まつたけ秘帖

徒然なるままmy daily & cinema,TV drama,カープ日記

大奥’83 おんな三界に家なし

2009-01-30 | 大奥’83
 五代将軍・綱吉の時代に突入!
 ※ネタバレ注意!
 
 第十八話「女の髪は象をもつなぐ」
  お伝・・・星野知子
  徳川綱吉・・・津川雅彦
  柳沢弥太郎・・・あおい輝彦
  万里小路・・・小林哲子
        ・
  桂昌院・・・淡島千景
        ・
  酒井忠清・・・神山繁
  信子・・・司葉子

 オープニングも華やかに重厚にリニューアル。トンデモ母子・綱吉&桂昌院の大暴れぶりが、怖くて面白い時代のスタートです。
 大奥に入る綱吉の正室・信子と、嫡男・徳松の生母・お伝。正妻と妾という立場ですが、お互い譲り合って仲良くしている二人です。司葉子は、ほんと臈たけた貴婦人って感じです。星野知子は、美人ですがデカい!着物とカツラが似合ってなくて、時代劇向きじゃないなあ。演技も、すごく一生懸命だけど、かなり大根です。

 津川雅彦の、おこない澄ましたエロ将軍ぶりが、ネットリ濃すぎてR指定ものです。苦手な俳優ですが、名優だとは心から思う。彼は後年の大河ドラマ「吉宗」で、綱吉を再演しましたよね。たぶん、この大奥83での名演が、NHKのスタッフにも強烈なインパクトだったからだと思います。
 今や将軍の母で怖いものナシな桂昌院、その冷酷非情さは誰はばかることがありません。超マザコン綱吉は、ママの言いなりだし。おまえは女、いや人間ではない、子供を生む器ぢゃ!と、田嶋妖子先生が聞いたら憤激ものな、桂昌院のお伝への人権蹂躙ぶりときたら。ひ、ひどい!
 鬼婆な桂昌院の子分・小山&荻島コンビも、これまた見るからに性悪なババアども。桂昌院の威光を笠に、お伝だけでなく信子まで軽んじるイヤミったらしい増上慢ぶりが、笑えるほど憎々しいです。
 インド?から江戸にやってきた象さんが、上様の御前で大暴れ!勇ましく立ち向かう上様ですが、象に踏まれても大丈夫なのは筆箱だけです(古っ)。
 取り乱すお伝を、森の木陰でなだめる柳沢弥太郎(後の吉保)。二人は、どうやら想いを通わせていた仲だったみたいです。来世です、と柳沢。まるで郷ひろみと聖子みたいな二人ですね。

 お腹さまに出世したお伝にパラサイトする、お伝の父&姉(宮尾すすむ&広田レオナが珍演)の卑しいオネダリキャラも、ムカつくけど笑えます。
 お世継ぎの生母とはいえ、人間らしい生き方を否定された人生に疑問を覚え始めるお伝に、徳松が重い病に伏せるという不幸が襲いかかり...
 不幸の前兆のような大地震の中、病の徳松を抱きしめるお伝...で、セ・フィニ~♪

 第十九話「姑は猫千匹」
  信子・・・司葉子
  お伝・・・星野知子
  徳川綱吉・・・津川雅彦
  柳沢弥太郎・・・あおい輝彦
  万里小路・・・小林哲子
  おくら・・・斉藤絵里
       ・
  関取・・・荒勢
  隆光・・・日下武史
  桂昌院・・・淡島千景

 今回のオープニングクレジットは、とても不思議な感じ。前回同様、お伝がヒロインなのに、あまり出番のない信子がトップになってます。女優の格とか、いろいろ大人の事情があるのかな。この先の司葉子と淡島千景の中ドメ・トメとかも。
 さて、徳松重態で江戸城内は暗澹とした空気が。お伝は息子を看病することも許されず、子供を産む器の仕事しろ!と、鬼婆な桂昌院に無理やり上様の褥へ。寝所へ向かう途中の廊下で、子作りどころじゃないのにと浮かない様子で立ち止まるお伝を、早く行け!と突き飛ばす小山。くわ~ほんとヤな女だねえ!
 エッチに乗り気ではないお伝に、女はおまえだけじゃないぞ!と捨て台詞の上様。ひどい男ですねえ。桂昌院は、若い腰元おくらを新しい側女にしようと画策。荻島によるお床入りレッスンが面白かったです。
 前回は象さんのサーカス?でしたが、今回の大奥イベントは相撲。元力士の荒勢が、シコふみ披露。
 徳松が、あえなく他界。子を産まない女には用はない、とばかりな桂昌院の冷酷さや、分不相応なオネダリばかりしてくる父に、お伝の絶望感はMAX状態。
 女人禁制の山に誤って入ってしまったお伝の女中が、お伝の嘆願も空しく桂昌院の命令で打ち首!に。か、可哀想~!桂昌院、ほんと鬼婆!もう死んだほうがマシ!と、ついにお伝はプッツン。自らも山に入っちゃうという自殺行為に。
 桂昌院さまに惑わされないで!と、上様に決死の覚悟で諫言するお伝。今まで言いなりの人形みたいだったお伝の反逆に、桂昌院は大激怒!こんな女、斬れ斬れ早う斬れ~!と、上様に迫ります。刀を構えた上様は...
 将軍の側室という華やかだけど虚しい身分を捨て、大奥を去るお伝。寂しい森の中へと入ってゆく彼女の、どこか安らいだ表情...で、セ・フィニ~♪

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大奥’83 Lの魔界!

2009-01-29 | 大奥’83
 家綱編も、いよいよラスト...
 ※ネタバレ注意!

 第十六話「断崖に立つ女」
  浅宮顕子・・・中野良子
  徳川家綱・・・田中健
  徳川綱重・・・沖田浩之
  お島・・・荒木由美子
  矢島局・・・大塚道子
       ・
  桂昌院・・・淡島千景
       ・
  酒井忠清・・・神山繁
  隆光・・・日下武史
  天樹院・・・加藤治子
  飛鳥井・・・草笛光子

 家綱との引き裂かれた仲、そして不治の病。まさに不幸のドン底な顕子。
 顕子の尽力で、念願だった日光東照宮に参拝できた家綱。夜陰にまぎれて、家綱の寝所にお島を送り込む矢島局。乳兄妹同士のままでいたほうが、と迷う家綱ですが、妹なんかじゃない、抱いて!と迫るお島に、ま・いっか、みたいなノリでお情けを。

 ↑矢島局、こ、怖い...
 腰元スパイの密告で矢島局の企みを知った天樹院(家光の姉・千姫)、順性院(家光の次男・綱重の母)、桂昌院(家光の三男・綱吉の母、あのお玉ちゃんです)の三婆が、打ちそろって大奥に乗り込んできます。さすがの矢島局も、三婆には平身低頭せざるを得ません。
 三婆の中でもとりわけキツそうなのが、お玉ちゃんこと桂昌院。天樹院は、身分柄いちばん威張ってますが、もともと将軍の姫君なためか、どこかおっとりした余裕がある。順性院は、わりと人が善さそうだし。そこへくると桂昌院は、冷たくて険があって腹黒そうで怖いです。腰元スパイは、桂昌院の回し者だったし。言い逃れしようとする矢島局をピシャリと一蹴し、早く厳罰を!と天樹院にせっつく非情な桂昌院。東照宮で淫らな行為はけしからん!と、お島を不埒な遊女呼ばわりして怒る三婆ですが、いちばん悪いのは慎みのない上様だよなあ。
 追放になりかけた矢島局母娘を、顕子が救います。顕子の嘆願に、天樹院と順性院は迷いつつも尊重する姿勢を見せますが、桂昌院だけは冷ややか。お玉ちゃん、ほんとヤな婆になったねえ。綱吉を将軍にしたい桂昌院にとって、家綱の子を産むかもしれないお島は目障りな存在、だから矢島局母娘を追っ払いたいのだ、と飛鳥井は明察します。

 いっぽう、顕子に片想いなストーカー綱重は、すげなく義姉に拒まれ、この性悪な京女が~!と怨み節。勝手な思い込みといい、プッツンして罵詈雑言といい、綱重くんってアブない男です。顕子はホント、いい迷惑!
 顕子と綱重のことを、また腰元スパイから知った桂昌院の策略で、江戸城内にはスキャンダラスな噂が。そのことの責任をとる形で、自害に追い込まれる綱重(切腹ではなくリストカット!)。怪しげな祈祷が笑える邪僧・隆光のお告げ通り、邪魔な綱重がいなくなって桂昌院はご満悦。淡島千景、黙ってれば上品で可愛いらしいおばあちゃまって見た目ですが、役は意地悪なんて生ぬるいレベルではなく、ほんと冷酷無情で怖いです。大奥83最凶キャラかも…

 お島が懐妊!でも、無事に産めるわけがなく、やられたらやり返すとばかりに、飛鳥井がお島に迫ります。お島、自分から階段をゴロゴロと!またスローモーション!これ怖いからヤメテー!
 お島を流産させたのは私です、と上様に告白する飛鳥井。ふ~ん、とスルーしちゃう上様。え~!?やっぱ上様って、アレなのかなあ。狂乱する矢島局に上様は、大奥を去れと軽やかに通達。もっと早くそうすればよかったのに!ほんと上様って、何もかもがズレまくってます。そのせいで、みんな大不幸じゃん!
 目が見えなくなる顕子ですが、何とか家綱の肖像画(そっくり。上手!)を描き終えます。飛鳥井は、不幸な顕子が不憫で慟哭。
 取り乱すことなく、気高い心を保ったまま顕子は、滝壺の断崖から...
 上様に、顕子の遺した肖像画を差し上げる飛鳥井。死んじゃったの?ふ~ん、みたいな上様に、顕子の想いは届いたのでしょうか...
 辛い日々だったのに、なぜか顕子の幸せそうな姿しか思い出せない飛鳥井の涙...で、セ・フィニ~♪
 しかしまあ、女たちの私利私欲やエゴ、プライドのせいでジャンジャカ水子にされちゃう上様の御胤が可哀想!大奥の女たち、徳川家の弥栄のために仕えてるとは思えません。

 第十七話「女の情に蛇が棲む」
  おせん・・・木ノ実ナナ
  お波・・・大場久美子
  お三輪・・・森田理恵
      ・
  お道の方・・・新藤恵美
  音羽・・・野際陽子

 大奥サスペンス劇場その二。サブタイトルが期待を抱かせます。
 おせんとお波は、同じ田舎から大奥奉公に上がった親友同士。お波は御年寄・音羽の部屋子に出世するが、おせんとは変わらぬ友情を誓い合う。折りしも大奥は、真夜中に見目麗しい女中たちが剃刀で顔を切られるという事件で震撼中。面妖な犯人の正体を突き止めるため、音羽の指令でお波は捜査に乗り出すが...
 大奥といえば、女だけの世界。そこには当然にように、女だけの淫靡で妖しい愛が...めくるめくLの世界!男同士と違って、女同士はネットリしてて、しかも攻撃的で、何か怖い。レズシーンは、R指定ものなヤバさです。
 火事で火傷を負った顔を、お面を被って隠す上臈たちも、妖しくて怖い。オナベな木の実ナナと色狂い熟女な新藤恵美のラブシーンも怖い。腰元探偵コメットさんは、すごく可愛いです。野際陽子は、大奥キャリアウーマンって感じでカッコいいです。野際さん、意地悪な姑役より、こーいう役のほうが似合うと思う。
 大奥を退がり、おせんの遺骨を持って田舎へ帰るお波の姿...で、セ・フィニ~♪
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汚れた星条旗

2009-01-28 | 北米映画 00~07
 「告発のとき」
 退役軍人ハンクは、やはり軍人である息子マイクがイラクから帰還後、失踪したという知らせを受ける。女刑事エミリーと協力して息子を探すハンクだが、やがてマイクは無残なバラバラ焼死体で発見され...
 背後にある大きな力の隠蔽や圧力に屈せず、謎を解き真相を明らかにしようとする主人公...ちょっと松本清張の社会派ミステリっぽくて面白かったです。いかにも娯楽ハリウッドサスペンス!みたいな、ド派手さやトリッキーな展開やシーンもなく、淡々と静かで硬派な作りだったのも良かったです。思ってたほど暗くないけど、やはり重い内容ではあります。決してスカっと楽しい映画ではありません。こんなヒドい話、あえて映画にする必要あるのかな、ネタにしなくてもいいのでは、とも思える。
 アメリカのイラク攻撃の是非を問う内容ではなく(もちろん、いろいろ考えさせられますが)イラクで悲惨な体験をした若い兵士たちの、アメリカに戻ってからの心の問題、いわゆるPTSDを描いているところが興味深いです。よその国をメチャクチャにした上に、自国の若者たちまでメチャクチャにしちゃったイラク戦争は、ほんと何だったんだろうと暗澹となってしまいます。
 事件の真相と犯人には、え!マジかよ?!と呆気にとられてしまうほど、しょーもなさすぎる動機。それがPTSDの深刻さと救いのなさを物語っていて、ほんと息が苦しくなってしまう真実です。
 日本の自衛隊員もそうですが、米兵も入隊基準がかなり低い?健康で屈強なら、誰でも(前科者でも!)下っ端軍人にはなれる、みたいなところが怖いです。凶暴で残忍な異常性質者なんかも平気で入隊させてそうだし。日本など外国で凶悪事件を起こしてるのは、そんな連中なんだろうなあ。オバマさん、何とかして!
 
 日本ではハリウッドの名優、というより“BOSSの人”としてのほうがピンとくる存在となってるトミー・リー・ジョーンズが、この映画でオスカーにサプライズ・ノミネートされたのも記憶に新しい。日本の俳優なら、必死の熱演!になるところを、トミーおぢさんは終始鬼の無表情で、余計な動きも喋りもせず寡黙に主人公ハンクを演じてました。真実を求めつつも、もう何もかも知ってるような、すでに絶望しているような疲れ果てた表情が、痛ましくも秀逸でした。
 女刑事エミリー役は、シャーリーズ・セロン。男なんか豚野郎!男なんかに負けるか!な役が多い最近のシャー子さん。せっかくの美貌も、それを利用どころか恥じるように隠す傾向にもあるようで、もったいない。シャー子さん自身も美人ゆえに、エミリーみたいにヤな目にいっぱい遭ったんだろうなあ。美人もつらい?
 軍人役で、ジェームズ・フランコが。でも、トミーおぢさんを軍の寮内に案内するだけの軍人役!超チョイ役じゃん!もう終わり!?な出番の少なさにトホホあんなチョイ役、フランコくんじゃなくてもいいじゃん!でも、ミリタリー服&坊主頭が似合っててカッチョE~
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毒婦の叫び “テメーらみんな金髪豚野郎だ!”

2009-01-26 | 日本のドラマ(単発)
 今年は松本清張生誕100周年だとか。それを記念して各TV局や映画会社が、清張作品を次々と映像化。その先陣を切ったのが、このテレビ朝日の「疑惑」。岩下志麻&桃井かおり主演の映画版が有名ですが、TV版はどうだったかというと...
 真夜中の埠頭で、資産家夫婦の乗った車が海に転落。生き残った妻・球磨子に、多額の保険金目当てで夫を殺したという疑惑がかけられ、マスコミは彼女を希代の悪女として糾弾。やがて球磨子は逮捕され、彼女の国選弁護人となった佐原は事件を洗い直し、新事実を探り出すが...
 面白かったです。何か笑えるドラマでした。コメディじゃないのに。シリアスな社会派サスペンスなはずなのに。球磨子に扮した沢口靖子、その激演はヘタなお笑いタレントの半端な芸を凌駕するオモロさでした。
 かつての清純派、お嬢様女優の沢口さん、見事にキワモノ女優へと進化を遂げましたね。しかし老いたとはいえ、やはりスゴい美人。フツーにキレイな松嶋なな子とか竹内U子、仲間ユキエらとは違います。その崩れかけた腐りかけた美貌が、壮絶で不気味な妖気を放っていて、怖い~!
 沢口さん、演技は万年大根です。一生懸命やってる感はヒシヒシと伝わるんだけど。声が良くないのかなあ。黙ってたら妖怪ちっくで妙な凄みもあって怖いけど、喋ったらトホホ、みたいな。でも、なかなかの怪演珍演で、初めて彼女に瞠目させられました。記者会見でのプッツン罵詈雑言や、拘置所内で暴れたりする姿は、何だか泰葉みたいで大笑い。沢口さん、たぶん泰葉の狂態を演技の参考にしたのでは?魔性の女にもアバズレにも見えないけど、美人になった泰葉には見えます。
 
 球磨子を実は可哀想な悲しい女、なキャラにしてしまっていたのが、とても残念。おかげで、藤田まことのはぐれ刑事みたいな人情ものっぽさで終わってしまった。球磨子がいい人になっちゃうなんて、朝青龍がいい人になるのと同じくらい、ありえな~い!つまんな~い!です。最後の最後まで、どーしようもないズベ公だった映画版の桃井かおりのほうが、やはり演技的にもキャラ的にも深くてインパクトがあります。
 それにしても???だったのは、球磨子が夫の真実を秘していたこと。あんなに死刑になることを恐れ、何が何でも無罪になってやる!だった彼女なのに、なぜ隠していたのか。愛のため?うう~ん、ヘンに愛情人情を持ち出しちゃったせいで、話にも球磨子のキャラにも矛盾が生じたような...
 佐原役の田村正和。すっかりお爺さんになりましたねえ。年末年始は、やたらと主演作が放送されたけど、大丈夫なのかなあ。あまりご壮健そうには見えないので。同じ老人でも、共演の津川雅彦のほうがピンピンしてる。劇中の老体にムチ打つ演技に、無茶はやめて!死んじゃう!と心配になりましたが。バーでピアノ弾いたり、お爺さんになっても相変わらずカッコつけてるところは、もうお笑いの域です。
 ラストの佐原の最終弁論、まるで人情小話を朗々と聞かせてるみたいでしたねえ。まったく反論しない検察側が不可解。まるで、大物俳優MASAKAZUに逆らえない小物俳優、みたいな感じでした。
 女記者役の室井滋。彼女、善良な女よりもヤな女やらせたら断然光ります。球磨子の死刑判決に安心&大喜びするシーンなど、うわ~ほんと性悪女!とドン引きさせるほどイヤ~な顔するんですよね。やっぱ演技巧者!
 ライターで顔を焼かれてギャー!な若村麻由美、コズルくてセコくて無能な警察官僚というオハコ役の渡辺いっけいなど、脇役陣の好助演も印象的です。
 桐野夏生の狂笑作「グロテスク」は、沢口靖子&若村麻由美コンビでドラマ化してほしいかも。
 いまイケメンブームなので、清張作品もどーせならイケメン♂パラダイスにしちゃえばいいのに。おこちゃまドラマより、彼らにとっても挑戦しがいがあると思うし。ワタシ的に観てみたいのは...瑛太で「夜光の階段」、坂口憲二で「彩り河」、小澤征悦で「張込み」、妻夫木聡で「わるいやつら」、櫻井翔で「球形の荒野」、福士誠治で「かげろう絵図」、池松壮亮で「或る『小倉日記』伝」、竹野内豊で「砂の器」...かな。
 
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君は僕の光どんな時も~♪

2009-01-22 | 韓国映画
 「ユア・マイ・サンシャイン」
 老母と二人暮らしの冴えない独身男ソクチュンは、娼婦のユナと恋に落ち結婚。幸せな日々に有頂天となるソクチュンだが、ユナに夫がいたこと、そして彼女がエイズに感染していたことが判明し...
 評判通り、なかなかの佳作でした。暗い悲劇になりがちな内容、おまけに韓国映画なのに、全然お涙調ではなく、むしろ陽気で楽しい作りになっていたのが良かったです。もちろん泣かせるシーンもあって、ラスト近くの刑務所での面会シーンとか、冷血人間の私としたことが涙腺を緩めてしまいました。感動するシーンですが、これも泣け!泣け!なアザトイものではなく、見ようによってはソクチュンの激情は滑稽で、笑えるところに好感を抱けました。
 ソクチュンの一途な愛が、愉快かつ壮絶。あそこまで一点の曇りもなく人を愛せる、愛してしまうなんて、素晴らしいのと同時に怖くもある。ユナが娼婦だろうと夫がいようとエイズだろうと社会が冷たかろうと、ソクチュンには何の障害にもならないのがスゴい。愛は太陽、なくては生きてゆけないもの。私も誰かとっての太陽になりたいけど、すごい重荷でもあるよなあ。ソクチュンの愛は、かなりヘヴィだもんね。ユナは幸せ者だけど、責任も重大です。
 韓国って恐ろしい国だよなあ。実際のニュースでもおなじみ、事件の犯人がマスコミの前で晒し者にされるところとか。あと、チョン・ジョンミョンの単発ドラマ「花喫茶 純情」とかでも出てきた、あのデリヘルみたいな喫茶店とか、売春街の飾り窓とか、韓国って売春が合法なの?と思ってしまうほど堂々と商売してますよね。それにしても、やっぱ売春って怖い仕事だなと痛感。病気もそうだけど、ヘンな男に暴力振るわれたり殺されたりする危険性が高くて、リスキーすぎます。
 
 主演二人の好演を讃えたいです。
 ユナ役のチョン・ドヨン、さすがカンヌ映画祭女優賞を受賞した韓国随一の演技派女優。コケティッシュかつ哀感ある名演でした。ジメジメメソメソした涙涙な薄幸ヒロインではなく、どこか諦観したドライさと、でも初めての愛に夢中になる可愛さを、光と影を使い分けるように巧みに演じていて見事です。日本の同世代の女優に、彼女ほどの実力と女優魂がないのが残念ですね。
 でも何でウナは、娼婦に身を落としたのでしょう。あんなに可愛くて気立てがいいんだから、もっと真っ当な仕事できそうなのに。
 ソクチュン役のファン・ジョンミン。無知でダサいチョンガーという設定なのですが、全然イケてるんですけど?魔裟斗に似てる!太った魔裟斗、みたいで可愛い!朴訥で優しそうで、しかも屈強で精力絶倫そうな男らしいパワーがあって素敵です。今の時代、顔とスタイルがいいだけの軟弱で精子が薄そうな若い男より、ソクチュンみたいな男のほうが好き!な女、多いはず。
 ハッピーエンドだったので、とても後味が良かったです。二人とも頑張れ~!と、心からエールを送りたくなるラストでした。
 
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フルートは涅槃の調べ

2009-01-21 | 日本のドラマ(連続)
 古谷一行版の金田一耕助TVシリーズの一つ「悪魔が来りて笛を吹く」(全5話)を観ました...
 戦後間もない東京。宝石店の天銀堂で、店員10人が毒殺され宝石を奪われるという強盗殺人事件が発生。容疑者の一人として、元子爵の椿英輔が浮上する。だが椿は取調べ後に失踪、やがて自殺死体として発見される。死んだはずの父が姿を現し、母あき子や家族を怯えさせている、と娘の美禰子から依頼を受けた金田一耕助は、真相を探るべく椿邸に乗り込む。そこで彼を待ち受けていたのは、陰惨な連続殺人だった...
 77年の作品。32年も前!昔のドラマのほうが、やっぱ中身が濃いですね。すごく面白かったです。怪奇、猟奇、エロ満載で。大人向けです。
 辺境の村、絶海の孤島で起こる殺人事件に、おどろおどろしい因習や伝承を絡めた作品が多い金田一シリーズの中では、珍しく東京が主な舞台。でも、複雑で呪われた血縁関係が重要な鍵となってるのは同じ。禁断、禁忌という点では、最悪におぞましい人間関係かも。元華族の退廃と背徳が、隠微に毒々しい。まさにケダモノ!人間の道を踏み外すにもほどがある。
 被害者よりも、犯人が可哀想です。いや、いちばん可哀想なのは、椿子爵だよなあ。妻はあんなだし、毒殺事件の容疑者にされるし、恥辱屈辱まみれ。
 殺人トリックや、隠された人間関係を解き明かす金田一耕助ですが、彼って名探偵かなあ?あんなに殺されまくった後に犯人つきとめても意味ないじゃん!未然に防いでこそ名探偵じゃないでしょうか。でもまあ、それじゃ話が成立しないんだけどね。
 
 金田一耕助役の古谷一行、わ、若い~!金田一は古谷一行か石坂浩二しか認められない!というのが大方の意見。可愛くて知的な石坂金田一も悪くないけど、私は男むさい古谷金田一が好きなんです。若い頃の古谷さん、♂フェロモンあるゴリラ顔で、まさに私好みなので。キャラも、明るくてトボけてて可愛い。金田一の特徴である髪ボサボサも、不潔感がなくてツヤツヤしてて、キレイにウェーブのかかったオシャレな髪型に見える。もう金田一やるにはキツすぎるので、石坂浩二みたいに無茶な復活はしないでね古谷さん!
 他の出演者も濃いです。
 事件の最重要人物といえる椿あき子夫人役の草笛光子(最近、大奥83や雷蔵の映画などで、やたらお会いしてます)。心は無垢な童女、体は淫蕩な熟女という因果な女を熱演(怪演?)。夜中に独りでオシッコにも行けないお嬢様ぶりが怖いです。すごく美人に見えて吃驚。でも、草笛さんって強い女性ってイメージなので、呪われた運命に嫋々と流される女役は、ちょっと似合わないかなとも。
 椿子爵役の江原真二郎もインパクト強烈。あき子夫人の兄役の長門裕之、玉虫伯爵役の加藤嘉の無残な殺されっぷりが怖笑。怪しいけどオチャメなキャラの中山麻里も、いい味だしてました。刑事役のウルトラマンセブンこと森次晃嗣も、若くてカッコよかった。長門さんの息子役の男子が、結構イケメンだった。
 いちばん目立ってたのは、言うまでもなく使用人・三島役の沖雅也。彼って、やっぱ美男子ですねえ。あんなに暗くて重い翳りのある美男俳優、今の芸能界にいませんよね。顔だけでなく、上半身裸も美しかったです。
 動機は不明でも、犯人はすぐに分かります。あの人が、あんなフツーな役なわけないよなあ、と誰でも疑うだろうし。もっと無名で地味な役者にしたほうがよかったのでは?
 宝石店毒殺事件の元ネタである帝銀事件、事実は小説より奇なりな恐ろしいミステリーですよねえ。
 茶木みやこの主題歌“まぼろしの人”が、これまた独特な味のある曲。CDほしいなあ。
 
 「悪魔が来りて笛を吹く」もし洋画化されるとしたら、理想キャストはこうだ!
  金田一耕助・・・ジョニー・デップ
  美禰子・・・リース・ウィザースプーン
  三島・・・ガエル・ガルシア・ベルナル
           ・
  椿英輔・・・ケヴィン・スペイシー
  あき子の兄・・・ジェレミー・アイアンズ
  玉虫伯爵・・・イアン・マッケラン
           ・ 
  あき子・・・イザベル・アジャーニ
 
 こんなん出ましたけどぉ~?
 次は「獄門島」観ま~す♪
 
 
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エロのから騒ぎ

2009-01-19 | フランス、ベルギー映画
 「恋は足手まとい」
 19世紀のパリ。歌姫リュセットは、無一文の女たらしエドワールに夢中。エドワールは金持ちの令嬢と婚約するため、リュセットに別れを切り出そうとするが...
 お上品に気取ったブルジョア喜劇かと思ったら、あはは。すごくエッチでアホな艶笑コメディでした。さすがフランス人、いつの時代も恋とセックスは切り離せません。
 もとは舞台劇らしく、キャラの登場退場の仕方や絡みは舞台的。観客に向かって台詞を言うように、ときどき俳優たちがカメラ目線になるのも楽しい。衣装や小道具の使われ方や、屋敷や庭園などの美しく趣ある撮られ方などは、映画ならでは。ドレスとか花とか、とりわけ色づかいが鮮やかでエレガント。派手な成金ゴージャスさとは違うんですよねえ。
 話の内容は...小粋な恋の駆け引き?どこが!?エロバカどたばた騒ぎじゃん!必死こいて自分の不誠実さをごまかそうとするエロダメ男エドワールに、これまた下心ある男女が絡んできてテンヤワンヤするのが、なかなか笑えます。スケベでオゲレツな男女の痴態醜態を、上品な映像と流麗な音楽で描いてるのが独特な魅力を醸してます。
 
 出てくる奴らは、何かといえばハァハァ所構わずアヘアヘおっぱじめる色情狂バカップルなエドワールとリュセットを筆頭に、ノーテンキなアホばかり。特にリュセットに自作の歌を売り込もうとする音楽家が、とんだ道化者。バカはとことんバカな目に遭う、という姿は滑稽を通り越して残酷でもあります。
 豪華なキャストも魅力。
 リュセット役のエマニュエル・ベアール、彼女がここまでアホな演技するところ、初めて見ました。なかなかのコメディエンヌぶりでした。カエル顔も可愛いです。
 エドワール役のシャルル・ベルリング、髪は薄いし体ブヨブヨだし、女が夢中になるほど色男には見えませんが、実際のスケコマシってスゴい男前じゃなく、あんな一見人が善さそうな男なんだろうな、というリアルなセコさをよく出してました。色と欲の間でアタフタかけずり回る姿は、浅ましくも愉快。ヤケクソ気味なスッポンポン姿が圧巻。
 ケンカっ早くて無教養な成金青年役は、「イザベル・アジャーニの惑い」のアドルフことスタニスラス・メラール。暗くてスカした美青年、というイメージを打破するアホな演技に好感。笑顔が可愛い!スラッとした長身に、クラシカルな紳士服が似合ってて素敵!
 音楽家役のパトリック・ティムシット、公爵夫人役のドミニク・ブランも好演。リュセットの妹役のジュリー・ドパルデューのアホっぷりも、かなりのものでした。成金青年の秘書役クレマン・シボニー(山崎裕太似)が可愛かった。
 映画の終わり方も、舞台風で小粋な演出でした。意外なカップリング成立も楽しい。それにしても。ヒマを持て余した金持ちたちって、色恋しか楽しみがないのか。他にもっとすることないの!?
 ミシェル・ドヴィル監督は、ミュウミュウ主演の「読書する女」も楽しい作品でしたね。
 
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熟年探偵のフルムーン推理!

2009-01-18 | フランス、ベルギー映画
 「アガサ・クリスティの奥さまは名探偵」
 おしどり夫婦トミー&タペンスが活躍する人気シリーズのひとつ「親指のうずき」が、フランスで映画化されました。やはりクリスティ原作の「ゼロ時間の謎」と同じ、パスカル・トマ監督作品。
 好奇心旺盛なブリュダンスは、夫のベリゼールとともに老人ホームに住んでいる彼の叔母を見舞う。やがて叔母が急死し、彼女の遺品である絵画に胸騒ぎを覚えるブリュダンス。そして老人ホームで出会った老女が失踪したことを知った彼女は、事件のにおいを嗅ぎ取り捜査に乗り出すが...
 親指のうずき、とは、マクベス夫人の台詞からの引用で、不吉な予感のこと、だとか。
 好奇心のうずきに動かされて事件解明に奔走するブリュダンスと、そんな妻を心配しつつサポートするベリゼールの熟年探偵ぶりが、洒脱で愉快。事件の謎そのものよりも、夫婦の優雅な隠居生活や小粋なやりとりが楽しいです。スリリングなサスペンス劇場と勘違いして観ると、ヒーリングフィルムのような田舎の美しい自然の映像や、まったりゆったりしたムードに、うつらうつらと睡眠誘導されるので要注意。
 コメディですが、ここで笑え!なシーンはほとんどなく、何気ない表情や行動、会話や風景が何となくヘンで笑える、という感じ。ブリュダンスと娘婿の、何か噛み合わないやりとりとか。叔母の葬儀での馬の様子とか。老人ホームの情景は、かなりアブなくて大いに笑えますが。叔母さんのブリュダンスへの態度が珍妙。
 ブリュダンス&ベリゼールが、二人とも魅力的です。
 
 好奇心の塊で行動的、クールで皮肉屋だけど愛らしいブリュダンスは、こんな奥さんいたら退屈しないだろうな、と思わせるマダム。ベリゼールは、のんびりしてて優しくて、しかもエリートで金持ちな老紳士。婦唱夫随な二人の、死ぬまで枯れそうにない愛情も素敵。二人とも孫がいるのに、現役に男と女なところもスゴい。さすがフランス人。あんなに夫婦仲良く、あんなに素敵な田舎の屋敷で、精神的にも経済的にも満たされた老後、憧れます。
 ブリュダンス役のカトリーヌ・フロは、ほんと名コメディエンヌですよね。もし黒木瞳がブリュダンス役やったら、気持ち悪いブリッコおばさんになるだろうに、フロおばさまは可愛いけど颯爽としててカッコいい。ハリウッドや韓国なら悪趣味になるだろうブルジョワライフやファッションも、エレガントでシック。さすがフランス女優です。ところでフロおばさまって、オードリー・ヘプバーンに似てる?オードリーの美度を低くして、ファニー度を高くした感じ、みたいな。
 ベリゼール役のアンドレ・デュソリエも、まさに理想のロマンスグレーって感じ。ED無縁!ヴァイアグラ無用!な元気さも、さすがフランス男。それにしても売れっ子デュソリエおぢさま、働き者ですよねえ。
 謎の老女役で、むかし懐かしなジュヌヴィエーヴ・ビジョルドが。すっかり婆さんになってて吃驚!
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love unpunctual

2009-01-15 | フランス、ベルギー映画
 「ジレンマの前座劇」
 フランソワ・オゾン監督の、約30分の短編映画。
 遅刻癖を直さない恋人ロゼットと別れる決心をするブリュノだが、友人ピエールに諭されたり、いざ魅力的なロゼットを前にすると...
 登場人物は、ブリュノ、ピエール、ロゼットの3人だけで、話もブリュノの部屋だけで展開。ちょっとした小舞台劇みたいです。
 恋愛や遅刻することについての、フランス人らしい哲学や考察が、なかなか面白いです。ワケワカメな小難しさはなく、なるほどね、とか、そんな考え方もあるのか、と聞いてて楽しかったです。正当性や誇りは愛を貶めるものなのか?と怒るブリュノに、正当性や誇り?そんなもの愛に似合わないと答えるピエール、とか。自分の価値観とピッタリ符合する恋愛って、やっぱ難しいのかな。その難しさを楽しめれば、恋愛の達人になれるのでしょうけど。
 それにしても、フランス人ってヤヤコシイ人種ですねえ。フランス人の若者って、フツーにあんな会話や考え方してるのかな。フランス人だから何となくオシャレに見えますが、日本人があんな会話してたら、カッコつけてんじゃねえよ!と失笑ものかも。
 
 人気男優ふたりが短い時間ながら、それぞれ魅力を発揮してます。
 ブリュノ役のルイ・ガレル。彼ってホント、超個性的ですよねえ。見た瞬間、強烈なインパクトを与える顔。ヘンな顔だなあと思ってたら、ふとした瞬間にハっとするほど美しく見える不思議な顔。それと、彼って映画界最強に美白美肌男優なのでは?彼もフランス男なので、酒もタバコもガンガン飲んで吸って不摂生してそうだけど。いったい、どんなケア&メイクしてるんだろ?
 許すべきか別れるべきか、それが問題だ、てな感じでハムレットみたいに悩んでるブリュノ。コミカル、とまではいかないけど、遅刻魔な恋人にイライラ、でも早く会いたい!でソワソワな、ちょっとツンデレな演技が可愛いルイルイです。そしてルイルイといえば裸王子。短編でも、やっぱ脱いでます。話の後半からラストまでは、ずっとパンツ一丁です。
 ピエール役は、007最新作の悪役も楽しみなマチュー・アマルリック。彼もホント、唯一無二な独特顔してますよねえ。でも、何か可愛い。大きな黒目がちのドングリ眼が好き。神経質なブリュノをからかったり優しく説教する年上の友人を、おちゃめに知的に演じてるマチュアマです。
 ピエールって、ただの友人なのかな?何となくゲイっぽかったけど。まあゲイの匂いは、オゾン監督の香水みたいなものですが。
 ロゼット役のヴァイナ・ジョカンテは、ジェニファー・コネリーにチョイ似で美人。三つ編みが可愛かった。
 それにしても遅刻癖と嘘つきって、魅力的な女にだけは許される病気?
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一枝梅①~⑥ ハート泥棒

2009-01-11 | 韓国のドラマ
 「イルジメ」鑑賞スタート♪

☆怪盗イルジメ登場
 アクロバットな身のこなしが素敵です。
☆神童?ウンチェ
 バカ兄シワンの代わりに謝罪するウンチェ。童女とは思えぬ賢く落ち着いた言動が、何か怖い...
☆悲劇の子供たち
 主人公のギョムをはじめ、子供たちが次から次へと悲惨な目に。韓ドラ、これ多すぎるよ。
☆車裂きの刑!
 出たー!こんな死刑、後片付けも大変そうだよなあ。
☆チャドルの母タン
 何かヤな女ですよねえ。不幸も同情できない。どんな理由があるにせよ、何の罪もない子供たちを悲しませたり傷つけたりするのは、人間失格です。
☆継子いぢめ炸裂
 引き取られたビョンシクの家で、継母と義兄シワンにイビられまくるチャドルあらためシフ。そのイヂメの手口は、笑えるほど古典的です。貧乏でもいい、セドルのもとへ帰りたいと泣きながら願うシフ、ほんと可哀想。
☆運命の男ふたり
 成長したヨンとシフ。
 ヨン=イ・ジュンギ。岩井志麻子先生をハァハァさせてる彼ですが、私は萌えないなあ。でも、アヒャアヒャした彼のアホな動きや表情や喋り方は、なかなか滑稽で笑えます。てっきり耽美で悲劇的な役だと思ってたので、アホ可愛いジュンギくんの演技に想定外な好感。
 シフ=パク・シフ。このドラマが初対面。中井キーチから脂を抜いて、橋ユキオを端正にした顔?涼しげな憂愁が、なかなかイケてます。
 それにしても。貧乏なのに栄養過多な肥満児みたいだったチャドルが、あのシフになるなんて。カンナさんも吃驚な変貌です。
 
 ↑シフの意地悪でアホな義兄シワンが、いい味だしてます。お義兄ちゃん応援♪
☆スクールいじめ炸裂
 シワン(こいつ、ガキの頃からホント性悪ですねえ。かなりアホなところが、ちょっと憎めないキャラでもありますが)ら貴族のバカ息子たちから、壮絶なイヂメを受けるヨン。イヂメを通り越して、ほとんど殺人未遂で怖い。あんまし苦にしてなさそうなヨンの、太い神経もスゴい。
☆ヨンVSシフ
 セドルを救うため金が必要になり、格闘賭博に出場するヨン。ヘタレな彼が、隠し凶器や下剤など反則技を駆使して勝つ姿が、卑怯ですが笑えます。
 対決することになってしまうヨンとシフ。おっとシフ選手、いきなり脱衣!オモオモ!す、すごい肉体だー!
 
 いったい普段なにをしてると、こんなカラダになるのでしょうか。俺の肉体を見よー!なシフくん、ヨンへの威嚇?それとも自慢?とにかく、こんなカラダの男にヘタレなヨンが勝てるわけもなく、ボッコボコにされちゃって...
☆裸弓
 必死で弓の稽古をするシフ、また上を脱いじゃった。ほんと、スゴいカラダです。今後も意味もなく必要以上に脱ぎサービスありかな?
★総括
 なかなテンポが良くて面白いです。でも最初の悲劇から一転、何だかドタバタコメディになっちゃてる?ヨンを筆頭に、アホなキャラが多いし。下品な下ネタも多いし。
 登場人物の中では、やっぱセドルが一番いい味だしてますね。シフとヨンへの無償の愛が泣けます。セドルは俺だけの親父だ!と、ヨンとシフがバトルすれば面白いのに。バカ親子ビョンシク&シワンも好き。
 パク・シフのモムちゃん、物語を吹っ飛ばしてしまうほどのインパクトです。
 
 モムちゃん界の新星パク・シフくん。今後の脱ぎも要チェキ♪
 
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