まつたけ秘帖

徒然なるままmy daily & cinema,TV drama,カープ日記

地獄の電気ドリル!

2010-11-26 | 中国・台湾・香港映画
 年末の紅白出場歌手と、再来年の大河ドラマ「平清盛」の主演者が発表されましたね!
 紅白、今年は何だか何のサプライズも話題性もないメンツだなあ。ちょっと前に週刊文春に載ってた、嵐の暴露記事&写真のほうが衝撃的で興味深かったです。
 平清盛役は、何と松山ケンイチ!うう~ん?ケンイチくんは、フツーに可愛いと思うし嫌いじゃないけど、清盛って感じは全くしないなあ。ワタシ的には、小澤征悦か片岡愛之助を期待してたんだけどね。ケンイチくんには、さすが役者!と驚嘆できるほど、うまく化けてほしいものです。厳島、音戸の瀬戸でロケするのかな?見に行きたいなあ。

 「殺人犯」
 連続猟奇殺人事件を捜査する香港警察の刑事クォンは、犯人が自分である証拠を次々に発見し、窮地と狂気へと追いつめられていくが...
 ネタばれしないように感想を書くのが難しい映画です。ちょっと前に見た某洋画と、犯人設定が同じで笑えた。あの某洋画を観ていなければ、犯人の正体に驚けるかも。いや、ちょっとカンのいい人なら、あの人物が出てきた瞬間にピーンとくるかな。ばっちり怪しいし。既視感を覚えたのは犯人だけでなく、ラスト近くのキッチンでの惨劇も。あれって、もろにブラピ主演の某映画じゃん(笑)。
 香港映画らしく、エグいグロいホラーシーン満載。冒頭から、その点でツカミはOK!メインの凶器、血まみれ電気ドリルがおぞましい。私がウゲゲだったのは、目玉にクギ刺された女が、トラックに轢かれてグチャっのシーン。ひどすぎて、返って笑えましたが。
 クォンに正体をあらわして彼を愚弄する犯人の言動が、かなり笑撃的。犯人が過去にやってきた行為も、非道すぎて苦笑。あんな奴、うかうか家に入り込ませないよう気をつけねば。可愛い甥のジミーが売り飛ばされちゃう(笑)。それにしても。あんな役、あんな人にやらせていいのかなあ。道徳的に日本では無理っぽい。
 クォンを熱演していたのは、久々に見たアーロン・クォック。

 日本のキムタコとか竹野内豊とか、顔の弛みや萎みが目だって老化劣化がイタましいけど、40半ばのアーロンはまだ若々しくてカッコカワいい。肌にまだ潤いとか艶があります。ちょっとシブくもなってて、きれいにオヂさん化してるのではないでしょうか。たまに唐沢寿明に似て見えたけど。香港映画界随一の肉体美を誇るアーロン、今回は脱いでませんでしたが、タンクトップ姿とか水中スウェット姿とかで分かる、彼のメタボ無縁さに感嘆。醜いブヨブヨ体型にならぬよう、鍛えてるんだろうなあ。油断すると美貌なんてすぐに崩れちゃうんだろうな。美男美女は大変です。
 だんだんコワレていき、錯乱暴走するアーロンの怪演も見どころです。ラスト、とうとうブっコワレてしまい、血走った目で電気ドリル片手に犯人待てぇ~ウヘヘウゲゲ♪みたいな様子が異様で笑えます。
 香港といえばの喧騒と猥雑な風景がほとんど出てこず、ここはマレーシア?シンガポール?な、東南アジアの静かで美しいリゾート的な場面で話が展開してたのも印象的でした。クォンの自宅がすごい豪邸で、刑事がこんな家に住めるのか?と首を傾げずにはいられなかったけど。クォンはお金持ちの坊っちゃんだったんだっけ?ぼんぼんの彼がなぜ刑事になったのかも謎。
 
 
コメント (4)
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ジェフの笑顔は1万ボルト♪

2010-11-03 | 北米映画 60s~70s
 風邪を引いてしまいました
 今日いちにち仕事を休んで療養したのですが...上司からの仕事の進捗状況を問うメールが来ただけで、誰からも心配のメールも電話もなかったのが悲しいです私、どんだけどうでもいい人間なんだよ、とあらためて痛感♪
 私と違って、誰かにとって大切な人である皆様は、風邪など召しませぬようtake good care of yourself

 「サンダーボルト」
 クリント・イーストウッド主演のマイケル・チミノ監督作品。
 金庫を大砲でブチ破る銀行強盗サンダーボルトことジョンは、逃走中ライトフットという陽気な若者と出会う。ジョンはライトフットと組んで、再び銀行強盗を決行することになるが...
 1974年製作、つまり36年前の映画。イーストウッド、さすがに若い!まだ髪がフサフサしてます。シブくて屈強そうでカッコいいし。サンダーボルトのキャラも、寡黙だけどどこか乾いた優しさがあって、草食男子とも肉食男子とも違う男の魅力があって素敵でした。
 イーストウッドもイケてましたが、この映画はやはり何といってもライトフットを演じた、当時25歳!のジェフ・ブリッジス!

 ジェフ、か、か、可愛い~明るくて元気で人なつっこくてヤンチャなライトフットを可愛く演じていて、見てる間ずっと胸ぽわわ~ん状態でした。あの陰りなど一片もない無邪気な天然笑顔ときたら!逞しい大柄な体も、いかにもジムでバキバキに鍛えてます!な人工的感じがなく、すごく自然で健康的。今の俳優って演技も見た目も作ってる感が強いので、当時のジェフの飾らない素朴な男らしさは、返って新鮮な感銘を与えてくれます。
 ライトフットがねえ、これまた超可愛いキャラなんですよ。底抜けに明るくアホっぽい表情&言動でジョンにまとわりつく姿は、まるでデカい子犬。ジョンじゃなくても、心がほだされます。時おり見せる寂しげな様子が、これまた胸キュン!ラストシーンは、切なすぎて...
 ジェフ・ブリッジスの衝撃的(笑撃的?)な女装も見所。ケツ丸出しピッチピチのワンピース姿、キモ可愛いです。スケベおやじを誘惑?するのですが、何であれを女と思うかなあ?と笑えます。

 笑いと涙を誘うライトフットを好演したジェフは、この映画でオスカー(助演男優賞)にノミネートされました。36年後の今年、「クレイジーハート」で遂にオスカーを受賞したのは、本当に快挙でしたね。挫折はあったかもしれないけど、みじめに落ちぶれることもなく、おかしなスキャンダルや悪評もなく、地道で堅実な息の長い俳優人生を歩んでいるジェフは、ハリウッドスターとしては理想的な存在なのではないでしょうか。
 サンダーボルト&ライトフットの友情(というより、兄と弟みたいな絆)も、なかなか微笑ましく描かれています。イーストウッドもジェフも男らしすぎて退廃的なところは微塵もないので、YAOIムードは皆無ですが。
 この映画、ちょっとコミカルなところもいい感じです。サンダーボルト&ライトフットがヒッチハイクした気ち○い男とか、強盗決行日まで食いつなぐためアルバイトしたりとか、大砲で金庫爆破とか、クスっと笑えるシーンも多いです。
 あと、アメリカってほんと広大だなあ~と、果てしなく続く道路や大地に感嘆させられました。流れてくるカントリー音楽も、哀感があってしみじみ。

 ↑ジェフおぢさま、オスカーおめでとおん年61、ぜんぜんイケてます
コメント (6)
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