まつたけ秘帖

徒然なるままmy daily & cinema,TV drama,カープ日記

プラハの冬⑤ 風よりも冷たくて

2007-03-30 | 旅行、トレッキング
 ホテルで朝食。ビッフェ形式で、簡素だけどパンやハムが美味しかった、ので、つい食べすぎ。
 プラハ本駅の地下にある、荷物預かり所へ。
 ロッカーを使うための小銭がないので、事務所の係員に札を崩したいのだけど、と頼むと、チェコ語で怒鳴られた上、まるで犬猫のように、シッシッ!と手で追い払われる。しばし唖然...
 泣きたくなるのをこらえ、一階の売店で水を買って小銭を作り、何とかロッカーに荷物を収める。
 また、このプラハ本駅の両替所でも...
 私が窓口の前に立っているのに気づいても、係のオバハンは知らんぷりで携帯電話。急いでるので、窓をコンコン叩いて催促すると、オバハンは露骨にイヤそうな顔で、やっと応接。替えた金を投げるように渡し、また携帯に戻る。唖然...
 明日はプラハを発つので、お土産をまとめ買いするため、スーパー【テスコ】へ。
 ペヘロフカの小瓶が見つからないので、店員にチェコ産のオススメを訊いて、ウォッカの小瓶を購入。
 トラムで、プラハ城近くにある、ちょっと変わった店名のレストラン【3+3+3】へ。
 その前に、いきなり生理現象...チェコに来て初めて、有料トイレ(10KC)に入る。有料だけあって、とってもきれい。
 すっきりすると、レストラン【3+3+3】を探してブラブラ。途中、土産店で絵葉書を買う。
 お店、発見。おそるおそる入る。店内は、ちょっと薄暗く落ち着いた感じ。客も多すぎず少なすぎず、入りやすかったです。
 英語のメニューもあって、助かった!99KCの日替わりランチと、33KCのホットクランベリージュースを注文。前者は、ポークカツレツ&ポテト。ギトギト油っぽくなく、ジューシー&スパイシー。私には適量でしたが、大食いさんには物足りないかも。後者は、甘酸っぱくて美味しかった!
          
 会計。ありがとう、と拙いチェコ語でお礼を言う私。でも、店員のおじさんは、見向きもしない。かなり大声で2回も言ったので、聞こえなかったはずはない。シ、シカト~!?
 どうして私、こんなに冷たくされるの~!?と、ほんと泣きたくなった。
 今までの海外旅行で、ここまで気分を消沈させられたこと、ない。反日感情を懸念してた韓国だって、ここまでじゃなかった、ていうか、私が会った韓国人は、みんな超親切だった。無愛想な連中が多かったフランスでさえ、チェコほど寒々とした思いはしなかった。
 プラハでは、どこのお店に入っても、ほとんどの店員が腕組んでブスっと突っ立って私を睨んでるor無視。商売する気、あるの?!アメリカとかだと、すぐにニコニコMay I help you?なのに。
 プラハのおまわりさんも...
 ちょっと道に迷ってしまい、近くで制服の警察官たちが、ヒマそうにダベってたので、勇気を出して尋ねてみると、あっち!と指さすだけで、煙草スパスパ吸いながら、立ち話に戻る。すぐ近くなことは間違いないのに、ヒマなら案内してくれたっていいのでは!?イギリスでは、婦人警官がパトカーに乗せて連れてってくれたというのに。
 と、はじめはチェコの国民性って、いったい...と当惑してた私も、こう積み重なっては、だんだんと、私のほうが悪い?ぞんさいに扱われても仕方のない人間?と、ヘンな自己嫌悪に陥る始末...
 旧市街広場でも買い物。
 お土産市場。面白いものがいっぱいあって、見て回るだけでも楽しい。
 【マニファクトゥラ】という手作り雑貨店に入る。デザインが可愛いTシャツを購入。
 この日は、トラムを利用しまくったのですが...
 夜のトラムは、要注意!身の危険ではなくて、暗いし表示が不鮮明&不親切なので、どこで降りたらいいか???になる。おかげで、何度もわけのわからない所に着くハメに...
 あと、無銭乗車に関して...
 トラムも地下鉄も、乗車券をチェックする検札員がいるらしいけど、私は一度も引っかからなかった。ので、はじめは真面目に乗車券を買って乗ってたけど、だんだん気が大きくなって、タダ乗りしまくり。これに関してだけは、私は運が良かった。見つかったらスゴい罰金を払わなきゃならないらしいので、おすすめはしません♪
          
      ↑地下鉄で見かけた、可愛い双子
 見納めに、カレル橋へ。
 真っ暗で、人っ子ひとりいない。怖い...もう帰ろっと。
 夕食は、荷物を取りに行ったプラハ本駅の売店で買った、サンドイッチとコーヒーで済ませる。結構ボリュームがあるサンドイッチは、かなり美味しくて満腹♪
 それにしても。夜のプラハ本駅は、浮浪者の巣窟状態。ちょっとでも立ち止まったり、ぼんやりしてると、すぐに物乞いさんが近づいてくるし。
 ホテルに帰り、帰国支度。
 海外に行く度に、最終日には日本が恋しくなってるけど、今回の旅は、それが今までで最強。日本って、ほんと美しい国ですよ阿部総理!
 つづく。 
 次回は、いよいよ最終回ぢゃ♪
 
 
 
 
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悲しき銃殺魔

2007-03-29 | 中国・台湾・香港映画
 レンタルビデオ店のレジ前で...
 売り物のDVDプレイヤーの入った箱を、小さい男の子が弄っていて、今にも床に落ちそうに。男の子の父親らしき若い男性が、離れたところから『何しょうるんなー早う来いや~帰るで~』と呼んでいる。男の子は、プレイヤーが落ちそうなので、身動きができない状態。ハラハラ&可哀想なので、助け舟を出す私。男の子は、ありがとうも言わず、さっさと父親のもとへ。一部始終見てたはずの父親も、知らん振りして去ってった。あわわ、元に戻らん!と、落ちそうになるDVDに、独りアタフタしてる私、バカみたいです。気づけよ店員!
 もともと干からびてる親切心、ますます涸れてしまいそうです。

 「ダブルタップ」
 故レスリー・チャンが、銃の魔力に憑かれ、サイコキラーと化す衝撃作。
 レスリー、こ、怖い...終始、鬱々とした荒んだ表情、イっちゃってる目。コワレちゃってます。まさに、銃という麻薬に身も心も蝕まれてしまってる感じ。自制が効かなくなり、次々と情け容赦なく刑事たちを射殺しまくるレスリー、血に餓えた悪鬼のような壮絶さです。そこに、従来の可愛らしい、艶やかなレスリーは観る影もなく...
 銃には、本当に麻薬のような魅力があるみたいです。my 禁断の愛読書「実録戦後殺人事件帳」を繙いてみると...少年ライフル魔事件の片桐操や、連続射殺事件の永山則夫など、まさに銃の魔魅に狂わされたといえるでしょう。
 そんな狂気の銃殺魔を演じるレスリー。役者だなあ、と感心する反面、何だか見ていて辛いものもある。最盛期を過ぎ、さすがの花の容色にも、衰えが隠せなくなってきていた晩年のレスリーの、思いつめた試行錯誤の一部のようで...この作品や、遺作の「カルマ」など、病的な役を選びがちだったことが、自らの生命を絶つ予兆のように、後になってみれば思えて、いっそう胸が痛みます。
 それと...もう一人の主役である、殺人鬼レスリーを追う刑事ミウ役のアレックス・フォンが、すごく魅力的なことも、いっそうレスリーを悲しい存在にしています。

 このミウ刑事、「ワンナイト・イン・モンコック」のミウ刑事と同一人物?アレックス・フォン、男くささの中にある優しさ甘さが、ほんと素敵!一見フツーっぽいけど、なかなか実際にはいない種類の男前。スラリと長身で、スーツが似合うのも高ポイント!自衛隊の制服も似合いそう!あと、ドスさしたサラシ姿とかも。闘う男の勇ましさ、憂愁、色気に心蕩けてしまいます。脱いだらスゴいらしい彼の裸、早く確認したい!香港で愛ルケをリメイクするなら、彼で!
 どんな作品も、誰よりも魅力的で光彩を放っていたレスリーが、誰かにヒケをとってしまう...これはファン以上に、誇り高いレスリーには耐え難い現実だったのではないか、と愚考してしまいます。レスリーが亡くなった時は、ただ悲しく惜しい気持ちでいっぱいでしたが...誰かの引き立て役になったり、つまらない役に甘んじたりする姿を見ることは決してない、ということだけは、せめてもの慰めになります。あたらめて、レスリー哀悼。レスリーforever...
 
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キム・サムスン⑪~⑭ 嫌われヒジンを一蹴

2007-03-28 | 韓国のドラマ
 「私の名前はキム・サムスン」第11話から14話まで観ました...
 
☆ジノンのファッションセンスって...
 ピンクのジャケット!可愛いけど...売れないアイドルのステージ衣装みたい。青年社長には、まったく見えません。
☆嫌われヒジン
 ヒジン、ヘンリー・キムと仲良く(もうペット状態で連れまわしてる)ジノンのレストランで食事。
 客、しかも社長の恋人とは思えぬほど、女性従業員からは総スカン状態のヒジン。
 美人だから、社長の彼女だから、といった妬みヤッカミとは違う、どーいう神経の持ち主?といった、人間性を懐疑されてる感じ。
 もちろん、そんなことを気に病む神経、ヒジンは持ち合わせていません
 それよりヒジン、そろそろ働くか勉学に戻るかしたら?あなたより大変な病状でも、頑張って仕事や勉強してる人たちからすれば、もったいない&バカじゃねえの?な毎日ですよ、きっと。
☆未熟男ジノン
 いくら何でも、サムスンをバカにしすぎ。
 男子トイレに連れ込んでキスしてもOKな女扱いだなんて。笑えない。好きでも、そんな風に芯では彼女を軽く見続けるんだろうなあ。私は、そんな男イヤだなあ。
 それにジノンって、あまりにもガキすぎ。
 サムスンの自転車のタイヤの空気を抜いたり、わざわざ引き返して自転車けっとばして、サムスンを夜道に置き去りにしたり。おまえ小学生か!子供なら可愛いけど、大の大人が...
☆二股カップル、ジノン&ヒジン
 ヒジンとヨリを戻しても、彼女に隠れてサムスンにちょっかい出し続けるジノン。ヒジンはヒジンで、ヘンリー・キムを都合のいい男扱い。おまえら、お似合いだよ。
 結局、サムスンのほうが一緒にいて面白いから、とヒジンに別れを切り出すジノン。
 この裏切り者!最低な男ね!と面罵するヒジン。その通りなんだけど、おまえも人のことトヤカク言えねえだろ。黙って長い間バックレてたのは、どこのどいつ?
 サムスンとも、今に私たちみたいに愛は色あせるわ、などと呪いの言葉を吐くヒジン。余計なお世話です。
 さらに、あなたと私の間は、離れていても電話なんかしなくても、変わらないと信じてたの!とか、また勝手なことを言い始めるし。離れてる間は連絡をしなかったのに、再会した途端、朝も夜も電話&メール攻撃ってのは...矛盾してます。カラダより、アタマが傷んでるとしか思えません。
☆明日の休みは、何しよっか
 サムスンに提案するジノンですが。毎日が休日状態じゃん。まともに仕事してる姿、見たことないけど。
 ヒジンと別れ話の後も、部屋に引きこもって、サムスンや従業員を心配させるし。女と別れたぐらいで、仕事サボってんじゃねえよ。責任感ないなあ。ジノンって基本的には、ぼんくら坊ちゃんですよねえ。
☆サムスン母ちゃん、ジノンに夜這い
 カラオケでノリノリ後、すっかりジノンを気に入ったサムスンのオモニは...
 真夜中、ジノンの寝室に侵入!彼の可愛い寝顔(狸寝入りだが)を、うっとり眺めるだけでなく、お触りまで(顔だけですが)!同居したら、いつかジノンは手篭めにされそう。“お義母さん、やめて下さい!狙われたムコ殿の下半身”みたいな。
☆ヒジン、病状悪化で入院
 捨てた男に罪悪感を与えるに十分な、まさに計らったようなタイミングです。
 恋愛がうまくいってる時は、これみよがしに健康をアピールしてたくせに、ダメになった途端、可哀想な病弱に戻るなんて。わざとじゃない分、ほんとイライラする!
 体が離れたら、心まで離れるなんて...と泣くヒジン。離れるよ!当たり前だろ!そこまで男に求めんなよ!あんた、独りよがりで自惚れすぎ!
☆大バカ野郎ジノン
 せっかく別れたんだから、見舞いだけで済ませればいいのに、何とジノンは、ヒジンを自分の部屋に連れて帰るのだった。はぁ!?何やってんの?!
 サムスンさんに悪いわ、とヒジン。そう思うんだったら、ホイホイついて行くな!ほんと、どーいう神経してんの。
 サムスンなら分かってくれる、とジノン。また勝手なことを。おまえらホント、似たものカップルだよ。もう、サムスンとヘンリーのほうが、お邪魔虫に見えてくるほど。
 もちろん、部屋の前でサムスンと鉢合わせ!また、いいように扱われるサムスンが、痛ましいです。
☆総括
 ヒジンもジノンもサムスンも、働こうよ~!ヘンリー・キムも、いつまで韓国でブラブラしてるつもり?
 特にサムスンなんか、もったいないよ~!あれだけ手に職があるんだから、あんなガキみたいな男にカマかけてるより、仕事に燃えてほしいなあ。
 my 殺したくなる韓ドラ女は、天上天下唯我独尊な天然ノーテンキ系(美日々のセナ、ごめ愛のウンチェ、サムスンのヒジンが今のところworst 3 次点は「オールイン」のヘギョ )。
 my 殺したくなる男は、キレイごとばかりの女々しい優柔不断系。秋童のスンホンが、今のところ断トツのworst!次いで、同じくHTのスンホン。そして冬ソナのパクヨンハ。ジノンも、このままでは...
          
 
 
 
 
 
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魅乳妖精リュディヴィーヌ!

2007-03-27 | フランス、ベルギー映画
 TVガイドで、4月から始まる連ドラをチェック。
 きゃ小泉コータロー今期も登場!でも、タイトルが「花嫁とパパ」&主役が石原サトミとカツンの子。萎え~!観る気消滅...
 ぎゃぼ佐藤隆太が、珍しくクールな役らしい「バンビーノ」!しかも、my new お気に男子・向井理くんも出演でも、主役は松じゅん。はぁ~(ため息)...
 今春のドラマ界も、邪ニーズに支配されてるようです。しかも、my 魔よけ的なメンツ。松じゅん→桜井翔、カツンの子→ニノ、とかだったら、観るんだけどなあ。もっと魅力や実力のある若い男の子に、チャンスをあげてほしいなあ。

 お松の第2回独りフランス映画祭④
 「リリィ」
 今年のフランス映画祭のゲストとして来日、子持ちとは思えぬキュートさで、ますますファンを魅了したリュディヴィーヌ・サニエ。フランソワ・オゾン監督の秘蔵っ子として知られる彼女ですが、他の監督作でも、コケティッシュな愛らしさ&大胆すぎる演技を披露しています。中でも彼女が高い評価を得たのが、チェーホフの有名な戯曲「かもめ」を、独創的な現代劇にアレンジした、このクロード・ミレール監督作品。
 フランスの田舎にある別荘。有名女優を母に持つ青年ジュリアンは、恋人のリリイを主役に、自主短編映画を制作。その完成作発表の席に集まる、それぞれに複雑な思いを抱く人々。昔から確執のある母に、作品をコケにされたジュリアンは、怒りと悲しみに打ちひしがれる。そんな中リリイは、ジュリアンの母の恋人である映画監督と急接近。互いに強く惹かれ合った二人は...
 サニエちゃん、しょっぱなから、すっぽんぽんに!相変わらずの大胆さです。あどけない幼顔とアンバランスすぎる、豊かな美乳に目はクギづけ。エロいけど、イヤらしくない。ナチュラルで健康的。
 明るい陽射し降り注ぐ森の中で、ジュリアンと生まれたままの姿で愛し合うリリイ。瑞々しく美しいシーンです。あんな堂々とアオカンしてみたい...
 一糸まとわぬ美裸が話題になりましたが、オープニングだけで、ヌードは早々と封印するサニエちゃん。「焼け石に水」や「スイミングプール」に比べると、おとなしい露出かも。
 自分に夢中なジュリアンを捨て、中年映画監督(「焼け石に水」で、サニエちゃんと一緒に怪演してた、ベルナール・ジロドー)に奔り、人気女優になるリリイ。
 彼女のキャラは、ヘタなアメリカ女優なんかが演じると、ただの身勝手で欲張りなアバズレ女になってしまうけど、野性の妖精みたいなサニエちゃんなので、ただもう蟲惑的で可愛い。楽しそうなこと、素敵なことに憧れ、何の計算もなく、それに迷わず手を伸ばす、素直で奔放で純真な女の子に、好感さえ覚えます。
 パリで女優として成功したリリイは、外見は美しく洗練されたオトナの女になってるけど、昔の純粋さや夢見るときめきはなく、虚しさを抱えている...少女から大人の女に成長するためには、大きなものを喪わなければならない、という甘い痛みが、印象的な映画です。
 それにしても。映画関係者って、よくやるなあと唖然となりました。
 中年映画監督も、人気女優になったリリイに捨てられ、ジュリアン母と元サヤ。音信不通だったジュリアンが、立ち直って素晴らしい脚本を書き、映画監督デビューすると知ったリリイは、彼を呼び出してヒロイン役は私にやらせろ!と、ヌケヌケと直談判!ジュリアンの映画は結局、リリイ、ジュリアン母、中年映画監督が共演!撮影現場には、リリイと別れた後に結婚したジュリアンの妻もいるし、奪ったり奪われたりの元・元々・現恋人夫婦が入り乱れる、すげえ人間関係!こんなの、さぞ疲れるだろうなあ、と思いきや。当の本人たちは、いたって真面目に、そして案外和気藹々に撮影快調♪
 ドロドロな緊張感ある関係が、女優には芸の肥やし、監督には創作意欲の刺激になるでしょうか。 凡人の理解や常識の範を超えた感性に、感嘆&お口ポカンになってしまいます。
 

 

 
 
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恋の立ち往生

2007-03-26 | フランス、ベルギー映画
 能登半島の地震、怖いですね。被害に遭われた方々に、心からお見舞い申し上げます。
 TVに映る無残に倒壊した家屋が、なぜか我が身と重なって...ちょっとしたことに、揺らいだり壊れそうになる心は、まさに耐震性のない欠陥マンションみたいです。

お松の第2回独りフランス映画祭③
 「シェフと素顔と、おいしい時間」
 「ブッシュ・ド・ノエル」など、フレンチ人情コメディの名手、ダニエル・トンプソン監督作品(共同脚本は、監督の男前令息クリストファー・トンプソン)。
 ストや悪天候で、飛行機が欠航となり、混雑するシャルル・ドゴール空港。立ち往生する中、ひょんなことで知り合った男女が、互いの人生や恋愛を見つめ直すことに...
 空港でのバタバタ&セカセカした二人のやりとりが楽しく、笑わせてくれます。さりげなく人生や愛の機微に触れる、二人の小粋な会話も面白い。空港で足止めくらうのはイヤだけど、人生たまには立ち止まって、自分を見つめ直すことも大事なのかもしれません。急ぎ足で進んでると、大切なものを見落としてしまいがちに...
 主演は、ジュリエット・ビノシュとジャン・レノ。
 エステティシャン役のJBは、何だかケバいメイクで登場し、まるでトウの立った街娼みたい。ゴテゴテケバケバした衣装や化粧が、ヒロインの混沌とした人生を表しているよう。中盤、メイクを落としてスッピンになるJBの顔、地味だけど可愛いです。でも...それを見て、ジャン・レノがハっと惹かれるんだけど、そこまでは可愛くはないぞ。
 JB扮するヒロイン、かなりトボけたオチャメなキャラで、可笑しい。かなり不思議ちゃん、いや不思議おばちゃん?朝は恋人とも一緒にいたくない、独りがいい、というジャン・レノに、それって夜は勃起するけど朝は萎えるってことね♪と、サラリと笑えることを言ってくれたり。
 ジャン・レノは、ちょっと神経症気味の堅物男。のほほん女のJBに、迷惑困惑しながらも、だんだん心ほだされていく姿が、楽しいです。
 JBもジャン・レノも、良い役者だし、好演してたけど...やっぱラブコメは、可愛い女優&男前な男優のほうが、おいしい映画になるよなあ、と二人を見ていて痛感。人生いろいろ系な味わいはあっても、ロマンチックでスウィートな空気は、まったく醸さない二人でした。ハリウッドでリメイクされるとしたら、おキャメ&ブラピがいいかも。
 携帯電話が、小道具として巧く使われていたのにも、感心。やたらめったら無駄使いするだけの韓国ドラマとは、大違いです。
 トンプソン監督の新作“Fauteuils D'orchestre”も、小粋&心温まるコメディみたいですね。セシル・ド・フランスが可愛い!名女優シュザンヌ・フロンは、この映画が遺作になってしまいました脚本だけでなく、出演もしてるクリストファー・トンプソン。やっぱシブくて男前~話題の豪華キャスト映画「輝ける女たち」の脚本も手がけた彼。母子そろって、才人なんだなあ。
 
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殺して...

2007-03-25 | フランス、ベルギー映画
 大阪から戻った翌日の夜、突然の発熱。地獄の悶えで夜を明かし、朝に熱を測ったら、あわわ、3、39度!
 仕事、休みで良かった~!フラフラと近くの病院に行く。幸い、インフルエンザではなかった。点滴を打ってもらい、家に帰って大量の薬を飲み、ベッドで仮死睡眠...
 夕方、目が覚めると、おやおや!すっかり熱は引いて、ほぼ平常のコンディションに。
 ほっとした反面、ケロリと治ってしまう自分の丈夫さが、何か味気ないというか...私、ほんと長生きしそう...
 
 お松の第2回独りフランス映画祭②
 「石の微笑」
 大好きなブノワ・マジメル主演のサスペンス。
 ブノワが主演というだけでなく、あの怪傑作「沈黙の女/ロウフィールド館の惨劇」に続いて、ルース・レンデル原作&クロード・シャブロル監督と、まさに私の食指を3拍子でソソる作品。期待せずにおられやうか!
 主人公のフィリップは、母と2人の妹を養う堅実な青年だが、フローラと名づけた石像を、恋人のように扱っている異様な一面も。そんな彼が、妹の結婚式で出会った、センタという謎めいた娘と恋に落ちる。センタはフィリップに、愛の証として、互いに殺人を犯そうと言い出し...
 シャブロル監督のサスペンスは、ハリウッド映画のような、いかにも観客を引き込もう、驚かせようというアザトいドギツさなんて全然なく、常に淡々としてるのに、退屈しない。一見、まっとうでフツーの人々&生活の中にある、ひそやかな狂気が、静かに、ゆっくりと、ミシミシ音を立ててヒビ割れていく怖さ、面白さに、いつしかクギづけになってしまうのです。
 「沈黙の女」「ココアをありがとう」「悪の華」も、まるで「ジョーズ」の、あのBGMが聞こえてきそうな、来る、来る、来る、き、来たー!!なラストに、何だろう?じわじわ膨らんでいた風船が、ついに&やっと爆発してくれた!ああ~すっきりした!みたいな、奇妙なカタルシスを得ることができる。それこそ、シャブロル監督のサスペンスの醍醐味かも。
 シャブロル監督の近年の作品は、キャストも大いなる楽しみのひとつ。
 「悪の華」で、チャーミングなブルジョアお坊ちゃまを好演したブノワを、シャブロル監督はお気に召したのでしょうか。再びブノワに、その魅力と演技力を、遺憾なく発揮させています。
 
 フィリップという青年。クールだけど、優しく面倒見の良いところは、まさに理想の息子or兄って感じ。そして、センタへの狂おしく情熱的な耽溺は、まさに理想の恋人って感じ。
 そんなフィリップを演じるブノワ、カッコいいというより、可愛いと思えたのは、「ピアニスト」以来。相変わらずクールでシャープな男前なんだけど、家族との微笑ましいやりとりや、センタに翻弄され一喜一憂、思いつめたりルンルンになったり、いつもより演技が感情豊かな感じ。笑顔が超可愛い!
 明るく健全な面と、サイコでダークな面。フィリップの持つ二面性を、いかにも異常な二重人格者!みたいな分りやすい単純演技などではなく、なにげない表情や言動で、こいつヤバいかも...と微かにゾっとさせるところが、さすがカンヌ男優賞俳優&あのエリカ先生と闘った男!
 石像にキスしたり、抱きしめたりする姿も、ホントならキモいのに、ブノワの夢見るような、うっとりした表情が素敵で、石像にジェラシー!センタへの恋に陶酔しきった様子も、危なげだけど可愛い!
 さらに、今までで一番濃厚と思えるブノワのラブシーンも
          
 まさに口を舌を吸い合う!といった、見てると何だかモヤモヤしてしまうほどの、フィリップとセンタのキス。求め合う恋人なら、当然の濃密さ。セックスシーンでは、丸出しなブノワのお尻も楽しめます。可愛いケツじゃ~(最近、コレばっか...)ちょっと胸毛のある、ムッチリガッチリした裸も、セクシイ
 とまあ、ブノワのファンには、かなり萌え指数が高い映画。でも...狂気のファムファタール、ヒロインのセンタが... 
 フィリップを、狂気の一蓮托生に引きずりこむ魔性の女は、もっとスゴい美人にしたほうがよかったのでは。決してブスじゃないんだけど、野暮ったいオバサンみたいなんだよなあ。彼女に一目惚れするか~?美貌じゃなくても、いかにも危険な妖気があれば、まだ理解できるけど、それもないし。キャラが面白いので、それが惜しい。まあ、妙な色気はある。猥淫な感じ。
 演じるローラ・スメットの両親は何と、フランスの国民的スター、ジョニー・アリディ&大女優ナタリー・バイ!スゴいサラブレットです。ナタリーおばさまに、ちょっと似てるけど、ママンのほうが可愛い。日本でいえば、さしずめ寺島純子&しのぶ母娘みたいな?脱ぎっぷりの良さも、しのぶ級でアッパレです。
 センタが狂ってしまった原因が、ちょっと???なので、ルース・レンデルの原作を読んでみよっと。
 「悪の華」で、おいしいところを独り占めした名女優シュザンヌ・フロンが、ブノワの会社に何かとクレームをつけ、寂しさを紛らわせてる、裕福だけど孤独な老婆役で登場。本筋とは関係ないチョイ役ですが、何か笑えて、またいい味だしてます。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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電波青年ガエル 夢でも逢いたくて

2007-03-22 | フランス、ベルギー映画
 ちょっと今、恐怖にわなないています。
 ダミアンが読み捨ててた少年マガ○ンの、巻末アンケート懸賞に、適当に答えて出したら、あわわ!あ、当たった~!デジタルオーディオプレイヤー!
 わ~スゴいね!去年はMDコンポも当たったし、超ラッキーだよね!幸運、使い果たしたかも?と家族と笑っていたら...昨日、婆さん宛に届いた郵便物。あけてビツクリ!あ、あわわ!?今度はi-podが当たった~!ど、どーいうこと!?
 それで終わったわけではなかった。今日も...また婆さま宛で、今度は一万円分の商品券だ!
 もう、嬉しくない!こ、怖い~!禍福は糾える縄のごとし...次こそ凶事ではないかと、怯えてます。今度当たるのは、頭上からの鉄筋コンクリートとか、フグの毒とか。お祓い、いったほうがいいでしょうか。

 お松の第2回独りフランス映画祭①
 「恋愛睡眠のすすめ」
 どの出演作でも可愛くて、そして危ないガエル・ガルシア・ベルナル。この作品では、キュートさとヤバさが最高に炸裂していて、萌えずにはいられません!
 さえない青年ステファンは、メキシコから母のいるパリに戻ってくる。アパルトマンの隣人ステファニーに恋するが、シャイで思い込みの激しいステファンは、うまくいかない現実よりも、夢の中で彼女との恋を育み始めるが...
 ステファンが見る夢が、メルヘンな絵本のよう。機械的・非人間的なCGっぽさはなく、独創的だけど微笑ましいハンディクラフト感いっぱいで、楽しい。何じゃそりゃ~!な笑えるキッチュさシュールさ、心弾むポップさ。ステファンTVのスタジオとか、ダンボールの車とか、泳ぐように飛ぶ空の海とか、おもちゃのポニーに乗馬、虫みたいに動き出す髭剃り機、タイムマシーンetc.印象的なシーンや小道具が、いっぱい出てきます。なので、話の意味は解らなくても、小さな子供が観たら喜びそうな映画かも。
 何もかもが可愛い映画。もちろん、いちばん可愛いのは、ステファン役のガエル!

 内向的で自分に自信がなくて、思い通りにならない現実から、楽しい幸せな夢に逃避するステファン。そのうち、夢と現実がゴッチャになって、妄言&奇行...
 よく考えたら、かなり病んだ男ステファン。言動も電波ちっくだし、ステファニーの部屋に窓から侵入するなど、立派なストーカーでもある。精神的に幼い、というより、どこか破綻してる感じ。かなり狂気的で壊れてます。
 これがもし、見た目が大柄長身で、ブサイクな男だったら、警察か病院に通報ものな、単なる気持ち悪いサイコ野郎になってたかも。でも演じたのは、ちっこくて可愛いガエル!ヤバいキャラも、スウィート&ロマンチックに。まさに、ガエル・マジック!
 ほんとガエル、可愛すぎ!扇情的で重い役が多かった彼の、珍しくコミカルな演技も、すごく新鮮。コミカルといっても、おバカ系な軽さではなく、エキセントリックかつ繊細なところが、ガエルらしい。
 
 胸キュンな萌えシーンの数々に、ファンは悶え死に寸前に陥ります。
 ドラムを叩く着ぐるみガエルの、ラブリーさときたら!目の前にしたら、絶対襲いたくなる無邪気な寝顔。お約束?の全裸シーンもバッチリ!相変わらずキュートなケツじゃ!
 何かといえば、ベッドに飛び込み潜り込み、布団かぶってイジイジ&メソメソするステファンも、超可愛い!ガエルじゃなかったら、ほんと迷惑で殴りたくなるだろうけど。

 ステファニー役のシャルロット・ゲンズブールも、素敵です。
 可愛いけど電波な男の子ステファンに恋されて、ちょっと引き気味ながらも、つっけんどんにしたりせず、さりげなく優しいステファニー。私だって、きっと彼女に恋をするでしょう。部屋に不法侵入したり、ベッドに潜り込んでダダこねるステファンに、キレたり怖がったりせず、諭したり慰めたり励ましたり。ステファンの夢の中で、彼と仲良く遊んだり。そんな二人の姿は、恋人というより、微笑ましい姉弟って感じで、心なごみます。
 シャルロット、人工的なところが皆無なナチュラルさ、少女のような可愛さ&透明感が、昔から不変。内面は、落ち着いたオトナの女ってところもカッコいい!タバコを吸う姿が、彼女ほどサマになる女優もいない。昔と違って最近は、明るい笑顔や元気な演技を見せてくれるのが、嬉しい。
 それと。シャルロットが着ると、ボロそうなコートも古着っぽいセーターも、何であんなにオシャレに見えるんだろう。シャルロット、昔も今も、私のファッションリーダーです。
 英語、フランス語、時々スペイン語と、使われる言語もゴチャ混ぜなのも、映画の混沌さに一役買っているようです。
 とにかく、ストーリーよりも、ミシェル・ゴンドリー監督の独特な感性と、ガエルの愛らしさを堪能する映画!その二つが受けつけない人には、とてつもなく苦痛な映画だと思うので、観ないほうがいいかも。
 
 
 


 
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華麗なる一族⑦~最終回 てっぺいforever

2007-03-21 | 日本のドラマ(連続)
 「華麗なる一族」第7話から最終話まで観ました...

☆ぎんぺい
 可愛いんだけど、かなりツルピカはげ丸注意報な髪。いくら栄養たっぷりで育った御曹司でも、毛髪の危機には、なすすべもないのでしょうか。ツルンとしたオデコが、ピカーッまるで電球のように、ま・ぶ・し・い!要リー○21!
☆フォレスト・ウィテカー特別出演
 豪華キャストに、オスカーを受賞したばかりの、旬なハリウッド俳優まで参加?!ではもちろんなく、大同銀行の専務・綿貫を演じているのは、なぜか笑福亭鶴瓶。
 原作の綿貫さんは、たたき上げ人間のド根性・エゲツなさ・劣等感を、臭気のように放つ特濃強烈なキャラで、いい味だしてます。
 鶴瓶は、見た目は綿貫さんに近しいけど、演技が...
☆銭高さんも
 原作では、小物ゆえの卑屈さズルさ、悲しさが印象的なキャラ。TVでは、行動が改悪されて、残念。
 てっぺいパパの走狗となった銭高。彼と彼の家族の生殺与奪は、てっぺいパパに握られている窮状。なのに...
 てっぺいが息子とキャッチボールしてくれたり、てっぺいが自分のことを悪い人じゃないよ!と話してるのを聞いたりして、反省&翻意...って。おいおい。大昔の学園ドラマのノリだよなあ。
☆萩原マサト弁護士!
 驚きの登場!画面観ずに声だけ聞いてたら、冬ソナになってしまいます。
 懐かしの「若者のすべて」では、萩マサが主役で、キムタコが二番手でした。今では形勢逆転、どころか、格が違いすぎな感じに。
 萩マサ、実は好きなんですよねえ、昔から。ちょっと落ちぶれちゃった今でも、可愛いじゃん。見た目と違って実態は、和久井映見を不幸にした、打つわ買うわの遊び好き無頼漢なんですよね。そんなところも好き大成する役者は、そんなのが多いんです!いい子ぶった所帯じみた男なんか、つまんねえ!
☆ドロ沼法廷
 傍聴席には、万俵家メンバー勢ぞろい!観劇じゃあるまいし。
 なぜか着物姿の稲盛いづみもいるし。
☆てっぺい、証言台で熱いスピーチ!
 理想を語るのも結構ですが~と、多くの視聴者が思ったことを、検事がイヤミったらしく代弁。笑。
☆万俵家の庭から臨む神戸港が
 まったく動きのない静止画面が不自然で、いかにも合成って感じ...
☆てっぺい&パパ、苦衷を訴え合う
 こんなシーンや台詞は、はっきり言って不要!
 最後まで解かり合えなかった、思いをぶつけ合えなかったからこその、悲劇的な二人なのに。あんな言葉をパパから聞けたら、かなり救いになって絶望はしないと思うが...
☆将軍
 せっかく会いに現れたのに、てっぺいはコノヤローと投石攻撃!動物愛護団体から、クレームが来そうです。あ、ロボット魚だから、いいのか。
☆山小屋のてっぺい
 白いセーター姿が、何だか男らしい感じで、素敵
☆イノシシも再登場
 視聴者のリクエストに応えて?ブヒー!っと再登場♪
☆てっぺいforever
 一度でもいい、あなたにエッチしてもらいたかった...
☆さようならアイ子女史
 屈辱と哀しみをこらえ、万俵家から毅然と去ってゆくアイ子女史。いちばん幸せになってほしいキャラです。
 風の便りによると、アイ子女史はアメリカに再渡、今度はケネディ家の執事兼愛人になったとか...
☆華麗なる終焉
 虚しさを抱えた者、あらたな希望や野心を育む者。非情な荒野か幸福の花園か。それぞれの旅立ち...
 池にプカリと浮かんでいる、壊れたロボット魚。てっぺいの投げた石の、打ち所が悪かったのでしょうか。合掌。
          
☆総括
 原作は、ドラマを観終えてから読めばよかった。
 ドラマも、面白かったです。ただ...
 はじめの頃は、妻妾同衾3Pとか、ビツクリな退廃シチュエーションに、dokidokiwakuwakuだったんだけど...だんだん、そっち系の耽美なアダルティさは消滅して、子供でも観られる&理解できる、夢だ仲間だ家族愛だ!ストーリーになってしまい、トホホと脱力。
 内容もだけど、結局キムタコさんも、期待したようなオトナの演技や魅力は見せてくれず、がっかり。男前であることは再認識。演技力だって、あると思う。なので、今度は30過ぎた男らしい魅力で勝負して!織田ゆうじみたいにならないで~!
 あと、万俵家に、あんまし華麗感がなかったのが、ちょっと...長嶋家や花田家と同レベル?やっぱ、気品とか洗練、リッチ感って、なかなか演技じゃ出せないのでしょか。演技力もない上、見た目も庶民的なタレントじゃあ、かなりキツい。特に、てっぺいsistersなんて、お手伝いさん&小間使いにしか見えんかった!せめて、モノホンの華麗なる一族出の俳優を起用すれば良かったかも。小泉コータローとか小澤征悦とか。
 華麗なるアワード発表!
最優秀賞 鈴木京香
優秀賞 キムタコ、北大路キンキン、六平直政、将軍、イノシシ
悪くなかったで賞 ハセキョー、仲村トオル、山本耕史、萩マサ、鰐淵晴子、前田ギン
???賞 原田ミエ子、稲盛いづみ、やなぎ場、西田ハマちゃん、鶴瓶、西村雅彦、金八先生
いかがなものかで賞 山田U、てっぺいsisters、成宮、津川雅彦 

 

 
 

 

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Marriage is a lottery !

2007-03-16 | 北米映画 20s~50s
 ちょっと前のローカルニュースで、興味深いことが...
 広島では当然のように、スナックバーことを“スタンド”と呼んでいます。スタンドバーと表記された看板も、繁華街には氾濫しています。でも...
 広島以外では、スナックやバーのことを、決してスタンドとは言わないらしい。街角インタビューでも、広島に来た県外者たち(山口県人でさえ)は、一様にスタンドといえばガソリン?とか答えてました。吃驚。
 へぇトリビア。だから何?なムダ知識ですが...自分の信じてることや思い込みが、時には他人にとっては意味を成さない、無意味なことであるかもしれない、という、小さな認識をあらたにしました。

 「女性No.1」
 ハリウッドの黄金コンビ、スペンサー・トレイシー&キャサリン・ヘプバーンの、記念すべき初共演作。
 人気女性コラムニストとスポーツ記者。はじめは紙面で反発し合っていた二人が、出会った途端に恋に落ちて、すぐに結婚。しかし、甘い新婚生活どころか、あまりにも違いすぎるライフスタイルと価値観のせいで...
 往年のハリウッド・クラッシック映画らしい、洗練された上質のコメディ。進歩的で活動的なフェミニスト、しかも外交官の令嬢である妻の、古風な男で庶民な夫とは、何もかもズレた感覚が、笑えます。
 外国人ばかりの英語の通じない気取ったパーティ。妻が忙しいので、結婚式も10分ぐらいでバタバタ終了。新婚初夜に、ナチスドイツから亡命してきた妻の知人が、ボディガードつきで突然やって来たりetc.そこまでは、トホホと思いながらも、苦笑して許せてた夫も、彼に無断で難民の子供を養子にしようとしたり、何をするにも彼の意思や都合そっちのけで行動する妻に、ブチ切れ!
 フェミニスト活動家の女性の多くは、こんな感じなんだろうなあ。自分の信じる道を、勇気と不屈の精神で、ひたすら邁進!それは、とても立派で、尊敬に値すると思う。でも、彼女たちとは違う価値観や信条を持っている人も、たくさんいるわけで。自分は正しい!も、他人への尊重と思いやりを二の次にしては、ただの独善になってしまいます。
 と、最後にはヒロインも反省し、悪かったわ!私、仕事も辞めるわ!あなたに貞淑な妻になる!と豹変するんだけど、それも極端な話です。結局、男より優れた女はダメ、女は無知なほうが可愛い、とでも言いたげなラストで、フェミニストじゃない私でさえ、いかがなものか?と首を傾げちゃいました。田島妖子先生が観たら、憤激しそうです。
 スペンサー・トレイシー&キャサリン・ヘプバーンの共演作は、「招かれざる客」しか観たことがなかったので、まだ若い二人が新鮮でした。
 キャサリン・ヘプバーンは、美人じゃないけど、理知的で颯爽としてて、カッコいいです。マニッシュなファッションも素敵。長身でスタイルがいい!特に、足がきれい!
 彼女の魅力って、やっぱ滲み出るホンモノの知的センス&育ちの良さなんだろうなあ。いくら松嶋なな子や天海ゆうきが、同じようなキャリアウーマンを演じても、単に性格がキツいだけのOLあがりにしか見えないし。
 ラスト、彼女が夫の心を取り戻そうと、キッチンで朝食を作るシーンが、まるで愛エプも真っ青なトンデモぶりで、目がテンになります。
 スペンサー・トレイシーも、美男じゃないけど、何だろう?器が大きい感じ?勝気で生意気な女に、いいように翻弄されているように見えて実は、掌の上で女を好きなように躍らせてやってる、みたいな。そんな度量の大きさが、カッコいい。
 この映画に関して、ちょっと調べてみたら...
 クランクイン前にヘプバーンが『私、あなたには背が高すぎるかしら』と言うと、トレイシーは『大丈夫。君を僕のサイズに合わせてみせるから』と答えたとか。トレさん、カッコいい~(オリラジ調)!あの女優と一緒だと、僕のルックスや演技が見劣りする!なんてウルサイことを言う、最近の男優とは大違いです。
 ヘプバーンに振り回されるトレイシーが、笑える&可哀想なんだけど、でも、彼女があんな女性だってことは、はじめっから分かってたはず。彼自身の考えの甘さも、問題。まさに、慌てて結婚ゆっくり後悔...
 
 
 
 
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アンフェア①~⑥ 刑事くん瑛太

2007-03-15 | 日本のドラマ(連続)
 リアルタイムでは観逃してしまった「アンフェア」、夕方に再放送が始まったので、録画して鑑賞開始...

☆警視庁捜査一課 検挙№1の女刑事、篠原涼子
 愛しさと切なさと心強さと~♪小室ファミリーだったのは、もはや過去恥部?
 毒にも薬にもならない女優が多い中、なかなか個性的な良い女優になったのは。
 で、ヒロインの雪平。クールな無謀さ&アンニュイな色気が魅力的。マトリックスみたいなファションも素敵です。
 ただ、アクションシーンが...走る姿が、かなり遅そうなのが笑。行動的な刑事にしては、あまり俊敏じゃない。やっぱ、こーいう役するには、体鍛えとかないとねえ。
 犯罪者への憎悪に憑かれ、私生活は破綻。ひとり娘にもソッポを向かれ、男社会の警察内でも孤立...
 そんな鬱屈や孤独は、雪平からはあまり感じられない。やたらと多い、居酒屋で同僚や後輩と飲むシーンとかでは、ざっくばらんなアネゴ肌のベテランOLみたいになってるし。篠原涼子に、「第一容疑者」のヘレン・ミレンを期待するのは、まあ酷だけど...
☆瑛太刑事、登場
 きゃ安藤くんこと瑛太、やっぱブチ可愛いのお!スーツも、瑛太が着ると、すげーおしゃれ。髪型といい、あんな刑事、ありえな~い!けど、逮捕されてみたいものです。
☆泥酔瑛太、朝起きると...
 裸で雪平とベッドの上。ひ~!と跳ね起き、あわわ状態の瑛太が可愛い。
 WBで散々見慣れたはずの裸ですが、痩身だけどガリガリではなく、胸も腹も引き締まってて、やっぱ色っぽい。でも、いつまでこんなトボけた使い方されるのでしょう。
 寝起きでも、昼夜問わずのぶっ通しの仕事中でも、まったく髪型に乱れがなく、無精ひげ一本生えてない瑛太です。
☆西島秀俊
 うわ。老化したなあ。顔、たるみすぎ。「あすなろ白書」の頃は、可愛かったのになあ。
☆西島の上司
 本が売れさえすれば、何でもOK!な、品性ゼロ男。卑しいエゲツなさが、笑えます。
☆香川照之
 きゃ彼、いい味だしますよね。東大出の知性&猿系のルックスなんて、私のツボ突きまくってます。オーバーにならなず、なにげない表情に複雑な心情を滲ませるところが、巧い。
☆安部サダオ
 うわ。超苦手!ダメなんだよなあ、こーいう系。
 見て見て!俺って巧いだろ?な演技が、鼻につく。主役を食うに至らない、単に変に目立つだけの演技なんて、巧いと言えるのでしょうか。以前、竹野内豊の「人間の証明」でも、同じような役で、独り浮きまくってた俳優がいたけど。あれも鬱陶しかったなあ。独りよがりな勘違い演技、やめて!
 顔もキモい~!マフラーを可愛く巻いてるのも、余計キモさを増強!容疑者の役にしたほうが、彼を活かせたのでは。狡猾で陰険なエリート刑事役には、ミスキャスト!あの役は、見るからに高慢そうなイケメンor男前系のほうが合ってる。
☆浜田マリ
 日本のキューティブロンドも出演。
☆事件に関わる女たちが
 雪平の幼馴染、その同僚、作家の秘書、みんなキャバクラ嬢みたいで、同じに見える。見た目だけでなく、棒読み演技も同じ。グラビアタレントか何か?
☆やたらと髪をかきあげる雪平
 切ればいいのに...短いほうが、動きやすいと思うけど。
☆総括
 マスコミを利用した劇場型犯罪は、映画・小説でも頻繁に出てくるので、アイデアが勝負。このドラマは、予告殺人小説の落札とか、身代金を募金で集める、とか、なかなかユニークで面白いです。突拍子もなさすぎて、ありえね~!感は否めませんが...
 あそこまで犯人に翻弄されるほど、日本の警察って無能だとは思わないけど...
 まったく予備知識なしで観始めたのだけど、もう犯人わかっちゃいました...ついでに、動機も。たぶん、名探偵コナンに出る犯人たちと同じような理由でしょう。○○の仇だ~!みたいな。
 瑛太やキューティブロンド、加藤雅也で、コミカル風味なシーンがやたらと多いのが、緊張感を削ぎます。息抜き的シーンは、たまに、ちょこっとある程度じゃないと、連続殺人の悲惨さや複雑な人間関係の深刻さまで、薄まってしまう...
 今のところ、相変わらずアホかわいい瑛太だけど、今後シリアスな彼を、やっと見られるかな?
          
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