「それでも、やっぱりパパが好き」
70年代後半のボストン。双極性障害を患う夫キャムの代わりに働いている妻マギーは、資格を取るためキャムに娘二人の世話を託し、単身ニューヨークへ。キャムは病気のみならず、育児とも奮闘することになるが…
大好きなマーク・ラファロ主演作です。マークはこの作品で、今年のゴールデングローブ賞の主演男優賞(コメディ部門。オスカーでは「スポットライト」のほうで助演男優賞候補になったけど)にノミネートされました。劇場公開心待ちをにしていましたが、早々とDVDスルー。
マーク・ラファロ、とにかく可愛いです!今、世界一可愛い中年男といっても過言でもはないかも。可愛いといっても、アイドルやイケメン俳優が演出する偽造臭がプンプンする男ぶりっことは違い、マークの可愛さはナチュラルな温かさと優しさに包まれています。それこそがマークの類まれな魅力。絶対いい人!と確信できる数少ないスターです。
温かい、優しいマークですが、熱血でちょっと獰猛なところもまたチャーミング。まさに熊みたい。デディベアの愛らしさと、ヒグマの猛々しさを併せ持ってる男。この映画でも、癒される優しさとヤバすぎる荒っぽさに中間がなくて、ファンは魅了されつつ翻弄されます。とにかくマーク、ハイテンションでエキセントリックです。
双極性障害(いわゆる躁鬱病)…オリジナルタイトルの“Infinitely Polar Bear ”(無限大のシロクマ、と訳せばよいのでしょうか?)は、双極性(bipolar)とシロクマ(polarbear)をかけたものだとか。躁鬱なクマみたいなパパを天衣無縫に、自由奔放に演じてハチャメチャ大暴れのマーク。目がテン、お口ポカ~ンになってしまう姿や言動てんこもり。特にドン引きしつつ笑えたのは、赤い海パン一丁で自転車に乗ってわめきながら妻子を追っかけてくる姿。
滑稽だけど、怖すぎる!八つ墓村の山崎努級に怖かった。実際にアレやられたら、家族でも警察に通報するわ~あのシーンだけでも、マークはやっぱ名優!と感服した。あれ、キムタクや西島秀俊にやれっつっても絶対ムリでしょうし。
奇行妄言の数々、病気のせいとはいえ、あれは本人以上に周囲がキツいよな~。よほどの愛がないと、付き合いきれない深刻な病です。マークだから笑えて魅力的に見えたけど、ヘタな俳優なら単なる迷惑な人になりかねません。困ったちゃんだけど、守ってあげたい、あげなきゃと幼い娘たちの母性本能をくすぐるデリケートさ、可愛さを、あざとくなく出してるマークです。娘たちに置き去りにされてショボンとしてるマークの世にもみじめな表情、雰囲気が、胸キュンすぎ!あんな顔されちゃあ、ほっとけませんよ~。ズルい!とさえ思った。
100%男、男濃度が特濃、というのもマークのチャームポイント。全身から男臭さが漂ってます。相変わらず毛むくじゃらなマーク。私、基本的には胸毛が苦手なのですが、マークのそれはモフモフな感じで好き。奥さんとやたらヤりたがるところも、精力満タンの男って感じで素敵。セックスに興味なさげな草食系イケメンが蔓延る中、精気ある肉食っぷりもマークの武器でしょう。優しくて癒し系だけど男くさくてエッチ大好き、なんて理想的な男じゃないですか。
マークのファッションも珍奇にカラフルで目に楽しかったです。先述の赤い海パン、シャツも半パンも全身グリーン、赤いラガーマンポロシャツとか、ぶっ飛んだ精神を表しながらもso lovelyでした。あと、マークの優しい穏やかな声も大好き!今回はワーワー怒鳴って大騒ぎしてばかりなのですが、いつものソフト&スウィートヴォイスもちゃんと聞けました
でも、双極性障害やその社会的対応などに関しては、ほとんど触れてなかったのが残念。躁鬱病ってなぜ発症してしまうんだろう、とか、どう家族が見守ればいいのだろう、とか、そういったことが気になる方には、あまり参考にならない映画です。
あと、マギーが幼い娘二人を躁鬱病の夫に押し付けて、ひとりでニューヨークに単身留学って…あれって児童福祉に反してるどころじゃないのでは?!よく事件・事故が起こらなかったな~。フツーは起きるし、学校や地域福祉が気づかないなんて異常事態。マギー、ワタシ的には無責任で身勝手なネグレクトマザーとしか思えなかった。ラストの彼女の選択も、ええ?それでいいの?!と呆れた。あんなパパとママで、娘たちがすごく気の毒だった。娘たちがしっかり者で愛情深く、被害者顔せずに強く明るく現実を受け入れてるところが救いになりました。でも、愛して守ってあげるのは、子どもではなく親の役目ですよね~…
↑「グランド・イリュージョン 見破られたトリック」が近日日本公開!マイティ・ソー最新作にも、マーク扮するハルクが登場!
70年代後半のボストン。双極性障害を患う夫キャムの代わりに働いている妻マギーは、資格を取るためキャムに娘二人の世話を託し、単身ニューヨークへ。キャムは病気のみならず、育児とも奮闘することになるが…
大好きなマーク・ラファロ主演作です。マークはこの作品で、今年のゴールデングローブ賞の主演男優賞(コメディ部門。オスカーでは「スポットライト」のほうで助演男優賞候補になったけど)にノミネートされました。劇場公開心待ちをにしていましたが、早々とDVDスルー。
マーク・ラファロ、とにかく可愛いです!今、世界一可愛い中年男といっても過言でもはないかも。可愛いといっても、アイドルやイケメン俳優が演出する偽造臭がプンプンする男ぶりっことは違い、マークの可愛さはナチュラルな温かさと優しさに包まれています。それこそがマークの類まれな魅力。絶対いい人!と確信できる数少ないスターです。
温かい、優しいマークですが、熱血でちょっと獰猛なところもまたチャーミング。まさに熊みたい。デディベアの愛らしさと、ヒグマの猛々しさを併せ持ってる男。この映画でも、癒される優しさとヤバすぎる荒っぽさに中間がなくて、ファンは魅了されつつ翻弄されます。とにかくマーク、ハイテンションでエキセントリックです。
双極性障害(いわゆる躁鬱病)…オリジナルタイトルの“Infinitely Polar Bear ”(無限大のシロクマ、と訳せばよいのでしょうか?)は、双極性(bipolar)とシロクマ(polarbear)をかけたものだとか。躁鬱なクマみたいなパパを天衣無縫に、自由奔放に演じてハチャメチャ大暴れのマーク。目がテン、お口ポカ~ンになってしまう姿や言動てんこもり。特にドン引きしつつ笑えたのは、赤い海パン一丁で自転車に乗ってわめきながら妻子を追っかけてくる姿。
滑稽だけど、怖すぎる!八つ墓村の山崎努級に怖かった。実際にアレやられたら、家族でも警察に通報するわ~あのシーンだけでも、マークはやっぱ名優!と感服した。あれ、キムタクや西島秀俊にやれっつっても絶対ムリでしょうし。
奇行妄言の数々、病気のせいとはいえ、あれは本人以上に周囲がキツいよな~。よほどの愛がないと、付き合いきれない深刻な病です。マークだから笑えて魅力的に見えたけど、ヘタな俳優なら単なる迷惑な人になりかねません。困ったちゃんだけど、守ってあげたい、あげなきゃと幼い娘たちの母性本能をくすぐるデリケートさ、可愛さを、あざとくなく出してるマークです。娘たちに置き去りにされてショボンとしてるマークの世にもみじめな表情、雰囲気が、胸キュンすぎ!あんな顔されちゃあ、ほっとけませんよ~。ズルい!とさえ思った。
100%男、男濃度が特濃、というのもマークのチャームポイント。全身から男臭さが漂ってます。相変わらず毛むくじゃらなマーク。私、基本的には胸毛が苦手なのですが、マークのそれはモフモフな感じで好き。奥さんとやたらヤりたがるところも、精力満タンの男って感じで素敵。セックスに興味なさげな草食系イケメンが蔓延る中、精気ある肉食っぷりもマークの武器でしょう。優しくて癒し系だけど男くさくてエッチ大好き、なんて理想的な男じゃないですか。
マークのファッションも珍奇にカラフルで目に楽しかったです。先述の赤い海パン、シャツも半パンも全身グリーン、赤いラガーマンポロシャツとか、ぶっ飛んだ精神を表しながらもso lovelyでした。あと、マークの優しい穏やかな声も大好き!今回はワーワー怒鳴って大騒ぎしてばかりなのですが、いつものソフト&スウィートヴォイスもちゃんと聞けました
でも、双極性障害やその社会的対応などに関しては、ほとんど触れてなかったのが残念。躁鬱病ってなぜ発症してしまうんだろう、とか、どう家族が見守ればいいのだろう、とか、そういったことが気になる方には、あまり参考にならない映画です。
あと、マギーが幼い娘二人を躁鬱病の夫に押し付けて、ひとりでニューヨークに単身留学って…あれって児童福祉に反してるどころじゃないのでは?!よく事件・事故が起こらなかったな~。フツーは起きるし、学校や地域福祉が気づかないなんて異常事態。マギー、ワタシ的には無責任で身勝手なネグレクトマザーとしか思えなかった。ラストの彼女の選択も、ええ?それでいいの?!と呆れた。あんなパパとママで、娘たちがすごく気の毒だった。娘たちがしっかり者で愛情深く、被害者顔せずに強く明るく現実を受け入れてるところが救いになりました。でも、愛して守ってあげるのは、子どもではなく親の役目ですよね~…
↑「グランド・イリュージョン 見破られたトリック」が近日日本公開!マイティ・ソー最新作にも、マーク扮するハルクが登場!