まつたけ秘帖

徒然なるままmy daily & cinema,TV drama,カープ日記

闘魂!あっちゃんカッコいい~

2008-07-31 | 日本のドラマ(単発)
 録画してたスペシャルドラマ「内藤大助物語 いじめられっ子のチャンピオンベルト」を観ただよ...
 いじめられっ子だった大助は、北海道から東京に上京。ひょんなことから始めたボクシングで、才能を発揮することに...
 ロッキーみたいな不屈のド根性もの、というより、いじめが主題みたいな内容?東京に出るまで大助が受けるいじめが、ほんと残酷でひどい。ボクシングでチャンピオンになることより、あのいじめに耐えたことのほうが、賞賛に値します。でもホント、卑劣な弱い者いじめって、何が楽しいんだろう?と思う。他人への思いやりや優しさが欠如した、荒んだ心を持った人が多いのが悲しい。
 それにしても。内藤大助をいじめた人たちは、このドラマを観てどんな感想を?何とも思わないんだったら、精神的におかしいですよねえ。あれが内藤をいじめた奴だよ!と、白い目で見られたりしてないのかしらん。
 いじめられてる小学生の男の子とのエピソード、あれはフィクションとしか思えないなあ。男の子のマンションに入りこんで彼を看病したり、男の子を自分のアパートに連れ込んで、いきなり後ろから彼に飛びついてズボンをズリ下ろしたり(いじめの痕跡を確かめるためですが)、すぐに抱きしめたり、ヘタすると猥褻目的の未成年誘拐男と疑われて、逮捕されても仕方がない内藤にハラハラさせられました。
 あと、いじめ男とのラストも、???だよなあ。あれがホントなら、内藤さんって聖人です。それにしても。あのいじめ男、ほんと怖かった!ラストフレンズのそーすけどころじゃない凶暴凶悪狂気じみたヴァイオレンスぶりに、戦慄!ちょっとイケメンだったけど。
 このドラマを観たのは、もちろん内藤大助のファンだからではなく、大好きな伊藤淳史が主演だからさ♪
 伊藤くん、すっげカッコよかったです!ヘタレ演技はワンパターンですが、ボクシングに打ち込む姿は、ほんと男らしくて今までとは別人みたいだった。本物のボクサーみたいな鍛えた体も立派!チビだけどガッチリ引き締まったナイスバディは、ちょっとガエル・ガルシア・ベルナルを彷彿とさせました。
 伊藤くんの中学・高校の制服姿も、そんなに違和感なかったです。my 甥ダミアンの友達には、サイババみたいなオッサン高校生もいるし。
 男らしく成長した(背は伸びないだろうけど)伊藤くんですが、顔は猿みたいで可愛い。黒目がちの瞳が相変わらずキレイ。厚い唇もセクシイです。まさに私好みの、理想のイケてるガッチビ猿!ブサイクな内藤の役にしては、かなりカッコかわいすぎる伊藤くんです。
 ちょっと善い人すぎる内藤の半生よりも、ドラマ的には非常識なヒール亀田兄弟のほうが面白いものになりそうだけど。ドラマ化の際は、亀田兄弟役は市原隼人、高岡蒼甫、溝端淳平、なんて似ても似つかない無茶なキャスティングを希望♪
  
 こんなにイケメンなんだから、もうヘタレ役は卒業して、大人の男役に挑戦してもいい伊藤あっちゃんです
 
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

どうしてトンバンシンギにハマってしまったんだろう?

2008-07-30 | 東方神起、SHINee
 もう私、東方神起なしでは生きられないカラダに...
 若い頃は、アイドルに血道をあげることなんかなかったのに。老いらくの恋?今はトンバンシンギに萌え狂ってます♪
 新曲“どうして君を好きになってしまったんだろう?”のプロモーションで、トンバンシンギが怒涛の音楽番組出演!
 まず、NHKのMJ。
 まだ解散してなかったんだ?なミス○ルとかは、さっさと早送りの刑♪トンバンシンギだけマンナゴシポヨ!
 みんな、相変わらず可愛くて爽やかですね。彼らの何が好きかって、やっぱ若い男らしい清潔感、かなあ。最近の日本のアイドルって、みんな貧相で薄汚いじゃん?
 毎回トンバンシンギになれなれしく接することができる、司会のラビット関根の娘がチョンマル羨ましい!楽器を練習してるので、いつかバンド組みたいです!と、トークは割と真面目でフツーで、ちょっと残念。ジュンスのおとぼけ発言は、お約束にしてほしい。
 で、君好きを熱唱。きれいな曲ですね。ノリノリのダンサブルチューン同様、バラードもチョア口パクじゃない美しいハーモニーなんて、某事務所のアイドル軍団には無理だもんね。
 切なく歌い上げるメンバーの中、とりわけユチョンの表情と歌声がユチョンって、独特のエロいフェロモンがありますよねえ。彼って俳優にも向いてるのでは?いつか役者デビューしてほしいものです。
  
 ↑ユチョンの新髪型が可愛いけど、ヘタな男が真似るとただのアキバ系になる危険性あり。ファイティ~ン!ユチョンの笑顔で夏を乗り切ろう♪
 つづいて、カウントダウンTV。
 意外にも、初出演!おめでとだんだんメジャーな音楽番組にも出られるようになってきてる?次は、某事務所の牙城?Mステを陥落(単独出演)、以前の屈辱を晴らそう!
 堂々1位の君好きを熱唱♪ジェジュンとユチョンが向かい合ってハモるところが、何かYAOI的ヴィジュアルで萌え
  
 ↑ユチョンの脇毛で、萌え納涼♪同じようなポーズ&衣装でも、TM何とかはキモいけど、ユチョンはエロ可愛い
 次は、ミュージックフェア。
 きゃ大好きな曲“Summer Dream”!楽しそうに歌って踊るメンバーが、可愛い!でも、ラップのところでユチョンが、PVみたいに股間を撫でなかったのが残念。
 そして、The M。
 メンバーの日本デビュー当時の苦労話が、再現ドラマに。おいおい~ぜんぜん似てねー!のはいいとして、もうちょっとイケメンにやらせろよ~!そのへんのADを集めてやらせた感じ。
 覚えた日本の四文字熟語。『幽体離脱...』by ジュンス が笑えた。ジュンスの、丁寧かつトボけた口調って、ほんと可愛いですよねえ。これが禁忌キッズの顔が浮腫んでるほうだったら、わざとらしくてイラっとするんだろうけど。
 日本女性を何て言って口説く?という質問に、ジュンス『俺じゃダメか?』ぜんぜんOKぢゃ~!ユチョンは照れながら、
          
 ぎゃー!めっちゃ可愛い~そーやって女をコマしてるのかよ?ユチョン、あんた魔性の男だよ...ちょっとふっくらして、顔も体つきも前より可愛く&大人の男っぽくなったユチョンです。
 トンバンシンギのTV出演、あとはヘイヘイヘイだけかな?司会者が苦手なので、これも録画してトンバンシンギの歌ってるところだけ観ます♪
           
 ↑最後にジュンスのセミヌードで納涼♪意外とほっそりしてるんですね。てっきりムチムチマッチョかと思ってた。
 年末の紅白の韓国枠、今年はボアを外してトンバンシンギでお願い♪
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ビョンホン 死中に活あり

2008-07-29 | 韓国映画
 「ラン・アウェイ」
 イ・ビョンホン、当時25、6歳ぐらいの時の主演作。
 一夜を共にした男女が、麻薬密売に関わる殺人を目撃してしまい、命を狙われ必死の逃亡を余儀なくされることに...
 いやあ、ビョンホン、当然のことながら、若い!でも、ちょっと織田ゆうじ的な暑苦しさが...彼は断然、現在のほうがイケてます。ビョンは、年齢とともに男の魅力が増す熟成タイプなんでしょう。
 ちょっと暑苦しいけど、すごく男らしい♂の匂いが充満してるのが、ビョンの素敵なところ。日本の25、6歳の男優なんて、みんなオコチャマだもんね。ビョンのファンにとっては、若い駆け出し時代だからこそのシーンや演技が、なかなか美味しい映画でもあります。
     
 映画が始まってすぐ、ベッドシーンあり。ビョンのムチムチした上半身裸、ピッチリしたブリーフがセクシーです。プールでのラブシーンも、嬉しい露出。「彼らだけの世界」とか「地上満歌」とか、若い頃のビョンは、脱ぎっぷりがよかったよなあ。
 ゲーム会社のプログラマー役のビョンですが、会社員とは思えないタフさがスゴい。殴打され刺されて撃たれて血まみれ、フツーは死ぬだろ!な超人的不死身さが笑えます。ゲーム会社なんか辞めて、マット・デーモンと組んで特殊工作員になればいいのに!なビョンでした。
 話じたいは、ハリウッド映画とかでよくある巻き込まれサスペンス、それを香港風にした感じ?殺人を目撃したビョンと女を、組織が抹殺しようと執拗に襲撃してくるのですが、彼らを追うために一般人を殺しまくるのが???もし目撃者を始末できても、あんなに屍かさねちゃ意味ないじゃん?みたいな。ヴァイオレンスもメチャクチャ&ハチャメチャです。ジャッキー映画みたいな愉快痛快香港アクションと違うのは、描写がかなり残酷で眉をひそめてしまうシーンが多いところ。アクション映画というより、まさに暴力映画です。
 あと、ファッションとか髪型とかが、時代を感じさせて面白いです。まだ携帯じゃなくてポケベルだし。
          
 「良い奴、悪い奴、変な奴」年内にイルボンで公開されるのかなあ?ハリウッド映画での忍者役のビョン吉さんにも早く会いたい!
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

私がオバハンになっても

2008-07-27 | 北米映画 20s~50s
 「偽装の女」
 キャサリン・ヘプバーン主演のコメディ。
 自分を振った男が、10年ぶりに自分の前へ現れる。美しく装って若返ったヒロインは、自分の姪と偽って男に接近するが...
 1937年の作品なので、すごくゆったりムード。でも内容はかなりドタバタしてます。違う女のフリをして、バレないようにアタフタと忙しく奔走するヒロインの姿と、彼女を助けたり正体を暴こうとしたりする脇役の助太刀や余計な干渉が、なかなかコミカルで笑えます。
 よく考えてみれば、実に他愛もない話で、いい年をした大人が何やってんだろ、と呆れてしまう暢気で暇人な連中なんですが、古き佳き時代の悠長さ鷹揚さって、現代人が失った優美さがあるので、私は好きなのです。
 おばはんになった私なんか...とショゲてたヒロインが、若作りに成功し男たちにモテモテとなり、キャピキャピと調子こく様子に、今も昔も、特にアメリカという国では、女は若くないと価値がない!なんだなあ、と苦笑い。若いだけキレイなだけで驕ってる女よりも、若くなくとも中身のある女のほうがいい、というハッピーエンドは、かなりステレオタイプ。現実では、そんな風に女を見てくれる賢明な男はいない...というのが、女のエイジングよりも由々しき問題なのかもしれません。
 キャサリン・ヘプバーンの“一人二役”が楽しいのですが、地味な本物の時も派手な偽者の時も、ほとんど同じじゃん?なのが、ちょっとネックなんですよねえ。誰にも気づかれないほどの別人には見えんぞ。キャラは、よくそこまで変われるなあ、二重人格?と思ってしまうほど別人格なのですが。本物の時は、すごいブスメイクとかすればよかったのに。それか、秘密のアッコちゃんちっくに魔法のコンパクトか何かで別人に変身する設定で、違う女優が“二人一役”で演じ分けるとか。
 え~?!だったのが、経営している小学校での授業で、ヒロインの姉が14+17ができなくて、こっそり妹に教えてもらうところ。幼稚園児でも答えられる足し算もできない先生、いやだ~!
 蛇足ですが...私、そんなにたくさんクラッシック・コメディ映画を観てるわけではないのに、明るくて流麗な音楽が何か耳なじみなんだよな~と思ったら、そうだ!トムとジェリー(いちばん最初のオリジナル版)の音楽と同じ感じなんだ!と合点。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

おんな心は隠密に濡れて

2008-07-25 | 韓国映画
 「女教授」
 妖艶な大学教授ウンスクの淫らな私生活、そして隠された過去の秘密...
 ううう~ん、あんまし期待せずに観たのですが、予想以上のつまんなさでした。いちおう艶笑コメディみたいですが、あんまし笑えません。かなりユル~い脱力系な笑いなのかなあ。ノリがホントかったるいので、睡眠誘導されます。途中リタイアしそうになった。
 エロも、大したことないです。ウンスクと男たちよりも、過去のエピソードでの、少女時代のウンスクと高校生の彼氏とのエッチシーンのほうがエロいです。素っ裸の男の子が汗だくになって、丸出しのケツをガンガン動かしてます。韓国映画のセックスってネットリ激しくて、まさに淫猥って感じがする。アジア映画の中では、韓国が最もエロいかも?
 秘密を隠した淫らな女教授と、彼女に溺れ翻弄される男たち、という設定なら、もっと面白い話にできただろうになあ。楽しいピンクコメディにすればよかったのに。ヘンに深淵なオゲージュツ色を出そうとして失敗した、ただの退屈な映画になってしまってるのが惜しい。
          
 ウンスク役のムン・ソリは、顔も雰囲気も、往年の日活ロマンポルノ女優っぽいですね。裸も卑猥です。
 チ・ジニが出演している、というのが日本でのセールスポイントなのに...主演男優が脱がない、エロシーンなし、というのは、ほとんど詐欺に近い!まさに騙された!って感じです。チ・ジニがどういうつもりでこの映画に出たのか、ほんと理解不能。それはそうと、チ・ジニが愛川キンキン+ぐっさんに見えるのは、私だけ?
          
 チ・ジニの少年時代を演じてた男の子が、チ・ジニにも似てたし、ちょっと福士誠治っぽくて可愛かったです。調べてみたら、オモオモ!ソ・ジュニョンくん、「魔王」ではオム・テウンの少年時代、「カンパン先生とこんぺいとう」ではコン・ユの弟、と判明!ぜんぜん気づかなかった
 
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ラストグッドバイ

2008-07-24 | 韓国映画
 「Sad Movie」
 消防士と手話通訳、聾唖の娘と絵描き、無職の男とその恋人、母と幼い息子、四組のカップルの愛と別れの物語。
 うううう~んこの手の韓国映画を観るたびに、自己嫌悪に陥る私です。だって、ぜんぜん感動できないどころか、シラけまくりかイライラする始末。純な乙女心を喪失した自分の冷血ぶりのほうが、映画の内容より悲しくて涙が出そうになります
 事故死に病死に身体障害に貧乏。詰め込みすぎなお涙ちょうだい要素に、げんなり。ここまでオンパレードでこられたら、消化不良を起こしてしまい、返って気持ち悪くなります。泣かせよう感動させようという意図が見え見えなシーンや台詞が、あざといんですよねえ。そう簡単に泣くものか!と身構えてまいます。
 お涙ちょうだいは、でもまあ我慢できる。うううカンベンしてくれなのは、恋愛部分。見てるほうが恥ずかしくなる乙女ちっくスウィートさ。おまえらなあ、寒イボ~!ロマンチック♪とウットリできる人が羨ましい。
 これって「ラブ・アクチュアリー」のアンハッピーバージョン?幸せのテンコモリも胸焼けしますが、悲しみも大盤振る舞いされると、ありがたみが薄くなります。
 お涙ちょうだい韓国映画が苦手なら、観なきゃいいじゃん!と叱られそうですが...久々にチョン・ウソンに会いたくなったので、つい♪
          
 ウソンって、顔だけだと美男というより可愛らしい系ですよね。役も、カッコつけない素朴な体育会系キャラで好感。極小な顔と長身で、スタイルが超いいのもウソンの魅力のひとつ。あんなイカした消防士さんに会えるなら♪と私も、くまぇり化...って、危ない危ない!by 福田和子。
 ウソンの恋人役の女優、何かキャラも顔もイライラするなあ、この感じ何だか以前に覚えが、とデジャヴのような不快感。あれ?こいつ、ごめ愛のウンチじゃね?!ウンチもムカつく小娘でしたが、今回も神経に障る役でした。愛に自己陶酔しすぎなんだよ。ラストのビデオ観ながらの泣き顔、怖かった~
 チャ・テヒョンも、何かオッサンになったなあ。若い男の子の服装に違和感あった。ここにも出てたのか!なシン・ミナ、売れっ子ですねえ。絵描きが描いた彼女の肖像画、美人に描きすぎ。
 あざとい安易な悲劇よりも、温かい幸福で感動させるほうが高度で難しいんだろうなあ。私は幸せな涙を流させる映画のほうが好きです。
   
 ガンホおじさん、ビョン吉と大競演の「良い奴、悪い奴、変な奴」の日本公開が待たれるウソンです♪

 
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

槿花一朝のステージ

2008-07-23 | 北米映画 20s~50s
 「勝利の朝」
 キャサリン・ヘプバーンのオスカー初受賞作。
 舞台女優を夢見て田舎からニューヨークにやってきたエヴァ。苦い経験を経て、大きなチャンスを掴むが...
 1933年の作品(75年も前!)なので、今のせわしなく殺伐とした映画とはノリも雰囲気も異なります。ゆったりさを楽しめるか、かったるさに眠くなるか、クラッシック映画って、そのどっちかなんですよねえ。この映画は、まあ辛うじて私にとっては前者でした。1時間半もない短さが良かったのかも。
 基本は、ヒロインのサクセスストーリーなのですが、朝に咲いて夜に凋む朝顔(原題のモーニンググローリー)に例えられた、女優の栄光の光と影が主題になっているようです。華やかに咲いたら、あとは枯れるだけの花=女優の宿命。悲しいけど、いろんな経験や感情や関係を糧にすることもなく、一度も花を咲かすことなく朽ちるよりは、羨ましい人生でもあります。
 サクセスストーリーとはいえ、小気味よい痛快さは全然ありません。エヴァが、ちょっと変、ていうか、かなりイタい女なんですよねえ。私は天才!とスゴい自信過剰で、演劇関係者と見れば近づいていって、自分をアピール。そのアピールの仕方が、厚かましい上に自分世界に浸りきった夢見る夢子ちゃん全開で、みんなウンザリor引きぎみ。プライドも異常なまでに高く、仕事がないのに○○(有名な作家とか俳優)から連絡がとか約束がとか、大風呂敷な虚言しまくり。さらに、招待されてないパーティにもやって来て酔った挙句、みんな見て!と独りでシェイクスピアを演じ始めて、ますますウザがられる始末。一夜を過ごしたプロデューサーには、ストーカー一歩手前になったり。めちゃくちゃKYで思い込みが激しいところもイタすぎます。ちょっと、いや、かなり病的な感じがして怖い。でもまあ女優って、これぐらいのエキセントリックさ、ちょっと破綻したところも必要なんだろうなあ。
 誰にも相手にされず、うらぶれてたエヴァですが、なぜか彼女に恋をしていた若い作家に助けられ、ついに!な展開は、かなり都合がよすぎます。結局、才能よりも運!という事実が、何だか皮肉です。
 当時24歳のキャサリン・ヘプバーンが、当然ながら若い!ぜんぜん美人じゃないけど、颯爽と力強い演技はスゴい吸引力。シャープで理知的だけど、ふとした瞬間に狂気の淵をのぞきこんでるようなヤバい目や表情をするところに、素晴らしいなあと感嘆してしまいます。
 
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

自由への旋律

2008-07-22 | ドイツ、オーストリア映画
 「善き人のためのソナタ」
 昨年のアカデミー賞で外国語映画賞を受賞したドイツ映画。
 ベルリンの壁が崩壊する5年前の東ドイツ。国家保安省のヴィースラー大尉は、作家ドライマンと彼の恋人で舞台女優のクリスタが反体制的であるという証拠を掴むよう命じられる。二人の生活を盗聴するヴィースラーは、いつしか彼らの自由な思想や愛に心動かされ...
 つい最近まで東欧では、こんな非道で陰険なことが堂々とまかり通ってたんですねえ。常に見張られ、生活も考え方も掌握され管理され抑圧されてしまうのが当たり前な国。反体制!と疑がわしい人々への、シュタージ(国家保安省)の尋問や圧力、盗聴や盗撮、そして横暴なガサ入れが、ドイツ映画らしい硬質な雰囲気の中、リアルに冷ややかに描かれていて怖い。イデオロギーだけでなく、あいつ気にくわねー!とか、あの女とヤリてえ!とか、出世のため♪とか、権力を持つ俗悪政治家や欲の深い役人の汚い恣意が絡んだ企みによって、自由を奪われ人生を弄ばれ才能を踏みにじられるなんて、ほんと信じられないです。あってはならないことですよねえ。
 冷たいロボットみたいだったのに、いつしかドライマンとクリスタを守り庇うようになる、ヴィースラー大尉の孤独と変化が切ないです。ラスト近く、西側へ渡った暴露記事を書いた証拠となるタイプライターをめぐるドライマン、シュタージ、そしてヴィースラーの攻防は、サスペンスちっくでハラハラ。人間にとって最も大切なものは、自由と愛だということに気づいたヴィースラーが、命を賭けて守ろうとしたその二つのうち一つは、悲しく無残な形で失われてしまうけど、もう一つは救うことができたと分かるラストは、しみじみとした感動を与えてくれます。
 ドイツをはじめ、かつてはガチガチの共産主義だった国では、スパイだったあいつのせいでヒドい目に遭った!なんて、わだかまりや恨みが残ってそうですね。それよりも怖いのは、今もまだシュタージみたいな存在が許されてる国があるってことですよねえ。
 ミーハーとしては、なじみのあるスターが出てないのがちょっと寂しい。ドライマンがトーマス・クレッチマンとかダニエル・ブリュールだったら、さらに高得点だったかも。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

恋愛整形のすすめ

2008-07-21 | 韓国映画
 「カンナさん大成功です!」
 原作は日本の人気コミック。私も大好きな作品。これほど笑える漫画も、なかなかない!原作者が同じの白鳥麗子よりも、私はカンナさんのほうが好き。日本に先立ち、韓国で実写化されました。
 超デブ&ブスだが天才的に歌が上手いカンナは、人気歌手のゴーストシンガーをしている。音楽プロデューサーのサンジュンに、カンナは想いを寄せていたが手痛く失恋。彼女は全身美容整形して、別人のような美女に生まれ変わるが...
 美容整形で別人になる、という基本設定だけ借りた、漫画とは別物になってました。結論をぶっちゃけると、原作のほうが比較にならないほど面白いです。
 映画のカンナさんは、かなり前向きというか、あまり性格も言動もブスブスしてない。カンナさんといえば、美人になっても中身はブスの時と同じネガティヴ思考のまま、オロオロオドオドあわあわブットビまくり、というのが笑える定番なので、美人になった途端に生き生き楽しそうな姿に、こんなのカンナさんじゃない~と原作ファンはガッカリ、ていうか、あらためて原作の偉大さを知ることになります。
 ひとむかし前は、親からもらった体を!と、日本では後ろめたい罪悪にもとられてた整形ですが、最近はプチ整形とか当たり前、いぢってない芸能人はいない、とまで言われるようになってますよね。でも、日本よりも整形が常識化してる韓国でも、いぢり過ぎは非難嘲笑の的になるんですね。人生が好転するのなら、私も体のパーツ全部とっかえたいものです。金がないのと、メンテナンスとか後遺症みたいなのが心配で実現不可能ですが...
 カンナ役のキム・アジュン、木村よしのor新垣結衣似?そんなスゴい美女じゃないけど、スタイルは抜群ですね。声がちょっとブリっ子すぎてイラっとするけど。歌は本人?上手いですね。
 映画が原作に唯一勝ってるのは、カンナさんが恋する男。サンジュン役のチュ・ジンモめっちゃ男前です!
   
 ああ~優しそうで男らしくて清潔感があってガタイが良くてセクシイで、チャラチャラした軽薄感が皆無で、ほんと素敵です。「MUSA 武士」の時も思ったけど、ジンモの顔ってキムタク+ジャッキー・チェン?カッコいいけど、ヘンに垢抜けてないというか、ちょっとイモい素朴さがチョア~なんですよねえ。音楽ギョーカイ人の役にしては、爽やかすぎるかも?可愛いけど大人の男って感じなところも魅力。日本にいないよなあ、ジンモみたいな男前。日本にいるのはス○ップみたいな、おまえら何歳のつもり?な薄汚いコドモオヤヂばかりなのがイタい。
 デブス時代のカンナを大事にしたり庇ったりする優しいサンジュンが、まさに少女漫画の王子さまで胸キュンでした。デブ専ブス専男?!カンナ、整形しなくても案外、あのサンジュンの様子だと押せば落ちたかもよ。美人は三日で飽きるけど、ブスは三日で慣れるというしね。
    
 新作は、チョ・インソンと同性愛!時代劇。どこまで萌えさせれば気がすむのジンモ...
 
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

自己責任!迷走危険地帯

2008-07-18 | オセアニア、アフリカ、中東、その他のアジア映画
 「フリー・ゾーン 明日が見える場所」
 エルサレムで暮らすアメリカ人レベッカは婚約者と別れ、失意の中イスラエル人ハンナのタクシーに乗り込む。ビジネスのためヨルダンのフリー・ゾーン(自由貿易地帯)に行かねばならないハンナに、レベッカは同行するが...
 イスラエル映画を観たのは、これが初めて。中東問題・紛争って、ほんと複雑で根が深くて、私などチンプンカンプンに近い。最近は日本も平和とは言えない状況になってきてるけど、イスラエルや中東諸国に比べると、まだまだ安全な国だと思えます。
 イスラエルからヨルダンへ向かうレベッカとハンナの目を通して描かれる、物騒な様子と緊迫した空気は、まさに中東って感じです。国境の検問所の厳しさ、小さな村を襲う恐怖の焼き討ち、ラジオのテロ予報etc.ほんと日本に生まれてよかった、と痛感します。
 イスラエルやヨルダンの一般市民の生活風景など、普段なかなか目にすることが少ないシーンの数々に、ちょっとした観光気分が味わえます。漂う空気感も含めて、日本とは何もかもが違う異界のような地域なので、一度は訪ねてみたいものです。
 アメリカ人のレベッカ、イスラエル人のハンナ、ハンナのビジネス相手であるパレスチナ人のレイラ。3人の女性が、それぞれの国を象徴しているような役割を担っているのが、なかなか巧妙で面白いです。別に政治的なぶつかり合いをするわけではないけど、なにげないやりとりが3つの国の立場や主張を表しているように見える。国家とか民族とかが絡むと、憎悪や敵意が萌すイスラエルとパレスチナだけど、一人の人間、女性として向き合えば、解かり合えるし助け合うこともできる。お金のことで意見が食い違うハンナとレイラだけど、お互いに困ったことが起きれば、手を差し伸べ合うことができる二人。車の中で仲良く歌を歌ったり。国と国もこうあるべき、こうあってほしい、という理想や願いが、2人のやりとりにこめられているようです。でも、ラスト。レベッカの行動と、ハンナとレイラの争いの再燃は、アメリカへの痛烈な皮肉と中東和平への悲観・懐疑とも受け取れます。堂々巡り、エンドレスループな憎しみや争いの虚しさを訴える、映画の冒頭に流れる歌が耳に残ります。
 レベッカ役のナタリー・ポートマンは、イスラエル生まれだとか。ナタポー、相変わらず子供みたいですが、やっぱ美人ですよね。それに、見るからに賢そう。この映画に出たのも、私は知性派女優なの!と言わんばかりですが...
 ハンナ役のハンナ・ラズロは、この映画でカンヌ映画祭女優賞を受賞。イスラエルでは人気のコメディエンヌだとか。演技も風貌の、気風のいいオバチャンって感じで、いい味だしてます。レイラ役のヒアム・アッバスも好演。
 
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする