まつたけ秘帖

徒然なるままmy daily & cinema,TV drama,カープ日記

魔の山

2024-01-14 | 旅行、トレッキング
 心よりも体が、いまだに正月抜けしていない私。暴飲暴食が止まりません。寝る前にポテチ大袋をドカ食いしたり、ワインボトル一本空けたりしてますそろそろ禁区 by 明菜。太ることよりも、生活習慣病になるのが怖い。心と体の切り替え、リフレッシュにはトレッキングがいちばん!さっそく休日、早起きして山に登りました
 今回登ったのは、K市の灰ヶ峰です。K市の郵便番号737は、灰ヶ峰の標高。K市のシンボル的な山です。映画「孤狼の血」のロケ地にもなりました。私が今住んでいる家は、灰ヶ峰の麓にあります。市街からは遠く見える頂上の気象レーダーも、私の家からだとすごい間近。まん丸いホワイトドームのような気象レーダー、今も昔もK市民をお山から見守っていてくれています。自宅を出る時はいつも、気象レーダーを見上げて行ってきます、と言ってる私です。どうか今日も私に凶事が起きませんように、との祈願も。

 そう。灰ヶ峰は魔の山。数々の殺人や死体遺棄現場として、そして心霊スポットとして有名なのです。そんな怖い山ですが、山頂からの景色は素晴らしく、美しい夜景を楽しめるデートスポットとして人気でもあるのです。気軽な低山トレッキングにもうってつけ。自宅から歩いて登山口へと向かいます。

 登山口目指して、水源地近くにある住宅地の長い長い坂道を上ります。これがキ、キツい延々と続くコンクリートの道、山道よりも疲れる。すごいところに住んでるな~と、私の家よりもさらに高い場所にある居住区に驚嘆。登山口に着くころには、もう息も絶え絶え。
 この日は絶好の登山日和で、空気は冷たいけど陽射しは春のように暖かく、山の中は静かで清らか。トレッキングってほんと、心身のデトックスになりますね。でも…長岡京わらび採り事件の恐怖は今も消えず、静まり返った誰もいない山中では、確かにこんなところで襲われたらひとたまりもないわとか、誰にも気づかれずに襲えるよなとか、叫んでも暴れても無駄だよなとか、怖いことばかり考えてました。

 久々のトレッキング、正月なまりのせいもあって、いつもよりしんどい。中腹で、下山してきた高齢女性二人組とすれ違いました。どう見てもmy老母より年上だった。私も長生きするなら、元気なアクティヴ高齢者になりたい。あと少しで頂上というところで、突然雲行きが怪しくなり、さっきまでの青空は暗い灰色となり、白い粒々が勢いよく降り始めた。雪じゃなくて霰?!結構な勢いで降るので、これヤバいのでは?まさかの遭難?!と不安に陥る。とにかく頂上へ!と急ぐ。

 あ!見えてきた!気象レーダー!霰に打たれながら、ついに頂上にゴール!登頂の達成感よりも、吹雪の寒さと怖さに慄くばかり。ちょっと経つと霰も風もやみました。ほっと安堵。でも空はどんより曇ってしまっていて、ほんとなら一望できるK市街地や海も、薄い墨に染められたかのよう。

 どんより寒々とした頂上も静かすぎる無人。怖いのでさっさと下山することに。下山は楽だけど滑って転ぶ危険があるので、あまり急ぎ足では進めません。下り始めて10分ぐらい経つと、空はまた青く澄み渡り、陽射しも暖かく柔らかくなっていました。登りと同じ道を下ったはずなのに、なぜか霊園に出てしまいビツクリ&戦慄。人っこひとりいない山の墓地も怖い😨お昼すぎには帰宅、しんどかったわりには短時間のトレッキングとなりました。疲労よりも、無事に戻れた安堵のほうが強かったです。心身のリセット&リフレッシュ、そして老化防止のため、今年もトレッキングは続けていきたいと存じます。
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風立ちぬ 今は秋♬

2023-10-23 | 旅行、トレッキング
 今日から私は心の病み人、じゃない、旅人~(^^♪
 皆さま、ご機嫌いかがですか?秋深し煙草吹かして芋蒸かし、すっかり秋になりましたね!私は久々に山に登ってきました!去年、四国の石鎚山に登って以来、1年ぶりのトレッキング。今年は体調を崩すことが多かったことに加えて、恐怖の京都わらび採り事件のせいで、山に行けなくなってしまっていたのですが、あまりにも気持ちのいい秋晴れの休日、いつものように家に引きこもって一日を終えるのももったいないと思い、奮起して山を目指しました。今回は、時間と体力を考慮して近場の山、野呂山に登りました。野呂山も久々、前に登った時はコロナ休業だったレストランで、今度こそイノシシ料理を食べるぞ!🐗
 途中でガソリンスタンドに寄ってセルフ給油(これが後に思わぬ事態になろうとは、この時は知る由もなかった!)野呂山登山口までは、車で30分もかからず。山頂までの車道は、地元では悪名高き走り屋の爆走ロード。この日は自転車で駆け上がるヒルクライム大会の開催日だったようで、駐車場前にいたおじさんに昼までは通行止めになりますので、と注意されました。あと10分ほど遅く着いてたら、駐車場にも入れなかったようです。セーフ!

 登山口からのんびり山頂を目指します。野呂山は何度も登ってる、数少ない慣れ親しんだトレッキングコース。久々の足慣らしにはぴったり。キツくないけど適度にしんどいので、初心者にもぴったりな山です。この日は素晴らしい快晴で、木洩れ日は明るく優しく、空気も清らか。マイナスイオンたっぷりな森林浴って、ほんと心身のデトックスになります。でも…他の登山者はまったくいない、静かすぎる山中ってやっぱ怖い。石鎚山みたいなメジャーすぎる山の行軍状態な人・人・人!と違い、人っこひとりいない静寂の山も以前なら、喧噪や煩わしい日常とは別世界のようで心地よかったのですが、あわわ、京都わらび採り事件を知ってしまった私は、解放感ではなく緊張感につきまとわれるように。ちょっと物音がしただけで、ひっと振り返ったり周囲をキョロキョロしたり。ビクビクしつつも、のんびりペースで登り続ける。途中で見かける珍しい野花に足を止めたり。ん?あれはひょっとして、わらび?ヒー!イヤー!!絶対に採ったりしないから、無事に下山させてください山の神さま!



 予定よりかなり早く山頂に到着!展望台にはドライブで来たと思しき高齢者の方々が3、4人いただけで、静かに秋の瀬戸内海を見渡すことができました。瀬戸内海の、穏やかで優しい風情が好きです。まだ紅葉には早く、木々もまだほとんど色づいてませんでした。イノシシ料理を食べたいので、野呂山ロッジのほうへ移動。途中、奥のほうにある弘法寺に行ってみました。弘法大師さまも来られたことがあるという古い寺です。神社に比べると、お寺ってあんまり行くことないな~。近くにある滝は、一滴の水もなくカラカラに乾いてました。


 野呂山ロッジのほうへ向かうと、ヒルクライム大会の真っ最中。ゴールのロッジ前にはたくさんの出場者が。すごいな~。こんなところまで自転車こいで上がってくるなんて!と感嘆するばかりの私。ロッジに入ると、館員が先客に説明してるのが耳に入った。本日はイベントのためレストランは休業です、と。えええ~!?そんな~!また休業の日に来ちゃったとか、ありえんわ~。トホホ。じゃあ温泉だけ入って帰ろうと思い、受付でお金を払おうとサイフを取り出すと、????!!!?サイフの中に、あるはずのお金がない!?え?朝、セルフで給油…あ!?と、私は雷に打たれたようなショックで硬直。一万円で払ったおつり!取るの忘れた!!!2000円分給油したから、8000円が!※▼◍💩!☒🐢!$£¥!!☈€§🔸🦈!!絶叫しそうになるのを必死で抑え、その場に座り込んでしまいました。ああああ~何ということ!バカバカバカバカ!!さっきまでの爽快な気分は雲散霧消。お金も惜しいが、それよりも自己嫌悪のほうがイタい。イノシシ料理も食べられず温泉にも入れず、お金も失くすとは!何しに来たの。来なきゃよかった。どよよ~んと重い足取りで下山したのでした。

 ↑ 夏の睡蓮が有名な氷池
 もう食欲もないけど、とりあえず買い物して帰ろう。スーパーは朝に給油したガソスタのすぐ近く。ダメモトで聞いてみよう。オズオズとガソスタの店員さんに尋ねてみると、何時ごろ?車種は?と聞かれた。答えると、え!?8000円がポンと返ってきた!ウソやろ?!奇跡!さっきまでの暗い絶望は消え去り、生きててよかった!神さまありがとう!と歓喜に震えたのでした。登山よりも気分のアップダウンで疲れた一日でした人生って、禍福は糾える縄の如し。山と8000円が、それをあらためて痛感させてくれました(^^♪皆さまも、忘れ物や不注意にご用心の秋をお過ごしください
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真夏の神国

2023-08-06 | 旅行、トレッキング
 島根の出雲大社に行ってきました!⛩
 ずっと前から行きたいと思ってたので、やっと&ついにといった感じ。独りで行くつもりだったのですが、夏休みに入ってヒマを持て余してゲームばかりしてるジミーを連れて行って!とM子に懇願され、仕方なくコブツキ参拝に。ジミーは大喜び。彼の目的は、神さまではなく出雲そば。
 私は遠距離運転が苦手なので、広島駅から高速バスで出雲へ。広島からは約3時間で到着。出雲市駅から一畑電車に乗って、出雲大社前へ。どこかノスタルジックなローカル線、窓外は田んぼが広がる鄙びた夏の風景。日本の田舎はのどかでいいですね~。
 出雲大社前に到着!島根も暑い!容赦なく照り付ける真夏の陽ざしは、明るすぎてめまいがするほど。肥満児のジミーは、おっさんのように早くも汗だくだけど元気いっぱい。バチ当たりなまでに蕎麦蕎麦ばかり言ってます。日本屈指の有名、人気神社である出雲大社ですが、お土産屋さんや飲食店が並ぶ神門通りは、こじんまりと閑静な雰囲気。

 ちょうどお昼どき。お店をあちこち探して歩く気力も体力も暑さに削がれていたので、すぐに神社入口の目の前にあった蕎麦屋さんに入りました。ジミーも私も同じ三色割子蕎麦を注文。


 とろろ、天かす、卵がのった蕎麦に、薬味を加えて。うどんやラーメンと違って、普段あまり食べることがない蕎麦ですが、とても美味しかったです。食べさせてない餓鬼のように、ガツガツあっという間に平らげたジミー。まだ物足りない様子でしたが、私はお腹いっぱい。ぜんざいも食べる予定でしたが、胃袋にはとてもそんな余裕はありませんでした。



 店の前には出雲大社の鳥居が。参拝に来てる人が少ないのが意外でしたが、さもありなん。よく考えたら外をウロウロしちゃいけないような暑さだったもんね。鳥居をくぐって神社までの長い道を、蝉の大合唱の中ジミーと歩く。


 出雲大社本殿に到着!神社の神秘的で清らかな雰囲気が好きです。おおっ有名な巨大しめ縄!さっそく参拝!出雲大社は他の神社と参拝の作法が違うことも有名。二礼四拍一礼、ジミーは予想通り間違えてました出雲大社は縁結びのパワースポットとしても人気。わしだけのヤマトタケル様に出会いたい♡なんてことは、あまり思いません。私の願い事は、ひとつだけ…


 御朱印をいただき、神社内を見て回った後、神迎の道をたどって稲佐の浜に行く予定だったのですが、時間と体力の関係で残念ながら次回に。ご縁横丁でジミーは出雲バーガーを買い、美味そうにかぶりついてました。よお食うのお!私は福乃屋という店で、おふく焼きを買い食い。小さくて見た目が可愛い!味はフツーのたい焼きでした。近くにあった宝くじ売り場でサマージャンボも購入。神さま、どうか、どうか…
 神門通りでお土産を買って、再び電車に乗って出雲市駅へ戻りました。駅に貼ってあったポスターをガン見!

 島根でロケした「たたら侍」!懐かし!もう5年も前の映画なんですね。ぞんな昔の映画、まだ県のPRに使ってるのが驚き。まだ若くてスマートだった頃の青柳翔、カッコよかった今でも全然イケてますけど!再び高速バスに乗り、広島へ戻りました。広島バスセンター前まで息子を迎えに来たM子に無事ジミーを引き渡し、私も家路につきました。疲れた~けど、楽しかったです。神社にお参りすると、何となく心身が浄化されたような気分になれます。涼しくなったら伊勢神宮とか熊野詣とかしてみたいものです。今度は独りで

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道後 春の秘湯!

2023-04-23 | 旅行、トレッキング
 去年夏の別府旅行同様、また老母、M子&ジミーと4人で愛媛の松山城と道後温泉に行きました(^^♪♨
 K市の港からフェリーで松山へ。穏やかな春の瀬戸内海を渡り、2時間ほどで松山観光港に到着。独り旅ならバスを利用するところですが、スポンサーがいる旅ではさっさとタクシーで松山城へ登るロープウェイ乗り場前へ。春だしコロナもだいぶ沈静化してるし、さぞや観光客でごった返しなんじゃろうな~と危惧してましたが、たくさんの人でにぎわってたけど思ってたほどではなく安堵。ロープウェイも特に待たずにすんなり乗れました。


 私はリフトで登りたかったのですが、臆病者のジミーがいやだいやだと騒いだので、仕方なくロープウェイで。城への道は短く緩やかそうで、お年寄りでも徒歩でのんびり登れそうでした。松山城前の桜は満開、澄んだ青空、まさに春爛漫な風景でした。でも、花粉症の人にとっては地獄。4人の中ではジミーだけが花粉症で、すごく辛そうでした。

 初めての松山城。中に入り急な階段をおそるおそる上がっていきます。怖がりな肥満児ジミーは階段の上り下りに時間がかかり、他の観光客に苦笑いされてました。天守閣から松山市街を見下ろした後、帰りはジミーを説得してリフトに乗って下山しました。落ちてもケガもしそうにないほど低くてノロノロ運転なので、ジミーもおとなしく機嫌よく乗ってました。

 腹減った!ランチは名物の鯛めしと決めてました。でも、有名な人気店は長蛇の列。並ぶのは嫌なので、そこそこ人が入ってるけど混んではない店を選んで入りました。

 鯛は少ないけど美味しかったです!蛇口から出てくるみかんジュースを飲んだり、お土産店を見て回ったりした後、市電に乗って道後へ向かいました。

 道後温泉も、そこそこにぎわっている程度で、新宿や神戸の中華街みたいに梨泰院な恐怖を抱かなかったので安堵。ジブリの「千と千尋の神隠し」のモデルとなったと言われる道後温泉本館は改装中でした。ハイカラ通りと呼ばれる商店街でお土産店を冷やかしたり、道後もなかを買って食べたりしながら宿泊先のホテル椿館へ。長旅ではないけど疲れた心身を癒すため、さっそく温泉へ。いや~やっぱ温泉最高!夕食はジミーとの旅ではお約束のバイキング。私、そんなに食べられないので全然元はとれません。その分、ジミーがフードファイター化。またM子に怒られてました。大人3人は伊予柑チューハイで乾杯🥂さっぱり甘酸っぱくて美味しかったです。

 ↑ わしも頑張ってこんだけ食いました。
 隣の席の大家族がみんなすごい大食いで、80は確実に過ぎてるおばあさんも、何度も何度も料理を取りに行ってひたすら食べてたのが、何だか怖かったです。
 寝る前にまた温泉に入って、床入りするとバタンキュー。翌朝もジミーと朝風呂を楽しみました。ホテルをチェックアウトし、道後駅近くにある伊佐爾波神社へ。

 長い急こう配な石の階段に怖気づくジミーを、M子と私は叱咤激励して神社へと上がって行きます。半分もたどり着いてないのにハアハア息切れ、汗だくなジミーはまるで中年のおっさん。神社で今年も平穏無事に、今年こそ幸運がと祈願しました。
 道後駅から坊ちゃん列車に乗って松山市街へ。坊ちゃん列車、レトロで可愛いんだけど、10分ほどの運行時間でビツクリするよな高額運賃!ひとり旅なら絶対乗りません!

 夕方にはフェリーでK市に戻ることができました。今回も楽しい家族旅行となりました。M子&ジミー、夏休みは沖縄に行くそうです。もちろん老母をスポンサーにして。サイフにされてる老母がちょっと可哀想、だけど、喜んでそうなってるようなのでIt's none of my business!わしも夏、どっか行きたいのお~。今度は独りで(^^♪
 
 
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峰のもみぢ葉 秋はかなしき

2022-10-23 | 旅行、トレッキング
 愛媛の石鎚山に登ってきました~(^^♪
 深まりつつある秋、トレッキングには最適な季節!でも、自宅療養中に知った恐怖の長岡京わらび採り事件のせいで、もう独りで気軽にフラっと山登りはできなくなってしまいましたけど、せっかくできたアウトドアな趣味なのに、やめるのはもったいない。職場の人に相談したら、主に高齢者の方々がメンバーの登山サークルを紹介してくれました。団体行動が苦手なので躊躇したのですが、石鎚山に登ると聞いて思い切って参加することに。中谷美紀主演でドラマ化もされた天童荒太の小説「永遠の仔」で重要な舞台となった石鎚山、以前から登ってみたいと思ってたからです。
 午前4時、まだ真っ暗な早朝に集合。平均年齢80歳(推定)の一行を乗せたマイクロバスは、しまなみ海道を通って四国へと向かいます。夜が明けかけた薄闇の瀬戸内海は、墨絵のような趣が。最初のトイレ休憩地のサービスエリアで見た朝日も、まるで絵画のような美しさで感動しました。

 海を渡り、ついに四国へ。どんどん街を離れ山へ山へと。人気のドライブコースである瓶ヶ森林道、通称UFOラインを通ります。菅田将暉が出てた車のCMのロケ地として、そして愛称の由来となったUFO目撃地としても有名。UFOラインを抜けると山道は狭くなり、対向車が来るたびにヒヤヒヤ。運転手さんのドライヴテクニックに感嘆。私には絶対無理。そういう山に登るためにはやはり、連れて行ってくれるサークルに入らないとね。
 延々と通く山道。出発から登山口に到着するまで4時間半もかかり、山登りする前にもう疲れ果ててしまいました。そんな私と違って、高齢者の方々は超元気。意気揚々とした彼らについて、石鎚山へ入っていきます。


 その日はまさに天高く馬肥える秋そのものな、素晴らしい秋晴れ。空も空気も澄み渡り、絶好のトレッキング日和でした。でも、予想以上の登山者の多さ。登山道をまさに行軍のように連なって歩きます。山道はそんなにアップダウンもなく、よく整備されていてとっても歩きやすいです。紅葉の赤やオレンジ、黄色のグラデーションが美しい。渓谷や雲海の自然の神秘と壮大さにも圧倒されました。



 ↑ 木にびっしり生えてた謎のキノコ。食べられるんかのお?
 山頂近くになると、有名な鎖場に。「永遠の仔」にも出てきました。鎖で崖を登るというチャレンジングな登山。やってみたかったのですが、お達者とはいえ高齢の方々には不向き。ということで、今回は残念ながらプランから外れてました。終盤になると、なだらかだった山道とはうって代わり、急で狭くて長い鉄階段を恐々と上がっていくことに。眺望は素晴らしいのですが、気をつけないと落下してしまう危険な階段。高所恐怖症の人にはおすすめできません。


 3時間近くかけて、ついに山頂到着!今までのトレッキング経験の中では最も長距離。わー!すげー!と山頂に着いて圧倒されたのは、雄大な眺望にではなく人の多さ!どこもかしこも人!人!人!コロナ?そんなの関係ねえ!状態です。にぎわう行楽地、日本も言われてるほど不景気じゃないのかな?とにかく、お弁当を食べるための座る場所もない。山頂にある神社でお参りした後、運よく渓谷を見渡せる場所を確保。美しい風景に心洗われながらランチを楽しみました。
 昼食を済ませると、すぐに出発。下りは楽だけど、足が滑りそうになるので危険度は上りより高い。秋の山景色を再び堪能しながら、2時間ぐらいで登山口に帰り着きました。そこからまた長くて窮屈なバスの旅。山登りよりバスのほうがキツかったです。
 西日本最高峰と言われる石鎚山の風光明媚さよりも、お年寄りの元気さと人の多さがインパクト大な今回のトレッキングでした。ともあれ気持ちよく疲れて、達成感を得られる。それがやはりトレッキングの醍醐味。年内にまた行けたらいいなあ。
 
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真夏のアイランド

2022-10-09 | 旅行、トレッキング
 妖精になる直前に行ったトレッキングのこと、UPし損なって放置してたのですが今さら感ハンパないけどお目汚しくだされば幸いです(^^♪
 
 久々に久々にトレッキングしてきました!休日は涼しい家でまったり引きこものも悪くないけど、何もしないでいると心身がどんどん退化していくのを痛感してる今日この頃なので、意を決して山へ!奇しくもその日は山の日でした
 今回登ったのは、似島にある安芸小富士と呼ばれる山です。まずK市の港からフェリーに乗ります。戦艦大和のふるさとでもあるK市、自衛隊の船も往来していて、かすかに軍港の雰囲気の名残も。

 K港から広島市の宇品港まで40分ほどで到着、似島行きのフェリーに乗り換えます。夏休み中の祭日だけあって、ファミリー乗客で船内はにぎやか。似島にはキャンプ場や海水プールがあるので、子どもたちには人気みたいです。カンカン照りの紫外線地獄な天気ではなく、曇ってて風があるのでデッキにいても心地よい。最短コースの登山口がある似島学園前港でフェリーを降りました。

 宇品港から似島までは、10分足らずの船旅。似島は戦争と深く悲しい関わりがある島。明治・大正・昭和にわたって戦争から戻った兵士の検疫所があり、広島に原爆が落とされた後は多くの被爆者が運ばれ亡くなられたという悲劇の暗さ重さは、のどかで静かな島からは感じられません。いつまでもこの平和が続きますように…

 家族客はぞろぞろと海水プール方面へ、私だけ似島学園の校庭脇にある登山口へ。標高が低い山なので楽ちんハイキング気分で登れるかナ?と楽観視してたのですが、考えがtoo sweetでした。え!?ここを登るの?!崖くずれ跡みたいな道、ていうか溝?の歩きにくいこと!狭いし滑る!溝道も怖かったけど、岩道?もヤバい。滑って転がり落ちて頭打ったらヘタすりゃ死亡、よくて骨折。とにかく滑らないように慎重に登りました。

 汗だく、息も切れ切れで歩み続けます。曇って風があるとはいえ真夏。登山者は私だけ。真夏に登山なんて、やっぱ酔狂でしょうか。でも体内の悪いもの、要らないものが汗と一緒に出ていくような気がして。この辛さも無駄なカロリー消費!体重計乗るのが楽しみ(^^♪と思うと、足取りも心なしか軽くなります。

 登り始めてから約45分、1時間もかからず山頂に到着!🙌しんどかったけど、あっけなかったです。狭い山頂からは、広島の主だった島々が見渡せます。瀬戸内海の穏やかで優しい風情が好きです。木陰に座ってちょっと早い昼食をと思ったのですが、何だか見たこともないような異様な虫(ハチ?巨大ハエ?)がブンブン飛びまくって気持ち悪いので、さっさと下山することにしました。

 下りはもうひとつの登山道、似島港方面を選びました。似島学園の登山口からのほうが短距離だけど、こっちは山林を抜ける緩やかな山道で歩きやすい。木々が太陽の陽ざしを遮り、まさに森林浴のような涼しさ。途中で展望台と滑り台が。誰もいないこともあり、よせばいいのに童心に戻って滑り台を滑ってしまい、ギャーっと悲鳴。お尻が痛い痛い痛い!ケツの皮が剥けてしまい、帰宅してからもしばらく辛い目に

 帰りの道は歩きやすいけど長距離!山を下りてからも、似島港までが遠くて墓地と住宅街を通り、やっと似島港へたどり着きました。似島はほんと何もない島で、住宅はあるけど島民にはほとんど遭遇しなかった。港の前の案内所?で、似島バウムクーヘンが無人販売されてました。似島は日本でのバウムクーヘン発祥の地だとか。第一次世界大戦中、捕虜だったドイツ人が似島でバウムクーヘンを日本で初めて作ったらしいです。バウムクーヘン大好き。でも、この猛暑の屋外でずっとほったらかされてる状態のケーキを食べる勇気がわかず、買わずに帰りました。
 低い山だと甘く見たけど、結構キツかった今回のトレッキングでした。でもいい汗かけました(^^♪足よりお尻が似島港の登山口からなら、子どもでも問題なく登れると思うので、ファミリートレッキングにおすすめです。夏だと海水プールやキャンプもありますし。
 今度は涼しくなってから、秋のトレッキングを楽しみたいです紅葉燃える宮島の弥山にまた登りたいです(^^♪

 なんてノーテンキなこと思ってましたが、恐怖の長岡京わらび採り事件を自宅療養中に知ってしまって以来、独りで山登りするのが怖くなってしまってます
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別府♨温泉パラダイス 後編

2022-09-04 | 旅行、トレッキング
 早朝、ひとりで朝風呂。極楽極楽(^^♪ああこのまま、どこにも行かずにずっと温泉につかって独りでのんびりしたい…なんて、もちろん叶わぬ夢。部屋に帰るとジミーはもう起きていて、今日も元気に忙しく遊ぶ気満々な様子。朝食もバイキング。昨夜食べすぎてまだ何か胸につかえてる感じで食欲のない私と違い、ジミーは朝っぱらからガツガツ食ってまたM子に怒られてました。

 この日はジミーが楽しみにしていた地獄めぐり。ホテルに迎えに来た観光タクシーに乗って出発。ジミーは事前に各地獄について詳しく調査、車内でタクシーの運ちゃんも驚くほどの知識を披露します。

 海地獄、山地獄、坊主地獄…いろんな地獄があって、それぞれ特異な特徴があるのが興味深い。自然って不思議。中にはバスクリンでも入れたかのような地獄もあって、入浴したくなりました。したら大変!地獄っていっぱいあるみたいで、ジミーは全部見てまわるつもりだったけど、暑い!からもう外をウロつくのは限界、地獄も2つ3つでもうオナカイッパイ、どれも同じじゃん!と飽き飽きしてた私とM子は、大人のズルさを発揮してジミーを言いくるめ、次なる目的地である高崎山公園へ。運ちゃんも、たいていの観光客は2つか3つで地獄めぐりは切り上げる、と苦笑してました。どっかの地獄で食べた地獄プリンが美味しかったです。

 野生の猿と触れ合えるという高崎山公園。エテ公とか興味ない~暑いのにサルとかどうでもええわ~とか思ってた私(たぶんM子も老母も)ですが、ジミーが楽しみにしてたので従いました。しかし公園入口には、猿は見られない情報が。運ちゃんによると、最近サルはまったく人間の前に現れなくなってしまってるとか。原因不明ですが、何か自然環境に良からぬ異変が生じてると察せられます。

 サルはあきらめて、すぐ近くにある水族館うみたまごへ。ジミーは水族館が大好き。フツーの水族館でしたが、涼めてほっとしました。
 水族館を出ると、ああやっとホテルに帰れる!とホっとしたのですが、ジミーがどうしても地獄めぐりを再開したいと言い出した。えー!とM子と私は難色を示しましたが、老母が可愛い孫の懇願に負けてしまう。スポンサーである老母の要請にはさすがに逆らえず、タクシーは再び地獄めぐりへ。ジミーはどうしてもワニが飼われてる鬼山地獄へ行きたかったらしいです。

 何で温泉地にワニ?🐊ワニがウジャウジャいて気持ち悪い!でもワニ、ぜんぜん動かないんですよ。暑さのせい?運ちゃんによると、いろんな事情があって餌をあまりやってないから元気がないらしいです。気持ち悪いけど可哀想なワニでした。ワニに魅せられてなかなか帰ろうとしないジミーを、ワニの餌にするよ!と脅す私。ワニの後はアマゾンの魚ピラルクを見に白池地獄へ。ピラルク、初めて知りました。美味しいんかのお?
 ワニやピラルクを見て、ジミーは満足したようです。ホテルに戻ると、休む間も与えられずジミーにまたアクアビートに連れて行かれました。バイキングの夕食、その後はアクアガーデンでまた遅くまで遊んで、ゲームセンターでも遊んで、部屋に戻るとバタンキュー。
 楽しい家族旅行でした。でも疲れたつくづく思いました。私、ほんとぼっち気質だよな~と。独り寂しく、でも気楽で静かでのんびりした温泉旅行を、今度は楽しみたいです生きてる間に一度は、しっぽりと道ならぬ温泉密会旅行とかもしてみたいです
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別府♨温泉パラダイス 前編

2022-08-19 | 旅行、トレッキング
 大分の別府に行ってきました!MY 老母とM子、ジミーと4人で杉乃井ホテルに二泊三日♨(^^♪
 子どもの頃に家族旅行で泊まった杉乃井ホテル。この世の楽園とはかくや、とばかりの楽しい思い出が忘れられず、いつかまたと大人になってからも夢見てました。夏休み前にあんたも行く?と老母から誘われ、行く行く!と欣喜雀躍で即答!職場は忙しいのにKY有給とっていざ別府へ!
 小金持ちで子なしだった叔父(母の母の弟)夫妻の遺産を相続した老母は、死ぬ前にぜんぶ自分のために使う!と老後生活を豊かにエンジョイ中で、今回の旅ももちろん彼女がスポンサー。ありがとう母上!M子の息子ジミーも大喜びで、張り切って旅のしおりを作ってみんなに配ってくれました。

 広島から新幹線で小倉へ。1時間もかからず到着し、小倉で特急列車ソニックに乗り換え。ソニック、すごく揺れると聞いてたので、乗り物酔いするM子母子は戦々恐々してたけど、大して揺れなくて安堵。2時間ぐらいで別府に着きました。

 夏休みに入ったとはいえ平日だったせいか、駅は閑散としてました。何かの企業の広告で、ソフトバンクの今宮くんのポスターがあったのが九州って感じでしたが、カープだらけの広島と違いソフトバンク色はほとんどなかった。大分はそんなに野球熱が高くないのかな。福岡だとソフバンだらけなんかのお?

 ちょうどお昼だったので、駅内にあった店に入りました。知らなかったのですが、別府はとり天の発祥の地だったんですね。とり天大好き。さっそく4人ともとり天定食を注文。サクサクでボリューミーで美味しかったです。これも初耳でしたが、かぼすも別府の名物だとか。とり天につけるかぼす酢醤油もさっぱり味で気に入りました。大人3人はもう吐きそうなほどお腹いっぱいになりましたが、食いしん坊のジミーは物足りなさそうで、老母にデザートをねだってましたがM子に厳しく阻止されてました。可愛いジミーですが、会うたびにどんどん肥大化、12歳にしてまさかの60㎏今や立派なメタボ肥満児に。生活習慣病とか心配…
 駅内にある杉乃井ホテル専用の待合室前で送迎バスに乗り込みます。10分ほどでホテル前に到着。

 再び来ることができた杉乃井ホテル!海外よりも行きたかった楽園!久々の杉乃井ホテルは、子どもの頃の記憶よりこじんまりとして古びた感じがしました。映画やドラマで見る最高級ホテルとはやはり違う、庶民のホテルって感じ。家族やカップルで大盛況。コロナのことを忘れてしまいそうになります。現在改修中で、別館への移動はすべてホテルのミニバスで。宿泊する部屋からは、生活感ハンパない団地や車道、100均ショップなど、何とも庶民的な景色が広がってました。
 タダより高いものはない。旅費はいっさい払わなくていい代わりに、私はジミーの遊び相手、世話係を負わされました。M子はある深刻な家庭問題を抱えて心身ともに疲れてたので、その慰労を兼ねた旅行でもあったのです。ジミーはほんともう元気いっぱいで大興奮。ホテルにあるプール、アクアビートでトドの子どもみたいに大はしゃぎ。

 温泉でまったり旅疲れ、子守り疲れを癒した後、夕食はバイキング。これも子どもの頃の最高の思い出のひとつでした。洋食和食中華、なんでもアリな料理が食べ放題。とはいえ、私は小食なのでバイキングってあまりお得感がないんですよね~。それでも貧乏性の悲しさ、食べなきゃ損精神で無理してキャパ以上の飲食。スイーツが美味しくて、たくさん食べました。体重、旅の間は気にしないことにしました大食漢ジミー、まるで普段は食べさせてない子にような飢えた餓鬼っぷりで、見ていて怖くなりました。M子も息子の食欲には悩んでるようです。
 さすが子どもは疲れ知らず、夕食後は休む間もほとんど与えてくれず、今度はアクアガーデンという屋外温泉プールに連れて行かれました。その夜は肌寒い上に強風。美しいライトショーも、風のせいで形崩れしまくり。ジミーが遊び疲れるのを待って、アクアガーデンと隣接してる棚湯へ。見上げれば夜空、目の前に広がる夜の町、解放感があって気持ちのいい温泉でした。

 風呂上り、まだ元気なジミーはゲームセンターへ。私はお土産店でひやかし。部屋に戻った時の私、老母とM子に大丈夫?!と心配されるほど疲労困憊顔だったようです。布団に潜り込んで、その夜は死んだようにバタンキューだったのでした。
 to be continued


 

 
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山のあなたの空遠く

2022-04-13 | 旅行、トレッキング
 K市の倉橋にある火山(ひやま)に登りました~久々のトレッキング!
 今年はアクティヴに!という新年の誓いも、すっかり有言無実行なテイタラク。春の倦怠感のせいで、休日はダラダラ何もせず過ごしてばかり。いつしか桜もはらはら散り始めていました。ああ、ひょっとしたらこれが最後の桜かもしれない…と思うと、急に何もしないことに恐怖を覚え、気づくと山へ向かう準備をしていました。

 快晴の朝、倉橋へ車を走らせる。音戸大橋を渡るのも久々。桜の後はツツジが美しく咲く、K市のお花見名所です。春のうららかな海沿いの道を進み、小1時間で倉橋の桂浜に到着。桂浜の海水浴場には、子どもの頃よく来ていました。何年ぶりじゃろ。桂浜といえばのクロマツ林、懐かし!桂浜温泉館の駐車場に車を駐めて、倉橋温水プールのそばにある登山口から火山に登ります。

 ↑ 先客の元気なご高齢の男性二人
 桜はほぼ散ってしまってましたが、代わりに山ツツジが鮮やかに咲き始めてました。ツツジのアーチみたいな山道が美しく、空気はきれいで空は清らかに青い。ああ、自然ってやっぱいいですね!歩いているうちに、日常のセコい悩みも薄らいでいきます。火山も全然ハードな登山ではなく、子どもでも大丈夫そうな登りやすい山です。体力のない私はすぐにハアハア息切れしますが、もうあかん~と座り込んだりすることなく歩けました。ほどよくしんどい、というのが気持ちいいです。

 中腹ぐらいにあったベンチに座り、ひと休み。見おろす春の瀬戸内海が穏やかで心安らぎます。コースが二つに分かれていたので迷ってると、途中で追い抜いてしまった高齢の男性二人が追い付いてきました。とってもフレンドリーなご老人二人は地元の方々で、毎週火山に登ってるんだとか。『こっちはファミリーコースじゃけえ、若い人は面白うないよ。若い人はあっちに行きんさい』と、千畳敷というコースのほうを勧めてくれました。じーさんズも当然のようにそっちへ。

 年寄りに負けるわけにはいかねえ!と、私も千畳敷コースへ。途中またお先に~♬と二人を追い抜いてズンズン進みます。岩山をロープづたいで登るという、なかなかアスレチックなコースでしたが、そんなにキツくはありません。わんぱくキッズが喜びそうなコース。私も無邪気な子どもに戻って登りました。

 やがて無事、山頂へたどり着きました。ヤッホー!岩山のてっぺんから臨む春の瀬戸内海は、まさに平和の一言。世界のどこかで悲惨な戦争が起こってるなんて信じられないほどに。やがてじーさんズも到着。二人の健脚には脱帽!私が彼らの年齢になった時に、登山できる自信はありません。ぽかぽか春の陽気が心地よく、フレンドリーなじーさんズと楽しくおしゃべり。あっちが広島、あっちが岩国、と教えてくれます。夕方になると、岩国の米軍基地の軍用機が空を行き交うそうです。私がK市内の住民と知ると、K市は実は全国でも類を見ないほどの弾薬庫だらけの街で、北朝鮮に狙われてるから有事になったら真っ先に襲撃される、と楽しそうに話してました

 一期一会、じーさんズより一足早く下山。途中、野呂山の時みたいにまたヘンな山道に入り込んでしまい、あわや遭難の危機に陥ってしまいましたが、何とかかんとか命からがら山を下りることができました。山では自分勝手にテキトーに歩かないよう、今後は気を付けたいです。
 遭難しかけたせいで、かなり時間をロス。ランチも遅くなってしまいました。桂浜温泉館のすぐ近くにあるCafe SLOWでランチ。解放感があるウッディなカフェ。ランチメニューはどれも美味しそうで迷いましたが、フィッシュバーガーにしました。

 ボリューミーで美味しかったです。食後は桂浜温泉館でゆっくりまったり汗を流し、さっぱりして帰路につきました。日が暮れる前には帰宅。トレッキング、やっぱ楽しくて気持ちいいですね!やればできる!な達成感が、そんなに頑張ったわけでもないのに得られるのがいい。次はどこに登ろう?灼熱の夏はとても無理なので、暑くなる前にもう一回ぐらい楽しみたいです。
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踏み迷う残雪の山

2022-02-24 | 旅行、トレッキング
 久々に山に登った!K市の野呂山でトレッキングしました(^^♪
 ここのところ、週末はずっと悪天候続きでガッカリ。せっかく芽生えたアウトドアな意欲も萎えそうになりましたが、やっと自然のGOサインが出たので奮起して出かけました。
 雨は降ってないとはいえ、かなりどんよりした曇天で、おまけに寒い。登山口のある川尻近くまで来ると、車のフロントガラスにコツンコツンと霙が落ち始めたではないか。引き返そうかなと思いましたが、そうしたらもう二度とトレッキングしそうにない自分が見えたので、ええいままよと半ばヤケクソで車を走らせました。
 登山者用駐車場はガラガラ。こんな日に登山はやはり酔狂、いや、間違ってる?ウダウダした迷いを振り捨て、死ぬる思いで登山口から山頂を目指して山道を進みました。

 登っているうちに霙は止み、灰色の空にも青が見えてきました。野呂山には去年末にも登り、山頂にある野呂山ロッジでお風呂とランチを楽しんだので、今回もそれ目当て。野呂山も登りやすい山なので、私のような初心者にはぴったり。登っているうちに寒さも薄れ、汗ばむ身体に森林の涼気が心地よい。よどんだ私の心身を浄化してくれる、山のきれいな空気と静けさ。息切れはしても心は澄んでいくようです。
 どんどん登っていくうちに、そんなキレイごと言ってる自分が恥ずかしくなるような事態に。野呂山にも登山コースがいくつかあって、前回は“かぶと岩コース”を登ったので、今回は“どんどんコース”を選んだのですが、進めば進むほど道は険しく野生化し、うすぼんやりな私もさすがに何か変?と訝しみ始め、気づけばジャングルみたいな茂みや水泥でぬかるんだ急斜面でさ迷ってるではないか。まさかの遭難?!な恐怖に震えながら、終戦を知らない日本兵みたいになって森林を彷徨しているうちに、登山コースと思しき山道に出ることができたのでした。標識を見ると、そこはかぶと岩コースでした。はじめっからかぶと岩コースにしときゃよかった。テキトー&不注意、普段の生活と違い、山では命取りになりかねません。気を引き締めて、仕切り直し。

 7、8合目ぐらいまでくると、足元にも木々にも残雪が。同じK市でも、街中では雪なんてほとんど降らない、ましてや積雪なんて。なので、雪を踏みしめて歩くとちょっと童心に戻りました。わしが子どもの時はK市にも雪は積もって、よう雪遊びしたのお~とノスタルジイ。やがて他の登山者さんたちとも、たまにすれ違い始める。気持ちよく挨拶したり道を譲り合ったりする彼らのほとんどが、私の老父母より年上と思しきご高齢の方々。元気なお年寄りに感嘆するばかりです。

 思わぬアクシデントな寄り道はありましたが、やったー!お昼すぎに山頂に到着!一面の雪景色に驚きました。展望台から臨む瀬戸内海、映画「ドライブ・マイ・カー」のロケ地にもなった安芸灘大橋も小さく見えます。

 身体は冷えたし腹はペコペコ。想定外の積雪に滑って転びそうになりながら、お風呂とランチを堪能すべく野呂山ロッジへ。しかしロッジは、まん防で休業だった!ガーンしかも入口の張り紙には、翌日から営業再開と書いてあってトホホ!いつも行き当たりばったりで無計画。私、自分のそういうところがほんと嫌です。ちゃんと事前チェックしてれば、翌週に予定を変えられたのに。登頂した達成感よりも、ダメ人間な自分への落胆のほうが大きかったです。

 ちなみに野呂山ロッジの食堂は、猪の料理が名物🐗去年末は猪丼を食べました。びっくりするほど美味しくはないけど、食べられないことはない味。
 がっかりを引きずりながら、元来た山道を下っていきました。下山は楽だが、溶けた雪のせいで滑りやすく、何度もツルっとなって尻もちをつきました。ケガなどはしませんでしたが、気をつけないと岩に頭打って死亡してしまいます。登山口に降り立った時には泥だらけになっていて、車に乗るとき大変でした…
 次回はちゃんと下調べをして登山します!ライトなトレッキングは心身にいいので、今後も続けたいと思います。春の登山、想像しただけでも気持ちが浮き立ちます(^^♪
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