WOWWOWのドラマ「長い長い殺人」を観ました。宮部みゆき原作。
轢き逃げ事件を捜査する響刑事は、被害者の妻・法子による保険金殺人ではないかと疑う。一方、探偵の河野の依頼人が殺される。被害者の夫は、法子の愛人・塚田だった...
物語の語り部は登場人物たちの財布、というのが斬新というかユニークというか。面白い着想や意趣を凝らした設定などは、さすが当代きってのストーリーテラー宮部みゆきだなあと感服。こんなアイデアが、よく思いつきますよねえ。
でも...面白い、あっと言わせられる、んだけど、何か心に残らないというか...楽しかった!それだけ!みたいな。それがエンターテイメントの真髄・醍醐味だとは思うけど。宮部みゆきとか最近の人気男性作家とかの作風って、ライトノベルの進化形?アメリカのTVドラマっぽい?アイデア勝負!みたいな。私は子供でも楽しめる才気走ったトリッキーな作品よりも、大人向けなドラマ重視の作品のほうが好きかなあ。
財布が事件に関わる人々の心情や状況を語るのですが...説明過多というか、ナレーション任せな展開は好きじゃないので、ちょっとウザかった。多すぎる登場人物と複雑な構成は、映像用に巧くまとめるのが難しかったのか、ちょっと散漫で粗かったような気もしました。あと、犯人もすぐ解かったし、ラストの犯人への罠もバレバレで予測できすぎ。もうちょっと騙されたかったです。
恐ろしい保険金交換殺人や、他者へのマインドコントロールなど、なかなか要素は美味しいんだけど...いかんせん、人間関係や心理の綾にドロドロしたおぞましさが全然なく、ホント子供でも理解できるようなものなので、すんごく物足りない。響刑事と奥さんの夫婦愛とか、塚田の殺された妻の甥っ子の奮闘とか、爽やかともえいる“いい話”は、ちょっとコソバユイ...ああ私って、正真正銘の冷血人間
キャストは、豪華なのかそうでないのか、ちょっとビミョー。好演と駄演のムラもあって...
響刑事役は、長塚京三。シブくて知性的で素敵なおぢさまなんだけど、もうちょっと疲れた感じで道を踏み外しそうな中年男のほうが(蟹江敬三とか)、あの役に合ってたかも。長塚氏だと、絶対いい人だし堕落なんかしそうにないもんね。
河野役は、きゃ仲村トオル
トオルって、若々しいですよね。顔ではなく、雰囲気が。年下の織田ゆうぢとかキムタコのほうが、よっぽど痛ましく劣化老化してるよ。長身でスラ~っとスレンダーな体つきなんか、驚異的に非メタボ。体型保持、頑張ってるんだろうなあ。でも、演技にはもうちょっと加齢臭があってもいいと思うので、アダルティな役に挑戦してほしい!
事件の鍵を握る男・塚本役は、谷原章介。うう~ん、ソフトでスマートで優しそうなイケメンだとは思うけど...何だろう?薄すぎ?印象に残らないというか。見た目は役に合ってるんだろうけど、演技が...魔性の男の毒や魅惑が、ぜんぜん感じられなかった。
いちばん???だったのは、謎の青年役の俳優。女の子二人にキャットファイトさせるようなイケメンじゃないぞ!武田シンジをさらにキモくしたような顔?誰?と思ったら、窪塚ヨースケの弟だって!似てないですね。兄のほうが断然いい!すごーく重要な役なのに、何かトホホだったなあ。あの役は、わし好みの爽やかイケメンにしてほしかった...演技下手でもいいので、向井理とか平岡裕太とか。
高校教師役の大森南朋が、すごく良かったです。
初めて彼の演技するとこ見たけど、いい役者ですね。ルックスも、かなりタイプ陰影があって可愛い。ごくたま~に、お父さんの怪優・麿赤児に似て見えるところは、さすが血を分けた父子。
女優は、みんなイマイチだったような...誰?な人も多かったし。塚田を強請るオバサンは、なかなかいい味だしてたけど。あと、ワイドショーのシーンに出てくるコメンテーター。見た目もキャラも、明らかに田嶋陽子と宮崎哲弥のパロディで笑えた。
轢き逃げ事件を捜査する響刑事は、被害者の妻・法子による保険金殺人ではないかと疑う。一方、探偵の河野の依頼人が殺される。被害者の夫は、法子の愛人・塚田だった...
物語の語り部は登場人物たちの財布、というのが斬新というかユニークというか。面白い着想や意趣を凝らした設定などは、さすが当代きってのストーリーテラー宮部みゆきだなあと感服。こんなアイデアが、よく思いつきますよねえ。
でも...面白い、あっと言わせられる、んだけど、何か心に残らないというか...楽しかった!それだけ!みたいな。それがエンターテイメントの真髄・醍醐味だとは思うけど。宮部みゆきとか最近の人気男性作家とかの作風って、ライトノベルの進化形?アメリカのTVドラマっぽい?アイデア勝負!みたいな。私は子供でも楽しめる才気走ったトリッキーな作品よりも、大人向けなドラマ重視の作品のほうが好きかなあ。
財布が事件に関わる人々の心情や状況を語るのですが...説明過多というか、ナレーション任せな展開は好きじゃないので、ちょっとウザかった。多すぎる登場人物と複雑な構成は、映像用に巧くまとめるのが難しかったのか、ちょっと散漫で粗かったような気もしました。あと、犯人もすぐ解かったし、ラストの犯人への罠もバレバレで予測できすぎ。もうちょっと騙されたかったです。
恐ろしい保険金交換殺人や、他者へのマインドコントロールなど、なかなか要素は美味しいんだけど...いかんせん、人間関係や心理の綾にドロドロしたおぞましさが全然なく、ホント子供でも理解できるようなものなので、すんごく物足りない。響刑事と奥さんの夫婦愛とか、塚田の殺された妻の甥っ子の奮闘とか、爽やかともえいる“いい話”は、ちょっとコソバユイ...ああ私って、正真正銘の冷血人間
キャストは、豪華なのかそうでないのか、ちょっとビミョー。好演と駄演のムラもあって...
響刑事役は、長塚京三。シブくて知性的で素敵なおぢさまなんだけど、もうちょっと疲れた感じで道を踏み外しそうな中年男のほうが(蟹江敬三とか)、あの役に合ってたかも。長塚氏だと、絶対いい人だし堕落なんかしそうにないもんね。
河野役は、きゃ仲村トオル
トオルって、若々しいですよね。顔ではなく、雰囲気が。年下の織田ゆうぢとかキムタコのほうが、よっぽど痛ましく劣化老化してるよ。長身でスラ~っとスレンダーな体つきなんか、驚異的に非メタボ。体型保持、頑張ってるんだろうなあ。でも、演技にはもうちょっと加齢臭があってもいいと思うので、アダルティな役に挑戦してほしい!
事件の鍵を握る男・塚本役は、谷原章介。うう~ん、ソフトでスマートで優しそうなイケメンだとは思うけど...何だろう?薄すぎ?印象に残らないというか。見た目は役に合ってるんだろうけど、演技が...魔性の男の毒や魅惑が、ぜんぜん感じられなかった。
いちばん???だったのは、謎の青年役の俳優。女の子二人にキャットファイトさせるようなイケメンじゃないぞ!武田シンジをさらにキモくしたような顔?誰?と思ったら、窪塚ヨースケの弟だって!似てないですね。兄のほうが断然いい!すごーく重要な役なのに、何かトホホだったなあ。あの役は、わし好みの爽やかイケメンにしてほしかった...演技下手でもいいので、向井理とか平岡裕太とか。
高校教師役の大森南朋が、すごく良かったです。
初めて彼の演技するとこ見たけど、いい役者ですね。ルックスも、かなりタイプ陰影があって可愛い。ごくたま~に、お父さんの怪優・麿赤児に似て見えるところは、さすが血を分けた父子。
女優は、みんなイマイチだったような...誰?な人も多かったし。塚田を強請るオバサンは、なかなかいい味だしてたけど。あと、ワイドショーのシーンに出てくるコメンテーター。見た目もキャラも、明らかに田嶋陽子と宮崎哲弥のパロディで笑えた。