「The Beast Within」
イギリスのヨークシャーにある森の奥深くで、両親と暮らす10歳の少女ウィローは、父親のノアに何か秘密があることに気づいていた。ある夜、森へ向かう両親を尾行したウィローは、ノアの恐るべき正体を目撃してしまい…
大好きなキット・ハリントン主演のホラー映画。キット、久々に見ましたが、すっかりおじさんになっちゃってますね~。まあ、年齢を考えれば当然。いつまでも可愛いイケメンなままであるわけがありません。おじさんになったけど、やっぱカッコカワいいです。ワイルドな風貌でも、野卑な感じはまったくなく、実はいいとこの御曹司なのかな?と思わせる雰囲気も、キットの魅力。農夫風の服装、木こり姿も似合ってました。幼い娘と仲良く遊んでるシーンとか、こんなイケメンパパいいなあ~と思いました。少年っぽいところも素敵。
でも今回もキット、不幸で悲劇的な役。明るく幸せなキットって、見たことないような。まとっている薄幸オーラ、精神不安的っぽい危うさは、確かに暗い役にドンピシャ。黒目がちの遠い瞳が、いつも悲しそう。実際のキットも、すごくデリケートなメンヘラっぽい人みたいだし。無邪気な少年っぽさの正体は、大人になりきれない未熟さ。そんな男の役ばかり、キットは演じてるような気がします。
大人になれない男はたいてい、自分の思い通りにならなかったり、現実と折り合いがつかなくなると、子どもっぽくキレる。子どもと違って大人なので、それが恐ろしい暴力に。いわゆるDVですね。この映画のノアも、ちょっとでも妻子が気に障ることをしたり言ったりすると、すぐ不機嫌になって鬼の形相で睨んだり怒鳴ったり、物に当たったり。妻子に手は上げないけど、あんな風に脅したり怖がらせたりする時点でもう立派なDV男。家族に代々伝わる呪われた血のせいで、月夜に凶暴な狼?に変身してしまうノアですが、DV男こそが変身せずとも狼そのもののように思えました。非現実的な狼男よりも、現実的なDV男のほうがホラーです。
狼に変身する前に鎖につながれるシーンで、キットの全裸が崇めます。キットといえば肉体美。バキバキムキムキではないけど、がっちりむっちりした脂ののった色気ある裸体でした。お尻も見せてますが、暗くて不明瞭、これほんとにキットなの?ボディダブルもあり得る?な怪しさも。ノアよりもどちらかといえば娘のウィローのほうが主役で、キットは思ってたより登場シーンが少なく、出ずっぱりではなかったのが物足りませんでした。
それにしても。幼い、しかも喘息もちの娘に、あんな人里離れた森の奥で、狼男に変身して襲いかかってくるかもしれない父親との生活を強いる母親も、とんでもない毒親だと思いました。ロケ地となったヨークシャーのヘアウッドの森や城跡が、神秘的で美しかったです。あんな森の中で暮らしてみたいけど、ヤバい動物や虫とかいっぱいいそうで怖いので、やっぱ無理
↑ ロンドンの金融界を描いたドラマ「インダストリー」のシーズン3に、若きCEO役で出演。映画は産後うつをテーマにした「ベイビールビー」で、ヒロインの夫役を演じてるキットです
イギリスのヨークシャーにある森の奥深くで、両親と暮らす10歳の少女ウィローは、父親のノアに何か秘密があることに気づいていた。ある夜、森へ向かう両親を尾行したウィローは、ノアの恐るべき正体を目撃してしまい…
大好きなキット・ハリントン主演のホラー映画。キット、久々に見ましたが、すっかりおじさんになっちゃってますね~。まあ、年齢を考えれば当然。いつまでも可愛いイケメンなままであるわけがありません。おじさんになったけど、やっぱカッコカワいいです。ワイルドな風貌でも、野卑な感じはまったくなく、実はいいとこの御曹司なのかな?と思わせる雰囲気も、キットの魅力。農夫風の服装、木こり姿も似合ってました。幼い娘と仲良く遊んでるシーンとか、こんなイケメンパパいいなあ~と思いました。少年っぽいところも素敵。
でも今回もキット、不幸で悲劇的な役。明るく幸せなキットって、見たことないような。まとっている薄幸オーラ、精神不安的っぽい危うさは、確かに暗い役にドンピシャ。黒目がちの遠い瞳が、いつも悲しそう。実際のキットも、すごくデリケートなメンヘラっぽい人みたいだし。無邪気な少年っぽさの正体は、大人になりきれない未熟さ。そんな男の役ばかり、キットは演じてるような気がします。
大人になれない男はたいてい、自分の思い通りにならなかったり、現実と折り合いがつかなくなると、子どもっぽくキレる。子どもと違って大人なので、それが恐ろしい暴力に。いわゆるDVですね。この映画のノアも、ちょっとでも妻子が気に障ることをしたり言ったりすると、すぐ不機嫌になって鬼の形相で睨んだり怒鳴ったり、物に当たったり。妻子に手は上げないけど、あんな風に脅したり怖がらせたりする時点でもう立派なDV男。家族に代々伝わる呪われた血のせいで、月夜に凶暴な狼?に変身してしまうノアですが、DV男こそが変身せずとも狼そのもののように思えました。非現実的な狼男よりも、現実的なDV男のほうがホラーです。
狼に変身する前に鎖につながれるシーンで、キットの全裸が崇めます。キットといえば肉体美。バキバキムキムキではないけど、がっちりむっちりした脂ののった色気ある裸体でした。お尻も見せてますが、暗くて不明瞭、これほんとにキットなの?ボディダブルもあり得る?な怪しさも。ノアよりもどちらかといえば娘のウィローのほうが主役で、キットは思ってたより登場シーンが少なく、出ずっぱりではなかったのが物足りませんでした。
それにしても。幼い、しかも喘息もちの娘に、あんな人里離れた森の奥で、狼男に変身して襲いかかってくるかもしれない父親との生活を強いる母親も、とんでもない毒親だと思いました。ロケ地となったヨークシャーのヘアウッドの森や城跡が、神秘的で美しかったです。あんな森の中で暮らしてみたいけど、ヤバい動物や虫とかいっぱいいそうで怖いので、やっぱ無理
↑ ロンドンの金融界を描いたドラマ「インダストリー」のシーズン3に、若きCEO役で出演。映画は産後うつをテーマにした「ベイビールビー」で、ヒロインの夫役を演じてるキットです