まつたけ秘帖

徒然なるままmy daily & cinema,TV drama,カープ日記

モンスターズ☆ラボ

2013-06-28 | 日本のドラマ(単発)
 読売テレビの開局55周年スペシャルドラマ「怪物」を観ました♪
 刑事の香西は、ゴミ処理場の研究者・真崎が、失踪したとされる男を“亜臨界水”を使って死体ごと跡形もなく消したと確信する。そんな中、15年前の少女誘拐殺人事件の容疑者で、大物政治家の息子・堂島の政界入り阻止するため、香西は堂島の被害者である梨沙と罠を仕掛けるが、梨沙は誤って堂島を殺してしまう。梨沙を救うため、香西は真崎を脅して堂島の死体を処分しようとするが…
 真崎役は向井理で、香西役は佐藤浩市。素敵な顔合わせ、観ないわけない!
 ムカイリー、本格的な悪役は初?最新の科学を駆使して、殺した奴らの死体を文字通り“消却”しちゃうマッドなサイエンティストを、何だか楽しそうに演じてました。ムカイリーって、悪い男の役が似合うと思うから挑戦してほしいなあと願ってたので、嬉しいドラマでした。実際にも理系大学を出たムカイリー、賢そうでクールで白衣が似合ってました。不敵で不気味な薄笑いを浮かべながら、殺人と死体処理を実行するムカイリー、怖い役なんだけど…ぜんぜん怖くない清潔感あるスマートな風貌、ただもうカッコカワイい。それじゃダメなんだけどね

 とってつけたような狂ってます表情とか、いかにも演技してますって感じで不自然。真崎みたいに静かに狂ってるって役は、イザベル・ユペールとかが得意とする難しい役なんですよ。ムカイリーの演技力では、まだまだ観る者ををゾっとさせられません。私がムカイリーにピッタリで、かつ演じればハマるんじゃないかなと思うのは、悪役といっても今回の真崎みたいな狂気系ではなく、冷酷で性悪で狡猾な知的ブラック系。腹黒くて計算高い役をやってほしい。地に近い?と思うので、ハマるはず♪もちろん、愛や恋に狂ってストーカー化するような役も見てみたいです。
 香西役の佐藤浩市も、相変わらずシブくてカッコいい!最近は色気よりも、枯れゆく男の哀愁が演技にも見た目にも滲み始めて、ますます魅力的に。うらぶれ感、くたびれ感に胸キュン。真崎に踊らされて、だんだんコワレていく姿も鬼気迫るものがありました。撮影中に三国連太郎が亡くなったとか。そのせいか、暗い悲愴感や憔悴がリアルな感じでした。最近、似たような役が多いような気がするので、たまには明るい役とかする彼も見たい。

 結構トンデモなストーリーは、ありえねー!の連続&てんこもりながらも面白かったです。亜臨界水マシーンとか、SFちっくで何か笑えた。あんな恐ろしいものが、無防備に自由に使い放題な環境、ありえねー!でも、あんなキレイサッパリいろんなもの消せる道具、ほしいかも(笑)。都合のよすぎる偶然シーンが多く、真崎の狂気の原因とか、香西が梨沙に惹かれていく過程とか、はしょりすぎて納得できなかった。真崎に殺されて処分される連中が、みんなろくでもない奴らばかりなので、真崎が悪人になってなかったのも、恐怖や狂気を薄めてた。犯行が行き当たりばったりなところとか(同じマンションに住んでる人妻とその息子、あんないつ犯行をゲロってもおかしくなさそうな連中、何で助けたんだろ。バレそうになったら、あの母子も処分するつもりだったのかしらん)、雑で説明不足だったのが残念。ラストの、仲間になった?3人が並んでニーチェの言葉をつぶやくシーンとか、かなりサムかったわ。全体的に、いま流行ってるアメリカの犯罪ドラマを薄くしたみたいな内容でした。
 梨沙役の多部未華子、刑事役の栗山千明より、ワケアリ人妻役いしのようこのほうがキレイで印象的でした。あと、堂島役の要潤。彼ってイケメンなのかそうでないのか分からない顔なんだけど、凶悪変態ぶりとマヌケな死にざまが笑えて良かったです。それにしても。要潤がクレジットのトメなドラマって…
 
 ↑おさむっちは、「悼む人」に続いて「小野寺の弟・小野寺の姉」という舞台に出演。「ママさんバレーでつかまえて」や「ハングリー!」でも共演してた片桐はいりが相手役。国仲涼子なんかじゃなく、はいりさんと熱愛!とかのほうが、役者として男として一皮むけるだろうに!なんて、勝手すぎるファン心理
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ニンフォマニア日記

2013-06-26 | スペイン映画
 最近、うちの老父母が異様なんです…
 昔は、どちらかといえば冷めた感じな仲だった二人、いや、今でも表面的にはそうなんですが、ふとした瞬間…たとえば、この冬のことなんですが、私が風呂から上がって居間に入ると、二人がくっついで寝転んでTV観てるじゃないですか。思わずゲっ?!とか声が出ちゃった私に気づくと、ぱっと身を離し、何事もなかったかのように振舞う老父母。また、食事中、ふとした瞬間…こたつの中で何か二人がゴソゴソしてるし!あんたら何やってんの~!?怖くて見て見ぬフリしかできなかった…
 回春ってやつなんでしょうか?!my sister M子に相談したら、今さら弟も妹もできんけえ、大丈夫よね!とゲラゲラ笑われただけでしたが…両親が老いて仲睦まじいのは喜ばしいことなんでしょうが…何か違う、何か怖い…

 「セックス依存症の私」
 セックス依存症に悩むヴァルは、実業家のハイメと恋に落ちるが、彼とのセックスでは肉体の欲望は満たされなかった。異常な嫉妬心と独占欲をムキ出しにし始めたハイメと別れたヴァルは、肉欲の探求のため娼館のコールガールとなるが…
 セックス依存症、昔風に言えば、色き○がい。性欲が強すぎてコトロールがきかない病気なんて、ゾッとします。ちょっと前に芸能界を騒がせた矢○真○とかも、そうだったのかしらん。薄気味悪いと同時に、同情せずにもいられません。こんな病気、女性の場合は悲劇的ですよ。ある意味、ガンより恐ろしいです。発作を鎮めるために、男のアレが注射や薬の代わりになるなんて、イヤ~!!
 ヴァルはなぜセックス依存症になってしまったのか、説明・描写不足だったため理解できず。それにしても…ヴァルは美人だったから、ヤリたくてヤリたくて濡れてる~♪(西野カナの替え歌。カラオケで歌ってドン引きされました)な発作に襲われても、すぐに鎮静剤な男を見つけられたし、娼館でも売れっ子になれたけど、ブスはそーいうわけにはいきません。セックス依存症なブスは、いったいどーすればいいのでしょう。
 男は病的な性欲を満たすためだけの薬でしかなかったヴァルも、ついに心から愛せる男と出会えたのですが…ココロとカラダは違うという不思議かつ厳粛な事実に愕然。しかも、愛する男の本性ときたら…くらたまも感嘆するだろうヴァルの男運の悪さ。セックス依存症の女と精神破綻者の男、なんて笑えない割れ鍋に綴じ蓋ですよねえ。
 女のセックス中毒、そして男のDVとストーカー行為。いま日本で問題や話題になってるトッピクスが、2つも盛り込まれてるタイムリーな映画でもあります。リッチで優しい理想の恋人だったハイメの豹変ぶりがヤバすぎ。実際にも最近の日本では、元夫が妻をストーキングの果てに刺したとか、若い男が人妻に横恋慕して殺したとか、狂気の愛な男どもが元気すぎるので、リアルな怖さに戦慄せずにはいられません。うかつに恋愛も結婚もできないなあ、と。
 ヴァル役のベレン・ファブラは、肉感的なクールビューティで、大胆な脱ぎっぷりとエロ演技がお見事でした。
 ハイメ役は、アルゼンチンの男前レオナルド・スバラグリア。

 イ・ビョンホンやマット・デーモンと同い年のスバ、「カルメン」や「ユートピア」の頃に比べると、さすがに老けた…けど、やっぱイケメンです。ラモス瑠偉みたいな髪型は、ちょっといかがなものかでしたが。ほどよい濃さと艶っぽい色気、クチャっとした無邪気な笑顔が彼の魅力です。いちおうスバも全裸になってヤるシーンはあるのですが、期待してたほどエロくなかったです。「カルメン」の時ほどエロい肉体美じゃなくてガッカリ。しかも、イカレた男のまま途中であっさり退場するし。
 悩んで苦しんだヴァルの出した答えには、いろいろ考えさせられます。強くてポジティヴだなあと感心すると同時に、長生きできないだろうなあと暗澹ともある。ヴァルと東電OL殺人事件の被害者がカブってしまうラストでした。

 ♂フェロモンと可愛さがいい具合にドッキングしてるスバ、ぜひ同系のガエルと競演してほしい!
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TAKE FIVE⑧~⑩ LOVE☆ゲッツ!

2013-06-24 | 日本のドラマ(連続)
 「TAKE FIVE 俺たちは愛を盗めるか」第8話から最終話まで観ました♪

☆女の園より男の園
 関西の怪盗グループ“TEAM 5”の正体は、宝塚歌劇団のトップスタ-5人。ええ~?!何でだよ?!と、わけのわからない設定にポカ~ン。タカラジェンヌが泥棒してても、誰も何の疑問も抱いてないところもヘン。宝塚らしく、盗みの手口も舞台みたいで派手。演技も舞台のまんまで、今にも歌いだしそうなハラハラ感が。でもま、こういう趣向はTVでは滅多にお目にかかれないので、面白かったです。明らかに宣伝のための出演だったのも、ご愛嬌でした。
 でもどうせなら、女ではなく男のグループにライバルの怪盗団を演じてほしかったなあ。主題歌を歌ってる2PMは6人だからダメだとして、最近わしが気になって仕方がない某アイドルグループだったら、ちょうど5人!いや~想像しただけで萌えますねえ。でも彼らじゃ、唐沢さんや六角さんには勝てそうにないが(笑)。

☆売れっ子脇役
 TEAM 5のマネージャー役を、宮川一郎太が好演。家族ゲームにも出てた彼、ナニゲに売れっ子ですね。
☆コスプレ
 毎回、弁当屋さんとか修理工とかに変装してるタモツ。ガードマンの制服も似合っててカッコカワイかった。
☆2世タレント
 TAKE5のアジトであるジャズバーの寡黙なバーテン役を演じてるのは、鶴瓶の息子の駿河太郎。そっくりです。彼、平清盛にも出てましたよね。お父ちゃん苦手なので、息子もちょっと…

☆イルカには乗らないで
 ヘタレカワいい矢野刑事こと千葉雄大くん、たま~に城みちるに似て見えて(笑)。
☆でんでんむしむしかたつむり~♪
 でんでん、ラスト近くになってやっと爆裂!彼がフツーの上司役なんてもったいないなあと思ってたので、何か安堵しました。でんでん、やっぱ怖い~。でも、正直もっと暴れ狂ってほしかったかも。
 全員集合で事件の謎解きシーン、ほとんど2時間ドラマなノリでしたねえ。
☆妹よ
 ジャズシンガー役で劇中歌ってたJUJUの正体にビツクリ!兄妹?!似てねー!!

★総括
 ファンタジーじゃないファンタスティックなドラマって感じで、面白かったです。小粋でコミカルな味わいが好きでした。あれって、ヘタな役者だとサムくなってたでしょうけど、唐沢寿明や六角精二など芸達者な俳優のおかげで、毎回クスっと笑えて楽しかったです。稲垣吾郎の好演も、特筆に価します。彼、面白い俳優に成長しましたね。唐沢さん、トーリ、稲垣メンバーのホモコント(?)、もっと観たかったかも。
 松坂桃李のオチャメなイケメンぶり、入江甚儀と千葉雄大のヘタレカワイさなど、若手も頑張ってました。
 松雪泰子や倍賞美津子など、個性的な女優の影が薄かったのが、ちょっともったいなかった。まあそのおかげで、ほぼ男祭りなドラマになってたけど(笑)。

最優秀賞 唐沢寿明
優秀賞 松坂桃李 稲垣吾郎
悪くなかったで賞 松雪泰子 六角精二 入江甚儀 千葉雄大 倍賞美津子 でんでん 阿部進之介 JUJU 福田彩乃
???賞 駿河太郎 笹原刑事の妹
いかがなものかで賞 峰竜太

 トーリくん主演の映画「ガッチャマン」この夏公開!トーリ以外のキャストが、わし的にはちょっとビミョーな上に、独りで観に行くにはかなり勇気が必要な作品。でも…トーリに会うため、頑張って劇場に足を運ぶぞっと♪
 
 
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家族ゲーム③~⑩ 壊れるまで再教育!

2013-06-23 | 日本のドラマ(連続)
 櫻井翔の「家族ゲーム」第3話から最終話まで観ました♪

☆残酷なバースデイ
 茂之の誕生会を企画する吉本先生。慎一以外はウキウキハイテンション状態となる一家。だが…茂之が招待したクラスメートは、誰ひとり来ない。これは非道い!茂之、可哀想すぎる!折れかけた茂之の心に、策略通り優しく深く入り込む吉本先生です。わしも雨の中、櫻井翔に抱きしめられたい!
☆汚肌
 慎一役の神木隆之介、顔のブツブツが酷くて気になる。神木くんだけでなく、美肌だった櫻井翔までほっぺにデカい吹き出物が。働きすぎなんだろうなあ。肌荒れ休暇あげたい。
 ママ役の鈴木保奈美は、今でも美しいけどホウレイ線が年齢を感じさせます。

☆友だち、恋人
 『友情は共感、恋は直感』という吉本先生の台詞、なるほどね。どっちも久しく感じてない私です。
☆妻の逆襲
 浮気したパパへのママの報復は、無視、食事作らない、洗濯しない、など陰湿で怖い。まだ怒ってヒス起こされたほうがマシですよね。
☆そのちゃん
 仲直りして、毎日エンジョイしてる茂之と園ちゃん。園ちゃん役の男の子が、なかなかカッコカワイイ。チェキったら、松島海斗くんという元子役。5年後あたり化けそうな子です。

☆裸でIt's 翔タイム
 毎回サウナシーンで脱ぐ櫻井翔。ほっそりしてるけど、すごく引きしまった美しいカラダしてます。鍛えてるのかな。

☆ハリソン・フォードの吹き替えといえば、この人でした
 ママのお父さん役で、村井国夫が登場。シブくてカッコいい。声も素敵ですよね。
☆あひゃひゃひゃ~!!
 沼田一家を嘲笑うかのような吉本先生の、視聴者の神経をも逆なでするイヤ~な、でも何か可愛いくてヘンな笑い声が好き。
☆あのアイドルグループのリーダー?!
 吉本先生の自殺した元教え子、真田くんが…今わしが気になってる某アイドルグループのリーダーにチョイ似のブサカワ男子、しかも演技が巧くて印象に残ります。

☆脱いでいいのはナイスバディのイケメンだけ!
 沼田家のサウナ、最終回は吉本先生ではなく慎一がパパと。『ちゃんと食えよ』とパパに言わせただけでなく、視聴者をも心配させるほどガリガリぶりでした。神木くん、痩せすぎだよ。生白くガリなのに、腋毛は結構濃かったのがアンバランスな違和感…
☆壊して直す
 吉本先生の魔の手(?)により、崩壊してしまう沼田家ですが。でもそれが吉と出て、バラバラだった一家は再生に向けて団結。欠陥だらけな豪邸から、ボロだけど住みやすいアパートのような家族へと生まれ変わるのでした。

☆さよなら吉本先生
 真田くんが自殺した森で、吉本先生と対決する慎一。櫻井翔と神木隆之介の演技最終合戦でもあるシーン。さすがは元名子役の神木くん、鬼気迫る熱演で櫻井くんを圧倒してましたね。ポロっと涙を流す櫻井くんの表情も、なかなか秀逸でした。
★総括
 櫻井翔主演のドラマで完観したのは「山田太郎ものがたり」以来。笑いと狂気が混在した内容も面白かったし、櫻井くんは期待以上でした。狂気的には見えないけど、ブラックで裏表があるキャラは、もしかして地かも?!と思わせる櫻井くんの好演でした。毎回サウナで脱ぐというファンサービスも嬉しかったです。童顔だけど、頬が弛んで髭が濃ゆくなってる櫻井くん、とっちゃん坊や化が深刻に進行中…
 脇役も良かった。神木隆之介くん、怖すぎ…目つきがヤバすぎる。少年犯罪者役とか見てみたいけど、きっとハマリすぎるのでやらないほうがいかも。鈴木保奈美のアラフィフ美も良かったです。
最優秀賞 櫻井翔
優秀賞 神木隆之介
悪くなかったで賞 鈴木保奈美 浦上晟周 松島海斗 宮川一郎太 自殺した真田くん役の子
???賞 忽那汐里 
いかがなものかで賞 板尾創路 慎一の彼女役の娘(AKB?)

 櫻井くん、本格的な悪役に挑戦してほしいな。マリク・ジディ主演の“Les Amitiés maléfiques”で、彼にピッタリな役があるの!主人公たちを操り翻弄し傷つける、表面的は知的でいい奴だけど実は身勝手で狡猾で性悪な役!それか、「復讐するは我にあり」の、優しく甘い仮面で人を騙しまり殺しまくる凶悪犯役とか、意表をつきつつハマって面白いかも!女たちとの濡れ場で、自慢の肉体美も誇示できるしね!知的にエロいという路線を進んでほしいです。
 
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優雅鉄道 誅誅トレイン

2013-06-18 | イギリス、アイルランド映画
 「オリエント急行殺人事件」
 ニューヨークで富豪アームストロング家の幼い娘デイジーが誘拐され殺される事件が起きる。その5年後、名探偵ポワロが乗車したイスタンブール発のオリエント急行の車内で、金持ちのアメリカ人ラチェットが何者かによって殺害される。国籍も階級も異なる容疑者たちを尋問するポワロの推理は、やがて驚くべき真実と犯人を暴きだすことに…
 ミステリの女王アガサ・クリスティの作品中1・2を争う有名作を、NYを舞台にした社会派ドラマで名を馳せていたシドニー・ルメット監督が映画化。
 子供の頃、淀川さんが解説の日曜洋画劇場で(年がバレる)初めて観た時、そ、そんなのアリかよ~?!な、あまりにも意外すぎる犯人にショックを受けたことは、今なお鮮明に記憶してます。有名すぎて、今さらネタバレ云々もないとは思いますが、もし奇跡的にこのミステリについて何もご存知ない方がいたら、ポワロがラスト近くに明らかにする真相に唖然ボー然できるという楽しみを味わえることでしょう。

 私、たまにこの映画が無性に観たくなるんですよねえ。この映画を観ると、とても豊かで明るい気持ちになれるんです。高級ワインを一杯飲んだかのような。殺人事件を扱ってる話なのに、殺伐さや陰気さなど微塵もない。とにかく優雅な華やかさ洒脱さが隅々に満ちている、正真正銘のリッチな映画なんです。そのゆったりとしたムードや、洗練されたユーモアなど、ハリウッドや韓流に出てくる俗悪な成金とは住む世界が違う、まさに本物のリッチさ。さすが貴族の本場であるイギリス映画。
 音楽も素晴らしい。オープニングのテーマに、まず胸が躍ります。そして、陽気なワルツに乗ってオリエント急行が出発進行するシーンにも、ワクワクな旅心を誘われます。あと、30年代の上流階級ファッションも目に楽しいです。
 すべてがエレガントでゴージャスですが、やはり最大の魅力は国際色豊かなキャスティングにあるのではないでしょうか。当時の人気スター、気鋭の実力派俳優、英国演劇界の重鎮、レジェンドな大スターたちが一同に集結していて圧巻です。
 まず、ポワロ役のアルバート・フィニーが強烈です。素顔がほとんど消えてるメイク、膨大な台詞を淀みなく劇的に吐く演技には圧倒されます。フィニー氏が当時まだ30代と知りビツクリ。化けるな~。役者だなあ~。フィニー氏はポワロの名演で、アカデミー主演男優賞にノミネートされました。
 おしゃべりなアメリカ女性ハバード夫人役、コミカルでクールなローレン・バコールが最もおいしい目立つ役かも。最重要なキャラですし。彼女の着てた真っ白な毛皮のコート、超ゴージャス!まさにハリウッドスターって感じ。英国軍人アーバスノット大佐役の初代007ことショーン・コネリーの、男ざかりなダンディさ。イギリス人教師メアリ・デベナム役のヴァネッサ・レッドグレーヴの、不敵な笑顔と威風堂々な長身のカッコよさ。ロシア人貴族ドラゴミロフ公爵夫人役のウェンディ・ヒラーの、身体はヨボヨボなのに誰よりも精神が鋼な力強さ。ラチェットのイギリス人執事ベドーズ役のジョン・ギールグッドの、召使なのに貫禄があって美しい立ち居振る舞い。唯一の被害者ラチェット役のリチャード・ウィードマークは、見るからに悪人!なんだけど、シブい素敵おぢさま。
 美男美女役を受け持ったのは、ハンガリー外交官アンドレイニ伯爵夫妻役のマイケル・ヨークとジャクリーン・ビセット。
 
 ジャクリーン・ビセットは、おそらく最も美しかった頃ではないでしょうか。輝くばかりの美貌に惚れ惚れします。マイケル・ヨークもイケメン!妻にベタ惚れで、妻に馴れ馴れしいポワロに警戒したりカっとしたりするのが可愛いです。
 そして何と言っても、オールスターキャストの中で最大最高の存在なのが、大女優イングリッド・バーグマンです。

 スウェーデン人宣教師グレタ・オルソン役のバーグマン。え?!この地味なおばちゃんが?!と、公開当時にこの映画を観た往年のファンにとっては、ショッキングだったであろう今作の彼女。かつての華やかで知的な美女バーグマンが、オドオドとキョドりまくりのオツムがアレなのかな?な女役を、地味~に怪演しています。地味なのに、めちゃくちゃ怪しいんです。言動が何かトンチンカンで、滑稽だけど不気味。数分にわたって彼女のアップのみ映す、という尋問シーンがスゴいです。ルメット監督は明らかにバーグマンを特別扱いしていて、それは劇中ナニゲに感じられます。DVD特典のインタビューでも、ルメット監督やプロデューサーは、バーグマンに最大級の敬意と憧れを寄せています。いちばん地味な役でいちばんのインパクトを残したバーグマンは、この映画で3つ目のオスカー、アカデミー助演女優賞を獲得しました。
 インパクトという点においては、ラチェットの秘書アメリカ人青年マックイーン役のアンソニー・パーキンスも負けてません。神経質なマザコン!役って、まんま「サイコ」じゃん!サイコのパロディみたいな役、よく引き受けたなあ。マザコンだから結婚できないっていうのかー!!と、いきなりポワロにキレるシーンとか笑えます。それはそうと。パーキンスとバーグマンって、「さよならをもう一度」でも共演してましたね。ずいぶんな変わりようにも驚かされます。
 これだけの出演者を手堅く、しかも楽しく演出したシドニー・ルメット監督の手腕も賞賛に値します。舞台劇のように仕立てたのが秀逸。冒頭のデイジー誘拐殺人の顛末を語る手法とか、オリエント急行に乗客が乗り込むシーン(わらわらと群がる現地の物売りたちを、どけ!と杖で突き飛ばすドラゴミロフ公爵夫人、犬猫でも追い払うように手で拒否るハバード夫人、台車から落ちた果物を足で蹴っ飛ばすアンドレイニ伯爵。上流階級の高慢さがカッコいい!)、そしてラストのカーテンコールみたいな乾杯シーン。どれも斬新で小粋。
 DVD特典も必見です。出演者たちが役の衣装でポーズをとってる宣伝用スティール、写真集にして手元に置きたい!興味深い撮影裏話や秘話を聞きながら、もうこういう優雅で格調高い映画を作るのは不可能なんだなあ、と思ってしまいました。
  
 
   

 
 
 
 
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太陽を抱く月⑮~⑳ 愛は明滅する光

2013-06-17 | 韓国のドラマ
 「太陽を抱く月」第15話から最終話まで観ました♪

☆ビッチの烙印!
 ユン・デヒョンの策略で、拷問された上にタコ部屋送り(?)となってしまうヨヌ。服に縫われた文字が“淫”って、スゴすぎる。でも、楷書でTシャツとかにドーンとあったら、何かカッコいいかも?
☆男の嫉妬
 イチャついてるヨヌとヤンミョングンを、物陰から見据えるイ・フォン。それに気づいて、挑発するようにヨヌを抱き寄せるヤンミョングン。いいですねえ。バリ出来とか美日々とか韓ドラは、ひとりの女をめぐって男二人が嫉妬と対抗心の火花を散らす描写が上手ですよね。
☆過酷な撮影のせいなんだろうなあ
 ヨヌの吹き出物が、メイクでもごまかせないほど酷い。イ・フォンもヤンミョングンも、肌が荒れてる。睡眠不足、キツいライトとメイク、肌がボロボロにならないほうがヘンですよね。

☆あー言えばこー言う巫女
 すべてを知る国巫ノギョン、大王大妃やイ・フォンに厳しく追及されたり疑われたりしても、理路整然と毅然と反論したり説得したり。その見事すぎるはぐらかしっぷり、感嘆せずにはいられません。
☆悲惨すぎる末路オンパレード
 ラスト近くになり唐突に、かなり無理やりバッタバタと非業の死を遂げていくキャラたち。特にソルとヤンミョングン。何で周囲が助けないんだよ?!見殺しとしかいいようのない最期にポカ~ンでした。
☆ようやく床入り
 邪魔者はみんな都合よく(?)ことごとく消えて、すっきりしたイ・フォンとヨヌ。ようやく初夜の閨に。禁欲を解かれた王さま、さぞやお激しい合歓の夜だったことでしょう。インポじゃなかった彼、今までどうやって処理してたのかしらん。
☆しっくりこないハッピーエンド
 最後の最後で、急にコミカル&スウィートな展開に。ツンデレな王さまは可愛いが…無残な悲劇などなかったかのようなノーテンキさに、何か違和感が。周囲の惑星が滅びたおかげで、互いに輝き合えるようになった太陽と月、なのでしょうか。

★総括
 面白かったです。良質の少女漫画みたいでした。ほどよいファンタジックさも良かったです。
 惜しむらくは、わし好みの萌えるイケメンや男前がいなかったこと。韓ドラは、ナニハサテオキそれが最重要ですから!
 新星キム・スヒョンくんは、正直わしのタイプじゃないけど、まだ少年っぽいあどけなさが残ってるところが、すごく可愛くはありました。なので、ヒロインが年増に見えて仕方なかった。ファンジニのハ・ジウォン&グンちゃん級の違和感が。
 では、韓ドラ完観恒例、イルボン理想妄想リメイク、イってみよ~♪

 イ・フォン … 岡田将生
 ヨヌ/ウォル … 木村文乃
 ヤンミョングン … 田中圭
 ポギョン … 比嘉愛未
 ウン … 青柳翔
 ヨム … 高橋光臣
     ・
 チャンシル … 能年玲奈
 ソル … 橋本愛
     ・
 ヒョンソン … 山崎邦正
 悪大臣A … ほんこん
 悪大臣B … 加藤虎ノ介
 悪大臣C … 山田純大
 ホン・ギュテ … 趙民和
 ミナ王女 … 朝倉あき
 ヨムとヨヌの母 … 市毛良枝
 ポギョンの侍女 … 根岸季衣
     ・
 ユン・デヒョン … 吉田鋼太郎
 大王大妃 … 山本陽子
 ノギョン … 中谷美紀

 こんなん出ましたけどぉ~?
 岡マ、さぞや美人さんな王さまだろうなあ。「聖なる怪物たち」みたいに、事務所の先輩の中谷美紀がサポート出演。ヤンミョングンは田中Kくんに何となく似てたから。
 チャンシル&ソルは、あまちゃんコンビで!

 現在、コン・ユ主演の「ビッグ 恋は奇跡」鑑賞中。ヒロイン役は、ビョン吉の嫁!小姑のような意地悪な目で粗探し中♪ユチョンの「屋根部屋のプリンス」も近々…

 「10人の泥棒たち」に続いて、「偉大に隠密に」という新作も大ヒット。スヒョンくんは、今後はドラマよりも映画を優先させるのかな。
 今年の韓流はドラマより、映画が面白そう。10泥の他にも、「3人のアンヌ」「私のオオカミ少年」「ベルリンファイル」「わるいやつら」「後宮の秘密」「ある会社員」「殺人の告白」etc.ぜんぶ劇場で観たいなあ。100%無理ですが…
 
 

 
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イケメンうるるんカンボジア滞在記

2013-06-12 | 日本映画
 元モーニング娘の矢口真理が、自称俳優の年下夫と離婚!(今さらな、しかもどーでもいい話題でしょうか
 夫の居ぬ間に、若い男を寝室に引き込んでニャンニャン(死語)、その現場を夫に踏み込まれるという修羅場だったとか。うう~ん。ヤるなあ矢口。羨ましいかぎりなお盛んさです。芸能界の大物ご意見番や一般の主婦の皆さまからは、とんでもない淫乱女呼ばわりされてるみたいですが…男の浮気は勲章になっても、女のそれは赦されざる過ちと見なされ非難ゴーゴーとなるのは、ちょっと悲しい世の習いですね。
 淫蕩な妻を満足させるのって、やっぱ大変なことなんですねそれにしても…女房の浮気現場に突然乱入してきたり、ホントなら当事者だけの秘密にしておくべき恥を、被害者顔して暴露したり。夫も夫だよなあと、呆れたり怖くなったりする私です。

 「僕たちは世界を変えることができない。But, we wanna build a school in Cambodia」
 お気楽な毎日に物足りなさを感じていた医大生の甲太は、友人の矢野と芝山、そして合コンイベントで知り合った本田と、カンボジアに小学校を建設するサークルを結成する。甲太たちは軽い気持ちでカンボジアを訪れるが、そこで目の当たりにした現状と過去は、彼らに衝撃と強い決意を与えるのだった…
 向井理の映画初主演作を、やっと観ることができました。若手男優が外国の未開地でホームステイ、お約束のように全裸になるという、今や伝説の眼福番組「世界ウルルン滞在記」に、ブレイク前のムカイリーも出演。その際に訪れたカンボアジアに深い感銘を受け、以後もプライベートでも頻繁に旅行するようになったとインタビューで答えていたムカイリー。その彼が、思い入れのあるカンボジアを舞台にした映画に出演。そのせいか、他の出演作より真剣で気合いの入った演技を披露しているように思えました。

 平和ボケしてる日本で楽しくチャラく、でも虚しく生きてた大学生が、自分のためだけでなく誰かのために尽力する、というストーリーは、子どもや若者に観てほしい文部省推奨系で、いいお話だなとは思うけど、すごく面白いなとは思えない残念さも。でも、仲間と一緒に何かに熱く一生懸命に取り組む若者の姿は、とても美しくて羨ましくなります。私も若い頃、少しでも世のため人のために何かやればよかったなあ。
 カンボジアにかぎらず、途上国に大小の形で手を差し伸べるという国際ボランティアの精神は、本当に崇高で立派だと思います。可能なら、私だって何か貢献してみたい。しかし…私は正直、生活も心も自分のことでいっぱいいっぱい。自分だけでなく、見渡せば自分の家族、友人知人、そして地域にも問題は山積しています。とてもじゃないけど、外国にまでは…なので、できる人に任せっきりにならざるを得ない。なので、甲太たちの活動は素晴らしいと感嘆しつつ、余裕があっていいなとふと冷めた斜めな見方もしてしまい、自己嫌悪に陥ってしまいました。

 発展途上国や紛争地域で日本人ボランティアが活躍している反面、トラブルも起きてしまうことは、これまで何度も恐ろしいニュースで見聞きしてきましたが。甲太たちも、かなり一方的で独善っぽいところがあったような。カンボジア人の現状や思いよりも、まず自分たちの理想と意欲が先立ってて、俺たちのやるとは絶対カンボジア人に喜ばれる!と信じきってる様子が、ちょっと怖かった。善行は、時に自己満足な押し付けになるので、冷静に考えて行動に移したいと思いました。
 あと気になったのは、甲太たちの奮闘が、現地カンボジアではなく主に日本での金集めのイベントだったこと。あれも大変だとは思うけど、もっとカンボジアで苦闘する姿が見たかったかも。現地人ガイドさんの案内で、悲惨で過酷なポルポト政権時代の爪あとを目の当たりし、ショックと悲しみに打ちひしがれる甲太たち。あれは演技ではなく、素の向井理たちなのでしょう。私もあらためて、ポルポト時代の地獄に戦慄しました。
 向井理を筆頭に、若手男優たちの好演が嬉しい映画です。女っけがほとんどないのもチョベリグ(死語)♪

 おさむっちは、ホントに爽やかで清潔感があってカッコいいですねえ。彼みたいなイケメンがサークル勧誘してきたら、怪しい宗教系でない限り速攻で入るよ。甲太がデリヘル嬢を部屋に呼ぶシーンがあるのですが、わしがデリヘル嬢ならあんなイケメン客、無料でいいよ。おさむっちって女の子顔負けな可愛らしい顔なのに、全然ナヨナヨしたキャマっぽさがなくて、可愛いんだけど男らしいんですよね。スラッとした長身だけど意外とガッチリしてて、腕や首の太さがセクシー。甲太のキャラは、「傍聴マニア」の北くんと似ていて微笑ましかった。北くんとか甲太とかアホみたいに人がいい役でも、賢しらさとナニゲに性格が悪そうなところが向井理にはあって、そういうところも好きそして、何を着てもオシャレなファッションセンスも大好きです。おさむっちが劇中に着てたTシャツ、欲しい!
 そしてそして。本田役は、最近お気にな松坂桃李

 チャラ男全開、見た目も性格もホストだけど、人なつっこくて明るくて行動的で、超いい奴な本田くん役のトーリ、可愛かった!ムカイリーとの仲良さげなツーショットは、かなりBL的には絵になって萌え~でした。お互いをコータ!本田くん!と呼び合うのが萌えツボだった。なので、彼らの女をめぐって高校生的三角関係な設定、ほんと陳腐で余計だった。イケメン二人に女なんか不要!な私の腐的思考回路、ほんと病的ですね
 矢野役は、あれれ!ここにも!また出てきた!な超売れっ子、ちょっとブサくなったジェジュンこと窪田正孝。まるで彼を追っかけてるみたいですが、これってホント偶然なんです。邦画を観れば、もれなくついて来る窪田正孝状態です。それほど売れっ子ってことなんでしょう。彼、私のタイプではないけど、シャープな面構えや独特の存在感がいいですね。毒にも薬にもならぬ若い俳優が多いので、彼みたいな男は映画やドラマには貴重かも。個性的だけど、あんまし俺は演技派だ!な出しゃばり感がないのも好感。芝山役は、柄本明の息子の柄本佑。パパにそっくり!ブサイクだけど、彼みたいな俳優も必要なんですよね。
 資金集めのイベントの舞台で、4人がパンツ一丁になるシーンがあります。

 おさむっちはガリでもデブでもない理想的にしなやか系、トーリはガリ柄本佑はフツー、ちびっこな窪田正孝がバキバキな筋肉質で驚きました。
 大学教授役で、阿部寛が特別出演。チョイ役だけど、ムダに濃ゆいのがアベちゃんらしくて笑えました。

 ↑和気藹々だったのか、それともライバル心メラリンコだったのか…

 ↑やっぱ同い年役は無理がありますね。ムカイリーが断然オトナっぽい。連ドラでも共演してほしいなあ。この二人で吉田修一の「太陽は動かない」とか、桐野夏生の「メタボラ」とか、天童荒太の「永遠の仔」リメイクとかよさげ♪
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コスプレ買春する人妻!

2013-06-10 | 日本映画
 「ふがいない僕は空を見た」
 高校生の卓巳は、アニメの同人イベントで出会ったあんずこと人妻の里美と、コスプレセックスに耽るようになる。一方、卓巳の友人の良太は、認知症の祖母と団地で極貧生活を送っていたが…
 この映画、想定外の面白さでした。過激で笑える昼ドラみたいな内容とノリ。登場人物たちは大真面目に深刻な問題に悩んだり苦悶したりしてるのですが、どう考えても笑いを狙ってるとしか思えない言動や場面のテンコモリで、観てるほうはとてもじゃないけどシリアスな気分にはなれません。出てくる連中、みんなどこかコワレてるのが笑えます。
 もっともツボだったのは、里美の夫と姑。妊娠しない里美を、真綿で首を絞めるように親切ごかしなネチネチさで責める姑の陰湿ぶりが、笑えるほど最悪。卓巳との情事を盗み撮りしたり、離婚するならハメ撮り動画を流出させてやる!と号泣しながら脅す夫も、笑えるほど最低。あんな恐ろしい母子、私なら5分も一緒に暮らせません。高校生にアニメのコスプレさせてヤりまくる里美も病んでるし。人間、何がきっかけでネジが緩んでコワレ人になるか、ほんと分かったもんじゃないですよねえ。
 人気スター皆無なキャストですが、地味ながら味のある役者たちの熱演好演珍演は、賞賛に値します。
 卓巳役は、瑛太の弟B太こと永山絢斗。

 瑛太+ココリコ田中、みたいな顔?若い頃の兄ちゃんのほうがイケメンで演技は巧い。が、瑛太をモサっと男らしく骨太にした感じのB太、じゃない、絢斗くんも悪くないです。そして、瑛太よりも役者魂があるかも。瑛太はやらなかった、そしてこの先もやらないだろう大胆な濡れ場に挑戦してましたから。思ってたよりスゴいことヤってて、ビツクリした
 脱ぎっぷりが見事だった。ケツも丸出しでガンガン腰動かし、ズコズコアヘアヘとヤリまくり。ヨガリ声もイキそう顔もリアルだった。下半身が毛深いのも何だかエロかった。
 最近の若い男優は、こういうシーンやってくれないので、絢斗くんの健闘を讃えたいです。これが最初で最後にならぬよう、今後も頑張ってほしい。
 あんず/里美役の田畑智子の、脱ぎっぷり&アヘアヘぶりにも感服。彼女、顔はブスだけど、柔らかそうなモチモチした美白肌が、すごくエロかった。彼女みたいな女優も、ほんと貴重です。
 もう一人の主役である良太役は、あれれ!ここにも出てる!な売れっ子、窪田正孝。彼、元東方神起のジェジュンに似てません?美麗じゃないジェジュン、みたいな。すごい可哀想な役なんだけど、安達ユミも真っ青な同情するなら金をくれ!タイプの屈折した逞しさがカッコよかったです。

 あと、良太と同じコンビニで働くワケアリ青年を演じた、山口百恵と三浦友和の次男、三浦貴大もイケてました。良太といい感じでBL?と期待してたら、あわわ。彼の正体も、悲惨で滑稽すぎ。え~!?で、悲劇なはずなのに笑ってしまったわ。
 

 
 
 
 

 
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初恋ハートストップ☆

2013-06-09 | 日本映画
 梅雨まっただ中、皆さまご機嫌いかがですか?
 最近ますます、無駄な動きが多い私です…
 出勤の朝。車に乗る寸前、ソフ○バ○クの請求書を家に忘れてきたのを思い出して、わざわざ取りに帰ったというのに。仕事終わって家に直帰、帰宅して支払うのを忘れたことに気付きました。あ~あ、何しに朝わざわざ家に戻ったのか。そしてそして、電車通勤日。帰りにツ○ヤにDVDを返すため途中下車。しかし、店に着いてカバンの中にDVDがないことに気付く。家に忘れた!?ガーン。返却日なのに~。他にも、パンを買いに行ったら定休日だったり…
 単にドンくさいだけ?それとも…深刻な病気の前触れ?!無駄な動きを減らすには、どうしたらいいのでしょうか。

 「僕の初恋をキミに捧ぐ」
 重い心臓疾患を患う逞は、医師から20歳まで生きられないと宣告されていた。逞は幼なじみで恋人の繭のため、彼女から離れようとするが、繭は一途に逞への愛を貫こうとするのだった…
 人気少女漫画の映画化だそうです。不治の病に純愛。私の苦手とする要素でベッタリガッツリ構築された、ウルトラスウィーツ映画。観ていて虫歯と頭痛に襲われそうになりました。こういうお涙ちょうだいものに、1ミリも心動かされない私って、ほんと冷血人間。自己嫌悪にも襲われるので、こーいう系統の映画はなるべく観ないようにしてるんだけど…たまに不可抗力が働いて、致し方なく…
 繭の積極的すぎる言動、生理的に受つけない。限られた時間の中での恋ゆえに、一生懸命で必死なのは理解できるんだけど、騒ぐのはやめて落ち着こうよ、と思ってしまうテンパリよう。一歩間違えたらストーカーだし。頭の中はのこと逞だけ、逞の一挙手一投足を監視してる繭は、まるで岡田あーみんの「お父さんは心配性」を彷彿とさせる。とにかく、逞を支配独占する繭の愛が、重すぎてウザかった。一途で可愛いとか切ないとかは、ぜんぜん思えなかった。私が逞なら、ぜったい嫌!

 愛ゆえにエキセントリックな言動に走る繭ですが、特にヤバい娘だなと戦慄したのが、高校の入学式のシーン。名門校に入学した逞を追って、同じ高校を受験し新入生代表に選ばれた繭が、壇上で逞に向かって逃がさないわよ宣言するシーン。おいおい~。世界は二人だけのためにあるなバカップル、余命いくばくもないからといって、こんな迷惑な暴挙が許されていいはずない!
 繭と逞は、限りのある時間の中で、若い恋を燃やすカップルなのに。やってることが何か…もったいないというか、くだらないというか…もっとやるべきことあるだろ~と呆れてしまいます。神さまに与えられた奇跡的な最後の一日に、何をするのかと思えば…遊園地や水族館でデートおいおい~。純愛って気持ち悪いものなの?と誤解しそうになります。韓ドラなら許せても、邦画でのこのオコチャマな甘さは、ちょっと情けなくなります。
 でもま、内容には期待してなかったので、無問題。こんなもんだろとサバサバしたものです。期待してたのは、言うまでもなく逞役の岡田将生

 岡マくんに関して、毎度同じ感想しか言ってませんが、ていうか、同じ感想しか抱けないのですが、彼ってほんとキレイ可愛いですよねえ。冷たく酷薄な美貌なんだけど、雰囲気がとても優しく儚げで好きなんです。基本、女よりキレイな男は苦手なのですが、なぜか岡マくんには強く惹かれるんです。何でだろ~何でだろ~♪と不思議に思ってたのですが…ある日ハっと気づいたのです。岡マは私にとって、男優ではなく女優なのだ!と。冷たく清らかで、か弱く薄幸な美人…私が好きなタイプの女優と、岡マくんがカブるのです。

 別にキャマキャマしい草食男子キャラじゃない逞なんですが、岡マくんがあまりにも透明感ある繊細な美男子で、勝気で行動的な繭に引っ張られ守られてるせいか、逞のほうが女役に見えてしまった。昏睡状態の彼は、まさに眠れる森の美男。ラブシーンが何だか苦痛そうなのも、岡マらしかった。思わず、あ!きれいだ!お!可愛い!と目を奪う表情をする岡マ。そういうことが可能な俳優は希少。演技はビミョーと言われてる岡マですが、キラリと光るものは確かにもっている俳優ではあります。
 繭役は、花より男子などでおなじみの井上真央。繭のキャラは苦手ですが、気が強そうで賢そうな真央ちゃんは嫌いじゃないです。ブリっこじゃないのが好感。
 脇役では、繭に恋する学園のアイドル(笑)役に細田よしひこ。彼もルックスはイケてますが、役が気持ち悪くてほとんどギャグだった。逞のルームメイト役は、最近よく見る売れっ子、窪田正孝。逞の両親役を、杉本哲太と森口瑤子(美人!)が好演。いちばん嬉しい脇役は…

 繭の父で逞の主治医役の仲村トオルこんなドクターがいたら、わざと病気や怪我して通院するわ。美人な岡マに優しく触診する男前なトオル先生、のシーンのほうが、真央ちゃんとのラブラブより胸キュンでした(笑)。
 どうでもいいけど、逞と繭が入った全寮制の名門高校。逞と繭の髪型がOKだったり、バカっぽい子ばかりだったり、ぜんぜん名門っぽくなかったのが変で笑えました。

 ↑どう見ても…岡マのほうがキレイで可愛い
 
 
 
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イケメンのぞき魔の殺人観測!

2013-06-05 | イタリア映画
 じぇじぇ!(最近、あまちゃんが面白い♪)いま帰宅してニュース観てビツクリ!
 イ・ビョンホン結婚!!
 私の韓流初恋男ビョン吉も、とうとう年貢を納めたか~。一緒に独り身を貫いてくれるのかと思ってたのに…ちょっと寂しい、けれどチュッカハムニダ~!お幸せに!
 相手はいったいどこの馬の骨、どろぼう猫さ!?イ・ミンジョン?誰だよ?!ってチェキってみたら、あ!こないだから観始めたコン・ユ主演の「ビッグ」のヒロインじゃん!うう~ん。確かに美人で可愛いわ。元カノのソン・ヘギョより、私の好きなタイプかも。
 ナニハトモアレ。子どもに観せたくないから!とか、家庭を大事にしたいから!とか言って、ヌルい仕事はしないでねビョン吉!優しい夫やパパの顔よりも、セクシーな男汁役者ビョン吉をこれからも見ていたいです。


 「ドゥー・ユー・ライク・ヒッチコック?」
 「サスペリア」などで知られるイタリアンホラーの巨匠、ダリオ・アルジェント監督作品。
 映画マニアの大学生ジュリオは、向かいに住む美女サシャを密かに覗き見し、彼女がレンタルビデオ店で出会ったフェデリカと親密な関係になる様子を気にしていた。そんな中、サシャの母親が何者かに惨殺される。折り合いが悪く財産家の母親を、サシャがフェデリカと共謀して殺したのではないかという疑惑にかられ、捜査に乗り出すジュリオだったが…

 サシャとフェデリカの交換殺人疑惑は「見知らぬ乗客」、ジュリオのシャワーシーンは「サイコ」、骨折して足にギブスしたジュリオがガールフレンドと、双眼鏡で窓から向かいを覗き見するのは「裏窓」。ヒッチコックへのオマージュ?それともパロディ?な内容と場面が微笑ましい作品でした。ノリも雰囲気も、何だかすごいチープなB級感ですが。ストーリーやキャラ設定は、かなりいい加減で雑です。陰惨な殺人事件が起きてるのに、妙にノーテンキな登場人物の言動や、セクシー美女の無駄脱ぎなど、イタリアっぽくて笑えましたが。向かいの家でエロい露出狂な美女たちが、服を脱いだり全裸で本を読んでたり、男にとってはファンタジーかもしれませんが、私からすると実際にあんなシチュエーション、殺人と同じくらい怖いですよ。
 全体的にかなり安っぽいのですが、さすがホラーの巨匠アルジェント監督、と感嘆するシーンもあるにはあった。たとえば、フェデリカの部屋を覗き見してるのがバレて、追いかけてくる男からジュリオが原チャリで逃げようとするシーン。あ、捕まる!いや、大丈夫、おっと、やっぱダメだ!とか、ラストの真犯人が屋上から落ちそうになるシーン。落ちる!いや助かる!おっと、やっぱ落ちる?!みたいな、ハラハラと引っ張る演出が秀逸でした。
 ジュリオ役は、「我らの生活」でカンヌ映画祭男優賞を獲得したイケメン、エリオ・ジェルマーノ。

 映画オタクで覗き魔なジュリオ、見た目は10年後ののび太。車のCMの妻夫木聡より、この作品のエリオのほうが未来ののび太っぽいです。オタクでヘタレな上に、のぞき癖と妄想癖があるイタい男子なんだけど、全然キモくない。フツーに女にモテそうなルックスです。冴えないアホブサ顔したりもするんですが、やっぱ可愛らしい顔は隠せない。たまにシリアスな顔のアップになると、ほんとイケメン。ほっそりとした肢体と、体毛の薄さが何だかイタリア男っぽくないのも、エリオの特徴でしょうか。

 それはそうと。アルジェント監督の新作“Dracula 3D”は、いつ日本公開なんでしょうか。トーマス・クレッチマンがドラキュラ伯爵役なので、すごく楽しみなんだけど。DVDスルーでもいいから、早く観たい!

 ↑日本では知る人ぞ知るイタリアンイケメン、エリオ・ジェルマーノ。今年のイタリア映画祭では、彼の出演作が数本上映されましたが、一般公開は未定のようです。もっと彼の作品が、日本でも陽の目を見るといいのになあ…
 

 
コメント (3)
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