まつたけ秘帖

徒然なるままmy daily & cinema,TV drama,カープ日記

恋するカウボーイ

2016-06-30 | 北米映画 15~21
 アイルランド⇔日本 機内映画鑑賞記⑥
 「ロンゲスト・ライド」
 女子大生のソフィアは、ロデオのチャンピオンで牧場主の青年ルークと出会い、恋に落ちる。ルークへの愛と将来の夢との間で悩むソフィアは、事故現場から救出した老人アイラと親しくなり、彼が語る亡き妻との思い出に心打たれるが…
 飛行機の中で観た映画の1本。今さらだけど蔵出し
 私、恋愛映画は決して嫌いじゃないんだけど、観たら脳みそが虫歯になりそうな甘~いスウィーツ恋愛ものは苦手。この映画も、糖度が高すぎ。あまりにも愛してる愛してないばかりだと、もっと他にもやること考えることあるだろ~と、恋人たちの盛り上がりとは反比例して、私の心はシラケてしまうのです。泣かせようとする意図がミエミエな展開も、あざといな~とテンションが低くなってしまいます。やっぱ私、冷血人間…やすやすと感動できないなんて、損な性格ですよね~…
 ソフィアとルーク、彼らが出会った老人アイラとその妻ルース、2つのカップルのラブルトーリーが、かわるがわる描かれる構成なのですが。どっちもすごいベタベタなんですよ~。特に若い頃のアイラとルースの恋愛パートが、ドリカムも真っ青になるほどLOVE LOVE LOVE なんですよ~。あんなにも誰かにZOKKON 命になれるものなのでしょうか。あれがトゥルーラブってやつ?羨ましい反面、不気味でもありました。私、自己チューすぎるのかな~。愛する人を愛すると同時に、自分のことも愛してあげたいです…
 
 あまりにもルース一途なアイラもなんだかな~でしたが、ルースの共感できない人柄や言動も、かなりいかがなものか…アイラを振り回しすぎ。愛に狎れて自分のしたいようにしようとする女に、好感を抱くのは難しいです。アイラとの間に子どもができず、子ども欲しさの一念に憑かれ、劣悪な家庭環境にある教え子の少年ダニエルを養子にしようと躍起になる姿は、異様かつ自分勝手に見えた。アイラやダニエルの気持ちなんか一顧だにしてないし。貧乏で無教養!とダニエルの保護者を見下してもいたし。うまくいかなくなると、もうイヤ!と家出とか、え~何なのこの人…と呆れるばかりでした。妻の言いなり、愛の試練に酔ってるみたいなアイラにも、イラっとしました。

 ソフィアとルークは、爽やかロマンティックなカップルで、なかなかいい感じでした。二人の見た目とキャラが、すごくチャーミングでした。特にルーク。ハーレイクン小説や少女漫画が好きな人には、まさに理想的な男。荒々しい命がけのロデオのヒーローで、ギャルにキャーキャー黄色い声上げさせてるイケメンタフガイ、でも全然チャラくもスカしてもなく、優しく真面目で朴訥な人柄、ふいに何の計算もなくロマンチックなことをしたり言ったり、すべてが女の心を鷲掴みする、こんな男おらんやろ!なドリームボーイ。演じてるのは、クリント・イーストウッドの息子、スコット・イーストウッド。
 
 ええわ~。好きなタイプです!パパに似てるけど、パパにはなかったスウィートな可愛さが彼にはあります。土のにおいがする素朴で逞しいアメリカンボーイって感じ。ロデオシーンもカッコよかったし(スタートの時に言う『Let's go!』が好き)、カウボーイファッションも似合ってました。可愛い!と思うシーンはたくさんありましたが、特に胸キュンだったのは、ソフィアに私NYに引っ越すのと言われて、シュンとなる表情!男にあんな顔されたいわ~。

 スコット・イーストウッド、演技も悪くなかったけど、何と言ってもカ・ラ・ダ!すげー肉体美!ラブシーン(シャワー浴びながら駅弁とか素敵だった)や泳ぐシーンでサービス脱ぎしてます。着替えシーンではおちりも披露。美しく強靭な肉体は、アクション映画でも活かせそう。他の出演作も観たいものです。
 ダニエルの後日談が、ちょっとホロリとさせてくれます。ソフィアとルークにすごい幸運がめぐってくる終盤は、まるで日本むかし話みたいでした。困ってる人、弱い人には親切にしましょう、そしたらきっと後で報われる、恩返しされる、みたいな。

 ↑スコット・イーストウッド、1986年生まれの現在30歳。いい男!彼は何と、ワイルド・スピードの最新作に出演!ポール・ウォーカー的ポジションなスターになりそうな予感(^^♪
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僕のヤバイ秘書

2016-06-27 | フランス、ベルギー映画
 勝手にFESTIVAL !! イケメンで綴るフランス映画④
 「復讐のセクレタリー」
 トマは出産間近の妻を病院へ運ぶ途中、若い男を過って轢き殺してしまう。数年後、トマの秘書としてマリーという女性が雇われる。マリーはトマが事故で死なせた被害者の母親だった…
 ナタリー・バイとマリク・ジディ主演のサスペンス映画。二人とも大好きなので、以前からすごく観たかった映画。映画そのものは、ハリウッドのB級サスペンス映画、昔の火曜サスペンス劇場、みたいな感じです。内容はB級でも火サスでも、出演者がすぐれた俳優だと安っぽくならないのが役者マジックですね。

 トマ役のマリくんは、過去の事故や妻との不和、仕事の忙しさで心身ともに疲れた、ちょっとくたびれた役のせいか、かなり老けて見えたのですが(頭髪がかなりヤバい)、相変わらずカッコカワイイです。落ち着いてて知的な感じが好き。小学生の息子がいるパパ役だったのも、マリくんもそんな役やるようになったんだな~と感慨深いものが。でも、彼みたいなパパ、いいな~。子どもに優しいマリくんのパパっぷりが素敵でした。怪しいマリーになかなか心を許さず、ずっと胡散くさそうだったり冷淡だったり、このオバさんウザい!けど邪険にできないし、みたいな本音がよく分かる表情が秀逸でした。優しそうだけど、お人よしじゃないキャラがマリくんらしかった。スーツ姿も爽やかで、仕事できそうな雰囲気。

 マリー役、ナタリー・バイの貫禄と怪演が、この映画最大の見どころでしょう。優しそうでエレガントなナタリーおばさまが、サイコな熟女役、というのが意表をついてました。静かなるイカレっぷりが怖いです。秘書としての有能さと熟女の色香で、トマの家族に近づくマリーの怪しく危ない行動が、ヤバくて面白いです。はじめは息子を殺したトマへの復讐だったはずが、だんだんトマの息子を我物にすることが目的になっていって、そのために邪魔な奴らを容赦なく冷酷に始末していくマリー。愛する子どもを喪うことって、耐えがたい苦しみ、悲しみ。トマは秘書として現れたマリーとは初対面みたいな様子だったし、ちゃんと誠心誠意謝罪しなかったのか?そういう思いやりの欠けた不誠実さへの怒りも、狂気を煽ったのでしょうか。復讐したい気持ちは理解できるけど、せめてトマだけにしてあげてほしかった。マリーの復讐、いくら何でも冷酷で卑劣すぎる。トマの家族が、可哀想すぎる!マリーのやることが、乱暴で雑だったのが残念。狡猾で緻密な方法でトマに罠を仕掛け、彼を陥れる話にしてほしかったかも。

 色仕掛けもするマリーですが、トマは熟女好きじゃないみたいで引っかからず、ならばとトマの老父にハニートラップ!独り暮らしの寂しい老人は、コロっとマリーにメロメロ。こんな風に独居老人は詐欺に騙されるんですね!トマのパパが一番可哀想だった。聡明で優雅な熟女の顔と、狂気に蝕まれたイカレ女の顔を錯綜させるナタリーおばさま。もうおばあさんといっていい年齢ですが、女の色香を利用する役も不自然じゃないところが、さすが生涯現役なフランス女優。下着姿も披露するなど、熟女マニアにはたまらん映画かも若作りに必死になってるところがイタい60代女優と違い、加齢に逆らわないナタリーおばさまの60代ならではの美しさに憧れます。

 色あせない女性の美しさは、やっぱ内面の知性とか気品、自信と余裕なんだな~と、ナタリー・バイやヘレン・ミレンのような大女優を映画で見るたびに思い知ります。あと、背筋がピーンとしてて姿勢がいい、というのも大事ですね。ナタリーおばさまの、シンプルだけどフェミニンでもある白いシャツとか、上品なアンサンブルとか、趣味のいいファッションがさすがフランス女優。韓流の成金悪趣味さとは違います。トマの息子が、すごい可愛かった!内気で繊細そうな美少年。将来イケメンになりそう。

↑マリくんの最新作は、パリのテロリスト組織に潜入するジャーナリスト役を演じた問題作“Made in France”です

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漏れて…浴びて…

2016-06-23 | フランス、ベルギー映画
 豪雨、怖かったですね!皆様はご無事だったことでしょうか。心配…
 私、これから突然なのですが、旅に出ます!山に登ってきます!
 月曜日に戻りま~す♪Au revoir!

 勝手にFESTIVAL !! イケメンで綴るフランス映画③
 「グランド・セントラル」
 社会の底辺で生きる青年ギャリーは、田舎町にある原子力発電所で作業員の職を得る。同僚たちと共同生活を送り始めたギャリーは、危険な仕事のプレッシャーにさらされながら、同僚の恋人キャロルとの人目を忍ぶ関係にのめりこむが…
 原発問題に揺れる国に住む者にとっては、とても身につまされる怖い映画です。フランスも日本同様、恐ろしいリスクを背負っている国なんですね。原発について、あらためて考えさせられました。
 ギャリーたち作業員の仕事や、原発内の様子など、ここまで原発内部を詳細に描いた映画を観たのは初めてかも。放射能の恐怖と隣り合わせ、命がけの仕事に従事する人々の緊張感、不安が伝わってきて、いつ何が起こるか分からないムードは、ヘタなホラー映画よりも怖いです。原発のサイレンの音が、何だか警鐘、弔鐘のような響きで、私たち日本人にとってはとりわけ不気味に痛烈に訴えかけてきます。
 露骨に反原発的な内容ではないのですが、放射能の恐怖と同時に原発作業員への待遇の悪さ、前科者や低学歴、移民など社会の底辺者が他に仕事がないから原発に流れてくる労働環境など、原発をめぐる労働、人権問題などもリアルに描かれています。労働条件の悪さには唖然となってしまいますが、それでも原発で働くことを志願する人が絶えない、彼らが足元を見られて使い捨て扱い、というシビアな現実にも暗澹とさせられます。

 原発で働く人たちのコミューンのような共同生活、不安と不満が鬱積する息苦しい人間関係も、生々しく描かれています。主人公のギャリーが、先輩の恋人キャロルと人目を忍んで逢引を重ねるのですが、それも恋愛というより若い男女の性欲処理、憂さ晴らし、という感じで、ロマンスの甘さが皆無なんですよ。まさにオスとメスって感じ。ギャリーのほうは、わりと本気っぽかったけど、キャロルはどう見ても二股ビッチだったような。キャロルに弄ばれるギャリーが愚かで哀れ。思いつめてストーカーみたいに自暴自棄になるギャリー。若いイケメンをあんな風に執着、惑乱させてみたい♪女冥利につきるじゃん!とは思うけれども、最近の若い男は思いつめたらすぐ刃物でブスっとかだから、やっぱ不用意に男を軽んじないほうが身のためですね
 ギャリー役は、出世作「預言者」以後も、良質の映画に出演し続けているタハール・ラヒム。

 若い男の鬱屈と純真さを、今回も繊細に力強く演じているラヒムくん。アラブ系だけど、濃さが程よい。社会底辺でもがく粗暴で無教養な不良だけど、根は善良で優しい青年、というオハコの役です。ラヒムくんも、上流階級や金持ちの役ができない子ですよね~。貧乏、犯罪、不幸とかが似合う男。でも悪人ではなく、すごくピュアな輝きを内に秘めてるところが魅力。笑顔とか、演技とは思えぬほど無邪気で可愛い!やっぱ彼って一般人にはいないイケメンですよ。大勢の原発作業員の中に混じってるシーンとか、彼だけ顔が違う!顔面偏差値の高さは一目瞭然でしたから。「サンバ」みたいに、明るくオチャメなラヒムくんもチャーミングなので、たまにはラブコメとかにも出てほしいです。
 ギャリーが恋するキャロル役は、またあんたか!な売れっ子レア・セドゥ。

 レアちゃん、どんだけ働いてんの。かわいこブリッコとは対極にある、ムスっとふてくされたキャラと顔は、いつも通りな彼女。ムチムチしたエロい肢体で、メスの匂いを発酵させまくってます。ラヒムくんとのワイルドすぎるアオカンシーンなど、今回も惜しみなく脱ぎまくってます。脱ぎまくったって、女優としてどんどんステップアップしていってるレアちゃん。日本の若い女優には、彼女を見習ってほしいものです。

 レアちゃんの新作“Juste la fin du monde”は、今年カンヌでグランプリを受賞したグザヴィエ・ドラン監督作。ラヒムくんは、黒沢清監督がフランスで撮った「ダゲレオタイプの女」と、アデル・エグザルコプロス共演の「アナーキスト 愛と革命の時代」が日本公開を控えています。

 
 ラヒムくんの♂くさいけど、少年っぽさも残しているアンヴィヴァレントなところが好きです 

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親友の夫が女になりました

2016-06-22 | フランス、ベルギー映画
 勝手にFESTIVAL !!イケメンで綴るフランス映画②
 「彼は秘密の女ともだち」
 親友のローラが他界し、悲しみに打ちひしがれるクレールは、ローラの夫ダヴィッドに女装癖があることを知ってショックを受ける。当惑しながらも、クレールはもう一人のダヴィッドである“ヴィルジニア”と、女の友情を深めていくが…
 内容といい、俳優の怪演といい、「リリーのすべて」と少しカブるところがある映画でした。
 リリーもでしたが…ヴィルジニアも、かなりイタくてグロテスクでした見た目はともかく、二人とも開き直りすぎ!自由すぎ!自分を偽らず解き放って生きるって、確かに素晴らしいし大切なこと。でも、リリーもヴィルジニアも、周囲の気持ちや思惑、都合なんかほぼ無視な自己陶酔っぷりが、自分勝手にも思えて。せめて結婚する前に気づいて行動してほしかった。妻や子どもの衝撃や苦悩のほうに、私は同情せずにはいられません。解き放たれてしまった男たちに、振り回され傷つけられながらも、理解と支援を惜しまない女たちには、ただただ感服、尊敬するのみです。

 リリー同様、ヴィルジニアも悲しくてイタい人でしたが、ヴィルジニアのほうは笑いの要素も濃厚だったせいか、リリーほどには反感や不快感を覚えませんでした。映画じたいも、美しい文芸ドラマもどきなところがちょっと鼻についたリリーと違い、女性的な意地悪さ、毒々しいユーモアに満ちた悲喜劇調が、いかにもフランソワ・オゾン監督らしくて楽しめました。ダヴィッド/ヴィルジニアだけではなく、クレールの中にも埋もれ秘められていた性癖が描かれていた点も、「リリーのすべて」よりもLGBTについて興味深く洞察してるようにも思われました。

 ダヴィッド/ヴィルジニア役のロマン・デュリスが、リリーのエディ・レッドメインに勝るとも劣らぬ強烈さ!エディ以上に女装オカマにしか見えませんでしたあれで女と見なされるなんて、ありえない!口まわり、青すぎ!腕、太すぎ!足は細くてきれいだったけど。ヴィルジニアはすっかり女になってるつもりだけど、周囲は女装オカマと気付いててフツーにスルーしてるようにも見えて笑えた。あんな濃ゆい女装オカマにも知らん顔してるフランス人って、やっぱLGBTに寛大な国なんですね。同じイタいヒロインでも、エディはあれで本当に美女になってるつもりっぽくて笑えなかったけど、ロマンはグロいキモいことを百も承知でやってるっぽさが、笑えて好感を持てました。エディ以上にノリノリでルルルラララ~♪なゴキゲン女装で、楽しそうなロマンでした。久々のロマン、さすがに老けたけど、でも時おり往年の可愛さも垣間見れたのが、ファンには嬉しかったです。
 クレール役のアナイス・ドゥムースティエは、イザベル・ユペールを若く可愛く優しそうにした感じ?そばかすがチャーミング。美女ではないけど、ナチュラルさと脱ぎっぷりのよさが、いかにもフランス女優。イビツな友情にハマる複雑な女性心理を、繊細に大胆に表現していました。
 クレールの夫ジル役のラファエル・ペルソナが可愛かった!

 役じたいは、何も気づかないお人よしの旦那、なのですが。さすがオゾン監督、イケメンを決して無駄づかいしません。不必要なほどアンなことコンなことさせらてます妻との夫婦の営みシーンや、シャワー室でのダヴィッドとの男色シーン(クレールの妄想ですが)!など、ファン垂涎シーン多し!騎乗位になり異様に燃える女房に、喜びつつも当惑する顔が、すごい可愛いかった!

 シャワールームでの男色シーンでは、ぷりっとしたマシュマロ尻も披露!後ろからロマンに突かれてアンアンあえぐ顔もエロかったです。

 でもいちばんキュートだったのは、ダヴィッドの赤ちゃんをダッコしたり、あやしたりしてる時の彼。すごい優しそうなんですよ!赤ちゃんコメディ「恋のベビーカー大作戦」のラファエルも、可愛すぎるイクメンでしたよね~。スーツもテニスウェアもメガネも似合っててカッコよかった。イケメンで仕事も優秀で優しくて、ちょっぴりトンマなところもあるジルって、まさに理想の夫。こんな旦那さんいたら幸せだな~と、スマートでスウィートなラファエルに見とれっぱなしでした。
 ラストのハッピーエンドには、こういう愛や家族の形がフツーになる世の中になればいいけど…と、理解は深まりつつも乗り越える壁もまだたくさんあるLGBTの現在と未来について、いろいろ考えさせられました。


 ↑ラファエル・ペルソナ、現在35歳…つーことは、斉藤工や向井理、櫻井翔とかと同じ年頃か~。30半ばになってもまだ“若い男”のつもりっぽい3人とは違って、若々しいながらも大人の男っぽいよな~。イケメンだけど美男すぎないところが好き。フランス男にしてはスカしてなくて優しそうなところも好き。スウィートだけど男らしいところも好き。WOWWOWで放送された「男と女 真夜中のパリ」と「シリアルキラーNo.1」は、いつDVDレンタルになるのかしららららん?

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男色モード

2016-06-20 | フランス、ベルギー映画
 勝手にFESTIVAL !! イケメンで綴るフランス映画①
 「サンローラン」
 若くして人気デザイナーとなったイヴ・サンローランは、酒やドラッグ、男たちとの爛れた関係に溺れて身を持ち崩してゆくが…
 「イヴ・サンローラン」との比較は、どうしても避けられません。個人的には、腐女子向けの要素が濃かった「イヴ・サンローラン」のほうが好きかも。サンローランといえばの同性愛、クスリやアルコール、神経症についてちゃんと描きながらも、リアルさや醜悪さを忌み嫌う腐女子の趣向から逸脱せず、華やかなBL漫画テイストだった「イヴ・サンローラン」と違って、この映画は必要以上にゲイゲイしくて露悪的なシーンも多く、ひたすら堕落的なサンローランの姿に胸キュンどころか不快になったり、周囲の人々も乱痴気すぎて気持ち悪かった。ファッション界の異様な退廃を描きたかったのでしょうか?ラブストーリーじゃなかったのが、腐的にはガッカリでした。
 サンローランが魅力的じゃなかったのが、すごく残念でした。彼、男色とクスリとアルコールに溺れて身を持ち崩すだけなんですよ。切ないBLも、どんな風にデザインを思いつき生み出していくのか、創造の歓びや苦しみもほとんど描かれてなかったような。サンローランの恋人で庇護者のピエール・ベルジェとの愛憎も、かなり省略、希薄化されてました。サンローラン財団公認も納得だったほど、「イヴ・サンローラン」ではサンローランに全身全霊を捧げる騎士のようにカッコいいキャラ(見た目はビミョーでしたが)だったベルジェ氏でしたが、この映画ではクールなビジネスマンって感じで、サンローランに悪影響を及ぼしている愛人のジャックへの対応とか、ヤバくなってきたサンローランとあっさりビジネスだけの関係になったりとか、ベルジェ氏が認めないのも理解できる扱いではありました。
 サンローラン役は、最近めっきり男っぽくなってきてるギャスパー・ウリエル。彼のイケメンぶりと熱演は賞賛に値します。

 ピエール・ニネとのサンローラン対決、セザール賞ではニネっちに軍配が上がりましたが、ギャス男もなかなか目を驚かす演技でした。見た目に関して言えば、ニネっちは可愛い、ギャス男はカッコいい、の違いでしょうか。ゲイゲイしい表情、しなも巧みで、彼もサンローランをよく研究したんだな~と感嘆。でもサンローランにしては男らしいというか。声まで別人になって憑依的に役になりきってたニネっちに比べると、良くも悪くもギャス男そのものは完全には消えてませんでした。

 でもあらためて思った。どんな役でも、ギャス男は稀有なイケメン!大胆な男色シーン、全裸も披露してますが、汚れても崩れても美男っぷりは際立つばかり。全裸は、胸板といい腹筋といい腕の太さとい、サンローランにしてはマッチョすぎですが。私、ギャス男の瞳が大好きなんですよね~。あんなに優しい瞳の男優って、なかなかいません。ギャス男は笑顔がちょっとキモい。無表情がいちばん美しいかも。
 
 60、70年代のファッション、髪型も似合っててトレビアン。ギャス男が華やかにエレガントに着こなしていたシャツやスーツ、いくらイケメンでも日本の俳優にはなかなか難しいだろうな~。
 ピエール・ベルジェ役は、これまた大好きなジェレミー・レニエ。

 ギャス男とは「約束の葡萄畑」に続いての共演、そしてまさかのBL again!いい感じに可愛いおじさん化してるジェレミっち、ギャス男とのラブシーンでは彼もボカシ入り。おちりがキュートでした。でも、BLシーンは「約束の葡萄畑」のほうが何かヤバい感じとエロさがあったかも。準主役というより脇役の一人だったのも、ジェレミっちファンには物足りませんでした。

 サンローランの愛人ジャック役、ルイ・ガレルがちょっとキモかった。モデル役のレア・セドゥ、映画出まくり!どんだけ働いてるんだよ。晩年のサンローラン役は、ヘルムート・バーガー!サンローランの母役は、ドミニク・サンダ!往年の名作での彼らの美貌に魅せられた映画ファンにとっては、お元気そうな姿が喜ばしいつつ、すっかりお年を召してる姿には切なくなります。
 サンローランの愛犬(可愛いブルドッグ)が可哀想だった!あんな死なせ方、立派な動物虐待ですよ。動物愛護団体に激怒されるダメ飼い主っぷりでした。

 ↑仲良しボーギャルソンコンビ、ギャス男&ジェレミっち。実際には二人ともバリバリのストレート男ですが、腐ヴィジョンではジェレミっちがタチ、ギャス男がウケですな

 ギャス男の新作は、今年のカンヌ映画祭でグランプリを受賞したグザヴィエ・ドラン監督の“Juste la fin du monde”です。余命いくばくもない若き作家(ギャス男)が、疎遠だった家族(兄:ヴァンサン・カッセル、兄嫁:マリオン・コティアール、妹:レア・セドゥ、母:ナタリー・バイ)に会うため帰郷する、というお話みたいです。

 ↑ウリ坊と呼ばれていたこの頃のギャス男の可愛さは神!

 ジェレミっちの新作は、エリオ・ジェルマーノ共演の“L'ami”です。二人のイケメン対決も楽しみ(^^♪

 ↑この頃のジェレミっちも可愛かったよな~

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神ってる!鯉の聖闘士

2016-06-19 | カープ
 この三日間、広島は衝撃と興奮、感動の渦に巻き込まれて大変なことになりました!誰も言わないけど、ぶっちゃけオバマさんが来た時どころじゃない騒ぎでしたよ~!
 カープがオリックスに3連勝。それもフツーの3タテではなく、どれも大逆転で、そして!そう!鈴木誠也!21歳の若鯉が、3ゲームすべてで信じられないミラクルプレー!まさに大爆発!!第1戦で逆転サヨナラホームラン!第2戦でもな、な、なんと!連続サヨナラホームラン!第3戦でも、ひ、ひえー!!勝ち越しのソロホームラン!

 こんなすごい試合、3日も続けて観たの初めて…どの試合も、敗色はすごく濃かったのに。今日はさすがに負けるわ~と、潔く諦めてたのに。最後の最後になってのセイヤのブチかましに、嘘やろぉー!!??と叫んでしまったのは私だけではないはず。まさに唖然ボーゼンでしたわ。あんなこと、ほんとに起きるですね~

 マツダスタジアムの興奮も、ハンパなかったですね~。あそこにいたかったな~。それにしても…カープいったいどーしちゃったの。何か凄すぎて怖いんですけど!人って幸せすぎると怖くなるんですよね。永遠の幸福なんてない、と知ってるから。でも、今はこの奇跡的な歓喜に酔いたい!マエケンが抜けて、もうダメ、最下位決定、なんてしたり顔で決めつけてた野球評論家の人たち、どうよ今のカープ。今はマエケンのこと思い出す人も少ないほど、あのマエケンがもう過去の人扱いされるほど、カープは破竹の怒涛の快進撃ノンストップ!野球評論家って、ほんと当てになんないわ。黒田さんが復帰した年は、カープぶっちぎりで優勝!なんてほとんどの人が持ち上げてたくせに。
 交流戦は予想を覆して大成功をおさめたカープ。貯金も11!セ・リーグ首位独走で2位に大差!こんなカープ、あっていいのでしょうか夢なら醒めないで。再びセ・リーグでのペナントレースが始まりますが、どうかどうか、この絶好調が続きますように!そして、そして、ああ、悲願の優勝へ!もう夢じゃない、十分ありえる話。希望の光を消さないでカープ!Keep shining and winning!
 そして、連日の大勝利の立役者となった男、鈴木誠也!

 前から大ブレイクを予想され、トリプルスリーも夢じゃないと期待されてたセイヤくんですが、ここに来て大覚醒!緒方監督も目を丸くして、『神ってる』と大絶賛。でもほんと、何かが降臨したかのようなプレーでしたわ。いま球界を席捲してる若いスター、大谷や柳田、山田にも劣らぬ、いや、彼らも成しえてないような劇的なドラマを演出した輝きは、まさに最高級と言えるのではないでしょうか。

 お立ち台でのヒーローインタビューも、セイヤくんらしかったですね!アナウンサーに何を訊かれても、『最高でーす!!』と絶叫するだけ困惑してたアナウンサーも、しまいにゃセイヤに最高でーす!と言わせる質問にシフトチェンジしてたのも笑えた。

 ↑セイヤくんと同期入団の下水流(カープファン以外の方々、読めますか?)くんも、ここのところブレイク中!
 カープのアホの子としても人気のセイヤくんですが、同じアホの子でもソフトバンクのギータとはちょっと違う感じ。ギータは100%天然だけど、セイヤは面白くしようとちゃんと機転を利かせてアホしてるって感じがするのは私だけ?いつもは、お立ち台に立ったヒーローに水ぶっかける役を担ってるセイヤですが、ここのところは自らぶっかけ。美味しいところ独り占めです。
 
 ↑RCCのVery カープのCM、セイヤくんがアホみたいで可愛い

 ↑アホの子としても人気!

 ↑先輩たちに可愛がられてるセイヤくん、特に堂林くんと仲良しみたいですね。今やカープの、いや、球界の星となったセイヤくんに比べ、堂林くんは…完全に追い抜かれちゃいましたね~…堂林くんも頑張れ!

 今も大瀬良くんに操を捧げている私です。大瀬良くん、早う戻ってきんさいや~
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Je t'aime ! Beau Garçon !

2016-06-17 | 映画雑記
 Salut!
 皆さま、梅雨の真っただ中ですが、ご機嫌いかがですか?
 ジメジメした季節、洗濯物が乾かない!心にもカビが生えてきそう!そんな欝々しい気分を払拭するための特効薬、それはもちろん映画やドラマのイケメンたちですね
 6月24日から、東京で毎年恒例のフランス映画祭が開催されます。団長は、今年のカンヌ映画祭でもその怪演が話題騒然となったという、大女優のイザベル・ユペール!クールでエレガントなユペりん日本光臨が待ち遠しいですね!
 フランス映画祭に乗じて(笑)、イケメンが3度のメシよりも好きな映画ファンが集って、このたびフランスイケメン映画祭を開催することになりました~
 
 

 C'est si bon!Tresallir de joie ! ワクワクしますね!ドキドキしますね!
 参加メンバーと予定作品は、いまのところ…

■『サンローラン』のギャスパー・ウリエル&ジェレミー・レニエ(writer:松たけ子)
■『彼は秘密の女ともだち』のロマン・デュリス&ラファエル・ペルソナ(writer:松たけ子)
■『グランド・セントラル』のタハール・ラヒム(writer:松たけ子)
■『復讐のセクレタリー』のマリク・ジディ(writer:松たけ子)
■『オルフェ』のジャン・マレー(writer:ジェーン•ドウ)
■『肉体の悪魔』のジェラール・フィリップ(writer:ジェーン•ドウ)
■『太陽がいっぱい』のアラン・ドロン(writer:ジェーン•ドウ)
■『パルムの僧院』のジェラール・フィリップ(writer:sona)
■『勝手にしやがれ』のジャン・ポール・ベルモンド(writer:sona)
■フランスのイケメン考!「おフランスの「イケメン」と「イケてるメン」の微妙」
(writer:みどり)
■『タキシード』のジェラール・ドパルデュー&ミシェル・ブラン(writer:みどり)
■『さよなら子供たち』のガスパール・マネッス(writer:ZELDA)
■『大人は判ってくれない』のジャン=ピエール・レオー(writer:ZELDA)
■『ファインダーの中の欲望』のメルヴィル・プポー(writer:ZELDA)

 じぇじぇじぇ(死語)!トレビアンなラインナップじゃありませんか!未見の映画が多いのも楽しみ!
 でも、正直ちょっとだけ気おくれ(汗)。だって、私だけ単なるミーハー!深い洞察と広い知識で内容の濃いブログを営まれている他の参加者の方々に比べ、私のブログときたら!恐縮するばかりですが、気負わず気楽に楽しみたいと思います♪
 映画祭は6月20日(月)から27日(月)までの予定です!皆様、コメントだけ、お目汚しだけでも大歓迎なので、ふるってご参加シルヴプレ~☆彡
 って、まだ感想ぜんぶ書いてない(汗)!
 詳細は、ZELDAさんのブログでチェキラー!↑のバナーをクリック🎶

 ↑ニネっちの映画も観たいよ~…
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45年目に亀裂

2016-06-13 | イギリス、アイルランド映画
 「さざなみ」
 イギリスの田舎町で、平穏な暮らしを営む熟年夫婦のジェフとケイトは、週末に結婚45周年記念のパーティを控えていた。そんな中、ドイツからジェフに1通の手紙が届く。それは、ケイトの夫への愛や信頼を揺るがすことになるのだった…
 すごく静かで淡々とした内容、展開なのですが、不思議と睡眠誘導されませんでした。何でもないシーンや台詞に、何か予断を許さないような緊張感がピリピリと漂っていたからでしょうか。不安や嫉妬、不信に襲われたケイトが、ギリギリまで抑制しながらもつい言ってはいけないことを言ってしまいそうで、してはいけないことをしてしまいそうで、こっちがハラハラしてしまう、みたいな。揺るぎないものと信じ切っていたものが、実は脆く壊れやすいものであり、この世に確かなものなんて何ひとつないと悟ってしまう絶望。小さなひび割れが、どんどん大きく広がっていって、ついには粉々に砕け散ってしまうのですが、もうイヤ!離婚!と感情にまかせて怒ったり泣いたりできないケイトの理性、知らぬ間に夫婦を雁字搦めにしていた結婚45年という長い年月が重苦しかったです。

 ケイトとジェフは、まさに理想的な熟年夫妻だったのに。静かに互いを思いやって寄り添って生きてる姿が、結婚ってうまくいけばこんな風に優しく静かな境地に到達できるんだな~と、憧れさえ抱いてしまったのですが…ケイトとジェフに子どもがいたら、また違った話になったんだろうな~。子どもがいたら、夫が元カノのことで揺れる想い~♪by ZARD でも、勝手にしろ!と冷笑スルーできたでしょうに。夫への愛しか拠り所がなかったことが、ケイトの悲劇です。いくら夫とはいえ、一人の男に固執してしまうのは不健康かもしれない、と思いました。愛することは尊いけど、愛しすぎるのはイタい。私は100%で愛してるのに、夫は60%でしか愛してくれてなかった、と気付いたら、確かに悲しいし憤りも理解できる。ケイトは繊細で感受性が強すぎた。鈍感で図太いほうが、傷つかず幸せになれるのかもしれません。
 ケイト役は、ヨーロッパ映画界のレジェンド女優シャーロット・ランプリング。御年70にして、彼女はこの映画で初めてアカデミー賞主演女優賞にノミネートされました。

 大げさで暑苦しい大熱演ではなく、抑制のきいた繊細で自然な演技が素晴らしいです。冷静沈着に見えるけど、今にも精神のバランスを崩しそうな、いや、すでに崩れてるのかもしれない?と観る者を不安に陥れる表情、雰囲気が、まさに女の中で轟く阿修羅を思わせて沈痛、かつ怖くて引き込まれます。ハリウッドや日本のアンチエイジングに必死すぎる熟女女優と違い、顔のシワもタルミも隠そうともせず、あるがままの堂々としたナチュラルさが、クールでニヒルな内面を表しているようでカッコいい。もう老女といっていい御年なのに、夫とちゃんとセックスもしてるという老いさらばえない現役女な設定も、ランプリングおばさまらしかったです。それと、スタイルがいい!細い~!特に足!でもエクササイズで必死に保ってる感ゼロ。あくまで天然っぽい美。若い頃から今に至るまで、巨匠名匠や気鋭の若手監督に作品を捧げられる存在であり続けるランプリングおばさまは、まさに女優の理想形ではないでしょうか。

 ジェフ役の名優トム・コートネイも好演。優しく穏やかで、おっとりのんびりしたジェフは、一緒にいたら気疲れしない、癒される存在だろうな~と思わせる好々爺なのですが、どうしてどうして、なかなか難しい、めんどくさい爺さんなのが怖くて笑えた。昔の女>妻、ということを、イヤというほどケイトに思い知らすのですよ。でも、ケイトへの愛の問題ではなく、元カノのことで心が少年返りしてしまい、それが老いた現在の自分と突然折り合いがつかなくなって、なすすべもなく狼狽えてしまう…というように私には見受けられました。そういう気持ちは、私にも何となく理解できます。フワフワと浮世離れした天然キャラが残酷なジェフを、トム・コートネイが可愛いボケ爺さんみたいに演じてました。
 結婚記念パーティでも、キメキメにキメた気合いの入りすぎなドレスアップではなく、シンプルかつエレガントなケイトのファッションセンス、見習いたいです。あと、寂寥感がありつつ静謐な田舎の風景が美しかったです。早朝の散歩が気持ち良さそうでした。夫婦の飼ってた大型犬が可愛かった!何かブラッドリー・クーパーに似てた。ブラパってやっぱ犬顔だよな~と、あらためて思った。
 イギリスの俊英アンドリュー・ヘイ監督が、まだ40そこそこの年齢だからか、熟年夫婦の話なのにどこか瑞々しい感性も映像や演出に感じられました。カミングアウトしているヘイ監督の「ウィークエンド」というBL映画も、ぜひ観たいものです。
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秘密の扉(11)~(24) 父が息子を葬る時

2016-06-12 | 韓国のドラマ
 「秘密の扉」第11話から最終話まで観たニダ!

☆王さま、役者!
 どうしてもという場合には暴君になる王さまですが、まずは相手を懐柔しようと努力します。親孝行なソンの同情を誘う弱々しい老父になったり、寛大で気さくなふるまいで民に慕われたり。役者じゃのお~!と、その老獪な人心掌握に感嘆。ハン・ソッキュ氏の演技が舞台調なせいでもありますが。
☆粛清!
 後ろ暗い経緯で王位に就いた王さまは、そのことを蒸し返されたり批難されたりすることを何よりも恐れ、忌み嫌ってます。民の間でも黒い噂が流れ始め、王さま逆ギレ!少論派の重臣たちや、暴露本を書いたジダムの父を拷問、そして処刑!今でも北朝鮮では似たようなこと起きてるし、問答無用の粛清は朝鮮半島不変の伝統なんですね~…
☆ヒゲも似合う
 粛清から3年後。鬢をたくわえたソン、シブくなって素敵!

☆ヒロイン劣化
 少女だったジダムも大人の女性に。ん?何かブスになった、とまでは言わないまでも、少女ジダムがすごく可愛かったので、大人ジダムがすごいフツーに見える。宮崎あおいから保田圭になった、みたいな。
☆隠密の男!
 拷問の果てに死んだと思ってたジョンインが、反政府組織である鳴砂団の首領となったチョルチュの右腕として再登場!驚喜!

 凛々しい武官時代もカッコよかったけど、庶民に身をやつしてる姿も影があってチョア~。前より出番も増えたし。
☆韓流時代劇で最も改善してほしい点
 民が集まるシーン、いつもエキストラ不足なのか、すごくショボいんですよ~。私の住む町内だって、天皇陛下が来ればもっと人は集まるよ!
☆賢い女が良妻とは限らない
 ソンの妃は、夫や子どものためにいろいろ苦慮して、問題処理のためにも行動する賢女なのですが…いちいちごもっともな意見や諫言をしてくる彼女は、ソンにとっては息苦しいだけのウザ嫁。夫婦が疎遠になるのも当然。あんなに賢くなくてもいいので、一緒にいて心安らげる奥さんのほうがいいです。

☆賢すぎる息子の悲劇
 王さまとソン、ついに決定的な父子関係の破局!愛し合いながらも、解かり合えない歩み寄れない二人の悲劇。これはもう、ソンがあまりにも出来杉くんなせいですよ。もしソンが放蕩息子、ろくでなし王子だったら、あんな悲惨な末路を迎えることはなかったでしょう。
☆米櫃
 有名な思悼世子(ソン)の最期。あんな死罪、あったんですね~。斬首とか絞首ではなく、なぜあんな残酷な仕打ちを?
☆聖なる復活
 王さま亡き後、王位に就いたのは、ソンの息子。名君として知られるイ・サンが登場するラストシーン、まるでソンの黄泉がえり!
★総括
 面白かったです!韓流の宮廷時代劇って、やっぱハマるわ~。日本の大河ドラマみたいにお花畑じゃなくて、血なまぐさいのがいいですね。
 ハン・ソッキュ氏の相変わらずの名演!爽やかで優しそうなイ・ジェフンくんのファンになってしまいました。
 さあ、韓ドラ完観恒例、イルボン理想妄想リメイク、イってみよ~♪

 王 … 吉田鋼太郎
 ソン … 向井理
 チェ・ジェゴン …大森南朋
 ジダム … 志田未来
 チョルチュ … 小澤征悦
 ソンの妃 … 菊川怜 
 ピョン・ジョンイン … 青柳翔
 ウソプ  … 町田啓太
 フンボク  … 福士誠治
 ソンの侍従 … 松下洸平
 その弟 … 大和田健介
 新皇后 … 平岩紙
 新皇后の父 … 不破万作
 王の側室 … 鈴木ちなみ
 キーセン … 壇蜜
 女官長 … 涼風真世
 王の侍従 … 綿引勝彦
    ・
 老論派(キム・テク) … 國村準   
    (ウソプの父)… 榎木孝明
     … 六平直政
     … 小木芳光
    (ソンの妻の父)… 中村梅雀
    ・
 少論派(ソンの師)… 塩見三省
     … 大和田伸也
     … 平岳大
     … 山本圭
 ジダムの父 … 小林薫 

 こんなん出ましたけど~?
 吉田コータローおじさんの強烈な舞台調演技は、ソン・ハッキュ氏とちょっとだけカブります。
 老論派、少論派の重臣たちはシブくて濃ゆい面々で、毎回顔見るだけでオナカイッパイ!

 優しそうで清潔感あふれるイ・ジェフンくん、大好きになりました。「秘密の扉」以前のドラマも観ねば!

 次は、BS TBSで放送開始されたユチョンの「匂いを見る少女」観ま~す(^^♪
    
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魔女と雪の女王

2016-06-07 | 北米映画 15~21
 「スノーホワイト 氷の王国」
 邪悪な女王ラヴェンナを倒し、スノーホワイトの治める国で平穏に暮らしていたエリックには、ラヴェンナの妹で氷の国を支配するフレイヤに子どもの頃さらわれ、戦士として育てられたという過去があった。行方不明となった魔法の鏡を探す旅に出たエリックには、かつての恋人サラとの再会と、フレイヤそして復活したラヴェンナとの闘いが待ち受けていた…
 「スノーホワイト」の続編です。でも、タイトルロールである前作のヒロイン、スノーホワイトは(大人の事情で?)出てきません。前作でスノーホワイトと共に戦ったハンターのエリックが主役になってました。エリックがスノーホワイトに出会う前のエピソードと、復活した邪悪な女王ラヴェンナ、ラヴェンナの妹である氷の女王フレイヤとの死闘が描かれています。
 私、前作のダークファンタジーなスノーホワイトが割と好きだったので、この続編はとても楽しみにしていました。今回も面白かったです。でも、かんじんの悪い女王二人、ラヴェンナとフレイヤの出番が思ってたより少なくて、ほとんど脇役だったのが意外、そして残念でした。エリックとサラ、ドワーフ4人が魔法の鏡を探す冒険話がメインだった感じでした。エッリクVS女王二人のバトルは、ほぼラストだけでしたし。女王たちに期待すると、ちょっと肩すかしになってしまうかも。でも、主役に昇格したエリックを演じるクリス・ヘムズワースのファンには喜ばしい映画です。クリヘム、今回も良くも悪くもクリヘムでした。

 「白鯨との闘い」でもそうでしたが、ゴツいゴリマッチョっぽいけど、すごくスラっとスタイルもいい!ほんとに強そうで、アクションも俊敏で身体能力高そう。猿人系なところも好きです。可愛いゴリラみたいな顔。ちょっとブラピ+カープの小窪、みたいな顔?笑顔が可愛い!笑顔がキレイな男って、いいですよね~。イケメンでも、性格の悪さが透けて見えるような汚い笑顔の俳優っていますし。クリヘムの人の善さそうな笑顔が好きです。エリックのキャラも、最強戦士だけど普段はちょっとチャラくて、ダメ男っぽさも多々あって、愛嬌たっぷり。カッコつけたヒーローよりも好感を抱けます。見た目も演技もかなりスペックが高いクリヘムなんだけど、なぜか印象が薄いんですよね~。いつも共演者が濃ゆいからかもしれませんが、もうちょっとインパクトを残す個性を培ってほしいかも。
 女戦士サラ役は、働き者なジェシカ・チャステイン。彼女、仕事選ばない人ですよね~。クリヘムは、どー見ても年下彼氏。「ラブストーリーズ」のジェームズ・マカヴォイといい、「欲望のバージニア」のトム・ハーディといい、わざわざ自分が老けて見えるような役を演じなくてもスノーホワイトは出てこなかったけど、彼女と結ばれた王子さま役、英国イケメンのサム・クラフリンはちょこっと登場。ほんとチョイ役で、いかにもお義理出演。エリックと一緒に戦ってほしかったです。
 脇役っぽかったけど、やはりこの映画のメインディッシュは女王二人です。

 まず、新キャラのフレイヤ。ほんとんどアナと雪の女王今にもあの歌を歌いだしそうでしたブワっと氷の壁を作ったり敵を凍らせたりするシーンのCGとかは、さすがハリウッド!な高度さで目を楽しませてくれます。もっと魔法を駆使して暴れてほしかったかも。あまり過激じゃなかったのは、フレイヤが悪というより心を病んだ悲しい女だったからでしょうか。おかしな信条に憑りつかれて子どもたちを誘拐し、恐怖で洗脳しスパルタ教育で戦士に育成するフレイヤは、アルカイダとかイスラム国を彷彿とさせるヤバい女でした。フレイヤ役の英国女優エミリー・ブラントは、ヴィクトリア女王を演じた「ヴィクトリア女王 世紀の恋」より女王っぽい気高さとか悲哀が出てました。前はちょっとキツい感じがして苦手でしたが、最近は顔も雰囲気も優しくなってるような。たまに顔が又吉直樹に似て見えたのは私だけ?!
 前作でスノーホワイトを脇役に追いやってしまったラヴェンナ役、シャーリーズ・セロンの美しさ、存在感に再び圧倒されました。哀しみのヒロインっぽいフレイヤと真逆で、ラヴェンナはとことん極悪ビッチなのが素敵。フレイヤの赤ちゃんを殺した理由が、非道すぎ!シャー子さん、前作よりもちょっと肩の力を抜いて楽しそうにラヴェンナを演じてました。透明感ある優美さは今も不変。基本的には仲良しな女王姉妹ですが、復活したとたんデカい顔して自分の家来をコキ使う姉にムカつくフレイヤとか、悪になりきれずウジウジした妹にイラっとするラヴェンナとか、姉妹にありがちな不満不平は一般庶民レベル。もっと壮大な姉妹喧嘩してほしかったです。二人のドレスやアクセサリーが、独創的かつ美しかったです。フレイヤが遠征の時に乗ってる化け物(ライオン+熊?)とか、森のゴブリンとかユニークでした。森や城壁など(主にイギリスで撮影したのだとか)も美しかったです。
 
コメント (4)
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