風も世間も冷たい秋ですね♪早いもので、明日からもう11月…
寒くなると体温を上げようとする人間の本能でしょうか。私は最近、食欲が旺盛で…外食も多いせいか、まさに天高く馬肥ゆる状態で戦々恐々としてます。
やばい!という危機感は死ぬほど抱いてるのですが、何食べても美味しくて…おかげで、ベルトしなくてもパンツがはけるし、風呂に入ればお湯があふれるし~?!いやー!!!
決めた!明日からダイエットします♪キツいのは無理だし体こわしたくないので、間食しない、夜はおかずだけ、21時以降は何も食べない、寝る前に30分ウォーキング&筋トレする、夜遊びせずに早寝早起き、ぐらいで頑張ります!これって美肌にも良さげじゃん?明日から、というところがダメ人間な私です。今夜は、最後のポテチを噛みしめて食べます♪
「預言者」
「真夜中のピアニスト」のジャック・オディアール監督作の、2009年カンヌ映画祭グランプリ受賞作品。
刑務所に収監された19歳のマリクは、監内を牛耳るマフィアの親分セザールに脅され殺人を犯す。以来、セザールに目をかけられるようになったマリクは、サバイバルのための知力を培っていくが…
フランスの堀の中ものです。ありがちな友情や人情の色合いは薄く、無知で無力だった若者が過酷な状況下で、強く賢く成長する姿をリアルに血なまぐさく描いた映画です。
刑務所内の、あまりなアナーキーさが衝撃的。まさに弱肉強食のジャングル状態。そして、かなり自由なのも驚いた。シャバと大して変わりのない生活してるし。煙草やヤクなんかフツーに吸ってるし、外から娼婦呼んで性処理もしてるし、マリクとか重犯罪者じゃない囚人は、外出許可まで出るし。そんなに簡単に外に出していいのかなあ、と呆れました。あれじゃあ、犯罪者を刑務所にブチこむ意味ないじゃん。マリクなんてセザールのパシリで外に出て、犯罪行為してるし。刑務所側や弁護士が、がほとんど見て見ぬふりなのも唖然。日本じゃ考えられないフランスの刑務所の実態です。殺し合いやリンチなど、とにかく血なまぐさくヴァイオレントなシーンが多いので、気の弱い繊細な方は観ないほうがいい映画かもしれません。
ムショ内はかなり自由なんですが、それはごく一部の権力を握ってる者に限定された特権。それを死守または奪取するため男たちが繰り広げる、血で血を洗う激闘暗闘が怖くて面白いです。こーいうのが、ヤクザ映画好きな人にはたまらない要素なんですよね。強い者と弱い者で構成された実力主義の不平等さは、まさに社会の縮図。その中で、本人が自覚しないまま本能で戦いのし上がっていくマリク、その血まみれ下克上サクセスストーリーに引き込まれます。
汚くて劣っている扱いをされているアラブ人への、露骨で非道い人種差別が怖かったです。イザベル・アジャーニの「La Journée de la jupe」(奇しくも同年の映画)もそうでしたが、フランスにおけるアラブ人への差別偏見って、根深く深刻な社会問題なんですね。
マリク役のタハール・ラヒムが、すごくカッコカワイいです。
アラブ系なんですが、いかにもアラブ人!なコテコテな濃さではなく、西洋人の血も混じってるのかな?と思わせる、ほどほどな濃さ。美男子ではないけど、黒い瞳がきれいなイケメンです。時にあどけなく見える顔もですが、首筋とか肌に張りがあるピチピチ感が、ああ若い~と感嘆させられました。
はじめの頃の、たよりない無垢な感じだった少年が、悪事で汚れていくごとに雄々しく凛々しくなっていく変貌を、外見でも内面でも時に激しく時に静かに表現していたラヒムくんの演技も素晴らしかったです。凄味も出しつつ、芯の優しさ純真さは失わないところも好感度が高かった。マリクを熱演したラヒムくんは、セザール賞の新人男優賞、だけでなく何と主演男優賞も!という、史上初のW受賞の快挙を成し遂げました
セザール役で、「真夜中のピアニスト」に続いてセザール賞助演男優賞を獲得した、ニエル・アレストリュブの存在感も強烈です。鬼畜おやぢなんだけど、マリクが非道い目に遭いつつも慕ってしまう、大きな父性のようなものを感じさせるところが秀逸でした。
↑タハール・ラヒム、1981年生まれの現在31歳。結構オトナな男だったんですね。若く見えますよね
寒くなると体温を上げようとする人間の本能でしょうか。私は最近、食欲が旺盛で…外食も多いせいか、まさに天高く馬肥ゆる状態で戦々恐々としてます。
やばい!という危機感は死ぬほど抱いてるのですが、何食べても美味しくて…おかげで、ベルトしなくてもパンツがはけるし、風呂に入ればお湯があふれるし~?!いやー!!!
決めた!明日からダイエットします♪キツいのは無理だし体こわしたくないので、間食しない、夜はおかずだけ、21時以降は何も食べない、寝る前に30分ウォーキング&筋トレする、夜遊びせずに早寝早起き、ぐらいで頑張ります!これって美肌にも良さげじゃん?明日から、というところがダメ人間な私です。今夜は、最後のポテチを噛みしめて食べます♪
「預言者」
「真夜中のピアニスト」のジャック・オディアール監督作の、2009年カンヌ映画祭グランプリ受賞作品。
刑務所に収監された19歳のマリクは、監内を牛耳るマフィアの親分セザールに脅され殺人を犯す。以来、セザールに目をかけられるようになったマリクは、サバイバルのための知力を培っていくが…
フランスの堀の中ものです。ありがちな友情や人情の色合いは薄く、無知で無力だった若者が過酷な状況下で、強く賢く成長する姿をリアルに血なまぐさく描いた映画です。
刑務所内の、あまりなアナーキーさが衝撃的。まさに弱肉強食のジャングル状態。そして、かなり自由なのも驚いた。シャバと大して変わりのない生活してるし。煙草やヤクなんかフツーに吸ってるし、外から娼婦呼んで性処理もしてるし、マリクとか重犯罪者じゃない囚人は、外出許可まで出るし。そんなに簡単に外に出していいのかなあ、と呆れました。あれじゃあ、犯罪者を刑務所にブチこむ意味ないじゃん。マリクなんてセザールのパシリで外に出て、犯罪行為してるし。刑務所側や弁護士が、がほとんど見て見ぬふりなのも唖然。日本じゃ考えられないフランスの刑務所の実態です。殺し合いやリンチなど、とにかく血なまぐさくヴァイオレントなシーンが多いので、気の弱い繊細な方は観ないほうがいい映画かもしれません。
ムショ内はかなり自由なんですが、それはごく一部の権力を握ってる者に限定された特権。それを死守または奪取するため男たちが繰り広げる、血で血を洗う激闘暗闘が怖くて面白いです。こーいうのが、ヤクザ映画好きな人にはたまらない要素なんですよね。強い者と弱い者で構成された実力主義の不平等さは、まさに社会の縮図。その中で、本人が自覚しないまま本能で戦いのし上がっていくマリク、その血まみれ下克上サクセスストーリーに引き込まれます。
汚くて劣っている扱いをされているアラブ人への、露骨で非道い人種差別が怖かったです。イザベル・アジャーニの「La Journée de la jupe」(奇しくも同年の映画)もそうでしたが、フランスにおけるアラブ人への差別偏見って、根深く深刻な社会問題なんですね。
マリク役のタハール・ラヒムが、すごくカッコカワイいです。
アラブ系なんですが、いかにもアラブ人!なコテコテな濃さではなく、西洋人の血も混じってるのかな?と思わせる、ほどほどな濃さ。美男子ではないけど、黒い瞳がきれいなイケメンです。時にあどけなく見える顔もですが、首筋とか肌に張りがあるピチピチ感が、ああ若い~と感嘆させられました。
はじめの頃の、たよりない無垢な感じだった少年が、悪事で汚れていくごとに雄々しく凛々しくなっていく変貌を、外見でも内面でも時に激しく時に静かに表現していたラヒムくんの演技も素晴らしかったです。凄味も出しつつ、芯の優しさ純真さは失わないところも好感度が高かった。マリクを熱演したラヒムくんは、セザール賞の新人男優賞、だけでなく何と主演男優賞も!という、史上初のW受賞の快挙を成し遂げました
セザール役で、「真夜中のピアニスト」に続いてセザール賞助演男優賞を獲得した、ニエル・アレストリュブの存在感も強烈です。鬼畜おやぢなんだけど、マリクが非道い目に遭いつつも慕ってしまう、大きな父性のようなものを感じさせるところが秀逸でした。
↑タハール・ラヒム、1981年生まれの現在31歳。結構オトナな男だったんですね。若く見えますよね