まつたけ秘帖

徒然なるままmy daily & cinema,TV drama,カープ日記

冷たくされると感じる…

2014-11-27 | 日本映画
 「海を感じる時」
 高校生の恵美子は、先輩の洋から体を求められる。洋が自分を愛してないと知りつつ、恵美子は彼に溺れていく。東京の大学に進学した洋を追い、母の反対を押し切って恵美子は家出同然に上京するが…
 あまたひしめく20代の俳優の中では、演技力と存在感に関して言えば(わし的にはルックスもですが)もはやナンバーワンでオンリーワンな存在となっている池松壮亮が、またもや激しく熱く濡れまくってくれました

 こういう役、演技ができるのは、若手では彼しかいないですよね~。とにかく壮亮くん、色っぽいです。もう脱いでなくても色気ダダもれ。浅黒く、若い男特有の熱と潤いで湿った肌の質感からして、ん・色っぽい♪by 工藤しづか。もちろん、ばっちり脱いでます。脱ぎまくってます。いいカラダしてますね~。ムダな肉のない引き締まった裸。ストイックに鍛えてるんだろうけど、いかにも鍛えてますな人工的バキバキマッチョではなく、リアルで自然な筋肉質さ。厚くて固そうな胸板がいいんですよ。頬を埋めたいわ。そして、官能的な厚い唇がこれまたたまりまへん。ヒロインへのキスや愛撫が、演技とわかっていながらもドキっとするほどエロい。荒々しく女を組み敷いたり、バックから強引に突入したり(ほとんどレイプ)、女の下になって燃えてる女のなすがままになったり。ハードにソフトに頑張ってて、壮亮くん実生活でもセックス上手そう…なんて、はしたない想像(妄想?)をさせてくれます。とにかく、彼の果敢で大胆で濃密な艶技はファン必見!

 もちろん、性的なシーンだけではありません。若い男の複雑な葛藤や暗い屈折など、大げさな動きや表情などすることなく観る者に伝える壮亮くんの高い演技力にも驚嘆。ただ、ちょっとMOZU入ってるな~と苦笑いも禁じえなかった。凛々しい役もヘタレも、魅力的に完璧に演じられる壮亮くんですが…どよよ~ん演技があまりにもハマってて、他の若い俳優にはできないからどうしても壮亮くんにやってほしい!と製作側に頼まれちゃうんだろうな、と想像に難くない。ファンとしては、いろんな壮亮くんを見たいので、そろそろどよよ~ん系は休憩してほしいかも。

 ドSすぎる壮亮が、これまた素敵なんですよ~。ヒロインに向かって、好きじゃないけどヤってみたいとか。カラダに興味があるだけとか。妊娠したかもしれないと告げるヒロインに、(堕胎するための)金だけ出すとか。体は受け入れても心は拒む男。非道い!フツーなら女に刺されかねない最低最悪な男。卑劣なヤリチン野郎なら、ほんとに刺すか訴えることもできるのですが…恵美子以外の女とヤってる気配ゼロだし。いるんですよねえ、洋みたいな男にハマる女って。男自身も持て余してる、暗い深い苦しみ。それが女の目にはたまらない魅力に映るんです。わけのわからない謎めいた冷たい男に、報われないと知りつつ呪縛される恵美子みたいな女、実際いますよね。だめんず女!と嗤うと同時に、躊躇や後悔のない情熱が羨ましくもなります。

 冷たいけど、内にはマグマのような熱い狂気が眠っているのではと、見る者を不安にさせる壮亮くんが醸す空気感も秀逸。恵美子に迫られても『僕はダメだ』『僕といると君はダメになる』と洋が繰り返し言っていたのは、単に恵美子がウザかっただけじゃなくて、自分が本気で誰かを愛したら相手にとって危険な存在になってしまう、と分かっていたからではないでしょうか。ラスト近く、他の男と寝たと告白した恵美子に向けた怒りや嫉妬が、かなり狂気じみてて怖かったです。

 壮亮くん、どよよ~ん&ヤバいシーンがほとんどでしたが、たまに可愛い!と胸キュンさせてもくれます。子どもを産みたいと懇願する恵美子に言う『ダメ!』が、非道いんだけど何か言い方が可愛かった。ラスト近く、恵美子とゴハン食べてる時に一瞬見せたニコっとした無邪気な笑顔、めっちゃ可愛かった。母親が来るから今夜は来ないでと恵美子に言われたのに、わざと来て恵美子を困惑させるシーンで見せたニヤっとした不敵な笑顔、めっちゃカッコよかった。壮亮くんって、笑顔がとても美しいんですよ。笑顔を安売りしないから、よけい貴重で美しく見える。わざとらしい、しらじらしい、不潔でさえある笑顔が氾濫してる中、演技とはいえあんなに美しく笑える壮亮は、やっぱスゴい役者だと思います。あと、高校時代の学ラン姿もカッコカワイかったです。それにしても壮亮くん。まだ20代前半なのに、もう酸いも甘いも噛み分けた熟年男みたいなニヒルさ、退廃。ほんと末恐ろしい男です。

 恵美子役の市川由衣が、すごく頑張ってました。脱ぎっぷりにも拍手。若い女優がなかなか脱がない昨今なので、そのチャレンジは賞賛に値します。見た目がAKBとかにいそうな幼い地味アイドル風なので、濡れ場も全裸も何か痛ましかった。
 それにしても恵美子、ほんとイタい女です。ほとんどストーカーだし。会ってくれるだけで、抱いてくれるだけでいい、他には何も求めない!な恵美子は、男にとっては理想的な都合のいい女のようでいて、実はめっちゃくちゃメンドくさい女。洋に冷たくされ邪険にされればされるほど、一心不乱に激しく彼を求めてた恵美子ですが、ラスト近く、さすがに情が移ったのか、優しくなってフツーの彼氏みたいな態度を洋がとりはじめると、不安で不満になり、わざわざ立てなくていい波風を立てたり。洋もたいがいわけのわからん男ですが、恵美子はさらにワケワカメな女です。冷たくされたり傷つけられないと燃えない、真性ドM女ってことなのかしらん。文学少年少女らしく、二人の会話や口調も浮世離れしてます。

 ↑いま流行りの壁ドンもしてくれてます♪
 どうでもいいことかもしてませんが。私が気になって仕方がなかったのは、高校の新聞部の部室。ラブホ代わりに使ってたけど、他の部員が入ってきたらどーすんのとハラハラしました。

 ↑期待通りどんどんいい男に、いい役者に成長していってる壮亮くん。来週は「紙の月」観に行くけんね~!
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時をかける少年

2014-11-25 | 日本映画
 「江ノ島プリズム」
 予備校生の修太は、タイムスリップすることができる時計を手に入れる。彼は死んだ幼なじみの朔を生き返らせるため、時空を超え高校時代へと戻るが…
 最近、上がったもんも下がってこさせそうなほどmy motherを萌えさせてるイケメン、福士蒼汰主演作。彼に加え、息子がこんな感じに育てばいいのに~とmy sister M子に叶わぬ夢を抱かせているイケメン、野村周平が共演。老女や熟女の乙女心や母性本能をくすぐる、どこを切ってもイケメンなイケメン金太郎飴映画です。

 老母とM子以上にイケメンには目がない私。イケメンと言われてる若い俳優があまたいますが、私のイケメンレーダをビビビとさせる男って、そう多くないんですよね~。ぶっちゃけ、え?イケメン???な子も少なくない(誰とは言わんが)。そんなイケメン欠乏の中、涼風のように登場したのが蒼汰くん。「あまちゃん」で初めて彼を知ったのですが、可愛かった!爽やかですよね~。とにかく見た目も雰囲気も清々しい。彼がたくさんのCMに起用されるのも、稀にみるその清潔感、透明感のおかげでしょう。まさに一点の曇りも汚れもないって風情。スカしたところやチャラチャラした軽薄なところもなく、明るくて聡明そうだし。そして、可愛いけどキャマキャマしさは全然なく若い男!って感じがいいんですよね~。ここが同じ可愛い男子でも、アイススケートの羽生きゅんと違うところです。顔とギャップのある野太い声も素敵だし。スラっとしたスレンダーな長身もカッコいいし。とにかく、明るくて爽やかで優しそうで賢そうで、私が大嫌いなスカしたところや不潔感、軽薄感が微塵もない。性格も良さそうだし。タイプじゃなくても、蒼汰くんに嫌悪感や不快感を抱く人はいないのではないでしょうか。
 そんな蒼汰くんの爽やかさ、可愛さが堪能できる、それ以上でも以下でもなく、それ以外にこれといって特筆するべきものはない、そんな映画でした。

 主人公の修太役の蒼汰くん、キラキラしてますよ~。若い男の子っていいな~と、こっちまで心が若やいできます。タイムスリップで現在と過去を行った来たり、ドタバタと忙しく動き回ってる彼ですが、それさえも爽やか。あれがもし非イケメンとか中年男だったら、鬱陶しく見苦しい演技になってたことでしょう。何をしても許される、それが若いイケメン!

 
 かなりコミカルな演技だったのも、好感度が高かったです。トンマでマヌケな表情や動きもしてるのですが、某事務所のタレントにありがちな、人気アイドルの俺がこんなアホなことして可愛いだろ?的なあざとい媚びがなく、一生懸命に素直に演じてるのが伝わってきます。そして、やたらと脱いでます着替えシーン、シャワーシーンなどで無駄脱ぎしまくり。体脂肪率低そうな裸ですが、私から見るとガリガリ。痩せすぎです!もうちょっと肉つけようよ!色気が全然ないところが、蒼汰くんの数少ない欠点かもしれません。でもま、まだ若いし、今後に期待。
 朔役の野村周平くんも、かなりのイケメンです。

 端正で凛としてる、ちょっと古風なイケメン。昭和の美男子って感じでしょうか。彼も不潔感や軽薄さ、キャマキャマしさがなく、賢そうで男らしい。将来スゴい男前になりそうな予感がします。朔は病弱という設定なんですが、全然そんな風に見えません。
 蒼汰くんと周平くんの仲良しシーンが、これまた狙ってる?かのようなライトなBL風味なんですよ。朔を救うことしか頭になく、朔にまとわりつく修太はワンコ、そんな修太にクールに接しつつ嬉しそうな朔はツンデレと、典型的なBLキャラだったし。もうミチルが邪魔!ていうか、女は要らん!と ミチルが2人の間に入ってくるたびにイライラしました。ほんと、どうしようもなく腐な私
 修太と朔はミチルのことが好き、という三角関係な設定なのですが。あんましそんな感じがしなかった。ミチルにあまり魅力がなかったせいでもあるし、イケメン二人の演技力のせいでもあるかもしれない。正直言うと、演技も内容も学芸会です。ああ切ないんだな、胸が痛んでるんだな、ときめいてるんだな、すごく好きなんだな、と胸キュンさせてくれる上質の少女漫画のような惹きつける力が、演技にもストーリーにも全然なかったのが残念。

 タイムスリップとか地縛霊?とか、いきなり何でそうなるの?な説明不足、強引さ。かなりキメが粗い。私が失笑したのが、夜の学校で花火をするシーン。おいおい~。あんなことしたら、すぐ通報されちゃうよ~。ていうか、あんな仕掛け無理だしフツー。あれは胸キュンを狙ったシーンだったんでしょうけど、見事にスベってました。
 この映画最大の敗因は、ヒロインであるミチル役の本田翼でしょう。学芸会以下です。見た目は可愛いし、ぶりっこじゃないので不快感はないけど、とにもかくにも演技になってないんですよ。表向きは元気娘だけど、どっちが好きなのかハッキリせず、黙って外国に留学しようとするなど思わせぶりなことをするミチルのキャラに、イラっとさせられました。
 せっかく江ノ島が舞台なのに、あまりそれが活かされてなかったような。江ノ電からの風景は、ちょっと我が街に似た感じがしました。

 ↑数多い蒼汰くんのCMの中でも、特にスープはるさめのCMが好きです。脱いでも全然イヤらしくないですよね~。イヤらしさも俳優には必要なんだけどね…
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冬がはじまるよ

2014-11-21 | 映画雑記
 寒くなりましたね!凍えそうなカモメ見つめ泣いてしまいそうになりますね!
 私の職場にも自宅にも、クリスマスツリーが。夜の街も、すっかりクリスマスムード。もうクリスマス、年末、お正月か~。光陰矢のごとし。1時間1日は果てしなく長く感じるのに、1か月1年が経つのはあっという間ですよね。今年も独りわびしいクリスマスになりそう♪サンタはもう来ないけど、そろそろイエス様からのお迎えは来そうです。主は来ませり~主は来ませり~主は主は来ませり~♪パトラッシュ、寒いよ…
 陽春も、面白そうな映画が続々と公開されますね!私が特に観たい作品、ピックアップしてみました。

フォックスキャッチャー

 オスカーの呼び声高い作品。ベネット・ミラー監督は「カポーティ」も良かったので期待できます。主演のスティーヴ・カレル、チャニング・テイタム、マーク・ラファロの鬼気迫る熱演も話題になってます。

デビルズ・ノット

 こないだ映画館で予告編観て、怖い…でも観たい!と思った作品。コリン・ファースとリース・ウィザースプーンの演技合戦も楽しみ。

フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ

 ベストセラーとなった官能小説の映画化。最近は俳優の度胸と頑張りが足りないせいか、エロい映画ってめっきり減ってるので、こういう作品は貴重ですよね。主役に抜擢された英国の元モデル、ジェイミー・ドーナンのセクシィイケメンぶりも話題。

アメリカン・スナイパー

 大好きなブラッドリー・クーパー主演。監督はクリント・イーストウッド御大。とりあえずブラパの出演作は押さえとく私です。

ラブストーリーズ コナーの涙/エリナーの愛情

 大好きなジェームズ・マカヴォイ主演。夫目線、妻目線の2部作になってる作品。妻編では、ジェシカ・チャステインの母役でイザベル・ユペールが出演しています。

君に泳げ!

 水泳男子大好き!内容は私好みなのですが、肝心の主人公二人を演じてる男優が私好みじゃないデビューしたばかりの頃のヒョンビンVSチョン・ジョンミョンだったら、眼福すぎて悶絶ものな映画になってたことでしょう。

 皆さまが観たい映画、注目してる映画も教えていただけたらマンモスうれぴーのりぴーです♪
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否!

2014-11-18 | 南米映画
 「NO ノー」
 1988年、ピノチェト独裁軍事政権下の南米チリ。政権の信任継続を問う国民投票が行われることになり、広告マンのレネは反対派からキャンペーン用のCM製作を依頼される。レネたちの創ったCMは国民の心を掴むが、彼らはそれを脅威と見なす当局の圧力や妨害にさらされて…
 折しも日本では、とうとう衆議院解散が決定したばかり。タイムリーな映画です。
 それにしても。映画は様々なことを教えてくれますよね。特に諸外国の歴史や政治について学ぶことが多い。この映画では、南米チリについて勉強することができました。
 チリ。日本にとっては地球の反対側にある、遠い遠い国。チリについて私が知っていることといえば、うう~ん、イースター島?って、アルゼンチンだったっけ?畢竟、まったくもって無知だということです南米といえば、政情不穏で物騒なイメージ、先入観がありますが(最近もメキシコで、政治デモ活動後に行方不明になってた大学生数十人の他殺死体が発見されたとか)、80年代のチリも相当ヤバかったんですね~。自由と平和に狎れきった日本人にとっては、軍事独裁政権なんてSFに近い非現実な悪夢。でも、最近は某国の傍若無人なサンゴ泥棒とか、侵略の脅威に緊張感が高まっている日本では、あながち他人事とタカはくくれません。

 チリの独裁政権も、かなり非道いありさまだったようですが、国民は弾圧されつつも抵抗したり、わりと言論は自由だったみたいだし、生活も悲惨な飢餓って感じではなく、ちょっと安心しました。非道な独裁政権、独裁者、国民の塗炭の苦しみといえば、私たち日本人は某国の恐ろしい現状を見慣れてますから、チリはまだましに思えます。チリの独裁者ピノチェトも、一見好々爺でそんなに悪人には見えませんし。北の将軍さま父子なんて、ほんと見るからに醜悪ですもんね。
 ピノチェト政権賛成派と反対派が、国民投票を前にキャンペーン合戦を繰り広げるのですが。圧倒的に不利な状況下で、圧力や脅迫に屈せず、アイデアと情熱で大逆転を勝ち取るNO派のCM創りの過程が、時に淡々とドキュメンタリータッチに、時にサスペンスチックに描かれています。当局からのNO派へのイヤガラセや脅しが、結構セコくて観てる側はあんまし怖くなかったのが、ちょっと物足りませんでしたが。あれが北の将軍さまの国なら、問答無用に行方不明、強制収容所送り、処刑ですよ。

 過熱するCM合戦、あーいえばこーいう両陣営のバトルが楽しかったです。政治的なテーマが、なかなかユニークなエンターテイメントに仕立てられています。それはそうと。アメリカの大統領選もそうですが、CMの威力や影響力ってホントすごいですよね~。押し付けられる一方的な情報に踊らされ惑わされて、何が正しくて何が間違ってるのか判らなくなってしまいがちな現代社会ですが。他人の見解や価値観を受け入れる柔軟性は失わず、それでいて自分の揺るぎない信念や信条は確保しておきたいと、あらためて思いました。今度の衆議院選挙にも、ちゃんと投票に行かなきゃね。

 当時(80年代)使われたカメラで撮影されたとか。当時の実際の映像の中に、フィクションが入り込んでるシーンが巧みで、あたかも80年代製作の作品っぽく作られているところも独特で面白かったです。
 この映画を観に行ったのは、言うまでもなくガエル・ガルシア・ベルナル目当てです。

 ガエルっち、相変わらずカッコカワイいですね~。彼もはやアラフォーですが、青年っぽい若々しさは失っていません。息子(子役が可愛かった)が弟、元妻がママにしか見えなかったし。どんな役でも、どことなく上品でオサレな感じがするのもガエルの魅力。別に高価そうなブランドものを着てるわけではないのに、ガエルが着るとオサレに見える。劇中着てたセーターが可愛かった。

 ガエルといえば、ガッチビ。ガッチリしてて、ちっちゃいところがツボなんですよね。スケボーしたり、模型機関車で遊んでるシーンの彼、うしろ姿はほとんど子ども。笑顔も無垢な少年。でも、その端麗な色っぽい美男子ぶりときたら。周囲の他の男たちとは、明らかに顔面偏差値が違いますもん。淡く澄んだグリーンアイズが美しい。肌質がもう何か艶っぽいんですよね~。フェロモンだだ漏れ。なので、ガエルといえばの全裸エロシーンが皆無だったのが惜しまれます。インテリで硬派な男としても知られるガエルなので、骨太な社会派映画出演に積極的なのもうなずけますが、かつてはラテンのノーパン貴公子と讃えられた色っぽい演技で、またファンを魅了してほしいものです。

 ガエルの新作“Rosewater”も、骨太な社会派映画みたいです。イラクで拘束され拷問を受けるジャーナリストを熱演してるとか。近い将来ガエルの、メキシコ男優初のオスカー受賞を期待してます♪
コメント (2)
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MOZU 2 ブラッディジェミニ

2014-11-17 | 日本のドラマ(連続)
 「MOZU season 2 幻の翼」全5話、録りだめしてたのを、やっとこさ観終えました~。

☆サービス低下
 タンクトップ姿で筋トレしてる倉木。前回はファン垂涎のバキバキ筋肉上半身を見せてくれた西島さんですが、今回は脱ぎなし。
☆宮崎あおいとかもですが…
 女ジャーナリスト役の蒼井優。私、彼女が何か苦手なんですよね~。国家機密に関わる修羅場をくぐった女には、ぜんぜん見えません。女子大生みたいです。
☆恋人未満なまま
 倉木と明星、仲良く飲んでます。先輩に片想いしてる女子高生みたいな明星が、じれったくも微笑ましい。そっけなくツレない倉木に、アホみたいなリアクションする明星、普段はサイボーグみたいな彼女がフツーの女子っぽくなってて、何か可愛く見えてきました。

☆チビノリダーうざい
 ある意味、ヒロミやダルマ、イワン・タイラーより謎なのがチビノリダー巡査。何なの彼。いっかいのお巡りさんが、何であんなFBIも真っ青なことできるの。ただでさえリアリティのないドラマなのに、ありえなさすぎる。演技もコミカルなつもりなんだろうけど、わざとらしくてサムいだけで返ってシラけちゃうんですよね~。緊張感を和らげるコメディリリーフ的な役なんだろうけど、イラっとするだけでした。
☆ウルトラマンタロウ
 明星の失踪中の父が登場。篠田三郎さん、久々に見たけどお元気そうで何より。おじいさんになったなあ…
☆チャ男
 誰も呼んでないのにどこからともなく現れ、ア~ヒャアヒャヒャ~と独りコント?独りミュージカル?を披露して、ア~ヒャヒャヒャ~と派手に去っていく東。長谷川博己、その舞台調演技は確実に笑いを狙ってますよね~。私も今度から、別れ際にはチャオ~♪って言おうかな

☆ヒロミ復活!
 事件の影に見え隠れしてた和彦が、ようやく倉木たちの前に現れる。池松壮亮シーズン1では女装の殺人鬼ヒロミを怪演した彼が、今度はどんな演技を?!
 ますますドヨヨ~ンな陰々滅々ぶりですが、童顔なのでたまに子どもに見えてしまいます。ボソボソ平坦な感情のない声は、一部では棒読み!なんて言われてたけど、違うんですよね~。棒読みというのは、明星役の真木よう子のことを指すのです。潜伏先に来た蒼井優に向かって『これ以上俺に近づくな!』と叫んだ声が、すごいきれいでカッコよかった~

 復讐のため、ヒロミになる和彦。そう、ヒロミといえば女装!またまたイケてる(かつ不気味な)ガールに変身する壮亮くん。あの服はどこで手に入れたのかしらん。サイズが合う女物って、そんな簡単に入手できんじゃろ~。
 和彦の身体能力の高さがスゴすぎます。まるで忍者、いや、スパイダーマン。上からス~っと降臨してくるのがカッコいい。

 ↑あまり意味があるとは思えない女装ですが、もうこれもお約束というか、笑いを狙ってるとしか思えない
☆男前WANTED!
 殺人の濡れ衣を着せられ、全国に指名手配されてしまう倉木。にしては、めっちゃ堂々と歩きまわってるし、誰も気づかないのが変。
☆これぞ棒読み!
 暗殺者を追う明星。『動くな~ 』追われる奴もズッコケそうな棒読み

☆ありのままで少しも寒くないわ
 雪原の中、またもや呼ばれてないのに倉木の前に現れる東。雪の中、軽妙でリズミカルな動きでまたもや独り芝居。今にも歌い出しそうなノリノリっぷりでした。で、また派手に去って行きました。何しに来たの
☆演技って難しいんですね
 和彦と大杉の格闘。香川照之、熱演ですが何か不自然なんだよな~。表情とか台詞まわしが、まるで歌舞伎みたい。まあ実際に歌舞伎役者でもある香川さんですが…堺雅人とか、長谷川博己もですが、俺って演技派だろ?演技上手いだろ?っぽい演技って苦手なんですよね~。香川さん、昔はそんなことなかったんだけどなあ。
 西島さんも、ずっと一本調子というか…抑えてるはずの様々な感情が、あまり見えてこないというか…ジャック・バウアーのモノマネっぽいというか…

☆飛んだ…
 婦警に変装したヒロミに対抗?して、和彦はSWAT隊員?に成りすまし。コスプレ殺人鬼兄弟なのでした。
 復讐を果たし、撃たれた和彦は…本当に百舌になってしまいました~
☆しんみり、ほのぼのラスト
 倉木&大杉、シーズン1ではちょっとぎこちなかった二人酒も、2では何だか長年の相棒同士みたいなまったりくつろぎ感が。熟専、枯れ専ではないので腐的な萌え~はありませんが、もし二人がBL関係になったらどっちが攻めでどっちが受けになるのじゃろ?と、くだらないことを考えてしまった心底腐りきってる私です
★総括
 視聴率は悪かったみたいですが、私はシーズン1同様楽しめました。トンデモ度が増して笑えたし。アメドラのパロディみたいで、ツッコミや笑いを狙ってるとしか思えなかった。
 ダルマとか倉木妻のこととか、謎が未解決のままだったような…と思ったら、何とMOZUまさかの映画化!

 引っ張りますねえ。大丈夫なのかなあ。私は楽しみですが♪映画ですべての謎が明かされるのかな?
 シーズン1では気になって仕方がなかった真木よう子の棒読みも、長谷川博己の舞台調演技も、慣れたら味わい深いものに。
 やっぱシーズン2も、池松壮亮が独り勝ちしてました。あまりにも怪奇な役、オカルト演技は、コントになるスレスレ系の際どさでハラハラさせられました。壮亮くんにとっては、こういう役は案外簡単だったのではないでしょうか。彼が真の天才ぶりを発揮できる役は、もっと他にあると思うので。

 最優秀賞 池松壮亮
 優秀賞 該当者なし
 悪くなかったで賞 西島秀俊 真木よう子 長谷川博己 佐野史郎 篠田三郎
 ???賞 香川照之 蒼井優 小日向文世
 いかがなものかで賞 伊藤敦史


 「紙の月」「海を感じる時」今月中に観に行きます!来月にはブッキーと再共演した「バンクーバの夜明け」も!いろんな壮亮が見られるのは嬉しいけど、過労気味なのが心配…自称俳優のタレントでもできる仕事はせず、壮亮くんじゃないと!な役で魅せてほしい。

 壮亮くんのことを、多くの映画・TVドラマ関係者が、いま使ってみたい若手の筆頭と思ってるんだろうな~。 
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この世は愛で廻ってる

2014-11-14 | 北米映画 80s~90s
 「ガープの世界」
 シングルマザーの看護婦ジェニーに育てられたガープは、さまざまな人や出来事と出会いながら成長する。やがて作家となったガープは、幸せな家庭を築くが…
 ロビン・ウィリアムズの急死は、世界中の映画ファンに衝撃と悲しみを与えました…
 「グッドモーニング、ベトナム」や「いまを生きる」、オスカーを受賞した「グッド・ウィル・ハンティング」など、数々の佳作秀作で名演を披露してきたロビンの出演作の中で、私がとりわけ好きなのが、人気作家ジョン・アーヴィングの小説を映画化したこの作品です。
 主人公ガープの波乱に富んだ人生を通して、病める現代アメリカ社会を明るく温かく、それでいて過激にシニカルに描いた悲喜劇です。全編かなりぶっ飛んだ珍妙エピソードがテンコモリなのですが、まずガープの出生がスゴすぎます。子どもは欲しいけど結婚したくない男も要らない看護婦のジェニーが、見ず知らずの瀕死の負傷兵をレイプ?して身ごもり生んだのがガープ。こんなフツーじゃない生まれ方をしたガープが、フツーの人生を歩めるわけもなく、次々といろんな人、いろんな出来事と遭遇し、喜びや悲しみを経験。それがポップにスピーディに、ちょっとファンタジックな味わいでつづられていて楽しいです。ガープ少年の描いた絵がアニメになって動き出したり、飛行機が家に突っ込んできたり、作家になったガープの描く小説世界とか、滑稽だけどどこか悲しい、不安や不吉な翳りもうっすらとかかっている感じが、病的で歪んだ価値観や、危険で有害な情報やモノが氾濫してるアメリカで、健全に無事に生きることの困難さを伝えているようでした。同じジョン・アーヴィング原作の「ホテル・ニューハンプシャー」もそうでしたが、病んだ社会で悲劇や不幸に襲われながらも、たくましく明るく生きるアメリカ人の強さ、前向きさには感服せずにはいられません。

 ほのぼの温かい幸福と、ショッキングな不幸がめまぐるしく交錯するガープの人生は、まさに禍福は糾える縄のごとし。愛する人たちが次々と非業な死を遂げたり、人間として耐えられない悲劇にも襲われる彼ですが、同時に愛し愛された愛に恵まれているその人生は、とても豊かに思えて羨ましくなりました。愛し愛されることって、傷ついたり傷つけたり憎んだり恨んだり、しんどいことも多いけど、やはり幸せなことなんだな~とガープを見ていて思いました。私なんか、傷つくこともほとんどなく、大きな不幸も悲しみもない代わりに、大きな幸せも喜びもない無難すぎる人生。胸躍る出会いも、胸が痛む別れもない。何てつまんない、退屈でセコい人生でしょう。ある意味、そっちのほうが悲劇なんじゃないかと。
 悲劇や不幸のオンパレードなのに、お涙ちょうだいにはしておらず、悲惨な中にもどこかブラックな笑いが。ガープの妻の浮気相手の末路とか、悲惨きわまりないのに滑稽で笑えます。
 ガープ役のロビン・ウィリアムズ、まだ若くて可愛い!

 すごい優しそうで、温かそうで、それでいていつも悲しそうで。彼の強すぎる感受性が、ガープのキャラに合ってました。自分がおかしなことをするのではなく、周囲のエキセントリックな人々や珍奇な出来事に対しての躁鬱的リアクションで笑いをとっています。笑えるんだけど、ほんと悲しみがつきまとってるんですよね。そこがロビンの持ち味で魅力ではあるのだけど、いい人なのに幸せになれないという不幸体質な役がハマリすぎて、実際の悲しい最期が重なって切なくなります。不幸で悲しいけど、活き活きとしたロビンの演技に胸が痛みます。急死が、かえすがえす惜しまれます。あらためてロビン哀悼…
 この映画、ロビンが主演なのですが、彼以上の好演と存在感でほとんど主役となってしまっているのが、名女優グレン・クローズです。

 ガープのママ、ジェニー役のグレンおばさま。これが映画デビューなのだとか。昔風で言うと“飛んでる女”なジェニーを、クールかつ珍妙に演じて目立ちまくってます。世間の目や常識などどこ吹く風で、颯爽としなやかに我が道を行くジェニー、すごくカッコいい女性です。ガープへの厳しくも優しい愛情も素敵でした。作家志望のガープよりも先に、何気なく書いた自伝書がベストセラーとなってしまうジェニー、フェミニスト運動のカリスマに祭りあげられてしまう展開が笑えるのですが、自分の舌を切り落とす狂信的な女たちとか、まるでオ○ムみたいな連中が不気味な空気を流し始め、やがて起こる悲劇を予想させます。
 常にナース姿、堂々と凛としつつも、ちょっとズレてる変人ジェニーを好演したグレンおばさまは、デビュー作で早くもアカデミー助演女優賞にノミネートされました。受賞しなかったのが不思議。いかにもな大熱演ではなく、サラっと自然で爽やかながらもパンチが効いてる演技が素晴らしいです。
 ジェニーの信奉者でガープの友人となるニューハーフ役、ジョン・リスゴーの強烈なヴィジュアルと、心温まる名演も忘れがたいです。
 映画のオープニング、ビートルズの“When I 64”が流れる中、ふわふわ空に浮かぶ赤ちゃん(ガープ)が超可愛いです。
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招かれざるイケメン客!

2014-11-10 | 北米映画 08~14
 「ザ・ゲスト」
 イラク戦争で長男ケレイヴを亡くしたピーターソン家に、ケレイヴの戦友を名乗る青年デイヴィッドが現れる。ケレイヴの両親と弟ルークは、魅力的なデイヴィッドに心を許し歓迎するが、妹のアナだけは彼を怪しみ警戒する。デイヴィッドはしだいに狂気的な正体を現し始め…
 これ、すごく面白かったです!あんまし期待してなかった分、その意外なまでの面白さには拾い物的なお得感が。とにもかくにも謎の訪問者、デイヴィッドがカッコいいんですよ~!

 いや~あんなイケメン、突然うちに来たらドキドキ&ウキウキですよ~。どこの馬の骨ともわからない、得体の知れぬ若い男なんて、フツーなら警戒して家に入れないところを、ケレイヴのママったらあっさりウェルカム、むしろ自分から家に引っ張り込んじゃってたし。死んだ愛息の友だち、と聞けば母親なら心動かされ、気を許すのもまあ理解はできるけど…もしあれがブサイク男、キモい男だったら、ママだって家に入れたりしなかったでしょう。怪しさも、ブサメンなら単なる挙動不審、イケメンなら魅惑のミステリアス、になるんですねまずルックスで掴みはOK!なデイヴィッド、その爽やかで穏やかな、それでいてどこか謎めいた風情で、ケレイヴの両親と弟をすんなり魅了し籠絡。寡黙だけど、さりげなく優しく思いやりのあるデイヴィッドの言葉や態度は、何か計算とか悪意があっての擬態ではなく、心からのものであるところが、実はデイヴィッドの怖さであるとジワジワ判明していく展開で、観客をグイグイ惹きこんでいきます。

 悲しみに暮れるママを慰め励まし、会社に不満タラタラなパパの愚痴を聞いてあげ、いじめに遭ってるルークを助けるデイヴィッド。あれじゃみんなメロメロになっちゃうよな~。ゆっくりと静かに狂気をあらわしていくデイヴィッドなのですが、それもまたカッコいいんですよ。弟をいじめる性悪クソガキどもを、瞬殺でボコボコにしたり。アナの親友に迫るしつこい元カレを、瞬殺で退治したり。弟を退学させようとする校長を、言葉巧みに脅して退学を撤回させたり。ヤバさが全部、ろくでもない奴らをギャフンと言わせるカタルシスになってて、心地よいのです。真面目でストイックそうに見えて、エッチなギャルの誘いは断らず、しっかりヤルことはヤルところも素敵だった。

 ルークとのふれあいが特にほのぼのと温かく、あんな優しくて強いお兄ちゃんいたらいいな~と羨ましくなった。一家で唯一デイヴィッドを警戒してるアナも、怪しみつつ親しみも抱くという複雑な葛藤がよく出てました。一家にとって邪魔になる者は、容赦なく痛めつけ、時には抹殺するなど過激で歪んだ方法ながら、一家を大事にして守ろうとしてるデイヴィッドが、そのまま亡きケレイヴの代わりになればいいのに、と願ってしまうほど。でも、そうは問屋がおろさず、まさにカタストロフィな地獄絵図になる後半、怒涛の阿鼻叫喚ヴァイオレンスには唖然となりりつつ、あまりにも非道すぎて笑えます。突き抜けてるというか、あれはもう確実に笑いを狙ってますよね~。デイヴィッド、やっぱ悪鬼!タガがはずれたように、虐殺の大暴走!まさに悪魔の所業なんだけど、悪人じゃないところが悲しくて切ない。殺したくないのに殺してしまう悲劇。わざとピストルを置いていくシーンが、自分ではどうしようもない狂気を止めてほしかったんだな、と推察させてホロっときました。

 デイヴィッドが何をしにピーターソン家に来たのか、デイヴィッドが軍で施された人体実験が何だったのか、いまいち不明瞭だったのがちょっと気になりますが。ラストシーンに、観客はニヤリでしょうか。怖いけど拍手!みたいな感じ。最後の最後までハート泥棒なカッコいいデイヴィッドです。どうでもいいけど、ラストのあのハロウィーン迷路。高校の行事で、あんな凝ったスゴい迷路ありえねー!
 デイヴィッド役の、英国俳優ダン・スティーヴンスがメチャメチャメチャイケ~

 世界中の奥さま方がハマってる英国ドラマ「ダウントン・アビー」で主人公を演じ人気スターとなったダンが、英国貴族ドラマでの上品さから一転、ワイルドだぜぇ~(死語)な魅力を発揮。ダウントンアビーでは、英国では珍しくない系のイケメンって感じだけど、この映画でのダンは別人のように野性的で野蛮なイケてる野郎に化けてます。でも、やっぱアメリカ男優とは違って、どことなく品があって知的なところは消えてません。穏やかで優しげな微笑とか、一緒にいたら癒され安心するだろうな~と心ほだされます。ワイルドだけど、清潔感があって薄口なところも胃に優しいイケメン。ベッカムにちょっとに似てるかも?上品で賢そうになったベッカム、みたいな。故ポール・ウォーカーにも、ちょっと似て見えた。狂気的な役だけど、常にクールで穏やか、あえて必要以上に狂った演技をしてなかったところにも好感。キレのあるアクションも見事!
 
 そして、サービス無駄脱ぎシーンもあり。いいカラダしてます!いかにも鍛えてますな不自然なバキバキマッチョではなく、しなやかに引き締まってる理想的な細マッチョ。眼福眼福♪あんな男があんなカラダで目の前に現れたら、さぞやドキ!でしょうね。

 ここのところの英国イケメンブーム、80年代に映画界を席巻した英国美青年ブームを思い出しますが。近年の英国人気男優たちは、あまりアクが強くないというか、見た目も演技も口当たりがいいですよね。ダン・スティーヴンスも、まさに典型的な口当たりがいい系イケメン。ライバルたちと今後も魅力を競いながら、さらなる高みを目指してほしいですねダウントン・アビー、年末年始あたりに一気観しよっかな…

 ↑ダン・スティーヴンス×ドミニク・クーパー in “Summer in February”が観たい~!!イケメン二人のBLではなく、女を奪い合う恋敵役みたいです。残念
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ハンニバル①~⑦ 優雅な食人鬼

2014-11-07 | 欧米のドラマ
 あのハンニバル・レクター博士が、TVシリーズの主役となって戻ってきました!

☆サイコメトラー
 FBI捜査官のウィル・グレハム、精神不安定だけど天才的な洞察力で犯人に近づく。人気シリーズ「クリミナル・マインド」とかもそうですが、もはやプロファイリングというより超能力な捜査。常人に見えないものが見えたりしてハアハアウアウワと悶えるウィルも、ほとんどイタコな降霊術者。
 ウィル役は、大好きなブリティッシュイケメン、ヒュー・ダンシー

 久々に見たヒュー、やっぱ可愛いですね~本国イギリスのみならず、ハリウッドの話題作にも出演し、共演した有名女優クレア・デーンズと結婚するなど、かつては将来を嘱望され注目されてた彼も、続々と英国系若手男優が台頭する中、あの人は今になりかけてましたが、意外にもTVで復活。劣化とか全然しておらず、いい感じにとっちゃん坊や化してます。何か頼りなくて弱々しくて、敏腕捜査官には見えないんだけど、今にもコワレそうな脆さ危なかしさが、母性本能をくすぐります。ユルくなってる裸も、ワタシ的にはOK!あれぐらい崩れてたほうが、リアルな色気あり!ウィルが腹筋割れたバキバキ肉体美だと、返って不自然だしね。
☆新レクター博士
 映画史上に名を残す怪キャラ、レクター博士をこのたび襲名したのは、デンマークの人気俳優マッツ・ミケルセン。

 母国やヨーロッパの作品で実力派俳優として名を轟かせるかたわら、ハリウッド映画で脇役悪役を演じ金も稼ぐ、という美味しいスタンスをとっていたまっつんが、ついにアメリカのTV界にも進出。クールで優しげな紳士だけど、静かに不気味なオーラを漂わせている…今のところ、そんな感じのまっつんです。いかにも怪しげな表情や動きをするなど、演技派きどりが陥りやすい鼻につく演技ではなく、ほとんど何もしないのに何かある…と不安にさせるたたずまいが、さすがまっつん。彼がとっかえひっかえしてるスーツが、おしゃれで素敵!
☆MOZU IN U.S.A!
 串刺しにされた死体。おやおや!新谷ヒロミがアメリカに上陸?!アメリカにもモズっているんですね~。

☆チームメイト
 ウィルの仲間たち。リーダーのジャック役、ローレンス・フィッシュバーンは相変わらずコワモテ鬼瓦顔。そばにいるウィルが子どもに見えます。フィッシュバーン氏、ちょっとロバートの秋山似?
 紅一点の捜査官は、ちょっと亀田兄弟似。サバサバしたキャラは好感度高いけど、ウィルに気がありそうな彼女とのロマンス展開は、ちょっと萎えるのでやめてほしい。

☆キノコ
 人間をキノコ繁殖の肥料にする殺人鬼。キノコ、人間に生やしたらあんなに立派に育つんですね~。

☆エンジェルメーカー
 背中を皮を剥いで死体を天使に見立てる殺人鬼。犯人の最期、あれって自分でやったの?!どーやってあんなこと…
☆どういう神経の持ち主?
 損壊が激しい死体のそばで、軽いジョークを言い交したり、コーヒー飲んでたりするウィルたち。すごい神経だわ…もう気持ち悪いとか怖いといったフツーの神経が麻痺してんのかな?
☆血の味
 名コックでもあるレクター博士。美しい料理の数々が目に楽しいです。食材はウゲゲですが。

☆恐怖の見立て
 脳内で自分が犯人になり、事件を推測するウィルですが。あんなこといつもしてたら、そりゃ心を病みますよね~。あんな特殊な能力、ぜんぜん羨ましくありません。
★総括
 うう~ん…アメリカって、ほんと頭おかしい国!こんな事件ありえな~い!な、トンデモ猟奇な殺人事件ばかりでウゲゲと同時に笑えます。あんな趣向を凝らした殺人、狂ってると戦慄する以上にヒマな犯人だな~と呆れます。手の込んだ殺人方法や動機を考えなきゃいけない脚本家、大変だな~と同情。
 ウィルたちFBI捜査官たちが、あんまし事件を解決してる感じがしない…いつも犯人たちが勝手に自滅してるような…
 ヒュー・ダンシー&マッツ・ミケルセンは、やっぱいい男です!ヒューに比べるとマッツの出番が少な目なのが気になりますが。二人ともアメリカの俳優とはやはりどこか雰囲気が違いますね。

 性的なことには興味なさそうなレクター博士ですが、可愛いウィルに対して優しいお兄さんのように接する姿が、ちょっとBL風味で萌え~。

 ↑嫁もTVで稼いでるし、俺も頑張らないと!
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ここ、ここ噛んで…

2014-11-03 | 北米映画 08~14
 昨夜、後輩のKくん&R奈ちゃんカップルと久々にゴハンしました。
 二人から、おめでたい報告が。彼ら、ついに結婚が決定!しかもR奈ちゃんはおめでた!できちゃった結婚ってやつですね♪
 おめでと~!!と心の底から祝福しつつ。その心の片隅では、結婚式とか結婚祝いとか出産祝いとか、ああ物入りだわ~とセコい心配事がグルグル。幸い?なことに、二人は式をあげる予定ナシなんだとか。ちょっと安心おなかの赤ちゃんのために、裏庭で栽培中のほうれん草を結婚祝いとしてR奈ちゃんに贈りたいと思います。セコい!
 喜ばしい反面、若い子たちは立派に社会人として身を固めていくのに、独りの気楽さに狎れきってフワフワしたまんま老いてる私って。ちょっと、いや、かなりイタいですね

 「ドラキュラZERO」
 15世紀のルーマニア、トランシルバニアの君主ヴラド・ドラキュラは、ヨーロッパ支配を目論むオスマン帝国から家族と民衆を守るため、闇の世界に住む魔人から悪の力を授かるが…
 ダークファンタジーな吸血鬼ものといえば…人気シリーズの「トワイライト」は、残念ながら私の口に合わなかったのですが、この作品は大変美味しゅうございました。やっぱね、素敵な男前・イケメンの存在は最重要なスパイスですよ。トワイライトの敗因は、イケメン(わし好みの)いない…という点に尽きます。少女漫画好きな私にとっては、ハマる要素があるストーリーなので、かえずがえす惜しいシリーズでした。

 で、話をこの映画に戻すと。映画じたいは、バットマンとかスパイダーマンとかみたいなアメコミ調。ヴラドが無数のコウモリに変身して飛び回ったり、コウモリの大群を操って敵の軍団を蹴散らすシーンとか、駆使された高いCG技術は確かに目を楽しませてはくれますが、あまりにもCG過多だと、チープな感じになってしまうんですよね~。古城とか暗雲たちこめる空とか、押し寄せてくる敵軍とか、ロケやセットじゃなくてCGなのは、ずいぶん安く仕上げたな~と苦笑いしてしまいます。

 主人公ヴラドが、とにかくカッコいいです。家族と民衆のために、自らを犠牲にしてダークサイドに落ちる姿が、悲しい男気にあふれてて胸キュンでした。奥さんとの愛が、韓流ドラマみたいなtoo sweetさでしたが、血を吸ったら人間に戻れなくなるので死ぬ思いで渇望と闘ってた彼が、ついに血を吸ってしまうシーンが悲しくて切なかったです。でもいちばん可哀想だったのは、敵に襲われて瀕死になってた臣下や民ですよ。ヴラドが吸血鬼として黄泉がえらせて、一緒に敵軍を血祭りにあげるのですが、すっかり魔物になってしまった彼らをヴラドは…非道い~!敵を倒すために仲間に引き込まず、死なせてあげて!と思った。
 ダークヒーロー、ヴラド役のルーク・エヴァンズの男前ぶりが出色です♪

 「三銃士」や「インモータルズ」、「ワイルド・スピード EURO MISSION」「ホビット」など、最近ハリウッド映画で脇役ながら端麗でセクシーな魅力を振りまいてる英国産イケメン、ルーク・エヴァンズの初主演作?やっぱこーいう役は、納得できる美男やイケメンじゃないとね。現代劇でも時代劇でも、どんなファッションも似合う男ですね~。コスプレになっちゃうアメリカのスターと違って、さすが英国人って感じです。黒が似合う。暗くて優しそうな顔と雰囲気が好き。ちょっとオーランド・ブルームに似て見える時もあるけど、ヘボくてチャラいオーランドブルームよりも、男らしくて真面目そうで、何より色気があります。しっとり濡れた艶がたまりません

 劇中、ムチムチしたエロい肉体美を必要以上に見せてるルーク。血を吸いたいのをガマンしてる顔とか、いろいろ非道い目に遭う姿に萌え~。痛めつけられて悶絶する男前、絵になりますよねいちばんイケてたのは、ラストの現代シーンでの彼。15世紀のクラシカルな趣を残しつつ、21世紀のモダンでシックなムードも漂わせていて、めっちゃオシャレなんですよ~。あんな素敵な男が優しく近づいてきたら、そりゃどんな女子もときめいちゃいますよ。
 オスマン帝国の冷酷非情な皇帝役は、こちらもメイドイン英国のイケメン、ドミニク・クーパー。

 彼も最近、ハリウッド映画で活躍中ですね。たまにMr.ビーン、出川哲郎に見えるのは、目の錯覚~!濃顔の彼、「デビルズ・ダブル」でのアラブ人役続き、今回のトルコ人役も合ってました。単なる卑劣な悪役だったのが残念。ヴラドと兄弟同様に育ったという設定だったので、もうちょっとイケメン同士のBL的愛憎ドラマがあってもよかったのでは。
 ヴラドに魔のパワーを授ける魔人が、超キモくて怖いです。あの魔人は、呪いが解けた後どういう身の上になったのでしょう?ラストの現代にも現れてたから、人間になったわけではないのですよね。ルーマニアでは不気味だった彼ですが、現代ではスーツが似合う素敵老紳士風に。

 ↑ゲイであることをカミングアウトしてるルーク。嬉しいような、残念なようないつか素敵なBL映画を期待♪

 ↑ドミニク&ルーク、躍進著しいブリティッシュイケメンズ
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7人のき○がい

2014-11-02 | イギリス、アイルランド映画
 お松の独りコリン・ファレル映画祭③
 「セブン・サイコパス」
 新作映画「セブン・サイコパス」の脚本執筆が進まない脚本家マーティのために、彼の親友ビリーは新聞広告でサイコパスを募集し、ネタづくりに協力しようとする。そんな中、仲間の老人ハンスと組んで、誘拐した犬を飼い主に届けて謝礼をもらう詐欺をしていたビリーは、マフィアの首領コステロの愛犬を誘拐してしまい…
 コリン・ファレルが、ゴールデングローブ賞のコメディ部門で男優賞を受賞した「ヒットマンズ・レクイエム」のマーティン・マクドナー監督と再度組んだ犯罪コメディ。ヒットマン同様、この映画も登場人物のキャラ立ちや意外な展開、ユーモラスな台詞など、なかなか脚本が秀逸でした。血なまぐさい過激なヴァイオレンスと、どこかオフビートな笑いがブレンドされた味わいや、伏線や小道具が上手く使われている点など、ちょっとクエンティン・タランティーノ監督っぽい?タラちゃんの映画に比べると、ケレン味が薄くペーソスが深いかな。

 マーティが脚本の中で創り出そうとする7人のサイコパスが、彼の身近に実在する人物たちになっていく展開が面白かったです。マフィアを抹殺し、死体にトランプのカードを投げ捨てていく殺し屋と、娘を殺した犯人を尾行し続ける老人の正体には、え!と驚かされました。その二人を含めたサイコパスたちが、みんなヤバすぎて笑えます。中でも不気味かつ笑えたのは、新聞広告を見てマーティを訪ねてきた、可愛いウサギを抱いた老人。淡々と明かすトンでもない正体と、ネタにされに来た悲しいロマンティックな理由のギャップが、これまた可笑しいんですよ。サイコな人たちが、微笑ましく悲しく思えてしまうところが、この映画の独特さでしょうか。
 個性強烈なサイコの中でも、いちばんチャーミングだったのは、やっぱビリーかな。マーティより主役っぽかったし。

 あっけらかんとノーテンキにすっトボケた言動が可愛いビリー、実際にあんな友だちがいたら迷惑だし怖いけど、一緒にいたら退屈しないだろうな~。ビリーのマーティへの友情は、ほとんど愛情。思考や方向がかなり誤ってるけど、友だち思いなところも可愛かった。マーティにベタベタ、マーティの彼女を目の仇にして邪魔者扱いしたり悪口言ったりするビリー、女好きの遊び人なのにほのかにBLのかほりがマーティも困惑するけど、怒ったりせずビリーを大事にしてるし。彼女とビリー、どっちか選べって言われたら、マーティは後者をとるのではないでしょうか。まあ、仲の良過ぎる男同士って、セックスしない恋人みたいなところ、ありますよね~。そういう男の友情の機微も、愉快に細かく描かれてました。
 コリン・ファレルは、もちろん主人公マーティ役です。
 
 劇中、唯一まともなのがコリン。ポジション的には、岡田あーみん先生の「お父さんは心配性」の典子、「ルナティック雑技団」の夢実、みたいな(あーみんファン以外にはワケワカメですね)。エキセントリックなサイコ祭りの中で、オロオロアタフタするコリンが可愛い!太い眉を八の字にした困り顔がso cute!まともなんだけど、ちょっとズレたところもあって、猟奇ものを書かなきゃいけないのに、暴力はイヤ!愛と平和な猟奇ものを書きたい!と、大真面目にトンチンカンなこと言ってるところがヘンで笑えました。ガラ悪げな見た目と違って、恋人や親友に強く言えない繊細さ優しさが、コリンらしくて胸キュンでした。見た目は濃ゆいけど、そういう役が似合うコリンなので、強烈すぎる脇に気圧されてしまってたのが惜しい。これじゃコリンはかすんじゃうよ~な、ハリウッド屈指のヤバいメンツが集められてます。
 最も美味しい役で場をさらってたのは、言うまでもなくビリー役のサム・ロックウェルです。

 事態をどんどん悪化させる危ないサイコ男を、はっちゃけて演じてたサム・ロックウェル。憎めない愛嬌たっぷりで、すごく可愛かった。彼とコリンのイチャイチャベタベタシーンが、腐的に萌え~でした。それにしてもコリンって、女優とのラブシーンはぎこちなくイヤイヤやってる感じなのに、男優との仲良しシーンでは楽しそうでリラックスしてますよね~
 ハンス役のクリストファー・ウォーケンは、もうそこにいるだけで、何もしなくても怖い。そのドヨヨ~ンオーラは、不幸で不運な役しか似合わない。彼の老いたる男の哀愁が泣かせます。
 
 コステロ役は、これまたヤバい男やらせたら天下一品のウディ・ハレルソン。見た目同様、キャラも凶悪凶暴、犬にだけ異常に優しい犬キチっぷりが怖くて笑えた。
 愛らしい動物も好演。騒動の元であるプードル犬の、人間の争いなどどこ吹く風な様子も笑えた。ウサギも可愛かった(焼き殺される男のそばで、ピョコピョコしてるウサちゃん、というシュールなシーンも笑撃的)。
 劇中、マーティとビリーが映画館で観ている映画が、日本の某有名監督の作品。マクドナー監督は、彼の大ファンなんだとか。日本よりも、海外のほうが彼のファンって多いみたいですね。

 ↑オフスクリーンでもイチャイチャしてるコリン&サム。ジャレッド・レトやジェレミー・レナーなど、共演の男優と仲良くなるコリン、いい奴なんだろうな~
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