まつたけ秘帖

徒然なるままmy daily & cinema,TV drama,カープ日記

パパは野獣

2024-08-30 | イギリス、アイルランド映画
 「The Beast Within」
 イギリスのヨークシャーにある森の奥深くで、両親と暮らす10歳の少女ウィローは、父親のノアに何か秘密があることに気づいていた。ある夜、森へ向かう両親を尾行したウィローは、ノアの恐るべき正体を目撃してしまい…
 大好きなキット・ハリントン主演のホラー映画。キット、久々に見ましたが、すっかりおじさんになっちゃってますね~。まあ、年齢を考えれば当然。いつまでも可愛いイケメンなままであるわけがありません。おじさんになったけど、やっぱカッコカワいいです。ワイルドな風貌でも、野卑な感じはまったくなく、実はいいとこの御曹司なのかな?と思わせる雰囲気も、キットの魅力。農夫風の服装、木こり姿も似合ってました。幼い娘と仲良く遊んでるシーンとか、こんなイケメンパパいいなあ~と思いました。少年っぽいところも素敵。

 でも今回もキット、不幸で悲劇的な役。明るく幸せなキットって、見たことないような。まとっている薄幸オーラ、精神不安的っぽい危うさは、確かに暗い役にドンピシャ。黒目がちの遠い瞳が、いつも悲しそう。実際のキットも、すごくデリケートなメンヘラっぽい人みたいだし。無邪気な少年っぽさの正体は、大人になりきれない未熟さ。そんな男の役ばかり、キットは演じてるような気がします。

 大人になれない男はたいてい、自分の思い通りにならなかったり、現実と折り合いがつかなくなると、子どもっぽくキレる。子どもと違って大人なので、それが恐ろしい暴力に。いわゆるDVですね。この映画のノアも、ちょっとでも妻子が気に障ることをしたり言ったりすると、すぐ不機嫌になって鬼の形相で睨んだり怒鳴ったり、物に当たったり。妻子に手は上げないけど、あんな風に脅したり怖がらせたりする時点でもう立派なDV男。家族に代々伝わる呪われた血のせいで、月夜に凶暴な狼?に変身してしまうノアですが、DV男こそが変身せずとも狼そのもののように思えました。非現実的な狼男よりも、現実的なDV男のほうがホラーです。

 狼に変身する前に鎖につながれるシーンで、キットの全裸が崇めます。キットといえば肉体美。バキバキムキムキではないけど、がっちりむっちりした脂ののった色気ある裸体でした。お尻も見せてますが、暗くて不明瞭、これほんとにキットなの?ボディダブルもあり得る?な怪しさも。ノアよりもどちらかといえば娘のウィローのほうが主役で、キットは思ってたより登場シーンが少なく、出ずっぱりではなかったのが物足りませんでした。

 それにしても。幼い、しかも喘息もちの娘に、あんな人里離れた森の奥で、狼男に変身して襲いかかってくるかもしれない父親との生活を強いる母親も、とんでもない毒親だと思いました。ロケ地となったヨークシャーのヘアウッドの森や城跡が、神秘的で美しかったです。あんな森の中で暮らしてみたいけど、ヤバい動物や虫とかいっぱいいそうで怖いので、やっぱ無理

 ↑ ロンドンの金融界を描いたドラマ「インダストリー」のシーズン3に、若きCEO役で出演。映画は産後うつをテーマにした「ベイビールビー」で、ヒロインの夫役を演じてるキットです
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

温泉に韓流スター

2024-08-28 | 日本映画
 「薔薇とチューリップ」
 韓国の人気画家ネロは、東京での個展イベントを放棄して、自作の盗作がある温泉旅館を訪れる。そこで自分とうり二つの韓国人留学生デウォンと遭遇したネロは…
 私、東村アキコ先生の漫画が大好きなんですよ。「海月姫」とか「主に泣いてます」「メロポンだし!」とか、ハマったわ~。ギャグ漫画なんだけど、絵が可愛くてきれい。この薔薇チューは、原作漫画は読んでないのですが、東村先生原作ということで観てみました。

 海月姫も主泣も、漫画はあんなに面白かったのに、実写化されたものは別物みたいなつまらないものに。すぐれた漫画や小説が、すぐれた映画やドラマになるとはかぎらない、の悪しき例のようなトホホさ。この薔薇チューも、他愛もない内容でした。これで映画館で1800円は払えません。1800円あったら、東村先生の漫画を買います。でも、ある特定の方々には楽しめる、鑑賞マスト映画ではあります。K POPアイドルグループ、2PMのメンバーであるジュノのファンのための映画、いやファン限定の映画、といって差し支えはないでしょう。

 東村先生も韓流にハマってたそうで、海月姫にも明らかに某韓流スターがモデルなキャラが出てた。この映画も漫画も、ジュノ主役で企画、ジュノをイメージして作られたジュノのため、ジュノのファンのために作られたもの。2PMは昔、野獣アイドル?みたいな感じで、日本の歌番組に出てた記憶が。もう随分とベテランなアイドルグループですよね。ジュノの出演作は映画「監視者たち」と「メモリーズ 追憶の剣」「色男ホ・セク」を観てますが、特に印象に残らず。久々に見たジュノですが、彼ってイケメンなんですか?可愛いとは思うけど。顔が星野源に似てる?星野源を薄めて色白スマートにした感じ?顔はイケメンじゃないけど、長身でスタイルがいいところはさすが韓流スター。個人的には、キム・ヨンデくんに演じてほしかった二役かも。
 
 クールな俺様王子さま、お人よしのワンコ男子。どっちも韓流ドラマではおなじみのキャラ。どっちもジュノにやらせてるので、ジュノファンには一度に二度の美味しさかも。ジュノのたどたどしい日本語の台詞も可愛いです。設定といいジュノの演技といい、韓流ファンならニヤリとなったり、お約束に満足したり。さすがご自身も韓流ファンな東村先生、ツボを心得てます。富と名声を得るために自分の描きたい絵を諦めたネロには、美大出身の東村先生ご自身が重ねられているのかな。
 韓流俳優、そして温泉が舞台、とくれば。否が応でも期待しちゃうでしょ、ジュノの肉体美披露を。脱いでも乳首は頑なに見せない、という演出が不自然すぎて笑えた。すべてにおいて韓流ドラマ仕立てなのに、肉体自慢の韓流俳優のサービス無駄脱ぎだけは端折るとか、キムチが入ってないキムチチゲみたいな映画ですね映画のはじめのほうで、2PMのメンバーのチャンソンが、チョコっとだけ友情出演してます。ジュノは最近、俳優として評価が高まってるみたいですね。好評を博した時代劇「赤い袖先」が面白そうなので、観てみよっかな。
 
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アメリカンBLクロニクル

2024-08-25 | 欧米のドラマ
 アメリカのドラマシリーズ「フェロー・トラベラーズ」を観ました(^^♪全8話。
 共産主義者と同性愛者の摘発が激化する50年代のアメリカ、ワシントン。国務省の役人ホークは、議会職員の青年ティムと出会い、二人は恋に落ちるが…
 ドラマ化のニュースを耳にした時から待ち遠しくてたまらなかったので、ついに!やっと!と感無量。世界中の腐女子(&ゲイの)映画・ドラマファンの多くが、きっとそうだったに違いありません。内容といい俳優といいラブシーンといい、期待と予想以上にBLの魅力を凝縮&濃縮したドラマに仕上がっていて、ライトでスウィートなファンタジーめいたBLが好きな人には、胸やけ胃もたれがするドラマかも私は堪能させてもらいました!観終わった時は、かなりオナカイッパイ感と疲労感がありましたが毒にも薬にもならない、何の挑戦も衝撃もない無難な映画やドラマでは味わえない満腹感と疲れは、稀有で貴重な体験です。
 このドラマの見どころは、やはり何といっても英米2大イケメンカミングアウト俳優、マット・ボマーとジョナサン・ベイリーの競演でしょう。

 今や芸能人が同性愛をひた隠しにする時代ではなく、堂々と正直にカミングアウトし、ゲイだからこその深みのある演技を武器にしてる俳優も多い。男盛りの円熟期にあるオープンゲイ俳優といえば、代表的な存在なのがベン・ウィショーとアンドリュー・スコットでしょうか。二人とも今や名優の域。ベン子さんとアンスコはイケメンではありませんが、マットとジョナサンはすごいイケメン。女にもモテモテ、でも女には興味なし、抱いてくれない、なんて尊いような、残念なようなマットもジョナサンもカミングアウト前は、さぞや女たちに困惑迷惑したことでしょうね。

 マットはほんと端正な美男子で、死角なしの美貌。でも冷ややかなロボット美男ではなく、優しそうで可愛い童顔。女っぽいところとかキャマキャマしいところなど微塵もなく、すごく男らしいところは腐受けよりもゲイモテしそうな魅力。このドラマでも、まさにオス♂!なフェロモンだだ漏れ!野獣のようなオラオラ性行為シーンなど、思わず独りで観ていることを確認してしまうほどの激しさとエロさでした。ゲイポルノ一歩手前なレベルの男同士の濃密なセックスシーン満載なので、苦手な方は要注意。

 脱ぎっぷりのよさも圧巻なマット。上も下もガンガン惜しみなく露出して、ズコバコヤリまくってます。そこそこ人気も知名度もある、しかも超イケメンのスターが、ここまでする?!世界広しといえど、マットぐらいでは。政府の役人が何でこんなマッチョなの?と訝しんでしまうほどの肉体美を、これでもか!と。男の魅力あふれる美貌だけでなく、演技も素晴らしいです。「ノーマル・ハート」での壮絶な熱演といい、イケメンなだけ俳優と十把ひと絡げにはできません。もっと評価されてもいい役者。作品に恵まれれば、オスカーも狙える俳優です。

 ティムのことは心から愛してるんだけど、抑えられぬ性欲でハッテンバ通い、野心と保身のためにティムを利用、都合が悪くなると切り捨て、ほとぼりが冷めたらまた接近して元サヤ、を臆面もなく繰り返すホークは、かなりズルいゲスなヤリチン野郎なんだけど、傷つくとわかっていても、希望はないと知ってても、ティムがほだされて受け入れてしまうのも納得してしまう魅力にあふれてるんですよね~。まさに魔性の男。美しい男は何をしても許されるんです。並のイケメンではなく、マットのような特上のイケメンという条件がつきますが。

 「ブリジャートン家」で注目されたジョナサン・ベイリーも、マットに劣らぬ役者魂炸裂と脱ぎっぷりです。メガネが可愛い。ピュアでおひとよしすぎるティムは、ヘタな俳優だとイライラするかもしれない役ですが、ジョナサンは流されるのではなく自分の意志と覚悟で愛と対峙している感じで演じて、強く崇高なキャラになってました。若い頃よりもエイズに侵されて余命いくばくもない晩年の姿のほうが、知的で研ぎ澄まされてカッコよかったです。
 50年代から80年代にかけての、激動のアメリカ現代史の勉強にもなりました。50年代に吹き荒れた赤狩り、同性愛狩りの嵐がクレイジーすぎて戦慄。今では考えられない人権侵害、邪魔者を陥れるための監視や密告、誣告。愛国の名のもと、猜疑心と悪意にまみれた冷酷で卑劣な所業。あんなことがまかり通ってたんですね~。エイズパニックに揺れた80年代も、アメリカの闇を感じた時代でした。

 ↑もはやノンケ役で女優とラブストーリー、なんて違和感しかないマット&ジョナサンです

 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

イケメン皇帝のロイヤルアフェア

2024-08-21 | 欧米のドラマ
 Netflixのドラマ「皇妃エリザベート」観ました(^^♪全6話。
 自由を愛するバイエルンの公女エリザベートは、家の利益のために結婚を強いる母親に反抗を続けていた。そんな中、姉のヘレーネが皇帝フランツとお見合いをすることになる。フランツはヘレーネではなくエリザベートと恋に落ちて…
 東洋西洋問わず、時代劇は大好きなんだけど。最近は妙にライトだったりファンタジックだったり、史実をちょっと面白く脚色どころじゃないトンデモ&トンチキ時代劇が多くて、頭が固いわしのようなおっさんにはトホホな現状です。「ブリジャートン家」とかも面白かったけど、あまりにも現代風にし過ぎて、おふざけドラマと化してしまってた。バカバカしくなって、これ以上は無理!とシーズン1でリタイア。ブリジャートン家はまあパラレルワールドの話だからいいとして、歴史上有名な人物や出来事を描いた時代劇は、真面目で重厚なものが観たいです。

 世界で最も有名なロイヤルヒロインといえば、フランスのマリー・アントワネットとオーストリアのエリザベートが双璧でしょうか。エリザベートといえば愛称シシー、シシーといえばやはりロミー・シュナイダーですよね~。他にも何人もの女優がエリザベートを演じてますが、ロミーが完璧すぎてどうしても見劣りしてしまう。このドラマのエリザベートも、残念ながらというか当然というか、すべてにおいてロミーには遠く及んでいません。自由奔放、時には自分勝手で我意が強すぎ反抗的、という性格や言動も、そこに凛とした気品や匂いたつような優雅さがあるから魅力的、なはずのエリザベートなのに。このドラマのエリザベートは、うう~ん、金持ちの家のヤンキー娘って感じでした粗野で下品な見た目とキャラが、宮廷に馴染めない異分子っぽさには合ってましたが。
 まあ、このドラマに関しては、エリザベートはどうでもよかったんです目当ては、若き皇帝フランツ役のドイツイケメン、フィリップ・フロワッサンだったのだから(^^♪


 「ブラック・アイランド」での高校生な彼もイケてたけど、皇帝な彼もちょべりぐ(死語)!彼の魅力はやっぱ、すごい清潔感と優しそうなところ。いつもニコニコ明るい優しさではなく、内省的でどこか憂いと翳りがあるところが好き。立ち居振る舞いも凛々しく優雅。育ちが悪そうなエリザベートと違い、やんごとなきオーラが。長身でスタイルがよく、ロイヤルファッションも素敵に着こなしてます。フェンシングシーンがカッコいい!優しくも情熱的なラブシーン、わしもフィリップ陛下の臥所に召されたい~♡

 帝国の深刻な内憂外患や家族との軋轢に悩み、時に冷徹で狡猾、頑固な面も見せるフランツの複雑なキャラも、わざとらしい大熱演とかでなく静かに怒りや苛立ちを表現していたフィリップの演技力も秀逸。自分が捨てた元愛人を、彼女の女心を刺激して政治のために利用するところなど皇帝陛下、なかなか悪い男で素敵でした。

 サブキャラの面々も、みんな腹に一物ある連中ばかりで面白かったです。フランツの母后ゾフィーが冷酷な性悪姑!上辺だけの優しさ、おためごかしが裏表ありすぎて怖い!すべてをコントロールしようとし、おんな盛りの心と体に煩悶する妖しい熟女!エリザベートより美人!フランツの弟マクシミリアンの胡散臭さ、屈折も話を面白くしてたけど、もうちょっと風貌が退廃的な美青年に演じてほしかったかも。ちびっこの末弟も、おとなしいけど何か怪しい…と思ってたらラストで、え?!な姿に。男の娘?!

 リストやヨハン・シュトラウス2世など、有名な音楽家も登場。宮廷でのダンスシーンとか、かなり現代風な演出でしたが、恐れていたほどありえない設定やシーンはなかったので安心。イギリスやフランスの宮廷とはまたちょっと違う、オーストリア宮廷の様子も興味深かったです。ドレスがどこかスタイリッシュ。お城や宮殿、庭園も、ヨーロッパの重厚で美しい歴史を感じさせる素晴らしさでした。6話しかないのが短くて観やすい。思いっきり途中で終わってますけど。シーズン2が楽しみ(^^♪

 ↑ フィリップ、可愛い優しそうなので、ドイツ人でもナチス役とかはできなさそう卍
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

イケメンに誤送信

2024-08-18 | ドイツ、オーストリア映画
 ドイツイケメン映画祭⑥
 「Gut gegen Nordwind」
 大学講師のレオは、恋人に去られた直後に新聞購買を止めたいという間違いメールを受ける。送り主の女性エイミーとレオは、親しくメールのやりとりを重ねていくうちに、心を通い合わせ会いたいと願うようになるが、エイミーには夫と子どもがいて…
 ドイツイケメン映画祭、ラストの6人目は、「顔のないヒトラーたち」「ゲーテの恋」でのイケメンぶりも忘れがたいアレクサンダー・フェーリング。彼も爽やかで清潔感があって優しそうで、長身の立派な体躯の持ち主、という私が好きなドイツ男子の理想形俳優です。彼も白人のドイツ人だけど、冷酷なナチス役は無理そう。さすがにヒトラーやゲーテでの爽やかな好青年ではもうなくなってて、風貌も雰囲気もおじさんになったな~と、今回久々に見て思わないでもなかったけど。生え際がちょっと危なくなってきていて、角度によっては船越英一郎に見えたり(目の錯覚!)でも、必死で強引な若作りが返って汚らしく痛ましく見える日本の某スターと違い、加齢が自然で好感がもてます。おじさんになったとはいえ、爽やかな清潔感は失っておらず、役同様に本人も絶対いい人!と確信してしまう柔和さも、今なお魅力的です。

 爽やかで優しそうなアレクサンダーなので、おじさんになってもロマンティックな役や演技にも違和感がありません。キム〇クがやったら、さすがに気持ち悪いだろうし。恋人とのラブシーンでは全裸も披露。ムキムキバキバキではなく、ガッチリムッチリした包容力を感じる肉体で、抱かれたら居心地がよさそう。エッチ後にベッドから出る時、パンツはいてなかったのも自然でした。セックス中や直後に下着つけてるとか、すごい不自然ですもんね~。

 間違い電話やメールから始まる友情、からの恋…は、どこかで見たこと聞いたことがあるような、よくある設定と展開。実際にはありえないと思うけど…会いたくなって会おうとするけど、いろんな事情や葛藤、躊躇が生じて会えないレオとエイミーですが、二人が美男美女だから絵になるけど、そうではなかったらちょっとイタい男女かも。私がエイミーなら、メールだけ、心だけにしておくかも。実際に会ってガッカリしたりされたりは悲しいから。レオとエイミーが朝昼晩ずっと携帯とパソコンでメールばかりしてるのも、恋愛というより共依存っぽくて気持ち悪かったです。

 ラストになってようやく顔を合わせるレオとエイミーですが。お互いイケメン、美女で安堵したことでしょうね。エイミーがもし女装した金正恩みたいな女だったら、レオがバナナマン日村だったら、どんなリアクション見せたことでしょう。ついに出会った二人、あの後どうなるんだろう。男女の関係になっちゃうのかな。そうなるとかなりの修羅場、泥沼ドラマになりそう。そっちのほうが面白そうですがレオの部屋やエイミーの家のインテリアとか家具、庭とかがおしゃれで、アメリカや韓国とかとは違うセンスのよさがさすがヨーロッパ。特にエイミーの家のキッチンが素敵。あんな台所で料理したいわ~。

 ↑ ヤニス・ニーヴナー主演のTVドラマシリーズ「Beat」にアレクサンダーも出てるらしいので(コスティア・ウルマンも出てるらしい。豪華キャスト!)、英語字幕はしんどいけど観てみよっかな~
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

破滅へのプレリュード

2024-08-01 | ドイツ、オーストリア映画
 ドイツイケメン映画祭⑤
 「Prélude」
 音大生のダヴィッドは、ニューヨークの名門大学への奨学生に選ばれるため、ピアノの猛特訓の日々を送っていた。過酷な練習やプレッシャーで、しだいに精神のバランスを崩し始めるダヴィッドだったが…
 ドイツイケメン5人目は、BL映画の佳作「僕の世界の中心は」での好演も忘れがたいルイス・ホフマン。久々に見た、と言いたいところですが、何と彼「リプリー」にチョイ役で出てたんですよね~。ルイス・ホフマンに似てるなと思ったら、ご本人だった。今度はバリバリの主演作、彼が映ってないシーンはほぼないと言っていいルイス・ホフマン映画です。2019年の作品なので、当時22歳。

 22歳って、日本だとまだアイドルな年齢。30、40過ぎてもアイドルな役や演技しかできない元アイドルもいますが、ヨーロッパの若い俳優ってやっぱスゴいわ~と、この映画のルイスくんを見て思いました。この作品のルイスくんみたいな役、ていうか演技ができる20代のイケメン俳優、日本にはいないでしょうし。じわじわと静かに、かつ劇的にコワレていく若者を不気味に、かつ美しく演じたルイスくんの演技力と果敢さに驚嘆。清潔感があって優しそう、品があって賢そうな優等生イケメンって風貌。ピアノを弾く姿もサマになってます。ピアノってやっぱ、美男美女向けの楽器かも🎹

 韓流アイドルや俳優のとメイクばっちり顔と違い、ルイスくんの美白肌はまさに西洋の美しい白人のそれ。ルイスくんって誰かに似てるだよなあ。ちょっとハリス・ディキンソン、たまにカープの森下くんに似て見える(わしだけ?)。熟女教師とのレッスンといい、金髪の髪型といい服装といい、ちょっと「ピアニスト」のブノワ・マジメルを彷彿とさせたルイスくんでした。ぶっコワレっぷりは、ピアニストのエリカ先生級でしたが真面目に一生懸命レッスンに励んでて、可愛い恋人もできて、夢に恋に充実した青春…な話かと思いきや、美しい旋律がいつの間にか狂った不協和音に変わる展開に、え?なぜ?!と困惑、そして戦慄。

 そんなに苦悩して追い詰められてるようでもなかったダヴィッドが、突然鏡に額を打ち付けたり、開き扉を思いっきり強く閉めて指を挟んだりと、自傷的な行為に。自分の楽譜を盗んだと友人に難癖をつけ、暴力を振るって奪い取ったり。ひと気がなくなったパーティーで、独りで踊り狂いながら素っ裸になったり。妄想妄執、幻覚幻聴と、明らかに精神を病んだ状態に。レッスン中断して早く病院に!と思うのは映画を観てる観客だけで、ダヴィッドの周囲は誰も心配したりせずスルー。ほぼ無表情で、感情を露わにしたりせず淡々としてるのに、何をしでかすかわからない不可解さ、不穏さを常に孕んでいるダヴィッド。帰省して家族と心穏やかに…と安心したら、え?!ウソ?!なラストも衝撃的。才能ある音楽家って、やはり凡人にはない破綻や狂気を抱えているものなのですね。才能ってヘタしたら、癌のように心身を蝕んでしまうのですね。

 ルイスくん、静かなるニューロティック演技も秀逸でしたが、脱ぎっぷりもあっぱれ。恋人とのラブシーンと、先述の狂い踊りシーンで全裸に。お尻もアソコもまったく隠すことなく。散歩やジョギング、ピクニックや水泳ができる森や湖がある大学が素敵でした。ダヴィッドの友人役で、「皇妃エリザベート」では皇弟マクシミリアンを演じてたヨハネス・ヌスバウムも出演してます。

 ↑ Netflixのドラマ「すべての見えない光」で、主人公のドイツ兵役を演じてるルイス。共演者の中にマーク・ラファロ!もいるので、近々観る予定(^^♪
コメント (5)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする