2005年のNHKスペシャル時代劇「大化改新」前・後編を観ました~。
弱小豪族である中臣家の息子・鎌足は、朝廷を牛耳る権力者・蘇我蝦夷の嫡男・入鹿と身分の差を超えた友情で結ばれていた。蝦夷を疎んじる女帝・宝皇女に唆された入鹿は、蝦夷から蘇我家当主の座を奪い、女帝と対立する山背大兄王を討伐しようとする。鎌足は戦をやめるよう入鹿を説得するが…
懐かしい~。15年も前のドラマなんですね~。飛鳥時代のドラマって珍しい。でも日本人にとっては馴染み深い歴史上の人物や史実が盛沢山なので、もっと製作されてもいいのではないかと思います。いつもいつも戦国時代や幕末のドラマで、いいかげん飽き飽きしてますし。
大和朝廷内の権力争いや愛憎関係、クーデターは、ドロドロと血なまぐさくドラマティックで、かなり美味しいネタの宝庫なのですが、さすがというかやはりというか、NHKなので老若男女問わず観られる無難なドラマになってたのが、ちょっと物足りませんでした。たまに韓流時代劇を観てるような錯覚に陥ることも。衣装や所作が何となく朝鮮っぽかった。実際、当時の日本は朝鮮の影響を色濃く受けていたみたいですね。「THE TUDORS 背徳の王冠」みたいな、大人向けのエロくて過激でゴージャスな宮廷ドラマ、日本では製作不可能だよな~…
政争も友情も恋愛も、いい人たちのいい話っぽく描かれていて、韓流時代劇以上のスウィートさ(脚本は今年の大河ドラマも書いてる大御所、池端俊策先生)なのですが、今あらためて観るとこのドラマ、かなりのイケメンパラダイス、BL色も薄くない腐向けのドラマであることに気づかされます。メインキャラ男子にはブサイクはおらず、みんな個性的なイケメンばかり。彼らのやりとりや関係には、友情以上の精神的な愛が感じられる、ていうか、シーンも演技も腐の萌えや妄想を喚起するものが多いんですよ。池端先生ではなく女性脚本家だったら、きっとBL漫画の名作「日出処の天子」を彷彿とさせるドラマになってたのでは。
主人公の中臣鎌足役は、当時25歳だった岡田准一。今はチビなゴツいおっさんな岡田氏ですが、この頃は当然ですが若い!そして可愛い!某事務所タレントが苦手な私ですが、当時の岡田くんはすごく好きだったんですよね~。端正で彫が深い美男子。アップになるとキレイで見とれてしまう。チビでまだ華奢なところも少年っぽい魅力。日本人っぽくない濃ゆい顔なので、時代劇が似合わないのですが、台詞の発声とか身のこなし、乗馬など、真摯に勉強してる演技であることがわかり、やはり他の某事務所のアイドルタレントとは一線を画してます。若い岡田くんは可愛い美男子で演技も秀逸なのですが、鎌足がいい子すぎてつまんない役なのが惜しい。それにしても、子役並みにチビっ子な岡田くん。共演者がみんな長身なので、よけいチビに見えちゃうのが何だか気の毒だった。
入鹿役は、当時人気急上昇中だった渡部篤郎。彼も若い&可愛い!長身でスラっとスタイルがいい!たまに、俺って演技うまいだろアピールがウザいこともありますが、いい子ちゃん理想家な鎌足より、ダークサイドに堕ちて汚れていく入鹿のほうが、はるかに面白い、やりがいのある役で、渡部氏も張り切って熱演してました。
私が最も心惹かれたのは、准一でも篤郎でもなく、中大兄皇子役、当時23歳の小栗旬です。
私、このドラマで初めてオグリンを知って、同年のNHK大河ドラマ「義経」でファンになったんですよね~。ブレイク前のこの頃のオグリン、めっちゃカッコカワイイです!篤郎同様にスラっとスマートな長身。凛とした佇まい、瞳と声が美しい!今ほどクセが強くなく、まだ爽やかで清々しいオグリンです。この中大兄皇子と義経の梶原景季があまりにも清冽だったので、また時代劇に出てくれないかな~と常々思ってたのですが、何と!再来年の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」で主演!北条義時役!大好きな源平時代にオグリンが戻ってくる!とワクワク、よりも脚本家と共演者が超苦手でガッカリ…
山背大兄王役は、人気舞台俳優で当時ドラマにもよく出てた山口祐一郎。ヤンチャな蘇我日向役は山口馬木也、W山口もいい男たちでした。ベテランでは、ろくでなし親父役でも男の色気と愛嬌たっぷりな蘇我蝦夷役の原田芳雄、高潔なのに何か怖い仲代達也、狡猾な役でも味わい深い大杉連、といった今ではもう見られない名優たちも存在感抜群。当時売り出し中だった木村佳乃が、鎌足と入鹿に愛されるヒロイン役だったのですが、美人だどサバサバしすぎ、現代的すぎ、そして岡田准一よりデカくて違和感しかなく、いてもいなくてもいいような、いや、いないほうがいいような役だった。中大兄皇子の母、宝皇女(皇極女帝)役の高島礼子の妖艶な美しさ、男たちを惑わし手玉にとる魔性の女っぷりは魅惑的でした。せっかくの妖しく神秘的な美女キャラ、入鹿や息子である中大兄皇子にもっと危険に隠微に絡む設定だったら、古代の闇を感じられて面白かっただろうに。
弱小豪族である中臣家の息子・鎌足は、朝廷を牛耳る権力者・蘇我蝦夷の嫡男・入鹿と身分の差を超えた友情で結ばれていた。蝦夷を疎んじる女帝・宝皇女に唆された入鹿は、蝦夷から蘇我家当主の座を奪い、女帝と対立する山背大兄王を討伐しようとする。鎌足は戦をやめるよう入鹿を説得するが…
懐かしい~。15年も前のドラマなんですね~。飛鳥時代のドラマって珍しい。でも日本人にとっては馴染み深い歴史上の人物や史実が盛沢山なので、もっと製作されてもいいのではないかと思います。いつもいつも戦国時代や幕末のドラマで、いいかげん飽き飽きしてますし。
大和朝廷内の権力争いや愛憎関係、クーデターは、ドロドロと血なまぐさくドラマティックで、かなり美味しいネタの宝庫なのですが、さすがというかやはりというか、NHKなので老若男女問わず観られる無難なドラマになってたのが、ちょっと物足りませんでした。たまに韓流時代劇を観てるような錯覚に陥ることも。衣装や所作が何となく朝鮮っぽかった。実際、当時の日本は朝鮮の影響を色濃く受けていたみたいですね。「THE TUDORS 背徳の王冠」みたいな、大人向けのエロくて過激でゴージャスな宮廷ドラマ、日本では製作不可能だよな~…
政争も友情も恋愛も、いい人たちのいい話っぽく描かれていて、韓流時代劇以上のスウィートさ(脚本は今年の大河ドラマも書いてる大御所、池端俊策先生)なのですが、今あらためて観るとこのドラマ、かなりのイケメンパラダイス、BL色も薄くない腐向けのドラマであることに気づかされます。メインキャラ男子にはブサイクはおらず、みんな個性的なイケメンばかり。彼らのやりとりや関係には、友情以上の精神的な愛が感じられる、ていうか、シーンも演技も腐の萌えや妄想を喚起するものが多いんですよ。池端先生ではなく女性脚本家だったら、きっとBL漫画の名作「日出処の天子」を彷彿とさせるドラマになってたのでは。
主人公の中臣鎌足役は、当時25歳だった岡田准一。今はチビなゴツいおっさんな岡田氏ですが、この頃は当然ですが若い!そして可愛い!某事務所タレントが苦手な私ですが、当時の岡田くんはすごく好きだったんですよね~。端正で彫が深い美男子。アップになるとキレイで見とれてしまう。チビでまだ華奢なところも少年っぽい魅力。日本人っぽくない濃ゆい顔なので、時代劇が似合わないのですが、台詞の発声とか身のこなし、乗馬など、真摯に勉強してる演技であることがわかり、やはり他の某事務所のアイドルタレントとは一線を画してます。若い岡田くんは可愛い美男子で演技も秀逸なのですが、鎌足がいい子すぎてつまんない役なのが惜しい。それにしても、子役並みにチビっ子な岡田くん。共演者がみんな長身なので、よけいチビに見えちゃうのが何だか気の毒だった。
入鹿役は、当時人気急上昇中だった渡部篤郎。彼も若い&可愛い!長身でスラっとスタイルがいい!たまに、俺って演技うまいだろアピールがウザいこともありますが、いい子ちゃん理想家な鎌足より、ダークサイドに堕ちて汚れていく入鹿のほうが、はるかに面白い、やりがいのある役で、渡部氏も張り切って熱演してました。
私が最も心惹かれたのは、准一でも篤郎でもなく、中大兄皇子役、当時23歳の小栗旬です。
私、このドラマで初めてオグリンを知って、同年のNHK大河ドラマ「義経」でファンになったんですよね~。ブレイク前のこの頃のオグリン、めっちゃカッコカワイイです!篤郎同様にスラっとスマートな長身。凛とした佇まい、瞳と声が美しい!今ほどクセが強くなく、まだ爽やかで清々しいオグリンです。この中大兄皇子と義経の梶原景季があまりにも清冽だったので、また時代劇に出てくれないかな~と常々思ってたのですが、何と!再来年の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」で主演!北条義時役!大好きな源平時代にオグリンが戻ってくる!とワクワク、よりも脚本家と共演者が超苦手でガッカリ…
山背大兄王役は、人気舞台俳優で当時ドラマにもよく出てた山口祐一郎。ヤンチャな蘇我日向役は山口馬木也、W山口もいい男たちでした。ベテランでは、ろくでなし親父役でも男の色気と愛嬌たっぷりな蘇我蝦夷役の原田芳雄、高潔なのに何か怖い仲代達也、狡猾な役でも味わい深い大杉連、といった今ではもう見られない名優たちも存在感抜群。当時売り出し中だった木村佳乃が、鎌足と入鹿に愛されるヒロイン役だったのですが、美人だどサバサバしすぎ、現代的すぎ、そして岡田准一よりデカくて違和感しかなく、いてもいなくてもいいような、いや、いないほうがいいような役だった。中大兄皇子の母、宝皇女(皇極女帝)役の高島礼子の妖艶な美しさ、男たちを惑わし手玉にとる魔性の女っぷりは魅惑的でした。せっかくの妖しく神秘的な美女キャラ、入鹿や息子である中大兄皇子にもっと危険に隠微に絡む設定だったら、古代の闇を感じられて面白かっただろうに。