まつたけ秘帖

徒然なるままmy daily & cinema,TV drama,カープ日記

リンリー警部① 禁忌が巣食う家

2008-04-28 | 欧米のドラマ
 イギリスのTVドラマシリーズ「リンリー警部 捜査ファイル」の第1作「裁きのあと」を観ました。
 伯爵の称号を持つトマス・リンリー警部は、別れた恋人が自分の親友と結婚して意気消沈中。そんな中、農村で牧場主の老人が首を切り落とされるという陰惨な殺人事件が発生。上司のイヤガラセで、鼻つまみ者である叩き上げの女刑事バーバラ・ヘイバースと組まされたリンリーは、彼女とともに捜査に乗り出すが...
 エリザベス・ジョージの原作「大いなる救い」は、ほんとドロドロした人間関係が怖くて面白いミステリーなので、そのドラマ化は楽しみ半分、あのおぞましい話をTVで映像化できるの?!やっぱアブない部分は無難に脚色されてるんだろうなあ、という薄い期待を抱きつつ観ました。
 首なし惨殺死体。重要参考人である被害者の次女は過食症の醜い娘で、ショックから口がきけなくなってしまっている。被害者の妻と長女は、数年前から行方不明。事件の前に村の祠で発見された、新生児の死体。やがてリンリーとヘイバースがつきとめる、忌まわしい秘密と恐ろしい真実!
 扇情的で猟奇的な事件や舞台設定、事件背後の複雑に歪んだ人間関係は、ちょっと横溝正史っぽいです。いかにも日本的な、湿り気のあるおどろおどろしさや暗さはなく、冷めて乾いた感じなのは、イギリスというお国柄でしょうか。
 家族という閉鎖的な世界で起こる悲劇は、他者には気づかれにくいので、食い止めることも助けることもできないのが、本当に恐ろしい。被害者みたいな鬼父って、実際にもいるんだろうなあ、とゾっとします。こんな男の娘に生まれてくるなんて、前世がよっぽど悪かったのでしょうか。何かの罰としか思えない。
 原作では事件の重大な遠因となっている性的虐待が、ドラマではやはり省略されていました。悲劇の色が薄まったみたいで、ちょっと肩透かし。
 秘密と悲劇で陰鬱なムード漂う村ですが、イギリスの田舎ってホント美しいですよね。古びた荒廃した建物さえ、情緒があって。
 リンリーとヘイバースのコンビが、なかなかユニークです。
 貴族&高学歴、上品で知的なところを、高慢とか気取ってるとか、常に悪いほうにとられて敵視されるリンリーが可哀想。すごく優しくて思いやりのある男性なのに。イギリスの階級社会の厳然さが、なにげなく描かれています。面白いのは、差別偏見を受けるのが貴族のリンリー、という点。何かというと、貴族さまは我々庶民とは違いますからね!と、同業者や事件関係者が示すネチネチ・チクチクした厭味や反感に悩まされるリンリー警部。逆差別?
 リンリーを演じるナサニエル・パーカーは、原作を読んで私がイメージしてたよりは、ちょっと濃い感じですが、優しそうで上品なところは、リンリーのキャラに合ってるかも。
 有能で勝気な女刑事ヘイバースは、典型的な労働者階級出身。偏見とコンプレックスから、リンリーに心を開けずにいた彼女が、彼と衝突を繰り返しながら、しだいに信頼と尊敬を抱き始め、かけがえのない相棒となっていく過程も、うまく描かれています。ヘンにロマンスな方向にならないところが、二人の良いところ。
 ヘイバース役のシャロン・スモールは、ミシェル・ファイファーを地味にした感じ?美人じゃないけど、ほんとに頭が良さそうで気が強そう。
 次回の「寄宿舎殺人事件」も楽しみ!これの原作「名門校 殺人のルール」も、めちゃくちゃドロドロしてます!YAOI色濃厚だし♪日本のバカみたいな2時間ドラマや、ありえね~!な非現実的な刑事ドラマに飽き足らない方々には、ほんとオススメ!
 
 
 
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ホラー学芸会

2008-04-27 | 日本映画
 美容院に行ってきました。
 GW直前で、みんな考えること・やることは一緒なのか、朝は予約いっぱい。昼過ぎに辛うじて空きが。店内も混んでて忙しそうでした。美容師さんたち、大変そうだけど、稼ぎ時で元気に張り切ってました。世の中不景気なので、忙しい繁盛は何よりですね。
 シャンプー係の男の子(ちょっとエグザイルのアキラ似で男前♪)が、つ○きとかアジ○ンス、○ヴは髪を傷める成分が入ってるので、あまり使わないほうがいいですよ、と教えてくれました。CMの女優たちは、実際には絶対使ってないとも。
 で、髪型ですが。いつもの、何ちゃって坂井泉水も飽きたし、夏の扉も開く頃だし、思い切って短めにしてもらいました。でも、あわわ。出来上がったヘアスタイルは、ちょっとだけノーカントリーのハビエル・バルデムになってしまいました♪くすん
 皆様は、GWにどこかお出かけでしょうか?楽しい連休を送られますやうI wish♪体調や事故などにbe careful!

 「親指さがし」
 同窓会で数年ぶりに再会した男女5人。幼い頃“親指さがし”という遊びの最中に、仲間の一人である少女が失踪するという過去がある彼らに、呪いの影が...
 スカパーで録画したものを先に観たM子とダミアンが、異口同音にクソみたいな映画、と酷評。そんなにヒドいのか?と、ある意味すごく楽しみになり、いざ観ると...ぷぷ。まあ確かに、一言で言い表せば、バカみたい!な映画です。1800円払う価値はないけど、まあヒマな時に気軽に、何かしながら観るにはちょうどいいかも?
 どんなホラーを観ても怖くない、笑ってしまう私なので、こんな子供だましな映画はホントちゃんちゃらおかしい。チャチすぎて、笑えもしない。怖くないにせよ、もっとシーンや展開に工夫を凝らせば、おぞましい怪奇ものにできただろうになあ。
 5人の若者を演じてる子たちが、ほとんど学芸会なのも失笑。
 主演がV6の三宅健、という時点で、何だかなあ?な映画なんですよねえ。岡田准一じゃなくて三宅健、なのもチープ感を醸している要因かも。三宅くん、まあ顔は可愛いけど、ほんと頭悪そうというかチンケというか。声が悪いよなあ。しかも、どんなシーンでも、ずっと同じ表情(泣きベソ顔)ってのもスゴい。ジャニーズでは演技力ワースト?彼があまり映画やドラマに出させてもらえないのも、何となく分かります。
 でも三宅健って、ゲイにはすごく人気があるとか?肩に現れた不気味な手形を鏡で見るシーンで、上半身裸になる彼。確かにいいカラダしてます。でも、すんごいチビ!共演の松山ケンイチと並ぶと、半分ぐらいしかない!チビだけどガッチリした肉体美、いわゆるガッチビって私、大好きなんですが(ガエルとか山本KID徳郁とか)、三宅くんには全然萌えません。
 ブレイクする前の松山ケンイチ。世間で言われてるほど、すごい演技派とは思えないけど、可愛いとは思います。この頃はまだ自然な感じですが、今は演技よりもムードや風貌で奇をてらう“作ってる”感が強い彼。オニギリジョーもそうだけど、あまり作らず素で演じたほうが、演技力がないことを露見する危険性があるにせよ、可愛いし好感がもてると思うのだけどなあ。彼の新作「デトロイト・メタル・シティ」の原作漫画は、M子と私の愛読書です♪果たして、実写版は?期待より不安のほうが大きいが。
 
 
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マーくん 危険な社会復帰

2008-04-25 | 北米映画 00~07
 尾篭な話で恐縮ですが...もう、三日も出てないんです...おなか痛いのに、力んでも産まれません。植物繊維とか、ひといちばい摂取してるし、怠惰だけど規則正しい生活してるし、朝晩10分間ストレッチは欠かさないし、水分もハトムギ茶がぶがぶ飲んでるし...何が原因なのでしょうか。一日何度も、食べたらすぐトイレに入ってるという人たちが、ほんと羨ましいです。こうなったら、腐った牛乳か生焼けの肉でも食べてみようと思っています。何か良い解消法がれば、乞御教示!

 「裏切り者」
 my dear マーク・ウォールバーグ主演の犯罪ドラマ。
 親友ウィリーを庇って服役していたレオは、出所して母の待つ家に戻る。病身の母のため早く稼ぎたいレオは、羽振りのいいウィリーの仕事を手伝うことに。だがそれは、レオを再びに窮地に追いやることに...
 実際に起こった汚職スキャンダル事件を元にしているとか。かなり暗くて陰鬱で、緩慢なムードと展開に、ちょっと観るのがダルくなる。ハラハラドキドキなサスペンスやアクションを期待すると、かなりガッカリさせられます。
 主人公のレオがねえ。イライラするキャラなんです。親友の身代わりにムショ入り、というのも人がよすぎるというか。叔父さんの会社で真面目に働けばいいのに、ヤバい仕事に足をつっこむのも無分別すぎる。挙句は警官に怪我させて、おまけに殺人の濡れ衣まで着せられて、あわわとトンズラ。アホすぎてどーしようもないです。悪気は全然ないんだけど、動くとトラブルを招き事態を悪化させる男。本人は自業自得として、周囲は大迷惑!特にママと叔父さんが気の毒。
 ライバル企業への妨害工作ってのがウィリーの仕事。汚いことを下っ端にさせて、企業トップや政治家たちは手を汚さず潤う、というのはアメリカだけでなく日本も同じですね。人の命や犯罪捜査も、金と談合でいいように決められるなど、損をするのは常に底辺社会、という理不尽な現実が描かれています。政治家も企業も警察も、腐ってます。
 映画的には???ですが、キャストはシブくて豪華。
          
 マーくんことマーク・ウォールバーグがレオ役。前科のある元不良レオは、マーくんご本人とカブる役ですが、ずっと暗い無表情だし、これといった目を惹く演技もしないし、デクノボウな感じにトホホ。やっぱまた思ったけど彼、マット・デーモンに似てますね。マットがゴリラ、マーくんが猿、みたいな。
 演技は見せ場なしですが、顔は可愛いマーくん。猿人系マニアにはたまりません。自慢の肉体美は露出なしですが、ガタイのよさは脱がなくても分かる。あの腕の太さ!丸太みたいです。
 演技的には、ウィリー役のホアキン・フェニックスのほうが美味しい。レオと組織の間の板ばさみで苦悩したり、自分の恋人とレオの仲を疑ってプッツンしたり、悪人になりきれないチンピラの悲哀を、巧く出してるホア金です。政治家との密談シーンで、全裸も披露してます。ホア金より、マーくんに脱いでほしかったけど。
 ウィリーの恋人でレオの従妹役は、ブレイク前のシャーリーズ・セロン。ゴスっ娘メイク&ファッションの、ふてくされた女の子役のシャーセロ、美人というより可愛いです。でも彼女、デカいですねえ。マーくんより頭ひとつ高い?セクシー要員時代なので、無駄脱ぎしてます。
 叔父さん役のジェームズ・カーンが、いい味だしてます。裏の顔をもつ組織のボスなんだけど、すごく良い人。トラブルメーカーのマーくんを最後まで庇ってくれるし、生意気で反抗的な義理の娘シャーセロにも寛大で優しいし。
 あと、マーくんのママ役はエレン・バースティン、シャーセロのママ役はフェイ・ダナウェイと、70年代なら競演はありえない往年の大物女優が、姉妹役(こんなに似てない姉妹、なかなかいませんが)で顔をそろえてます。
    
 筋金入りのヤンキーだったマーキー・マークも、今では落ち着いた大人の俳優に成長。元ヤンの密度&更正度の高さは、ジョニーよりも上です
 
 
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未来予想図をブっ壊せ

2008-04-23 | 北米映画 00~07
 光市母子殺人事件の判決が、昨日ついに下されましたね。
 事件発生から、もう9年も経ったのか。記者会見での、あなたは死刑判決で癒されるのか、という質問に(あの女性記者、何でこんな質問するのか、意図が理解できない)本村さんが、それは自分が死ぬまで分からない、と答えていたのが、すごく重かったです。
 予想通り、被告、というより弁護団は再上告しましたが、いたずらに裁判を長引かせることは、本当に弁護団の言う“正義”なのかなあ、と首をかしげてしまいます。死者復活だのドラえもんだの、信じられない詭弁を弄した結果、返って裁判所の心証や国民感情を悪化させてしまったような彼ら。本村さんも言ってましたが、あんな方法で供述を翻さなければ、ひょっとしたら死刑は回避できたかもしれないのに。彼らは本当に、被告の生命と権利を守ろうとしているのか、疑問に思えてなりません。

 「NEXT ネクスト」
 2分先だけ未来が見える男クリスは、核爆弾をアメリカに持ち込んだテロリストと、それを阻止しようとするFBIの両方から追われる身に...
 面白かったです。ハリウッドの娯楽作は、やっぱ大画面で観るべきだなと、つくづく思いました。TVドラマでいいじゃん?とか、ハリウッド映画のショボいパクリ亜流、とかな邦画とは、やっぱ金のかけ方も技術も違うよなあ、とも。観てる間は夢中になれて、終わると後に引きずるものが何もない、美味しいファーストフードみたいなところも、ハリウッド・エンターテイメントの良いところです。
 未来が見えるクリス。意外としんどい能力なのが可哀想。自分に関わる他人の面倒や危難まで見えるのは、かなりキツい。得するように利用するのも難しい。ギャンブルなどで、バレないように小出しにセコく使うなど、クリスの処世術は悲哀に満ちてます。
 そんなクリスが、予知能力を活かしてFBIの追跡とテロリストの攻撃をかわすのが、主なストーリー。予知と現実のシーンが交錯するのが、面白いです。ド派手な見せ場もいっぱいあって、ホント退屈させません。グランドキャニオンの岩場での、いろんなものがガンガン転がってきて、それをクリスがかわすシーンが、特にド迫力かつ、どんだけ~(いろんなものが転がってくるんじゃ!)!と笑えます。ラスト、倉庫でのテロリストとの決戦シーンは、何だかプレステか何かの狙撃ゲームみたいです。
 クリス役のニコラス・ケイジ。彼って、ほんと個性的で人もよさそうで、好感のもてる俳優なんだけど...こーいったアクション映画のヒーローは、やっぱイキがいいイケメンか美男な若手俳優で見たいんだよなあ。モト冬樹か志村けんに見えてしまう落ち武者風ニコちゃんなので、かなりヒーロー役はキツい。ポール・ウォーカーあたりに向いてる役のでは。同じ濃い系ならジェイク・ギレンホールとか、もっと若くて可愛い男優にやってほしかったかも。でも、能力に疲れてショボくれたニコちゃんの悲哀演技は、さすがです。あまり崩れてない非メタボな体つきは、若々しくてグ~です。
 クリスに恋されるヒロイン役は、ジェシカ・ビール。ジェニロペを地味にした感じ?美人だけど、庶民的で親しみやすい系。でもなあ。いくらニコちゃんが良い人でも、知り合ってすぐに車に乗せたり、その翌日にはもうエッチしたり、軽すぎるんでないかい?見た目はかなり胡散臭いクリスなのに。
 クリスに協力を無理強いするFBIの女捜査官役は、ジュリアン・ムーア。冷徹だけど知的で勇ましいキャラで、素敵です。
 この映画で最も楽しみだったのは、もちろんmy ドイツ愛人トーマス・クレッチマン
     
 優しそうだけど、何か得体の知れぬ危ないものも感じさせる謎の男ってのは、トーマスのオハコです。↑右画像 トーマスの人質になってるジェシカ・ビールが羨ましい~!隣にいるトーマスの仲間も、ナニゲにイケメンです。
 トーマスは、テロリストのリーダー役。バリバリの悪役ですでも、カッチョE~同じように何でもないファッションをしていても、ニコちゃんは下手すると浮浪者ですが、トーマスはモデルみたい。クールだけど優しそうな顔も好き。元水泳選手らしい、しなやかでガッチリした体つきも好き(脱いでませんが。ニコちゃんは、やたらと胸毛を見せてたが)。静かで優しそうだけど、謎と狂気を秘めた異邦人...というトーマスの魅力は、今のところハリウッド映画ではイマイチ巧く活かされてないのが惜しい。この映画でも、ほんとトーマスにはもったいないよなあ、な何の面白みも驚きもない敵キャラだし。でもまあ、大画面で彼を見られたのは、ほんと嬉しかったです。
          
 アンジェリーナ・ジョリーやトム・クルーズの最新作などハリウッドスターの主演作では、相変わらず謎の悪人かナチスの軍人なトーマスです。そろそろトーマスがバリバリな主役作、観たい~!母国ドイツでの主演作が観たい~!
 
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ありござ⑦~⑪ 悪病島

2008-04-21 | 韓国のドラマ
 「ありがとうございます」第7話から11話まで観ました...

☆ヨンシンって...
 ギソのそばで寝ることが多いヨンシン。あまりにも無防備というかスキがありすぎるというか。無意識に誘ってるとしか思えない。あれで何かあっても、文句言えないのでは。未婚の母になった経緯や、普段の言動を見ていて思うけど...どっかユルいところがある女なんだよなあ。
☆屋外手術
 倒れたアジュンマの首に、ボールペンを突き刺すギソ。ブラックジャックも真っ青です。それより、タンクトップ姿のギソの、セクシー筋肉が気になって♪
☆ヨンシンって...
 ボケ爺さんに、ボムがエイズだとバラす。ちょ、ちょっと!口止めできない相手に、よくもまあ。軽率すぎる。案の定、爺さんのせいで島中が大パニック!
☆悪病島の恐怖!
 ボムがエイズと知り恐慌、集団ヒステリーに陥る島民たち。隠してたな!と、看護婦の髪を掴み引きずり倒そうとするアジュンマ(韓国アジュンマって、ほんと凶暴ですね)。
 学校も閉鎖!村八分!島民たちの無知ゆえの非情さは、かつてのハン○ン病患者への大時代的な差別偏見みたいで、ゾっとします。悪い病気なのはエイズではなく、無知や思いやりのなさのほうです。
          
☆ギソ先生、出番です! 
 島中どこへ行っても、病人や怪我人に遭遇して、ブラックジャックにならざるを得ないギソ。彼がいなくなったら、いったいどーなるの?!
☆ヨンシンって...
 高熱をおして、家出したボムを探しにギソについてソウルへ向かう。いくら熱があったからって、携帯をもってこないのって、いくら何でも無思慮すぎます。案の定、忘れた携帯は、爺さんが見つけて隠してしまい、ボムを見つけたソクヒョンからの連絡もキャッチできない。くわ~!イライラする~!
☆犬
 ボムが飼ってる柴犬。いつもダルそうで無気力な感じが、残飯ばっか食わされてる駄犬って感じで可愛い。
☆ヨンシンって...
 ソクヒョンのオモニに呼び出されるが、代わりにギソに行かせる。え~!?いくらオモニが怖いからって、何でそんなことするかなあ。心証がますます悪くなるだけじゃん。
 で、またギソの前で酔って、彼の頬を触ったりする。誘ってんじゃねえよ。
★総括
 病気よりも、子供がバカな大人の心なさ、頼りなさで傷つき不安になる姿って、ほんと痛々しくて見てられません。
 けなげで無邪気なボムが主役みたいで、ギソもヨンシンもオマケキャラみたい?ヨンシンとギソの恋愛なんて、とってつけたみたいな感がなきにしもあらず。ギソがボムに心ほだされるのは理解できるが、ヨンシンに惚れるのは意味不明!
 初回以来、姿を見せないヨンシン弟。こんな大変な時に、まったく帰って来ないなんて、冷たすぎるのでは...
     
 
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アイルランド⑪~最終回 salvation

2008-04-15 | 韓国のドラマ
 「アイルランド」第11話から最終話を観ました...

☆パラサイト一家
 出世したシヨンに、ますますたかる彼女の両親。ゴージャスで不必要なソファに次いで、今度は豪華マンションに引越し。家族を甘やかすことに生きる張り合いを得ているようなシヨンなので、別にいいんだろうけど...親としては、どうよ?恥ずかしくないの?プライドないの?と軽蔑せずにはいられません。
☆映画デート
 ホラー映画を怖がり、ジュンアにしがみつくグク。いいね、こんなシチュエーション。私も、よしよし怖くないよ!とイケメン彼氏の肩を抱いてあげたい♪
☆病院へ行こう!
 事故、暴力事件、自殺未遂etc.やたらと病院に運び込まれるシーン多し。病院が、ちょっとした社交場になってます。
☆ジェボク、事故る
 交通マナー&ルールを守ろう!韓国は歩行者も車も、ひどすぎる!
☆ヤンミミ、ヒステリー
 ジュンアとジェボクの仲を知り、激怒するヤンミミ。従来の彼女らしさが、やっと&ちょっとだけ見られて嬉しい。
          
  ↑ ヤンミミは見た!真夜中の病室、兄と妹・禁断の恋人たち(家政婦は見た!調)
☆ストーカー男
 シヨンの母ちゃん、何で携帯で警察じゃなくてジェボクを呼ぶの?隠れて見てないで、駐車場の外に出て誰か助けを呼べよ!とイライラ。
☆ワンちゃんの味
 ヤンミミ夫が、ジェボクに焼肉の差し入れ。犬の肉!韓国人ってホントに食ってるんですね。消化に良いって、ほんと?
☆牧師さまの秘密
 牧師を辞めたのは、不倫の恋をしたから。その相手が誰かを知り、びっくらこくグク。いきなりYAOIな真実に、私も
☆幼児退行親父
 せっかくマンションに引越し、誕生祝いに豪華ディナーを食わせてもらってるのに、シヨン親父は酢豚がないだの、元の家に戻りたいだの、友達ができないだの。幼児かオマエは!どうしてそこまで娘に甘えられるの?気持ち悪いよ!
☆それぞれのアイルランド
 心の傷は痛み、悲しみは消えないけど、それでも生きていく4人。アイルランドとは、決して戻れないけど、いつかたどり着ける愛の境地なのでしょうか。
★総括
 観終わるのに時間がかかってしまいましたが、決してつまんないドラマではありませんでした。評判通りの佳作でした。世界観や空気感が独特で面白かったです。これほど生々しい人間臭さがないドラマも珍しい。みんな妖精さん?な不思議キャラばかりでした。詩のような台詞も良かったです。音楽も好き。わかりやすいメロドラマやドロドロものが好きな人には、何なのコレ?な内容かもしれませんね。ぶっちゃけ私も、結局のところ4人はどうなっちゃったの?どーいうこと?だし。最後の最後まで、不思議なまま。それもまた、余韻を残します。
    
 グクforever...ヒョンビン、可愛かった
 さあ、韓ドラ完観恒例、イルボン理想妄想リメイク、イってみよ~!

 グク・・・福士誠治
 ジェボク・・・宮内敦士
 ジュンア・・・藤谷美和子
 シヨン・・・杉田かおる
       ・
 ドクター・・・鶴見辰吾
 ドクターの妻・・・三原じゅん子
 グクの同僚・・・箕輪はるか
   〃  ・・・向井理
       ・
 社長・・・岩城晃一
 牧師・・・武田鉄矢(友情出演)
       ・
 ジェボクの母・・・由紀さおり
  〃  義父・・・小林圭樹
       ・
 シヨンの母・・・加賀まりこ
  〃  父・・・六平直政

 こんなん出ましたけどぉ~?
 顔だけだと、ジュンアは柴崎コウ、シヨンは浜崎あゆみ、社長はやくみつる、なんだろうけど。それだと私の理想にならない。ので、ちょっと年食ってますが、強烈とんでも女優をキャスティグ!すごいドラマになりそうだ!撮影現場が大変そうなので、まとめ役として二人の恩師・金八先生にも出演してもらいます。
 物語は...皇宮警護官の福士が、私の家族がここに住んでるの!と皇居に押しかけてきた不思議ちゃん女・美和子と出会う。一方、元人気子役の落ちぶれ女優・かおるは、AV男優の宮内をヒモにして...みたいな感じ?
   
 ビニ、このドラマでは脱ぎなしだったので、おまけ画像
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篤姫⑬~⑮ お江戸は百鬼夜行でごわす

2008-04-14 | 日本のドラマ(連続)
 「篤姫」第13話から15話まで観ました...

 まずは13話...
☆船旅
 時化に揺れる船、というよりヨットみたいなセットです。
☆懐かしのアイドルたち登場
 篤姫たちを迎える江戸薩摩藩邸の老女たち。北原佐和子って、私が子供の頃アイドルだった人?まだ芸能界にいたんですね!さらに、佐藤藍子。深夜ドラマ「変」で、可愛い男の子を演じてた彼女に、当時つき合ってた男がハアハア萌えてたっけ。
☆英姫さま
 斉彬の正室。御簾を隔てて顔を隠す彼女は、態度も言葉も篤姫に冷ややか。凡庸な女優なら、単に意地悪でヤな女にしか見えないところを、余貴美子の個性と演技力の賜物でしょうか、性悪というより人生に虚無的で投げやりなキャラに仕立て上げられているようで面白いです。いかにも作ったような上品で丁寧な口調ではなく、感情のないそっけない物言いも、ほんとに高貴な女性は周囲に気を使わずに暮らしてるからこんなんだろうな、という説得力も。
★総括
 冷たい英姫も、どうせ篤姫に心を許すようになるんだろうなあ。予想できる陳腐な展開に、萎え~!誰かひとりぐらいは、徹底的に篤姫を敵視してほしいなあ。大奥編での稲盛いずみ、若村麻由美に期待!
 MVPは、存在感が抜きん出てる余貴美子。優しそうなのにヒステリックな北原佐和子のオデコも印象的。

 続いて、第14話...
☆若様のお絵かきタイム
 きゃ江戸城のバカ様、じゃない若様が、ママの本寿院(高畑淳子、怪演!)をモデルにお絵描き。できたー!(か、可愛い)と、完成作をママに披露。あれ?!ママじゃないし!アヒルじゃん?!アヒルが好きやねえ。今回もキュートに大ボケかましてくれた若様でした。
☆さよなら忠剛
 篤姫が去ってから病臥してた忠剛が、ついに逝ってしまいました。死ぬ間際の彼は、娘への妄執に憑かれていたみたいで、何だか怖かった。父の娘への愛があんなにベタベタしいと、気持ち悪いなあ。
★総括
 ベテラン女優たちの好演が際立つドラマですね。余貴美子、高畑淳子の怪演に、今後も期待!
 MVPは可愛いすぎる堺雅人。ついで高畑敦子、余貴美子。長塚おぢさまも、good job!お疲れさまでした~
   
 そして、第15話...
☆虎寿丸と西郷どん
 斉彬の世継ぎである幼い義理の弟と、楽しそうに相撲をとる篤姫。うう~ん。どう見ても篤姫、世話係の腰元にしか...
 庭方役に抜擢された西郷どん、虎寿丸に命令され彼を肩車。ああ~いいなあ!私もオザユキに乗りたい~!肩車より、馬乗りがいいな♪
☆みかど登場
 京の都におわす孝明天皇。演じるのは、元宮内庁の楽師だった東儀秀樹。適役というより、ベタなキャスティングですね。
☆西郷どん、ふんどし男祭!

 斉彬の信頼や優しい言葉に感激・興奮した西郷どんは、ふんどし一丁で井戸水ぶっかけ&うおおおおおー!!と雄たけび。
 ウホオザユキ、不意のサービスショット♪ムチムチしたマッチョで、やっぱええカラダしとるのお。しかし何を意図していたのか、太い腕&脇(毛)、厚い胸、と順々にアップで映すカメラのアングル。ゲイ視聴者へアピール?!
☆斉彬パパ&お由羅
 久々に登場!の、お騒がせカップル。斉彬一家呪詛疑惑が再燃し、西郷どんたち藩士は暗殺計画まで。
 でも、そんなに悪い人たちには見えません。斉彬パパは、ちょっと短気だけど気のいい老社長、お由羅もオネダリ上手、甘え上手な銀座のホステスって感じで、ドロドロした悪意などなさそう。イチャついてる二人は、ほのぼのしてるし。人の好い二人は、ひょっとして斉彬側によって汚い悪役に仕立てあげられてる感が、なきにしもあらず?
 で、またシャシャリ出る篤姫、ご隠居さま邸へ乗り込む。ホントに呪詛してんの?と、率直というよりメチャクチャぶしつけに問う篤姫に、ご隠居さま&お由羅は唖然。のらりくらりしたお由羅は、確かに曲者って感じがしますが、篤姫のほうが性格は悪そう。
 篤姫が嫁ぐのは公方さま、と幾島が前もって謀ってたようにほのめかすと、ご隠居さま&お由羅はハ、ハハ~!と、印籠を出した水戸黄門に降参する悪代官・悪商人のようなリアクション。それを見て小気味よさげな篤姫。これって...胸がすく痛快なシーンなの?すごく嫌な感じがしたけど。ご隠居さま&お由羅をイヂメて平伏させて喜んでる、無邪気さも計算な意地悪で高慢な篤姫。怖い娘です。まあ、これぐらい性悪で気が強くなきゃいけないんだろうけどね。今に英姫にも無邪気を装って『アバタが顔にあるぐらい何よ!』なんて言い出すのではないか、と心配&期待。
★総括
 可愛い子ブリッコ時代よりも、人をやりこめるのを楽しんでる今の篤姫のほうが、ヤな女の魅力があって好きです。
 MVPは、ふんどし小澤征悦!ついで、長門裕之&涼風真世のコンビ。
         
          西郷どんことオザユキ応援
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ラスフレ① love shelter

2008-04-13 | 日本のドラマ(連続)
 録画してた「ラスト・フレンズ」第1話、やっとこさ観ることができました...

☆スゴい腹ボテ
 ヒロイン・ミチルの妊婦姿。腹のふくらみ具合が...五つ子でも入ってそうです。
☆長澤まさみasミチル
 やっぱ可愛いですね。明るくて清潔で健康的で。しゃべったら、相変わらずムカ&イラっとするけど。でも、今回の彼女は...
 見た目も性格も可愛いミチル。可愛いければ可愛いほど、同性には嫌悪憎悪を、異性にはヘンな気を起こさせ、ネガティヴな感情と理不尽な攻撃を誘発。可愛さで得をするどころか、降ってくるのは災難と不幸ばかり。まさに持って生まれた業(カルマ)、みたいな。不運から逃れるための才覚もなく、ただメソメソオロオロするだけなのが、情けなくも哀れ。
 可愛い子ブリッコを武器に、みんなから愛されイイトコドリ!ではなく、その可愛さゆえにヒドい目に遭う受難ぶりが、可哀想と同情する以上に、何だろう?溜飲がさがる、ていうか、それこそ彼女のあるべき姿と納得できる、ていうか。とにかく、長澤まちゃみの可愛い子ブリッコが、初めて活かされてる役だと思う。
 最近、長澤まちゃみが総スカン状態(ドラマや映画がどれも大コケ)だったのは、おやぢの妄想的視点で作られたキャラが、いささか気持ち悪く反感を買ってたからだと推察。でも今回みたいに、意地悪で冷徹な女の観察眼にさらされた彼女は、悲しく痛々しいほどリアルで、いるいる、こんな娘!という共感を抱かせてくれます。
☆上野樹里asルカ
 ほとんど男です。猿みたいな顔。実際にもいそうですよね、こんな可愛い系オナベ。のだめとは別人、とまでは言えないまでも、なかなか化けてる樹里ちゃんです。
 ミチルを愛しているルカ。陳腐なシーンや台詞も、男×女ではなく女×女なので、妖しく切ない禁断の匂いが。ただ単に、ヒロインに片想いする男が女になってるだけ、みたいな感じもするが。女を愛する女ならではのイタい悲しい恋情を、もっと打ち出す必要ありかも。
☆家賃4万円のシェアハウス
 え~!?安すぎる!あんなオシャレでキレイで広い一軒家、しかも東京で。ありえな~い!広島市内でもないぞ!
☆瑛太asタケル
 うう。ちょっとキモい。不健康さに拍車がかかってるような瑛太。前みたいに、可愛いと思えない。役づくりのせいなら、立派!だけど。
 風貌(髪型&ファッション)と雰囲気で、ゲイちゃうか?と疑われるものを巧く出している瑛太。彼も長澤まちゃみ同様、今までで最適な役なのでは?トボけたヘボい男の子な瑛太も可愛いけど、彼の地に近い?中性的&都会のモラトリアム青年ってのは、前から演じてほしいと願ってた役。なので、今後がすごく期待できます。
☆ミチルの母ちゃん
 男をアパートに連れ込むアル中気味のママ。ありがちすぎるダメ母ですが、荒んだ女の醜態を、倍賞美津子が存在感たっぷりで好演しています。
☆スッチー
 このニューハーフみたいな娘、ほんとよく出るなあ!売れっ子というより、無茶に働かされてる感じ。
☆DV男
 誰?ジャニーズの子?クレジットがトメなのが吃驚。倍賞美津子より格上扱い。そんなに大物なの?ヘボい顔してるなあ。貧相だし、女子プロレスラーみたいな長澤まちゃみのほうが、ケンカ強そう。反撃したら、勝てるのでは。ヘボいけど、仲間とツルんでオヤヂ狩りでもしてそうな顔なので、暴力シーンも違和感ないんですよねえ。怖くないのも難点。急にDV化したけど、今まで前兆なかったのかしらん。
 ボコボコにされても、言いなりになるミチル。私からしたら何で?!だけど、こんな女性は多いらしいですね。
☆キッス
 眠っているミチルに、ルカが...私はYAOIなので、女同士には全然ときめきません。
★総括
 面白いです。チャラチャラしたオコチャマドラマにウンザリしてたので、こういった深刻な現実と問題に悩み苦しむ若者の群像劇は、待ってました!です。キャストも良いし。ちょっと乙女ちっくなテイストが不安材料ですが。ルカとかミチルとか、役名からして少女漫画だし。チープにならない程度に、ドロドロ&シリアスな展開を期待!
 のだめの出演者が多いですね。だったらいっそ、DV男は千秋先輩こと玉木宏にすりゃよかったのに。


 
 
 
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summer foliage

2008-04-09 | 中国・台湾・香港映画
 お花見に行きそびれてる間に、打ち続く風雨で桜が散ってしまいそうです。
 観そびれているうちに、いつの間にか観たかった映画も上映終了...
 特集記事目当てで買おうと思ってた週刊誌、うっかりしてたら次週号に変わってた...
 最近、こんなんばっかだなあ。逃して乗れなかった波を、岸辺で切なく思うサーファーな気分です...

 「美人草」
 我的愛リィウ・イエ主演の日本未公開作を観ることができました♪
 文革時代、1974年の中国。下放により知識青年たちは、山野で労働に従事していた。病気の父のため帰省していたシンユーは、山へ戻る途中のバスで、スーモウという青年と知り合い、惹かれ合うものを感じるが...
 シンユーとスーモウの恋愛物語よりも、当時の中国で行われていた、こんなことマジでやってたのか~と目がテンになる上山下郷運動の様子が興味深かったです。主人公二人のラブストーリーは、それを描くための軸みたいな感じ。
 徴兵ならぬ徴農?青少年を山や農村に送りこんで働かせながら、厳しい思想教育。遠い過去のことじゃないのが、ほんと吃驚。生活ぶりも、まるで終戦直後の日本みたい。物資が乏しいとか飢えてるとかではなく、努めてシンプルに清貧してるところが、ほんと豊かな資本主義は罪悪!と言わんばかりで、ちょっと怖いです。
 “下放”とか“修正主義”とか、政治に無知無関心な私には、何それ?な初耳ボキャブラリーだったので、勉強になりました(「中国の小さなお針子」では、“再教育”を教えられた)。文革時代に興味がある人には、一見の価値のある映画では?

 リィウ・イエが、めっちゃ可愛かったです!シンユーが乗ろうとしたバスの屋根に、ヒョコっと姿を現す初登場シーンから、もう可愛いオーラびんびん!シンユーとは別グループのカリスマリーダー役なんだけど、カッコつけたところなど皆無で、ひたすら可愛い!ほんと、無邪気でピュアな存在感と笑顔!ちょっとだけ不良っぽい、明るく男らしい役だったのも新鮮。でも、やっぱ不幸で悲惨な運命からは逃れられない役ってのが、いつものリィウたんですが。シンユーの彼氏とその仲間に騙し討ちされ、ボコボコにされるシーンが哀れ!
 それにしても。いかにも演技してる、作ってるって感じが全然ないところが、いつも素晴らしいリィウたん。さらに物語の舞台は、彼が最高に輝き映える未開のド田舎なので、ほんと水を得た魚のように魅力的です。森の中の隠れ家が素敵です。
 それと。映画の中の彼を見て、いつも思うのですが。リィウたんて、素朴でフツーっぽいけど、一般人世界にいそうで絶対いない男子なんですよね。垢西とか亀虫とかみたいなのは、夜の街に行けばゴロゴロいそうだけど。ふとした表情とか、愁いある横顔とか、ハっとなるほどリィウたんが美男に見える瞬間が、この映画にもあります。長い手足を持て余しているような、不器用な雰囲気を醸すデカい図体も、彼をどこにいても目立たせます。ヒロインに冷たくされてショゲる彼は、まさに捨てられたデカい犬の哀愁!
 しかしながら、どちらかと言えば主役の比重は、ヒロインのスー・チーのほうが大きいです。いつも私の好きな男前とばかり美味しい共演していて、羨ましいにもほどがある彼女ですが、美人ではないけど個性的な女優ですよね。可愛くなった吉田美和みたいな顔?リィウくんと、真昼間の山小屋教室でブチュっとキス、机をベッドにして結ばれるシーン、ああ~わしと代われや~!と本気で羨望!
 リィウたんの子分・狗屁(クソガキ、という意味らしい)が、ガキんちょなのにニヒル&クールで、いい味だしてます。
     
   スーチー、美人...か?二人は新作「天堂口」でも共演しています
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おかっぱ悪魔が追ってくる

2008-04-08 | 北米映画 00~07
 世界各国で、妨害を受けているオリンピックの聖火ランナーが、ちょっと問題になっています。
 ホントなら、歓迎されるべきなのになあ。夢と希望の使者ではなく、不安とトラブルを運んでくる厄介者と化しているのが、何だか悲しいですね。殺伐とした世界情勢を象徴しているようです。もうじき日本にも来るけど、何も起きなければいいですね。このままでは、北京での本番への不安も拭えません。それにしても、ここまで不安&危険材料いっぱいで、待ち遠しいと思えないオリンピックも、前代未聞ですよねえ。

 「ノーカントリー」
 今年のアカデミー賞で、作品賞、監督賞、脚色賞、助演男優賞の4部門を受賞した話題作を、やっと観ることができました。
 麻薬取引のもつれによる死体の山。偶然出くわした男は、そこから大金を持ち逃げする。彼を追って、不気味な謎の殺し屋が次々と屍を重ねていくが...
 うう~ん。これがアカデミー賞なのか。何で?って感じですねえ。キモい殺し屋が、ガンガン問答無用に人を殺しまくってるだけ、な内容だったような?何か深遠なメッセージとかあったのでしょうか?ただ単に、私がそれを解せずにいるだけ?とんでもない話が、淡々と荒涼としたムードの中で描かれているのは、確かに独特な味わいですが...ひでーなあ、とか、何なんだ、と思うだけで、感動とか感銘とかは、全然ないんですよねえ。タイトルは、善人が住める場所はない、という意味なのかな。そんなこと、わざわざ教えてくれるような映画よりも、現実逃避でもいいから愛と夢のある映画が観たいよなあ。
 映画通にしか、この映画の素晴らしさは伝わらないのかな。私はやっぱ、万人向けの分かりやすい面白さの映画が好きです。でもホント、最近のアカデミー賞作品賞って、どんどん方向性が???になっていってるような。冷たく小さくなってる時代を反映してるのでしょうか。壮大で美しき佳き往年の大作のほうが好きです。
 同じコーエン兄弟監督の作品でも、とんでもなさが笑える「ファーゴ」のほうが、話がよく出来ていて面白かったような。
     
 評判通り、ハビエル・バルデムが強烈!見た目だけで掴みはOK!おかっぱ頭、キモすぎます。あんなの向こうから歩いてきたら、速攻で逃げるけどなあ。彼と遭遇する人々、特に驚いたりビビったりしないのが不思議。今まで例のなかった殺しの武器も、変で怖いです。ジェイソン並に不死身で、どこまでも執拗に追ってくる姿も、鬼気迫るといった感じではなく、のっそり音もなく淡々と現れるのが、すんごく不気味です。
 スペイン人男優初のオスカー受賞となったハビエル・バルデム。演じる役が限定されそうな特濃顔なのに、いつもバラエティに富んだ役を見事に、それでいて彼にしか出せない濃い味わいで演じていて、ほんと素晴らしい俳優ですよね。来日した素の彼も、ノリがよく紳士的な男性だったので、好感度もアップ。老けて見えるけど、まだ30代ってのが驚き。織田ゆうぢより年下!
 追われる男役のジョシュ・ブローリンは、ニック・ノルティ似?保安官役は、BOSSの人ことトミー・リー・ジョーンズ。すっかり爺さんになったなあ。
   
 実物は温厚でダンディな紳士ハビちゃん。とってもグゥ~!
コメント (2)
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