まつたけ秘帖

徒然なるままmy daily & cinema,TV drama,カープ日記

シュザンヌ 性少女の彷徨

2014-02-21 | フランス、ベルギー映画
 「愛の記念に」
 17歳のシュザンヌは、恋人の他にも複数の男たちと関係を結んでいたが、満たされることのない日々を送っていた。そんな中、父親が突然蒸発してしまい…
 日本では知る人ぞ知る存在、フランスでは個性的な名匠として高く評価されていた、故モーリス・ピアラ監督の代表作。セザール賞の作品賞も受賞しています。
 家族や恋人、友人との関わりを通して成長するフランス娘の物語といえば、ソフィー・マルソーの「ラ・ブーム」を思い出しますが、コメディタッチで明るいラ・ブームに対して、こちらはリアルでシビアなガール映画。シュザンヌが、ちょっと心の病を抱えてるようなキャラで、その見ていて危なっかしい理解できない言動に、呆れるやら暗澹となるやら。男とヤリまくるシュザンヌですが、単なるセックス好きなヤリマンとか、魂胆があってのビッチとかじゃないんですよねえ。誰とヤっても、心の空洞が埋まらない。何かを求めて無謀な彷徨い方をしてるシュザンヌが、ヤバいけど哀れ。男よりも病院に、と忠告してくなります。悩みは多いけど、いちばんキラキラした年頃なんだから、男あさりに時間を費やしてしまうなんてもったいない、と心底思いました。
 男が欲しけりゃコンビニの買い物より簡単に調達できる、いや、男のほうが寄ってくるシュザンヌのモテっぷりが羨ましかったけど、おとこ中毒なんてメンドくさいよなあ、大変だなあと同情も。シュザンヌの風情がまた、男なんかそんなに好きじゃないんだけど、ヤらないと落ち着かない…って感じなんですよ。誰とも本気にならない、なれないので恋愛ができない。愛されたいけど、愛せない。遊び目的なら、とっても都合のいい女ですが、彼女を真剣に愛する男にとっては、非道で残酷。でもそこが一種の魅力というか魔性っぽくなって、男を夢中にさせちゃうんですよね。体は自動ドアだけど、心は開かずの扉。その柔らかさと硬さで男を翻弄し傷つけるシュザンヌみたいな女、実際にいますよね。若いうちから重い女の業を背負ってるなんて、しんどいだろうなあ。シュザンヌ、いったいどんな人生を歩むんだろう。いつか男に殺されるタイプだよなあ。

 シュザンヌの虚無の原因である家族関係が、イタすぎて何か笑えます。傷つけ合う修羅場に、まさに愛と憎しみは紙一重なんだなあ、と戦慄。シュザンヌがニンフォマニアっぽくなってしまったのは、明らかにパパに愛されたい愛されないというファザコンが嵩じたせいだし。ママンと兄が、これまたヤバすぎてほとんどギャグなんです。情緒不安定で神経症ちっくなママンのヒステリーぶりときたら。これじゃあ夫は蒸発するよと納得。兄ちゃんは、通報&逮捕ものなDV男だし。男狂いなシュザンヌにプッツンし、殴る蹴る!このホモ野郎!と罵倒して唾引っかけるシュザンヌも、かなりワイルド。言い争いの内容が、そこまで言うか?!な本音ブチまけ。慎み深い日本人からしたら、かなり蛮行に思える。たいていのことは知らんぷりなくせに、自分のテリトリーや心を侵害されたら激しく攻撃するところは、いかにもドライな個人主義者フランス人です。
 シュザンヌ役は、これが映画デビューとなったサンドリーヌ・ボネール。

 ズブの素人だった彼女が、ピアラ監督の目にとまっていきなりヒロインに抜擢され、フランス映画界に彗星のごとく現れたエピソードは、まさにシンデレラ物語。ズブの素人とは思えぬ豊かな情感やニヒルさ、でも熟練の演技派では出せない新鮮さ、自然さが驚異的です。演技してるって感じがせず、ドキュメンタリーで追ってるみたいなリアルさですが、決して生々しくはなく、10代の女の子にしかない清らかで爽やかな色気で魅了してくれます。ムチムチピチピチした裸体が、これまたエロい。まさにサンドリーヌ・ボネールのために撮られた映画といっても過言ではなく、ピアラ監督の彼女への愛(ちょっと屈折してますが)があふれています。美人とか可愛いとかいったタイプではないけど、天性のナチュラル感がハンパないサンドリーヌ・ボネールは、この映画でセザール賞の新人賞に輝き、その後「冬の旅」でセザール賞主演女優賞を最年少19歳で受賞するなど、トントン拍子にフランス映画界のトップ女優に成長、現在は監督業にも進出するなど活躍を続けています。
 モーリス・ピアラ監督の作品は初めて観ましたが、透明感ある知的なテイストがいかにもフランス人監督。ちなみに監督は、パパ役も演じてます。恰幅のいいシブいおじさまで、なかなか素敵でした。シュザンヌと結婚する青年役で、エイズで死んだ故シリル・コラールが。可愛いイケメン!早世が惜しまれます。
 
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僕が殺人犯です

2014-02-19 | 韓国映画
 「殺人の告白」
 時効となった連続殺人事件の真犯人を名乗る男ドゥソクが現れ、自伝を発表してベストセラー作家となる。事件を追っていた刑事ヒョングや、犯人への復讐に燃える遺族たちを挑発するように、その美貌とメディア戦術でドゥソクはスターのような存在となるが…
 韓国映画のオハコ、陰惨血みどろな猟奇殺人もの、かと思ってたら、あらら?やはり韓国映画のオハコである、おバカコメディだった?!出だしは、「殺人の追憶」や「チェイサー」を足して二で割ったような内容なのかな、と感じさせていたのですが、だんだん登場人物たちが暴走し始めて、ハチャメチャに入り乱れるドタバタ喜劇っぽいノリになってポカ~ン結託した遺族たちがドゥソクを拉致し、ヒョングやドゥソクのボディガードたちと繰り広げるカーチェイスシーンの無茶っぷりは、まるで往年のジャッキー映画みたいで笑えた。プールのヘビとか、ドゥソクのファンの女子高生とか、アホすぎてもう完全におバカ映画。ホラーみたいなサイコ映画を期待してたら、トホホです。でも、無駄に残忍で血まみれシーンが多いところも、韓国映画らしいです。ヴァイオレンスシーンの激しさイタさは、もはや韓国映画の専売特許。ハリウッド映画や邦画では、決して味わえぬエグさです。
 事件の真相や犯人の正体など、あっと驚くどんでん返しが中盤に用意されています。そのための伏線も張られているので、そうきたか~という面白さはあります。ありえなさすぎで笑えますが。だいたい、あんな連続殺人が時効となってしまうなんて、韓国の警察は無能すぎます。凶悪犯が人気者になるという展開も、現実ではありえませんし。強姦殺人魔の大久保清が、もし向井理みたいなイケメンだったら、この映画みたいにスターになってたでしょうか。いや、絶対それはない。もし時効となって、しかもあんな風に調子に乗って公衆の前に現れたら、確実に誰かに殺されますよ。
 TVドラマで人気者となったイケメン俳優、パク・シフの映画初出演ということが話題となりました。

 「イルジメ」以来、久々に見たシフくん。橋幸夫+ミスチルの桜井、みたいな顔?低血圧そうな冷たさ、ロボットみたいな無機質さが、なかなか不気味で役にハマってたのでは。常に浮かべている薄ら笑いが怖かった。でも、イルジメでもそうでしたが、ほぼ主演なのに影が薄いんですよね彼って。後半など、ほとんど空気だったし。シフくんといえばの、ファンサービス無駄脱ぎももちろんあり。相変わらずのモムチャンぶりですが、何か顔と合ってなくて奇妙な感じがするんですよねえ。ただ脱ぐだけなく、それを活かした色っぽい演技もしないと、ほんとに薄いままで終わってしまいそう。
 刑事ヒョング役のチョン・ジェヨンは、ちょっと雨上がり決死隊の宮迫を可愛くした感じの顔?猿っぽい顔とタフで満身創痍な姿が、結構イケてました。

 映画の中だけでなく、強姦容疑で警察・裁判沙汰となり現実でも犯罪者になってしまった衝撃が、今も記憶に新しいパク・シフ。爽やかで真面目で品行方正なんて、やっぱ作られたイメージなんだなあ。事件そのものは、何だか芸能界でありがちなハニートラップっぽい?まあ罠にハマるほうも、不用心で愚かですが。真相がどうであれ、性犯罪がらみの醜聞なんて、イメージダウンもはなはだしい。でも、いつの間にかシレっと復帰してたシフくん。なかなかしたたかな男みたいですね♪もう純愛ドラマとかされてもシラけるだけなので、ヤケクソ気味に開き直ってエログロ映画に出演しなさい!
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お天気お姉さんの醜聞注意報

2014-02-18 | フランス、ベルギー映画
 「引き裂かれた女」
 お天気キャスターのガブリエルは、有名作家のサン・ドニとの恋に夢中となるが、彼に捨てられてしまう。傷心のガブリエルは、熱心に求愛してくる金持ちの青年ポールと結婚するが…
 実際に起こったスキャンダラスな殺人事件が元ネタとなっている、故クロード・シャブロル監督の晩年の作品。私、シャブロル監督のブルジョアサスペンス、すごく好きなんですよ。「沈黙の女 ロウフィールド館の惨劇」とか「甘い罠」「悪の華」とか、佳作が多い。淡々とした展開の中にも、何かイヤ~な不穏さ、イヤ~な予感が薄くも芳しい香水のように漂っていて、ラスト近くになってついにキター!ドカンと爆発!なパターンが、妙に愉快痛快なのです。コメディではないけど、ドライでシニカルな笑いも要所要所であるところも好きです。

 父と娘ほど年の離れたガブリエルとサン・ドニのウダウダしい不健全な恋愛が、いかにもフランスって感じで興味深かったです。情熱的だけど、すごいドライ。真剣かつ不誠実。フランスでは若い男女よりも、熟男熟女のほうがモテるそうですが…ガブリエルが何であそこまでサン・ドニに夢中になったのか、いまいち理解できない。まあ、ファザコンで老け専な女なら、たまらん魅力なのかもしれません。割り切った遊びなら、楽しめる相手かも。割り切れずにマジになるガブリエルが、イタくて哀れでした。あんな爺さんが、ガブリエルみたいな若い美人を翻弄して捨てるなんて、恋愛にウブな私などからしたら信じられない。サン・ドニのズルいのにズルく見せないスマートな女遊びと女の捨て方は、でも勉強になりました。フランスのチョイワル熟年おやぢがやるとカッコいいけど、フツーおっさんならフザケンナ!です。捨てたくせに、ガブリエルに元サヤを求めてくる図々しさも、いい年してお盛んだなあとヘンな意味で感心。さすがはフランス男、灰になるまで先っぽが乾かないんですね(オゲレツな表現、すんません♪)。
 私はやっぱ、サン・ドニみたいなヤリチンじじいよりも、若い可愛いイケメンのポールのほうがいい~!でも、このポールもサン・ドニとは違った意味でトンデモ男で、ガブリエルの男運の悪さに同情。金持ちの美青年だけど、恐怖のイカレポンチ野郎なポールのプッツンぶりが、怖くて笑えます。イケメンき○がい男ポール役を演じてるのは、大好きなブノワ・マジメル

 Ooh la la!すっかり恰幅のいいおっさんになってる現在のブノワですが、たま~に昔日のイケメンに戻ってくれるので、油断できません!あの「ピアニスト」の美青年が黄泉がえったかのような今回のブノワ。サラサラの金髪、白い肌と青い瞳、まさに少女漫画の王子さま。でも役は金持ちのアッパラパーなドラ息子なので、オリラジの藤森ちっくに超チャラい!けど、すごく可愛いです。ガブリエルに可愛いと言われてモジっと照れたり、子どもみたいに爪かんだり、キュートすぎるブノワに会えます。ブノワのブルジョアファッションもオシャレ。韓国の成金ファッションとは、やっぱ違います。可愛いけど、超ヤバくもあるブノワ。こんな男に愛されたら、女は大変!思い込みが激しすぎる狂気の邪恋男を、ブノワがエキセントリックかつ可愛く演じてます。実際にも最近の日本では、ポールみたいな男が世間を震撼とさせているので、うかうかと恋愛もできませんね。

 ヒロインのガブリエル役は、巨乳妖精ことリュディヴィーヌ・サニエ。エロかわヨーロッパ代表だったサニエちゃん、いや、もう三十路で子持ちなサニエさんですが、今でも可愛い。雰囲気や肌が、信じられないほど瑞々しい。ロリータな可愛さは健在ですが、中身はサバサバした大人の女で好感。見た目は可愛いしエロいし、性格も気さくで明るいので、男にモテるのも当然、なガブリエルには適役でした。モテモテって必ずしも幸せなことじゃないと、ガブリエルの受難が教えてくれます。男たちに振り回され傷つけられるガブリエルですが、破滅するのは男のほう、サバイバルするのは女、なラストは何だか清々しかったです。そういえば。サニエさんといえばの、大胆あっけらかんな巨乳披露が、なぜか今作ではなかったのが意外で残念でした。


 

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あなたの似顔をボトルに描きました~♪

2014-02-17 | 無事是貴人
 ソチ五輪たけなわですね!
 羽生くん、金メダルおめ!葛西さん、銀メダルおめ!浅田真央さんや他の選手の皆さんも、頑張りんさいや~
 みんな子どもの頃から、血のにじむような努力を重ねてきてるんだろうなあ。私もスポーツとか音楽とか、やればよかったなあ。無為に若い頃を過ごしたことを、今さらながら後悔。
 休日も何をするわけでもなく、ダラダラしてるうちに日が暮れてしまう。有意義に楽しく空いた時間を過ごせるような趣味さえない。このまま無趣味な老人になりそう。孤独死は覚悟してますが、何の楽しみもない老後は怖い…
 なんてこと考えながら、気が付けばメモ用紙に亀井静香センセイとか某邪教の元グルなんか描いてる私。それを見た上司や後輩が、仕事しろ!と文句を言ってくると同時に、ぷぷっ似とるね~と面白がってくれる。調子にのって上司の顔を描くと、似てねー!俺はこんなブサイクじゃない!!描き直せ!と命令されました昔から周囲の人たちの似顔絵を描く癖があって、そのあまりにも悪い特徴だけをとらえた出来上がりの酷さのせいでヒンシュクや怒りを買い、人間関係を悪化させたことも
 あ!これって、趣味になるんじゃね?楽しいし独りでできるし金かからんし。ということで、本格的とまではいかないまでも、似顔絵を始めてみました~自己満足もいいとこな、チラシ裏か公衆便所の落書きレベルな作品ばかりですが、見てくれる方々がプっと笑ってくれる、ユーモアとちょっぴり毒のある似顔絵を描きたいと思ってます♪お目汚しいただけたら、幸甚の極みでございまする
 基本は有名人がモデルですが、初回記念にこのブログではおなじみ?の、魔性の鬼畜のほほん男ピーターを描いてみました~。ピーターっていったい、どんな顔してんの?と思ってた方もいらっしゃると思いますが…

 我ながら、よく描けたと自画自賛普段はポワ~ンとヘラヘラニタニタしてるニコチン中毒顔ですが、たまに愁いに沈んだような顔すると、ネバーランドのアイドルなイケメン・ピーターパンに。でも脳内は、エロいことでいっぱいな変質者なのです。
 好きな有名人、話題の有名人の、独断と偏愛に満ちた似てねー!な似顔絵ブログ“まつたけ絵日記”、ぜひお立ち寄りください♪
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人生は妄想より奇なり

2014-02-14 | 北米映画 08~14
 「LIFE!」
 雑誌“LIFE”の写真管理を務めているウォルターは、平凡で地味なさえない中年独身男。彼には現実逃避の空想癖があった。廃刊が決まった“LIFE”の最後の表紙を飾る写真のネガが失われ、ウォルターはカメラマンのショーンを探しだすべくグリーンランドへと向かうが…
 久々に試写会に行ってきました♪
 セコセコ・セカセカした変化のない退屈で保守的な日常にどっぷり埋没してしまい、もうそれに抗う気力も打破しようとする意思もない人が観たら、身につまされると同時に勇気や爽快感を得る映画なのではないでしょうか。かくゆう私も、変化が嫌い(怖い)で、リスクは絶対に犯さず、何かを得ようとするよりも今あるものを失わないために必死な“社会に飼い慣らされ人”なので、ウォルターの冒険を羨ましく思いました。私の心の中にも、ここではないどこかへ飛び出したい!という衝動はあるにはあるのですが…やはり踏み出せない弱虫毛虫な私…
 ウォルターの現実逃避な想像(妄想?)が、ぶっとんでて愉快です。上司とスパイダーマンもどきなチェイス&バトルとか笑えた。イヤなことと遭遇したり、死ぬほど退屈したら、ふっと脳内トリップしてしまうことって、私にもよくあります。私にはウォルターみたいな、自分に都合のいい自分を美化した想像は無理ですが。せいぜい、不審なおっさんとかがいると、彼が出刃包丁振り回して襲い掛かってきたり、仲が良さそうなイケメン男子高校生二人組がいると、彼らがBLカップルになったり、その程度です。何て貧しい想像力(笑)。それにしても。私みたいな程度の低いデイドリーマーと違い、ウォルターみたいにイマジネーション豊かな人、クリエイティヴな活動ができそうですが。

 空想に逃げていたウォルターが、空想の世界以上の危険とロマンに満ちた現実の世界を旅する姿が、スピーディにドラマティックに描かれていて、擬似体験してる感覚を楽しめます。グリーンランド、アイスランドの荒涼とした海と大地、ヒマラヤの壮大な渓谷など、行ってみたいなあと憧れをかきたてられました。想像力もだけど、ウォルターの行動力、ついでに生命力ってスゴすぎる。ニューヨークからはるか遠く離れた辺境の異国を命がけで訪ねても、なかなかショーンに会えないウォルター、まさに壮大なる骨折り損って感じなんですけど、迷いや苦難を克服することで人間的に成長、見た目もだんだんカッコよくなっていくウォルターを見てたら、人生に無駄なことなんてないんだね!と思えました。
 ウォルターを熱演したのは、この作品の監督も兼ねたベン・スティラー。

 コメディアンとしても魅力的ですが、演出家としても卓越してるスティラー氏。「トロピック・サンダー」とか、ほんと最高!「リアリティ・バイツ」みたいな可愛らしい小品も手がけたり、ほんと才人ですよね。トロピックに比べたらちょっと真面目でセンチな内容ですが、映画愛にあふれるパロディやオマージュが微笑ましかったです。さえない独身中年男役ですが、フツーにモテそうだけど?な男前スティラー氏、ちょっとダニエル・デイ・ルイス似?スケボーで疾走するシーンとか、めっちゃカッコいいです。トロピックもそうでしたが、自分をとことん痛めつける自虐的な演技が笑えます。
 物語のキーパーソンである放浪のカメラマンのショーン役に、二度のオスカーに輝く大物演技派ショーン・ペン。彼の出演快諾は、超豪華キャストなトロピック同様、スティラー氏のハリウッドにおける人望の高さと人脈の広さを示しているようです。
 映画が始まる前、画面に何かカッコいい男が出てきて、僕が日本語吹き替えを担当します!とアナウンス。一瞬誰だか判らなかった!某大物お笑いタレント、いつ見ても私に胸の痛みを運んでくる男猿系イケメン、小柄、才人、ちょっと躁鬱っぽい。ベン・スティラーとは共通点が多い彼ですが、ニューヨーカー役を関西なまりでやってんのかしらん?うう~ん…

 
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ロンドンBLランドリー

2014-02-10 | イギリス、アイルランド映画
 ソチ五輪が、いよいよ始まりましたね☆
 って、正直な話、あんまし興味がない私って、まったくもって非国民ですよね♪開会式も見逃した。競技よりも、あの伝説のドタキャンコンビ、タトゥーの元気そうな姿に感動しました。
 オリンピックは、やっぱ夏のほうが好きかも。何でだろ?夏の選手のほうが、何だか命がけでやってる悲壮感、重さがあるからでしょうか。古い考え方かもしれませんが、日の丸背負ってお国のため戦う!メダル獲れなきゃ日本に帰れない!的な思いつめた姿が、すごくカッコよくて応援したくなるというか。楽しんで余裕でやってきま~す♪な軽いノリは、ちょっと鼻白むし…いつかの冬季オリンピックの選手が、すごいチャラい連中ばかりで、惨敗したくせに平然と軽薄だったのが、悪いイメージとして残ってるのもある。
 ナニハトモアレ。選手の皆さん、応援してる日本国民に元気と勇気と誇りを与える活躍を!メダル獲れなかった!けど、頑張ったからいいもん♪みたいなのは、やっぱ興ざめなので…

 「マイ・ビューティフル・ランドレット」
 サッチャー政権下のロンドン。パキンスタン移民の青年オマールは、幼なじみのジョニーと再会。実業家の叔父に経営を任された赤字のコインランドリーを、恋人となったジョニーとともに立て直すオマールだったが…
 「リンカーン」でアカデミー賞史上初、3度目の主演男優賞を受賞したダニエル・デイ・ルイスが、若かりし頃からタダ者ではないことを知らしめた伝説の作品。同時に腐女子な映画ファンにとっても、衝撃的で萌えるBL映画の傑作として語り草となっている、後に「危険な関係」や「クィーン」など佳作を撮ったスティーヴン・フリアーズ監督初期の作品。

 80年代に、英国美青年ブームという現象が日本の映画ファンの間で湧き上がりました。ハリウッドの人気スターにはない、耽美的で上品で知的な風貌と雰囲気、そして舞台仕込みの端正な演技が、女性の映画ファン、とりわけ腐女子のハートをグワシと鷲掴みにしたのでした。当時まだ幼かった映画初心者の私は、英国美青年俳優たちはかなり高尚で独特すぎて、あまり心惹かれることはなかったのですが、ダニエル・デイ・ルイスの存在はかなり気になってました。同年に公開された「眺めのいい部屋」と本作を観て、え!同一人物なの?!と驚愕したから。映画俳優とは、カッコいい、美しい、可愛い、セクシー、なだけではない、演技というもののスゴさを初めて教えてくれたのが、当時30前の若きダニエル・デイ・ルイスだったのです。

 裏町の不良青年ジョニー役のDDL、何かもう周囲とオーラがまったく違います。主役ではないのに、観客は完全にジョニーを目で追ってしまい、彼の動向がいちばん気になります。ハンパない磁力を放ってるのですが、でも俺が俺が俺だけ見ろ!な悪目立ち演技ではなく、すごく静かで控えめなところが、DDLの非凡さ。不敵でスレてるけど、傷つきやすさと優しさを秘めてるジョニーの複雑でピュアな心情が、DDLの何気ない目線や声音から伝わってきて、ぐいぐい惹きつけられます。笑顔がすごく優しくて素敵!

 DDLの80年代ロンドン不良ファッションのカッコよさ、裏町を駆け抜ける若々しい躍動も、今となってはお宝的な御姿ですが、やはり何といっても腐女子を魅了した彼のBL演技こそ、この映画最大の見どころでしょう。ジョニーのオマールへの一途さに、腐った心はキュンキュンします満身創痍になってオマールを大切にするジョニーが、切なすぎて可愛い。ジョニーがオマールの首筋をベロっとなめるシーン、ランドリーの暗いスタッフルームで愛し合うシーンの、DDLのエロさときたら!決して下品にも俗悪にもならない、彼の生まれもったノーブルさが、リアルな同性愛描写は嫌悪する腐女子に甘いファンタジー(妄想ともいう)を運んでくれます。
 当時のイギリスの世相や、人種差別の実態なども興味深く描かれています。ヘンにシリアスな告発調にせず、悲喜劇タッチに描いてるところもユニークです。


 
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S 最後の警官②~⑤ ゴッサムシティTOKYO

2014-02-09 | 日本のドラマ(連続)
 向井理主演の「S 最後の警官」第2話から5話まで観ました♪

☆イケメン筋トレ!
 事件がなくヒマな時のNPSメンバーは、筋トレに励んでいます。
 一號はダベりながら懸垂。おお~ムカイリーすげー!懸垂もスゴいけど、もさっとした腋毛もスゲー!涼しげなキレイな顔とのギャップに萌え~

 役作りで相当鍛えたというムカイリーですが、やっぱ細いですね~。それに、色白美肌すぎる。脳みそまで筋肉な男には、ぜんぜん見えません。
☆新イケメン発見!
 蘇我が所属するエリート部隊SATは、自分たちを差し置いて活躍するポっと出の新設チームNPSにイラっ&ムカっ状態。それに全然気づかず、ノーテンキに挨拶してくるKYな一號に、『何だテメェ?!』と怒鳴ってメンチきってくる蘇我の後輩隊員が、なかなかイケメン!誰!?さっそくチェキラー♪

 上野隊員役の淵上泰史くん。カッコカワいいですね。初回でのSATの着替えシーンで、一瞬だけ筋肉質な上半身裸を見せた隊員がいたのですが、ひょっとして彼だったでしょうか?ナニハトモアレ。今後、出番が増えればいいけど。
☆き○がい銀行強盗
 異様にハイテンションで、バカっぽい今どき若者口調の銀行強盗が、ハチャメチャやりたい放題の大暴れ。何とか奴らを追いつめる一號と蘇我ですが、彼らの命がけな真剣さに対して、超軽い主犯の言動が笑えた。一號『おまえは生きて償うんだー!!』主犯『いやで~す♪』とか。主犯役の俳優、演技うまかったなあ。誰じゃろ?

☆激突!NPS VS SAT
 合同訓練を行うことになったNPSのもとに、蘇我たちSATが宣戦布告に訪れる。お互いへの当てこすりやイヤミ、罵倒は、ほとんど中学生同士のケンカ。特にすぐカっとなるSATの上野隊員が可愛い。嫉妬してるんじゃねーの?と古橋にからかわれて、『なんだと?!』とキレる上野隊員、威勢はいいが棒読み(笑)淵上くんの元気な棒読みが今後も楽しみ♪
 で、山の中での過酷な訓練で競い合うNPSとSATですが。担いだ丸太が、何か軽そう(笑)。ハリボテでしょ、あれ。上野隊員がもたれて倒れた木も、何か怪しかったわ。

☆いつもオサレ
 オフの時の一號は、ラフなんだけどすごくセンスがいい服を着てるんですよねえ。白いカットソーに可愛い色柄のスウェットとか、どこで買ってんの?と訊きたくなるオシャレさです。
☆新たなる男前投入
 国際テロリスト、Mが登場。演じてるのは何と、オダギリジョー!

 最近は凋落気味とはいえ、まだまだ腐ってもオダジョー。大物連れてきたな、といった驚きはあります。でもオダジョーも、今や向井理の脇なんですね。祇園精舎の鐘の音が聞こえてきますが、主役にこだわらず美味しい脇役で光るのも、決して悪くないと思います。でもまだオダジョー、俺ってスタイリッシュだろ?なカッコイイ役には固執してるみたい?フツーの姿でフツーの役を演じる彼も見たいものです。土屋アンナをボコボコにする凶暴さは、でも素敵でした(笑)。DV男の役とか、いつか演じてほしい。
☆クリミナル・ホスピタル!
 重傷を負った横川が入院してるのが、偶然にもゆづるが勤務する病院。新たな事件の被害者が運びこまれたのも、この病院。第1話で怪我した一號が入院したのも、この病院。いつも同じ病院なのが、まあ撮影の都合とはいえ何か気になる。

☆お互い出世したね
 ネットで自殺幇助をしている“神父さま”の正体は…自首してきた元カウンセラーの中年男役は、個性的な脇役として最近売れっ子の滝藤賢一。「カラマーゾフの兄弟」では、イケメンブラザーズをいたぶる刑事役を怪演してましたね。向井理とのツーショットに、何かデジャヴ。あ!「傍聴マニア」だ!万引きして被告人になる落ちぶれたロッカー、ポチョム菌のエイゼンシュタインじゃん!あの時の滝藤さんも強烈でしたわ。いい俳優だけど、竹中直人系というか、出番が多かったり役が大きかったりすると、個性的すぎるゆえにクドくなったりウザくなったりする。今回も静かで悲しい役なのに、目立ってやる!な魂胆や気合がありありと演技に出てて、ちょっと鼻についた。
☆おバカになりきれない 
 “神父さま”を取調室で訊問する一號は、どう見てもクールなイケメンエリート捜査官。おバカな脳筋男には全然見えません。蘇我との絡みでも、チクっとした皮肉を吐いたり、すごい冷めた表情したり、これは一號じゃない向井理の素だ!と思わせるシーンが多い。
☆衆目監視の殺人
 マスコミや野次馬の目の前で、き○がい男が護送中の神父さまを刺す。かつてのオウムの某幹部襲撃事件や、豊田商事事件を思い出させます。死なせまいと必死に蘇生を試みる一號ですが…救急車、まだ来ないの?!遅すぎ!

★総括
 ここはバットマンのゴッサムシティかよ!?な、東京の狂気の犯罪都市化に毎回、戦慄+笑ってしまいます。
 男まつりドラマなのに、男くさくない熱くない。向井理も綾野剛も冷たい無機質系だからでしょうか。二人とも、犯人役のほうが向いてるかも?でも二人とも、いい表情いい動きしてるな、と思う瞬間が多い演技してる。見た目も雰囲気もBL妄想させてくれないのが、ちょっと残念ですが

 ↑好評を博した舞台「小野寺の弟・小野寺の姉」が映画化。天童荒太原作の「悼む人」も、舞台同様ムカイリー主演で映画化してほしいものです。

 ↑上野隊員も応援~
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イケメンに放尿

2014-02-07 | 北米映画 08~14
 いま世間を騒がせている“偽りのメロディ”事件…
 現代のベートーヴェンともてはやされてた作曲家、佐村河内守氏が、ゴーストライターに作曲させていた、のみならず、聴覚障害はウソで実は耳が聞こえるのでは、という疑惑…
 うう~ん。ゴーストライターの件だけなら、本人が作詞作曲してないだろ~?な人気アーティストなんていっぱいいるし、あ~あバレちゃったんだね、カネでトラブったんだね、なんて笑って聞き流してしまうどーでもいい話ですが、聴覚障害者を装っていたことが事実なら、許されざる言語道断な詐欺事件ですよね。障害者のフリして金もうけなんて、最低最悪です。
 それにしても佐村河内氏、叩けばもっとホコリが出そうな人ですよね。被爆2世の聾の音楽家として、広島では有名な人ですが…TVで姿を見るたびに、何か怪しい人だなあと胡散臭く感じていたのは、きっと私だけではないはず。何かあの北の国のまわしもの料理人に似て見えるのは、私だけでしょうか?とにかく、詐欺の疑いは徹底的に糾明糾弾してほしいものです。

 「ペーパーボーイ 真夏の引力」
 大学を中退して南部の実家に戻ったジャックは、保安官殺人事件の真相を追う記者の兄ウォードの仕事を手伝うが、死刑囚と文通をしている女シャーロットに強く惹かれるようになり…
 サブタイトルや、ハリウッドのアイドル俳優ザック・エフロンが主演ということから、胸キュンな青春ラブストーリーと思って観たら、おったまげーしょん。ゲロゲロウゲゲなド変態ワールドに、お口ぽか~んになってしまうトンデモ映画なのです。
 いちおう、人種差別や人間の恥部暗部をえぐったドラマ、という形になってはいますが、もはや真面目に描いてるとは思えなくなるほどのアブノーマルさ醜悪さは、不愉快になるか笑うかのどちらかしか選択を与えてくれません。幸い私は後者でした。

 汗と血と愛液で湿度ベットベト。主要人物がみんな変態か変質者で、フツーの人間にはうかがい知れない、決して関わることのない世界にいざなってくれます。とにかく、おいおい~おまえら何やってんの~なドン引きシーンのテンコ盛り。特に強烈だったのは、刑務所での面会シーン。欲情したシャーロットと死刑囚が、お互いハアハア自慰をおっぱじめ、それを見てるウォードの股間も反応。そして、海でクラゲに刺されたジャックの顔や体に、シャーロットが消毒のオシッコぶっかけ。さらに、実はドMなホモだったウォードが、黒人二人と過激SMプレイの果て、全裸で血まみれ瀕死とか。人間のあまりにも醜い無残な姿を見せ付けられると、返って笑ってしまう。そんなシーンの数々が、凄絶かつ滑稽です。
 よーやるわ!な変態演技と大胆露出に、ハリウッドの一流スターが挑んでいるところが、この映画の見所でしょうか。

 ジャック役のザック・エフロンは、とにかく脱がされまくってます。元水泳選手の役ということで、素晴らしい肉体美を披露しているザっくんですが、白いブリーフ一丁姿のシーンが必要以上に多く、しかもその姿で雨の中で踊って白ブリが濡れて透けちゃうとか、ほとんどゲイビデオのモデル。ザっくん、女子以外のファン開拓を狙ってんの?!でも、淫靡さや退廃的なところは微塵もなく、ゲイゲイしい演出にも関わらずあくまで爽やかで健康的なところが、いかにもオールアメリカン・ゴールデンボーイなザっくんです。
 ウォード役は、新作「ダラス・バイヤーズクラブ」でオスカー候補になっているマシュー・マコノヒー。マコ、いったいどうしちゃったの?!最近ひと皮剥けて、すっかり演技派になったマコですが、この作品でも怪演してます。

 ガーン!こんな姿↑とか。もう開き直って楽しんでるとしか思えません。イケメンのザっくんと男前なマコの絡みも、兄弟の範疇を越えた禁断のゲイゲイしい匂いがします。あと、死刑囚役のジョン・キューザックのキモすぎる怖すぎる変質者っぷりも、なかなかのインパクトです。
 最も強烈なのは、“性欲が強いバービー人形”ことシャーロット役のニコール・キッドマンかも。ニコキさん、やっぱただの美人女優とは違いますねえ。こんな役、日本の女優たちには絶対無理だろうし。もう若くない年増女の醜さをあえて強調してるかのような、ケバいメイクとミニスカボディコンファッションが不気味。お股おっぴろげ、人前での自慰、イケメンの顔に放尿、ケダモノのようなファックetc.タガのはずれた恥ずかしげのかけらもない卑猥さが、とにかく圧巻。

 ヤリマンなイカレビッチだけど、お人よしでちょっとアホっぽいキャラは、何か憎めず微笑ましくもありました。こういう役を嬉々として演じるニコキさんの、女優としての度量と余裕は、実にアッパレです。 
 「プレシャス」でオスカー候補になり、新作「大統領の執事の涙」も近日日本公開のリー・ダニエルズ監督の作品。監督って、ゲイなのかしらん?ザッくんとマコの裸の撮り方とか、男同士のねっとりした湿感とか、笑えるほどゲイゲイしいです。

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栄光のジェイン(7)~(24) ホームランな彼

2014-02-05 | 韓国のドラマ
 チョン・ジョンミョン主演の「栄光のジェイン」第7話から最終話まで、やっと観終えました

☆モデルも真っ青
 とっちゃん坊やな猿童顔ジョンミョンですが、そのスタイルのよさには毎度惚れ惚れ!野球のユニフォームだろうがスーツだろうが、足長っ!細っ!スラっとしてるけどガッチリもしてて、まさに理想的な体型です。
☆人権無視の面接
 レンガを屋上まで運んだら合格、なんて面接、いま実際にやったら、社会問題になるよ。韓国ではあれ、当たり前なのかしらん?この後もコデ商事は、とても一流の大企業とは思えぬことばかりするんですよねえ。あんな会社、絶対イヤ!
☆知足者富
 満足を知る者は富む、という孔子の教え。ジェインは孔子信者。恋人が孔子の教えにハマってたら、何か怖いよなあ。
☆エグザイルにいそうな風貌
 ヨングァン一家を困らせたチンピラ借金取りが、コデ商事の面接に現れる!グンボク、という彼の名前も判明。ただのチョイ役チンピラにしてはイケメンすぎると思ってたので、再登場に納得。
☆顔芸?
 パパを見ると、いちいちガクガクブルブル震えたり引きつったりするイヌ。そのオーバーさが大映ドラマっぽくて笑えます。

☆無理やり&意味不明
 イヌの担当看護士になったジェインが、なぜかコデ商事に入社。意味がわからん!それにしてもジェイン、可愛いんだけど…どんなシーンもメイクばっちりなのが気になる。
☆常備薬は携帯しやすい容器に
 パーティ会場で発作を起こすイヌ。薬の瓶を車の中に落としたんだけど、あんなデカい容器を落としてすぐに気づかないなんて、ありえない!し、そもそも容器がデカすぎて笑えた。あんな容器、誰も持ち歩かないよ~
☆韓国セレブのファッション
 イヌのお坊ちゃまファッションは、ほとんどお笑いタレント。イヌのママのマダムファッションは、ほとんどシャンソン歌手のステージ衣装。悪趣味すぎる韓国の金持ちファッションが、毎回楽しみ♪

☆皇室の方々も顔負けな護衛
 いつも大勢のボディガード?を引き連れてるイヌのパパ。その中には、結構イケメンがいたりする。特にメガネかけた男子がチョア~
☆ヌルいハッピーエンド
 ジェインの記憶喪失はどうなったの?あの謎のホームレスのおじさんは何だったの?孤児院に入れる前にジェインの身元をちゃんと調べなかった警察の非は?などなどなど、ジェインとヨングァンの結婚より気になることが、わらわらと…
★総括
 うう~ん?何かメチャクチャな設定で、ありえないことだらけで、まあ韓流ドラマだな、と苦笑するばかりの内容でした。野球ドラマだと思ってたので、ヨングァンとイヌが早々に野球辞めちゃったのには唖然。
 パク・ミニョンちゃんは、成均館同様可愛かった。メイクが濃いなとは思ったが。イケメンなんだけどチョイブサでもあるイ・ジャンウくんも可愛かったです。あの髪型で野球選手は、さすがにないない(笑)
 チョン・ジョンミョンがカッコカワイかった~!まさに理想の年下彼氏ですよ。強くて男らしいけど、好きな女の前では悲しい仔犬!あの目でじっと見るのは反則!何されても許してしまう、何言われても従ってしまうよ。ミョン太、スーツ姿もイケてたけど、もっと野球のユニフォーム姿を見たかったです。
 さあ、韓ドラ完観恒例、イルボン理想妄想リメイク、イってみよ~♪

 ジェイン … 能年玲奈
 ヨングァン … 池松壮亮
 イヌ … 松坂桃李
 インチョン … 平山浩行
 ヨングァンの姉 … 木村文乃
 ヨングァンの妹 … 朝倉あき
 グンボク … 青柳翔
 ホ・ヨンド … 六角精児
 ホ・ヨンドの部下 … 吉村崇
          … 日村勇紀
          … 壇蜜
      ・
 ヨングァンの父 … 尾美としのり
 ジェインの父 … 榎本孝明
 ジェインの母 … 床嶋佳子
 看護士長 … 毬谷友子
 靴みがきのおじさん(金貸し)… 平泉成
 謎のホームレス … 日野正平
      ・
 ヨングァンの母 … 若村麻由美
 イヌの母 … 麻生裕未
 検事 … 片平なぎさ
 イヌの父 … 吉田鋼太郎

 こんなん出ましたけどぉ~?
 元気溌剌、型にハマらずマイペース、でも人知れず悩みを抱えてるジェインは、あまちゃんとカブるキャラじゃないでしょうか?
 女をめぐってバトる壮亮VSトーリ、見てみたい!鬼畜な鋼太郎パパにいたぶられるトーリ、にも萌えること必至(笑)。

 ↑年下の可愛い男子、というイメージだったミョン太も、最近はすっかりオッパ的な役が板につくように。そろそろオトナのエロい演技にも挑戦してほしい。

 次はユチョンの「屋根部屋のプリンス」一気観しようと思ってます♪
 
 
 
 
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パンチパーマとハゲメタボ

2014-02-02 | 北米映画 08~14
 早いもので、もう2月ですね!
 ついこないだ、あけおめ!だったと思ったら、もう鬼は外~!ですもの。このままだと、あっという間に桜が咲いて散ってGW、大嫌いな猛暑の夏が来て、人生に飽き飽きする秋に愁いて、ますます独りぼっちに安らぎと幸せを感じる冬を、高速でエンドレスリピートしてるような私です。今年こそ素敵な波乱万丈がありますように!ではなく、今年も何ごともなく静かに平和に過ごせますように、と祈るようになって久しい…
 そうそう。最近、孤独な老後を少しでも楽しく送るため、独りでできるもん!な趣味を本格的に開始しました。結構ハマってしまい、調子ぶっこいて自己満足MAXな新ブログまで作ろうとしています。開店時には、ぜひお立ち寄りください♪

 「アメリカン・ハッスル」
 詐欺師のアーヴィンとその相棒兼愛人のシドニーは逮捕されるが、カジノ利権に群がるマフィアや政治家の一網打尽を狙うFBI捜査官のリッチーから、囮捜査への協力を依頼される。標的である市長のカーマインに近づくアーヴィンとシドニーだが、二人の関係に嫉妬するアーヴィンの妻ロザリンが計画を邪魔し始めて…
 今年初の映画館鑑賞となったのは、来たるアカデミー賞の最多ノミネーションとなっている話題作。ノリノリなデヴィッド・O・ラッセル監督が、「ザ・ファイター」からクリスチャン・ベールとエイミー・アダムス、「世界にひとつのプレイブック」からブラッドリー・クーパーとジェニファー・ローレンスを再招聘し、またまた全員をオスカー候補に上がらせる手腕を発揮しました。オスカー欲しいならラッセル監督の作品に!な状態です。ハリウッドのスターは、みんな監督と一緒に仕事したいのでは?
 で、どんな傑作なんだろう?と期待してたのですが…うう~ん???ラッセル監督の旧作「ハッカビーズ」や、去年の「世界にひとつのプレイブック」もそうでしたが、決してつまんないわけではないんですが、私は単純で解かりやすい笑いが好きなので、ちょっと知的レベルが高めな人でないと???な台詞とか間とかに、置いてけぼりくらってしまいました。後になってジワっと意味が推察(理解、ではない)される、そういう系統の笑い?台詞が多く、字幕を追うのも大変で疲れた。英語圏の人や英語が堪能な人だと楽しめる映画かも。あと、仕事帰りだったせいか、不覚にもちょっとだけ眠ってしまったテッド」や「REDリターンズ」も仕事帰りに観たのに寝なかった事実を鑑みると、やっぱワタシ的にはラッセル監督独特の“知的な珍妙さ”“愛すべきメンヘラ”が好みではないのかな。せっかく詐欺師が主役なのに、コンゲームをハラハラなスリリングに描くことよりも、ゲームに関わる人々の珍奇な関係を重視していたのが、ちょっと残念だったかも。音楽の使い方は、すごく良かったです。サントラとか欲しいかも。
 お話よりも、ラッセル監督作品はキャストのアンサンブル演技が楽しい。今回も、まさに“ラッセル・チルドレン”な男優女優たちが、演技と魅力の妍を競ってます。まず、アーヴィン役のクリスチャン・ベール。

 ガーン!ヅラかぶったハゲはまだしも、すごいメタボな醜悪ボディに唖然。あれ、特殊メイクじゃなくて実際に太ってるんですよね?ムキムキになったりガリガリになったりデブになったり、もはや原型不明なクリベーです。見るもおぞましい醜いオヤヂになってないのは、やっぱ顔じたいは男前だからでしょうか。詐欺師だけど、結構お人よしで優しいキャラも可愛かった。それにしても。あんな肉体改造を繰り返して、カラダ壊さないのか心配です。精神的にも悪そうだし。役者魂の壮絶さも、度を過ぎたらイロモノになってしまう。たまには素の男前なクリベーの恋愛映画とか観たいものです。 
 リッチー役は、愛しのブラパことブラッドリー・クーパー

 ガーン!パンチパーマ!でもブラパがやると、なぜかオチャメでカッコよく見える。キレやすいニューロティックな男役は、前作「世界にひとつのプレイブック」とほぼ同じ。凶暴で危険だけど、優しくてアホなところが何とも言えぬ愛嬌になってて、今回も微笑ましい怪演を披露してるブラパです。シドニーに惚れて欲情してハアハアなところとか、アホ可愛すぎ。狡猾さとマヌケさを巧みに演じ分けて、ただのイケメン俳優でないことを証明しつつ、やっぱカッコいいことも再認識させてくれてます。たまにシリアスな顔すると、惚れ惚れする美男子ぶりです。♂フェロモンぷんぷん出てるところも素敵です。エロくはないけど。
 シドニー役のエイミー・アダムスの演技と存在感が、ワタシ的には今回のアンサンブルの中で最も光ってたように思えました。いちばん感情が乱れて複雑なキャラだったからでしょうか。貧乳なのにセクシーな衣裳ばかりで笑えた。ロザリン役のジェニファー・ローレンスも、派手にトンチンカンな役で目立ちまくり。出てきただけで惹きつけられる輝きは、さすが今をときめくオスカー女優。憎めないエキセントリック困ったちゃん女役は、前作とほぼ同じですが。カーマイン市長役のジェレミー・レナーも好演。リーゼントが笑える。ぜんぜん悪人じゃない、可愛いぐらいいい人な彼を騙すクリベーやブラパのほうが悪役に見えました。

 ↑ハーゲンダッツのCMのブラパも、めっちゃカッコいい!ちょっと着崩したノータイのスーツが世界一似合う男ですよねえ。ブラパになめられ食べられるアイスになりてぇ~
コメント (4)
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