「バッド・エデュケーション」
若手映画監督エンリケの前に、少年時代の親友で初恋の相手でもあったイグナシオが現れる。俳優志願のイグナシオが書いたというシナリオの内容に、エンリケは衝撃を受ける。それは二人が学校の寄宿舎にいた時に起こった、ある忌まわしい事件についての物語だった…
今や世界的巨匠扱いされてるペドロ・アルモドバル監督ですが、かつてはスタイリッシュにケバケバなゲイテイストで、トンデモぶっとび映画を連発してた天才オキャマ監督として、一部から熱狂的な支持を得ていた御方でした。数あるアルモ姐さんの珍作怪作の中で、最もゲイゲイしさが炸裂しているのが、このBLサスペンス劇場です。マイベストオブアルモ作品でもあります。久々に観ましたが、やっぱおもろいわ~。何もかもが濃密で刺激的。毒にも薬にもならん映画や演技ばかり見てるので、こってり過ぎて胸やけが。現在と過去、虚構と現実が交錯し二転三転しつつ、ああそういうことか!そうつながるのか!と膝を打つ巧みな構成や、エゲツなくも笑えて含蓄のある台詞など、さすがすぐれた脚本家でもあるアルモ姐さんです。
いい人の、いい話なんかじゃないところが好き。みんな野望と欲望に汚れた悪党!強烈で濃密な毒気は、まるで高級な香水のよう。アルモ姐さんの半自伝的な映画、とのことですが。神父による性的虐待をネタにして、こんな映画を作ってしまう姐さんのメンタルの強さと創造力に感服。半自伝的とはいえ、まあ90%は盛ってるとは思いますが。おぞましい少年姦を描きつつ、ぜんぜん陰鬱な映画になってないところもスゴすぎます。神学校の寄宿舎でのくだりは、なかなか怖いスリラー仕立てになってます。バチ当たりすぎる神父、ほとんどホラーでヤバすぎる!
アルモ姐さんの映画はどれもゲイテイストが濃厚ですが、強い女性を賛美してる筋金入りのフェミニストでもある姐さんは、どちらかといえば女優を大事にするヒロイン映画をメインにしているので、イケメンたちが身も心も絡み合うBL映画は、この作品が唯一かも?若い男二人が繰り広げる駆け引きは、真面目にやってるようでどこか珍妙でもあり、確実に笑いを狙ってる。笑えるシーンやキャラが多いし。そうそういうところも、アルモ映画の魅力です。わし的にはこの映画、完全にブラックコメディです。ヴァーホーヴェン監督の傑作「エル」に近い黒い笑い。そんな私の好物に、BLという好物も加わってるので、美味しくないわけがない映画なんです(^^♪BL映画といっても、ファンタジーな甘さや切なさ、キレイカワイイな要素は微塵もありません。BL映画ではなくゲイ映画、と言ったほうが正しいかも。エンリケもイグナシオも、相手に愛なんか求めてませんし。エンリケは体、イグナシオはチャンス。二人とも潔いほど打算的でリアルなゲイっぷり。
この映画はやはり何といっても、ガエル・ガルシア・ベルナル!彼なしでは成立しなかった映画です。ラテンの貴公子、最強のエロカワ男子として絶大な人気を誇っていた当時25、6歳頃のガエルっち、私もハマってました~
いや~。ガエルっち、ほんま可愛い、そしてエロいわ~。まさに神ってる(死語)!彼に恋していたとしか思えぬほど、アルモ姐さんったらガエルにアンなことコンなことさせちゃってます。ほとんどセクハラな演出。女優なら訴えられるレベル。でもガエルっちはアルモの欲望、じゃない期待に役者魂を燃やして応えています。ファムファタールならぬオムファタール、魔性の美青年!こんな役、演技、日本のイケメン俳優にはまず不可能。おかまのサハラ、偽物イグナシオ、そしてイグナシオの弟フアンの3役を演じてるのですが、それぞれチャーミングに怪しく演じ分けています。女装の美しさには瞠目!
衝撃的(笑撃的?)なシーンてんこ盛りですが、圧巻な見せ場はやはりエンリケを誘惑するプールのシーンでしょうか。全裸になるよりいやらしい、水に濡れて透けた白いブリーフ一丁姿のガエルっち、そのふくらみは何?!エンリケと観客の視線を奪う巨根見せつけが笑える。エンリケがイグナシオに苦々しく言う『この男じらしが』は、当時ツボった名台詞でした。エンリケにバックから激しく突かれて苦痛に歪むガエルっちの顔もインパクトあり。フツーの俳優なら、こんなのよくやったな~と唖然となるところですが、大胆不敵なエロカワ貴公子ガエルっちには、これぐらい余裕。
トリッキーな役を見事に演じてるガエルっちですが、薄汚い卑しい役でも全然そんな風に見えないところも彼らしい。賢そうでどこか高貴な雰囲気さえする。そしてとにかく可愛い!小柄で童顔、フアンの時は10代の少年にしか見えなかった。小さいので動きがチョコチョコトコトコしてるもウルトラキュート。笑顔と八重歯も殺人的な可愛さ。脱ぎっぷりのよさも世界一級。チビだけど、がっちりむっちりしてる褐色の肉体が放つ色気きたら。男色家たちがハアハアと群がるのも当然。女だって近寄っただけで妊娠しそう。無味無臭なキレイ系中性的男子が好きな人は要注意な雄♂フェロモンです。
エンリケ役は、アルモの「トーク・トゥ・ハー」にも出てたフェレ・マルティネス。ちょっと若い頃のクリスチャン・ベールっぽい顔?翻弄されつつ利用もする、決して情には溺れない男をクールに好演してました。サハラの親友、おっさんおかまのパキート役のおじさんは、「トーク・トゥ・ハー」で主役を演じた俳優さん?いい味だしてました。本物イグナシオもグロテスクかつ珍奇で笑えたわ。
この映画、公開当時に観た時は、日本でリメイクされるなら(絶対ムリだが)、イグナシオは妻夫木聡、エンリケは岡田准一がいいかも~なんて妄想したものです。今の若い人気俳優だと誰がいいか。ぜんぜん思い浮かばない
↑ 神ってる(死語)頃のガエルっちの画像、集めてみました~。Guapo!Que bonito!旧作の「アマロ神父の罪」とか「ブエノスアイレスの夜」「ドット・ジ・アイ」とかまた観たくなってきました(^^♪
↑ 現在44歳、最近のGGB氏。Me excita !今でも全然イケとるわ~
若手映画監督エンリケの前に、少年時代の親友で初恋の相手でもあったイグナシオが現れる。俳優志願のイグナシオが書いたというシナリオの内容に、エンリケは衝撃を受ける。それは二人が学校の寄宿舎にいた時に起こった、ある忌まわしい事件についての物語だった…
今や世界的巨匠扱いされてるペドロ・アルモドバル監督ですが、かつてはスタイリッシュにケバケバなゲイテイストで、トンデモぶっとび映画を連発してた天才オキャマ監督として、一部から熱狂的な支持を得ていた御方でした。数あるアルモ姐さんの珍作怪作の中で、最もゲイゲイしさが炸裂しているのが、このBLサスペンス劇場です。マイベストオブアルモ作品でもあります。久々に観ましたが、やっぱおもろいわ~。何もかもが濃密で刺激的。毒にも薬にもならん映画や演技ばかり見てるので、こってり過ぎて胸やけが。現在と過去、虚構と現実が交錯し二転三転しつつ、ああそういうことか!そうつながるのか!と膝を打つ巧みな構成や、エゲツなくも笑えて含蓄のある台詞など、さすがすぐれた脚本家でもあるアルモ姐さんです。
いい人の、いい話なんかじゃないところが好き。みんな野望と欲望に汚れた悪党!強烈で濃密な毒気は、まるで高級な香水のよう。アルモ姐さんの半自伝的な映画、とのことですが。神父による性的虐待をネタにして、こんな映画を作ってしまう姐さんのメンタルの強さと創造力に感服。半自伝的とはいえ、まあ90%は盛ってるとは思いますが。おぞましい少年姦を描きつつ、ぜんぜん陰鬱な映画になってないところもスゴすぎます。神学校の寄宿舎でのくだりは、なかなか怖いスリラー仕立てになってます。バチ当たりすぎる神父、ほとんどホラーでヤバすぎる!
アルモ姐さんの映画はどれもゲイテイストが濃厚ですが、強い女性を賛美してる筋金入りのフェミニストでもある姐さんは、どちらかといえば女優を大事にするヒロイン映画をメインにしているので、イケメンたちが身も心も絡み合うBL映画は、この作品が唯一かも?若い男二人が繰り広げる駆け引きは、真面目にやってるようでどこか珍妙でもあり、確実に笑いを狙ってる。笑えるシーンやキャラが多いし。そうそういうところも、アルモ映画の魅力です。わし的にはこの映画、完全にブラックコメディです。ヴァーホーヴェン監督の傑作「エル」に近い黒い笑い。そんな私の好物に、BLという好物も加わってるので、美味しくないわけがない映画なんです(^^♪BL映画といっても、ファンタジーな甘さや切なさ、キレイカワイイな要素は微塵もありません。BL映画ではなくゲイ映画、と言ったほうが正しいかも。エンリケもイグナシオも、相手に愛なんか求めてませんし。エンリケは体、イグナシオはチャンス。二人とも潔いほど打算的でリアルなゲイっぷり。
この映画はやはり何といっても、ガエル・ガルシア・ベルナル!彼なしでは成立しなかった映画です。ラテンの貴公子、最強のエロカワ男子として絶大な人気を誇っていた当時25、6歳頃のガエルっち、私もハマってました~
いや~。ガエルっち、ほんま可愛い、そしてエロいわ~。まさに神ってる(死語)!彼に恋していたとしか思えぬほど、アルモ姐さんったらガエルにアンなことコンなことさせちゃってます。ほとんどセクハラな演出。女優なら訴えられるレベル。でもガエルっちはアルモの欲望、じゃない期待に役者魂を燃やして応えています。ファムファタールならぬオムファタール、魔性の美青年!こんな役、演技、日本のイケメン俳優にはまず不可能。おかまのサハラ、偽物イグナシオ、そしてイグナシオの弟フアンの3役を演じてるのですが、それぞれチャーミングに怪しく演じ分けています。女装の美しさには瞠目!
衝撃的(笑撃的?)なシーンてんこ盛りですが、圧巻な見せ場はやはりエンリケを誘惑するプールのシーンでしょうか。全裸になるよりいやらしい、水に濡れて透けた白いブリーフ一丁姿のガエルっち、そのふくらみは何?!エンリケと観客の視線を奪う巨根見せつけが笑える。エンリケがイグナシオに苦々しく言う『この男じらしが』は、当時ツボった名台詞でした。エンリケにバックから激しく突かれて苦痛に歪むガエルっちの顔もインパクトあり。フツーの俳優なら、こんなのよくやったな~と唖然となるところですが、大胆不敵なエロカワ貴公子ガエルっちには、これぐらい余裕。
トリッキーな役を見事に演じてるガエルっちですが、薄汚い卑しい役でも全然そんな風に見えないところも彼らしい。賢そうでどこか高貴な雰囲気さえする。そしてとにかく可愛い!小柄で童顔、フアンの時は10代の少年にしか見えなかった。小さいので動きがチョコチョコトコトコしてるもウルトラキュート。笑顔と八重歯も殺人的な可愛さ。脱ぎっぷりのよさも世界一級。チビだけど、がっちりむっちりしてる褐色の肉体が放つ色気きたら。男色家たちがハアハアと群がるのも当然。女だって近寄っただけで妊娠しそう。無味無臭なキレイ系中性的男子が好きな人は要注意な雄♂フェロモンです。
エンリケ役は、アルモの「トーク・トゥ・ハー」にも出てたフェレ・マルティネス。ちょっと若い頃のクリスチャン・ベールっぽい顔?翻弄されつつ利用もする、決して情には溺れない男をクールに好演してました。サハラの親友、おっさんおかまのパキート役のおじさんは、「トーク・トゥ・ハー」で主役を演じた俳優さん?いい味だしてました。本物イグナシオもグロテスクかつ珍奇で笑えたわ。
この映画、公開当時に観た時は、日本でリメイクされるなら(絶対ムリだが)、イグナシオは妻夫木聡、エンリケは岡田准一がいいかも~なんて妄想したものです。今の若い人気俳優だと誰がいいか。ぜんぜん思い浮かばない
↑ 神ってる(死語)頃のガエルっちの画像、集めてみました~。Guapo!Que bonito!旧作の「アマロ神父の罪」とか「ブエノスアイレスの夜」「ドット・ジ・アイ」とかまた観たくなってきました(^^♪
↑ 現在44歳、最近のGGB氏。Me excita !今でも全然イケとるわ~