まつたけ秘帖

徒然なるままmy daily & cinema,TV drama,カープ日記

イケメンに誤送信

2024-08-18 | ドイツ、オーストリア映画
 ドイツイケメン映画祭⑥
 「Gut gegen Nordwind」
 大学講師のレオは、恋人に去られた直後に新聞購買を止めたいという間違いメールを受ける。送り主の女性エイミーとレオは、親しくメールのやりとりを重ねていくうちに、心を通い合わせ会いたいと願うようになるが、エイミーには夫と子どもがいて…
 ドイツイケメン映画祭、ラストの6人目は、「顔のないヒトラーたち」「ゲーテの恋」でのイケメンぶりも忘れがたいアレクサンダー・フェーリング。彼も爽やかで清潔感があって優しそうで、長身の立派な体躯の持ち主、という私が好きなドイツ男子の理想形俳優です。彼も白人のドイツ人だけど、冷酷なナチス役は無理そう。さすがにヒトラーやゲーテでの爽やかな好青年ではもうなくなってて、風貌も雰囲気もおじさんになったな~と、今回久々に見て思わないでもなかったけど。生え際がちょっと危なくなってきていて、角度によっては船越英一郎に見えたり(目の錯覚!)でも、必死で強引な若作りが返って汚らしく痛ましく見える日本の某スターと違い、加齢が自然で好感がもてます。おじさんになったとはいえ、爽やかな清潔感は失っておらず、役同様に本人も絶対いい人!と確信してしまう柔和さも、今なお魅力的です。

 爽やかで優しそうなアレクサンダーなので、おじさんになってもロマンティックな役や演技にも違和感がありません。キム〇クがやったら、さすがに気持ち悪いだろうし。恋人とのラブシーンでは全裸も披露。ムキムキバキバキではなく、ガッチリムッチリした包容力を感じる肉体で、抱かれたら居心地がよさそう。エッチ後にベッドから出る時、パンツはいてなかったのも自然でした。セックス中や直後に下着つけてるとか、すごい不自然ですもんね~。

 間違い電話やメールから始まる友情、からの恋…は、どこかで見たこと聞いたことがあるような、よくある設定と展開。実際にはありえないと思うけど…会いたくなって会おうとするけど、いろんな事情や葛藤、躊躇が生じて会えないレオとエイミーですが、二人が美男美女だから絵になるけど、そうではなかったらちょっとイタい男女かも。私がエイミーなら、メールだけ、心だけにしておくかも。実際に会ってガッカリしたりされたりは悲しいから。レオとエイミーが朝昼晩ずっと携帯とパソコンでメールばかりしてるのも、恋愛というより共依存っぽくて気持ち悪かったです。

 ラストになってようやく顔を合わせるレオとエイミーですが。お互いイケメン、美女で安堵したことでしょうね。エイミーがもし女装した金正恩みたいな女だったら、レオがバナナマン日村だったら、どんなリアクション見せたことでしょう。ついに出会った二人、あの後どうなるんだろう。男女の関係になっちゃうのかな。そうなるとかなりの修羅場、泥沼ドラマになりそう。そっちのほうが面白そうですがレオの部屋やエイミーの家のインテリアとか家具、庭とかがおしゃれで、アメリカや韓国とかとは違うセンスのよさがさすがヨーロッパ。特にエイミーの家のキッチンが素敵。あんな台所で料理したいわ~。

 ↑ ヤニス・ニーヴナー主演のTVドラマシリーズ「Beat」にアレクサンダーも出てるらしいので(コスティア・ウルマンも出てるらしい。豪華キャスト!)、英語字幕はしんどいけど観てみよっかな~
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

破滅へのプレリュード

2024-08-01 | ドイツ、オーストリア映画
 ドイツイケメン映画祭⑤
 「Prélude」
 音大生のダヴィッドは、ニューヨークの名門大学への奨学生に選ばれるため、ピアノの猛特訓の日々を送っていた。過酷な練習やプレッシャーで、しだいに精神のバランスを崩し始めるダヴィッドだったが…
 ドイツイケメン5人目は、BL映画の佳作「僕の世界の中心は」での好演も忘れがたいルイス・ホフマン。久々に見た、と言いたいところですが、何と彼「リプリー」にチョイ役で出てたんですよね~。ルイス・ホフマンに似てるなと思ったら、ご本人だった。今度はバリバリの主演作、彼が映ってないシーンはほぼないと言っていいルイス・ホフマン映画です。2019年の作品なので、当時22歳。

 22歳って、日本だとまだアイドルな年齢。30、40過ぎてもアイドルな役や演技しかできない元アイドルもいますが、ヨーロッパの若い俳優ってやっぱスゴいわ~と、この映画のルイスくんを見て思いました。この作品のルイスくんみたいな役、ていうか演技ができる20代のイケメン俳優、日本にはいないでしょうし。じわじわと静かに、かつ劇的にコワレていく若者を不気味に、かつ美しく演じたルイスくんの演技力と果敢さに驚嘆。清潔感があって優しそう、品があって賢そうな優等生イケメンって風貌。ピアノを弾く姿もサマになってます。ピアノってやっぱ、美男美女向けの楽器かも🎹

 韓流アイドルや俳優のとメイクばっちり顔と違い、ルイスくんの美白肌はまさに西洋の美しい白人のそれ。ルイスくんって誰かに似てるだよなあ。ちょっとハリス・ディキンソン、たまにカープの森下くんに似て見える(わしだけ?)。熟女教師とのレッスンといい、金髪の髪型といい服装といい、ちょっと「ピアニスト」のブノワ・マジメルを彷彿とさせたルイスくんでした。ぶっコワレっぷりは、ピアニストのエリカ先生級でしたが真面目に一生懸命レッスンに励んでて、可愛い恋人もできて、夢に恋に充実した青春…な話かと思いきや、美しい旋律がいつの間にか狂った不協和音に変わる展開に、え?なぜ?!と困惑、そして戦慄。

 そんなに苦悩して追い詰められてるようでもなかったダヴィッドが、突然鏡に額を打ち付けたり、開き扉を思いっきり強く閉めて指を挟んだりと、自傷的な行為に。自分の楽譜を盗んだと友人に難癖をつけ、暴力を振るって奪い取ったり。ひと気がなくなったパーティーで、独りで踊り狂いながら素っ裸になったり。妄想妄執、幻覚幻聴と、明らかに精神を病んだ状態に。レッスン中断して早く病院に!と思うのは映画を観てる観客だけで、ダヴィッドの周囲は誰も心配したりせずスルー。ほぼ無表情で、感情を露わにしたりせず淡々としてるのに、何をしでかすかわからない不可解さ、不穏さを常に孕んでいるダヴィッド。帰省して家族と心穏やかに…と安心したら、え?!ウソ?!なラストも衝撃的。才能ある音楽家って、やはり凡人にはない破綻や狂気を抱えているものなのですね。才能ってヘタしたら、癌のように心身を蝕んでしまうのですね。

 ルイスくん、静かなるニューロティック演技も秀逸でしたが、脱ぎっぷりもあっぱれ。恋人とのラブシーンと、先述の狂い踊りシーンで全裸に。お尻もアソコもまったく隠すことなく。散歩やジョギング、ピクニックや水泳ができる森や湖がある大学が素敵でした。ダヴィッドの友人役で、「皇妃エリザベート」では皇弟マクシミリアンを演じてたヨハネス・ヌスバウムも出演してます。

 ↑ Netflixのドラマ「すべての見えない光」で、主人公のドイツ兵役を演じてるルイス。共演者の中にマーク・ラファロ!もいるので、近々観る予定(^^♪
コメント (5)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

お嬢と野獣

2024-07-28 | ドイツ、オーストリア映画
 ドイツイケメン映画祭④ 
 「イジィ&オジィ」
 億万長者の娘イザベルはシェフになる夢を叶えるため、反対する両親にプレッシャーをかけ資金を出させようと画策する。貧しいボクサーの青年オスカーは、偶然知り合ったイザベルから恋人のふりをしてほしいと頼まれ、金のために引き受けるが…
 大金持ちと貧乏人の格差恋愛。恋人のふりからホントの恋に。どっちもラブコメの王道ですね。設定や内容は目新しいものではなく、予定調和というかオーソドックスというか、ぶっちゃけ陳腐なのですが、よくあるラブコメでも見慣れたハリウッド製、韓国製ではなく、ドイツ製というのがミソ。笑いどころやキャラの言動とかが、ん?え?と当惑したり理解できなかったりできないことがあって、そこがまあ珍味ではありました。ドイツの歴史・政治問題や社会問題もかなりネタにされていて、ヒトラーや移民もジョークにしてたところが、ドイツすごいなと今回も思いました。

 ちょっと前に観た「恋するプリテンダー」もでしたが、主役の男女、イザベル(イジィ)もオスカー(オジィ)も見た目も性格もいいので、くっついてハッピーエンドにならないほうがおかしいカップル。男女がケンカしながら仲良くなる、というラブコメの定番をイジィとオジィも。見た目と性格だけでなく、何かお互いに強烈に惹かれ合うもの、エピソードとかがほしかったかも。格差ならではの笑いや軋轢とかも、もっと盛り込めてたらよかったのだけど。

 イジィが、あまり好感のもてない娘でした。いい子なんだけど、何が何でも親に金を出させる!親が子に金を与えるのは当然!な考え方や行動が、何かカッコ悪かったというか。そんなに自立したけりゃ、働いて学費も生活費も稼げば?と思った。金もらうために親を騙したり脅したり、エラソーな態度をとるのもイヤな感じでした。両親、俗物だけどいい人たちだったので余計に。オジィと恋人のふりをするのも、よく解らなかった。
 ドイツイケメンの4人目、この作品で初めて知ったデニス・モーイエンが、カッコカワいい!

 目つきが悪い、怖い!非道なナチス将校役とか似合いそうな冷酷な顔と、はじめは思ったけど。笑ったら可愛い童顔!彼も背が高く(185㎝)、顔が小さい!そして肉体美!ボクシングシーンやラブシーンで、惜しみなく脱いでます。若いので、肌がツヤツヤ!金髪碧眼といい、外国を舞台にした少女漫画に出てきそうな男の子です。悪人顔ですが。ワルそうな顔と善い人キャラのギャップもまた少女漫画的。粗暴で口が悪く怒りっぽいけど家族思いで、シングルマザーの母ちゃんとトラブルメーカーな祖父さんに尽くし、夢に向かって一途なオジーのけなげさが魅力的でした。

 粗野さと優しさがブレンドされたオジーの言動が、いちいち胸キュン。鋭い眼光と腕っぷしの強さでいけ好かない連中を撃退したかと思うと、イジィに強引かつメロメロになるキスしたり。酔ってゲロ吐いたイジィを介抱し、歯を磨いてあげたり。静かに腕枕してあげたり。わしもいい男にしてもらいたい~!

 サブキャラでは、オジィの祖父さんがクセ強め。懲役太郎のろくでなし、口を開けばKYなオゲレツ発言、人種差別発言。それが吉と出て?高齢ラッパーとして人気者に。エミネムも真っ青なディスりラップバトルが笑えた。デビュー曲の人種差別ラップも愉快でした。イジィの実家がゴージャスすぎる。金持ちの金の使い方、やっぱ理解できない。大金持ちだけど優雅さとか気品とかは全然なく、アメリカや韓国の成金に近いものが。お城とかファッションとかも、イギリスの貴族のほうが好きです。

 ↑ デニス・モーイエン、1993年生まれの現在31歳。鋭いその目線が好き~by 椎名林檎。Netflixで他の出演作も観られるようなので楽しみ(^^♪

 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

熟女教師の罠!

2024-07-26 | ドイツ、オーストリア映画
 先日、初めてコストコに行きました!新聞に入ってた非会員でも入れる招待券で。独りで行くつもりだったのに、ついM子に口を滑らせてしまい、夏休みでヒマを持て余しているジミーを連れていって!と、お約束の事態に
 フードコートで腹ごしらえ。私はコストコ名物?の何の変哲もないホットドッグ、ジミーはエビカツハンバーガー。でかいバーガーをあっという間に胃袋に収めるジミー。


 入口で店員から、非会員は定額の15%上乗せで払わなければならない、と聞いてビツクリ。チラシの隅に小さくそう書かれてあるのを指摘され、何だか詐欺に遭った高齢者な気分に。招待券なんて全くお得感なし。執拗に会員勧誘されましたが、のらりくらりかつ断固として拒否買わずに見物、とジミーと二人で店内を見て回りました。巨大サイズの商品とか、他の店ではあまり見ないような珍しい商品とか、面白かったです。せっかくなので、割高だけど美味しそうなハイロールとマフィン、ディナーロールを買いました。どれも量が多くて、独り身の私にはとてもじゃないけど食べきれません。M子と実家にほとんど分け与えました。


 買い物後も、またフードコートに入って今度はプルコギベイクを買い食いするジミー。底なしの食欲が真夏の怪談でした。食べすぎたので、すぐ近くにあるズムスタまで散歩。ヤクルト戦の最中、どうやらカープの大チャンスだったみたいで、すごい大歓声。でもすぐに大嘆息に変わってしまいましたどうせ堂林あたりがいつもの三振だったのでしょう。
 猛暑が続きますが、皆さま御身おいといください!
 
 ドイツイケメン映画祭③
 「ブラック・アイランド」
 ドイツ北部にある島。両親を突然の事故で亡くし、祖父と暮らし始めた高校生のヨナスは、新任の教師ヘレナと親しくなりやがて恋人関係に。ヘレナにはある恐ろしい秘密があった…
 ドイツイケメン、3人目はこの作品で初めてお目にかかったフィリップ・フロワッサン。何だか美味しそうな名前ですね!🍞朝に食べたくなるような。冗談はさておき、彼もなかなか素敵男子でした!

 ドイツの白人俳優といえばの、長身で色白。彼も背が高い(186㎝)!ひょろっとしてるのではなく、がっちり骨太な感じなのがさすがドイツ男子。優しそうな優等生って感じの顔も好き。メガネが似合ってたので、ずっとかけててほしかったかも。最近は若くてイケメンでも、何だか世間ずれした薄汚さや軽薄さが滲んでる俳優が多いので、フィリップくんみたいな誠実そうで清潔感ある風貌のイケメンは貴重かも。シャワーシーンやラブシーンで脱いでましたが、そんなに肉体美って感じではなかったです。眼福ではないけど、それでよかったのかも。島のフツーの高校生がスゴい筋肉、とかのほうが違和感あるので。

 フィリップくん、ネルシャツとかパーカーとかユニクロかGUっぽい普段着なんだけど、全身高級ブランドな野球選手よりおしゃれに見えた。スタイルのよさに加え、ナチュラルかつ上品、知性的な雰囲気があると、どんな服もモデルみたいに着こなせるんですね。こんな彼氏いたらと思わせるフィリップくんでしたが、ヨナスの性格とか行動にはちょっと難があり。同級生のニナといい感じ、キスまでして両想い…なはずなのに、熟女教師の誘惑にあっさり屈して秘密の禁断関係に。二股みたいな状態とか、おいおい~でした。ヨナスがもうちょっとしっかりしてたら、犠牲者も出なかったはずだし。祖父さんは自業自得かもしれませんが、ニナは可哀想すぎました。

 復讐?逆恨み?完全なるイカレ女なヘレナの狂いっぷりが、何か雑というか魅力がなくて残念。もうちょっと妖しい美女だったらよかったのに。エマ・ストーンの20年後、みたいなギョロ目の鬼女顔おばさん。下着姿も完熟すぎるというか。よほどな熟女好きじゃないと抱けないと思います。ある人物を口封じで殺すヘレナが、死体を学校の図書室から浜辺に運ぶのですが、白昼堂々、まだ学校も終業してないのに、誰にも気づかれずとかありえなさすぎる!

 話そのものは出来損ないのサイコサスペンスでしたが、舞台となった島の美しさには感銘!海も空も、青く澄み渡ってるのではなく、どこか陰鬱で荒涼としてるのですが、そのメランコリックさ、静謐さが魅力的でした。ロケ地となったドイツのアルムル島、行ってみたい!

 ↑ フィリップ・フロワッサン、1994年生まれ、現在30歳。Netflixのドラマ「皇妃エリザベート」では若き皇帝役!観ねば!
コメント (5)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

盗まれた寿命!

2024-07-21 | ドイツ、オーストリア映画
 ドイツイケメン映画祭②
 「パラダイス 人生の値段」
 近未来のドイツ。寿命移植の成功で発展を遂げたAEON社で、貧困層や移民からドナーをスカウトしていたマックスは、突然の火事で手に入れたばかりの豪華マンションを失ってしまう。マックスの妻エリーは自分の寿命をローンの担保にしていたため、強制的に寿命移植手術を施されてしまい…
 医学や科学が進歩しすぎて、ありがたいというより怖いと思うことのほうが多い現代。移植手術に関しても問題があるけど、優先されるのはお金や権力がある上級国民、貧乏人は後回し、あるいは臓器を売る…みたいな格差も今後ますます深刻化するのではないでしょうか。この映画は、その警鐘的な内容でした。臓器ではなく若さ、寿命、というのがSFでしたが、ありえない!と嗤えまぜん。ありえないと思ってたことが、どんどん実現していってますし。倫理や人権は踏みにじられ、貧乏人は金持ちの家畜と化してしまう世の中に、確実になっていってるような気がします。

 こんな考えは間違っているのですが…世界をよくするために必要な人には、志半ばで死んでほしくない、だから生きていてもそんなに有益でもない私の寿命でよかったら、その人たちに差し上げたい…と思わないでもないのだけど、貧しさや家族の問題に付け込んで若者に寿命を提供させて、金持ちの高齢者が若返ったりするのは卑劣で非道すぎる。もしAEON社がほんとにあったら、金正恩やプーチン、習近平みたいな独裁者は絶対利用するでしょう。日本の老害政治家たちもきっと。若者たちを犠牲にして。想像しただけでもおぞましく、腹が立ちますね。

 寿命移植なんて、どうやって?手術が謎すぎる。移植後、ドナーが老化していく姿がホラーでした。世界中で戦争が起こっても不思議ではないほど神の域な科学力なのに、国内で反対デモやテロが起きてる程度でスケール小さっ!騙されて寿命を奪われるマックス夫妻に、まったく同情できませんでした。二人とも寿命手術のおかげで恵まれた生活をしていたのに、いざ奪われる側のほうに追いやられると犠牲者、被害者ヅラして、取り返すために何の関係もない人たちに危害を加えることも躊躇しないという身勝手さ。安易に寿命を担保にしてたのも愚かすぎる。寿命移植なんてやっぱり間違っている!と正義に目覚めて戦う、なんて凡庸な設定、展開にならなかったのはよかったです。

 マックス役のコスティア・ウルマン、大好きなドイツイケメン俳優のひとりです。可愛かった彼ももう40歳、さすがにおじさんにはなったけど、今も可愛いです。アップになった時とか、すごい美男!瞳がきれい。インド人とドイツ人のハーフである彼、若い頃より顔がインド寄りになってきてるような。小柄だけどゴツくて男らしく、ガチムチな裸がエロい。コスティアってコメディのイメージが強いので、シリアス演技は珍しくて新鮮でした。老婆になったエリーとのセックスシーンがちょっと衝撃的。おばあさんにディープキス、ク〇ニまで!姿が変わっても愛せる、という感動的なシーンのはずが、すごく異様に見えてホラーでした

 ↑ コスティアがゲイのカリスマ美容師を演じた旧作“Coming in”が観たいんですよね~
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ブロマンスの神様

2024-07-19 | ドイツ、オーストリア映画
 ドイツイケメン映画祭①
 「Narziss und Goldmund」
 少年時代に修道院で出会い、親友同士となったナルチスとゴルトムント。厳しい信仰に生きるナルチスは、美しく純真なゴルトムントに惹かれ苦悩する。修道院の外の世界で自由に生きるよう、ナルチスに諭されたゴルトムントは…
 「ヒトラーの贋札」でアカデミー賞外国語映画賞を受賞したステファン・ルツォビッキー監督作品。原作はヘルマン・ヘッセの「知と愛」。大好きなドイツイケメン、ヤニス・ニーヴナー主演の日本未公開時代劇、観ることができました(^^♪

 ヤニヴ、やっぱいいですね~今いちばん抱かれたい西洋男子かも。カッコいい、かわいいイケメン俳優は星の数ほどいますが、ヤニヴが彼らと一線を画しているのは、脱ぎまくる爽やかセクシーさでしょうか。最近はコンプラだのポリコレだの、何とかインティマシーだの、わけのわからない規制が映画やドラマをつまらなくしています。昔と違って、女優のみならず男優もおいそれとは脱がなくなった。美しい俳優の美しい裸体や濡れ場を、卑猥視するほうがイヤらしいと思うけど。そんな嘆かわしい風潮を、そんなの関係ねぇ!とばかりにガンガン脱ぎまくるヤニヴが頼もしい。この映画でも、これでもかとばかりに脱いでます。これまで観たヤニヴ出演作の中では、屈指の脱ぎっぷりかも。

 185㎝の長身は、スラリとしつつも筋肉質で、無駄な肉など一片もない鋼の肉体。まさに理想の細マッチョ。中世の教会での修行と労働で自然に鍛えられた感じの筋肉。ジプシーの熟女相手の童貞喪失シーンや、絵のモデルになるシーンなどで見事なすっぽんぽんに。美尻!全裸もラブシーンも、大胆だけど全然イヤらしくなく、むしろ潔くて清々しくもある。それがヤニヴの魅力です。

 優しそうだけど精悍で、やんちゃ坊主っぽい愛嬌があり、ふとした瞬間に傷ついた子どものような繊細さも見せ、関わる人々の心を掴むゴルトムント、まさに天然の人たらし。明るく男らしいけど薄幸な憂いもあるヤニヴの風貌に、そんな役はぴったり。幸か不幸かイケメンすぎて、常に誰かが寄って来る。孤独になれない。イケメンゆえに九死に一生を得たり酷い目に遭ったり、ゴルトムントの冒険の旅がイロイロありすぎな波乱万丈。爺転がしで女殺しなゴルトムント、富豪や高名な彫刻家に気に入られ好待遇を受けるけど、彼らの娘たちにグイグイ迫られ色恋沙汰を起こし、非道いお仕置きを受け追い出されるの繰り返しが、ちょっとコメディ調で笑えます。女好きのダメ男なヤニヴが、これまたチャーミング。


 どんなに非道い目に遭っても、戦争もペストもサバイバルするゴルトムントのタフさ、強運にも驚かされます。とにかくヤニヴの、小汚い恰好をしていてもズタボロにされても輝きを失わない、若くて美しい時にしかない魅力を遺憾なく発揮してる演技は、ファンなら必見。若いイケメン俳優にはこれぐらいはやってほしい、と思わせる好例な役と演技です。

 ナルチスとゴルトムントの関係は、かぎりなくBLに近いです。知的で内省的な優等生と、明るくセクシーなダメ男なんて、BLではおなじみのカップリング。ナルチスは美青年のゴルトムントに恋をしていて、それを必死に抑えているのに、無邪気に慕ってくるゴルトムントにドギマギドキドキ悶々。幼い時から強く心が結ばれて、片時も離れたくない、離れるなんて考えられない二人の絆、やりとりに萌えます。大型ワンコのようにナルチスについて回りベタベタするゴルトムントが可愛い!ナルチスもイケメンだったら、もっと萌えたかも。演じるザビン・タンブレアは、ヤニヴよりさらに長身の190㎝!顔はレイフ・ファインズをもっと地味にした感じ?裸の自分を鞭打ちするシーンとか、ストイックすぎる修行が怖かった。高潔で高徳だけど、修道院のトップに立つと権力を使ってゴルトムントを庇護、特別扱いするなど、ナルチスが愛ゆえの闇も見せ人間らしさは失わなかったのは、神に一生を捧げる彼にとっては不幸なことだったのでしょうか。

 ナルチスとゴルトムントの子ども時代が、すごく可愛くて切なかったです。中世の僧侶や庶民、貴族の衣装や家、生活の様子、撮影に使われた実際の古い修道院やお城など、歴史ファン、時代劇ファンの目を楽しませてくれます。特に修道院の描写が秀逸。信仰生活や教義は厳しすぎるし理解も難しいけど、厳かかつ静かで美しい儀式には心惹かれます。ナルチスとゴルトムントの髪型が個性的。ナルチスのほうはちょっとアルシンドだけど、ゴルトムントのほうは今やったらオシャレかも(ヤニヴみたいなイケメン限定ですが)。

 ↑ ヤニヴ~クリスチャン・ディオールの半生を描いたTVシリーズ「ニュールック」に出演してるヤニヴ、シャネル役のジュリエット・ビノシュの愛人役?!
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

皇后と私

2024-02-20 | ドイツ、オーストリア映画
 「Sisi & Ich」
 オーストリア皇帝の皇后エリーザベトの侍女に選ばれた伯爵家の娘イルマは、家族と離れ公務を放棄しギリシャのコルフ島で隠棲生活を送っているエリーザベトのもとへ。自由奔放で気まぐれな皇后に翻弄されるイルマだったが…
 シシーの愛称で知られる皇后エリーザベトは、フランスのマリー・アントワネットと並ぶ有名な人気王室ヒロインなのでは。シシーが登場する映画やドラマ、舞台はあまたありますが、やはりシシーといえばロミー・シュナイダーですよね~。「プリンセス・シシー」三部作と、ヴィスコンティ監督の「ルートヴィヒ」でのロミーasシシーの美しさ、高貴さは他の女優の追随を許さぬものです。シシーといえばロミーと完全にインプットされてるので、この映画のシシーにはちょっと面食らってしまいました。

 この映画のシシーも美人なんですけど、気品とか高貴とかいった感じは全然なくて、かなりワイルド。見た目もキャラも柔らかなフェミニンさがなくて、かなり豪快というか粗野というか。皇后というより酒場の女主人みたい。こんなのシシーじゃない~!イメージ壊さないで~!と、ロミーのシシーに魅せられた人なら違和感や憤懣も覚えるかもしれません。実際のエリーザベトの肖像画や人柄、生涯をググってみると、ひょとしたらロミーのシシーよりもこっちのシシーのほうが史実に近いのかな?と思いました。宮廷から逃げて自由で贅沢な外国暮らし、体型を異常に気にしての厳しいダイエットと食生活、過食と嘔吐の繰り返し、衝動的で不安定な情緒…シシーのメンヘラぶりが、かなり克明に描かれていました。

 宮廷でどんな苦労や悲しみがあったかは説明されていないので、何もかもうっちゃって外国で遊び暮らしてるシシーは、こんな皇后はイヤだ!と庶民からしたら思わずにはいられません。国民が納めた税金があんなふうに浪費されてるとか、私がオーストリア人なら許せんわ~。我が国の皇室とカブって、あらためて某宮家に対する不信感と不快感が募りました。悲劇的な最期を迎えるシシーですが、マリー・アントワネットと同様に国民を蔑ろにしたバチが当たったかのような末路でした。ラスト近くのシシーは完全に精神コワレ人になっていて、まるで自殺のような死に方が新解釈でした。

 男装の美しい娘たちを小姓にして愛しんでたり、イルマとの親密すぎる関係など、直接的な性愛シーンなどはないけど、かなり同性愛色の濃ゆい内容でした。大好物のBLと違い、女性同士の恋愛はちょっと苦手なので、見ていて心地悪くなることもありました。まるで女子高生同士のように仲良くなっていくシシーとイルマ、それがコミカルに描かれているのですが。いい年をした熟女たちが、と冷めた目で見てしまい笑えませんでした。
 イルマ役は、「落下の解剖学」で今年のアカデミー賞主演女優賞にノミネートされてるザンドラ・ヒュラー。ザンドラさん、やっぱユニークな女優ですね。「ありがとう、トニ・エルドマン」での衝撃的なまでの名演(珍演?)で強烈なインパクトを残した彼女、今回もなかなか独特な味わいでした。大真面目に珍妙な、グロテスクになるギリギリ手前の演技が絶妙。いい女優!
 ギリシャのコルフ島やアルジェリア、イギリスなど、シシーとイルマが滞在する国々の風景や屋敷、衣装などがそれぞれ美しく、イビツなメンヘラ熟女のお話の薄気味悪さを薄めてくれました。使われてる音楽が現代のポップミュージックだったのが、ちょっと斬新でした。

 
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

男のコになりたい

2023-11-10 | ドイツ、オーストリア映画
 秋の夜長のBL国際映画祭② ドイツ
 「Romeos」
 トランスジェンダーのルーカスは、ホルモン療法を受けながら性適合手術の日を待っていた。そんな中ルーカスは、魅力的なゲイの不良青年ファビオと出会う。互いに強く惹かれ合う二人だったが…
 これも厳密に言えば、BL映画ではないかも。同性愛よりもさらにハードルが高いテーマ。トランスセクシャルの恋愛と人生、その心身や社会的な苦労と苦悩、苦痛は重すぎて、同性愛が何でもないことに思えてしまうほど。ノーテンキにBLを楽しんでる自分が軽薄に思えて罪悪感。心は男なのに女の体で生まれてしまったルーカスの、体も人生も男として生きようとする奮闘が涙ぐましく痛ましく、それを見て居心地の悪さを覚えてしまう自分にまた罪悪感。心と体の性の不一致だなんて、神さまって何で残酷なことをするんだろう。不一致のまま生きていくのも、ルーカスのように一致させようとすることも、私なんかに分かるわけもない辛さです。

 筋トレや髭などの体毛、体臭など、何とか男らしくなろうと日々努力を怠らないルーカスのルーティーン描写が、これまでトランスジェンダーには無知、そして無関心だった私にはかなり衝撃的でした。努力の甲斐あって男にしか見えないルーカスですが、体はまだ女性のまま。ギュウギュウにキツく巻いたサラシを解き裸になると大きな乳房が!男性器はまだないので、ゴム製のペニスを着用してる!トランスジェンダーのリアルな身体もショッキングでした。まだ女性だからと女子寮に入れられたり、公共のトイレとか更衣室とか、法律や設備などもトランスジェンダーのために整っているとは言えない現状にも、もっと関心を持たねばならないと痛感させられました。都合のいいキレイキレイなファンタジーBLばっか貪ってる腐には、かなり強烈なカウンターパンチ映画かも。

 男の体を手に入れた後も、問題は山積。社会的な立場や権利もですが、切実なのはやっぱ恋愛です。好き人なった男性(ゲイ)へのカミングアウト。果たしてゲイは元女性の男性を受け入れ愛せるのか。ファビオと親密になっても、彼の反応を恐れてセックスも告白できないルーカスを臆病者呼ばわりはできません。求め合っても一線は越えられず、逃げるルーカスにイライラモヤモヤするファビオ。思わぬ形でファビオに真実を知られてしまうのですが、それがまたイタいシチュエーションでショックと怒りにかられ、ルーカスに結構イケズな仕打ちをするファビオなのですが、必ず最後に愛は勝つ~♬ by KAN な二人だったので安心しました。でも、現実はあんな風にスウィートには行かないんだろうな。ルーカスだって、もしファビオが元女性だったら彼を愛せただろうか。


 ルーカス役のリック・オコンは内気そうな地味イケメン、ファビオ役のマクシミリアン・ベフォートはヤンチャなエロイケメン。二人とも難しい役を魅力的に演じてます。特殊メイクで胸など体を女性にしてのリックの演技、大変そうでした。マクシミリアンは小柄で猿みたいな童顔が可愛く、全裸で夜道をウロウロするなど脱ぎっぷりがすごいです。ルーカスの親友でレズビアンのイネが、素敵な女性でした。彼女みたいな理解者がいて、ルーカスは幸せ者だと思いました。トランスジェンダー、シスジェンダーの違いも今さらながら学ぶことができました。心と体の性が一致していないルーカスはトランスジェンダーで、一致してるけど同性が好きなファビオはシスジェンダーのゲイ、イネはシスジェンダーのレズ、ということですね。

 ↑ マクシミリアン・ベフォート、可愛い(^^♪ドイツはイケメンの宝庫ですね
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

運命の旅は道連れ

2023-10-27 | ドイツ、オーストリア映画
 「ボイジャー」
 国連のエンジニアとして世界各国に赴いているアメリカ人のフェイバーは、ニューヨークからフランスまでの船旅で若く美しいドイツ人の娘エリザベスと出会う。恋に落ちた二人は、エリザベスの母がいるギリシャまで旅を続けるが…

 すごく好きな恋愛映画。運命と禁断の恋なんだけど、全然ドロドロでもなく変にドラマティックな悲劇仕立てもしてない、清々しい感じさえする年の差ラブストーリーです。こんな恋に憧れるわ~と、旅をするとこの映画を思い出します。静かな雰囲気と流れの中に、どこか奇異で冷徹なもの、知的で文学的な台詞やモノローグなど、フツーの恋愛映画とはかなり一線を画してる作風は、さすが世紀の怪作「ブリキの太鼓」のフォルカー・シュレンドルフ監督の作品。ブリキの太鼓ほどトンデモぶっとびではなく、とても観やすい映画になってるので、クセの強い映画が苦手な方にもお勧めできます。

 運命の出会い…まさしくこの映画の二人がそれ。こんなこと、ありえない!からこそ、甘美な夢となって観る者を酔わせます。運命とか悲恋とか、何だか韓流っぽいけど全然違います。ヨーロッパの香り高い洗練と知性に満ちてます。それにしても。二人を他人として出会わせて恋に落ちさせるなんて、神さまは何て残酷なんでしょう。フェイバーがフツーのおっさんで、エリザベスがブスだったら、恋に落ちずにすんだだろうに。二人を結びつける魅力が不幸と悲劇を招き寄せるのですが、二人の恋があまりも優しく輝いてるので、私の目には奇跡のような恋に映ってしまいました。魅力がないおかげで愛にも恋にも無縁な人間(わしのことですね)のほうが、よっぽど不幸で悲劇的だと思います。

 甘美だけど禁断の恋は、もちろんハッピーエンドになるはずもなく、悲しい結末になるのですが。それさえも、ああこれでよかったんだよな、と安堵させる終わり方。エリザベスが真実を知らずにすんだのは、神さまが最後にくれたせめてもの慈悲でした。もし彼女が知ったら、夢のような恋の物語が一気に、シビアで破滅的な現実世界に陥ってしまってたでしょうから。
 エリザベス役のジュリー・デルピーが、か、可愛い!う、美しい!まるでイタリアの名画から抜け出した天使のような可憐さ、清冽さ!

 デルピー嬢、当時22歳。まぶしいほどの若さで光り輝いてます。抜けるような白い肌、波打つ長いブロンド、清らかな透明感、生活感のないブルジョア感、こんな女優さん今いないですね~。天使みたいな汚れない美しさに加え、エリザベスの闊達で颯爽とした性格や言動には、フェイバーじゃなくても男ならみんな心を奪われるわ。可愛いけど男に媚び媚びなカワイイコぶりっことは真逆な、聡明でドライでクールな女の子なところも、若かりし頃から才媛の誉高かったデルピー嬢らしいヒロインでした。若いのに喫煙が絵になるところも、フランス人女優って感じでカッコいい。そういえば彼女の代表作である「恋人までの距離」も、運命の出会いと恋の話でしたね。神秘的な美しさと行動的な現代女性のたくましさを併せ持つ女優さんです。

 フェイバー役は、作家としても高名だった故サム・シェパード。もう見るからに孤高のインテリって感じな風貌。シャープでシブいイケオジなんだけど、ちょっと顔が鋭すぎて怖く見えることも。グラサンしてたら、某事務所の今は亡き社長に似て見えることがあって戦慄。フェイバーの元恋人でエリザベスの母役を、ドイツの名女優バーバラ・スコヴァが好演してました。
 ラブストーリーを美しく演出する旅先の風景も、この映画の魅力です。冒頭の飛行機が不時着する南米の砂漠、メキシコの奥地、ニューヨーク⇒フランスの船旅(してみたい!)、パリから車でドライブするイタリアとギリシャ。旅心をくすぐられます。

 
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

食べたい男、食べられたい男

2023-07-23 | ドイツ、オーストリア映画
 夏のホラー映画祭④
 「Grimm Love」
 ドイツに留学中のアメリカ人大学院生ケイティは、数年前に起こった人食殺人事件をテーマにした論文を書くため、犯人のオリヴァーと被害者のサイモンについてリサーチを開始する。事件を知るにつれ、ケイティはカニバリズムの闇にのめりこみ…
 ゲロゲロ(死語)うげげな映画でした。ぜんぜん怖くないけど、内容といい残虐シーンといい、ひたすら気持ち悪くて不愉快でした。人食、カニバリズムに興味がある人にだけおすすめしたいです。オリヴァーとサイモンの言ってることやってることが、全然理解できません。まあ、できなくて当然。できたらヤバいですし。

 それにしても二人とも、何であんな異常者になっちゃったのよ。不幸な少年時代と母親との関係、孤独な身の上、という共通点があったけど、カニバリズムに走る理由にはならないような。だからこうなってしまった、みたいな説明はしてないし、できないと思う。先天的な異常性格、異常嗜好、病気なのでしょう。サイコパスな殺人犯や、小児愛者、痴漢など、生まれついての性癖のせいで衝動を抑えられず加害者に…というニュースは数えきれないほど耳にしますが、欲望に従う前に本人も周囲も何とかできなかったのかなと、いつも思わずにはいられません。被害者を出さないためにも、厳罰と同時に早期発見とか早期ケアも社会的に必要ですよね~。

 人間を生きたま食べたいというのも狂ってますが、生きたまま食べられたいというのはさらにブッとんでます。マゾの最終形態?そんな二人が出会うとか、韓流ドラマでもありえない運命の奇跡。二人が知り合うカニバリズムネットがヤバすぎる。あんなのほんとにあるんですね。この映画、実話が元になってると知ってビツクリ。終盤、サイモンのアソコを切って、それをフライパンで焼いて食べるオリヴァー、瀕死のサイモンもそれを味見とか、げげげ~!すぎ。観るに堪えないグロシーンでした。なかなか死なないサイモンもホラーでした。

 オリヴァー役は、大好きなトーマス・クレッチマン。彼が出てたので観たのですが…よくこんな映画、こんな役を引き受けたな~と呆れてしまいました。もともと仕事を選ばない俳優であるトーマスですが、いくら何でもこれは。異常者役ですが、すごく優しそうで朴訥な風貌と雰囲気は素敵なトーマス。よくある冷酷無情な殺人鬼ではなく、食べられに来た人が怖気づいてやっぱりイヤ!って言いだしたら、素直に帰してあげたりするトーマスが可愛かったです。ネットしながら自慰行為するトーマスも何か滑稽でした。オリヴァーとサイモンのやりとりや、サイモンと恋人♂の性生活など、かなりゲイ色の濃ゆい作品でもありました。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする