃い~!あすかとは、何だか東南アジア人カップルって感じで、お似合い。
☆わかったようなこと言わないでよ!by あすか
 同調してハヤマを悪く言うバンに、反発するあすか。自分が愚痴っといて、それはないんじゃない?
☆カトリ&まさし
 元先輩のハヤマには、腰低なカトリの姿が新鮮。でも、ハヤマとバンの料理対決には、くだらねーよ!と見ずに帰る。そうですよね~♪と、まさし同調。久々の親分子分風やりとりが嬉しい。
 料理対決をよそに、カトリとまさしは居酒屋でデート
☆どっちの料理ショー
 ほんと、カトリは正しい。くっだらないわあ。食べ物を粗末にする料理バラエティみたいで。
★総括
 松じゅんの汚肌が気になる。メイクばっちり感も、毎回凄みを増してるような。
 次回はバン、あのキモ男が仕切るドルチェに回されるのだけど、またあの不本意な時に見せるイヤそうな顔。オトナなんだからさあ、もうちょっと本心隠そうよ。正直なことが、こんなに愚かに思えるドラマは、初めて。
  
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笑撃!国際紛争的異文化交流

2007-05-30 | 北米映画 00~07
 バイトの男の子たちに、ちょっとした雑用を頼みました。
 Aくんは、サボるのが得意で不真面目だけど、仕事は速くてソツがない。
 Bくんは、すごく一生懸命で真面目だけど、仕事が遅くて不器用。
 Aはムカつくんだけど、仕事はできるし。Bくんは良い子なんだけど、彼にやらせると私の仕事が増える。あああ~どうやったらどっちも角が立たぬよう扱えるのかしらん。と、ちょっと円形脱毛症寸前に陥っている私です...

 「ボラット 栄光ナル国家カザフスタンのためのアメリカ文化学習」
 ワーワーウィワー!噂通り、いや、それ以上のトンデモ衝撃映画でした。
 すべてが壮絶なまでにバカバカしく、それを笑いつつ、こんなことよくやるなあ~いいのかなあ~と呆れ、戦慄まで覚えてしまう。洪水のように襲ってくる信じられないほどアホらしいシーンや台詞のひとつひとつに、すごい皮肉と風刺と毒が含まれているところが、ただのオバカ映画ではない、自分たちの価値観こそ正しい!と信じて疑わないアメリカ人の傲慢さ狭量さへの、バカを装った勇敢で知的な告発映画?と勘ぐられないこともないけど、いや、やっぱ単に観る者をオチョくったオゲレツ映画だよなあ、とも思い直せる。とにかく、映画史上類をみない、強烈なカルチャーショック映画。
 カザフスタンの有名レポーター・ボラットが、アメリカ文化を学ぶドキュメンタリーを撮りに、ニューヨークへ。雑誌を見て一目惚れしたパメラ・アンダーソンを追って、文化の違いと無知からくるトンでも言動&騒動を繰り返しながら、ロサンゼルスへと向かうが...
 ボラット、笑怖!あんなのが来たら、誰だってドン引きします。人種・女性・障害者差別、宗教&下ネタ大炸裂!行く先々で、非常識&非礼(彼は、常識的で礼儀正しく振舞ってると思ってる)な迷惑・ヒンシュクを撒き散らすボラット。でも彼には、アメリカ人を侮辱したり、貶めたり怒らせたりする意図など全然ない。ただひたすら、自国のルールと常識を貫くだけ。こんな凄まじい大ボケ、見たことない。
 あれだけ破壊的に愚弄されながらも、ギリギリまで寛容で忍耐強く友好的に接してくれるアメリカ人も、驚異的。アメリカとアメリカ文化を嘲笑させながら、同時に大部分のアメリカ人って善い人たちだよなあ、と好感も抱かせてくれます。
 思い出しただけで禁断の笑いを催すシーン&台詞のオンパレードですが、特にディープインパクトだったのは...
 ロデオ大会に飛び入り出演するボラット。アメリカのテロ報復&イラク攻撃を讃え、喝采を浴びる。けど、だんだん発言が過激になってきて、さすがのアメリカ人もドン引き。挙句にはアメリカ国歌を、カザフスタンこそ世界一~♪その他の国はクズ♪なんて替え歌にして、大ブーイング!
  
 お上品なアメリカ人から、食事のマナーを学ぶ会食。英語の聞き違いから、引退者を障害者と思い込み、無邪気に差別発言を繰り返すボラット。挙句にはトイレで出したウ○コを、袋に入れてきてコレどうすればいいのデスか?
 あと、同伴者のプロデューサー(めちゃいい味!)と、ホテルで大ケンカするシーンも、目を覆いたくなるオゲレツさ。あれは、ホモのセックスを揶揄したものなのかな?
 とまあ、文字にするのも憚りがあるシーン&台詞のテンコモリ。
 アメリカ人よりも、これを観て屈辱もの憤激ものなのは、カザフスタン人では?今どき、女性の脳みそはリスと同じと思ってるとか、洋式トイレの水で洗顔したり、エレベーターの中をホテルの部屋と思ったりとか、ユダヤ人への憎しみ&恐怖とか、これがカザフスタン人だ!な描写は、いくら何でもヒドすぎる!国辱ものです。
 どっきりカメラ風ドキュメンタリータッチな作りで、アメリカ人たちのリアクションもリアルなんだけど、ホントにノンフィクションだったら、間違いなくボラットは殺されてるか逮捕されてるだろうから、巧く出来た実録フィクションだと思います。
 あと、英語を勉強してる人にとっては、結構面白い映画かも?ボラットの英語がたどたどしくて、巧く意思疎通できないところが、この映画の笑えるポイントになってるんだけど、でもボラット、あれだけ英語力があれば、十分なのでは。少なくとも、私よりは上です。
 ボラットを、ひょうひょうと激演した英国人のコメディアン、サシャ・バロン・コーエン。彼こそ今年のアカデミー主演男優賞に相応しかったのでは!?と本気で思わせてくれます。
  = 
 素顔のサシャは、意外と若い(1971年生まれ)で、高学歴(ケンブリッジ大卒)、男前(GG賞で初めて素顔の彼を見て、びっくり)。ジョニーの新作“Sweeney Todd”に出演してるらしいので、楽しみ!
 でもホント、良識を尊ぶ人とか、乙女で純愛な韓流大好きな人とかは、絶対観ないほうがいい映画です。
         
      ↑これを笑えるか、それとも不快に思うか。ふたつにひとつ
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どんと橋ゆれた...

2007-05-29 | 日本映画
 ZARD坂井泉水追悼その2...
 職場でも、大臣の自殺より坂井泉水の謎の死が話題に。今の若い子はZARDなんて知らないと思ってたので、意外でした。岡田ユキ子の時もショックだったよね~という私のコメントには、当惑顔をされましたが...ZARDは、ドラゴンボールやスラムダンク、コナンなど、アニメのタイアップ曲が多かったので、若い子にも馴染みが深かったようです。小学生の頃で懐かしいです、とシミジミ。え!小学生!?わしは当時...揺れる想い~じゃない、ジェネレーションギャップを体じゅう感じて~♪しまいました。
 松岡大臣はZARDの後追い自殺、とか、坂井泉水は大○摩○に殺された、とか、根も葉もない笑えない不謹慎なデマが、おもしろおかしくネットで広がってるようで、何だか悲しいです。

 「ゆれる」
 去年の邦画ベストと誉れ高い作品を、やっと鑑賞。
 東京でカメラマンとして成功した弟。田舎でガソリンスタンドを営む兄。久々に再会した兄弟が、ある事件をきっかけに、心の底で澱んでいた愛憎を露わにしていく...
 なかなか深淵な、かつ面白い映画でした。兄弟同士、男同士のドロドロした感情の、淡々とした中での緊迫感ある激しいぶつかり合いに、引き込まれます。
 対照的な兄と弟の個性が、それぞれ深く鋭く描かれています。
 都会で自由に暮らす、男前の弟。華やかに見えて実は、肩肘張って生きていることへの疲れと虚しさを抱えている。優しい兄を大事に思っているが、愚鈍な男だから何をしても許してくれる、という甘えと侮蔑も無意識の内に...
 田舎で地道に暮らしている、ブサイクな兄。堅実に見えて実は、閉塞的な人生に嫌気と絶望を抱いている。才能ある弟を可愛く思っているが、無意識では...
 橋の事件を契機に、兄弟間の表面的な愛情が綻び、ひび割れてジワジワと隠していた暗黒な感情が噴出し始める展開が、スリリング。うわあ、こんなこと思ってたのか!そんな風に感じてたのか!と、観てるほうがイタい気持ちになる。
 表面的な愛情を保とうと必死な弟を、あざ笑うかのように・いたぶるかのように翻弄する兄が、不気味。お兄ちゃん、本当は弟のことをどう思ってるのか、まったく読めないところに、観客も惑わされます。愛してるのか、憎いのか。どっちもなんだろうけど、それが複雑・屈折しすぎて、お兄ちゃん自身も混乱してるんだろうなあ、と可哀想になります。あまりにも違いすぎる兄弟って、悲劇...
 それにしても、お兄ちゃん。あまりにも哀れでミジメったらしくて、そして怖い~!骨の髄まで善人って感じの中にも、どよよ~んとした鬱屈を仄かに漂わせていて、映画の始まりから不安を煽り、ヤバい予感を抱かせる。逮捕されてからは、もう目が死んでます。死んでるのに、弟への憎悪を爆発させる時だけは、爛々と輝くから怖い。拘置所での弟との面会シーンは、スゴかった。お兄ちゃん、コワレチャッテル...
 あまりにも自分を抑え、本音を隠してばかりいた内省的な人間を追いこむと、あんなことになるんですね。いいかげんホントのこと言え!何考えてるんだよ!と、弟や周囲の人々でなくても、その不可解さにイライラするけど、そっとしておいてあげようよ、と憐憫もわく。
 そんな負まみれ人生な兄を、香川照之が評判通りの名演!スゴい負のオーラ!キモコワ一歩手前な演技も見た目も、強烈です。彼ってもはや、若くして怪優の域に達してる?でも、俺って巧いだろ!な、これみよがしな鬱陶しい演技ではなく、リアルで細かい表情や動きで、微妙複雑な感情を表すところが、素晴らしい。いい役者だよなあ。ブサイクなキモい冴えない男の役って設定だけど、私からしたら、全然イケてます。猿みたいで、タイプです。太い首がセクシー。弟役のオダギリジョーと、どっちかと付き合える、と言われたら...うう~ん(5秒ほど迷って)じゃあ照さんを
 弟役のオダギリジョーも、軽薄さで内面の弱さを韜晦する男を、繊細に好演していて、CMのチャラチャラしたイメージを払拭してくれました。彼って美男というより、可愛い顔?彼独特、ていうか、彼しか許されないファッションもスゴい。真っ赤orオレンジの皮ジャケ&ピチピチズボンだなんて、フツーの男が着たら宇宙人視されるだろうし。ベッドシーンで女にキスしながら、舌だせよと命令するオダジョーの声と表情がセクシーでした。
 兄弟の隔たりを繋ぐ橋は、修復可能なのでしょうか。その難しさと、微かな希望を暗示するラストも印象的でした。

 西川監督は、広島出身。オダジョー、フツーにしてるほうがカッコいいと思うんだけど。これが俺のアイデンティティ!なんでしょうか。素顔の照さんは、浜木綿子の息子+東大卒の知性派サラブレット
 
 
 
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神の子たちの仁義なき戦い

2007-05-28 | 南米映画
 ショック!突然のニュースに、ウソやろ~!?と、しばらく呆然唖然。
 松岡大臣の自殺も驚いたけど、それ以上に衝撃を受けたのが、ZARDの坂井泉水の事故?死。子宮ガンで闘病中だった、という事実にも驚愕。
 私が遊び盛りの頃、カラオケの定番は、小室系とビーング系。私は専ら後者。ZARDもガンガン歌ってました。こないだのGWも、「負けないで」とか「マイフレンド」とか熱唱したばかりだったのに...
          
 マスコミ露出がないことが売りの一つだった坂井泉水が、まだTV出演していた頃、Mステで初めて彼女を観て、うわっすげー美人!誰!?と目を奪われたことは、今でも鮮烈に覚えてます。
 死因も謎めいてるし、最期までミステリアスなイメージを保ったまま、消えてしまったなあ。今はただ、ご冥福を祈るだけ...
 
 「シティ・オブ・ゴッド」
 発展途上国の無法・紛争ものにハマっているmy sister M子が、超おすすめ!と貸してくれた作品。何年か前のアカデミー賞で候補にあがるなど、高く評価されてたので興味はあったけど、なかなか観る機会がなく、やっと鑑賞。
 ブラジル・リオデジャネイロにある、“神の町”と呼ばれる貧民街。そこは、子供や若者たちによる強盗・殺人・麻薬売買が横行する死と暴力の無法地帯だった!
 ひえ~!び、びっくり!こ、こんなん実話だなんて、信じられない!ていうか、信じたくない!怖い~!ひどい~!
 年端もいかぬガキンチョどもまで、ピストルもって武装。ガンガン殺しまくる!もう、気にくわねえ!ってだけで、バン!あまりにも平然と、蚊でも殺す感覚で簡単に人を殺すところに、ゾゾゾ!やられる前にやる!やられたらやり返す!それが掟!な街、絶対住みたくない~!香港やニューヨークどころじゃない。まさに、屍累々なヴァイオレンス&アナーキーな地獄!北斗の拳も真っ青!
 あまりといえばあまりなヒドさなんだけど、不思議なことに、そんなに悲惨な感じじゃない。そこが、この映画の独特さ・面白さです。暴力地獄を支配する若いギャングたちが、悲壮でありながら、それを楽しんでいるかのような様子が、怖いけど生き生きとしていて、微笑ましくさえなってしまうほど。渦巻く非道な暴力が、すごく軽快なポップ感で描かれてるのです。ノリノリでKill you♪みたいな。福山雅治の歌じゃないけど、Gang★みたいな。音楽や構成、編集もユニークで、ワイルドだけど才気にあふれてます。
 若者たちの抗争劇は、より過激になった「仁義なき戦い」です。日本のヤクザ映画のように、ギャングメンバーのキャラが、それぞれ個性的かつ魅力的です。
 街を牛耳る最凶ボス、リトル・ゼが強烈。ガキんちょの頃から、トンでもない外道っぷり。ヤバすぎる狂犬。でも、何か憎めない不思議なキャラ。誰もが恐れる悪の王様なのに、ブサイクなので女には相手にされず、マスコミは敵方の男前を優先的にフォーカス、そのことに劣等感を抱いてイライラしてるところとか、いじらしい。親友で右腕的存在のベネへの屈折した友情も、哀れ。恋人ができ、引退しようとするベネに、こんな売女となんか行かせねえ!とダダをこねるところとか、微かにmy YAOIレーダーがビビビ!
 人望ある穏健派、メガネのベネくんが、かっこかわいいです。せっかく足を洗おうとしてたのに、ああ~彼を喪ったせいで、ますますコワレていくリトル・ゼの狂いっぷりが、怖い...
 主人公で語り部のブスカペも、なかなか味のある少年。ギャングと否応なく関わってしまいつつ、上手に距離を置いて観察してるところとか、したたかで賢い。憧れの女の子とエッチして童貞を捨てるはずだったのに、彼女ったらベネくんとラブラブになっちゃって、ガックリ。俺も悪くなってやる~!と強盗しようとしても、襲おうとした人はみんな良い人ばかりで、結局仲良くなってばかりで何もできない。あと、自分の撮ったリトル・ゼの写真を新聞に勝手に載せられ、殺される~とビビってたら、当のリトル・ゼはアホみたいに大喜びしてた、とか。
 そんな笑えるエピソードとか、ギャングだけどやっぱ少年なんだよなあ、と思わせる無邪気な言動とかが、残酷無残さと混ざり合っていて、単なる暴力映画とは一線を画しています。
 とはいえ、やっぱ悲惨すぎる内容。どんな理由があれ、暴力には暴力の報いが返ってくる因果応報に、ラストまで戦慄させられます。
 
 
 
 
 
 
 
 
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トオル日和

2007-05-25 | 日本のドラマ(単発)
 録画してた土曜ワイド劇場「刑事殺し」を観ました。土ワイ30周年記念作品は、大好きな仲村トオル主演。
 同僚殺しの真相を追う刑事・仲村トオル。めっちゃカッチョEクールでシャープで、それでいて男の色気もあって。長身でスタイルも抜群!スーツ&コートが似合う男って、萌え~まったく崩れたところがない(TV版「海猿」で見せた肉体美の見事さ!)。彼って、ビーバップ時代から、あんまし変わらないですよね。福山雅治とかと同じで、劣化老化が目立たない。年下のスマップの連中のほうが、よっぽど汚くなってるよ。
  
 演技も、ヘンに熟達・円熟した中年じみた老成感がなく、まだ青年の残滓もあるところが、いい感じ。インファナル・アフェアの頃のトニさん的魅力。クールだけど、怒ったりスゴんだりすると、結構迫力があって怖い。さすが、不良でゴメンなさい~♪な元ビーバップ。マフィアの若親分役とかも、似合いそう♪でもホント、うまくオトナの魅力を出し始めてるトオル。それに比べて、織田ゆうじ&キムタコは...Do you know how old you are?
 トオルを囲む面々も、シブくて濃いメンツ!
 古谷一行、最近では主役にこだわらない、なかなかの名バイブレイヤーぶり。さすがにもう金田一役はキツいけど、こーいった酸いも甘いも噛み分けたシブいオヂさま役で、今後も重宝されるのでは。渡瀬恒彦同様、今でもバイアグラ不要な現役バリバリっぽさが、素敵です。ただの理解ある上司役ではなく、色恋がらみなところが、やっぱ金妻&失楽園の男。
 きゃmy dear 六平直政も登場♪息子のようなトオルの部下役。鬼瓦みたいな顔の善人役は、もはや六ちゃんの独壇場。
 その他、村田雄浩、宇梶剛士に斉藤洋介、板尾創路、引越しの堺のオッサンなど、地味だけど芸達者たちが好演。チャラチャラした若いタレントの学芸会を見慣れた目には、みんな感動的な演技と存在感でした。
 殺された刑事の妻役、麻生裕未がexcellent!透明感がある妖しい美しさ。今回や昨年末の「波の塔」のような、貞淑に見えて実は...なワケあり薄幸女だけでなく、サイコに近いヤな女(内舘牧子の「年下の男」の彼女、めちゃ怖笑)、アホに近いボケ女(小林ネンジ主演の窓際税務官シリーズの、ドモリちゃん)とか、硬軟自在。美人な上に演技派で、ひょっとしたら彼女って、ナニゲにスゴい女優かも?夫の葬式シーンでの喪服姿が、ほんと美しかった。
 麻生裕未に比べ、トオルの妻役が...山本関西の娘?馬みたいな顔。夫が家庭を疎かにする(つっても、結婚記念日を忘れたり、帰りが遅くなる程度)のにキレて、別居断行。夫を亡くした麻生裕未の前で、トオルと仲良く夫婦喧嘩する無神経さ。お気楽すぎるキャラも、ちょっとイラ&ムカ。
 あと、なぜか関西弁なキャラが頻出。板尾と引越しの堺の人、それになぜか花屋のオバハン(喪服姿で見るからに憔悴してる麻生裕未に、旦那さまから結婚記念の贈り物で~す♪と、めちゃくちゃ明るく花を差し出す、とっても鈍感で非常識なオバハン)まで。あれって、舞台は大阪だったの?!
 あと、トオル一家の住むマンションが、スゴい豪華で瀟洒だった。刑事の給料では、かなり無理があるのでは...
 
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ユニクロを着た小悪魔

2007-05-24 | 北米映画 00~07
 前から噂には聞いていた、上司の奥様の大胆なイメチェン。
 こないだ偶然、街で奥様と遭遇した私は、初めてその変貌を目にすることができました。ボブカットと、小麦色に焼いた肌。スゴい...田島陽子女史が、IKKOさんになった、みたいな。そんな衝撃を、もちろん八方美人の私はオクビにも出さず、わあ素敵ですね~!若返りましたね!武田久美子みたい!と、一歩間違えればトンでもないイヤミになりかねない白々しすぎるお世辞を、ヌケヌケと口にできたのでした。
 ああ~I also wanna change myself for this summer!でも、イメチェンには客観性と細心の注意が必要だと、あらためて思い知りました。

 「プラダを着た悪魔」
 硬派なジャーナリスト志願のヒロインが、一流ファッション雑誌のカリスマ的女性編集長に、アシスタントとして採用されるが...
 評判通り、面白かったです。編集長のキャラと言動が、スゴすぎ。まさに女王様。ヘレン・ミレンのクィーンも真っ青。ファッション雑誌の編集長って、政治家顔負けの権力を握ってるんですね。何でも誰でも思うままに動かして、公私混同もいいところな私利私欲を満たす壮絶さ。出版前のハリポタ最新作の原稿まで手に入れるなんて、犯罪に近いのでは?
 編集長役メリル・ストリープの怪演が、やはり最大の魅力です。ステレオタイプな仕事の鬼女ではなく、優雅にゴージャスにゴーイングマイウェイで、倣岸さや冷酷さ、狡猾さもクスっと笑える、チャーミングにヤな女、という独特さで魅せているところが、さすが当代一の名女優ストリープ。あの役は、崇敬と畏怖を一身に集める、本物の貫禄と実力を備えたストリープのような大女優だからこそ、説得力があります。
 ヒロイン役アン・ハサウェイも、頑張ってました。彼女、可愛いんだけど、ちょっと濃い?顔のパーツが、どれもデカすぎるというか。ダサい堅い娘が、マイフェアレディもどきにファッショナブルに洗練されるってところが、この映画の見所なんだろうけど、うう~ん。変身する前のほうが、可愛いかったような?彼女だけでなく、ファッション業界で働く女性が、私の目には誰ひとりオシャレに見えなくて...ぶっちゃけ、ケバくて悪趣味。着てみたい!と思える服なんか、全然なかった。それはまあ、私にファッションセンスも興味もないからでしょう。フランス映画の、フツーの日常の中のシャルロットやサンドリーヌ・ボネールとかのほうが、私にはオシャレに見えます。
 激務にバタバタ忙しく奮闘するヒロインですが、ヘンにドヂったり、右往左往したりせず、すぐに要領を得てテキパキ何でもこなせる有能さが、彼女のファッションより感嘆もの。おっちょこちょいだけど、人一倍のガッツや前向きさ、情熱で夢を叶える♪なんて、単なる甘っちょろい頑張るちゃんではなく、頭の良さで活路を開くところが、おぬしヤルなと唸らせるヒロインでした。頭が良いだけでなく、運もメチャクチャ良いけど。
 先輩役エミリー・ブラントも、いい味だしてました。
 あと、ハサウェイちゃんの彼氏役が、ちょっとロマン・デュリスっぽくてイケてた。さっそくI checked him out!
  
 エイドリアン・グレニアー。少し濃い目のイケメン。今後も要チェキ♪
 でも私ほんま、病的なまでにファッションに疎いよなあ。プラダとかシャネルとか、全然興味ないもん。昔から専らアニエスbかコムサぐらい。いや、今では普段着は、ユニクロとかライトオンになってるし。グローバルワークで買ったシャツとカバンが、今お気にです。
 
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Boys in Blue

2007-05-23 | 日本映画
 my sister M子がレンタルしてきたDVDに、吃驚。「ピアニスト」と「バッド・エデュケーション」!ひ~!強烈&濃ゆい組み合わせだなあ。普段は、ホラーかサイコものばかり観てる彼女(でも最近は、なぜかアフリカや南米が舞台の、紛争系発展途上国ものにハマってるらしい)が、いったいなぜ?
M子『「ピアニスト」は、ダウンタウンの松っちゃんが絶賛しとったけん。「バッド・エデュケーション」は、「バベル」観て、ほら、あんたの大好きなガエ何とかが、ん?すっげ可愛いくね?と、うちも思ったけん。恋愛睡眠ってのも、面白そうじゃし観たいのお』
 おおっまさかM子が、ガエルっちに目をつけるとは、想定外の嬉しさ。どっちも面白いけど、ぶっとびトンデモ映画なので、胃もたれ&胸焼けに注意してねM子!早く感想が聞きたいものです。
 
 「Water」
 最近、吉田修一の小説にハマってます。
 芥川賞受賞の「パーク・ライフ」とか、「最後の息子」「日曜日たち」「熱帯魚」「パレード」、月9ドラマになった「東京湾景」(韓流ドラマ風に原作をメチャクチャ改悪!オリジナルには、在日とか韓国人とか、いっさい出てこないのに!)etc.今を生きる現代人の閉塞感が、滑稽かつ繊細に優しく描かれている、奇をてらわないけど独特な世界が好き。ていうか、ほとんどの作品、かなりゲイ色が濃ゆいから、YAOIにはたまらないんですよねえ。男同士が、ガンガンぐちゃぐちょヤリまくる!系じゃないので、読みやすいし。
 短編集「最後の息子」(表題作に出てくる、おかまバーのママ・エンマちゃんのキャラ、最高に笑えて哀しい)の中に収められている「Water」は、とっても爽やかで明るくて、そしてYAOIな傑作!読後の、爽快でセンチメンタルな気分、ちょっと引きずってしまいました。そんな、新・YAOI聖書ともいえる、小さな水晶玉のような短編小説が、何と映像化!しかも、原作者の吉田修一自身がメガホンをとって!こ、これを観ずにおられやうか~!
 舞台は長崎(吉田修一の出身地でもある)。高校の水泳部で、記録更新に励む凌雲と圭一郎。東京の大学に行こうとしている圭一郎を、凌雲は引き止めようとする。圭一郎は、付き合っている彼女よりも凌雲を...
 約30分弱のショートフィルムですが、とても瑞々しくて清々しい作品でした。
 原作ではサラリとしていた同性愛色が、映画ではかなり強くなっていたのが、YAOIには嬉しい。といっても、卑猥なシーンなど皆無。セックスどころか、キスシーンさえない。けど、すごく性的。少女漫画的なプラトニックLOVEではない。清潔で健全な若い男の肉体が触れ合ったり、切ない気持ちが交錯するのは、やはりフツーの男女のそれとは違う、甘酸っぱいヤバさが漂っています。
 仲が良過ぎる男同士の友情って、ちょっと危ない?って、私だけでなく、誰でも感じたことがあるのでは。そんな男たちの間に入れず、腹を立てたり嫉妬したりするのが、フツーの女。萌えるのがYAOI女。こいつとはヤレないけど、精神的には女より好き、愛してるかも、という親友がいる男も、結構いるのでは。それが、肉体的な衝動に走ってしまう男も。特に思春期の男の子は、肉体的にも精神的にも、そんな危うさを抱えやすいのでは。
 そういった男の子たちの、心と体のモヤモヤ&ザワザワ感が、透明感あふれる映像で描かれています。きらきら、ゆらゆらしてる夏のプールの水面が、彼らの心象風景のようです。
 キワどい性的シーンはないけど、ゲイゲイしいシーンはテンコモリ。
 水泳部なので、主人公二人は当然、ほとんど裸。冒頭、全裸でシャワーを浴びる凌雲を映し出すカメラのアングルが、ドキ!必要以上に、ケツが...東京行くなよ!と、ジャレてるフリして真剣に、凌雲が圭一郎の肩を抱くシーンも、二人とも裸なので、そのままラブシーンになっても不思議じゃないほど。

 俺たち、どうしたい?どうすればいい?が、決して口に出されることなく、フツーの高校生同士の生活や会話の中で、もどかしく絡まり合うのが、切ない。コクトーって知ってるか?と凌雲に訊く圭一郎。これって遠まわしなカミングアウトなのに、絵に描いたような体育会系少年の凌雲が、知っているわけもない。もし俺が記録を更新したら、ひとつだけ何でも俺の言うことをきけよ、と圭一郎に賭けを提案する凌雲。そのシーン、怯えているような、でも期待してるような、そんな二人の表情が、とても印象的でした。いったい、凌雲は賭けに勝って、圭一郎に何をさせたかったのでしょうか。ラスト、圭一郎の彼女の前で、凌雲の出た行動の真意は?はっきりとこうだ!と見せたり説明したりしない、深い青いプールの水底に落ちて溶ける、カルキに重なる想い...ああ~あの後、二人はどーなるの~!?続きが観たい~!
 凌雲役の滝口幸広も、圭一郎役の川田覚も、いかにも少女漫画な美少年風でも、汚らしい貧相なジャニーズ風でもなく、健康的で素朴な、フツー(より、ちょっとだけイケメン程度)っぽい男の子たちなのが、リアルかつナチュラルで良かった。少年だけど、こんがり日焼したカラダは大人っぽく、何か艶かしい感じ。
 ちょっとフランス映画っぽいなあ、と思ったら、撮影監督も音楽担当も、フランソワ・オゾンやパトリス・シェローの作品を手がけたフランス人を起用してるとか。小説を読んでも感じられるけど、吉田修一ってスゴい映画マニアなんだろうなあ。さらにオゾンやシェローってところに、かぎりなく同種の匂いが...それはさておき。映像作家としても、才能あるのでは。今後も、他人に自作を改悪映像化されるより、自ら監督すればいいと思うのだけど。次は長編映画で、「最後の息子」か「パレード」を期待!主演は、どっちもmy イメージは完全に瑛太でも、決してファンゆえの贔屓じゃなく、おやぢオカマのヒモになってるプー太郎(「最後の息子」)、ワケアリ男女とルームシェアしてる大学生(「パレード」)。お気楽に見えて、すごく内面は複雑で繊細なモラトリアム青年役。瑛太にピッタリなんだもん!

 
 
 
 

 
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復活①② Dead Ringers

2007-05-21 | 韓国のドラマ
 「復活」鑑賞開始。第1・2話を観ました...

☆オム・テウン
 彼が演技するところを観るのは、これが初めて。
 ヘンに美形じゃない、ちょいブサな顔がチョア。伊原剛志に似てなくね?伊原好きなので、無問題♪
 熱血純情派刑事ハウン、なかなか可愛いキャラですね。過去のトラウマにウジウジ苦しんでる感じじゃないのも、好感。
☆おんな二人
 ハウンと「みゆき」状態なウナ。可愛いけど芯はキツそう。今後、イライラする可哀想な薄幸女になっちゃうのでしょうか?
 記者で議員の娘カンジュ。ちょっと南野陽子似?ごめ愛のミンジュじゃないよね?!サバサバした感じで、イヤミはないけど。今後、ムカムカする天然ノーテンキ女になるのでしょうか?
☆高台の貧乏地帯
 ハウン一家の家がある場所も、ごめ愛やバリ出来でも御馴染みの風景の中。金持ちの家は山の手にある日本とは、逆なんですね。
☆ハウンの車に、タクシーと間違えて乗る泥酔カンジュ
 あ~あ。議員の娘のくせに、何て無防備なの。客を拉致監禁して強姦する、大阪の某ステーキハウスの店長みたいな男だったら、どーすんの!?
☆シンヒョク、登場
 まだ顔は見せず、着替えのシーンで裸の背中だけ。背中だけか!ちぇっ!モムちゃんチェックならず。
☆シンヒョクのオモニ
 あれ?どっかで見たあるぞ?ひょっとして、秋童のオモニ?
☆ジヌ
 シンヒョクの仕事ライバル、そしてハウンの恋ライバルになりそうな御曹司。きゃイケメンじゃん!アーロン・クウォックを素朴青年にした感じ?
          
☆おぢさまーズ
 シンヒョクの義父カン会長、ジヌの父チョン会長、カンジュンの父イ議員。悪の手先チェ社長、そしてハウンの上司キョン班長。怪しく濃ゆいオヤヂ連中の蠕動から、目が離せません。特に、トカちゃん似のチョン会長。「オールイン」の親分ですよね?!
 それにしても。チョン会長とジヌ、似てなさすぎる親子だよなあ。ここにも出生の秘密があるとしか思えんぞ。
 キャラも見た目も個性的なオヤヂーズの中では、ウナの親父が今のところ一番チョア。いい味だしてます。
☆食堂のオバチャン
 彼女も味わい深い。今後、重要キャラになってほしい。
☆チョン会長とジヌの家
 インテリアの趣味が悪すぎ...
☆ジヌ、財布の中に小切手しかない
 ので、せっかくウナを追って乗り込んだバスから、追い出される。ああ~金持ちすぎて庶民世界に入れないってシチュエーション、憧れるなあ。
☆シンヒョクの部屋も
 インテリアが悪趣味...
☆双子でも相違はある
 餃子が大好きなハウン。小麦粉アレルギーのシンヒョク。何かの重要な伏線になりそうです。
☆霊感刑事キョン班長!
 不慮の死を遂げた先輩(ハウン&シンヒョクの父)の亡霊から、捜査の示唆を受ける班長。FBIや日本のバラエティ番組からも、仕事の依頼がありそう!?
☆オム・テウン、汚肌
 アップになったり、暗い場所で照明に当たると、肌の汚さが目立つ。伊原剛志が、南原清隆になってしまう。ちょいブサなのはOKだけど、男の汚肌は苦手...
★総括
 面白いじゃん!過去や事件の経緯を、台詞で説明するのではなく、ユニークなシーンで上手に描いてる。脚本がgood!
 お涙ちょうだい系や純愛系は苦手だけど、硬派なミステリータッチ系は大歓迎。今後も、女の邪魔が入らぬ男たちの熱き暗闘ドラマを期待♪
 オム・テウン、双子の演じわけ大変そう!
コメント (7)
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ニュー・ゴブリン参上☆

2007-05-20 | 北米映画 00~07
 最近、ますます私の頭の中が消しゴムのカス状態...
 携帯電話料金を払おうと、街まで出た。途中でナニゲにドラッグストアに寄り、サプリを買ってそのまま帰宅して、あ!何しに外出したんだよ私!?と愕然。
 朝、家から出ると忘れ物に気づいて、部屋に引き返す。え?何しに戻ったんだっけ!?
 と、ほとんどevery dayこんな調子よ...怖い。まさかの若年何とか!?でも、半年前にM子に1000円貸したこととかは、忘れないんだよなあ。返してと言えない小心さも、物忘れ同様にイヤです...

 「スパイダーマン3」
 きゃニュー・ゴブリン、かっちょE~
 待ちに待ったシリーズ第3弾。もちろん、待ち焦がれてたのは蜘蛛男ではなく、2代目グリーン・ゴブリンを襲名した、ハリー・オズボーンの勇姿!
 親友ピーターが、父の仇であるスパイダーマンだと知り、復讐に燃え友情に揺れるハリーが、せ・つ・な・い 
 いかにも怪物ちっくな初代パパ・ゴブリンと違い、ダークでシャープなコスチュームがイカす2代目。觔斗雲に乗った孫悟空のように、ビュンビュン空を飛びまくり、ボール爆弾で憎っくき蜘蛛男を攻撃!二人の超高速空中バトルに観客は、まるでジェットコースターに乗っているかのような感覚を味わえます。
 でも、戦い慣れしてないせいか、結構ドヂも多いニュー・ゴブリン。自分の投げたボール爆弾に当たったり、觔斗雲サーフボードから落下したり。大丈夫!?しっかりして~!頑張れ~!あ、気をつけて!蜘蛛男が襲ってくる~!危ない~!と、ワタシ的には完全に、蜘蛛男のほうが悪役と化してしまってるのだった♪
 悪になりきれないハリーが、ほんと哀れ。一途に猛撃してくるだけで、陰険な悪巧みなんかできないし(MJのことで、ピーターの心を惑わすぐらいが関の山)。ゴブリンに変身して戦っても勝ち目がないんだから、いっそハリーの時にピーターを油断させて毒殺でもしたほうが、手っ取り早くて確実なのでは?と、入れ知恵したくなるほど。
 まさに“ハリーの災難”というサブタイトルを付けたくなるほど、散々な目に遭うハリーに涙。あんなブサイクな女に二股かけられたり、記憶喪失になったり、顔に火傷を負わされたり。ひ、ひどい!神様、ハリーに何の恨みがあるの!?ハリーは何も悪くないのに!
 憎しみや恨みを超え、スパイダーマンを救いに参上するゴブリンの、カッチョよさ!愛と友情の最強タッグに感動!が、ああああ~!!!そ、そんな~!あっちょんぶりけ~!な、衝撃の展開に
 ハリーForever...ハリーこそ、この映画のヒーローです。
 演じるジェームズ・フランコの、悩ましげな憂愁&クチャっとした優しい可愛い笑顔に、心臓に負担なほど胸キュン怒りに燃えた顔にも萌え~
 
 ハリーの運命に、ファンと違って、フランコくんはホっとしてるんじゃないかなあ。彼のスパイダーマンも霞む活躍&存在感に、あらためて拍手お疲れ様!ぐっじょぶ!
 トビー・マグワイアは、相変わらずのトッチャン坊や。肌が弛んだ童顔、という不気味さ。1・2と違って、はっきりとした肉体の露出がなかったのは、見せられるようなカラダを準備できなかったからでしょうか。顔も体も、すごくユル~い感じが否めなかったですよねえ。ピーターのヘボいキャラは好きです。今回の、調子こいたアホっぷりも笑えた。
 あまり触れたくないけど、やっぱ避けられない、あの人のことも...
 何で、何で、あんなジャガイモみたいな顔した女が、男たちに愛され守られるヒロイン!?フランスの王妃役に起用されるなど、やっぱ彼女はハリウッド七不思議の一つです。
 MJって、じゃがいも顔だけでなく、キャラも???な女。舞台をクビになって、ピーターに八つ当たり。活躍してる彼を妬むなんて、了見の狭い女!他の女とキスしたぐらいで、何!?おめえ人のことトヤカク言えないだろ!ハリーと付き合ってたし、金持ち男との結婚式ばっくれたりもしたくせに。だいたい、じゃがいも顔でブロードウェイの美しいヒロインできるってのが、そもそも不可解。吉本新喜劇なら分かるけど。寂しいの~って、元カレのハリーに色目使うし。じゃがいも女は、小芋男のピーターとイチャイチャしてればいいんだよ!ぷんすか
 
 サンドマン、何でラストになって急に反省しだしたの?さっきまで、あんなに暴れ狂ってたのに。もっと早くピーターと話し合ってれば、あんなことにはならなかっただろうに。
 スパイダーマンをブラックにする、あの遊星からの物体Xみたいなのは、いったい何!?弱点が、まるで「マーズ・アタック!」みたいで笑えた。
 サブキャラで一番好きなのは、メイおばさん。MJよりチャーミング。あと、新聞社の編集長も、毎回ナイスな味わい。悪の黒蜘蛛男になってしまうカメラマン、結構イケメンじゃん。
 あと気になって仕方がないのが...やたらと高層ビルが破壊されるシーンが多いのだけど、落下物が怖い。下にいる人が、大丈夫なわけないし。
 パート4、あるのでしょうか。もうオナカイッパイ。ていうか、もう観る目的も興味もなくなった!だって...おっと、これ以上はネタバレ♪って、↑ほとんどネタバレしてますね
 
 
 
 
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絶対音感天使

2007-05-18 | フランス、ベルギー映画
 轟く雷鳴と激しい雨に、今日は昼から不穏な天気です。天候だけでなく...
 最近は、慄然となる事件が頻発していて、TVをつけるのも怖くなります。
 少年の母親首切り事件...ただでさえ、大きめの荷物を憂い顔で持ち歩いてる人を見ると、何だか疑心暗鬼に襲われる私。ますますヘンな妄想を抱いてしまいそう。
 バカな若い夫婦が、ガレージのヘルメット入れに赤ちゃんを置いて外出、帰ったら死んでたので、ポリ袋に入れて遺棄...ひ、ひどい!ペットやゴミ以下な扱い。こんな鬼畜を親にもってしまった赤ちゃん、ほんとに可哀想。こんな目に遭うくらいなら、赤ちゃんポストに入れられたほうがマシなのでは...
 元暴力団男が銃をもって立てこもり...またか!亡くなった警察官は、まだ23歳で、結婚して赤ちゃんもいたとか。奥さんや両親、仲間の無念は、いかばかりか。忌まわしい犯人、ヤク中なので捕まっても大した罪にならないだろうから、狙撃隊に射殺されたらいいのに。
 ステーキ店の店長と店員が、客の女性を拉致監禁強姦...信じられない。うかつに独りで食事もできません。
 陰惨な悲劇に、ますます気分は鬱々しくなります。雨が上がったら、希望のような晴れ間が見えることでしょうか。
 
 「コーラス」
 1949年のフランス。田舎の男子寄宿学校に赴任してきたマチュー先生は、生徒たちの問題児ぶりに困惑しながらも、彼らの心を音楽で開こうと試みる...
 評判通りの佳作でした!
 マチュー先生のキャラや教えが、金八先生みたいな説教臭いものではなかったのが良かった。もっともらしい教訓を垂れながら、ベタベタ・ズカズカ子供たちの心に踏み込んだりせず、あくまで音楽で子供たちの興味を惹き、歓びを与えるやり方に共感。貧しい家庭から、厄介払いのように預けられて、退屈や虚しさ、寂しさをイタズラや反抗で紛らわしていた子供たちが、だんだんと音楽で屈託を忘れ、素直になっていくプロセスが、とても楽しく感動的に描かれています。
 さあ泣け!なベタベタしいお涙ちょうだいな要素は全然ないのに、要所要所で涙腺が緩んでしまう。
 問題児だけど天使の美声を持つピエールが、イタズラの罰としてコーラスから外され、悲しそうにションボリしてたら、マチュー先生に許されて、嬉々として歌うシーン。誰かに許される、必要とされる喜びが伝わって、胸がジーンとなりました。
 あと、学校を去るマチュー先生に、姿を現さない子供たちからの別れの紙飛行機が降り注ぐシーン。土曜日になると親が迎えにくると信じていた孤児のペピノが、マチュー先生を追いかけて旅立つのが土曜日だった、というのも泣かせるエピソード。死んだり病気で泣かせようとするのは嫌いだけど、こんな優しい温かい幸福には、素直に泣きたいと思う私です。
 けなげでしょ!頑張ってるでしょ!な子供は何かウザいけど、素直になる方法を知らないだけで、本当は無邪気で無垢な悪ガキは、可愛い。イタズラや反抗している時でさえ生き生きとした生徒たちが、みんな愛しくなります。寂しい境遇でも、同情を媚びるような哀しい様子はほとんど見せず、常に元気で逞しい彼らは、見ていて気持ちよく微笑ましいです。
 知らず知らず目頭を熱くさせるのに、子供たちの歌声も大きな役割を担っています。まさに、エンジェルヴォイス。天使の歌声。汚れのない澄んだ歌声に、心がデトックスされます。
 ピエール役、ジャン・バティスト・モニエは、実際に奇跡的な美声の持ち主とか。
    
 絶世の美少年ってわけではないけど(内田朝陽に似てる?)、声だけでなく演技も素晴らしかった。成長した最近の彼は、ちょっとカツーン系の少年になってるような?
 チビ&デブ&ハゲの救世主マチュー先生も、いい味だしてました。
 ピエールの上を行く危ない超問題児モンガンが、ちょっとブサ可愛かった。彼のオゲレツな歌が笑えた。
 強烈だったのが、校長先生。戸塚ヨットスクールも真っ青な、恐怖の人権無視体罰指導!強権的な上、ズルくてセコくて最悪のジジイなんだけど、何かビミョーに笑える。そこはかとなく悪辣さがコミカル風味になってて、ヒドいことをしても不快ではないのが、不思議なキャラになってました。
 成長して高名な音楽家になったピエールに、ジャック・ペラン。素敵なおじさま。名作「Z」とか若い頃の彼って、ちょっとオーランド・ブルーム似?
 
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