まつたけ秘帖

徒然なるままmy daily & cinema,TV drama,カープ日記

あラララ!悲劇のクライマックス

2017-02-27 | 映画雑記
 生まれて初めて、アカデミー賞授賞式を生で観ることができただよ!
 それにしても今年のオスカー…最後の最後になって、とんでもないことになりましたね~。ほんとビツクリ。まさに前代未聞。衝撃的すぎて、唖然ボー然でしたわ。ある意味ヘタな映画、いや、ララランドより面白かったとも言えますが…ララランド関係者にとっては、そんなバカな!!な悲劇ですよね~。可哀想…同情せずにはいられません。ラララの熱狂的支持者ではない私ですが、これはいくらなんでも非道いわ。

 クライマックスの作品賞までは、番狂わせのない下馬評通りすぎる受賞で、つまんね~と思ってたら、ラストに爆弾投下。でも、悪い前兆は私、ビビっと感じたんですよ。作品賞のプレゼンター、ウォーレン・ビーティ&フェイ・ダナウェイが現れた瞬間に。たまに静止する老々介護の夫婦みたいな二人が、予定調和な雰囲気を土壇場でブチ壊すのではないかと不安、そして一抹の黒い期待。その期待に、見事に二人は応えてくれたのでした。ララランド!と発表され、盛り上がる会場。ステージに上がったラララ関係者たちの歓喜で、今年のオスカーはめでたく滞りなく幕を閉じる…はずだったのですが。あっと驚く戦慄の大ドンデン返しが。制作者が喜びのスピーチ中、何かスタッフみたいな人が後ろをウロウロ。すると、みるみるステージ上のラララ軍団の顔色が変わっていくではありませんか。さっきまで幸せそうだったエマ・ストーンの凍りついた表情!何事?!まさか、テロでも起きたの?!はたまた、トランプさんが暗殺されたとか?!誰もが怪訝に思い始めたら、スピーチが中断され、ショッキングなお知らせが。作品賞はラララではなく、ムーンライトです!と。えー!!!???そんなん、あり?!騒然となる会場。混乱するステージ。何と、プレゼンターの老人の読み間違い!

 ↑紛糾!嬉しそうにスピーチしてるラララ製作者の後ろで、とんでもない悲劇が…はあ?!どーいうこと!?ウソやろ!?というエマ・ストーンの声が聞こえてきそう…
 何年か前のドラフト会議での、ヤクルト真中監督の読み間違えヌカ喜び事件を思い出した人、結構いたのでは…愕然となりステージを追われてしまうラララ軍団、そして困惑気味でステージに上がるムーライト組。か、可哀想すぎる~まさに天国から奈落にいきなり落とされたラララ軍団、その屈辱と無念を思うとこっちの胸も痛くなります。宝くじ当たった!とキャーキャー飛び上がってたら、番号間違えました!ホントはこっちです!と言われたようなもんでしょ~。ふざけんなだわ~。聞けば、老人に違う封筒が手渡されてしまい、それに気づかずに老人が読んでしまった、ということらしい。うう~ん…まさかアカデミー賞でそんな不手際が起こるとは。日本レコード大賞だってそんなミスしませんよ。責任をめぐって、またひと悶着ありそう。まあ、いちばん悪いのは間違った封筒を渡したスタッフ(業界から消されそう)ですが、気づかない老人たちもトホホだわ。あの二人じゃなかったら、きっとハっと気づいて臨機応変に対応してたでしょうし…

 とまあ、ララランドには気の毒なことになってしまったと同時に、ムーンライトの逆転受賞にも何だかミソがついてしまい、後味の悪いセレモニーになってしまいました。これって、きっとトランプさんの呪いですよ。あまりにもトランプさんを集中砲火、愚弄しすぎたせいかも…確かにトランプさん、批難されても仕方がない危険なおっさんですが、ハリウッドのセレブたちの応酬も何だか鼻につくんですよね~…上から目線的というか、私たちのほうがトランプより人間的に勝っている!的な、驕慢さ意地悪さみたいなのを感じてしまうのって、私だけ?授賞式でのトランプさんいじりも、もうええわ~と辟易。いじめみたいにバカにされまくって、ちょっとトランプさんが可哀想になりました。

 ↑ライアン・ゴズリングのタキシードの下のシャツが、おしゃれ!可愛い!小粋ですね~

 ↑アンドリュー・ガーフィールドは、パパ同伴でしたね。元カノのエマ・ストーンの受賞に、いい人なガーくんはまた大喜び?
 ラストになってまさかの大盛り上がり、それ以外は先述した通り、順当すぎて全然おもしろくなかったです。オープニングは、いきなりジャスティン・ティンバーレイクのライヴ!一緒に踊ったりするハリウッドスターのノリのよさが好き。MCは人気司会者、ジミー・キンメル。マット・デーモンとの仕込み感ありありなお約束やりとり。本当は仲良しに違いない二人とはいえ、マットの大コケ映画をネタにするなど、日本ではありえないやりとりがさすが大らかなアメリカ。

 ↑今後ハリウッドで役を奪い合いそうなリズ・アーメッドとデヴ・パテル。デヴママ(ママですよね?!まさか恋人?奥さん?!)のインド風衣装がエキゾチックで素敵でした
 助演男優賞のプレゼンター、去年の受賞者アリシア・ヴィキャンデル…もともと色黒な彼女ですが、ますます黒くなってた!受賞者は、大方の予想通り「ムーンライト」のマハーシャラ・アリ。怖そうな見た目と違い、知的で落ち着いた大人の男性って感じで素敵でした。助演女優賞も、下馬評通りのヴィオラ・デイヴィス。すごい貫禄!そして、ムキムキ?なたくましすぎる体。ヘタな男など瞬殺ボコボコにされそう。
 プレゼンターとして、大好きなガエル・ガルシア・ベルナルが登場!

 小さっ!チビっこなGGBが好きです。チビだけど、超硬派で有名なガエルっち。予期した通り、政治的メッセージぶっこみ!これ、どうしてもやらんといけんのかね~…大好きな男といえば、リズ・アーメッドもイケメンでした~♡同じインド系英国男優といえば、「ライオン 25年目のただいま」で助演男優賞の候補になったデヴ・パテルも、いい男に成長しましたね~。

 ↑監督賞は、最年少32歳!のデイミアン・チャゼル!おめでと!でもこの後、思いもよらぬ悲劇が…
 ジミー・キンメルのおかげで、マットがいっぱい見られたベン・アフレックと一緒にプレゼンターも務めたマット。マットが喋ろうとすると音楽が邪魔をする、といったいじりもファンには嬉しいが、マットに興味がない人にとっては白けるだけかも…闘病中のマイケル・J・フォックスが、お元気そうで何より!名誉賞受賞が、なぜかジャッキー・チェン。ジャッキーも御息災で重畳。中国服のジャッキー、すっかり某大国の飼い犬と化してますね~…
 一般人の観光客が、どっきりでオスカー会場に連れて来られ、スターと感激のふれあい、というコーナー。これが何か無駄に長くて、つまんなかった。あれってホントにどっきりなの?モニタリングも真っ青なやらせのにおいがしたけど…
 主演男優賞は、これまた大方の予想通りケイシー・アフレックに。ひょっとしたらデンゼル・ワシントンが?とも言われてたので、無事ゲットできてよかったね!マット、そして兄貴のベンも嬉しそうでした。でもケイシー、何だか小汚い…映画俳優らしからぬオーラのなさは、いかがなものか…

 ↑気合い入りまくりな他の女優たちと違い、シンプルでエレガントなドレスが、さすがフランス女優!
 そして!ドキドキの主演女優賞!ぶっちゃけ私、今年はここにしか興味なかったんです。何と言っても神女優イザベル・ユペールが初ノミネート、そして受賞もあり?!なイケイケドンドン状態だったのですから。世間的には、絵馬石絵馬石と何とかの一つ覚えみたいに絵馬石一辺倒でしたが、ワタシ的には何で!?みんな「Elle」観た?!と歯がゆい思いでした。絵馬石、確かに素晴らしかった。でも、ラララの絵馬石がダイヤモンドなら、Elleのユペりんは誰も行ったことがない惑星の妖しい石。どっちが貴重かは好みによるのでしょうけど、それぐらい演技的には差がある。ユペりん、驚くほど賞レースでは精力的に動いていて、母国フランスでセザール賞を受賞したかと思うと、翌日にはアメリカでも何かの賞を受け取ってる。御年を考えると、驚異的な元気さです。ここはやっぱ、若くて今後チャンスがいくらでもある絵馬石ではなく、冥途の土産にイザベル・ユペール受賞!と、熱く祈願していたのですが…結果はやっぱ、絵馬石でした~

 ↑どんなもんじゃー!!ちょっと顔が怖いエマ・ストーンですが、おめでと!でもこの後、思いもよらぬ悲劇が…
 ラストがすべてを吹っ飛ばしてしまい、お口ポカ~ンな今年のオスカーでした。みんなラララの回し者、ラララ祭り、な授賞式にならなかったのが、本当に意外でした。ラララの回し者な映画評論家や芸能人の皆さんは、さぞやガッカリ、噴飯ものな事態と存じます…
 授賞式じたいはトホホな内容となってしまいましたが、これから日本で公開される映画の予告編的な面では、すごくワクワクさせてもらいました。いわくつきの作品賞受賞作になってしまった「ムーンライト」はもちろん、「ライオン 25年目のただいま」「フェンス」「メッセージ」「マンチェスター・バイ・ザ・シー」「セールスマン」「ハクソー・リッジ」は、絶対ぜったい観るゾっと♪

 ↑マット幸せへのキセキ」と「グレート・ウォール」大コケ作をネタにされてもOKな大人の余裕がカッコいい
 ああ~来年のオスカーまで、無事に生きられるかな~…毎年これが最後かもと思うけど、気づけばオスカーの季節を迎える私です

 ↑受賞者の皆さん、おめでと心なしか、エマ・ストーンが複雑そう…でも、授賞式後の彼女のコメントが、大人な前向きさ明るさで好感!誤った封筒事件の犯人は、うちとちゃうで~!みたいな発言も笑えた
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ロマンティックあげるよ 🎶

2017-02-23 | 北米映画 15~21
 「ラ・ラ・ランド」
 映画の都ハリウッド。女優志願のミアは、ジャズピアニストのセブと出会い恋に落ちる。愛を育みながらも、厳しい現実にぶつかった二人はやがて…
 傑作「セッション」でその名を轟かせた新鋭デイミアン・チャゼル監督、待望の新作。公開されるや否や、全世界で大絶賛の嵐。賞レースを席捲し、ゴールデン・グローブ賞では史上最多の7部門受賞、来たるオスカーでも14部門でノミネートされている今年最大の話題作を、試写会で観ることができました~
 かつてはミュージカルがちょっと苦手だった私。いきなり歌いだしたり踊りだしたり、突拍子なさすぎ不自然すぎ!フツーに喋って!と思わずにいられなかったけど、加齢のおかげで今は楽しめるようになってます。この超話題作も、すごく楽しかったです!噂通りの秀作!観て損はない!と胸を張って言える、のですが。何だろう?料理を美味しくいただいたはずなのに、喉に小魚の骨が引っかかってるような感じ…罪悪感のような、劣等感のような、モヤモヤした気分に今も戸惑っています。

 偉い映画評論家さんたちや、意識高い系の映画ファンの皆さまのように、手放しで絶賛できないので肩身が狭い…私もララランド最高!大傑作!と声高に叫べたら…何で私、絶賛の嵐に巻き込まれなかったのでしょうか。それは恐らく、ミアとセブのラブストーリーがロマンチックすぎ、スウィートすぎたからかも…ハッピーすぎず、ちょっと「シェルブールの雨傘」っぽいホロ苦さもありましたが、基本的には少女漫画のような、子ども以上大人未満な恋愛が、私には甘酸っぱすぎた…

 同じミュージカルなら、性悪ビッチどもが元気に大暴れする「シカゴ」のほうが、私の口には合ってるかも。私みたいなゲスおやぢには、乙女ちっくなロマンスよりもリアルで汚い痴情のほうが美味なんですこの映画、ファンタジックなまでにロマンチックなシーン満載なのですが、私はうっとりするよりもケツがムズ痒くなることのほうが多く自己嫌悪!
 どーでもいいような細かいことが気になって、めくるめくロマンスに陶酔できなかった。ミア、苦労してる設定のわりには、生活がおしゃれすぎ。家賃が安そうには見えない部屋で友だちと楽しくルームシェア(風呂トイレ共同の四畳半ボロアパートに住めよ!)、車もってるし(原チャリに乗れよ!)セレブも来店するこじゃれたカフェでバイト(居酒屋で働け!)、夜はステキな服を着てパーティ(客じゃなくてコンパニオンガールして稼げよ~)。もちろん枕営業なんかしません。さらに、必死に女優になろうとしてるわりには、演技力を磨く努力をミアがするシーンはほとんどなし。イケメンとの恋愛にウツツを抜かにしてちゃあ、オーディションも落ちますよ。北島マヤを見習え!

 お話よりも、演出と映像、音楽が夢のような映画に仕上げていました。「セッション」とはまるで毛色が違う内容ながら、同時に前作を彷彿ともさせます。特に編集が素晴らしく、磨きがかかってました。ジャズミュージシャンを目指していたとうチャゼル監督らしく、ジャズがとても効果的、魅力的に使われています。監督のジャズへのこだわりがすごく感じられます。ジャズファンには嬉しいけど、画面狭しと踊りまくり歌いまくりを期待するミュージカルファンには、ちょっと物足りないかも。主演の二人の歌と踊りもAKB、ジャニーズレベルなのですが、ドヤ顔で巧さをひけらかすよりは好感を抱けます。
 主演のライアン・ゴズリングとエマ・ストーンは、オスカー候補も当然の好演。特にエマの堂々たるヒロインっぷりは圧巻。

 ↑二人にはヒゲダンス(古っ)踊ってほしかった
 でもエマ、小顔からはみ出さんばかりのデカい目と口!たまに顔が怖かった…漫画顔ですよね~。女優冥利につきる役を入魂で演じてたエマに、心から拍手!でも?でも?アカデミー賞主演女優賞はエマしかいない!と誰もが断言してるけど、私にはこの映画のエマが「Elle」のイザベル・ユペールに勝ってるとは、どうしても思えない…実力ある若い女優ならミア役は演じられるかもしれないけど、Elleのヒロインはイザベル・ユペール以外ぜったい不可能。いつまでも脳裏から離れないのは、エマの気合いの入ったキュートさではなく、ユペールの軽やかな変態っぷりのほう。まあこれは、OLに人気のスウィーツか、マニア向けのゲテモノ料理、どっちが好きかの違いなんでしょうね
 セブ役のライアン・ゴズリングは、完全にエマの相手役で、主演というより助演っぽかったような。ミアとセブに男女の生々しさがなかったせいか、エマとは恋人というより仲良しの兄妹っぽい雰囲気だった。ひょうひょうとした言動、優しい笑顔がハートウォーミング。生活のためにセブがチャラい曲や恰好を強いられてもガマンするシーンのライアンに、何度もクスっとさせられます。この映画のためにピアノを習った、と聞いてビツクリ。役者ってスゴいな~。私など、100年習ってもムリだわ。「セッション」での怪演名演でオスカーを受賞したJ・K・シモンズが、チョイ役で友情出演してます。
 愛をこめて撮られたロサンゼルス、映画の都ハリウッドの風景も、この映画の見どころのひとつです。チャゼル監督は、イングリッド・バーグマンのファンなのかな?ミアの部屋、「カサブランカ」が撮影された部屋の前にあるカフェ、ラスト近くでも看板に、バーグマンが現れて印象的でした。

 ↑まだ32歳!チャゼ坊が可愛い🎶オスカーを獲れば、史上最年少監督賞受賞者なんだとか。スゴい!

 ↑タイタニックのレオ&おケイを超えるコンビ(カップルではない)誕生?また共演してね♪
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ミャンマー祈りの旅② とんだクアラルンプール

2017-02-19 | 旅行、トレッキング
 မဂၤလာပါရွင္!
 早朝、大阪駅に到着!そして、さっそくトラブル発生!早っ!!ウォークマンがない!去年アイルランドから生還した時にやらかした、デジカメ紛失に続く大ドヂ!もうあかん~!と、幸先の悪さに旅心も萎えそうになりましたが、ここで挫けてはいけない!バスを降りたのは10分ほど前、すぐにバス会社に携帯で連絡。バスがまだ倉庫に戻ってないので、折り返し連絡をくれるとのこと。どうか発見されますように!と祈りつつ、関空行きの電車に乗ります。
 関空に着いてすぐ、バス会社から電話が。ウォークマン、見つかったとのこと。よっしゃ!と思わず快哉。実家に着払いで郵送してもらうことに。旅のお供に音楽がないのは寂しいけど、それ以上に安堵と元気を得ました。御仏は試練もくれるけど、救ってもくださるのね。ミャンマーに着いたら、さっそくお礼を述べなくては。
 海外旅行といえば、両替。今ではミャンマーにもATMがそこかしこにあると聞いてたけど、いちおう米ドルを少しだけ持ってくことに。その前に、ATMでお金おろします。ここでまたやらかし!引き出したお金、取るの忘れた!次のおばちゃんが呼び止めてくれて、大焦り!私、大丈夫?!こんなんで私、ミャンマー行けるのか?!
 お昼前に、何とかかんとか搭乗。初めてのマレーシア航空。スッチーさんたちは、小池百合子先生も真っ青な厚化粧だけど美人ぞろい。スチュワードさんたちは、なぜかおじさんばかりでした。席はまた窓際で、前回のエミレーツみたいな悪夢(こちら)アゲインだけは勘弁検便!とビビってたら、周囲は空席が目立ち、私の隣席も無人!ラッキー♪これで安心して気兼ねなくトイレに行けるし、ヒマ潰しに買ったBL漫画も堂々と読める
 息苦しさと気兼ねは感じずにすみましたが、今回も出たー!!某ニーハオ大国の人々!私の前後席は某ニーハオ大国のファミリーが陣取っていて、特にガキ、じゃない、お子様たちが大騒ぎでした自由すぎるわ~…最近、幼稚園や保育所が建つのを反対する地域が問題になってますが、ちょっとだけ理解できてしまう状況なのでした…
 日本から飛んでイスタンブール~♪じゃない、クアラルンプール♪約7時間のフライト。夕方にマレーシアのクアラルンプールに到着。このクアラルンプール空港で後日、世間を騒がせた事件が発生することに。そう、正男暗殺事件です。TVのニュースで正男が殺られた現場が映ると、あ!あそこ何か見覚えある!と身を乗り出す私。まさかあそこで、正男が死んじゃうとはね~…合掌…

 閑話休題。到着時、クアラルンプールの気温は30℃!2月とはいえ、常夏の亜熱帯。真冬の日本から来た私は、セーターなんか着ちゃってます。飛行機を出た瞬間。むうっと生温かい空気が。すぐにシャツ一枚になって入国審査に。
 入国審査、長蛇の列!なかなか順番が来ない~。1時間以上もかかって、やっとマレーシアに入国できました。マレーシアはイスラム教の国だけあって、ベールを被った女性などTVでしか見たことがない衣装が目に楽しい。空港からクアランプールの中心街までは、バスやタクシーでも行けますが、KLIAエクスプレスという電車を利用するのが一般的みたいです。このKLIAエクスプレスについてネットで調べてみたら、片道55RM(リンギット 1リンギット≒25.6円)である通常運賃の半額でターミナル駅であるKLセントラルに行ける裏技が。こーいうのに弱い私は、さっそく挑戦♪で・も。上手くいかなくて返って損する結果にあああ~小賢しいマネ、するんじゃなかった~
 KLセントラルまでノンストップのKLIAエクスプレスは、きれいで静かな電車でした。30分ほどで、KLセントラルに到着。明朝早い飛行機なので、駅前のホテルを予約しました。駅と繋がってるNUセントラルというショッピングモールを抜けて通りに出て、歩いてたらたどり着くだろうとテキトーにブラブラしてたら、ホントにホテル発見。何の変哲もない、こじんまりとこぎれいなビジネスホテルです。受付のお姉さんは、美人だけど愛想のアの字もありませんでした。ああ、ここは日本じゃない、外国…と、こういう時に痛感しますね~…
 疲れ果ててたし、すっかり夜のとばりが降りてしまってたけど、せっかくなので繁華街に行ってみることに。モノレールに乗って、ブキッビンタンというクアラルンプールでいちばん賑やかなエリアに向かいます。夜になっても歩いてるとうっすら汗をかく暑さ。モノレールでブキッビタンまでは2.50RMということで、自販機に5RM札を入れました。切符ではなく、コイン状の青いトークンが出てきました。でも、あれれ?おつりが50セントのコイン一枚だけ。どーいうこと?自販機を蹴ろうと思ったけど、小額なのでま・いっか、と気にせずホームへ。
 ブキッビンタンは、東京でいうと新宿?たくさんの人たちで賑わってました。いつの間にか降り始めた雨。足元の悪さにビツクリ!あちらこちらに泥水たまりがあり、ブロックやコンクリートが転がっていて、気をつけないと絶対転んでケガします。信号や横断歩道など、あってなきのごとし。殺人的な車の運転の荒さ、お構いなしにそれをかいくぐる命知らずな人々。後日、ミャンマーでも驚かされましたが、マレーシアの交通事情も相当ヤバいです。 人の流れに身をまかせるように歩いてると、パビリオンというブキッビンタンのランドマーク的なショッピングセンターまで来ました。ここもスゴい人!イスラム系の人に混じって、西洋人もたくさんいました。パビリオンから空中遊歩道を歩いて、有名なツインタワーがあるKLCCというエリアへ。遊歩道は結構長く、ひと気もなくてちょっと怖かったです。

 かなり歩いて、やっとKLCCのツインタワー前に出られました。なるほど、夜空にそびえる高い二つ並んだビルは、なかなか壮観です。今は亡きニューヨークのツインタワーを思い出し戦慄。もうすっかり遅くなっていたし、もうウロウロせずにホテルに戻ることにしました。
 KLセントラルに戻る時にも自販機に5RMを入れたのですが、今度はちゃんとおつり2.50RMが返ってきました。よく分かりません。ホテル近くまで戻ると、そーいや何も食べてなかったなと気づく。そんなに腹は減ってなかったのですが、目の前にオープンテラス式のインド料理店らしきレストランがあるではないか。遅い時間でも結構お客さんがいたので、フラっと入ってみます。ショーケースの中の料理を指さして注文する形式らしい。よく見ると、あんまし美味しそうじゃない…こんな時間に、得体の知れないもの食べたくない…でも突っ立てる私にショーケース係りのおじさんが、怒ったように早く注文しろと催促。怖くなって、テキトーにコレ!と指さしてしまいました。空いている席につきますが、テーブルには先に使った人がこぼしたものとか残ってました。運ばれてきた料理は、チキン&ビーフカレー?ライスは冷めていてパサパサ、肉からはヘンな臭いがして、正直ゲロマズで半分も食べられませんでした(泣)。もう寝よう!とホテルに戻り、シャワーを浴びてさっさとベッドにもぐりこんだのでした。明日はいよいよミャンマーだ!
 to be continued
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神様ヘルプ!

2017-02-14 | 北米映画 15~21
 「沈黙 サイレンス」
 江戸幕府によるキリシタン弾圧が熾烈を極めていた17世紀の日本。神父ロドリゴとガルペは、弾圧に屈し棄教したと噂される師のフェレイラに会うため、日本人の漂流者キチジローの案内で不法入国し、長崎でキリシタンたちに匿われるが…
 2017年最初の劇場鑑賞映画。巨匠マーティン・スコセッシ監督が、長い年月をかけて愛読書である遠藤周作の小説「沈黙」を映画化。日本が舞台、日本人の人気俳優が出ていることでも話題に。
 それにしても。完成にこぎつけるまで、ずいぶん時間がかかったものですね~。ずいぶん前に初めて製作のニュースが伝わった時は、ダニエル・デイ・ルイス、ガエル・ガルシア・ベルナル、ベニチオ・デル・トロなど豪華キャストが発表されましたが、それから二転三転して彼らは降板、製作も中止になったり、スコ爺も別の映画を撮ったり、もう立ち消えになったのかな?と残念に思ったてたら、忘れた頃に撮影スタート。映画ファンはすっかり諦めてたけど、スコ爺は諦めてなかった!執念で完成させた、スコ爺渾身の力作。期待してた以上に力強く美しく、そしてホラーな作品でした。

 これって、ホントにハリウッド映画なの?信じられないほど、リアルで美しい日本と日本人でした。最近の邦画やNHKの大河ドラマのほうが、よっぽど変で間違いだらけな時代劇ですよ。江戸時代の農民や武士が、私よりも上手な英語(劇中ではポルトガル語、ということになってます)を喋るのは、まあ仕方ないとして、ハリウッド映画の日本&日本人は変、というお約束を見事に裏切ってます。

 それにしても。これまで色んな国の色んな宗教き○がい映画やドラマを観てきましたが、この作品が最強最狂かも。キリシタンたちの信仰心の強さに圧倒される、ていうか、ゾっとさせられます。これでもかー!!とばかりに弾圧されるのですが、誰ひとり屈しないんですよ。目を覆いたくなるような残虐で非道な拷問、処刑にも怯まず、むしろ幸せそうに恍惚と苦しみや死を受け入れる様子は、敬虔というより病的なドMに思えて仕方なかった。まさに神さまなんかいない!な地獄なのに、神さまを疑わないキリシタンたち。宗教、信仰ってほんと解からんわ~。解からんほうが幸せかも…

 手を変え品を変えな拷問、処刑のオンパレードに、もうヤメテー!!心臓の弱い人にはお勧めできない映画です。さすがヴァイオレンスの巨匠スコ爺、暴力描写は彼の美学なのでしょうか。昔取った杵柄というか、必要以上に力が入ってたような。熱湯責めに海でのはりつけ、簀巻きにして海にドボン、火あぶり、逆さ吊りetc.どれもこれもすぐに死ねず、苦しみ抜くものばかり。自分が同じ目に遭ったらと想像しただけで、気絶しそうになります。私なら速攻で棄教しますが、キリシタンたちは転ぶ(棄教する)ことを断固拒否。お願い!転んで!と叫びたくなりました。信仰心があまりにもき○がいじみていて、弾圧する奉行側のほうがまともに見えました。

 宗教、信仰はもうヤバすぎるとしか思わなかったけど、日本、日本人の描写には感銘を受けました。生き地獄の中にあっても失わない、日本人の優しさ慎ましさ、そして心の強さが気高く描かれていて、スコ爺の日本リスペクトを感じました。同じアジアでも、某ニーハオ大国や某南北半島の人たちとは、やはり気質、美質が違うことを描いてくれてるようでした。

 興味深かったのは、ロドリゴ神父と奉行側のやりとりを見ていて、現代社会、世界と何となくカブってしまったこと。これしかない!絶対信じなきゃダメ!とキリスト教を独善的に押し付けてくる異国の神父を、奉行側は冷静に穏やかに理をもって諭すところが、なかなか説得力があって印象的でした。なので、非道なのに悪人には全然見えませんでした。むしろ、日本を支配しようとする異人から、日本の美しい文化や価値観を守ろうと戦い勝利した正義の味方にさえ思えてしまった。自国を守るため外国人を排斥しようとするところは、トランプさんと同じ。だけど、拝金主義者トランプさんには感じられない理性と高潔さ、誇り高さが奉行側にはありました。
 この映画、キャストも素晴らしい!主役のロドリゴ神父役は、新作「ハクソー・リッジ」で今年のアカデミー賞主演男優賞にノミネートされてるアンドリュー・ガーフィールド。

 「ドリームホーム 99%を操る男たち」でも思ったけど、どんどんいい男になっていってるガーくん。役者としても絶好調アゲアゲ状態。試練の中で信仰心と絶望に激しく揺れる若き神父を、入魂の熱演。真面目でストイックそうなガーくんに、神父役はすごく似合います。あんなイケメン神父に私も懺悔したい~♡でもガーくん、ボロボロの日本人キリシタンに比べて、こざっぱりしすぎてたような。ズタボロ感が希薄。着物姿も、フツーに東京を歩いてるオサレ外人に見えた。
 ガルペ神父役のアダム・ドライヴァー、フェレイラ神父役のリーアム・ニーソンも好演。彼ら以上に、日本人俳優たちの熱演が光ってました。その中ではやはり何と言っても、キチジロー役の窪塚洋介。

 ヨースケ、美味しい役もらいましたね~。チョコマカと忙しく動き回り、ロドリゴ神父をイラっとさせるキチジローが笑えた。保身のため仲間や神父を裏切っては、罪深い俺をお赦しくだせえ~!告解を~!と神父に取りすがり、また裏切り、そしてまた…の繰り返しで、ほとんどお笑いキャラになってました。神出鬼没で神父をストーカーするのも笑えたわ。ヨースケ、今でも可愛い!
 その他、塚本晋也監督が、俳優以上の名演で瞠目。いちばん英語の台詞が多かったのは、通辞役の浅野忠信?奉行のイノウエ様役、イッセー尾形は何だかコントみたいだった。大好きな加瀬亮も出てましたが、チョコっとだけで、しかも可哀想すぎる末路片桐はいりもチョイ役ながらインパクトあり。
 この映画、映像も素晴らしく、オスカーの主要部門では完全無視されたけど、撮影賞だけは候補入りしてます。ここ日本?!なシーンもあって、どこでロケしたんだろと不思議に思い調べたら、どうやら台湾で撮影したようです。

 ↑ついにオスカー初候補!「ソーシャル・ネットワーク」でノミネートを期待されながら落選しガッカリ、も懐かしい思い出。ゴールデングローブ賞では、元カノのエマ・ストーンの受賞に歓喜し、隣席のライアン・レイノルズとブチューっとキス!が話題になりましたね~。どんどんいい男、いい役者になっていくガーくんの今後がますます楽しみ
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ミャンマー祈りの旅① 欣求へのプレリュード

2017-02-12 | 旅行、トレッキング
 မဂၤလာပါရွင္!
 ああ~ビルマのどこかに~私を待ってる人がいる~♪
 ついに!憧れの国ミャンマーへの旅が始まりました!
 なぜにミャンマー?と、誰もが口を揃えて私に尋ねます。私にも分かりません何かスピリチュアルなものが私の心に忍び込んで、ミャンマーへ行くよう駆り立てるようになった、としか答えようがないのです。もしかして、これは仏さまのお導き?仏教徒でもないのに?ここは不思議な運命の力に逆らわず、答えを探しにミャンマーを訪ねるしかないじゃないですか!

 しかしながら。行動力も決断力もない私なので、いざ旅立ちまで時間がかかってしまいました。なかなかまとまった休みも取れなかったし、激化するテロの横行を危険視する周囲の心配も振り捨てられなかったし…そんな中、老父が大動脈瘤の手術をすることに。これが私の背中を突き飛ばしました。ミャンマーは御仏のみそなわす聖なる祈りの国。病気平癒を祈願する旅に出るのだ!父親の回復を祈るために海外旅行なんて、親不孝?親孝行?ドラマでキムタクが大動脈瘤をチョチョイのチョイと治してたのを見たのも後押ししてくれました不思議な力で私を呼ぶミャンマーに、レッツラGO

 それにしても。こんなにも心惹かれているにもかかわらず、ミャンマーについては無知に等しい私。ミャンマーといえば、ほとんどの日本人もそうだと思いますが、アウンサンスーチーさんぐらいしか思い浮かびません。スーチー女史、昔から憧れの女性なんですよね~。アメリカのヒラリーさんもドイツのメルケル首相も女傑ですが、見た目は野暮ったいおばはん。そこへいくとスーチーさんは、70歳を超えた今でも怜悧で美しい。ひょっとしたら、スーチーさんに会えるかもしれないという淡い願い、いや、アホすぎる妄想にも胸がふくらみます。

 いつもの海外旅行と違って、ミャンマーに入国するにはVISAが必要です。VISAがなきゃ入れない国へ行く、というのも何だか特別感を覚えます。初めてのVISA取得、昔は大使館で手続きをしなければならなかったらしいけど、今ではネットで簡単にゲットできます。ミャンマー大使館のHPでオンライン手続き、支払もカードでサクサクと楽々。$55はちょっとお高い気もしますが…
 VISAも入手し、いつものように必要最低限の荷物をまとめて、身軽に旅する準備もOK♪あとは土壇場になってインフルとか交通事故とか災難が降りかからぬよう、細心の注意・用心を払いながら出発の日を待ちます。

 ミャンマーを舞台にした映画、水島上等兵の「ビルマの竪琴」と、リュック・ベッソン監督のスーチーさん物語「The Lady」も鑑賞。生粋のミャンマー映画やドラマも観たかったけど、日本で可能なのかしらん?ミャンマーに関してもっと知りたいと思ってたさなか、フキンさんが素晴らしすぎる情報をくださいました。BSの旅番組で、ミャンマーが!行くつもりの場所ばかり紹介されていて、本当に助かりました!フキンさん、あらためてကျေးဇူးတပႄါတပၭ!
 さあ、次回からミャンマー旅行記はじまりはじまり!長々しい前ふり前立腺、じゃない、すみません♪果たして私は、神秘の国ミャンマーで何か、誰かと出会えたのでしょうか。いつも通り、チンタラした何の参考にもならない駄文になると思いますが、お目汚しいただけたらマンモスうれぴーのりぴーです
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モップ女

2017-02-09 | 北米映画 15~21
 「JOY ジョイ」
 仕事や家事、子育てに追われるジョイは、手を使わずに洗えるモップを発明。商品開発してビジネスを成功させようと張り切るが…
 「世界にひとつのプレイブック」「アメリカン・ハッスル」に続くデヴィッド・O・ラッセル監督&ジェニファー・ローレンス主演作品。ジェニファーは、この作品でもオスカーにノミネートされました。日本では結局劇場公開されず、DVDスルーとなったようです。
 「世界にひとつのプレイブック」でオスカーを受賞し、「ハンガー・ゲーム」シリーズもヒット。人気実力を兼ね備えた、若くしてハリウッドのトップ女優となったジェニファーですが、私はどうも彼女の魅力がいまだに解せずにいます。個性的で演技力も抜群な女優だとは思うのですが、見た目にも役にもあまり共感や好感が抱けないというか…媚び媚びなビジネス笑顔を振りまく可愛い子ぶりっこ女優が苦手な私ですが、ジェニファーみたいにいつもブスっとしてる生意気そうな女優も苦手。美人じゃないのに親しみやすさや優しさに欠けてるというか。めちゃくちゃ気が強そうで、何となく意地悪そうなところにも敬遠。私みたいな日本人が近づいてきたら、あっち行けジャップ!と露骨に嫌そうな顔しそうというか。って、すごい偏見ですねあくまでmy イメージ。本当のジェニファーは、気さくでサバサバした女性かもしれません。

 オードリー・ヘプバーンみたいな清純で優美で気品ある女優が好きな日本の映画ファンには、不機嫌そうで勝気そうで攻撃的で品がない庶民派ヤンキー娘ジェニファーは、あまり受けない系統の女優かもしれません。でも、タフで不屈なアメリカ女であるジョイ役は、ジェニファーにぴったりなヒロインでした。ジェニファーはやっぱ頭のいい女優で、どんな役が自分に最も相応しいか、魅力的に演じられるかを冷静に熟知していて、決して貴族の令嬢とか貴婦人役など分不相応な役は選ばない(今のところは)。それにしても彼女、若いのに何かおばちゃんっぽいですよね~。あのふてぶてしさ、貫禄は、すでに熟女の風情です。
 ビジネスで大成功する女の立志伝中物語なのですが、ドラマティックで華やかな波乱万丈アメリカンドリームストーリーではないんですよね~。まあ、発明したのが便利モップですからね~。庶民的すぎて、キラキラ感がゼロ。ジョイが直面する挫折も困難も、そんなにどん底でもシビアでもなかったような。ジェニファー・ローレンスがたくましく見えすぎて、ピンチ感が希薄。絶対何とかするんだろうなと思えてしまい、あまり応援する気になれなかった

 今や名匠のデヴィッド・O・ラッセル監督も、ちょっと苦手というか、面白いと思える作品があまりないというか。これはまあ、趣味の問題。ピーマンは好きだけどナスビはダメ、と同じですね。でもラッセル監督の映画って、絶対観ちゃうんですよね。好きなスターがいつも出てるから。「ハッカビーズ」ではマーク・ウォールバーグやイザベル・ユペール(!)。「ファイター」にはマーク・ウォールバーグとクリスチャン・ベール。「世界にひとつのプレイブック」にはブラッドリー・クーパー。「アメリカン・ハッスル」にはクリスチャン・ベール、ブラッドリー・クーパー、ジェレミー・レナー。そしてこの新作には、ブラッドリー・クーパーが三度目の出演。

 日本でいうと、ジャパネットたかだの社長的な役?いや~ブラパ、やっぱカッコいいですね典型的なアメリカンいい男って感じ。でも、この映画の彼はチョイ役に近い。なかなか出てこないし、出番も少ない!あくまで友情出演でした。いつものカッコよくてエキセントリックなブラパが見たかった~。

 ジョイの親父役は、「世界にひとつのプレイブック」での好演も忘れがたい名優ロバート・デ・ニーロ。彼もすっかり好々爺になりましたね~。弁護士役のイザベラ・ロッセリーニは、やっぱママのイングリッド・バーグマンに似てますね。ママをケバくした感じ。ジョイの元夫役のエドガー・ラミレスも存在感ありました。アメリカのTV通販番組の制作現場が、なかなか興味深く描かれてました。

 ↑ブラパの新作は、大ヒット作「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」の続編!あのアライグマにまた会えます♪主演のクリス・プラットとは、いつか本格的に共演してほしいな~。ちょっとキャラかぶってるけど、兄弟役とかピッタリじゃなかろうか。ブラパ&クリプラみたいな兄弟いたら、ぜったい兄弟どんぶりするわ~
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熟女とイケメン 年の差20恋愛!

2017-02-07 | フランス、ベルギー映画
 မဂၤလာပါ။ !ミンガラバー!
 皆さま、お久しぶりです♪
 恥ずかしながら帰って参りました!ミャンマー、想像していた以上に良い国、そして驚きに満ちた国でした~
 楽しかったけど、それ以上に疲れたわ~。やっぱ年ですわ。ミャンマーでは元気いっぱいでしたが、日本に生還した途端に風邪を引いてしまいました。なにせ、2月上旬のミャンマーは日本のGW頃に近い気温。そりゃ体調も崩しますよね~。
 旅行記、頑張って書きますので、お目汚しいただけたらေက်းဇူးတင္ပါတယ္!
 それまで、いつもの拙い映画感想駄文でお茶を濁しちゃうもんね

 「年下のカレ」
 シングルマザーのファッション雑誌編集者アリスは、パリに戻る機内で出会った大学生バルタザールを利用して、20歳も年下の男とのラブアフェアを楽しんでいる女を演じ、周囲が抱いている自分のイメージを変えようと目論むが…
 愛しのボーギャルソン、ピエール・ニネのファンになって以来、ずっと観たかったラブコメディ。去年のマイフレンチフィスティバルでオンライン日本公開になったものの、観る機会を逸してしまい死ぬほど悔しい思いをしたので、やっと観られて狂喜乱舞!この映画、期待してた以上にニネニネな映画でした!

 いや~ニネっち、ほんまカッコカワいいわ~イケメンは星の数ほどいますが、見てるだけで幸せな気分にしてくれるイケメンは稀有。今回のニネっちも、ケチのつけようがないイケメン。イケメンなのに、フランス男なのに、全然スカしたところもナルシーさもなく、とにかく優しくて善良で明るいんですよ。しかも今回の彼、これまで以上に私のハートを狙い撃ちしてる役なんです。20歳も年上の女に恋する未成年の男の子!犯罪スレスレやんけ!20も年下だなんて、私と福くんじゃん

 ニネっち演じるバルタザール(名前も素敵)、見た目だけでなく性格も最高なんですよ。設定的にはごくフツーの男の子、なんだけど、まったくもってフツーじゃありません一挙手一投足、スウィート&ロマンチック&情熱的!ほとんど一目惚れしたアリスに、ワクワクソワソワしながら夢中になっていく姿が、胸キュンすぎて心臓に悪いです。まさに恋するワンコ状態。あんな男の子にあんな風にワンコされたら、アリスじゃなくても心ほだされるよな~。

 お人よしでちょっと頼りない草食男子に見えるバルタザールですが、Hはかなり野獣な♂ニネっちのハアハアっぷり、なかなか見ものです。激しく腰を動かしながら、なぜか九九を唱えるのが笑えた。積極的で迷いがないけど決して強引ではなく、アリスに主導権をもたせてくれる優しさ、寛容さ、献身など、こんな都合のいい男いないよ!な、まさに女の理想、いや、妄想の年下彼氏ニネっちに、萌え萌え必至な映画です。

 18、9歳の大学生にしては、やっぱ大人っぽいニネっちですが、バルタザールを無邪気な少年っぽく演じてるせいか、まったく無茶な若作り演技には見えませんでした。イケメンだけどファニーフェイスなので、コメディが似合うニネっち。当惑したり焦ったりする様子が、珍妙で絶妙!あと、ニネっちの身のこなしがすごく軽やかで、まるでミュージカルみたいな動きとかするんですよ。どんなに元気で運動神経がよくても、年とった俳優には出せない爽やかな躍動感があります。

 何の変哲もないシャツかTシャツ、ジーパン姿で、一般人ならダサい、安っぽく見えるかもしれない服装も、ニネっちが着れば不思議!めっちゃオシャレに見えるのです。さすがパリジャン。モデルにスカウトされたバルタザールのスーツ姿は、めっちゃ大人っぽくて小粋!服装のみならず、愛車も原チャリという庶民すぎるバルタザール。でも、高級車乗り回してる菅野やマエケンよりも、原チャリ乗ってるニネっちのほうがリッチに見えるのですああ~原チャリの後ろの座って、ニネッちの腰に手を回して背中に顔を埋めてみたい~♪

 エッチシーンや着替えシーンで脱いでるニネっち。細いけど胸も腹も腕も堅そうで、すごく引き締まってるところもフランス男優らしからぬ肉体美。あと、胸毛とか全然ないのも非フランス男的。

 アリス役は、大怪作「Elle」でイザベル・ユペールの隣家の奥さんを演じてたヴィルジニー・エフィラ。愛嬌のある親しみやすい顔で、美人すぎないところに好感。ムチムチした熟れたボディがエロいです。男と20も年の差があるようには見えなかった。バルタザールの大学に来て学生たちにガン見されるのですが、全然違和感なかったけどな~。あんな女子大生、フツーにいますよ。年齢差が恋愛の障害になる話なので、逃げ恥の石田ゆり子にも感じたけど、もっとおばさんっぽい女優のほうが、イタさとか切なさが出たかも。あと、バルタザールがあそこまでZOKKON命になるほど、アリスが魅力的に描かれてなかったような。単にエロ可愛い熟女だから、みたいだった。もうちょっとバルタザールの男心をムズキュンさせるシーンや台詞がほしかったです。

 バルタザールのオチャメなパパ役は、「Elle」でイザベル・ユペールの元夫を好演してたシャルル・ベルリング。アリスのぽっちゃり娘もいい味出してました。あと、最後のほうになって、大学生役でどっかで見たことがある男が。このアホっぽさ、フランソワ・シヴィルだ!「Five」やTVドラマでも共演してるニネっちとは、私生活でも仲良しさんなのかな?彼ら脇役のキャラといい、笑いのノリや質がフランス映画っぽくなく、かなりアメリカ映画っぽいコメディです。

 あなたが30になったら私は50、50になったら70よ!というアリスの台詞は、年の差恋愛に突っ走れない女の理性と悲しさを言い表してます。今はいいけど、将来どうすんの?という不安と不信、抱かないほうがおかしいですよね。そういう悩みとか葛藤はほとんどなく、後先を考えない二人の刹那的なハッピーさが、羨ましいと同時に心配にならずにはいられないラストでした。

 ↑↓イケてるニネっち画像、集めてみました~

 未体験ゾーンの映画たち2017年で、「パーフェクトマン 完全犯罪」が公開中!この映画のニネっちも超カッコカワいいので、ぜひチェキラー☆彡フランソワ・オゾン監督の“Franz”が、日本公開決定!美しいモノクロ映画で、ニネっちはミステリアスな青年を演じてます。早く観たい~
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