まつたけ秘帖

徒然なるままmy daily & cinema,TV drama,カープ日記

ボーっと火を噴くドラゴンVSイケメンマッチョ

2024-09-10 | 北米映画 00~07
 「サラマンダー」
 ロンドンの地下鉄工事現場で、クイン少年は長い眠りから目を覚ましたドラゴンと遭遇し、母親を殺されてしまう。地上に出現したドラゴンは人間を捕食し瞬く間に増殖、口から吐く炎で世界を壊滅状態に陥れる。成長したクインはノーサンバーランドにある砦で、生き残った人々が身を潜めるコミュニティのリーダーとなっていたが…
 いい年をして、いまだに子どもの頃と変わらず怪獣映画が大好きな私。この映画は、怪獣だけでなくイケメンも楽しめる美味しい作品となっています。後年オスカーも受賞し、今やすっかり熟年ベテラン俳優となってるクリスチャン・ベールとマシュー・マコノヒーの競演!今から22年!も前の映画なので、当然クリベーもマコも若い!カッコいい!そして、すごい肉体美!怪獣より二人の筋肉対決のほうがインパクトあるかも。

 クイン役のクリスチャン・ベールは、当時28歳ぐらい。子役から大人の俳優へと成長し、気鋭のイギリス演技派としてハリウッドでも注目されてた頃。もうすでにただ者ではない役者ではあった彼なので、この作品での別にクリベーじゃなくてもいいような、イケメンなだけの俳優でじゅうぶんな、演技力はあまり必要としない役に正直物足りなさを否めません。おそらくハリウッドマネーに目がくらんで出演したのでしょう。まあそれは、名だたる英国俳優ならみんなやってることです。クリベーにしてはフツーですが、若くてイケメンな彼を拝めるだけでも、映画を観るに値するものにしてます。お金いっぱいもらったからか、それ必要?なサービス無駄脱ぎもばっちり。すごいカラダしてます。食糧難の潜伏生活の中、ガリガリにならずあの肉体はありえないのでは

 当時33歳ぐらいのマシュー・マコノヒーは、クインたちの砦に突然現れるアメリカ軍の隊長のヴァン・ゼン役。当時のマコはライトなラブコメによく出てたので、坊主頭と魁夷な風貌で随分とイメチェンを図っており驚かされますが、顔はイケメンであることを隠せてません。マコもクリベーに負けじと無駄脱ぎしてます。彼もスゴいマッチョ!プロレスラーみたいです。ふんがー!とオノでドラゴンに特攻するマコが、悲壮なシーンのはずなのに笑えた。

 クリベーとマコだけでなく、もうひとり若かりし頃の男前が出演してます。何と、ジェラルド・バトラー!マコと同い年だから、当時33歳のジェリーも若い!深刻なクインをいつも励まし元気づける親友役のジェリー、いい奴っぷりと男くさい容貌が素敵です。


 若かりし頃のクリベーとマコのイケメンマッチョぶりは眼福ですが、かんじんのお話はツッコミどころだらけです。ドラゴンのCGもよくできてはいるのですが、ガンガン現れて襲いかかってくるわけでもなく、わりと登場シーン少な目。核兵器さえ効果なかったドラゴンと、マシンガンとか弓矢とかオノとかで戦ったり。クリベーひとりにやっつけられてしまうドラゴンの最期に笑止。ドラゴンのほとんどがメスでオスは一匹だけとか、いろんな情報はどこから?知ってたら、もっと早く対処や応戦できたのでは?と、あげればキリがないほどおかしな点はあるのですが、まあ子どもが観ても大丈夫な怪獣映画に、そんな細かいこと言うのも野暮というものですね
 
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男色殺人鬼!恐怖のボーイハント

2020-05-27 | 北米映画 00~07
 「ジェフリー・ダーマー」
 チョコレート工場で働く同性愛者の青年ジェフリーは、言葉巧みに若い男たちを自室に連れ込んでは彼らに睡眠薬入りの飲み物を飲ませ、犯した後に残虐な方法で殺害していた…
 全米を震撼とさせたミルウォーキーの食人鬼、ジェフリー・ダーマーの口にするのもおぞましい事件を描いた作品。こんなこと現実に起きただなんて信じられない、信じたくない。ヘタなホラー映画など足元にも及ばぬ狂気と猟奇です。でも商魂たくましいアメリカの映画業界にとっては、まさに最高のネタ。当然のように映画化されました。事件が事件だけに、どんなに気持ち悪い狂ったサイコホラー映画が作られたのか?凶悪犯罪者の生い立ちや心理には興味あるけど、血がドバドバなホラーは苦手だし…でも怖いものみたさが勝って鑑賞。さぞかし血まみれ血みどろなシーン満載でゲロゲロ(死語)なんだろうな~と思いきや…

 実際にジェフリー・ダーマーがやった猟奇的な行為(あまりにも忌まわしすぎるので、ここでは書きませんが)の再現シーンなどはほとんどありませんでした。ホッとしたような、ちょっと肩透かしを食らったような。残虐なホラーが好きな人が観たら、確実にガッカリします。ジェフリーの猟奇殺人鬼としての異常性や狂気よりも、同性愛者としての孤独や飢えをクローズアップした内容になっていました。といっても甘く切ないBLではありません。劇中のゲイのリアルな性衝動や性行為の描写には、夢見がちな腐は確実に眉をひそめることでしょう。ホラーでもなくBLでもなくゲイ映画、と言えるでしょうか。

 ジェフリーの男狩りが、とにかく卑劣で大胆!ハッテンバの店での常習的な昏睡強姦とか、なかなかバレなかったのがホント不思議で怖かった。街でジェフリーにナンパされた男たちも、みんな簡単にホイホイついていくし、警戒心なさすぎ!確かにジェフリー、見た目が可愛いしシャイで物静かで優しく、どこか寂しそうな風情なので、ついほだされて油断しちゃうのも解かるけれども。実際のジェフリー・ダーマーも、人当たりのいいハンサムな男だったとか。もし彼がキモい見た目と雰囲気の男だったら、被害者はもっと少なかったことでしょう。彼が白人だったことも殺人を容易にし、発覚を遅らせた要因。有色人種の被害者や目撃者に冷ややかで、どう見ても怪しいジェフリーには寛大に接したり信用したりする警察官。アメリカの深刻な人種差別が、はからずも大量殺人の手助けをしてしまったのですね。何で気づかない?!何で調べない?!な警察の怠慢に絶句。猟奇殺人と同じぐらい、警察の失態も事実とは信じがたいです。
 ジェフリー・ダーマー役は、何と!若き日のジェレミー・レナー!当時30歳ぐらい。わ、若い!そして、か、可愛い!

 私が初めてジェレミーを知って好きになった「S.W.A.T」の前年の主演作。ジェレミーってシブいけど、すごい童顔ですよね。高校生のシーンも違和感なし!あまりにも可愛いので、卑劣なことや残虐なことをしているのに全然キモくないんですよね~。だいたい寂しそうな顔してるのですが、たまに見せる笑顔の無垢さとキュートさときたら。サイコキラーのゲイ役でも、寡黙で男らしいところは今のジェレミーと同じ。フツーに女にも男にもモテそうなジェレミー、ターゲットへの内気で朴訥なアプローチに胸キュン。殺人シーンや男色シーンなどは、若き日にやらかした黒歴史とまでは言えない程度だったのがちょっと残念。脱ぎっぷりも悪くはなかったけど、ケツぐらいは気前よく出してほしかったかも。とにかくジェレミーのファンは必見!

 ジェフリーの餌食となる男たちを、もうちょっとイケメンぞろいにしてほしかったかも。タイプがいまいち判らんかった。有色人種の若者なら誰でもよかったのかな?電話機やカメラ、TVのリモコンなどが70・80年代って感じでした。刑務所で悲惨な末路を迎えたジェフリー・ダーマーですが。こういう陰惨な殺人事件が起きるといつも想像してしまいます。自分の子どもが猟奇連続殺人事件の被害者になるのと加害者なるのでは、どっちが地獄だろうかと…
 

 
 
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切り刻まれたい女

2020-03-22 | 北米映画 00~07
 「イン・ザ・カット」
 ニューヨークで暮らす大学教授のフラニーは、連続猟奇殺人事件を捜査する刑事マイロと深い関係になる。やがてフラニーは殺人犯が身近にいると感じ始め、不安と疑心暗鬼に陥るが…
 かつてラブコメの女王として一世を風靡したメグ・ライアンが、演技派女優になろうと目論んで挑んだ官能サイコサスペンス。あのメグ・ライアンが脱いだ!ことで話題になりました。残念ながら、蓋を開けてみると作品の評価も興行成績も芳しくなく、メグさんにとってはかなり不本意な結果になってしまいました。ストーリーも展開もありきたりな猟奇サスペンスなのに、ヘンに思わせぶりなシーンや芸術映画っぽい雰囲気、台詞などが意識高い気取りで鼻につくし、肝心のメグ・ライアンが全然魅力的じゃないのがトホホです。メグさん、ちょっと早計というか浅薄な決断をしてしまいましたね。いい年していつまでもチャラいラブコメなんかやってらんない!オスカー欲しい!という焦りと欲が、この映画に彼女を導いてしまったみたい。心に闇を抱え、変態的な性愛に身もだえるというヒロイン役は、メグさんの見た目と演技力では無理だった。ラブコメではあんなにイキイキとチャーミングだったのに、この映画では驚くほどのデクノボウ演技でした。

 メグさん、顔もガタイもたくましいので、たまに女装した男に見えた。なので露出の高い服を着ても全裸になっても、全然エロくないんです。けだるくアンニュイな雰囲気を出そうとしてましたが、ただの根暗なイタいこじらせおばさんにしか見えなかった。あの役はオールアメリカンなメグさんではなく、もっと繊細でエレガントで冷ややかな毒がある女優向け。イザベル・ユペールが得意とするヒロインですが、ユペールならまた違った異色ヒロイン、犯人よりヤバい笑えるヒロインになってたでしょうけど。とにかくミスキャストすぎて、ただもう痛々しいだけのメグさんでした。無謀で分不相応な賭けに失敗してしまったメグさんですが、あそこまでやったチャレンジ精神、女優魂には感服しました。

 30年後も同じことやってそうな綾瀬はるかとか石原さとみに比べると、無謀で分不相応でも新しく険しい道を選んだメグさんの気概は、まさに女優の鏡と言えます。瑞々しい生命力に輝く若い女でもなく、腐りかけの果物みたいな妖艶な熟女でもない、観客に気まずい思いをさせる痛ましいだけの崩れた全裸をさらした勇気に感嘆。大物女優が必要以上に脱ぎ、男にアンなことコンなことされたりしたりする痴態って、最近のポリコレ蔓延なハリウッド映画ではもう見られないので、いい時代だったな~と感慨深いものが。往年のメグさんを思うと、全盛期とのギャップに何もここまでしなくても…と呆れたり悲しくなりました。ここまでやって失敗してしまうなんて、お気の毒としか言いようがありません。極端すぎるチャレンジではなく、もっとご自分の魅力と個性を大事にしたキャリアを目指してほしかったです。ダイアン・キートンとかゴールディー・ホーン路線でよかったのに。最近すっかり見かけなくなったメグ・ライアン、今も女優を続けてるのかしらん?
 マイロ役は、注目されかけてた頃のマーク・ラファロ。若い!けど、今とそんなに変わってないかも?

 半グレでちょっと怪しい、ワケアリっぽい刑事役ですが、やっぱ優しそう誠実そうで悪や狂気の臭いなど全然なく、ぜったい犯人じゃないという確信を始めっから抱かせてくれます。彼もボカシ入りの全裸になって、卑猥なことをしたり言ったりするのですが、かなり無理してる感があります。彼もエロとか官能とかには無縁な俳優。どっしりして毛むくじゃらな裸は、男くさいぬいぐるみを連想させます。抱かれたらさぞや癒されるだろうな~。

 メグ・ライアンの妹役はジェニファー・ジェイソン・リー、ストーカー男役はケヴィン・ベーコン、と個性の強い役者たちが脇を固めてます。彼らをあまり活かせてなかったのも、この映画の惜しい点。ニューヨークが悪意があるとしか思えないほど薄汚く危険な街として撮られていて、ぜったいここには住みたくないと思わせました。「ピアノ・レッスン」で高く評価されたジェーン・カンピオン監督作品。新作が途絶えてるようですが、カンピオン監督にはまた女優魂に圧倒される映画を作ってほしいものです。
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密着!警察特殊部隊24時

2014-10-29 | 北米映画 00~07
 秋果てて 霧の籬にむすぼほれ あるかなきかにうつる朝顔

 チュルリラチュルリラ~♪すっかり風は秋色ですね~。人肌はもうちっとも恋しくないゴビ砂漠な私ですが、夕暮れどきに屋根の上で柿をくちばしにくわえているカラスを見てたら、しみじみとあはれな気持ちになって鼻水がこぼれそうになりました…ヘックシュ!
 何となくもの寂しい秋の夜長は、やはりまったりと部屋でDVD鑑賞が一番ですね。熱くて甘いカフェオレを飲みながら、独りの時間を寂しく楽しんでます甘くて熱い男前、といえば、大好きなコリン・ファレルコリン・ファレル映画祭、開催したいと思います♪

 お松の独りコリン・ファレル映画祭①
 「S.W.A.T」
 ロサンゼルス警察の特殊部隊SWATの隊員ジムとギャンブルは、任務中の判断ミスで失態を犯してしまう。ジムは除隊と降格処分を受け入れるが、ギャンブルは処分に納得できず警察を去る。そんな中、犯罪組織の首領アレックスが逮捕され、自分を逃がせば1億ドルの報酬を支払うとTVの前で宣言。新隊長のホンドによってSWATに復帰し、アレックス護送の任務に就いたジムの前に、彼と警察を恨むギャンブルが現れ、アレックスを奪うための戦いを仕掛けてくるが…

 コリン・ファレル出演作で何が好きかと問われたら、まずこの作品が頭に浮かびます。なにせ、大好物なド派手アクション映画+愛するコリン主演、ですから。盆と正月が一緒に来てるような映画(わけわからんたとえですが)。とにもかくにも、コリンがめっちゃカッコカワイイんですよ~。タフでワイルド、めっちゃ強くて有能なんだけど、シャイで繊細で仕事以外は不器用、そしていつも悲しそうで不幸や不運が似合う…カッコいい男優はあまたいますが、だいたいは俺どうよイケてるだろ?なナルシーさや、ヘンにトンがったりイキがったり斜に構えたクール気取りばかり。でもコリンは、自分を必要以上によく見せようとする虚勢や不自然さがなくて、荒々しい野生の中にもピュアな優しさが潜んでいて、映画の中の彼を見るたびに、みんな恐れられてる孤独な不良少年が、雨の中で捨て犬を抱いている…という少女漫画のベタなシーンを思い出してしまうのです。

 がむしゃらに猪突猛進、無茶ばかりする恐れ知らず、男は口ではなく行動、といった闘う男の役はコリンのオハコ。その野郎っぽさにクラクラしちゃいます。頭のてっぺんから爪先までオス♂!なコリンに比べると、日本の若いイケメン男優がみんなオカマに見えてしまいます。でもコリンって、確かに見た目は野獣系ですが、あんまし肉食系って感じがしないんですよね~。ガツガツしてないからかな。暗くて内気な感じが、これまた胸キュン要素なんですよ。殺しても死にそうにない風貌だけど、中身はガラス細工のような傷つきやすい少年。うう~ん、守ってほしい、でも守ってあげたい、とも思わせる男の魅力を備えているのがコリンなのです。濃いけど、胸やけするほどの濃さではなく、ほどよい濃さなのもコリンのいいところ。ヒゲなしコリンは、どこかあどけなくて可愛い!やたらと笑顔を振りまいたりしないコリンが時おり見せる、照れ笑い、はにかみがso cute!

 同じ警察の特殊部隊の隊員役でも、「S 最後の警官」の向井理は全然強そうに見えなかったし、特殊部隊の戦闘服もほとんどコスプレでしたが、コリンはほんとに屈強そうでアクションにも迫力があるし、SWATのユニフォームも似合っててカッコよかった。トレーニングのボクシングシーンで、鋼の肉体をちょっとだけサービス。この映画のために鍛えて絞ったようですが、バキバキ筋肉質よりもガチムチなコリンのほうが私は好きだな~。同僚の子どもと遊ぶシーンのコリンが、ほんと優しそうで可愛くて萌え~。実際のコリンも、あんな風に息子さんを可愛がってるんだろうな~。

 ツッコミどころ満載なハチャメチャな展開、強引すぎる破天荒アクションシーンも楽しいです。「ワイルド・スピード」シリーズと同じにおいがする映画です。ほとんど市街戦、あんなことが日常茶飯事?なアメリカ、怖すぎ~。犯人逮捕じゃなくて、犯人征圧(皆殺しも躊躇なく)重視なところとかも、アメリカの怖さです。あさま山荘事件とかみたいな、犯人と警察が数日も根競べ持久戦なんて、アメリカでは絶対ないんだろうな~。
 SWATを追放され、グレて犯罪者になるギャンブル役、ジェレミー・レナーもイケてます。

 この映画の後メキメキ頭角をあらわし、最近では2度もオスカー候補になり、今や堂々と主役も張るスターとなってるジェレミーの、屈折したグレ男ぶりが何か可愛いです。悪役なんだけど、そんなに非情に見えないです。ギャンブルのジムへの屈折した友情がもっと深く丁寧に描かれてたら、さぞや萌える内容になってたことでしょう。
 大騒動を引き起こす諸悪の根源、犯罪組織の首領アレックス役、オリヴィエ・マルティネスも男前~♪

 マルちゃん、悪い男の役が似合いますね~。自分が引き起こした騒動の渦中にあって、それを楽しげに高みの見物してるような様子とか、人を見下した不敵な薄ら笑いとかが、イケズで素敵フランス訛りのキツい英語も何かセクシー。護送されるアレックスにキャーキャー騒いでたおバカギャルが笑えたけど、実際にもイケメンな犯罪者のファンになる人、いますよね~。
 SWATのボス、ホンド役はサミュエル・L・ジャクソン御大。相変わらずの貫禄と迫力!まさに無敵おやぢ。彼と一緒だと、コリンやジェレミーがケツの青いヒヨっこに見える。鬼のように威張るのではなく、ひょうひょうとしたキャラに好感。味方ならこれほど頼もしい男はいない、同時に敵にまわしたらこれほど怖いおっさんもいません。

 ↑プライベートでも仲良しになったというコリン&ジェレミー。また共演して!

 コリンの最新主演作は、何とTVシリーズ!マシュー・マコノヒー主演で好評を博した「トゥルー・ディテクティブ」の続編だそうです♪
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征服されたい男たち

2014-04-23 | 北米映画 00~07
 「アレキサンダー」
 マケドニア王アレキサンダーは、ペルシア王国征服を皮切りに、遥かなる東方遠征の旅へと出撃するが…
 「プラトーン」「7月4日に生まれて」など、ベトナム戦争もので名を馳せたオリバー・ストーン監督が、無謀にも?史劇に挑戦したことで話題に。2004年アメリカ映画最悪の失敗作!巨費をドブに捨てた大赤字作!などと、公開当時すっかり駄作の烙印を押されてしまいましたが…果たして本当に、世間や批評家が口を極めて酷評するほど、ひどい作品なのでしょうか。少なくとも私には、過去にオスカーを受賞した幾つかの睡眠誘導映画や、スターの魅力ゼロ映画よりも、はるかに興味深く楽しめた映画です。
 紀元前、若くしてマケドニアの王となったアレキサンダーの世界統一の旅と短い生涯は、壮大なスケールというより、熱病に浮かされたような混沌で描かれています。アレキサンダーも、カリスマ的な覇王というより、心の鬱屈を遠征や殺戮で晴らしているかのような、自分を制御できない狂児のようなキャラ。何か大道的な政治ビジョンと野望を抱えた英雄の大活躍ではなく、複雑陰惨な環境のせいで心を病んだ精神疾病者の大暴走!誰か止めて~!ありきたりな賢王でなかったことが、映画をキレイ事のヒーロー譚で終わらせなかったけど、狂王につき従わねばならない臣下たちや、征服される異国の民にとっては、とんだ災難であり、その悲惨さ哀れさに、目を覆いたくなるほどです。

 ぶっちゃけお話よりも、これはコリン・ファレルのファンが、彼を存分に堪能するための映画です。ゆえに非コリンファンには、かなりキツい映画でもあります(たぶん)。金髪の違和感も、猿顔も、マッチョさも、彼を愛する者限定ながら、とても可愛くセクシーです。粗野で熱血一途でガムシャラ、でも心根は繊細な若者…ハマリ役を、コリンは肉体を投げうって魅力的に演じています。ヤワな草食系美青年俳優などにはない、熱い血潮と精力で漲るコリンを見ていると、元気になれます。

 屈強で血の気の多い暴れん坊だけど、どこか寂しそうな、棄てられた子犬みたいな孤独感が、コリンのチャームポイントでもあるんですよねえ。どんな時も悲しそうな瞳が好き。それと、コリンといえばの肉体美。ムキムキじゃなくて、ムチムチした肉体がエロい。オールヌードシーンもあり。男妾と褥に入るシーンで…

 あわわ、ケツだけでなくアソコもバッチリ映っとるやないけ!上半身、ケツはガチムチなのに、足は細くて長い!
 コリンを筆頭に、ギラギラ&ムンムンした男たちの、血と汗と泥にまみれた激情のぶつかり合い絡み合いは、同時期に公開されたブラピの「トロイ」の100倍は濃い男密度。しかしながら、期待されていた男色描写は、ほとんどありません。あったけど、カットされたらしい。何でじゃ!アレキサンダーと盟友ヘファスティオンの愛も、麗しさの域を越えていません。性愛シーンも加わっていれば、死と隣り合わせな愛の切なさ狂おしさ崇高さに、いっそう深みとリアリティが滲み出ていたことでしょう。これって単なる腐的妄欲でしょうか?だってだって、いやでも腐な妄想や期待を煽るイケメンが、アレキサンダーの家臣の中に二人いるもんだからさ~。
 アレキサンダー最愛の男子、ヘファスティオン役は、今年「ダラス・バイヤーズクラブ」でオスカーを受賞したジャレッド・レト。

 ジャレッドも濃いけど、やっぱ可愛いですね~。女っけが皆無に等しいせいか、彼が完全にヒロインとなってます。アレキサンダーを見つめる優しい切ない瞳、表情に萌え~。フツーの男女以上に、コリンとは熱く甘いラブラブモード。男むさいのに、二人とも悲しげで薄幸そうなせいか、何だか可愛らしく見えるカップリング。コリンもジャレッドもゲイじゃないのに、女優より男優との絡みのほうがセクシャルでノリノリですよねえ。ジャレッドもムッチムチのエロい体してます。ちょっと小柄なのも可愛い。可愛かった(つっても、今とあまり変わってませんが)レトちゃんも、今やオスカー俳優。隔世だわ…それはそうと。レトちゃん、たま~に前田あつ子に似て見えるのは、わしだけ?
 アレキサンダーの家臣カッサンドロス役に、ジョナサン・リース・マイヤーズ。

 ジョナといえば、もはやヘンリー8世にしか見えない私ですが曲者っぽさがジョナらしかった。
 アレキサンダーの母役、アンジェリーナ・ジョリーの魔女っぷり、ヘビ女っぷりは、ほとんどギャグで笑えます。アンソニー・ホプキンス、クリストファー・プラマーなど、大物ベテラン俳優も出演していて、なかなか豪華なメンツです。
 スペタクルシーンは、かなり残虐で野蛮です。同じスペクタクル映画でも、「ベン・ハー」とか「アラビアのロレンス」には、どこか格調高さがあったよな~。まあ、オリバー・ストーン監督に格調を求めるほうが間違ってますが…

 ↑ひょえ~!!仲よすぎやろコリ吉&レトちゃん!萌えすぎてヤバいツーショット!

 ↑コリ吉&ジョナは似た者同士、ヤンチャおバカな仲よしツーショット

 ↑コリン、やっぱええわぁ~今年は、「ウォルト・ディズニーの約束」「ニューヨーク冬物語」が日本公開♪
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一心同体な男たち!

2013-12-20 | 北米映画 00~07
 「ふたりにクギづけ」
 結合双生児のウォルトとボブは、力を合わせて何でもこなす仲良し兄弟。俳優志願のウォルトの夢をかなえるため、二人は故郷を離れハリウッドへ向かうが…
 愛しのマット・デーモンこの作品のマットが、今のところワタシ的に最も可愛くて一番好きです。シリアスドラマのマットも、アクションのマットも素敵ですが、コメディのマットって本当に素晴らしい。彼の見た目と個性は、コメディで最高に活きるのでは。

 内気で繊細で優しいボブ役のマット、そのイモイモしい素朴な温かみのある風貌に心癒されます。田舎のダサい男の子風ファッションが、これまた似合いすぎ。ハリウッド1聡明なスターであるマットが、オツムがアレっぽいアホな表情や行動や服装をして笑いを誘うのですが、賢しげな男が俺にもこんなオバカができるんだぜ、みたいな不自然さや傲慢さが微塵もなく、ほんとにアホな人なのでは、と心配になるほどのナチュラルなアホっぷりなのが、マットのスゴいところなのです。どんな特殊な役でも、鬱陶しい過剰さや暑苦しい熱がない、いつも爽やかで清々しいマットが好きです。

 この映画でアホ可愛いを極めたかのようなマット、ほんとキュンキュンくるシーンがいっぱいなのです。野球やアイスホッケーなど、マットのスポーツコスプレも楽しい。特に私が好きなのは…ドラマの主役に抜擢されたウォルトの後ろで、TVにチラチラ映ってる姿とか、TVに映らないために青いモジモジくん姿とか、ウォルトがシャワー浴びてる間の黄色い雨合羽姿etc.ほんと可愛いすぎて、心臓に負担がかかるほど胸キュン。緊張するとパニック障害を起こし、紙袋で吸って~吐いて~な姿も、母性本能をくすぐりまくります。そして何より、あのゴリゴリしい体つきがたまらんわ。あ~あんな優しそうで爽やかなゴリマッチョと恋したい♪
 
 最高にキュートなマットに会えるというだけで、いつまでも大切にしたい宝物のような映画なのですが、ヤバすぎて強烈かつ愉快痛快、そして心あたたまる優しさにもあふれた内容も忘れがたく、気分が落ち込んだ時に観たくなるコメディなのです。

 結合双生児、かつてはシャム双生児と呼ばれていた障害。それをテーマにコメディを作ってしまうハリウッド、その何でもアリなノリに畏怖。差別ネタが得意なファレリー監督作品は、いつもドン引き寸前な、これ笑っていいの?!なヤバい笑いであふれてるのですが、あっけらかんとぶっとびすぎたところが、返って愛とか優しさを感じて好感。障害や難病を扱って感動の涙を誘おうとする日本の24時間テレビとかの偽善のほうが、よっぽどあざとくて不快。売れない下っ端タレントを貶めて笑いものにする日本のバラエティ番組のほうが、はるかに残酷で弱者差別的。ウォルト&ボブを見て、全然なんとも思わない人とバケモノ扱いする人、どっちかにキッパリ分かれるアメリカ人、その朗らかな寛容さと無神経な狭量さには中間がない。アメリカ人に比べると、日本人の差別って曖昧で分かりにくいですよね。

 陽気で前向き、社交的なウォルト役は、「恋愛小説家」でオスカー候補にもなった男前コメディアン、グレッグ・キニア。自信満々、ポジティヴパワーで突進するウォルトを、おちゃめに好演してます。くっついたままの俊敏な動きとか、文字通りマットとの一心同体愛は、よっぽど息が合ってないとできない難しい演技だったのでは。恋人同士のようにイチャイチャハッピーに仲良しな二人、やっぱマットは女優とよりも男優とのほうがお似合い
 シェールが、ご本人役で登場。その自虐的すぎるセルフパロディっぷり、よく引き受けたなあと、シェールのノリがよすぎる太っ腹ぷりに感嘆&爆笑。もうひとり、超大物女優がノークレジットでゲスト出演してます。今の映画界最高の大女優なのに、ご本人さんもあんな風に気さくで優しいんだろうなあ、と思わせる感じのよさです。

 ↑今も昔も、子どもがほしいスターNo.1なマット
 
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キューティブロンド政権 悪夢の総選挙!

2013-04-12 | 北米映画 00~07
 こないだ家で、大変なことが起きてしまいました。
 題して、“恐怖!妖猫館の惨劇”
 朝、野良猫が玄関から家の中に侵入、my motherと私は大騒ぎして追い出そうとしたのですが、猫は脱兎のごとく階段を駆け上がり、二階へと逃亡。おののきながら後を追った私たちですが、どこを探しても猫はおらず、気配もない。ベランダの窓が少し開いてたので、こっから逃げたんだなと解釈し、びっくりしたね~!とホっと笑いながら、そのまま猫のことなど忘却の彼方にした母子。恐るべき惨劇がひそかに進行していたことに、まったく気づくこともなく…
 続く。

 「ハイスクール白書 優等生ギャルに気をつけろ!」
 「ウォーク・ザ・ライン 君へつづく道」でアカデミー賞を獲り、高額ギャラだけでなく名誉も手中に収め、ハリウッド最強のコメディエンヌとなったキューティブロンドことリース・ウィザースプーン。若かりし頃の彼女が、まるで本人そのもの?な、頭脳明晰で野心的でエネルギッシュな女子高生を怪演した学園ブラックコメディ。怖くて笑える、これはかなりの傑作です!
 優等生のトレイシーは次期生徒会長の座を狙い、選挙に向けて精力的に動いていた。トレイシーの言動や価値観を疑問に思う教師のジムは、スポーツマンのポールをそそのかし立候補させ、トレイシーを阻止しようとするが…
 自信マンマン&闘志ギラギラ!何事も一番になることに命を賭けている優等生キューティブロンドが、生徒会長の座を狙い猪突猛進、いや、狂気の選挙戦!
 クラスには必ず、自分は常に正しい!みんなついて来い!な、周りの空気を読まないウザい張り切り優等生がいるものですが、そんなキューティブロンドの暴走チックなハッスルぶりが笑えると同時に、他人に勝つことへの異常なまでの執念が、空恐ろしくもなります。
 前向きな考えや行動、努力も度が過ぎれば、本人にとっては美徳でも、周囲にとっては鬱陶しい迷惑以外のナニモノでもなくなる。独り善がりな頑張りの滑稽さと、自分を評価しない者は徹底的に敵視する好戦的な姿勢の怖さ。将来、政治家になって独裁政権を築きそうな猛烈娘キューティブロンド、その卓越したコメディエンヌぶりが光ります。

 ぜんぜん美人でも可愛くもない、どちらかといえばブスな彼女ですが、この作品を観ると、やっぱ巧い!と唸らせる演技力の持ち主であることを、あらためて思い知ることができます。何とも言えない珍妙な表情や動きが、独特すぎて素晴らしい。特に顔芸。静止画にされた顔が、本当に変!フツーの女優なら、いや、日本のお笑いタレントさえ、これは使わないで~!と待ったをかけそうなほど強烈な変顔なんです。変だけど、怜悧でシャープなキレ者って感じの彼女。ブロンド女はバカばっかじゃないのよ!と言わんばかりの鼻息の荒さに、圧倒されます。こんな演技や存在感、当時の彼女と同じ年頃の日本の女優では絶対不可能。キューティブロンドさんが凡百な女優ではないことを、この映画はオスカー受賞作の「ウォーク・ザ・ライン」よりも明確に証明しています。この作品でオスカーを受賞すべきだった!とさえ思う。

 キューティブロンドに反感と危惧を抱く担任教師ジム役に、マシュー・ブロデリック。かつては「フェリスはある朝、突然に」などで、大人たちを振り回す高校生だった彼も、今では生徒に翻弄され酷い目に遭わされる先生役。隔世…相変わらず可愛い童顔ですが、オッサンになった。裸など、ブヨブヨ白ブタです。マジメで教育熱心な理想の教師が、選挙戦を境に道を踏み外して転落してゆく姿を、コミカルに演じています。
 弱さのせいで、何もかも失ってしまうけど人間的なジムの負け組人生と。強さのせいで、何もかも手に入れるけど孤独なトレイシーの勝ち組人生と。その対比も、興味深い。人間、どっちが幸せなんだろう…
 ジムにトレイシーの対抗馬として擁立される、スポーツマンだけどアホな男子生徒役クリス・クラインの超お人よしぶりや、そのゴスっ娘レズ妹のヒネクレぶりなど、その他の登場人物も強烈で濃ゆいです。
 後に「サイドウェイ」や、クルーニー兄貴主演の「ファミリー・ツリー」(どれも未見だわ)などで高い評価を得ることになるアレクサンダー・ペイン監督の、知る人ぞ知るな隠れた傑作です。
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追伸:愛してます、ジェリー

2012-03-06 | 北米映画 00~07
 珍しく仕事が午前中に終わったので、ピーターとカラオケに行きました
 平日、しかも昼間に、制服姿の中学生高校生でほぼ満席状態。高校生みたいな男連れの私は、誰が見ても援交中の不届き者
 ピーターが歌ってたのは、蒼坊主、九州男、ソナーポケット、ナオトインティライミ、weaver、ハイファイキャンプetc.誰やねん?!な方は、はい、私同様立派なおっさんおばはんですよ♪最近の若者は、ミスチルとかビーズとかドリカムとかは歌わないんです。ZARDとかスマップとか歌うと、あ、うちの父が母が好きなんです、なんて言われちゃい、ガクッ&とほほ私にしては頑張って歌ってる宇多田ヒカルとか倉木麻衣とかの曲でさえ、彼らにとっては小さい時に何となく聞いたことがある曲ジェネレーションギャップが最も露見してしまう場、それがカラオケ。
 無理してShineeの“Juliette”とか絢香の“はじまりのとき”とかKARAの“ジャンピン”とかAKB48の“ヘヴィーローテーション”とか歌いましたが、いつの間にかシブがき隊の“ナイナイ16”とか大黒摩季の“ららら”とかおニャン子クラブの“おっと、chikan!”小林旭の“昔の名前で出ています”とかを伸び伸びと歌ってた私です…でも、嵐の曲を一緒に歌ったりもして、楽しかったです。
 やばい、金がなくなっちゃいました♪今から病院行ってきますね♪と、カラオケ後ニコニコしながら言うピーター。は?病院?ATMじゃなくて?と訝しむ私に、お祖母ちゃんが入院中なんです♪とピーター。唖然となる私を残して、ピーターは煙草を路上にポイ捨てして広島大学病院へと小遣いをセビりに行ったのでした…
 
「P.S.アイ・ラブ・ユー」
 最愛の夫ジェリーが脳腫瘍で死に、ホリーは家族や友人に支えられながらも悲しみから立ち直れずにいた。そんなホリーのもとに、死んだはずのジェリーから手紙が届き始めて…
 ベストセラーになった小説の映画化だそうです。韓流ちっくなストーリーにこそばゆさを感じましたが、思ってたほど寒イボな純愛ものでもなく、湿っぽいお涙ちょうだいものでもなかったので安心しました。どちらかといえば、ロマンチックコメディに近かったです。アメリカ人らしい開けっぴろげで大らかな明るさに包まれていて、友達っていいな、家族っていいな、と思わせてくれます。
 ジェリーの故郷、アイルランドの風景が美しかったです。アイルランドは行ってみたい国のひとつ。アイルランドをメインの舞台にしてほしかったです。アイルランド人の素朴な気質にも好感。
 愛する夫を亡くして悲嘆に暮れるホリーですが、悲しみのあまり情緒不安定になる様子も、コミカルに描いてたのが良かったです。私、ドロドロは好きですがジメジメは大嫌いなので。

 周囲の心配をよそに、なかなか悲しみの殻から出られないホリーですが。そりゃ、当然かも。あんな手紙が届いたら、忘れようにも忘れられないよ。ジェリーは自分の死後、ホリーが強く生きていけるよう願って、ああいうことをしたんだろうけど。あんなことされたら、ますますジェリーへの未練が募るだけ。俺のこと忘れなれないようにしてやる!という意図なのか?!罪なことするなあ、とさえ思った。
 明るくポジティブな思考や言動は素敵ですが、やはり私は日本人だからでしょうか、ある程度は慎ましさとか貞操観念とかを、女は保持するべきだと思うのです(こんな考え、フェミニストの方々に怒られるでしょうか)。アイルランドに行って、ホリーに男あさりを奨励する友人たちや、それに結局乗るホリーにも、何か浅ましさを感じてしまいました。
 ホリーのキャラは、悪くない。優しくて強い、いい女です。だけど…何か…違和感。その要因は、やっぱホリーを演じてる女優にある。
 2度のオスカーに輝くヒラリー・スワンク。彼女、本当に素晴らしい女優だと思います。インタビューなどでは、人柄も良いんだな~と感じられるし。だけど、適材適所というか、彼女にロマンチックコメディは全然似合わない!悲しみに暮れる未亡人だなんて、ミスキャストもいいところ。いや、そもそも彼女に女の役は似合わない(笑)。男にしか見えないもん。スタイルもバツグンで、ファッションもオシャレなんだけど、どう見てもニューハーフなヒラ雄さん。アイルランドでジェリーに一目惚れされ、ジェリーの死後はバーテンダーのダニエルに恋されるホリー。何でやねん!?とツッコミを入れたのは、私だけではないはず。ジェリーとキスするより、格闘おっ始めたほうがしっくりきたはず。ヒラ雄さん、演技力では補えないものって、やっぱありますよ!次はカッコいい女傑役で魅せてください!
 この映画最大の魅力は、ジェリー役のジェラルド・バトラーに他なりません♪

 こんな男に死なれたら、後追いしたくなりますよ。ケンカもセックスも強そうなゴリマッチョ、野郎っぽいフェロモンがムンムン、だけど優しさにもあふれていて。能天気そうでいてウィットに富んだ頭の良さとか、役と同名なこともあって、ジェリーを想定して創られたキャラとしか思えなかったです。
 それにしてもジェリーって、今回のヒラ雄さんしかり、ジョリ子しかりジョディ姉貴しかり、男より強そうな女優との共演が多いですよねえ。男の中の男っぽいジェリーが、だからいつも可愛く見えるのでしょうか。プライベートでは、薬物?関係で施設に入院したという心配なニュースが。大丈夫かジェリー

 ホリーの母役のキャシー・ベイツとか、脇役陣も好演していました。ダニエル役のハリー・コニック・Jr、久々に見ましたが何か顔が板尾創路っぽくなってる?さすがに老けましたが、今でもカッコいいです。ダニエルの真顔での『男として体ごと君に求められたい』『女を激しく燃えさせたい。君をメチャクチャにしたいんだ』という台詞に萌え~。相手がヒラ雄さんだったので、冗談にしか聞こえなかったけど。言われてみたい台詞ですが、ハリー・コニックだからOKなのであって、フツーの男だとセクハラになります
コメント (4)
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寒さこらえて待ってます

2011-03-27 | 北米映画 00~07
 手話サークルで、たくさんの聾の方々も被災され、耳が不自由なため健聴者以上の困難を強いられている状況を知りました。私の手話はまだまだ初心者レベルだけど、苦境にある人たちを微力ながら支えたい、と頑張る決意をあたらにしました。くれぐれも自己満足や偽善で終わらぬように気をつけたいです。

 「南極物語」
 日本映画をディズニーがリメイク。
 南極基地で働くガイドのジェリーは、8匹のそり犬たちと不思議な信頼関係で結ばれていた。だが、南極が記録的な猛吹雪に見舞われてしまい、ジェリーは犬を残し南極を去らなければならなくなってしまう...
 1983年のオリジナルの邦画は、あまりにも有名な大ヒット作ですが、私は未見。オリジナルは、ちょっと悲しい感じな涙の感動作っぽいけど、ハリウッド・リメイク版はディズニーらしく、明るくて楽しいアドベンチャー風でした。泣け!泣け!な押し付けがましさとか湿っぽい悲劇調がなく、すごく爽やかでポジティヴな内容なのが、さすがアメリカって感じです。小さい子どもと一緒に観たい映画です。
 8匹のそり犬が、驚異的な演技。あれ、どーやって演技指導したんだろう。CGじゃないですよね?犬たちを襲う怪獣みたいなアザラシは、明らかにCGでしたが。リーダー格の雌犬マヤが、特にカッコよかったです。ジェリーを想って切なく遠い表情をするところなどは、犬でも女だなと感心。置き去りにされた犬たちですが、可哀相と同情するよりも、その逞しさや賢さに感嘆することのほうが多かった。人間なら2日でオダブツだろう過酷さの中、知恵と勇気をフル回転してサバイバルする犬たち。迎えに来なくても、そのまま繁殖して子孫残せるのでは?と思った。
 仲間が死んだり、ラストの奇跡の再会などは、涙を誘うシーンなはずだけど、ご存知の通り私は冷血人間なので、涙腺は全然緩みませんでした(涙)。愛する犬を何とか助けに行きたい!と血眼になるジェリーですが...気持ちは解かるが諦めよう、犬よりも先に助けねばならない存在があるんだ、と説得したくなった私は、やはり冷血でしょうか。
 犬より男子。この映画を観たのは、もちろん犬目当てではなく、ジェリー役のポール・ウォーカーに会いたかったからさ♪

 カリフォルニアのサンシャイン王子ポールが、極寒の南極に!「ノエル」での冬のニューヨーク以上に、何とも似つかわしくない場所に飛んじゃったポールです。ポールに降り注ぐのは冷たい雪よりも、やっぱ暖かい陽光のほうがしっくりきます。防寒厚着も似合わない。南極にいる時よりも、アメリカに戻った時のカジュアル軽装なポールのほうがイケてました。でも、ファンサービスは怠らないポール。冒頭のサウナシーンで、ちゃんと脱いでます(笑)。女よりも犬のほうが好きそうなジェリーを演じてるポールの、犬への優しそうで楽しそうな表情やスキンシップが素敵でした。犬になってポールの全身を舐めたい、みたいな(笑)。
 ポールの相棒役のジェイソン・ピッグスも可愛かったです。たまに佐藤隆太とカブって萎えたが。ピッグスくんの被ってたニットキャップが超可愛かった。あれ、欲しい!
 広大で神秘的な南極にも、惹かれるものを感じます。行ってみたいなあ。オーロラとか見てみたいです。
 ちなみに南極物語は、日本でもTVの連ドラでリメイクされます。主演は木村拓哉さん。おキムさん、南極でも髪型やファッションばっちりキメキメでしょうか

 ↑ポールのワイルドスピードシリーズ最新作、楽しみですね♪
 
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女体取材!“相棒が・・・”

2010-12-19 | 北米映画 00~07
 「秘密のかけら」
 「スウィートヒアアフター」で高く評価された、カナダの俊英アトム・エゴヤン監督作品。
 50年代、全米で人気絶頂の司会者コンビ、ラニーとヴィンスが宿泊したニューヨークのホテルの浴槽で、若い女の全裸死体が発見される。女は自殺と断定された直後、ラニーとヴィンスはコンビを解消する。数年後、ジャーナリストのカレンは事件の真相を探るため、別々の道を歩んでいたラニーとヴィンスに接近するが...
 なかなか面白かったです。スキャンダラスで変態的で(笑)、まさにワタシ好みな内容でした。50年代のショービズ界の華やかな退廃が、美しくも毒々しく描かれていました。カラフルな衣装や豪華なホテル、50年代アメリカの雰囲気が目を楽しませてくれます。
 ヒロインのカレンが、松本清張作品の主人公ばりに事件を追うのですが。びっくりするほどカラダを張ってるところが、さすがアメリカンギャル。ラニーと寝るわ、ヴィンスの罠にハマってクスリ飲まされるわレズプレイするわ、ヴィンスに絞め殺されそうになるわ。無鉄砲で無用心で破廉恥な女体取材に、呆れつつも拍手。日本の2時間ドラマのヒロインも、あれぐらいやらなきゃ。真実なんて、自分を守ってばかりでは掴めない。
 カレンが、ジャーナリストとしての野心からというよりも、いつしか妖しく淫靡な匂いのする秘密に引き寄せられ、真実を暴くよりもそこで溺れたいと願っているようだったところが面白かったです。何をやっても無垢な少女みたいなカレンのキャラも良かった。演じてるアリソン・ローマン、ヌードや大胆シーンなど頑張ってたけど、見た目も演技もイマイチぐっとこさせるものがなかったような。ピュアで可憐だけどエロくて危ういヒロインなんて、逞しくて現実的っぽいアメリカ女優には似合わないよなあ。リュディヴィーヌ・サニエとかシアーシャ・ローナンとかだったら、もっと痛々しくも愛らしく魅惑的だったかも?
 女優よりも、男優のほうが大胆過激。ケヴィン・ベーコンとコリン・ファース、ヤバくて笑える怪演でした。

 オゲレツで陽気(営業)、優しくエロい紳士(実際)なラニー役は、ケヴィン・ベーコン。彼ってもう、フツーの役は絶対にできないポジション&容貌になってますよねえ。今回も、そこまで脱がんでも、と呆れるほど脱ぎまくってて、すっぽんぽんでズコバコやってました。ステージで、往年の名作「フットルース」を彷彿とさせる軽妙なステップも披露。おぢさんなのに、頑張るなあ~。若い男優が毒にも薬にもならん連中ばっかなので、今後もヴァイアグラ不要的に活躍してほしいものです。映画では殺人鬼とか変態とかだけど、実際のベーコン氏は温厚な紳士っぽい?TVや映画の中にいるスターって、所詮は虚像。作られたイメージを信じ込んで踊らされたりせぬよう、気をつけねば。

 上品で知的(営業)、暴力的で情緒不安定な変態(実際)なヴィンス役は、コリン・ファース。最近、コリンを私も再評価中なんですよね。世の中、ギスギスと不安定で軽薄で意地悪なせいか、コリンの上品で静かで知性的で優しいところに、すごく心惹かれ落ち着くのです。すごい美男とかじゃないところが、返って良いんです。コリンの気品ある素朴な見た目が好き。「シングルマン」同様、アメリカ人役は絶対にできないところも素敵。どこにいても、完璧な英国紳士なコリン。恰幅が良いけどスラ~っとした長身に、スーツやタキシードが似合うこと!カリフォルニアなファッションも小粋だった。タキシード姿でスツールに座ってるシーンがあったのですが、これが超カッチョEの!ただ座ってるだけのに。あの雰囲気、あの仕草。どんなに美男でも日本や韓国、ハリウッドの男優には絶対無理!
 紳士だけど、ビミョーに歪んでて変態なところも英国人なコリン(笑)。ラニーを侮辱した客を舞台裏に引き込んでボコボコにするヴァイオレンスさも、カレンにクスリを盛って恥ずかしい行為をさせる卑劣さも、危ない危ない by 福田和子。極めつけは...

 ↑女とヤってる最中のラニー。そのドサクサにまぎれるように、全裸になったヴィンスが後ろからラニーを...
 ひ~!?コリン、な、何やっとんじゃ~?!えへへ~ええやん♪絶対キモチいいって♪と、ラニーのア○ルに突撃しようとするヴィンスのハアハア顔が怖い!やめろ!ふざけんな!とラニーに拒否され罵倒されてる時のヴィンスのベソかき顔が、超可愛かった。コリン、キモくてキュートでした。これからも、すごく紳士で少し変態なイングリッシュマン役を、コリンにはチャーミングに演じ続けてほしいものです。

 「英国王のスピーチ」で、2年連続オスカー候補確実、受賞の可能性も高いコリン
 
 
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